JPH0472566A - 検出試薬 - Google Patents

検出試薬

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JPH0472566A
JPH0472566A JP18407290A JP18407290A JPH0472566A JP H0472566 A JPH0472566 A JP H0472566A JP 18407290 A JP18407290 A JP 18407290A JP 18407290 A JP18407290 A JP 18407290A JP H0472566 A JPH0472566 A JP H0472566A
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Haruma Kawaguchi
春馬 川口
Takeshi Miyazaki
健 宮崎
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  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、検体中の被検出物質に対して免疫的に活性な
物質を固定した固体微粒子を含み、免疫学的な各種の検
出や測定に用い得る検出試薬に関する。
[従来の技術] 抗体等の免疫的に活性な物質を担持したポリスチレンな
どの固体微粒子を水等の液媒体中に分散させた分散液(
ラテックス試薬)に、抗原等の前記免疫的に活性な物質
に対して特異的に反応する物質を作用させることにより
起る凝集を観察することで、抗原等の存在を測定するラ
テックス凝集イムノアッセイ法(LAIA)がジエー・
エム・シンガーら[J、 M、 Singer et 
al、Am、 J、 Med、。
21、888 (1956)]により見出され、その後
、種々の検討がなされている。
凝集の程度を視覚で判断するLAIAを利用した測定法
は、定量的な測定は困難なものの、筒便でかつ結果が短
時間で得られるという利点があり、実用化されており、
各種の検出に広く普及している。
更に、近年、光学機器を利用した光学的手法によって、
反応に応じた凝集の度合を光学的な変化でとらえること
で、LAIAによる定量的な測定も可能となり、広く行
われるようになってきた。
LAIAに用いるラテックス試薬は、上述のように液媒
体中に抗体等を固定した固体微粒子を分散したものであ
る。
しかしながら、固体微粒子の分散液は、本質的に不安定
な系であるために、例えば長時間の貯蔵を行うと、固体
微粒子の凝集を起こし易く、凝集が生じた場合には測定
感度の低下等の問題が生じる。また、凍結保存した後に
解凍した場合、固体微粒子の良好な分散状態が再現され
ず、試薬として利用できなくなる場合が多い。
従って、ラテックス試薬は、その保存に格別の配慮が必
要であった。
こうした保存安定性における問題を改善する方法として
、分散液としてのラテックス試薬を乾燥して、乾燥品と
して保存安定性を高める方法が検討されている。
例えば、特開昭58−73866号公報には、ラテック
ス試薬等の凝集性免疫試薬を毛細管に注入して、凍結乾
燥させて保存する方法が開示されている。
[発明が解決しようとする課題] ところが、乾燥状態としたラテックス試薬は、定性的な
測定には十分適用可能であるが、光学的手法を用いた定
量的な測定に適用するには不十分なものであった。
すなわち、蒸発、スプレートライ、凍結乾燥、真空乾燥
などの方法によってラテックス試薬を乾燥させた場合、
固体微粒子間の固着・凝集が生じ、再懸濁に際して固体
微粒子の均一な分散状態が得られなくなり、再現性良い
定量分析が行えなくなる。
乾燥ラテックス試薬の再分散性を向上させる方法として
は、例えば、特開昭52−117420号公報に、ラテ
ックス試薬に乳糖などの水溶性糖類を添加した状態で凍
結乾燥させて、乾燥品とする方法が開示されている。
この方法によれば、水溶性糖類の添加によって乾燥ラテ
ックス試薬の再分散性はかなり向上されるものの、光学
的手法を用いる定量分析において要求される十分な再分
散性が得られないという問題がなお残されている。
そこで、糖類のような再分散性を高めるための添加剤の
添加量を増やす方法があるが、多量の添加剤の使用は免
疫学的反応に対して感度低下などの悪影響を及ぼすため
、添加量の増加には限界がある。
更に、長時間の攪拌や、高い攪拌強度での攪拌を行うこ
とで、より均一な再分散状態を得る方法もあるが、強い
条件での攪拌処理によって免疫的に活性な物質と固体微
粒子との結合状態が破壊されたり、また免疫的に活性な
物質自体が破壊されたりする場合があり、免疫的に活性
な物質と固体微粒子との結合形態や、免疫的に活性な物
質の種類によっては、これらの方法は適用できない。
本発明の目的は、光学的手法を用いた定量分析にも好適
に適用できるLAIA用の検出試薬を提供することにあ
る。
本発明の他の目的は、乾燥状態で安定保存可能なLAI
A用の検出試薬を提供することにある。
本発明の他の目的は、乾燥状態からの液媒体への再分散
性に優れ、得られた再分散液は光学的手法を用いた定量
分析にも好適に適用できるLAIA用の検出試薬を提供
することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明の検出試薬は、検体中の被検出物質に対して免疫
的に活性な物質を固定した固体微粒子を含む検出試薬に
おいて、前記固体微粒子がアミノ基とカルボキシル基を
有する変性ポリスチレンであることを特徴とする。
本発明における担体として機能する変性ポリスチレン微
粒子は、少なくともアミノ基とカルボキシル基を有し、
水性液媒体(水を主体とする液媒体)への分散性に優れ
、本発明の試薬を水性液媒体に分散させてLAIA用の
検出試薬として用いることで、定性分析のみならず、光
学的手法を用いた定量分析を行うことができる。
また、本発明の試薬は、乾燥品とした際の保存安定性に
優れ、乾燥品の再分散においても良好な分散性が維持で
きる。
従って、乾燥品の再分散液をLAIA用の検出試薬とし
て用いることで、定性分析及び光学的手法を用いた定量
分析を行うことができる。
また、本発明の検出試薬は水性液媒体への分散性に優れ
ているので、その分散液の調製に当たっては、分散性を
高めるための糖類などの添加剤が不要、あるいはその使
用量を更に減少させることができ、また、特別に強度な
攪拌条件による攪拌を行う必要もなく、これらを採用す
ることによる弊害を回避できる。
なお、本発明の試薬の分散液に調製に用いる水性液媒体
としては、水又は水およびアルコール類、ケトン類など
の水と相溶性のある有機溶媒との混合溶媒が使用される
。また分散媒には適宜pH緩衝剤、蛋白質、界面活性剤
、水溶性高分子化合物などが添加される。
pH緩衝剤は、抗原−抗体反応は一般に溶媒のpHの影
響を受けやすいため、最適の1)Hに調節するために添
加され、例えば、リン酸塩やTr i 5Hct緩衝剤
などが使用される。蛋白質は、非特異反応を防止する目
的で添加され、例えば、牛血清アルブミン、ゼラチンな
どが使用される。また、検出感度の調整が目的で界面活
性剤やポリエチレングリコールなどの水溶性高分子化合
物が添加される。
本発明の検出試薬における変性ポリスチレンからなる固
体微粒子は、アミノ基及び/又はカルボキシル基を有す
る部位とスチレンを有する部位からなる共重合体、又は
、アミノ基及び/又はカルボキシル基で置換したスチレ
ンを有する部位の重合体、又は、アミノ基及び/又はカ
ルボキシル基で置換したスチレンを有する部位とアミノ
基及び/又はカルボキシル基を有する部位からなる共重
合体をいう。該固体微粒子は、種々の公知の方法により
製造することができ、例えば、以下のような方法を利用
することができる。
a)カルボキシル基を有するモノマーと、アミノ基を有
するモノマーと、スチレン及びスチレン誘導体から選択
した一種以上とを3元共重合させて微粒子状の変性ポリ
スチレンな得る方法。
b)カルボキシル基を有するモノマーと、スチレン及び
スチレン誘導体から選択した一種以上とを2元共重合さ
せ、得られた共重合体微粒子の表面のカルボキシル基の
一部をエチレンジアミノなどの二官能性アミノによりア
ミノ基に変換する方法。
C)スチレン及びスチレン誘導体から選択した一種以上
からなる成分Aと、アミド基を有するモノマーからなる
成分Bとを共重合させ、得られた共重合体微粒子の表面
をホフマン反応で改質して、アミノ基およびカルボキシ
ル基を導入する方法。
これらの方法の中では、均一粒径のより安定な微粒子が
得られるという点からC)の方法がより好適である。こ
のC)の方法では、ホフマン反応によってアミド基がア
ミノ基に変換されるとともに、副反応として、アミド基
の加水分解によってカルボキシル基も生成され、その条
件を適宜設定することで、アミノ基とカルボキシル基の
比率を変化させることができるという利点もある。
固体微粒子を構成する変性ポリスチレンにおけるアミノ
基とカルボキシル基の比率は、アミノ基1に対し、カル
ボキシル基は、○ 01〜10Qの範囲、より好適には
0.5〜20である。
以下、C)の方法による場合について説明する。
成分Aに用いるスチレン誘導体としては、例えば、α−
メチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、a−エチ
ルスチレン、p−ビニルスチレン、p−イソプロピルス
チレン、m−フェニルスチレン、α−クロルスチレン、
p−クロルスチレン、p−メトキシスチレン、m−アミ
ノスチレン、p−シアンスチレンなどを挙げることがで
きる。
成分Bしては、例えば、(メタ)アクリルアミド、N−
メチル(メタ)アクリルアミド、N−フェニル(メタ)
アクリルアミド、N−(ジエチルアミノエチル)(メタ
)アクリルアミド、N。
N−ジメチル(メタ)アクリルアミドなどの(メタ)ア
クリルアミド誘導体、メチレンビス(メタ)アクリルア
ミドなどを、単独で、またはこれらの二種以上を組合せ
て用いることができる。
成分Aと成分Bとの共重合には、種々の公知の方法が利
用できる。
例えば、アニオン性界面活性剤、非イオン系界面活性剤
などの存在下に水性液媒体中で水溶性ラジカル開始剤を
用いた乳化重合;界面活性剤を使用せずに、水性液媒体
中で水溶性ラジカル開始剤を用いたソープフリー乳化重
合:部分鹸化ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリ
ドンなどの保護コロイドの存在下での懸濁重合:ビニル
系モノマーは溶解するが重合体は溶解しない液媒体中で
重合させる沈殿重合等の各種の重合法が利用できる。
共重合体中での成分Aと成分Bのモル比は、例えば、1
:0.5〜1:O,OOlの範囲とすることができる。
重合における反応条件は、得られる共重合体固体微粒子
の粒径などに応じて適宜設定すれば良い。
固体微粒子の粒径は、特に限定されないが、検出試薬の
液媒体中での分散性、特に乾燥試薬の再分散性等を考慮
すれば、例えば、0.05μm〜5μmの範囲内である
ことが好ましく、0.1μm〜2μmの範囲内であるこ
とが特に好ましい。すなわち、0.05μm未満の粒径
の場合は、乾燥試薬の再分散が困難になり、また、5μ
mを越えると分散液中での固体微粒子の沈殿等が生じ易
くなり、分散液としての試薬の安定性が得られなくなる
得られた固体微粒子は、次にホフマン反応によって処理
され、その表面にアミノ基及びカルボキシル基が誘導さ
れる。ホフマン反応は次式に示すように第一級カルボン
酸アミドにアルカリ水溶液中、臭素(または塩素)を作
用させた炭素数が1他生ない第一級アミノを得る方法で
、一部側反応でカルボキシル基が生成する。
固体微粒子の表面に固定させる免疫的に活性な物質とし
ては、被検出物質の免疫測定に必要な各種物質が用いら
れる。
例えば、IgG、IgM、IgEなどの免疫グロブリン
:補体、CRP、フェリチン、01マイクログロブリン
、β、マイクログロブリンなどの血漿タンパク質や、こ
れらに対する抗体;α−フェトプロティン、癌胎児性抗
原(CEA)、前立腺性酸性フォスファターゼ(PAP
)、CA19−9、CA−125などの腫瘍マーカー及
びこれらに対する抗体;黄体化ホルモン(LH)、卵細
胞刺激ホルモン(FSH)、ヒト繊毛性ゴナドトロピン
(hCG)、エストロゲン、インスリンなどのホルモン
類及びこれらに対する抗体:HBV関連抗原(HBs、
HBe、HBc)、HIV、ALTなどのウィルス感染
関連物質およびこれらに対する抗体ニジフチリア菌、ボ
ツリヌス菌、マイコプラズマ、梅毒トレボネーマなどの
バクテリア類及びこれらに対する抗体、トキソプラズマ
、トリコモナス、リーシュマニア、トリパノゾーマ、マ
ラリア原虫などの原虫類及びこれらに対する抗体:フェ
ニトイン、フォスファターゼなどの抗てんかん薬、キニ
ジン、ジゴキシニンなどの心血膏薬、テオフィリンなど
の抗喘息薬、クロラムフェニコール、ゲンタマイシンな
どの抗生物質等の薬物類及びこれらに対する抗体:酵素
、菌体外毒素(ストレリジン0なと)及びこれらに対す
る抗体などが用いられる。
免疫的に活性な物質の固体微粒子への固定方法としては
、例えば、固定化酵素(講談社、1975、千畑一部編
)などに開示されている酵素等の固定化に用いられてい
る各種の化学的及び/または物理的結合方法が利用でき
る。
例えば、固体微粒子にグルタルアルデヒドなどのポリア
ルデヒドを用いて共有結合によって免疫的に活性な物質
を結合させる方法、特公昭53−12966号公報、特
開昭53−52620号公報に開示されている縮合剤と
してカルボジイミドやウッドワード試薬になどを使用し
て免疫的に活性な物質を固体微粒子に結合させる方法な
どを利用することができる6 なお、固体微粒子や免疫的に活性な物質に、免疫測定時
における凝集の検出をより容易とするための着色染料や
、蛍光色素などの標識剤を結合させてもよい。
免疫的に活性な物質の固体微粒子への固定は、水性液媒
体中で行うのが好ましい。この水性液媒体としては、水
、水と有機溶媒との混合物等が利用できる。なお、有機
溶媒としては水と相溶性のあるアルコール類やケトン類
が利用できる。
固定化反応は、反応系中に固体微粒子の安定化、非特異
凝集の生起を防止するなどの目的で、リン酸緩衝生理食
塩水(PBS)、トリス−塩酸緩衝液などの緩衝液中で
、必要に応じて牛血清アルブミンなどの不活性タンパク
質、界面活性剤等の存在下に行っても良い。
固定化反応における反応液のpHは、通常、6〜10、
好ましくは7〜9とすることができる。
また、反応液中での固体微粒子の濃度は通常001〜5
.0重量%とすることができる。
免疫的に活性な物質が固定化された固体微粒子は、免疫
測定用の液媒体に分散させて、分散液としての測定用試
薬を得ることができる。
この分散液試薬を調製するための液媒体としては、リン
酸緩衝生理食塩水やトリス−塩酸緩衝液などの緩衝液に
、必要に応じて牛血清アルブミンなどの不活性タンパク
質、界面活性剤等を添加したものが利用できる。
更に、免疫的に活性な物質が固定化された固体微粒子の
適当な分散液を調製し、該分散液から液媒体を除去して
、乾燥させることによって乾燥試薬を得ることができる
乾燥方法としては、蒸発、スプレードライ、凍結乾燥、
真空乾燥などの方法が利用できるが、60’C以下、好
ましくは30℃以下の温度で行うのが望ましい。これら
の方法の中では、試薬の感度を定常的に維持できるとい
う点から凍結乾燥が好ましい。
乾燥試薬は、免疫測定用の液媒体に再分散させて、分散
液試薬として測定に用いることができる。
[実施例] 以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。
実施例1 1−1 固体微粒子の合成 還流冷却器、攪拌機及び温度計を備える300m12容
量の重合容器中に、水160mβ、四ホウ酸ナトリウム
(N82B40.10820) 0 、50 g、アク
リルアミド2.0gを加え70℃に加温し、溶解させた
重合容器内に30分間N2ガスを導入して、容器内の空
気をN2に置換した後、重合開始剤として過硫酸カリウ
ム1.7gを添加し、攪拌機で300rpmで攪拌しな
がら70℃で一時間重合反応を行った。
次に、スチレン40gを重合容器内に加えて4時間開条
件で攪拌し、更に、アクリルアミド2gを加えて5時間
開条件で攪拌を続け、スチレン/アクリルアミド共重合
体微粒子の分散液が得られた。
分散液を室温にもどし、その一部を取り出して合成され
たスチレン/アクリルアミド共重合体微粒子を回収、乾
燥させて、透過型電子顕微鏡で観察したところ粒径0.
76μmの均一な大きさの球形粒子であることがし察で
きた。
スチレン/アクリルアミド共重合体微粒子を上記の分散
液から遠心分離により、回収し、さらに蒸留水で三回洗
浄した後、蒸留水中に固形分20重量%で共重合体微粒
子が含まれる分散液を得た。
この分散液の5m℃に、5mI2の10%次亜塩素酸ナ
トリウム水溶液及び10m℃の10%水酸化ナトリウム
溶液を加え4℃で六時間反応させて、固体微粒子表面の
ホフマン反応による処理を行い、変性ポリスチレン微粒
子を得た。
反応後、反応液を塩酸で中和し、遠心分離による変性ポ
リスチレンからなる固体微粒子の洗浄を蒸留水で四回行
った後、蒸留水を用いて固形分10重量%の固体微粒子
の分散液を得た。
この変性ポリスチレン微粒子の分散液の電導度滴定を行
い、得られた電導度滴定曲線より、変性ポリスチレン微
粒子のアミノ基とカルボキシル基の表面密度を求めた。
その結果、アミノ基の表面密度は、2.0 unit/
nm”、カルボキシル基の表面密度は、0.9 uni
t/nm”であった。
1−2.抗体の固定化 上記の1−1項の操作で得た変性ポリスチレンからなる
固体微粒子の分散液の0.5mgにN/15リン酸塩緩
衝液(pH8,0)の5mg、1−エチル−3−(3−
ジメチルアミノプロピル)−力ルポジイミド ハイドロ
クロライド(WSC)の0.12gを加え、室温で三時
間振盪した。
次に、N/15リン酸塩緩衝液(pH8,0)で遠心分
離により固体微粒子の洗浄を三回行い、固体粒子を回収
した。
回収された固体微粒子に、CRP抗体溶液(Coope
r Biomedical  Inc、社製の抗ヒトC
RPヒツジ血清IgG画分をIgGが1mg/m[どな
るようにPBSで希釈して調製)の5mfiを加え、室
温で三時間振盪し、抗体感作固体微粒子を得た。
反応液から得られた抗体感作固体微粒子を、遠心分離に
より回収し、N/15リン酸塩緩衝液(pH8,0)で
洗浄し、1%濃度で牛血清アルブミンを含むPBS (
pH7,2)に分散させて抗体感作固体微粒子の分散液
を得た。
1−3.乾燥試薬の調製 上述の1−2項の操作で得た抗体感作固体微粒子の分散
液を液体窒素中で凍結減圧乾燥して、乾燥試薬を得た。
1−4.再分散性の評価 上述の1−3項の操作で得た乾燥試薬の2,0mgをガ
ラスセル内に入れ、これにPBSを1mI2加え、出力
25W(20kHz)で30秒間超音波攪拌を行い、P
BS中に抗体感作固体微粒子を再分散させて、分散液と
しての測定用試薬を調製した。
得られた測定用試薬中の抗体感作固体微粒子の再分散性
をフローサイトメーターで測定し、単分散度(M%)を
算出した。
なお、単分散度(M%)は次式より算出した。
その結果を表1に示す。
1−5 抗原の定量 標準CRP血清(医学生物学研究所)の所定の濃度シリ
ーズを調製し、各濃度サンプル(0,5m℃)と、上述
の操作で乾燥試薬を再分散させて得た測定用試薬(0,
5mg)とを個々に37℃で反応させ、抗原−抗体反応
による凝集状態を633nmの光の照射における吸光度
として測定した。その結果、6μg / m 2以上の
CRP濃度において、CRPの定量を行なった。
実施例2 実施例1の1−1項で得たスチレン/アクリルアミド共
重合体微粒子の分散液(固形分20重■%)の5mff
に、10%次亜塩素酸ナトリウム水溶液(5mff)及
び10%水酸化ナトリウム溶液(10mff)を加え1
0℃で6時間反応させて、固体微粒子表面のホフマン反
応による処理を行い、変性ポリスチレン微粒子を得た。
反応後、反応液を塩酸で中和し、蒸留水で4回遠心分離
による洗浄を行い、固形分10重量%の変性ポリスチレ
ン微粒子の分散液を得た。得られた分散液中に含まれる
変性ポリスチレン微粒子のアミノ基及びカルボキシル基
の表面密度を実施例1の1−1項と同様にして測定した
結果、アミノ基の表面密度は3.2unit/ nm2
、カルボキシル基の表面密度は0.2unit/ nm
2であった。
この変性ポリスチレン微粒子の分散液を用い、実施例1
の1−2〜1−5項と同様にして、抗体(CRP)の固
定化、乾燥試薬の調製、PBSへの再分散及びCRPの
定量を行った。
再分散の際に実施例1の1−4項と同様にして算出した
単分散度(M%)の結果を表1に示す。
なお、本実施例の測定用試薬(分散液)では、6μg/
m℃以上の濃度においてCRPの定量を行なった。
実施例3 実施例2で得た変性ポリスチレン微粒子分散液の0.5
mnにN/15リン酸塩緩衝液(pH80)の5mj2
、CRP抗体溶液(10mg/m℃)の0.5m℃を加
え、室温で3時間振盪し、抗体感作固体微粒子を得た。
得られた抗体感作固体微粒子を遠心分離で回収し、更に
N/15リン酸塩緩衝液(pH8,0)で洗浄後、PB
S (pH7,2)に分散させて抗体感作固体微粒子の
分散液を得た。
この分散液を用い実施例1の1−3〜1−5項と同様に
して、乾燥試薬の調製、PBSへの再分散及びCRPの
定量を行った。
再分散の際に実施例1の1−4項と同様にして算出した
単分散度(M%)の結果を表1に示す。
なお、本実施例の測定用試薬(分散液)液では、6μg
/mβ以上の濃度においてCRPの定量を行なった。
実施例4 抗ヒトミーフェトプロティン(ウマ)  (AFP)血
清(ミトリ+字製)からプロティンAを固定したセファ
ロース(ファルマシア製)を用いたカラムクロマトグラ
フィーによりIgG画分を分画し、これを○ 1Mリン
酸塩緩衝液(pH7,2)で10mg/mj2の濃度に
希釈し、IgG画分抗体溶液を調製した。
実施例1の1−1項で得た変性ポリスチレン微粒子の分
散液(固形分10重量%)の0.5m℃に、10%のグ
ルタルアルデヒドを含む0.05Mホウ酸ナトリウム緩
衝液(pH8,0)を5m℃を加え0℃で10分間振盪
した。
振盪終了後、N/15リン酸塩緩衝液(pH80)で遠
心による洗浄を3回行い、固体粒子を回収した。回収し
た固体粒子に先に調製した抗体溶液の1mn及びN/+
5リン酸塩緩衝液(pH8,0)の4r+12を加え、
室温で3時間振盪し、抗体感作固体微粒子を得た。
得られた抗体感作固体微粒子を遠心分離で回収し、N/
15リン酸塩緩衝液(pH80)で洗浄した後、PBS
に分散させて分散液を得た。
この分散液を用い、実施例1の1−3〜1−4項と同様
にして、乾燥試薬の調製、PBSへの再分散を行った。
再分散の際に実施例1の1−4項と同様にして算出した
単分散度(M%)の結果を表1に示す。
更に、標準CRP血清の代わりに、標準AFP血清(協
和油化化学製)を用いて、実施例1の15項と同様にし
て、AFPの定量を行った。
なお、本実施例の測定用試薬(分散液)液では、2μg
 / m f2以上の濃度においてAFPの定量を行な
った。
比較例 粒径0721μmのポリスチレンラテックス(日本合成
ゴム製)の蒸留水分散液(固形分10%)の05mI2
に、N/15リン酸塩緩衝液(pH80)の5mA及び
CRP抗体溶液(10mg/m℃)を加え、室温で3時
間振盪し、抗体感作固体微粒子を得た。
得られた抗体感作固体微粒子を遠心分離で回収し、更に
N/15リン酸塩緩衝液(pH8,0)で洗浄後、1%
濃度で牛血清アルブミンを含むPBS (pH7,2)
に分散させて抗体感作固体微粒子の分散液を得た。
この分散液を用い実施例1の1−3〜1−5項と同様に
して、乾燥試薬の調製、PBSへの再分散及びCRPの
定量を行った。
再分散の際に実施例1の1−4項と同様にして算出した
単分散度(M%)の結果を表1に示す。
なお、本比較例の測定用試薬(分散液)液では、15μ
g/mでの濃度においてCRPの定量を行なった。
[発明の効果コ 本発明の検出試薬に用いた担体としてのアミノ基とカル
ボキシル基を有する変性ポリスチレン微粒子は、水を主
体とする液媒体への分散性に優れ、分散液としLAIA
用の検出試薬として用いることで、定性分析のみならず
、光学的手法を用いた定量分析を行うことができる。
また、本発明の検出試薬は、乾燥品としての保存安定性
に優れるばかりでなく、再分散性においても優れており
、再分散して調製した分散液は、LAIA用の検出試薬
として、定性分析及び光学的手法を用いた定量分析に再
現性良い結果を与久るものとして好適に用いることがで
きる。
また、乾燥品の再分散による分散液の調製に当たっては
、特別に強度な攪拌条件による攪拌を行う必要がなく、
検出感度の低下を招くことなく短時間で測定用試薬(分
散液)の調製が行え、測定時間の短縮化が計れる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)検体中の被検出物質に対して免疫的に活性な物質を
    固定した固体微粒子を含む検出試薬において、前記固体
    微粒子がアミノ基とカルボキシル基を有する変性ポリス
    チレンであることを特徴とする検出試薬。 2)変性ポリスチレンが、スチレンからなる成分Aと、
    アミド基を有するモノマーからなる成分Bとの共重合体
    の表面に、ホフマン反応によりアミノ基及びカルボキシ
    ル基を生成させて得たものである請求項1に記載の検出
    試薬。 3)共重合体中での成分Aと成分Bのモル比が、1:0
    .5〜1:0.001の範囲にある請求項2に記載の検
    出試薬。 4)成分Bがアクリルアミドである請求項2または3に
    記載の検出試薬。 5)乾燥状態にある請求項1〜4のいずれかに記載の検
    出試薬。
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