JPH0380499B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、一端に設けられた媒体入口接続
部、及び他端に設けられた媒体吐出部を有する把
持スリーブと、媒体入口接続部から媒体吐出部ま
で延出した媒体導管とを具備する歯科用スプレー
ハンドピースに関する。媒体吐出部から吐出され
た媒体を流通するための套管が把持スリーブの他
端に着脱可能に取付けられている。この套管内に
は、媒体吐出部から吐出された媒体を流通するた
めの通路が形成されている。この套管は、この套
管の自由端の開口内に媒体を吐出するための出口
オリフイスを備えている。スプレーハンドピース
は、さらに、出口オリフイスの領域を照明するた
めの光源要素を備えている。

［従来の技術］ 上述したタイプのスプレーハンドピースは、公
開された西独特許出願3337166号に開示されてい
る。この公知のスプレーハンドピースでは、光伝
導体から構成された光源要素が套管内に配置され
ている。この光伝導体は、媒体流通路と共に、套
管の自由端の出口オリフイスまで延出している。
その結果、套管は、比較的重く厚くなる。このよ
うに、套管の断面寸法が大きくされているため
に、操作者の視界が妨げられ、取扱いが困難にさ
れている。さらに、光導管を殺菌することが制限
されているため、把持スリーブから外された套管
の衛生上の保守点検が不完全にされている。

［発明の目的］ この発明は、従来技術での欠点を改良した、上
述したタイプの歯科用スプレーハンドピースを提
供することを目的とする。

［発明の構成、効果］ 光源要素は、把持スリーブの媒体吐出部側の端
部に配置されており、套管は、出口オリフイスの
領域に光を導くための光透過アパーチヤーを備え
ている。この場合、套管は、可能な限り小さい断
面寸法を有することができ、套管の衛生上の保守
点検が可能になる。

この発明の効果は、以下の通りである。光源要
素が省略されるために、套管は、細く形成され
る。即ち、薄い構造によつて、臼歯の領域で、操
作者の視界の妨害が少なくされ、取扱いが容易に
なる。さらに、光源要素の省略のために、把持ス
リーブから離された套管の先端部分は、外される
付属品を有しない。好適には、套管は、均一な物
質から構成されている。例えば、套管が樹脂物質
により構成されている場合には、衛生上の保守点
検即ち殺菌が充分になされる。

［実施例の説明］ 図示された歯科用スプレーハンドピース１は、
把持スリーブ４を備えている。この把持スリーブ
４は、その一端に配置された媒体入口接続部２
と、その他端に配置されて媒体吐出部３とを備え
ている。この把持スリーブ４内には、この媒体入
口接続部２から媒体吐出部３まで延出した媒体導
管５が配置されている。套管６が把持スリーブ４
の媒体吐出部３側の端部（他端）に着脱可能に設
けられている。この套管６には、媒体を流通する
ための複数の通路７が形成されている。媒体は、
出口オリフイス９を通して、套管６の自由端８の
開口内に吐出される。スプレーハンドピース１
は、さらに、出口オリフイス９の領域を照明する
ための光源要素１０を備えている。

通路７の１つは、水を流通するための通路とし
て構成されても良く、また、１以上の通路７が空
気を流通するための通路として構成されていても
良い。

光源要素１０は、把持スリーブ４の媒体吐出部
３側の端部（他端）に配置されている。そのた
め、套管６には、出口オリフイス９の領域に光を
導くように開口した光透過アパーチヤー１１が備
えられている。

この実施例では、把持スリーブ４に套管６を着
脱可能に取付けるために、套管６には、自由端８
から離れた端部１２に設けられ且つ横方向に厚く
された延出部１３が備えられている。延出部１３
には、出口オリフイス９の領域に向けられた軸線
１４を有する挿入開口１５が設けられている。こ
の挿入開口１５に、プラグコネクタ１６が着脱可
能に取付けられている。このプラグコネクタ１６
は、把持スリーブ４の媒体吐出部３側の端面（他
端面）から突出している。このプラグコネクタ１
６内には、光源要素１０を収納するための中空の
空間が形成されている。把持スリーブ４から離さ
れたプラグコネクタ１６の一端に、光源要素１０
から発射された光のための光透過アパーチヤー１
８が設けられている。この光透過アパーチヤー１
８は、套管６の自由端に光を導くように開口して
いる。

套管６は、挿入開口１５の軸線１４の回りに回
転できるようにプラグコネクタ１６に取付けられ
ている。

光源要素１０は、他の光源から光が供給される
光伝導体であつても良い。出口オリフイス９の領
域を照射する光強度の点からは、光源要素１０
は、白熱電球１９で構成されていることが好まし
い。この白熱電球１９を点灯するための電流回路
２０がコネクタプラグ１６及び把持スリーブ４内
に設けられている。

光伝導体２１、例えば、ガラスが挿入された物
質が、コネクタプラグ１６の光透過アパーチヤー
１８内に配置されている。

第１図及び第４図から明らかなように、套管６
には、その先端８に曲げられた端部２２が備えら
れている。この端部２２に出口オリフイス９が設
けられている。

套管６の挿入開口１５に挿入されたプラグコネ
クタ１６は、挿入開口１５の壁２３と共に、搬送
室２４を形成している。この搬送室２４は、把持
スリーブ４の媒体吐出部３から通路７の半径方向
導管部２５に媒体を搬送する。そのため、搬送室
２４は、プラグコネクタ１６に配置されたシール
リング２６によつてシールされている。シールリ
ング２６は、Ｏリング状に形成されている。

第３図に示す変形例では、白熱電球１９からな
る光源要素１０には、これの前に取付けられた前
レンズ２７が備えられている。この前レンズ２７
は、白熱電球１９と光透過アパーチヤー１８との
中間であるプラグコネクタ１６の中空空間１７内
に配置されている。

把持スリーブ４には、各媒体導管５のための遮
断弁２８が備えられている。

２つの遮断弁２８には、各々、２つの押圧ボタ
ン３０が備えられている。この押圧ボタン３０
は、遮断弁２８の閉成位置から閉成位置に向けて
付勢する復帰バネ２９の付勢力に抗して、押圧さ
れる。これらの押圧ボタン３０は、弾性蓋３１に
より覆われている。

媒体を吐出する把持スリーブ４の端部は、曲げ
られていなくても良く、真直に延出されていても
良い。

【図面の簡単な説明】

第１図は、端部に媒体吐出部を有する歯科用ス
プレーハンドピースの縦断面図、第２図は、第１
図に示されたスプレーハンドピースの媒体吐出部
から離れた部分の縮小断面図、第３図は、スプレ
ーハンドピースの把持スリーブの端部の断面図
（但し、套管が省略されている）、第４図は、把持
スリーブから取外された套管の断面図である。 １……スプレーハンドピース、２……媒体入口
接続部、３……媒体吐出部、４……把持スリー
ブ、５……媒体導管、６……套管、７……通路、
９……出口オリフイス、１０……光源要素、１１
……光透過アパーチヤー。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 一端に設けられた媒体入口接続部、及び他端
   に設けられた媒体吐出部を有する把持スリーブ
   と、 媒体入口接続部から媒体吐出部まで延出した媒
   体導管と、 把持スリーブの媒体吐出部側の端部（他端）に
   着脱可能に取付けられ、媒体吐出部から吐出され
   た媒体を流通するための套管と、を具備し、 套管は、媒体を流通するための通路と、套管の
   自由端に設けられ、この自由端の開口内に媒体を
   吐出するための出口オリフイスとを有し、 出口オリフイスの領域を照明するための光源要
   素が把持スリーブの媒体吐出部側の端部（他端）
   に配置され、套管は、光源要素から発射された光
   を出口オリフイスの領域に導くための光透過アパ
   ーチヤーを有している、歯科用スプレーハンドピ
   ース。 ２ 套管は、この套管の自由端の反対側の端部に
   設けられ横方向に厚くされた延出部を備え、 この延出部は、出口オリフイスの領域に向けて
   延出した軸線を有する挿入開口と、この挿入開口
   に着脱可能に取付けられ、把持スリーブの媒体吐
   出部側の端部（他端）から突出したプラグコネク
   タとを備え、 このプラグコネクタは、光源要素を収納するた
   めの中空空間と、把持スリーブから離れた端部に
   設けられ、光源要素から発射された光のための光
   透過アパーチヤーとを備えている、特許請求の範
   囲第１項に記載の、歯科用スプレーハンドピー
   ス。 ３ 套管は、挿入開口の軸線の回りに回転できる
   ように、プラグコネクタに取付けられている、特
   許請求の範囲第２項に記載の、歯科用スプレーハ
   ンドピース。 ４ 光源要素は、白熱電球と、把持スリーブ内に
   配置されこの白熱電球を点灯するための電流回路
   とを備えている、特許請求の範囲第１項に記載
   の、歯科用スプレーハンドピース。 ５ 光伝導体がプラグコネクタの光透過アパーチ
   ヤに配置されている、特許請求の範囲第２項に記
   載の、歯科用スプレーハンドピース。 ６ 出口オリフイスを有する自由端は、曲げられ
   た端部を有している、特許請求の範囲第１項に記
   載の、歯科用スプレーハンドピース。 ７ 套管の挿入開口に挿入されたプラグコネクタ
   は、挿入開口の壁と共に、把持スリーブの媒体吐
   出部から通路の半径方向導管部に媒体を搬送する
   するための搬送室を形成している、特許請求の範
   囲第２項に記載の、歯科用スプレーハンドピー
   ス。 ８ 搬送室は、プラグコネクタに配置されたシー
   ルリングによりシールされている、特許請求の範
   囲第７項に記載の、歯科用スプレーハンドピー
   ス。 ９ 前レンズが光源要素の前方に配置されてい
   る、特許請求の範囲第１項に記載の、歯科用スプ
   レーハンドピース。 １０ 前レンズは、白熱電球とプラグコネクタの
   光透過アパーチヤーとの中間にあるプラグコネク
   タの中空空間内に配置されている、特許請求の範
   囲第９項に記載の、歯科用スプレーハンドピー
   ス。