JPH0471657A - 成形ロール - Google Patents

成形ロール

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JPH0471657A
JPH0471657A JP18110090A JP18110090A JPH0471657A JP H0471657 A JPH0471657 A JP H0471657A JP 18110090 A JP18110090 A JP 18110090A JP 18110090 A JP18110090 A JP 18110090A JP H0471657 A JPH0471657 A JP H0471657A
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JP
Japan
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cylinder
roll
heat medium
support shaft
rolls
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JP18110090A
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Tatsuo Akimoto
秋本 龍夫
Seiji Tanaka
田中 清次
Hiroshi Fujita
寛 藤田
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)
  • Coating Apparatus (AREA)
  • Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、厚さが均一なシート状物を成形する装置に使
用され、とくに高精度の成膜性が要求される成形ロール
に関する。ここにシート状物の成形とは、単に素材を伸
展するのみならず、シート状物の上に他の素材を塗布し
、さらには重ね合わせて圧着することなどを含む意味で
あって、具体的な装置には、たとえば、製膜装置、樹脂
コータ、カレンダー装置や、積層圧着装置などがあげら
れる。
(従来の技術) 従来から、前記の各種シート成形装置には、一対のロー
ルで素材を挟み込みんで加圧し、もしくは加熱または冷
却しつつ加圧して、これを伸展し、所定の均一な厚さの
シートに成形する成形ロールが用いられている。
一例として、第3図に、成形ロールを組入れたリバース
ロールコータの要部の概略横断面図を示す。図において
、リバースロールコータには、アプリケータロール41
とメタリングロール42とで構成された一対の成形ロー
ルが用いられており、溶融された樹脂43は、その成形
ロール間のクリアランス44で薄膜化されつつ、バック
アップロール45から供給されてくる離型紙47上へ転
写され、シート状の塗膜46が形成される。
塗工剤が、上記のように樹脂である場合、成形ロールに
は熱媒を用いて加熱しつつ薄膜化する加圧熱処理ロール
を用いるのが一般的である。塗膜の厚さを薄くするため
には、成形ロールのクリアランスを小さくするように規
制し、そこに樹脂を通過させればよい。しかし、一方で
樹脂が薄膜化される際に、両ロール間には樹脂の粘性−
による大きな圧力が発生し、成形ロールは、この圧力に
よって大きな曲げ荷重を受けることになる。本例に限ら
ず、シート成形用の成形ロールは、通常、薄膜化に要す
る上記圧力のために使用時に大きな曲げ荷重を受ける。
このような大きな曲げ荷重を前提に、ロールの外周面を
構成する円筒とこの円筒を回転しつつ支持する支持軸と
が、ロールの軸方向の中心部の1箇所で嵌合されている
成形ロールが、特公昭62−29545号公報、特開昭
63−145471号公報や、特公平1−53390号
公報に開示されている。しかし、この形式の成形ロール
は、支持軸と嵌合されている円筒の中央部と、嵌合され
ずに宙に浮いている円筒の端部とでは、曲げ荷重による
撓み量が異なり、クリアランスを規制する円筒の周面は
、軸方向に凹、または凸に撓む。このために、ロール間
のクリアランスの均一性が保てず、したがって形成され
るシート状物の厚さの均一性が低下するという、精度の
問題があった。
この欠点を解決するためには、円筒と支持軸との嵌合部
を長くして、宙に浮いている部分の長さを短くすること
が考えられる。しかし、支持軸も、曲げ荷重に対抗する
ためにその両端部で支持軸も押圧力による曲げモーメン
トによって撓んでおり、嵌合部を長くすれば、円筒が支
持軸の撓みの影響をより強く受け、円筒か支持軸ととも
に撓んでしまう。
また、ほかの従来の成形ロールとして、鍛造鋼や、鋳造
鋼から削り出して一体物として製作されている、通称ド
リルトロールがある。このロールでは、本体にドリル加
工して、熱媒などの流路が形成されており、剛性が高い
。しかし、自重が大きいために、長尺ロールでは、かえ
って撓みが大きくなり、高精度の長尺成形ロールとして
は使用できないし、成形能力のわりに装置が大形化し、
設備コストが高くなる。
さらにまた、撓みしろを補正する手段として、成形ロー
ルの支持軸を平行にせず、僅かに交叉して対向させるク
ロスロールや、撓み方向とは逆の方向にロールを強制的
に湾曲せしめる、カウンターベンディングと呼ばれる手
段がある。しかし、詳細な説明は省略するが、ともに調
整が繁雑な上、根本的にロールの長さ方向に発生する二
山状のシート厚さむらが避けられないという欠点をもっ
ている。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は、大きな曲げ荷重が加えられると均一なりリア
ランスを保持できないという、従来の成形ロールがもっ
ている問題点を解決し、成形による厚み斑が小さく、か
つ、簡単な構造の成形ロールを提供することにある。
さらに、上記の成形ロールであって、少なくとも一方の
ロールには、ロール表面温度調整のための熱媒、または
冷媒を通すことのできる成形ロールを提供する。
(課題を解決するための手段) 上記の課題を解決するために、本発明は、2本のロール
が相互に外周面を対向せしめて配置されてなる成形ロー
ルにおいて、 A、少なくとも1本は、 a、前記外周面を形成する円筒と、 b、前記円筒に同芯状に貫通して挿入され、前記円筒の
両端部から軸方向に一定距離内部に入った位置で、かつ
、互いに隔てられた2箇所の位置で前記円筒に固定され
た凸状部を有する支持軸と、 c、前記支持軸を両端部でそれぞれ回転可能に支持する
軸受けと、 からなる加圧ロールであり、 B、前記2本のロールの少なくとも一方のロールには、
軸受けを他方のロールへ押圧する押圧手段が設けられて
いる ことを特徴とする成形ロールを提供する。
さらに、2本のロールが相互に外周面を対向せしめて配
置されてなる成形ロールにおいて、A、少なくとも1本
は、 a、前記外周面を形成する円筒状の外筒と、その内部に
装着された円筒状の内筒とからなり、かつ、前記外筒と
前記内筒の少なくとも一方に熱媒流路溝が形成、されて
いる嵌合円筒と、 b、前記嵌合円筒に同芯状に貫通して挿入され、前記嵌
合円筒の両端部から軸方向に一定距離内部に入った位置
で、かつ、互いに隔てられた2箇所の位置で前記嵌合円
筒に固定された凸状部を有すると共に、内部には前記嵌
合円筒の熱媒流路溝に連通ずる熱媒流路が形成された支
持軸と、 c、前記嵌合円筒の両端部近傍に位置し、前記外筒、前
記内筒、および前記支持軸のそれぞれにパツキンを介し
て前記支持軸に固定された2個の端部材であって、前記
端部材の少なくとも一方には、前記支持軸の熱媒流路か
ら前記嵌合円筒の熱媒流路溝に連通する熱媒案内流路が
形成されている端部材と、 d、前記支持軸を両端部で回転可能に支持する軸受けと
、 からなる加圧熱処理ロールであり、 B、前記2本のロールの少なくとも一方のロールには、
軸受けを他方のロールへ押圧する押圧手段が設けられて
いる ことを特徴とする成形ロールを提供する。
本発明について、さらに詳しく説明する。
なお、本発明中、請求項(2)にかかる発明(以下、第
2の発明という)は、請求項(1)の発明(以下、第1
の発明という)中の加圧ロールが、ロールの温度の調整
のために熱媒、または冷媒を通すことのできる加−圧熱
処理ロールであることを特徴とする成形ロールである。
第1の発明において、ロールの外周面を形成する円筒は
、鍛造鋼、鋳鋼などの金属材料や、セラミック材料など
で製作される。表面には、硬質クロムメツキ、セラミッ
クコーティングなどの表面処理を施し、硬度を向上させ
るのが好ましい。また、目的によっては、ゴムなどの弾
性体を被せることがある。
また、第2の発明の嵌合円筒とは、円筒状の外筒とその
内部に装着された円筒状の内筒とからなるもので、外筒
と内筒とは、焼ばめ、締まりばめ、ネジ止めなどの手段
で相互に固定されている。第2の発明においては、さら
に、温度の調整用の熱媒、または冷媒を通すために、上
記の外筒と内筒の少なくとも一方に熱媒流路溝が設けら
れている。
この熱媒流路溝は、外筒側、内筒側のいずか一方、また
は双方に形成してもよいが、製作上は、内筒側の外周上
に加工する方が容易であり好ましい。
またロール外周面の温度分布を均一に保つために複数の
ラセン溝にしたり、軸方向に往復する複数の溝を設ける
ことが好ましい。
外筒、および内筒の材質、表面処理は、前述の円筒の材
質に準する。しかし、内筒と外筒とは、熱膨張の差によ
って、両者の間に不必要な応力が発生しないように、同
じ材質、もしくは同程度の熱膨張係数を持つ材質である
ことが好ましい。
円筒(第2の発明では嵌合円筒)と、この円筒に対して
同芯状に貫通して挿入された支持軸との間は、円筒の両
端部から軸方向に一定距離内部に入った位置で、かつ、
互いに隔てられた2箇所の位置で、円筒内面の周方向面
において固定接合される。周方向面とは、円筒の円周方
向を意味する。
本発明では、円筒と支持軸とが支持軸に形成された2箇
所の凸状部で接合のうえ固定されていることが特徴であ
る。円筒は、この支持軸によって支持され、回転軸を同
じくする。接合固定手段としては、支持軸に膨らんだ部
分、すなわち凸状部を形成し、直接円筒内面に焼嵌め接
合してもよいし、第3の、たとえばリング状の中間部材
を介して接合してもよい。このは−かネジによる締結な
どが考えられる。しかし、接合部にあそびがあると、ロ
ール間のクリアランス精度に与える影響を無視できなく
なるので、焼嵌めは好ましい手段である。
支持軸の材質は、鍛造鋼、鋳鋼などの金属材料や、セラ
ミック材料などを用いることができる。
通常、嵌合円筒に較べて高強度、高靭性の材料が用いら
れる。
支持軸を回転可能に支持する軸受としては、たとえば円
筒ころ軸受け、アンギュラ玉軸受け、円錐ころ軸受けな
ど、またはこれらの組合わせがあるが、その種類などは
とくに限定されない。しかし、高精度の、たとえばJI
SB−1514記載の規格で4級以上の精度を有する軸
受けを使用することが好ましい。
なお、支持軸に形成されている凸状部は、円筒または嵌
合円筒を2箇所で支持できればいかなる形状であっても
よく、またその凸状部は軸自体に形成されたもの、ある
いは、軸に挿入することにより形成したものなどいずれ
であってもよい。
また、第1および第2の発明の押圧手段とは、成形ロー
ルを構成している2本のロールのうち、一方のロールの
軸受けを他方のロール方向に押圧する手段をいい、具体
的にはロールの軸受部を空圧、油圧、水圧などの流体圧
で作動するシリンダによって押圧する装置や、レバー、
てこ、ウェイト、スプリングなどを用いた機械式、ある
いはモータによって軸受が移動する電気式装置などを用
いることができる。この押圧手段を設ける位置は、上記
2本のロールの少なくとも一方のロール、すなわち、2
本のロールのうちのいずれか一方、または双方のロール
に設けることができる。
次に図面に基づき、成形ロールの撓みについてさらに詳
しく説明する。
第4図は、本発明にかかる成形ロールでシート状物を押
圧した際の、加圧ロールの外周面の撓みを模式的に示し
た図である。
第5図は、従来の成形ロールでシート状物を押圧した際
の加圧成形ロールの外周面の撓みを模式%式% 第4図に示されるように・、間隔をSとする2箇所の固
定支持面を持つ加圧ロールの外周面は、等分布荷重を受
けるとW字形に撓む。成形されるシート状物の幅W方向
の厚み斑は、円筒外周面の撓みδ1とδ2に起因する。
これに対し、従来の1箇所で固定支持された成形ロール
では、第5図に示されるように、固定支持面と幅方向の
製膜端との間隔、すなわち、円筒が軸によって支持され
ていない部分の長さが、先の2箇所の固定支持面で嵌合
されている場合に較ベて大きいために、円筒の外周面の
撓みδ3は、δ1やδ2よりも大きくなり、厚み斑も大
きくなる。
つぎに、第4図に示した固定支持面の間隔Sと円筒の撓
みδとの関係について説明する。理解を容易にするため
、第6図に示されるように間隔Sを挾む2点で固定支持
されている単純梁が等分布荷重を受けた状態と同じとみ
なし、シート状物の幅Wに対する支持点の間隔Sとの比
S/Wを変化させたときの最大変位量、すなわち最大撓
みとの関係を第7図に図示する。
第6図において、固定支持点間内での梁の最大撓み量を
δ1、固定支持点の外側での最大撓み量をδ2として支
持点の間隔Sを変化させてみる。
第7図は、S/Wに対するδ1およびδ2の変化を図示
したものである。δ1=δ2となるとき(図中のP点)
が、ロール間のクリアランスが最も均一になるときであ
る。P点は、以下の考え方により求めることができる。
一般に梁理論によれば、第6図に示される単純梁に等分
布加重が作用するとき、単純梁の撓み量δは、単純梁の
ある一端からの距離yの4次の多項式で一義的に表すこ
とができる。そこで、発明者らは、単純梁の理論が適応
できると仮定し、前述の4次の多項式により固定支持点
間内での梁の最大撓み量δ1と固定支持点の外側での梁
の最大撓み量δ2を第6図に示す梁のある一端からの距
離yで表現する。
次に、この距離yをシート状物の幅Wと支持点の間隔S
との比S/Wを変数変換し、撓み量δ□、δ2とS/W
との関係で求めると第7図のようになる。
第7図から、δ□およびδ2を小さくするには、固定支
持面の間隔Sをシート状成形物の幅Wの30〜80%に
するのが好ましく、45〜65%であればさらに好まし
いことが分かる。最も好ましい点は、第7図で、δ1=
δ2となる条件を、該当するS/Wを変数とした4次の
多項式を解いたS/Wが57%の値である。すなわち、
支持点間隔Sをシート状物の幅Wの約57%の位置に設
定すれば、ロール間のクリアランスを最も均一にするこ
とかできる。
さらに、支持方法に固定支持を採用するか、自由支持を
採用するかの問題がある。
そこで、固定支持と自由支持の場合とを比較してみる。
自由支持の具体的な手段の例としては、円筒と支持軸と
の間の結合に、たとえば深溝玉軸受けや球面軸受けのよ
うな軸受けを使用する場合がある。自由支持の場合も第
6図、および第7図に示したのと同様にして求めること
により、端部と中央部での最大撓み量が同じになる支持
面の間隔Sは、最も均一なりリアランスを期待できる位
置である、シート状成形物の幅Wの約55%を求めるこ
とができる。撓み量の絶対値は、同じディメンションの
ロールに対して、固定支持の方が自由支持に較べて大き
いが、自由支持では、これを構成する滑り面にあそびが
できることを避けられない。高精度の成形ロールでは、
1〜2ミクロン以下、サブミクロンオーダの不均一が問
題にされるので、僅かのあそびの存在も問題になる。ま
た、機構が複雑になるために、設計、製作、組立てなど
が難しくなり、高精度達成の可能性が低(なる上、コス
トアップも大きい。計算上は自由支持のほうが優れてい
るが、現在の実用的な技術水準では、固定支持が優れる
結果になっている。したがって、本発明は固定支持を採
用したのである。
しかし、固定支持点を3箇所以上設けることは、好マシ
クない。支持軸への荷重のために支持軸自体にも撓みが
あるので、円筒と支持軸とがより一体化されることによ
り、支持軸の撓みが、直接、製膜時のクリアランスを規
定する円筒の撓みの原因になるからである。
第2の発明において、支持軸は、さらにロールを加熱、
または冷却するための熱媒、または冷媒(以下、第2の
発明では熱媒と総称する)の導入出孔が設けられている
次ニ、対向するロールの組合せについて説明する。
本発明の成形ロールは、2本のロールが互いに外周面を
対向して配設されており、そのうちの少なくとも1本は
、前記の加圧ロール(第2の発明の発明にあっては加圧
熱処理ロール)が装着されている。しかし、これに対向
するロールも、同じ加圧ロールまたは加圧熱処理ロール
、もしくは加圧ロールと加圧熱処理ロールの組合わせで
あることが望ましい。
本発明の成形ロールのうち、1本のみが前記の加圧ロー
ル(または加圧熱処理ロール)である場合、一般に対向
するロールを支持ロールと称する。
この支持ロールは、熱処理の有無を問わず、公知の各種
のロールを使用できる。支持ロールの材質は前記の円筒
、および支持軸の材質に準する。また、支持ロールの曲
げ剛性(EO・Io)と、これに対向する加圧ロール(
または加圧熱処理ロール)の曲げ剛性(E2 ・I2)
との間に、Eo−Io >  E2−I2 の関係があることが好ましい。ただし、Eo、E2は、
それぞれ支持ロール、加圧ロール(または加圧熱処理ロ
ール)の弾性係数、Io、I2は、それぞれの断面二次
モーメントである。
本発明の成形ロールは、いずれか一方のロールの軸受部
に押圧手段を付随させ、ロール間のクリアランスを調整
しつつ使用する。このほか、ロールに要求される機能に
応じて、双方または一方を駆動ロールに、または双方き
もフリーロールにする。
第2の発明の加圧熱処理ロールでは、さらに、嵌合円筒
の両端部近傍おいて、嵌合円筒とこれを貫通する支持軸
との間に、それぞれパツキンを介して端部材が取付けら
れている。このうち、少なくとも一方の端部材には、嵌
合円筒の熱媒流路溝と、支持軸の熱媒流路とを連通せし
める熱媒案内流路が設けられている。嵌合円筒と端部材
、端部材と支持軸との間の接合面は、たとえば、印籠つ
ぎに形成され、パツキン、好ましくは弾性体で形成され
たパツキンを介して嵌め合わされる。端部材は、嵌合円
筒と支持軸とを固定して結合するものではなく、熱媒の
流路を確保することにある。
したがって、押圧荷重による支持軸の撓みが、円筒の撓
みに加重されることなく吸収されるように、パツキンの
材質は、ゴム製0リングのような弾性体が望ましい。ま
た、嵌合円筒の熱媒流路溝と熱媒案内流路、支持軸の熱
媒流路と熱媒案内流路との間には、それぞれパツキンを
挟み、撓みや熱膨張に対して熱媒の漏れの防止をはかる
(作  用) 本発明にかかる成形ロールの加圧ロールは、対向するロ
ールとのクリアランスを形成する円筒が、一定間隔の2
箇所で支持軸に固定支持されているので、1箇所で固定
支持される、従来の成形ロールの場合に較べて、ロール
の撓み量が小さくなる。
また、第2の発明は、嵌合円筒、端部材、および支持軸
に熱媒の導入出孔である熱媒流路溝、熱媒案内流路、お
よび熱媒流路をそれぞれ具備することにより、熱媒の流
路を確保して嵌合円筒を加熱、または冷却し、また、パ
ツキンは、°熱媒案内流路に流入する熱媒の漏れを防止
するとともに、押圧荷重によって支持軸が撓んでもその
撓みを嵌合円筒に伝えず、吸収する作用を有する。
(実施例) 以下、本発明にかかる成形ロールの実施例を図面を参照
しつつ説明する。
第1図は、第1の発明にかかる成形ロールの実施例の概
略図であって、一部断面を施した加圧ロールの正面図を
示す。
第2図は、第2の発明にかかる成形ロールの実施例の概
略図であって、加圧熱処理ロールの一部断面を施した正
面図を示す。
第1図に示されている、本発明の特徴を有する加圧ロー
ル11は、支持ロール12と外周面を対向して配置され
、そして、支持軸15に設けられた軸受け17がエアー
シリンダー18によってシート状物13を介して支持ロ
ール12方向に押圧されている。なお、相対するロール
11.12の両軸受け17間に所定厚さのスペーサを挿
入するか、あるいは、両シリンダ18のピストンロッド
にストッパを設けて、2つのロール11.12の外周面
の間隔が所定値以下に接近しないようにし、成形される
シートの厚さが所定値以下にならないようにしてもよい
。両ロールの間では、シート状物13が成形されつつあ
る。
加圧ロールの外周面を形成する円筒14には、回転軸を
同じくする支持軸15が軸方向に貫通して挿入されてい
る。円筒14と支持軸15とは、円筒14の内周面の、
軸方向に一定の間隔を隔てた2箇所の周方向面、すなわ
ち固定支持面16において固定接合されている。支持軸
15は、両端部でそれぞれ軸受け17に回転可能に支持
されている。
第2の発明の成形ロールの実施例について、第2図を参
照しつつ説明する。
第2の発明の特徴を有する加圧熱処理ロール21は、一
部が図示されている支持ロール22と外周面を対向して
配置されている。両ロールの間では、シート状物23が
成形されつつある。
円筒状の外筒24には、内部に円筒状の内筒25が嵌入
され、嵌合円筒26を形成する。内筒25の外周面は、
加熱、または冷却用の熱媒を流すための熱媒流路溝27
が設けられている。本実施例では、ラセン溝が形成され
ている。内筒25の外周面と外筒24の内周面とは、焼
き嵌めによって固定されている。
嵌合円筒26には、回転軸を同じくする支持軸28が軸
方向に貫通して挿入されている。支持軸28には、軸方
向に一定の間隔を隔てた2箇所にリング状の鍔だし部2
9(凸状部)が形成されていて、嵌合円筒26の内側の
周方向面、すなわち固定支持面30において焼き嵌めら
れ、固定接合されている。さらに、支持軸28には、熱
媒流路溝27に熱媒を導入するための熱媒導入孔31、
導出するための熱媒導出孔32が設けられている。
嵌合円筒26の両端には、それぞれ端部材33が支持軸
28との間に取付けられている。端部材33と嵌合円筒
26および支持軸28との間はパツキン34が挟まれて
いて、間接的に接合されている。また、本実施例では、
端部材33の一方に、熱媒流路溝27に熱媒を導入する
ための熱媒案内流路35aが、他方に導出するための熱
媒案内流路35bが設けられている。熱媒案内流路35
aは、一端が熱媒流路溝27と、他端が熱媒導入孔31
と、熱媒が漏れないようにパツキン34を介して接続さ
れている。熱媒案内流路35bは、熱媒を還流するため
に流路の一端は熱媒流路溝27と、他端が熱媒導出孔3
2と、熱媒が漏れないようにパツキン34を介して接続
されている。第2の発明では、熱媒を上記の経路に流通
させることによって、嵌合円筒26を所定の温度に維持
し、加圧熱処理ロール21としての機能をもたせている
。本実施例では、支持軸28の一端から供給した熱媒を
元の端部材の方ヘリターンさせているが、一端から他端
へと流してもよい。
なお、第2図では、熱媒流路溝27を一条で、流入口を
支持軸28の一端に設け、流出口を他端に設けている片
道流路のラセン溝としたものであるが、このラセン溝を
二条以上の多条ラセン溝としても良く、さらには、−条
のラセン溝を二本に分割し、ロールの一端ではその溝間
に通路を設け、他の一端では、二本の溝を、一つの端部
材に設けた二つの熱媒流路にそれぞれ連通させ、更に、
軸に設けた熱媒導入孔と熱媒導出孔とにそれぞれ連通さ
せることもできる。第2図の場合、熱負荷が大きいと、
ロール軸方向の温度分布は、熱媒導出側が低(なる傾向
にあるが、上記のようにラセン溝を二条とし、ロールの
片側から熱媒の導入、導出を行うと、熱媒の導入、導出
の通路が隣接するので温度が平均化され、ロール軸方向
の温度分布は均一となり好ましいい また、この二本−組のラセン溝を、二条以上の多条ラセ
ン溝とするとより好ましい。
なお、36は、支持軸28を両端で回転可能に支持する
軸受け、37は、この軸受け36を支持ロール22方向
へ押圧するエアシリンダでである。
(発明の効果) 第1の発明の成形ロールは、少なくとも一方の加圧ロー
ルにおいて、円筒と支持軸とが支持軸の2箇所の凸状部
で接合固定されているために、ロールのクリアランスを
規制する円筒の撓みが小さい。その上、支持軸との間に
あそびがないので、処理されるシート状物は、厚さが均
一に成形される。したがって、繁雑なロール撓みの補正
機構を付加したり、高価な剛性ロールを用いることなく
、安価に高精度化が達成され、均一な厚みを要求される
シート状物を成形することができる。
また、第2の発明にあっては、前記の効果を維持しつつ
、成形ロールの加熱、冷却を可能にしている。すなわち
、支持軸と端部材間、嵌合円筒と端部材間は、パツキン
を挟んで接合されているので、押圧による支持軸の撓み
が、端部材の取付けによって嵌合円筒に伝えられ、加重
されることはない。さらに、端部材の案内流路と、嵌合
円筒の熱媒流路溝および支持軸の熱媒の流路間は、それ
ぞれパツキンで封止されているので、熱媒をロール外に
漏らすことなく使用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、請求項(1)の発明にかかる成形ロールの実
施例の概略図であって、加圧ロールに一部断面を施した
正面図を示す。 第2図は、請求項(2)の発明にかかる成形ロールの実
施例の概略図であって、一部断面を施した加圧熱処理ロ
ールの正面図を示す。 第3図は、成形ロールを組入れたリバースロールコータ
の要部を示す概略横断面図である。 第4図は、本発明にかかる成形ロールでシート状物を押
圧した際の、加圧ロールの外周面の撓みを模式的に示し
た図である。 第5図は、従来の成形ロールでシート状物を押圧した際
の加圧ロールの外周面の撓みを模式的に示す図である。 第6図は、間隔Sを挾む2点で固定支持されている単純
梁が等分布荷重を受けた状態を示す図である。 第7図は、第6図において、S/Wを変化させたときの
最大撓みとの関係を示す図である。 11:加圧ロール    12:支持ロール13:シー
ト状物    14:円筒 15:支持軸      16:固定支持面17:軸受
け      18:エアーシリンダ21:加圧熱処理
ロール 22:支持ロール24:外筒 26:嵌合円筒 28:支持軸 30:固定支持面 32:熱媒導出孔 34:パツキン :熱媒案内流路 37:油圧シリンダ 23:シート状物 25:内筒 27:熱媒流路溝 29:鍔だし部 31:熱媒導入孔 33:端部材 35a、35b 36:軸受け ア プリケータロールメ タリングロール 溶融された樹脂 クリアランス バックアップロール 塗膜 離型紙 第1図 第2図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)2本のロールが相互に外周面を対向せしめて配置
    されてなる成形ロールにおいて、A、少なくとも1本は
    、 a、前記外周面を形成する円筒と、 b、前記円筒に同芯状に貫通して挿入され、前記円筒の
    両端部から軸方向に一定距離内部に入った位置で、かつ
    、互いに隔てられた2箇所の位置で前記円筒に固定され
    た凸状部を有する支持軸と、 c、前記支持軸を両端部でそれぞれ回転可能に支持する
    軸受けと、 からなる加圧ロールであり、 B、前記2本のロールの少なくとも一方のロールには、
    軸受けを他方のロールへ押圧する押圧手段が設けられて
    いる ことを特徴とする成形ロール。
  2. (2)2本のロールが相互に外周面を対向せしめて配置
    されてなる成形ロールにおいて、A、少なくとも1本は
    、 a、前記外周面を形成する円筒状の外筒と、その内部に
    装着された円筒状の内筒とからなり、かつ、前記外筒と
    前記内筒の少なくとも一方に熱媒流路溝が形成されてい
    る嵌合円筒と、 b、前記嵌合円筒に同芯状に貫通して挿入され、前記嵌
    合円筒の両端部から軸方向に一定距離内部に入った位置
    で、かつ、互いに隔てられた2箇所の位置で前記嵌合円
    筒に固定された凸状部を有すると共に、内部には前記嵌
    合円筒の熱媒流路溝に連通する熱媒流路が形成された支
    持軸と、 c、前記嵌合円筒の両端部近傍に位置し、前記外筒、前
    記内筒、および前記支持軸のそれぞれにパッキンを介し
    て前記支持軸に固定された2個の端部材であって、前記
    端部材の少なくとも一方には、前記支持軸の熱媒流路か
    ら前記嵌合円筒の熱媒流路溝に連通する熱媒案内流路が
    形成されている端部材と、 d、前記支持軸を両端部で回転可能に支持する軸受けと
    、 からなる加圧熱処理ロールであり、 B、前記2本のロールの少なくとも一方のロールには、
    軸受けを他方のロールへ押圧する押圧手段が設けられて
    いる ことを特徴とする成形ロール。
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