JPH0471961B2 - - Google Patents

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JPH0471961B2
JPH0471961B2 JP62166459A JP16645987A JPH0471961B2 JP H0471961 B2 JPH0471961 B2 JP H0471961B2 JP 62166459 A JP62166459 A JP 62166459A JP 16645987 A JP16645987 A JP 16645987A JP H0471961 B2 JPH0471961 B2 JP H0471961B2
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JP
Japan
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iron powder
sintering
bonding strength
powder
sintered
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP62166459A
Other languages
English (en)
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JPS6411913A (en
Inventor
Kazuo Asaka
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Resonac Corp
Original Assignee
Hitachi Powdered Metals Co Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Powdered Metals Co Ltd filed Critical Hitachi Powdered Metals Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、複数個の圧粉体を組み合わせて焼結
により1箇の焼結部品を作るいわゆる圧粉体接合
法の改良に関するものである。
従来の接合方法は、一般に圧粉体の焼結による
寸法変化即ち圧粉体の寸法とその焼結体の常温に
おける寸法との差を利用し、インナー,アウター
それぞれの寸法変化率を膨張の場合は正,収縮の
場合は負と表示するとき、これら両部材の材質を
例えばインナー:Fe−7〜15Cu(膨張),アウタ
ー:Fe−0.5〜4Ni(収縮)の如く、インナーの寸
法変化率>アウターの寸法変化率となるような選
択組み合わせが行なわれている。
しかし、この方法による接合は言わば焼き嵌め
現象による機械的な接合が主体で、内外両部材間
の金属拡散による一体化は行なわれないか不十分
な場合が多く、従つて接合の信頼性にやや問題が
あつた。
発明者は先に、焼結過程の前半と後半とで寸法
変化の傾向が逆転する現象を見出し、その応用と
して、インナー中には必須の拡散促進成分として
炭素を含有させ、且つその量をアウターより重量
比で0.2%以上多くすることにより、インナーと
アウターの拡散接合を一層促進させて高い接合強
度を得ることができる複合焼結部品の製造方法を
出願(特願昭57−77154号)したが、その内容は、
特開昭58−193304号公報に開示されている。
本発明は上記の先発明をさらに改良したもので
両者は密接な関係にあるので、本発明を説明する
前に、先発明の要点と「逆転現象」について以下
簡単に述べておく。
各種鉄系焼結金属の焼結過程を熱膨張計を用い
て検討したところ、その添加成分の種類および含
有量によつては、常温に戻つた焼結体を測定して
の寸法変化(「焼結による寸法変化」と呼ぶ)と
焼結時の高温域(その添加成分の拡散温度域)に
おける寸法変化(「焼結中の寸法変化」と呼ぶ)
が逆転する組み合わせの有ることが見出された。
第1図はその一例として、鉄粉に銅粉1.5%,
黒鉛粉0.7%,潤滑剤のステアリン酸亜鉛0.5%を
配合した混合粉(この組成の圧粉体の,焼結によ
る寸法変化率は+0.23%。)と、他の成分は同じ
で黒鉛粉のみ1%に増加した混合粉(焼結による
寸法変化率は+0.10%。)それぞれを圧粉密度6.7
g/cm2に揃えて成形した2種の圧粉体を別箇に熱
膨張計にかけ、10℃/mmの昇温速度で1130℃で昇
温させ20分間保持したのち、同じ速度で降温させ
る間の寸法変化を圧粉体基準で表わしたものであ
り、両者の熱膨張曲線は焼結後の冷却に移るあた
りで交差し、常温に戻つた状態における膨張量,
即ち焼結による寸法変化は前述のように黒鉛の少
ない圧粉体の方が大きいが、昇温開始より焼結温
度に達する間においては、逆に黒鉛の多い圧粉体
の方が膨張率が大きいことを示している。これが
逆転現象である。
従つて従来の常識通り黒鉛の多い(焼結による
寸法変化率がより小さい)方をアウターに用いる
と、昇温開始より焼結温度に達する過程ではアウ
ターの膨張量がインナーよりも大きく、両者が分
離する傾向下に焼結が行なわれるために内外両部
材の合金化による接合強度が得られないのに対し
て、黒鉛の多い方をインナーに用いた場合は焼結
中における膨張量はインナーの方が大きいので、
内外両部材が密着した状態で焼結が進行し、その
結果両部材の合金化に基づく高い接合強度を得る
ことができる。そして、この効果は炭素の場合は
0.2%以上の濃度差によつて得られるというのが
先発明の大要である。
本発明は、上記先発明を踏襲しつつ接合強度の
一層の向上を図つたもので、組み合わせる圧粉体
の原料鉄粉の種類と接合強度の関係に関する実験
結果から、アウターを形成する鉄粉の5〜10%
(重量比で)をカーボニル鉄粉とした場合に接合
強度が特に高くなることを見出し、これを骨子と
する本発明に到達したものである。
以下本発明を一実施例に基づいて説明する。
実施例 噴霧鉄粉(アトマイズ鉄粉)とカーボニル鉄粉
との配合割合を種々に変えたインナーとアウター
を成形して組み合わせ、アウターにインナーを圧
入して焼結後、得られた複合焼結体の接合強度を
測定した。試料の諸元および接合強度の測定法な
どは次の通りである。
試料形状:インナー…10φ×30φ×10mm アウター…30φ×40φ×5mm 使用鉄粉:カーボニル鉄粉…平均粒径5μ 噴霧鉄粉…神戸製鋼アトメル300M 試料組成(粉末の配合割合): インナー…Fe−1.5%Cu−1.0%C アウター…Fe−1.5%Cu−0.7%C 圧粉密度:インナー,アウターとも6.7g/cm3 嵌め合い寸法差:−15μ(締まり嵌め) 焼結条件: ブタン変成ガス中,1130℃で30分間 接合強度測定法: 複合焼結体のアウター部を、治具を介して試
験機に固定し、インナーに軸方向の負荷を作
用させ、破壊する時の最大荷重を接合強度と
した。
第2図のグラフは以上の実験結果を示したもの
で、アウター中のカーボニル鉄粉が5%までは、
接合強度は配合割合が増すにつれて急激に高くな
り、配合割合5〜10%の間ではほぼ一様の値を示
しているが、それ以上になると、インナー中にカ
ーボニル鉄粉を無添加のもの(白丸の曲線)は殆
ど変わらないが、添加してあるもの(三角および
黒丸の曲線)は接合強度が低下する傾向を示して
いる。従つてカーボニル鉄粉の添加量は、接合強
度が高いレベルで安定する5〜10%の範囲に限定
される。
なお、インナー中へのカーボニル鉄粉の添加量
が増すにつれて、接合強度のレベルが全体に低く
なつている。従つてインナー中へはカーボニル鉄
粉を添加しないほうが賢明である。
以上の実験は拡散促進元素として炭素を用いて
行なつたが、炭素の代りにリンまたは銅を用いて
も同様の効果を得ることが可能である。その場合
焼結中における鉄の熱膨張を大きくする元素はイ
ンナーに、熱膨張を小さくする元素はアウターに
より多く添加すればよい。なお炭素および銅は前
者に、リンは後者に属する。
以上の結果から明らかな如く、アウターを形成
する全鉄粉量の5〜10%にカーボニル鉄粉を用い
ることによつて、接合強度のより高い複合焼結機
械部品を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は炭素配合量の異る圧粉体の熱膨張曲線
を対比したグラフ、第2図はアウター中の噴霧鉄
粉とカーボニル鉄粉との配合割合がアウターとイ
ンナーの接合強度に及ぼす影響を示すグラフであ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 鉄系金属粉末を圧縮して軸部を有する圧粉体
    (以下インナーと呼ぶ。)と孔部を有する圧粉体
    (以下アウターと呼ぶ。)を成形し、両者を嵌め合
    わせた状態で焼結することにより複雑な形状の焼
    結機械部品を製造するにあたり、拡散促進元素を
    インナー,アウターの少なくとも一方に添加する
    とともに、アウターを形成する鉄粉の重量比で5
    〜10%をカーボニル鉄粉とすることを特徴とする
    複合焼結機械部品の製造方法。
JP16645987A 1987-07-03 1987-07-03 Production of complex sintered machine parts Granted JPS6411913A (en)

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JPS6411913A JPS6411913A (en) 1989-01-17
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62192505A (ja) * 1986-02-15 1987-08-24 Mazda Motor Corp エンジンの副燃焼室の製造法

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