JPH0468947B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は一方の端部に媒体導入用接続部、他方
の端部に媒体排出部を有する握りスリーブからな
る歯科用スプレーハンドピースに関する。この歯
科用スプレーハンドピースでは、媒体導入用接続
部から媒体排出部へ延び、ここから外方に排出す
る２つの媒体流路が配され、そのうち１つの媒体
流路はエア供給源に、他は水の供給源に接続され
ており、２つの媒体流路は媒体の加熱用にそれぞ
れ、加熱用電流回路を備えた電気的な加熱装置を
有している。

［従来の技術］ このタイプのスプレーハンドピースは、西ドイ
ツ特許出願公開公報（DE−OS）第2920009号、
あるいは西ドイツ特許出願公開公報（DE−OS）
第3208666号での開示により公知となつている。

［発明が解決しようとする課題］ この公知のスプレーハンドピースでは、電気的
な加熱装置は握りスリーブに半永久的に組込まれ
たものとなつている。このように半永久的に組込
まれているため、加熱装置はその保守が比較的難
しく、また加熱装置の交換ができない。

本発明は上記のタイプの歯科用スプレーハンド
ピースであつて、加熱装置の容易な保守が可能に
なるとともに、簡単な方法での加熱装置の交換が
可能な歯科用スプレーハンドピースを提供するこ
とを目的としている。

［課題を解決するための手段］ 本発明による歯科用スプレーハンドピースで
は、加熱装置が握りスリーブ内に取外し可能に挿
入された一体構造となつている。

［発明の効果］ 本発明により得られる効果は、本質的に以下の
点に認められる。即ち、２つの加熱装置は、共通
であり、；本質的には、一体構造として一緒に、
簡単且つ迅速に握りスリーブから取外され、この
分解された状態で保守作業がなされ、そして再び
簡単且つ迅速に握りスリーブに挿入されるのが可
能であり、また、必要な場合には、簡単且つ迅速
に、一体構造に結合された２つの加熱装置を交換
することが可能である。

［実施例］ 図示されている歯科用スプレーハンドピース１
は、一方の端部に媒体導入用接続部２、他方の端
部に媒体排出部３を備えた握りスリーブ４からな
る。握りスリーブ４には、媒体導入接続部から媒
体排出部へ延びてここから排出をする２つの媒体
流路５，６が配されており、これらの媒体流路の
うち一方の流路はエアの供給源７に、他方の流路
は水の供給源８に接続されている。これら２つの
媒体流路５，６はそれぞれの媒体の加熱用に、加
熱用電流回路１１，１２を有する電気的な加熱装
置９，１０をそれぞれ備えている。

電気的な加熱装置９，１０は、着脱可能にして
握りスリーブ４に挿入された共通のハウジング５
１を有する一体構造となつている。

加熱装置９，１０用の電流回路１１，１２に
は、それぞれオン−オフスイツチ１６，１７が配
されている。２つの媒体流路５，６にはそれぞ
れ、指で作動されて開位置となるシヤツトオフバ
ルブ１３，１４が付設されており、これによりオ
ン−オフスイツチ１６，１７はシヤツトオフバル
ブ１３，１４と機械的に結合され、構造的及び／
又は機能的に共通して作動する。

詳細な図におけるこの構成としては、シヤツト
オフバルブ１３，１４は、第１の復帰ばね１８の
作用に抗して押されて、バルブを閉位置から開位
置とできる押ボタン１９をそれぞれ備えており、
これから、オン−オフスイツチ１６，１７の２つ
の接点要素２０，２１のうち、示されている一方
の接点要素２０は、押ボタン１９が押されること
で、押ボタン１９の下側で接点どうしを接触させ
る。

第２の接点要素２１は握りスリーブ４内で位置
が固定されて配されているが、図示されているよ
うに、第２の接点要素２１は第２の復帰ばね２２
により、握りスリーブ内に固定的に配されている
部分２３に支持されていてもよい。押ボタン１９
の下側と協働する接点要素２０は、第３の復帰ば
ね２４の作用により、押ボタン１９の下側に支持
されるようにして配置されている。

媒体流路５，６、あるいは示されているように
その少なくとも一部は、弾性材料から構成されて
おり、このことからシヤツトオフバルブ１３，１
４はこの弾性材料に作用する絞り弁として構成さ
れており、ここでは、第１の復帰ばね１８は握り
スリーブ４内に固定的に一しているベアリングブ
ロツク２５に支持されている。ベアリングブロツ
ク２５は２つの孔を有してあり、これらの孔を通
つて２つの案内ロツド２７が延び、２つの案内ロ
ツド２７は押ボタン１９に接続されている。２つ
の案内ロツド２７は、自由端部で絞り要素２８に
よつて連結されており、バルブの閉位置におい
て、絞り要素２８は弾性を有する媒体流路５又は
６の一方を、あるいはそれらの弾性部分を、第１
の復帰ばね１８の作用により絞り要素２８自体と
ベアリング２５との間でクランプする。第１図及
び第２図に示されているように、ベアリングブロ
ツク２５は他方の媒体流路６又は５を通すための
通し孔を備えている。

シヤツトオフバルブ１３，１４は握りスリーブ
４の長手方向の軸線３０に対して平行に互いに続
いて配されており、このことから、シヤツトオフ
バルブ１３，１４用の押ボタン１９は弾性を有す
るカバー３１により覆われている。カバー３１
は、押ボタン１９を除去して、電気的な加熱装置
９，１０用のオン−オフスイツチ１６，１７に簡
単に到達できる用に簡単に取外すことができる。

結合されて一体の構造１５となつている電気的
な加熱装置９，１０の形状に関して、その構成の
詳細は以下のようである。即ち、電気的な加熱装
置９，１０はそれぞれ、図示されるように媒体流
路５，６に接続されている加熱チユーブ３２内に
配されており、加熱チユーブ３２は加熱チユーブ
の内部空間３３とその一端で連通する環状〓間３
４を形成した状態で、外被チユーブ、つまりジヤ
ケツトチユーブ３５により包囲されている。

エア用の電気的な加熱装置９では、第６図に示
すように、介装チユーブとなつているジヤケツト
チユーブ３５は、前述の環状〓間３４にその一端
で連通する外側の環状〓間３４が形成された状態
で、別体の外側チユーブ３７により包囲されてお
り、媒体導入用接続部２につながつている。尚、
前記ジヤケツトチユーブ３５と外側チヤーブとの
少なくとも一方で被覆チユーブを構成している。

水用の電気的な加熱装置１０については、ジヤ
ケツトチユーブ３５は媒体導入接続部２につなが
る外側チユーブとなつている。

特に第６図から明らかなように、別体の外側チ
ユーブ３７を有する加熱装置９は、エアを通流さ
せる媒体流路５に対するものであり、これに対し
て、１つの外側チユーブで構成されているのみで
あるジヤケツトチユーブ３５を有する加熱装置１
０は水を通流させる媒体流路６に対するものであ
る。

別体となつている外側チユーブ３７が境界を画
している外側の環状〓間３６は、エア導入用継手
３８を介してエア供給源と連通しており、これに
対して、ジヤケツトチユーブ３５により境界を画
されている環状〓間３４は、半径方向の通路４０
と水導入用継手３９とを介して水の供給源８と連
通している。

第６図に示すように、前記加熱装置９，１０
は、夫々の加熱チユーブ３２の内部空間３３に配
置された加熱コイル４１により構成されている。

第１図からは以下のことがわかる。媒体排出部
３から光を発する白熱ランプ、つまり電球４３の
点灯用の電流回路４２が握りスリーブ４内に設け
られており、点灯用電流回路４２は電気のソケツ
トプラグコネクタ４４を介して、一体構造１５に
接続されている媒体導入用接続部２につながつて
いる。この実施例では、白熱ランプ４３について
も、一体構造１５が握りスリーブ４から簡単に取
外せることに寄与している。同じ理由で、媒体流
路５，６は媒体用ソケツトプラグコネクタ４５に
より一体構造１５とつながつている。加熱用電流
回路１１，１２も電気のソケツトプラグコネク
タ、例えばオン−オフスイツチ１６，１７への導
通用の要素５０を有している。

第１図に示されているように、媒体導入用接続
部２を支持している一体構造１５は、握りスリー
ブ４へ着脱可能にして挿入するため支持座面とな
る外側クランプリング４５を有している。この様
な形状はまた、一体構造ユニツト１５の着脱を容
易なものとしている。クランプリング４５は、媒
体導入用接続部２を支持しているカツプリングス
リーブ４７の外側の環状溝内に配されており、カ
ツプリングスリーブ４７は一体構造ユニツト１５
を包囲している。

更に、第１図及び第５図から明らかなように、
媒体導入用接続部２、実質的には、一体構造ユニ
ツト１５は握りスリーブの反対側で、ソケツトプ
ラグコネクタ３８，３９となつている媒体供給用
継手の傍らに、ランプ点灯の電流供給用のソケツ
トプラグコネクタ４８と、加熱のための電流供給
用のソケツトプラグコネクタ４９とを備えてい
る。

握りスリーブ４の端部部分は、第１図に示され
ているように媒体排出部にむけて傾けられ、つま
り曲げられるかわりに、真直ぐに延びているもの
でもよい。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明による歯科用スプレーハンド
ピースの長手方向の断面図、第２図は、第１図の
−線についての拡大断面図、第３図は第１図
において円で囲まれた部分についての断面図
で、水の流路となつている媒体流路を示してお
り、第４図は、第１図において円で囲まれた部分
で示された加熱電流回路用オン−オフスイツチ
の拡大断面図、第５図は２つの加熱装置を包囲し
ている一体構造ユニツトを示す、握りスリーブの
反対側の端に向けて見た図、第６図は第５図の
−線に沿つた断面図、及び第７図は第５図の
−線に沿つた断面図。 ２……媒体導入用接続部、３……媒体排出部、
４……握りスリーブ、５，６……媒体流路、９，
１０……加熱装置、１１，１２……電流回路、１
３，１４……シヤツトオフバルブ、１９……押ボ
タン。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 一方の端部に媒体導入用接続部、他方の端部
   に媒体排出部を有する握りスリーブと、媒体導入
   用接続部から媒体排出部へ前記握りスリーブを通
   つて延び、ここから外方へ媒体を排出する２つの
   媒体流路であつて、その一方がエアの供給源に接
   続され、他方が水の供給源に接続されている媒体
   流路と、前記２つの媒体流路に対応した電流回路
   を備えた媒体加熱用の電気的な加熱手段であつ
   て、前記握りスリーブに着脱可能にして挿入され
   る一体構造体からなる加熱手段とを備えてなる歯
   科用スプレーハンドピース。 ２ 前記加熱手段のそれぞれの電流回路には、オ
   ン−オフスイツチが配されている、請求項第１項
   に記載のスプレーハンドピース。 ３ 指で作動されて開位置となるシヤツトオフバ
   ルブが、前記２つの媒体流路のそれぞれに作用で
   きるようにしてそれぞれ配されており、これらの
   オン−オフスイツチは、同じく作動されるよう
   に、前記シヤツトオフバルブと構造的、また機能
   的に結合されている請求項第２項に記載のスプレ
   ーハンドピース。 ４ 前記シヤツトオフバルブはそれぞれ、第１の
   復帰ばねの作用に抗して閉位置から開位置に押さ
   れる押ボタンを含んでおり、押ボタンが押された
   のに応じて互いに接触するオン−オフスイツチの
   ２つの接点要素のうちの一方の接点要素は前記押
   ボタンの下側と協働する請求項第３項に記載のス
   プレーハンドピース。 ５ 前記接点要素のもう一方は、握りスリーブ内
   に固定的に配されている、請求項第４項に記載の
   スプレーハンドピース。 ６ 前記もう一方の接点要素は、握りスリーブ内
   に固定的に配された要素に、第２の復帰ばねによ
   つて支持されている請求項第５項に記載のスプレ
   ーハンドピース。 ７ 押ボタンの下側と協働する接点要素は、第３
   の復帰ばねにより付勢されて、押ボタンの下側に
   接触する請求項第４項に記載のスプレーハンドピ
   ース。 ８ 媒体流路の少なくとも一部は弾性材料から構
   成され、前記シヤツトオフバルブはこの弾性材料
   に使用する絞り弁を含んでおり、前記第１の復帰
   ばねは握りスリーブ内に固定的に配されたベアリ
   ングブロツクに支持され、前記ベアリングブロツ
   クは２つの孔を有し、これらの孔を通つて２つの
   案内ロツドが延びており、これらの案内ロツドは
   押ボタンに接続され、それらの自由端部は絞り要
   素によつて連結されており、絞り要素は、弁の閉
   位置において、第１の復帰ばねの付勢作用により
   絞り要素自体と前記ベアリングブロツクとの間で
   弾性材料部分をクランプする請求項第４項に記載
   のスプレーハンドピース。 ９ 前記ベアリングブロツクは他方の媒体流路を
   通すための通し孔を有している請求項第８項に記
   載のスプレーハンドピース。 １０ 前記シヤツトオフバルブは、前記握りスリ
   ーブの長手方向軸線に対して平行な線に沿つて互
   いに続いて配されている請求項第４項に記載のス
   プレーハンドピース。 １１ 前記シヤツトオフバルブの押ボタンは、弾
   性を有するカバーで被われている請求項第４項に
   記載のスプレーハンドピース。 １２ 前記電気的な加熱手段は、それぞれ媒体流
   路に接続された加熱チユーブ内に配されており、
   前記加熱チユーブは一端が加熱チユーブの内部空
   間と連通している被覆チユーブによつて包囲され
   ている請求項第１項に記載のスプレーハンドピー
   ス。 １３ 前記被覆チユーブは前記内部空間と連通し
   ている端部に外側の環状〓間を形成する介装チユ
   ーブを備えていることを特徴とする請求項第１２
   項に記載のスプレーハンドピース。 １４ 前記被覆チユーブは媒体導入用接続部と連
   通する外側チユーブである請求項第１２項に記載
   のスプレーハンドピース。 １５ 別体の外側チユーブを有している前記加熱
   手段は、エアを通流させる媒体流路用である請求
   項第１３項に記載のスプレーハンドピース。 １６ 外側チユーブのみで構成されている被覆チ
   ユーブを有する加熱手段は、水の媒体流路用であ
   る請求項第１４項に記載のスプレーハンドピー
   ス。 １７ 別体の外側チユーブにより境界を画された
   外側の環状〓間は、エア導入用継手を介してエア
   の供給源と連通している請求項第１５項に記載の
   スプレーハンドピース。 １８ 被覆チユーブにより境界を区画された環状
   〓間は半径方向の連通路と水の導入継手とを介し
   て水の供給源と連通している請求項第１６項に記
   載のスプレーハンドピース。 １９ 電気的な装置はそれぞれ加熱チユーブの内
   部空間に配された加熱コイルを含んでいる請求項
   第１２項に記載のスプレーハンドピース。 ２０ 媒体排出部から光を照射する白熱ランプ点
   灯用の電流回路は握りスリーブに配され、前記電
   流回路はソケツトプラグコネクタを介して一体構
   造ユニツトの媒体導入用接続部と接続されている
   請求項第１項に記載のスプレーハンドピース。 ２１ 前記媒体流路は媒体用ソケツトプラグコネ
   クタを介して一体構造ユニツトと接続されている
   請求項第１項に記載のスプレーハンドピース。 ２２ 加熱用電流回路は電気用ソケツトプラグコ
   ネクタを含んでいることを特徴とする請求項第１
   項に記載のスプレーハンドピース。 ２３ 媒体導入用接続部を支持している一体構造
   ユニツトは、前記握りスリーへ着脱可能にして挿
   入するためのクランプ面を形成する外側クランプ
   リングを含んでいる請求項第１項に記載のスプレ
   ーハンドピース。 ２４ 前記クランプリングは媒体導入用接続部を
   支持するとともに一体構造ユニツトを包囲してい
   るカツプリングスリーブの外側環状溝内に配され
   ている、請求項第２３項に記載のスプレーハンド
   ピース。 ２５ 媒体導入用接続部、又は一体構造ユニツト
   は、媒体導入用ソケツトプラグコネクタに加え
   て、握りスリーブの反対側に点灯回路用のソケツ
   トプラグコネクタを備えているとともに加熱電流
   回路用ソケツトプラグコネクタを備えている請求
   項第２０項に記載のスプレーハンドピース。