JPH0472075A - 耐摩耗・耐食性膜の製法 - Google Patents

耐摩耗・耐食性膜の製法

Info

Publication number
JPH0472075A
JPH0472075A JP18451090A JP18451090A JPH0472075A JP H0472075 A JPH0472075 A JP H0472075A JP 18451090 A JP18451090 A JP 18451090A JP 18451090 A JP18451090 A JP 18451090A JP H0472075 A JPH0472075 A JP H0472075A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
laser
modified
corrosion resistance
resistance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP18451090A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Kataoka
正行 片岡
Kimiaki Matsukawa
公映 松川
Kazuhiro Oka
岡 一宏
Hiroshi Kurokawa
博志 黒川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP18451090A priority Critical patent/JPH0472075A/ja
Publication of JPH0472075A publication Critical patent/JPH0472075A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、Ni−P系膜表面にレーザを照射して表面を
改質し、耐摩耗・耐食性膜を製造する方法に関する。
〔従来の技術・発明が解決しようとする課題〕耐食性に
優れた膜の製法に関しては、たとえば被処理物表面に非
晶質相のNi−P系膜を無電解めっきで形成する特開昭
EIO−258473号公報に開示されているような技
術がある。第6図は無電解Ni−P系めっき膜表面の金
属組織を示す走査型電子顕微鏡(SEM)写真(倍率3
0000倍)であり、腐食の原因となる粒界を生しさせ
る結晶粒の少ない状態であることがわかる。しかし、前
記めっき膜には、高い耐摩耗性か要求される用途では耐
摩耗性が必ずしも充分てはないという問題がある。
一方、膜全体を熱処理してNi3 P結晶を析出させる
技術か知られており(ンン ソリッド フィルムス(T
hin 5old Films)、16B(1988)
p、273−280 )この方法により前記めっき膜の
耐摩耗性を向上させることができる。
前記熱処理により、第8図に示すような被処理物(3)
表面に直接または下地膜を介して形成されたNi−P系
めっき膜(5)全体か、第9図に示すようにNi3P結
晶が析出した膜(6)になる。
第10図は前記めっき膜を500℃で1時間熱処理した
膜のX線回折図形てあり、Ni3 P結晶が析出してい
ることかわかる。第11図は被処理物(鋼材5S41.
) 、非熱処理めっき膜またはめっき膜全体を熱処理(
200℃、300℃、400℃、500℃、600℃)
した膜の比摩耗量を示すグラフ、第12図はそれらのマ
イクロビッカース硬さを示すグラフであり、熱処理によ
り耐摩耗性か向上することがわかる。
しかしながら、前記Nj−P系めっき膜全体を500℃
で1時間熱処理した膜では、その表面の金属組織を示す
SEX写真(倍率30000倍)である第7図かられか
るように、腐食の原因となる粒界を生じさせる結晶粒か
発生しており、腐食性の高い雰囲気においては必ずしも
耐食性が充分てない問題かある。
本発明は前記のような問題を解決するためになされたも
ので、摩耗性の高い条件、かつ腐食性の高い雰囲気に充
分に耐えうる、耐摩耗・耐食性膜の製法をうることを目
的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、耐食性に優れた非晶質相のNi−P系膜の表
面に直接または上地膜を介してレーザを照射し、該旧−
P系膜の表面を耐摩耗性に優れた層に改質することを特
徴とする耐摩耗・耐食性膜の製法に関する。
〔作用・実施例〕
本発明の製法に用いるNi−P系膜としては、たとえば
鋼、合金鋼、銅、銅合金なとの金属のほか、セラミック
スなどの非金属、めっき膜などの下地表面に形成された
、NiおよびPからなる膜や、NiおよびPを主成分と
し、必要に応してW(タングステン)などを20%(重
量96、以下同様)以下の範囲で含有させた膜があげら
れる。
Ni−P系膜中のP含有率は2〜20%が好ましく、7
〜12%がさらに好ましい。
Ni−P系膜の膜厚は、その用途などに応じて異なるが
、通常2〜50郁である。
Nj−P系膜の形成方法にとくに限定はないが、耐食性
に優れた非晶質相の膜にするためには、無電解めっき、
電気めっきなどの方法により形成するのが好ましい。
前記Nj−P系膜にはレーザー照射前に、酸化性雰囲気
、還元性雰囲気または真空下なとて200 ’C程度以
下の熱処理を行なってもよい。
本発明の製法においては、前記旧−P系膜の表面に直接
または上地膜を介してレーザを照射することにより、膜
全体ではなく、膜表面から任意の深さまでの部分を改質
することができる。
前記上地膜は、レーザの反射率を下げてエネルギー利用
効率を高めるために使用される膜であり、その具体例と
しては、たとえば黒色被膜などがあげられる。
前記レーザにもとくに限定はなく、その具体例としては
、たとえばYAGレーザなとかあげられる。
該レーザはパルスレーザてあってもよく、連続レーザで
あってもよいが、改質する部分の深さを制御する点から
パルスレーザか好ましい。
レーザ照射により改質する部分の表面からの深さは、た
とえば厚さ50−のNi−P系膜のばあい、10〜20
IAr1程度か好ましい。
レーザ照射の条件は、Ni−P系膜の種類、改質する部
分の深さなどにより適宜調整されるが、たとえばパルス
レーザのばあい、パルスYAGレーサビムをエネルギー
密度2(J/mj)程度照射するのが好ましい。
前記レーザを短時間照射することによりNj−P系膜の
表面から任意の深さの部分がNi3 P結晶粒を含む層
になり、比摩耗量が少なくなり、かつマイクロビッカー
ス硬さの値がより大きくなる。
えられた膜は、表面の改質により耐摩耗性が向上してお
り、改質されていない部分は粒界を生じさせる結晶粒が
少ない状態であるため、耐摩耗性が高く、かつ腐食性の
高い雰囲気に充分に耐えうる耐摩耗・耐食性膜となる。
実施例1および比較例1 鋼材5S4Lに、下記組成のめっき液を用い、浴温85
℃pH5,0の条件にて、Nj92%、18%の組成で
、厚さ15部の無電解Ni−Pめっき膜を形成した。
(めっき液組成) 硫酸ニッケル・6水塩 (NiSO4・6)120 )    25.0g /
 1次亜リン酸ナトリウム・1水塩 (NaH2P 03 ・H2O)    27.5g 
/ 1えられた無電解Ni−Pめっき膜(2)に、第1
図に示すようにYAGレーザのパルスレーザビーム(1
)をエネルギー密度2(J/mj)の条件で照射し、第
2図に示すように耐摩耗性に優れたNi3P結晶を含む
厚さ5通の改質された層(以下、改質層ともいう)(4
)を形成した。図中、(2)は改質されていないNi−
Pめっき膜(以下、非改質層ともいう) 、+31は被
処理物である。
えられた膜の耐摩耗性および耐食性を下記条件で評価し
た。また、同様に改質前のNt−Pめつき膜を評価した
(比較例1)。結果を第1表に示す。
(耐摩耗性) 評価はピン−平板型の往復摺動型実験装置および走査型
電子顕微鏡(SEX)を用いて行なった。
また、硬度の評価をマイクロビッカース硬度計を用いて
行なった。
(耐食性) 評価は塩水噴霧試験装置およびX線マイクロ第  1 図 以下であった。
*2:比摩耗量は5×107であった。
つぎに、改質された膜を薄膜X線回折法により測定した
。えられたX線回折図形を第3図に示す。
第3図から、Ni3P結晶が析出していることがわかる
つぎに改質層を研摩して除去し、非改質層を薄膜X線回
折法により測定した。えられたX線回折図形を第4図に
示す。また非改質層の金属組織を示すSEM写真(倍率
50000倍)を第5図に示す。
第4図および第5図から、非改質層か腐食の原因となる
粒界を生しさせる結晶粒の少ない非晶質相のNi−P膜
てあり、耐食性の優れた状態であることがわかる。
以」二の結果から、実施例1てえられた膜は、耐摩耗性
に優れたNi3P結晶を含むNi−P膜からなる改質層
と、耐食性に優れた非晶質相の旧−P膜からなる非改質
層とによって多層化された複合膜であることがわかる。
また、前記実施例1てはNi−P膜表面に直接パルスレ
ーザ照射を行なったが、黒色被膜からなる上池膜を介し
てNi−P膜表面にパルスレーザ照射を行なったところ
、実施例1と同様の効果かえられた。
さらに、前記実施例1てはNi−P膜表面全体にパルス
レーザ照射を行なったか、Ni−P膜表面を海島状に直
接または上地膜を介してレーザ照射を行なったところ、
実施例1と同様の効果かえられた。
〔発明の効果〕 以上のように、本発明の製法によれば、耐食性に優れた
非晶質相のNi−P系膜表面に直接または上地膜を介し
てレーザを照射し、Nj−P系膜表面をより耐摩耗性に
優れた膜に改質するので、摩耗性が高く、かつ腐食性の
高い雰囲気の両条件に充分耐えつる耐摩耗・耐食性膜か
えられる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はレーザを照射しているようすを示す断面図、第
2図は本発明の一実施例によりえられた膜の断面図、第
3図は実施例コてえられた改質されたNj−Pめっき膜
のX線回折図〆、第4図は実施例1における非改質層の
X線回折図〆、第5図は実施例1における非改質層の金
属組織を示すSEH写真(倍率50000倍)、第6図
は従来の無電解Ni−P系めっき膜表面の金属組織を示
すS E M写真(倍率30000倍)、第7図は従来
の無電解Ni−P系めっき膜全体を500℃で1時間熱
処理した膜の表面の金属組織を示すSEN写真(倍率3
0000倍)、第8図は被処理物表面に形成されたNi
−P系めっき膜を示す断面図、第9図は被処理物表面に
形成されたNi−P系めっき膜全体を熱処理してNi3
P結晶を析出させた膜を示す断面図、第10図は従来の
無電解Ni−P系めっき膜全体を500℃で1時間熱処
理した膜のX線回折図形、第11図は従来の無電解Ni
−P系めっき膜の熱処理温度と比摩耗量との関係を示す
グラフ、第12図は従来の無電解Ni P系めっき膜の
熱処理温度とマイ クロビッカース硬さとの関係を 示すグラフである。 (図面の主要符号) (1): パルスレーザビーム (2): 無電解Ni−Pめつき膜 (4): 改質された層 代 理 人 大 石 増 雄 計 (17秒) オ ] 図 叶2圏 計 数 (1/秒) 第 図 第 図 第 図 寸8図 計 数 (1/秒) 牙12図 熱処理温度(0C) ′A′11図 熱処理温度(0C) 手続補正書(自発) 3、補正をする者 代表者 志 岐 守 哉 氏 名 三菱電機株式会社内 (7375)弁理士 大 岩 増 雄 5 補正の対象 (1)明細書の「発明の詳細な説明」の欄(2)明細書
の「図面の簡単な説明」の欄6、補正の内容 (1)明細書8頁1行の「第1図」を「第1表」と補正
する。 (2)同10頁5行および10頁6行にそれぞれ「X線
回折図」とあるのを、いずれも「X線回折図形」と補圧
する。 以  上

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)耐食性に優れた非晶質相のNi−P系膜の表面に
    直接または上地膜を介してレーザを照射し、該Ni−P
    系膜の表面を耐摩耗性に優れた層に改質することを特徴
    とする耐摩耗・耐食性膜の製法。
JP18451090A 1990-07-10 1990-07-10 耐摩耗・耐食性膜の製法 Pending JPH0472075A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18451090A JPH0472075A (ja) 1990-07-10 1990-07-10 耐摩耗・耐食性膜の製法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18451090A JPH0472075A (ja) 1990-07-10 1990-07-10 耐摩耗・耐食性膜の製法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0472075A true JPH0472075A (ja) 1992-03-06

Family

ID=16154459

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18451090A Pending JPH0472075A (ja) 1990-07-10 1990-07-10 耐摩耗・耐食性膜の製法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0472075A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105002483A (zh) * 2015-07-14 2015-10-28 河北科技大学 一种非晶态镍磷碳化钨粉末复合镀层的制备方法
WO2019131433A1 (ja) * 2017-12-26 2019-07-04 パナソニックIpマネジメント株式会社 金属膜、金属膜を備える電子部品、及び金属膜の製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105002483A (zh) * 2015-07-14 2015-10-28 河北科技大学 一种非晶态镍磷碳化钨粉末复合镀层的制备方法
WO2019131433A1 (ja) * 2017-12-26 2019-07-04 パナソニックIpマネジメント株式会社 金属膜、金属膜を備える電子部品、及び金属膜の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Zhou et al. Oxidation of a novel electrodeposited Ni–Al nanocomposite film at 1050° C
US3798056A (en) Electroless plating process
JPS59173270A (ja) 硬くかつ防食性のコーティング層を有する基板を含んでなる物品
JP3708909B2 (ja) レニウム含有合金皮膜を被着してなる耐高温酸化性耐熱合金部材の製造方法
US3294498A (en) Cr-fe diffusion coating ferrous metal substrate
WO2000008233A1 (fr) Accessoire possedant un revetement colore et son procede de fabrication
JPH0472075A (ja) 耐摩耗・耐食性膜の製法
JPS60261022A (ja) 磁気記録体の製造方法
JPS60258473A (ja) 耐食性皮膜の製造方法
JPH03240975A (ja) マグネシウム合金の表面処理方法
JP2001342591A (ja) 高強度合金及びその製造方法並びにその高強度合金を被覆してなる金属とその高強度合金を用いたマイクロ構造体
JP2004035902A (ja) 耐高温酸化性耐熱合金部材の製造方法
JP2577832B2 (ja) 白金電鋳浴
Mallory Ternary and quaternary electroless nickel alloys
JP3009527B2 (ja) 耐摩耗性に優れたアルミニウム材およびその製造方法
JPH01165755A (ja) 高温に敏感な製品を硬質層で被覆する方法および被覆製品
JP2625175B2 (ja) Ni−P合金皮膜の熱処理方法
JP3173074B2 (ja) 半田皮膜の形成方法
JP2001355077A (ja) 被切削加工用被覆体
Dong et al. A new hybrid process for surface modification by combining brush plating with nitrocarburizing
JPH0247287A (ja) 銀めっき方法
JP2572007B2 (ja) 摺動部構成体
KR900008906B1 (ko) 금속 표면 처리 방법
JPS61166982A (ja) 耐摩耗性Al合金部材
JPH06340981A (ja) 合金皮膜およびその製造方法