JPH0471625B2 - - Google Patents

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JPH0471625B2
JPH0471625B2 JP58063456A JP6345683A JPH0471625B2 JP H0471625 B2 JPH0471625 B2 JP H0471625B2 JP 58063456 A JP58063456 A JP 58063456A JP 6345683 A JP6345683 A JP 6345683A JP H0471625 B2 JPH0471625 B2 JP H0471625B2
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JP
Japan
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insert
mold
loading
molding machine
cylinder
Prior art date
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Application number
JP58063456A
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JPS59189058A (ja
Inventor
Kazukyo Ito
Satoya Arita
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Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Ube Industries Ltd filed Critical Ube Industries Ltd
Priority to JP6345683A priority Critical patent/JPS59189058A/ja
Publication of JPS59189058A publication Critical patent/JPS59189058A/ja
Publication of JPH0471625B2 publication Critical patent/JPH0471625B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D17/00Pressure die casting or injection die casting, i.e. casting in which the metal is forced into a mould under high pressure
    • B22D17/20Accessories: Details
    • B22D17/22Dies; Die plates; Die supports; Cooling equipment for dies; Accessories for loosening and ejecting castings from dies
    • B22D17/24Accessories for locating and holding cores or inserts

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、ダイカスマシンや射出成形機等の成
形機の金型にインサートを装填するためインサー
ト装填方法および装置に関し、特にV形エンジン
におけるシリンダブロツク成形時のダイカストマ
シンに使用して好適な方法および装置に関するも
のである。
〔従来技術〕
一般に自動車等のエンジンのシリンダブロツク
をアルミニウムでダイカストする場合、ダイカス
トマシンの金型にシリンダライナとなる鋳鉄製の
筒状インサートを装填しておき、その後、この筒
状インサートとアルミニウム鋳込部分が一体にな
るようにアルミニウムを鋳込むことが行なわれて
いる。このためには、シリンダライナのような筒
状インサートを金型の所定位置に正確に供給する
インサート装填装置が必要となる。
このインサート装填装置は、次の諸条件を充分
に満足するものでなければならない。すなわち、
インサート供給部とダイカストマシンの金型間を
往復移動するインサート受渡部の動作が迅速かつ
円滑であること、このインサード受渡部が特に金
型のインサート被装填位置に正確に位置付けられ
ることおよび多数のインサートを同時に装填する
必要があるので、インサート被装填部のピツチと
インサート受渡部におけるインサート保持部のピ
ツチとが完全に対応するものであることなどが挙
げられる。
ところで、エンジンのリンダ配列が直列あるい
は水平対向形のシリダンブロツクについては、前
述のようにダイカストマシンの軸線方向に直交す
る面内において正確な位置合せがなされればよい
わけであるが、これがV形エンジンのシリンダブ
ロツクのように、シリンダライナの装填方向が交
叉するような場合には、前述の位置合せに加え、
さらにダイカストマシンの軸線方向に対しても正
確な位置合せが行なわれなければならない。しか
るに、移動金型の開き位置はリミツトスイツチの
作動タイミングによつて決まるため、金型の停止
位置が2〜3mmくるつて一定とならず、軸線方向
の位置合せがきわめて困難であつた。そこで、こ
のような点を解消したインサート装填装置の提案
が強く望まれてきた。
そこで、このような要請に応えるものとして、
例えば特公昭58−13264号公報にみられる装置が
知られている。これはダイカストマシンの軸線方
向に進退自在な可動フレームにインサート受渡部
を設けることによりインサートの装填を的確に行
い得るようにしたものである。しかし、このよう
な装置においても、インナーロツドとアウターロ
ツドとを有するインサート装填用シリンダをその
作動方向が水平面内において互いに交叉するよう
に前記可動フレームの両側に併設固定しているた
め、これに対応してインサート供給部のシユート
を交叉させねばならず、そのためインサート供給
部が複雑で広い設置面積を必要とし、スペースフ
アクターが悪いという不具合があつた。
なお、金型に対するインサートの装填方向が上
下の斜め方向である場合に、インサートを斜め上
と斜め下に向けた状態でインサート保持装填装置
で保持して成形機外から金型間部へ搬入する場合
は、インサート保持装填装置自体も斜め上と斜め
下に向けた状態で成形機の上下タイバー間を通過
させなければならず、上下のインサート保持装填
装置の後端部間の距離がかなり長くなり、インサ
ート保持装填装置の後端部が上下のタイバーに当
つて入らないという不具合もあり、かつ、斜め下
方向に向けたインサートを比較的に長い距離搬送
する間に、そのインサートがインサート保持装填
装置から抜けやすくなるという不具合もあつた。
〔発明の概要〕
本発明は上述したような点に鑑みてなされたも
ので、成形機の固定金型・移動金型間と成形機外
のインサート供給部間を往復移動するインサート
受渡部にインサートを保持して金型に装填するイ
ンサート保持装填装置を取付けたインサート装填
装置において、インサート保持装填装置を、イン
サート受渡部に、成形機外と成形機のタイバー間
通過時では成形機の軸線方向と平行な状態に保持
可能に、固定金型・移動金型間では、成形機の軸
線方向と平行な状態と、成形機の軸線方向と所定
の角度で交差してインサート保持装填装置の後側
が外側に広がつた状態との間で、揺動可能に取付
けたインサート装填装置を用い、 インサートを成形機の軸線方向と所定の角度で
交差させた状態で金型に装填するに際し、 まず、前記インサート受渡部のインサート保持
装填装置によつて、成形機外で、インサート供給
部から成形機の軸線方向と平行な状態でインサー
トを受取り、 この受取つたインサートを成形機のタイバー間
を通して固形金型・移動金型間に搬入する時は、
インサートを成形機の軸線方向と平行な状態のま
まに保つて搬入し、 固定金型・移動金型間にインサートを搬入した
後は、インサートを成形機の軸線方向と交差した
所定の角度だけ傾斜させて金型に装填するように
したことにより上述した問題を一挙に解決するよ
うにしたもので、以下その構成等を図に示す実施
例に基づいて詳細に説明する。
〔実施例〕
第1図は本発明に係るインサート装填装置の全
体を示す側面図、第2図はストツカーの平面図、
第3図は移載装置の一部破断側面図、第4図〜第
6図は同移載装置の−線、−線および
−線拡大断面図、第7図はインサートローダの
正面図、第8図は同ローダの平面図である。これ
らの図において、インサート装置1は筒状のイン
サート2を蓄積するストツカー3と、ストツカー
3からインサート2を受け取る移載装置4と、移
載装置4からインサート2を受け取りこれをダイ
カストマシン5の金型6内に装填するインサート
ローダ7とで概ね構成されている。
前記ストツカ3は、第1図および第2図に示す
ように支柱10によつて支架されてダイカストマ
シン5の軸線11方向に長く延在し、複数個のイ
ンサート2を直径方向に隙間なく収納する略コ字
状のシユート12によつて構成されるもので、本
実施例においては合計12個のシユート12が高さ
方向に所定の間隔をおいて配設されかつ移載装置
4側端部12aがこれと反対側の端部12bより
低くなるように適宜角度傾斜されている。なお、
上下のシユート12,12間に所定の間隔をおい
たのは、シユート12内に多数並んでいるインサ
ート2がシユート12内を転動しながら下流方向
に自然に移動すると、万一、インサート2が斜め
になつてシユート12内で転動しなくなつたとき
に、作業者が手を差込んでインサート2の向きを
容易に修正しうるようにしたためである。
各シユート12の移載装置4側端部の一側面に
はインサート送り出し機構13が配設されてい
る。このインサート送り出し機構13は1回の鋳
込みに必要な個数のインサート2を移載装置4に
送り出すためのもので、第2図に示すように電磁
ソレノイド15と、電磁ソレノイド15の可動部
材16に中央部が回動自在に枢支されたレバー1
7と、このレバー17の両端にそれぞれ設けられ
前記シユート12内に選択的に突出する1対のピ
ン18A,18Bと、前記レバー17によつて開
閉制御されるリミツトスイツチ19等で構成さ
れ、前記1対のピン18A,18Bがシユート1
2の長手方向に所定の間隔、本実施例においては
インサート3個分に相当する間隔をおいて配設さ
れている。したがつて、第2図に示す一方のピン
18Aがシユート12内に突出し1番目のインサ
ート2aを係止している状態において、電磁ソレ
ノイド15の駆動によりレバー17を時計方向に
回動させると、前記ピン18Aがシユート12よ
り退出して1番目のインサート2aを解放すると
同時に他方のピン18Bがシユート12内に突出
して3番目のインサート2cと4番目のインサー
ト2dとの間に位置するため、1番目から3番目
のインサート2a〜2cは傾斜したシユートを転
動して移載装置4に導かれる。そして、一定時間
経過後電磁ソレノイド15が駆動すると、上記と
は逆に一方のピン18Aがシユート12内に再び
突出し、他方のピン18Bが退出する。したがつ
て、他方のピン18Bによつて係止されていた4
番目以後のインサート2は一方のピン18Aの位
置まで転動する。
前記移載装置4を第1図、第3図〜第6図に基
づいて詳述すると、この移載装置4はストツカー
3とインサートローダ7との間に配設されるもの
で、支柱21上に後述する回動機構22を介して
配設されたインサート保持機構23を備えてい
る。前記インサート保持機構23は、基台24の
上面4隅に立設された合計4本の支軸25を備
え、これら支軸25には2個の固定板26が該支
軸25の上端部および中間部に配設されている。
また、前記支軸25にはそれぞれ各固定板26の
下方に位置する前後一対の可動板27a,27b
が上下動自在に配設されており、これら一対の可
動板27a,27bは連結プレート30によつて
一対的に連結され、かつその間には奥側に向けて
若干下向した傾斜面を有し、奥側にストツパ部2
8aを有するテーパガイド28が配設されてい
る。前記固定板26の下面および一対の可動板2
7a,27bの上面にはそれぞれインサート2の
外径と適合する3個の円弧状凹部31が、金型に
おけるインサート装填位置のピツチに適合した一
ピツチで形成され、また各固定板26の内部に
は、第5図に示すようにそれぞればね33につて
下方に向つて付勢されその一部週面が前記円弧状
凹部31に引込み可能に突出する一対のボール3
2a,32bが配設されている。前記各連結プレ
ート30の下面には油圧シリンダ35のピストン
ロツドの作用端が固定され、そのシリンダ側が下
方の固定フレーム26と前記基台24にそれぞれ
固定されており、このシリンダ35の伸長により
一対の可動板27a,27bが上昇して固定板2
6との間でインサート2を保持するように構成さ
れ、この保持時に前記ポール32a,32bがイ
ンサート2によりばね33に抗して押圧されるこ
とにより該インサート2の凹部31に対する軸心
のずれを補正する。なお、34a,34bは可動
板27a,27b開閉確認用のリミツトスイツチ
等の位置検出器である。
さらに、前記一対の可動板27a,27bの
内、第4図左方の可動板27bには後述するイン
ナーロツドによるインサート2の受取り動作を検
知する検知機構40が配設されている。この検知
機構40は、取付板41に前後動自在に保持され
ばね42によつてインサート2側に付勢されたプ
レート43と、固定板26に配設されたマイクロ
スイツチ44とで構成され、固定板26と一対の
可動板27a,27bによるインサート2の保持
状態において前記プレート43がインナーロツド
によりばね42に抗して押圧されると、該プレー
ト43の支軸43aがマイクロスイツチ44に接
触してこれを動作させるように構成されている。
前記テーパガイド28は前記固定板26の下方に
所定の間隔を保つてこれと一体的に配設され、そ
の一端が前記シユート12の先端に近接され、こ
のテーパガイド28上をインサート2が転動す
る。
なお、この実施例では上下の固定板26とテー
パガイド28を固定したものとして示したが、こ
れは、どちらか上下の一方又は両方の固定板26
とテーパガイド28と可動板27a,27bをい
つしよに図示していない駆動装置によつて支軸2
5に対して昇降しうるようにし、上下2組のイン
サート2を取出すときに、上下の段差を適宜変え
て選択した2つのシユート12から取出すように
したとき、その選択したシユート12の段差に応
じて上下の固定板26等の間隔をあわせうるよう
にしても良い。
前記基台24の下面には軸46(第6図参照)
が垂直に設けられており、この軸46の下端は前
記支柱21上に配設され、油圧シリンダ47やガ
イド棒39の作用によつて昇降される昇降台48
の軸受49により水平方向に回動自在に軸支され
ている。また、前記昇降台48上には前記軸4
6、換言すればインサート保持機構23をインサ
ート受取後、第6図状態から反時計方向にほぼ90
度回動させる回動機構22としてのトラニオン型
の油圧シリンダ50が配設されており、そのピス
トンロツド51の作用端が前記軸46の下端部に
固定されたプレート52の先端部にピン結合さ
れ、シリンダ側が前記昇降台48上に水平面内に
て回動自在に保持されている。また、前記昇降台
48には前記インサート保持機構23の回動を検
知するマイクロスイツチ54,55、プレート5
2のストツパ56、インサート保持機構23の下
端部23aを摺動させる円弧状案内板57等が設
けられている。54a,55aはインサート保持
機構23の下端部23aに取付たストライカで、
ストライカ54a,55aがそれぞれマイクロス
イツチ54,55をつけたとき、インサート保持
機構23の回動端を検知する。前記油圧シリンダ
47の駆動によつて昇降台48を昇降させると、
これと一体にインサート保持機構23も上下動
し、かつ前述した固定板26の昇降によりこれと
一体的に昇降する各テーパガイド28が任意の2
つのシユート12と同一高さに設定保持される。
なお、インサート2はインサート保持機構23に
よつて水平に保持されてその軸線がダイカストマ
シン5の軸線11方向と直交し、その後前述した
回動機構22の駆動によりインサート保持機構2
3と一体に水平面内にて90度回動され、インサー
トローダ7によつて受け取られる。
前記インサートローダ7は第7図および第8図
に示すようにインサート受渡部60を先端部に備
え、このインサート受渡部60は前記移載装置4
とダイカストマシン5の型開きしている金型間と
の間を移動装置61をもつて往復移動するように
構成されている。すなわち、図に示す実施例にお
いては上下に3個ずつ合計6本のインサート装填
用シリンダ(インサート保持装填装置)63a〜
63fを備えたインサート受渡部60は、平行四
辺形リンク機構をもつて構成される移動装置61
によつて、固定金型6Aと移動金型6B間と第7
図仮想線で示す部位間を往復移動し、インサート
保持機構23より受け取つたインサート2を前記
移動金型6Bのインサート被装填部69(第9図
参照)へ装填するものである。そして、このイン
サート受渡部60は、前記移動装置61、換言す
れば平行四辺形リンク機構における連接棒に相当
する水平移動部材61aの延長部61bにダイカ
ストマシン5の軸線方向に移動自在に設けた可動
フレーム70(第7図、第8図、第10図、第1
1図参照)と、この可動フレーム70を移動させ
るための前後一対の可動フレーム移動用シリンダ
73,74と、前記可動フレーム70の上下に作
動方向を前方に指向させて第7図、第8図、第1
0図示す状態で水平に配設された6本のインサー
ト装填用シリンダ63a,63b,…63fと、
各可動フレーム移動用シリンダ73,74のピス
トンロツドの作動端に設けられた位置決め用の係
合部材75,76および前記可動フレーム70の
上下にそれぞれ一対ずつ配設され、インサート装
填用シリンダ63a〜63c,63d〜63fを
第10図に示すように水平状態から水平線に際し
て所望角度Θ、例えば45度ずつ、あるいは30〜60
度の適宜な角度だけ傾斜させる合計4個の傾動用
シリンダ77a〜77dとから概ね構成されてい
る。
前記インサート装填用シリンダ63の構成等を
第12図に基づいて詳述すると次の通りである。
同図において、符号81で示すものはシリンダチ
ユーブ、82はヘツドエンドカバー、83はロツ
ドエドカバー、85,86は流体通路、87およ
び88はシリンダチユーブ81内を摺動自在に設
けられたインナーロツドおよびアウターロツド
で、このインナーロツド87の作動端部にはイン
サート2内に嵌合してこれを内側から保持する円
柱状の保持体89が設けられており、またアウタ
ーロツド88の作動端部には前記保持体89に保
持されたインサート2を押出すための円筒状の押
出筒90が設けられている。そして、これら両ロ
ツド87,88のピストン部91,92にはイン
ナーロツド87の作動方向において互いに係合す
るフランジ91aと段付き穴92aが設けられて
いる。また、前記保持体89の先端部中央には、
移動金型6B中の中子6Cの先端部に穿設された
位置合せ用の孔93に嵌入するテーパ付きの突子
95が配設されており、側部には圧縮スプリング
96の弾撥力によつてその一部が外部に突出する
ように装填された押圧子97が設けられている。
この押圧子97はインサート2の内周面を押圧す
ることによつて、インサート2を保持体89上に
着脱自在に保持する機能をはたすものである。前
記突子95はOリングを介して進退自在に配設さ
れてばね100により突出方向に付勢され、突子
95の後端部で保持体89内の前室89aと後室
89bの連通部には逆止弁95a部が設けられ、
また、前記保持体89の前室89aの内部にはパ
イプ101を介して圧搾空気が供給されており、
後室89bは穴89cを介して保持体89の後側
より大気に通じている。パイプ101は保持体8
9の後側から導かれているが、パイプ101が押
出筒90の通路を横切るときは、押出筒90の一
部を切欠いでおく。したがつて、保持体89の内
部は通常高圧に保持されて前記押圧子97を圧搾
空気とばね96の作用により保持体89の外部に
突出させ、これによつて前記インサート2を内側
から押圧保持し、インサート装填用シリンダ63
が下方に向けて傾斜された際、前記インサート2
が保持体89より自重によつて摺動落下するのを
防止している。そして、インサート装填時に突子
95の先端が位置合せ用孔93に当接してばね1
00に抗して幾分後退すると、突子95の後端部
の逆止弁95a部が開き、保持体89の前室89
a内の気密が破られて大気と連通し、前記押圧子
97をばね96の力によつて復帰させ、前記イン
サート2を押圧子97から解放させる。
この場合、本実施例においては保持体89の前
室89a内全部を高圧室にしたが、これに限ら
ず、例えば、第13図aに示すように、保持体8
9の内部に設けた弁体102の中に逆止弁103
を配設してこの弁103の開き時に押圧子97の
ばね96の力により復帰させたり、あるいはま
た、第13図bに示すように、電磁ソレノイド1
04を保持体89内に配設し、可動鉄心105に
よりインサート2を内側より押圧保持するなど
種々の変更が可能である。なお、第13図aにお
いては、突子95がばね100の作用で突出方向
への力を常に受けており、突子95の後端部は逆
止弁103部に配置されている。そして、逆止弁
103は通常はばね103aの作用で締つてお
り、突子95の後端部で後へ押された時、開くよ
うになつている。弁体102の後室102bには
押圧片97作動指令によりパイプ101を通して
圧縮空気が送られるようになつており、弁体10
2の前室102aからは逆止弁103部を通つた
圧縮空気パイプ101aを通して外気へ逃しうる
ようになつている。パイプ101,101aは前
記したのと同様に押出筒90通路を横切らせも良
いし、インナーロツド87内を通して外部に通じ
させても良い。
前記押出筒90の基端部にはそれぞれ横に配置
されている各インサート装填用シリンダ63a,
63b,63cおよび63d,63e,63fの
作動部を一体に作動させるための連接バー105
が設けられている。数個のインサート2がばらば
らに前進すれば金型6Bに入りにくいこともある
が、前記したようにすれば、この連接バー105
の作用により、数個のインサート2を同時に前進
させることができる。108,106はこれらの
シリンダ63(63a〜63f)を前記可動フレ
ーム70の先端部に、第10図に示すようにピン
106a位置を中心にして回動自在に取付けるた
めの共有ブロツクと回動自在な取付台、107は
圧力室である。なお、第10図に示すように、取
付台106の回動限はリミツトスイツチ106
b,106cによつて検出する。また、シリンダ
63は微少な平行揺動が可能なように、第12図
aに示すようにクツシヨン部材108a、パツキ
ン等を介して指示され、前記共有ブロツク108
に取付けられている。
前記インサート装填用シリンダ63a,63
b,63cおよび63d,63e,63fを傾斜
させる左右一対の傾動用のトラニオン形のシリン
ダ77a,77bおよび77c,77dは前記可
動フレーム70に配設されたブラケツト110
(第10図参照)によつてそのシリンダ側が上下
方向に回動自在に軸支され、ピストンロツド11
1の作動端が前記取付台106に取付けられた連
結部材112にピン112a結合されている。な
お、傾動用シリンダ77a〜77dはその作用力
の分力によつて前記取付台106、換言すればイ
ンサート装填用シリンダ63a〜63fを傾斜さ
せるため、第10図に示すように初期状態におい
て上下にわずかな傾斜状態で保持されている。そ
して、傾動用シリンダ77a〜77dを一斉に駆
動してピストンロツド111を伸長させると、取
付台106の傾動に伴いインサート装填用シリン
ダ63a〜63fは第9図および第10図におい
て線A,Bで示す作動軸方向、換言すればインサ
ート装填方向が移動金型6Bの前方において交差
するように傾斜される。すなわち、シリンダ63
a,63b,63cは可動フレーム70の上側に
設けられた取付台106に、またシリンダ63
d,63e,63fは可動フレーム70の下側に
設けられた取付台106にそれぞれの作動端が内
側を指向し、かつ、上下方向の傾斜状態が上下対
称となるように傾斜される。
なお、上下のシリンダ63a,63b,63c
および63d,63e,63fの軸線が交差する
位置C1を第9図においてはインサート被装填部
69の軸線が交差する位置C2と一致させて示し
たが、通常シリンダ63を傾斜させただけでは毎
回の型開時における移動金型6Bの停止位置に違
いによつてダイカストマシンの軸線11方向にお
けるC2位置も毎回若干変るのが普通で、第10
図に示すように前記位置C2より距離l分だけ手
前に位置づけられるのが普通である。
前記可動フレーム70が前記水平移動部材61
aの延長部61bの移動自在に設けられているこ
とは既に述べたが、ここでさらにその具体的構造
を第11図によつて説明する。同図において、符
号120,121は前記延長部61bにダイカス
トマシンの軸線方向と平行に支架されたカイド軸
で、これらガイド軸120,121に可動フレー
ム70がリニアモーシヨンベアリング122を介
して前後方向に(図では上下方向)に摺動自在に
支持され、かつばね123によつて一方向(固定
金型方向)に付勢されている。そして、この可動
フレーム70には、これを移動させるための前記
可動フレーム移動用シリンダ73,74がダイカ
ストマシンの軸線11方向ではあるが互いに逆向
きに設けられている。これら一対の可動フレーム
移動用シリンダ73,74は駆動出力が異なるも
ので、移動金型6Bに指向するシリンダ73が固
定金型6Aに指向するシリンダ74に比べて大出
力を有している。そして、これらシリンダ73,
74はフランジ125a,125bによつてそれ
ぞれ前記可動フレーム70の前後面に固定されて
おり、またそのロツド126,127の先端には
フランジ部75a,76aを介して前記係合部材
75,76が固定されている。そして、フランジ
部75a,76aには、それぞれバー131,1
32を取付け、バー131,132には前後進位
置検知用のマイクロスイツチを作動させるストラ
イカ132,132a,133を位置調整可能に
取付けられる。なお、ストライカ132,132
a,133等をストツパとして用いて、シリンダ
73,74の前後進限を規制することもできる。
一方、固定金型6Aと移動金型6Bの開口端縁に
は前記係合部材75,76に対応する係合部がそ
れぞれ設けられている。この係合部は第14図
a,b,c,dに示すように金型6A(6B)の
開口端縁136であつたり、開口端近傍に設けた
突起137,凹部138もしくは鋳込スリーブ1
39の開口端などからなり、またこれら以外のも
のとしては第11図仮想線で示すように移動金型
6Bのキヤビテイ140であつてよい。このよう
な係合部に対応して前記各係合部材75,76の
先端部形状が決定される。そして、係合部材7
5,76と係合部は、可動フレーム70の移動を
規制すると共に左右および上下方向の位置ずれを
修正し、かつインサート受渡部60の揺動を阻止
するものである。すなわち、移動金型6Bの前方
所定位置にインサート装填用シリンダ63a〜6
3fを正確に位置付けるための役割をはたすもの
である。
したがつて、第11図実線をもつて示す状態に
おいて、シリンダ74のヘツド側に圧力流体を供
給し、小出旅シリンダ74を作動させると、ま
ず、ロツド127が伸長突出して係合部材76が
固定金型6Aに係合部に係合し、突出動作が規制
される。したがつて、その後は、シリンダ74内
に供給される流立圧力はシリンダチユーブ、すな
わちこれが固定されている可動フレーム70を図
において下方に移動させる動力となつて作用し、
前記可動フレーム70をばね123の力に抗して
移動金型6B方向に移動させ、バネ123と動力
とが釣合い状態を保つ位置で停止する。また、シ
リンダ73のヘツド側に圧力流体を供給して大出
力シリンダ73を作動させると、まず、ロツド1
26が伸長突出して係合部材75が移動金型6B
の係合部に係合し、突出動作が規制される。した
がつて、その後は、シリンダ73内に供給される
流体圧力はシリンダチユーブ、すなわち可動フレ
ーム70を図において上方に移動させる動力となつ
て作用し、可動フレーム70を前記小出力シリン
ダ74の作用に抗して固定金型6A側に移動さ
せ、該シリンダ74とバランスを保つ位置に停止
する。この場合、移動金型6B側に向いているシ
リンダ73の出力が、固定金型6A側に向いてい
るシリンダ74の出力よりも大きく設計されてい
るので、大出力のシリンダ73の方が打勝ち、シ
リンダ73の方がそのストローク限まで行うよう
に作用する。したがつて、このシリンダ73、自
然に又は別途設けたストツパ等の作用によつて、
そのストローク限まで作用した時、前述したC1
点がC2点(第9,10図参照)に合致するよう
にあらかじめ設計もしくは設定しておけば、大出
力シリンダ73の作用により、可動フレーム70
の移動量が決定され、これによつて、点C1が点
C2に合致して距離lが0となり、位置合わせが
確実容易に行われると共に、インサート受渡部6
0の揺動が阻止されて所定の装填位置に静止状態
で位置付けられる。そして、インサート装填側に
大出力シリンダ73を用い、反対側に小出力シリ
ンダ74を用いて位置設定を行えば、型開き限の
ばらつきに対する微調整も不要で、金型の熱膨張
に対する調整も不要になう。なお、大出力シリン
ダ73と小出力シリンダ74はどちらを先に作用
させても良いし、又、同時に作用させても良い。
ここで、2つのシリンダ73,74を用いて各
係合部材75,76を移動させ位置決めすると、
係合部材75,76の移動ストロークを大きく設
定でき、特に第11図仮想線140で示したよう
に移動金型6Bのキヤビテイの奥の方でないと係
合部を設けられない場合に非常に有効とされる。
また、2つのシリンダ73,74を用いれば、移
動ストロークが大きくても、固定金型6Aと移動
金型6B間の間隔が狭い場合でも、インサート装
填側をメカストツパとし、反対側のみシリンダ7
4を用いた場合に比べて、インサート受渡部60
の幅をかなり狭くすることができ、係合部材7
5,76がこれら金型に当接して破損する虞れが
なく、インサート受渡部60を進退させ得る。
インサート受渡部60が両シリンダ73,74
の作動によつて所定の装填位置に位置決めされた
状態で、傾動用シリンダ77a〜77dを駆動す
ると、取付台106がそれぞれ所定角度(Θ)傾
斜して、インサート装填用シリンダ63a,63
b,63cおよび63d,63e,63fを移動
金型6Bの前方において交差するように傾斜さ
せ、しかる後これらシリンダ63a〜63fの駆
動によりインサート2を移動金型6B、中子6C
のインサート被装填部69に装填する。この動作
を主に第12図を使つて説明すると次の通りであ
る。
先ず、ヘツドエンド側の流体通路85から圧力
室107に流体を供給すると、ピストン部91,
92を押圧し、インナーロツド87、アウターロ
ツド88は同図bに示すように共に前進し、この
前進同は保持対89の先端が中子6Cに当るまで
続く。この保持体89と中子6Cとの当接は、テ
ーパ付き突子95が中子6Cに穿設された位置合
わせ用の孔93に係合することによつて行われ
る。そして、この係入作用と前記シリンダ63を
固定支持するクツシヨン部材108a、パツキン
等によつて位置修正が行われる。すなわち、金型
の温度上昇による熱膨張によつてインサート被装
填部69に僅かではあるが位置ずれが生じた場
合、前記突子95の孔93への係入によつてシリ
ンダ63をクツシヨン部材108a等の弾撥力に
抗して平行移動させ、インサート2とインサート
被装填部69とを完全に対応させる。このように
保持体89が中子6Cに当り停止しても流体圧力
がアウターロツド88のピストン92にも作用し
ているから、同図cに示すようにアウターロツド
88のみが前進し、その作動端に設けられた押出
し筒90の先端でインサート2を押圧して、これ
を金型6B,6Cのインサート被装填部69内に
押込む。装填が終ると流体通路85が開放され、
復帰側であるロツドエンド側の流体通路86から
圧力室150に流体が供給される。この流体圧力
は先ずピストン92に作用しアウターロツド88
を復帰させ、恰度同図bに示す部位まで復帰して
くると段付き穴92aにインナーロツド87のフ
ランジ91aが係合し、両者一体となつて元の状
態に復帰する。
なお、このインサート装填用シリンダ63は、
先に述べたように、上側に配設されたシリダン6
3a,63b,63cと下側に配設されたシリン
ダ63d,63e,63fとはその作動方向に交
差しているから、上下同時に作動させることはで
きず、したがつて、一方の側の作動が終了してか
ら他の側のシリンダを動作させるように操作回路
を構成しなければならない。
なお、斜め下に向けてインサート2を装填する
方は、インサート傾斜時および下降途中でインサ
ート2が保持体89から抜けないように、前記押
圧片97を作用させる必要がある。又、斜め上に
向けてインサート2を装填する方は、インサート
2を中子6C部に装填して押出筒90を後退させ
た後にインサート2が中子6Cから抜けないよう
にする必要があるので、その場合は、後退限で移
動金型6Bの面と面一になる前後進自在なピン6
D(第9図参照)を前進させてインサート2の外
面を押えておく。ただし、型締時には、インサー
ト2の下部が固定金型6Aの一部で押えられるよ
うになつてインサート2がずり落ちないようにな
つているので、ピン6Dを後退させる。
このようにしてインサート2を中子6Cに装填
し終つたインサート受渡部60は、前記インサー
ト装填用シリンダ63a〜63fを元の水平な状
態に復帰させると共に、シリンダ73,74を作
動させて係合部材75,76と金型6A,6Bと
の係合を解除した後、インサートローダ7の作動
によつてダイカストマシン5の側方に退避させ、
当該退避位置すなわちインサート供給部に設けら
れた移載装置4から次に装填するインサート2の
供給を受ける。
このインサート供給部においては、前記シリン
ダ63を作動させることによつて保持部材89を
突出させ、これをインサート保持機構23(第3
図および第4図参照)によつて保持されているイ
ンサート2の内孔に嵌合させ、このことによりイ
ンサート2の受取りが行われる。なお、この供給
部におけるシリンダ63の動作は、前述の装填時
におけるものと特に変るものではないので、詳細
な説明は省略する。
ただし、このインサート受渡し時には、インサ
ート2の中に入つている保持部材89の先端部、
または、押出筒90によつて押された状態になつ
ているインサート2の端部によつて奥にあるプレ
ート43が押されるので、支軸43aでマイクロ
スイツチ44が作動し、インサート2が保持部材
89に確実に受渡されたことが確認される。な
お、保持部材89を前進させたとき、インサート
2の向きの違いによつて、保持部材89かインサ
ート2で押されるプイレート43のストロークが
変わるようにあらかじめ設計しておけば、マイク
ロスイツチ44の作動・不作動によりインサート
2が正しい方向を向いているか否かを検知するこ
ともできる。また、この受取り時においては保持
部材89の内圧を大気圧に設定して、押圧子97
を該部材89内に没入させておき、インサート2に
嵌合された時昇圧して押圧子97を突出させイン
サート2を内部より押圧し、保持部材89でイン
サート2をより確実に保持しうるように構成され
ている。したがつて、可動片27a,27bを開
いた後、シリンダ63を復帰させると、インサー
ト2はインサート保持機構23から保持部材89
に移る。
次に、インサート受渡部60を前記固定金型6
A、移動金型6B間と、移載装置4部との間で往
復移動させるためのインサートローダ7について
説明する。このインサートローダ7は、インサー
ト受渡部60が水平状態を保つたまま前記の往復
移動が行なえるように、いわゆる平行四辺形リン
ク機構を採つている。すなわち、このインサート
ローダ7は、前記インサート受渡部60を備え平
行四辺形リンク機構における連接棒に相当する水
平移動部材61aと、同じく固定リンクに相当す
る固定フレーム155と、作動アーム156、支
持アーム157およびこれらを連結する枢軸15
8,159,160,161とから構成されてお
り、したがつて、これら枢軸158,159,1
60,161の中心を結ぶ線で平行四辺形を形成
している。そして、前記作動アーム156は、ダ
イカストマシン5のタイバー165を避けるよう
にへ字状に折曲形成され、その折曲部の内側には
タイバー165に当接するストツパ部材166が
設けられている。
170はこのインサートローダ7を支持する基
台、171はこの基台170上に設けられたトラ
ニオン形のシリンダで、そのロツド172の作動
端部172aは前記作動アーム156にピン17
3をもつて連結されている。また、図示を省略し
たが、このシリンダ171の給・排油部は、作動
開始時と停止時におけるシヨツクを低減するため
に、給・排油部とシリンダ室を連通する通路をシ
リンダの軸線方向に並ぶ数個の小孔をもつて形成
している。この小孔は、ピストンの移動によつて
開閉されるから、ピストンの移動に伴なつて給油
側ではシリンダ室と連通する小孔が増加し、他
方、排油側においては連通する小孔が減少してい
くことになり、これが作動開始時と停止時のシヨ
ツクをやわらげる作用として機能する。
しがつて、第7図に実線で示す状態でシリンダ
171を作動すれば、作動アーム156の時計方
向への回動に伴なつて支持アーム157も同方向
に回動し、水平移動部材61aに一体に設けられ
たインサート受渡部60は水平状態を保ちつつダ
イカストマシン5の側方、すなわち破線175で
示す位置に移動する。この位置で前述のインサー
ト2の供給が行なわれ、次のインサート装填に備
える。この間にダイカストマシン5が作動しダイ
カストが行なわれる。ダイカストが終了し、移動
金型6Bが後退して待機状態になると、シリンダ
171が作動し、前記退避動作と逆の動作を行な
い実線で示す位置にインサート受渡部60を位置
付ける。この際の位置合せないし以降に行なわれ
るインサートの装填動作については先に説明した
通りであるので、ここでは省略する。
なお、前記実施例においては、横型のダイカス
トマシンにおけるインサート装填について説明し
たが、これは、竪型のダイカストマシンなどの竪
型成形機にも利用できる。ただし、その場合は、
インサートを上に向けた状態でインサートローダ
7を水平回転又は水平状態で前進させ、上側にあ
る移動金型にインサートを斜め下から装填するよ
うにする。勿論、横型又は縦型の成形機におい
て、インサートを固定新型側に装填することもで
きる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によるインサート
装填方法および装置によれば、特許請求の範囲に
記載したような構成にしたので、次に示すような
効果がある。
(1) まず、複数個のインサートを成形機外でイン
サート保持装填装置で受取るとき、インサート
を成形機の軸線方向と平行な状態で受取ること
がでるので、受取り作業が容易に確実に行え
る。
即ち、本発明のように、インサートの装填方
向が斜めのものであつても、成形機外で水平状
態等でインサートの受渡しができるため、スト
ツカーのシユートをストレートに形成でき、イ
ンサート受渡装置の個々の構造を総て簡単でコ
ンパクトに纏めることでき、受渡しを素早く円
滑に行えるとともに、それらの設置場所もあま
り取らず、成形機のまわりの空間をより有効に
利用することができ、かつ、安全性も高まるな
ど、種々の優れた効果がある。
(2) また、成形機外で受取つたインサートをタイ
バー間を通して金型間まで運ぶとき、やはり、
インサートを成形機の軸線方向と平行な状態に
保つて運ぶことができるので、2本のタイバー
間を通過するときのインサート受渡部であるイ
ンサート保持装填装置部の寸法を小さくするこ
とができ、2本のタイバー間を通過させやす
い。これは、成形機の軸線方向と交差した状態
にインサートを広げたままでタイバー間を通過
させる場合は、広がつているインサート保持装
填装置の後部が、とかくタイバーに当接してタ
イバー間を通過できなかつたので、そのため
に、タイバー間隔を予め広げておくように設計
しておくか、逆に、インサート保持装填装置を
小さくしておく必要があり、インサート装填装
置や成形機自体が著しい制限を受けていた従来
のものに比べて、著しく有利である。したがつ
て、比較的に小型の成形機においても、本発明
を容易に採用し得る。
(3) また、成形機外の移載装置から受取つたイン
サートを、成形機の軸線方向と平行な状態の保
持し易い状態を保つて金型間に搬送することが
できるので、搬送途中でのインサートの滑り落
ち等による脱落事故を容易に防止し得る。
(4) また、成形機の軸線方向と平行な状態でタイ
バーを通過させて金型間に搬送して来たインサ
ートを、金型間でインサート保持装填装置を成
形来の軸線方向と所定の角度で交差させて後部
が外側に広がつた状態にすることによつて、広
げ、複数のインサート群をV形にし、そのV形
にした状態で金型に装填することができる。し
たがつて、V形エンジン等の成形のためのイン
サートの装填を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る筒状インサート装填装置
の全体を示す側面図、第2図はストツカーおよび
移載装置の平面図、第3図は移載装置の一部破断
側面図、第4図は第3図−線拡大断面図、第
5図は第4図−線拡大断面図、第6図は第3
図−線拡大断面図、第7図はインサートロー
ダの正面図、第8図は同インサートローダの平面
図、第9図はインサート受渡部の要部正面図、第
10図は同受渡部の一部破断正面図で第7図−
線拡大断面図、第11図はインサート受渡部の
横断面図、第12図a,b,cはインサート装填
用シリンダの縦断側面図およびその動作状態を示
す図、第13図a,bは同シリンダのインサート
保持体部のそれぞれ異なる他の実施例を示す要部
断面図、第14図a,b,c,dは金型の係合部
と係合部材との係合のそれぞれ異なる実施例を示
す図である。 2……インサート、3……ストツカ、4……移
載装置、5……ダイカストマシン、6A……固定
金型、6B……移動金型、6C……中子、7……
インサートローダ、60……インサート受渡部、
63,63a〜63f……インサート装填用シリ
ンダ(インサート保持装填装置)、69……イン
サート被装填部、70……可動フレーム、73,
74……可動フレーム移動用シリンダ、75,7
6……係合部材、77a〜77d……傾動用シリ
ンダ、87……アウターロツド、88……インナ
ーロツド、89……保持部材(保持部)、90…
…押込み筒、165……タイバー。
【特許請求の範囲】
1 溶融装置を内蔵した溶融室と該溶融室の下に
配設され昇降及び側方旋回可能である鋳型室とを
備えた真空式の精密溶融兼鋳造炉であつて、鋳型
室が真空弁を備えた弁室を介して溶融室と接続さ
れておりかつ該鋳型室内に、鋳型を前記溶融装置
の下まで上昇させるための昇降テーブルが配設さ
れており、しかも鋳型室のための昇降駆動装置と
真空弁のための操作棒とが配設されている形式の
ものにおいて、鉛直方向の中空軸22が弁室1に
固定されており、該軸22の内部を通つて真空弁
24のための操作棒23が真空シールされて貫通
案内されておりかつ、該中空軸22の外面上には
鋳型室12のためのガイドスリーブ46が配設さ
れていることを特徴とする、溶融室と鋳型室とを
備えた真空式の精密溶融兼鋳造炉。 2 真空弁のための操作棒23の下端に制御軌道
30が配置されており、この制御軌道30によつ
て操作棒23がその鉛直方向運動路の1部分にお
いて回転運動を重ねて行なうことが可能である、

Claims (1)

  1. 固定金型・移動金型間にインサートを搬入した
    後は、インサートを成形機の軸線方向と交差した
    所定の角度だけ傾斜させて金型に装填するように
    したインサート装填方法。 2 成形機の固定金型・移動金型間と成形機外の
    インサート供給部間を往復移動するインサート受
    渡部にインサートを保持して金型に装填するイン
    サート保持装填装置を取付けたインサート装填装
    置において、 インサート保持装填装置を、インサート受渡部
    に、成形機外と成形機のタイバー間通過時では成
    形機の軸線方向と平行な状態に保持可能に、固定
    金型・移動金型間では、成形機の軸線方向と平行
    な状態と、成形機の軸線方向と所定の角度で交差
    してインサート保持装填装置の後側が外側に広が
    つた状態との間で、揺動可能に取付けたインサー
    ト装填装置。
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