JPH0469972B2 - - Google Patents

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JPH0469972B2
JPH0469972B2 JP1306260A JP30626089A JPH0469972B2 JP H0469972 B2 JPH0469972 B2 JP H0469972B2 JP 1306260 A JP1306260 A JP 1306260A JP 30626089 A JP30626089 A JP 30626089A JP H0469972 B2 JPH0469972 B2 JP H0469972B2
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JP
Japan
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rope
reel
take
shifter
speed
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JP1306260A
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JPH03164121A (ja
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Tadasu Fujimoto
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FUJIMOTO SEIKI KK
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FUJIMOTO SEIKI KK
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Publication of JPH0469972B2 publication Critical patent/JPH0469972B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、底引き漁船に使用されるロープシフ
ト機構付のロープ巻取装置に関する。
〈従来の技術〉 最近は、底引き漁船においても投網作業、揚網
作業時の機械化が図られており、例えばロープ巻
取装置の搭載により、投網作業や揚網時のロープ
巻取作業は著しく容易になつた。以下に、ロープ
巻取装置を使用した投網作業および揚網時のロー
プ巻取作業を第3図に基づいて説明する。
底引き漁船の船尾に搭載された3基のロープ巻
取装置1A,1B,1Cのうち、ロープ巻取装置
1A,1Bは一側にタンデムに設置されており、
ロープ巻取装置1Cは他側に単独で設置されてい
る。各ロープ巻取装置は、巻取リール13を有す
る巻取装置本体と、巻取装置本体の船首側に付設
されたロープシフト機構20とを備えている。
投網の際には、先ずロープ巻取装置1Aの巻取
リール13より船尾側へロープ4Aを投下して行
き、船の向きを変えた後、ロープ4Aにリンクし
たロープ4Bを引き続き投下する。寄せ網5A、
溜まり6、寄せ網5Bを投下した後は、ロープ巻
取装置1Cの巻取リール13よりロープ4Cを投
下して行き、船の向きを変えた後、ロープ4Cに
リンクしたロープ4Dを投下する。ロープ寸法は
ロープ4A,4Dについては長さが1200〜1400m
程度、太さはリンク部近傍の大径部を除けば30mm
程度とされている。またロープ4B,4Cは長さ
600〜700m程度で、ロープ4A,4Dと同様にリ
ンク部近傍が太く、特に寄せ網5a,5bとのリ
ンク部近傍は70〜80mmまでテーパー状に太くなつ
ている。
投下したロープを巻き取る際には、船首側より
引き上げられるロープ4A,4Bをロープ巻取装
置1Bの巻取リール13に順番に巻き取り、次い
でロープ4D,4Cをロープ巻取装置1Cの巻取
リール13に順番に巻き取る。このとき、ロープ
が巻取リール13の軸心方向に均一に巻き取られ
るように、巻取リール13の回転に同期してロー
プシフト機構20が作動し、巻取リール13に巻
き取られるロープが巻取リール13の軸心方向に
一定速度で往復移動する。ロープ巻取装置1Bの
巻取リール13に巻き取られたロープは、次の投
網に備えてロープ巻取装置1Aの巻取リール13
に巻き換えられる。
底引き漁船へのロープ巻取装置の搭載により、
投網作業や揚網時のロープ巻取装置が機械化さ
れ、その作業性が著しく改善されたが、一方では
船の重心位置が上がり、船の安定性を低下させる
結果になつている。特に、一般に使用されている
ロープ巻取装置は、巻取リールに太さの異なるロ
ープを巻く関係から、ロープシフト機構における
ロープシフト速度を最小径と最大径との中間に合
わせて設定している。そのために最小径のロープ
を巻き取る際にはロープの間に〓間ができ、しか
も最小径のロープが大部分を占めていることか
ら、巻取リールが必要以上に大径になり、船の安
定性を一層低下させているのである。また、巻取
リール径だけでなく、その軸心方向の長さも大と
なり、底引き漁船の規模によつては、両側のロー
プ巻取装置間に充分な投網スペースを確保できな
いおそれもある。
このような事情を考慮して、巻取リールに巻き
取るロープの太さに応じて、ロープシフターの移
動速度を変えるロープ巻取装置は、特開昭51−
129791号公報に開示されている。ここに開示され
たロープ巻取装置は、第6図に示すように、右ね
じまたは左ねじからなるシフター軸51を有す
る。シフター軸51を回転させるモータ52は、
巻取53を回転させるモータ54とは別のモータ
であり、制御系55により回転数が切り換えられ
ると共に、巻取リール53の積算回転数から、回
転数の切り換えタイミングが決定されて、ロープ
シフター56の速度切り換えを行う。また、シフ
ター軸51の両側に設けたリミツトスイツチ5
7,57の出力により、あるいは予め設定された
シフター軸51の回転数により、モータ52の回
転方向を切り換えて、ロープシフター56を往復
移動させる。
〈発明が解決しようとする課題〉 このようなロープ巻取装置は、巻取リール53
に巻き取られるロープの太さに応じてロープシフ
ター56の移動速度を切り換えるので、太さの異
なるロープを巻取リール53に整列させて巻き取
ることができ、ロープの収容能力を低下させるこ
となく巻取リール53を小型化し、底引き漁船の
安定性向上および投網スペース確保に寄与するは
ずである。しかし、実際の作業では、巻き取られ
たロープ間に大きな〓間だでき、巻取リールを充
分に小型化できない。
即ち、実際の揚網作業では、第4図に示すよう
に、ロープを、例えば船首のローラ7で受けなが
らウインチ8により引き上げ、ロープ巻取装置の
巻取リール13に巻き取る。ロープは、200m程
度のものを連結させ、連結部に節ができた構造に
なつている。そのため、各節部がウインチ8を通
過するときに、ロープがウインチ8に複雑に絡ま
つて逆方向に引かれることがある。この異常事態
は、1回の揚網で数回から十数回生じ、これが生
じると、巻取リール13からロープが引き出され
て巻取リール13が逆回転する。
特開昭51−129791号公報に開示されたロープ巻
取装置で、このような異常事態が生じると、巻取
リール53は逆回転するが、シフター軸51は正
規の回転を続ける。そのため、巻取リール53に
おけるロープの最終の巻き位置とロープシフター
56の位置とが狂う。ロープの逆行が始まると、
巻取リール53を一旦止め、ウインチ8でのロー
プの絡まりが解消されるまで巻取リール53を逆
方向に回転させてから、ロープの巻き取りを再開
する。そのため、ロープの巻き取りを再開したと
きは、ロープ間に大きな〓間ができ、ロープを緻
密に巻き取ることができないのである。また、ロ
ープシフター56の速度切り換えのタイミングが
狂うおそれがある。更に、2個のモータを必要と
するので、装置価格が高くなる。速度切り換えを
行う電気的な系統は、底引き漁船の船上では、充
分な耐久性を発揮できないおそれもある。
本発明はかかる事情に鑑してなされたものであ
り、その目的は、ロープの太さに応じてロープシ
フターの速度を切り換えることができることは勿
論、巻取リールが不用意に逆転した場合にもロー
プ間に〓間が生じるのを防ぐことができ、しか
も、安価かつ小型で耐久性および操作性にも優れ
るロープ巻取装置を提供することである。
〈課題を解決するための手段〉 本発明にかかるロープ巻取装置は、底引き漁船
に使用されるロープ巻取装置であつて、回転自在
に支持された巻取リールと、該巻取リールにロー
プが一定速度で巻き取られるように、回転数が制
御される油圧モータと、前記巻取リールのロープ
入側に巻取リールに平行して配設されたシフター
軸と、該シフター軸の外周面に連続して設けられ
た右ねじおよび左ねじのカム溝に螺合し、シフタ
ー軸の一方向の回転によつてその軸心方向に往復
移動するロープシフターと、前記巻取リールとシ
フター軸との間に介装された速度切換手段とを具
備し、該速度切換手段は、前記巻取リールにチエ
ン等のスリツプがない動力伝達機構により連結さ
れた入力軸と、前記シフター軸にチエン等のスリ
ツプがない動力伝達機構により連結された出力軸
と、入力軸と出力軸との間に設けた高速側の歯車
群および低速側の歯車群と、前記入力軸が、高速
側の歯車群および低速側の歯車群のいずれかを介
して出力軸に連結されるように、歯車群の間を移
動していずれかの歯車群に噛み合う噛み合いクラ
ツチとを有する噛み合い式2段変速機であること
を特徴としている。
〈作用〉 最小径のロープを巻取リールに巻き取る場合
は、速度切換手段を低速側に操作する。その結
果、ロープシフターが低速駆動され、ロープの大
部分を占める最小径のロープが巻取リールに〓間
なく巻き取られる。大径のロープを巻き取る場合
は、速度切換手段を高速側に操作する。その結
果、最小限のロープを巻き取る場合よりも高速で
ロープシフターが駆動され、大径のロープを重な
り合うことなく巻取リールに巻き取られる。巻き
取りが進むと、ロープの巻き径が大きくなるが、
これに連れて、巻取リールの回転が遅くなり、巻
取リールへのロープ供給速度が一定に保たれる。
巻取リールの回転が遅くなると、ロープシフター
の移動速度も遅くなるが、巻き径の大きい状態で
は、1回の巻き取りに要する時間が長くなり、巻
取リールの軸方向の巻き取り速度が遅くなるの
で、ロープシフターの移動速度は、巻取リールの
軸方向の巻き取り速度に常に一致する。巻き取り
中に、ロープが逆方向に引かれて巻取リールが逆
転した場合は、その逆回転が、速度切換手段を介
してダイレクトにシフター軸に伝わり、シフター
軸が逆回転する。そのため、巻取リールの逆転開
始と同時にロープシフターが逆行を始め、巻取リ
ールにおけるロープの最終の巻き位置とロープシ
フターの位置との間に狂いが生じない。従つて、
全てのロープが平坦かつ緻密に巻き取られ、その
巻き径が小さくなることにより巻取リールが小型
化される。
なお、速度切換手段としては、無段変速機が考
えられる。しかし、無段変速機は、スリツプの問
題があり、ロープ巻取装置の速度切換手段でスリ
ツプが生じた場合は、巻取リールにおけるロープ
の最終の巻き位置とロープシフターの位置との間
に狂いが生じる。そして、無段変速機をスリツプ
なく動作させるためには、大容量のものが必要に
なり、底引き漁船に搭載する機器としては、重心
位置等の関係から不適となる。また、最近は、底
引き漁船の乗組員の確保が難しく、不慣れな乗組
員が多い。そのような乗組員に複雑な速度切り換
え作業を要求しても、実行が難しく、むしろ、操
作が混乱してロープの巻き取り状態が悪化する。
本発明にかかるロープ巻取装置は、かかる点も考
慮して、小型でスリツプがなく、しかも操作が容
易な噛み合い式2段変速機を採用した。
〈実施例〉 以下、図面を参照して本発明の実施例を説明す
る。第1図は本発明の一実施例を示すロープ巻取
装置の側面図、第2図はその速度切換手段の断面
図、第5図はシフター軸の正面図である。
ロープ巻取装置は、第1図に示すように、の巻
取装置本体10と、巻取装置本体10のロープ入
側に付設されたロープシフト機構20と、ロープ
シフト機構20を駆動するシフター駆動機構30
とを具備している。
巻取装置本体10は、架台11にブラケツト1
2にて水平支持された巻取リール13を有する。
巻取リール13は、その回転軸がチエン14にて
油圧モーター15に連結されていて、油圧モータ
ー15の作動により回転してドラム部131にロ
ープ4を巻き取る。ここで、巻取リール13が一
定速度で回転した場合、ロープ4の巻き径が大き
くなるに連れて、巻取リール13に供給されるロ
ープ4の速度が速くなる。そこで、巻取リール1
3へのロープ4の供給速度が一定になるように、
油圧モーター15の回転速度が制御される。この
制御は、例えば、巻取リール13がロープ4を引
く力が大きくなると、圧油をリリーフして、その
引き力を一定に管理することで行われる。
ロープシフト機構20は、巻取リール13に平
行なシフター軸21を有する。シフター軸21
は、その下方に配設された水平軸22と共にロー
プシフター23を支持している。シフター軸21
とは、第5図に示すように、外周面に一定ピツチ
で右ねじのカム溝21aと左ねじのカム溝21a
とを設け、両方のカム溝を両端で繋いだ所謂両ね
じの回転軸のことであり(現代機械技術の実例機
構便覧、イワン・イワノビツチ・アルトボレスキ
ー,下巻、2089,2871,2879等)、ロープシフタ
ー23は、このシフター軸21に螺合している。
従つて、ロープシフター23は、シフター軸21
の一方向の回転によりその軸心方向に往復移動す
る。また、枠状に組み合わされた4本のローラー
231で、その中に挿通されるロープ4をガイド
する。
シフター駆動機構30は、巻取リール13の回
転軸とシフター軸21との間に介装された速度切
換手段31を有する。速度切換手段31は、第2
図に示すように、噛み合いクラツチ316を使用
した噛み合い式の2段変速機とされている。
この変速機のケース311内には、入力軸31
2および出力軸313が平行に収容されている。
入力軸312は、巻取リール13とスリツプなく
同期回転するように、入力軸312の一端部に設
けた歯車314を、巻取リール13の回転軸にチ
エン32にて連結させている。入力軸312に
は、ベアリングを介して一対の歯車315a,3
15bが回転自在に支持されている。歯車315
a,315bの間には、噛み合いクラツチ316
が介装されている。
噛み合いクラツチ316は、歯車315a,3
15bに固着された固定歯316a,316b
と、可動歯316cとを有する。可動歯316c
は、入力軸312と共に回転する一方、切換カム
軸317により入力軸312の軸心方向に移動さ
れて固定歯316a,316bのいずれかと噛み
合う。従つて、切換カム軸317の操作により、
歯車315a,315bのいずれかが入力軸31
2と共に回転する。
歯車315a,315bは、また、出力軸31
3に固着された歯車318a,318bに噛み合
つており、切換カム軸317の操作による可動歯
316cの移動により歯車318a,318bの
いずれかが出力軸313と共に回転する。歯車3
15a,318aの変速比と歯車315b,31
8bの変速比とは相違しており、図では左側が変
速比の小さい低速側、右側が変速比の大きい高速
側となつている。
出力軸313は、シフター軸21とスリツプな
く同期回転するように出力軸313の一端部に取
り付けた歯車319を、シフター軸21に取り付
けた歯車24にチエン33を介して連結されてい
る。従つて、切換カム軸317の操作により、巻
取リール13に対するシフター軸21の変速比が
高速、低速の2種類に切り換えられる。
低速側の変速比は、最小径のロープを〓間なく
巻取リール13に巻き取り得る速度でロープシフ
ター23が駆動されるように設定されており、高
速側の変速比は大径ロープの外径に応じて例えば
低速側の変速比の2倍程度に設定されている。
なお、34は巻取装置本体10における巻取リ
ール13の起動、停止、正逆転回転切り換え等を
行うための主操作レバーである。
このような構成のロープ巻取装置は例えば次の
ように使用される。
底引き漁船の船尾には、第3図に示すように、
3基のロープ巻取装置1A,1B,1Cが搭載さ
れている。3基のロープ巻取装置1A,1B,1
Cのうち、ロープ巻取装置1A,1Bは一側にタ
ンデムに設置されており、ロープ巻取装置1Cは
他側に単独で設置されている。投網の際には、先
ずロープ巻取装置1Aの巻取リール13より船尾
側へロープ4Aを投下して行き、船の向きを変え
た後ロープ4Aにリンクしたロープ4Bに引き続
き投下する。次いで寄せ網5A、溜まり6、寄せ
網5Bを投下する。その後は、ロープ巻取装置1
Cの巻取リール13よりロープ4Cを投下して行
き、船の向きを変えた後、ロープ4Cにリンクし
たロープ4Dを引き続き投下する。
投下したロープを巻き取る際には、船首側から
ウインチ8(第4図)により引き上げられるロー
プ4Aをロープ巻取装置1Bの巻取リール13に
巻き取る。このとき、速度切換手段31はロープ
末端を巻き取るとき以外は低速側にしておく。こ
れにより、ロープシフト機構20のロープシフタ
ー23が最小径のロープ巻き取りに応じた低速で
移動し、ロープ4Aのリンク部近傍の大径部を除
いた最小径の部分がロープ巻取装置1Bの巻取リ
ール13に〓間なく巻き取られる。
このとき、ロープの巻き径が大きくなるに連れ
て、巻取リール13の回転が遅くなり、巻取リー
ル13へのロープ供給速度が一定に保たれる。巻
取リール13の回転が遅くなると、ロープシフタ
ー23の移動速度も遅くなるが、巻き径の大きい
状態では、1回の巻き取りに要する時間が長くな
り、巻取リール13の軸方向の巻き取り速度が遅
くなるので、ロープシフター23の移動速度は、
巻取リール13の軸方向の巻き取り速度に常に一
致する。
リンク部近傍の大径部を巻き取るときは、速度
切換手段31を高速側に切り換える。これによ
り、ロープシフト機構20のロープシフター23
が高速で移動し、大径部が重なり合うことなく巻
取リール13に巻き取られる。
以下、ロープ4Bをロープ巻取装置1Bの巻取
リール13に巻き取り、引き続きロープ4D,4
Cをロープ巻取装置1Cの巻取リール13に巻き
取るが、このときもロープ径に応じて速度切換手
段31の切り換えを行なうことにより、ロープ4
B,4D,4Cが平坦かつ緻密に巻取リール13
に巻き取られる。
なお、ロープ巻取装置1Bの巻取リール13に
巻き取られたロープは、次の投網に備えてロープ
巻取装置1Aの巻取リール13に巻き換えられ
る。
ロープの巻き取り作業中に、ロープがウインチ
8に絡んでロープがウインチ8で逆方向に引かれ
た場合は、巻取リール13からロープが排出さ
れ、巻取リール13が逆方向に回転する。巻取リ
ール13が逆回転すると、その回転がチエン3
2、入力軸312、噛み合いクラツチ316、低
速側または高速側の歯車、出力軸313、チエン
33を介してシフター軸21に伝達される。この
伝達系路にスリツプはないので、巻取リール13
が逆回転を開始すると同時にシフター軸21が逆
回転を開始し、ロープシフター23を逆行させ
る。これにより、巻取リール13からロープが排
出された分だけ、ロープシフター23が戻り、巻
取リール13におけるロープの最終の巻き位置と
ロープシフター23の位置との間に狂いが生じる
ことはない。従つて、巻取リール13が正規の運
転を再開したときに、巻き端の位置からロープが
巻かれ始め、ロープ間に異常な〓間は生じない。
このように、本発明にかかるロープ巻取装置を
使用すれば、全てのロープが巻取リール13に平
坦かつ緻密に巻き取られるので、同一長さのロー
プを巻き取つてもその巻き径が小さくなる。従つ
て、巻取リール13が小径化され、しかも底引き
漁船における取り付け高さを低くできるので、船
の安定性が著しく改善される。また、巻取リール
13の軸心方向の長さを短縮することもできるの
で、ロープ巻取装置1A,1Bとロープ巻取装置
1Cとの間に、投網のための充分なスペースが確
保される。
なお、ロープの大径部はテーパー状になつてい
るので、速度切換手段31が2速切換型の場合
は、緻密には大径部の巻き取りに際して若干の〓
間や重なりが生じるが、大径部は最小径部に比べ
て短いので、ロープの巻き径に与える影響は僅小
である。
〈発明の効果〉 以上、本発明にかかるロープ巻取装置による場
合には、両ねじからなる一方向回転式のシフター
軸と巻取リールとの間に噛み合い式の2段変速機
が介装され、更に、変速機の入力軸が巻取リール
にチエン等のスリツプがない動力伝達機構により
連結され、出力軸がシフター軸にチエン等のスリ
ツプがない動力伝達機構により連結されているの
で、変速機内はもとより動力伝達系全体でスリツ
プがなく、巻取リールとシフター軸が常に機械的
な同期動作を行う。そのため、ロープ径に応じて
ロープシフターの移動速度が切り換えできるだけ
でなく、ロープが逆に引かれて巻取リールが突然
逆回転し出したときも、その巻き戻し量に応じて
ロープシフターが逆行し、ロープ間に異常な〓間
ができない。従つて、ロープの巻き径が充分に小
さくなり、巻取リールの小径化が図られ、ロープ
巻取装置を底引き漁船に搭載する際の取り付け位
置が低下し、底引き漁船の安定性が改善され、安
全操業を保証しつつ、作業の機械化、合理化が達
成される。また、船尾より投網を行う底引き漁船
にあつては、巻取リールの軸心方向長さの短縮に
より、ロープ巻取装置間の投網スペースが拡大さ
れ、投網作業の作業性が改善されると共に、従来
はロープ巻取装置の搭載が困難とされていた小型
漁船に対してもロープ巻取装置の搭載が可能にな
る。更に、噛み合い式の2段変速機の使用によ
り、変速機でのスリツプが防止されるだけでな
く、変速機が小型軽量化される。また、巻取リー
ルを駆動するモーターとロープシフターを駆動す
るモーターが共用されている。従つて、ロープ巻
取装置の小型軽量化および低コスト化、底引き漁
船の重心低下による安定性改善等が一層推進され
る。また、不慣れな乗組員でも確実な操作ができ
る。更にまた、電気的な連動機構を使用していな
いので、底引き漁船の船上で海水や塩風にさらさ
れても、故障が少なく、耐久性が良い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示すロープ巻取装
置の側面図、第2図はその速度切換手段の断面
図、第3図は底引き漁における投網作業を説明す
るための模式図、第4図は揚網時のロープ巻取作
業を説明するための底引き漁船の平面図、第5図
はロープ巻取装置に使用されたシフター軸の正面
図、第6図は従来のロープ巻取装置の概略構成図
である。 10…巻取装置本体、13…巻取リール、20
…ロープシフト機構、21…シフター軸、23…
ロープシフター、30…シフター駆動機構、31
…速度切換手段、312…入力軸、313…出力
軸、316…噛み合いクラツチ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 回転自在に支持された巻取リールと、該巻取
    リールにロープが一定速度で巻き取られるよう
    に、回転数が制御される油圧モータと、前記巻取
    リールのロープ入側に巻取リールに平行して配設
    されたシフター軸と、該シフター軸の外周面に連
    続して設けられた右ねじおよび左ねじのカム溝に
    螺合し、シフター軸の一方向の回転によつてその
    軸心方向に往復移動するロープシフターと、前記
    巻取リールとシフター軸との間に介装された速度
    切換手段とを具備し、該速度切換手段は、前記巻
    取リールにチエン等のスリツプがない動力伝達機
    構により連結された入力軸と、前記シフター軸に
    チエン等のスリツプがない動力伝達機構により連
    結された出力軸と、入力軸と出力軸との間に設け
    た高速側の歯車群および低速側の歯車群と、前記
    入力軸が、高速側の歯車群および低速側の歯車群
    のいずれかを介して出力軸に連結されるように、
    歯車群の間を移動していずれかの歯車群に噛み合
    う噛み合いクラツチとを有する噛み合い式2段変
    速機であることを特徴とする底引き漁船に使用さ
    れるロープ巻取装置。
JP30626089A 1989-11-24 1989-11-24 底引き漁船に使用されるロープ巻取装置 Granted JPH03164121A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30626089A JPH03164121A (ja) 1989-11-24 1989-11-24 底引き漁船に使用されるロープ巻取装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30626089A JPH03164121A (ja) 1989-11-24 1989-11-24 底引き漁船に使用されるロープ巻取装置

Publications (2)

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JPH03164121A JPH03164121A (ja) 1991-07-16
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