JPS63194651A

JPS63194651A - 歯科医療用又は外科手術用機器並びに該機器に用いる着脱式カニューレ

Info

Publication number: JPS63194651A
Application number: JP63025532A
Authority: JP
Inventors: ロベルト　イザレーヌ; ジャン−フランソワ　ラントゥルア
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1987-02-06
Filing date: 1988-02-05
Publication date: 1988-08-11
Also published as: EP0278855B1; US4872837A; EP0278855A1; FR2610511A1; DE3874561T2; DE3874561D1; ATE80543T1

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野コ本発明は、歯科医療用又は外科手術用機器、並びに乳化
状の組織片等の吸引、患部の洗浄、乾燥、及び照明機能
を有する医療用着脱式カニユーレに関する。

［従来の技術］一般に、歯科医療機器は、吸引手段に結合されたパイプ
の端末に固定されたカニユーレホルダとこのホルダ上に
装着された使い捨て或は消毒後、再使用される吸引カニ
ユーレとから構成されており、この吸引カニユーレの先
端部を口腔内に挿入して、液体及び組織片の乳化状混入
物を吸い出している。

このような口腔内に挿入される吸引機器は、公知である
が、口の中に噴霧状の水又は空気の噴射流を送り込む洗
浄手段と結合し使用されている。

また、洗浄用の歯科医療機器は、公知であり、口の内部
を照明する光学ファイバーと連関して用いられている。

このような医療機器の開示例を以下に記述する。

米国特許第３，７２７，３１０号においては、緑内障の
減圧手術時に手で保持される導管を具えたピストルグリ
ップ形状の中空カニユーレから形成された歯科医療用吸
引カニユーレを開示しているが、このカニユーレの壁部
には、二本の細い導管が形成されており、この導管によ
って、各々水及び空気が送り込まれるようになっている
。また、このカニユーレは、着脱可能なノズルとなって
いる。

ヨーロッパ特許出願公開第０．１３８．１１９号におい
ては、着脱式ノズルを装着した屈曲したグリップから形
成された歯科医療用噴射グリップが開示されているが、
このグリップは、空気及び水を供給する導管と、及び着
脱式ノズルを装填する中ぐり部の中央に配設されたラン
プに電気を供給する導電体とから形成されている。この
着脱式ノズルは、空気を送り込む軸方向に延びた空気供
給用導管と、ノズル前端部で前記空気供給用導管の中央
に配設された細い水供給用導管から構成されている。更
に、このノズルは、前記空気供給用導管の後端中央部と
、ノズル前端部の外周に配設された光伝導体から形成さ
れている。この医療機器は、吸引機能を有さない洗浄用
機器である。

ヨーロッパ特許出願公開第０．０２２，１５０号におい
ては、特に歯科治療に使用する噴霧及び吸引機能を具え
た洗浄装置が開示されている。この装置は、フレキシブ
ル吸引チューブの末端部に配設されたグリップと連結し
ている。この装置は、屈曲又は真直形状の吸引カニユー
レからなり、このカニユーレの吸引導管内及びカニユー
レの末端中央部に形成された細いチューブを有する。こ
のチューブによって、空気、液体、又はこれらの混合物
を送り込んでいる。この空気及び水の混合物を送り込む
細いチューブに連結されたカニユーレは、その縦軸を中
心に回転できない構造になっている。

フランス特許公開第１，４４９，９９５号においては、
人体の空洞部に挿入され、治療箇所を照明する光学ファ
イバーを二本のチューブの中間部に具えた特殊チューブ
から形成された医療機器が開示されている。この中央の
チューブは、異物を吸い出したり、術者が操作する手術
装置を挿入したり、液体又はガスを送り込むために用い
られている。

米国特許第３，２０８，１４５号においては、医療機器
の外部に配設された二本の細い空気及び水を送り込むチ
ューブから形成された歯科医療用吸引機器が開示されて
いる。

米国特許第３，６２４．９０７号においては、歯根管の
洗浄装置が開示されている。この医療機器は、その末端
部に吸引ノズル中心軸部に設定された液体噴射針から形
成されている。

［発明が解決しようとする課ｍ］従来の外科手術用又は歯科医療用機４にあっては、吸引
、洗浄又は乾燥、及び照明機能が総合した医療機器の如
く一体化されていないか、或は一体化されていたとして
も、照明用ランプが吸引導管の中央部に配設されている
ために、吸引効率を低減していたり、カニユーレの縦軸
を基軸としてカニユーレ本体を回動できない構造であっ
たり、前記のフランス特許ＰＲ−Ａ第１，４４９，９９
５号のように、吸引、洗浄又は乾燥、照明機能を総て具
えているが、例えば吸引と洗浄を同時に実行したりする
場合、吸引チューブと洗浄チューブが兼用されているた
めにどちらか一方の機能のみ果たすことができる等の間
層があった。

本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり
、一般的な歯科医療に使用されている標準的なカニユー
レホルダに装着でき、且つカニユーレの吸引通路の障害
とならないように各々配設された口腔内の照明手段と、
カニユーレがその縦軸を基軸として回動することを妨げ
ることなくカニユーレと連関して動作する噴霧状の水又
は通常の水流を供給する洗浄手段及び乾燥手段とから形
成された吸引カニユーレ保持装置及び着脱式吸引カニユ
ーレから構成された医療機器を提供することにある。

［課題を解決するための手段］上記目的を達成するために、本発明による歯科医療用又
は外科医療用機器においては、吸引パイプと結合するた
めの結合手段と、着脱可能なカニユーレを装着するため
の装着手段と、前記カニユーレの先端部に流体を送り込
むための流体供給手段と、及び照明用具に電流を供給す
るための電流供給手段と相互に連関して動作する空洞体
から形成された外科手術用又は歯科医療用機器において
、前記空洞体が空気より高い屈折率を有する透明材料か
らなり、カニユーレの内径と同一直径の軸方向中ぐり部
によって中空形成したスリーブを有し、このスリーブの
外周にカニユーレの先端部に達する光を発する照明用具
を格納するノλウジングを形成し、前記カニユーレが空
気より高い屈折率を有する透明材料からなり、このカニ
ユーレを空洞体内部に装着する時、照明用具によって発
せられる光がスリーブの壁部を伝導し、続いて光伝導体
の役割を果たすカニユーレの壁部を伝導する如く、カニ
ユーレの後端部をスリーブの前端部に当接すると共に、
このカニユーレの壁部に流体を送り込むためにカニユー
レの縦軸に沿って延びた少なくとも二本の導管を形成し
、これら導管の一端をカニユーレの先端部にて開口する
か、又は混合室及びオリフィスを介して開口し、これら
導管の他端をカニユーレの壁部後端近傍にてカニユーレ
の縦軸方向に対しオフセットして配列し、流体供給手段
の供給用端末を導いた前記空洞体の内壁面に所定間隔で
配列された０リング間の空間部と連関して流体供給用端
末と連通ずると共に、カニユーレが空洞体内に装着後、
このカニユーレ本体を回動できるようにカニユーレの円
筒状外壁面と空洞体内壁面との嵌め合いを設定し、且つ
前記空洞部の後端部と側壁部に二個のオリフィスを形成
すると共に、空洞部に二個のオリフィスのいずれか一方
と螺合するねじ付きストッパーと、残りの他方のオリフ
ィスと螺合するねじ付き結合部とを具えることによって
、ねじ付き結合部を後端部オリフィスと螺合した時、カ
ニユーレホルダと一直線上の配列となり、またねじ付き
結合部を側壁部オリフィスと螺合した時、カニユーレホ
ルダとピストルグリップを形成し、前記の液体供給用導
管及びガス供給用導管と連通ずる円筒室に配設した手動
操作用ヘッドを具えたプランジャーピストンを有する二
個の弁を有すると共に、液体供給源及び圧縮ガス供給源
の各々と連通ずる細い合成樹脂製チューブを結合する結
合端子を有し、この二本のチューブの各々が低電圧電流
供給源に接続して照明用具に電気を供給する導電体を内
包したことを特徴とするものである。

また、本発明による着脱式カニユーレにおいては、消毒
後回使用、又は使い捨てタイプの透明材料からなる着脱
式カニユーレであって、前記カニユーレ先端部を斜角形
成し、カニユーレ壁部を介して伝導する光を正確に制御
可能とし、前記導管をカニユーレの斜角形成した最先端
部近傍に終結すると共に、この最先端部近傍に配設した
オリフィスを介してカニユーレ先端部で開口する混合室
の内部に導かれ開口する如く形成したものである。

更に、流体を送り込む二本の導管を同軸形成し、カニユ
ーレ壁部内に収納するように形成するのが好ましい。

［作　用］上記のように構成された医療用機器の中空部は、カニユ
ーレの中空部及び空洞体の中空部共に一連の吸引通路を
形成し、全く吸引通路内部に障害物がなく、効率よく吸
引する通路として働く、また、空洞体の軸方向及び側面
方向の両方向に同一の雌ねじを形成すると共に、これら
と螺合するカニユーレホルダの結合部及びストッパーを
同一の雄ねじ形成することにより、カニユーレの縦軸方
向及びその直行方向のいずれかの方向にカニユーレホル
ダを取り付けることを容易にしている。

また、カニユーレ、空洞部、及びスリーブを各々空気よ
り高い屈折率の透明材料から形成することによって、照
明用具を吸引通路から外れた空洞体の外殻内に収納し、
この収容部から高屈折率透明材料の外殻を介して光を伝
導することができる。

更に、カニユーレを形成する透明材料内部に細い液体及
びガスを供給する導管を形成し、カニユーレの最先端部
に導き、最先端部近傍の混合室を介することにより、水
を噴霧状にする如く作用する。

また、流体を送り込む二本の導管を同軸形成し、カニユ
ーレ壁部内に収納するように形成することによって、カ
ニユーレ先端部で容易に二本の導管によって導かれた液
体及びガスを混合できる。

［実施例コ第１図及び第２図にて、参照符号１は、一般的な医療用
吸引器に結合する吸引パイプ２の末端に付設されたカニ
ユーレホルダであり、このカニユーレホルダｌの末端部
に孔３が形成されている。

一般的には、この孔３の内側に口腔内から液体及び組織
片を吸引する吸引用カニユーレが固定されており、この
吸引用カニユーレは、使用後処分されるか、又は消毒さ
れ再使用されている。

本発明による吸引器は、吸引カニユーレ６を略緊密に固
定するために、その端末部に孔５を形成した空洞体４か
ら構成される。この空洞体４は、カニユーレ６の内部通
路がフレキシブル吸引パイプ２と連絡するための導管を
介して吸引パイプ２と直行している。

空洞体４は、カニユーレ６の外径と同一外径の末端部を
存し、且つ一般的なカニユーレホルダｌの孔３に緊締可
能な雄ねじを有する結合部７を具えている。この結合部
７を空洞体４の各々異なる二箇所に設置できるようにす
る。この空洞体４の二箇所には、各々雌ねじを具えた同
一の円形オリフィスを形成する。即ち、第一オリフィス
をその中心が空洞体４の縦軸に来るように設定すると共
に、空洞体４の後端部に配設する。また、第ニオリフイ
スをその軸が空洞体４の縦軸に垂直であるように設定す
ると共に、空洞体の側壁に配設する。

また、空洞体４は、前記の雌ねじを具えた第−及び第ニ
オリフイスのいずれか一方に螺合するねじ付きストッパ
ー８を具えている。

第１図は、結合部７が第ニオリフイスに捩込まれ、且つ
第一オリフィスがストッパー８によって密閉された第一
組立図を示しているが、この場合、空洞体４とカニユー
レホルダ１とでピストルグリップを形成している。

第２図は、空洞体４がカニユーレホルダ１と一直線上に
配設され、結合部７が第一オリフィスに捩込まれ、且つ
ストッパー８が第ニオリフイスに捩込まれた第二組立図
を示している。

本発明によるカニユーレ６は、熱消毒での１５０℃の温
度に耐え、且つ１以上の屈折率を有する例えばポリカー
ボネートのような透明材料から形成される。また、カニ
ユーレ６の先端に斜角を付けるために、斜めにカットす
る。

空洞部４は、小形の電気ランプと、このランプの照射光
をカニユーレ６の軸方向に方向付けると共に、空洞体４
に緊締されたカニユーレ６の後端部の透明材料から形成
された円環部に光を集光するための屈折手段を有する。

ランプから発せられた光線がカニユーレ６を形成する円
環状の透明外殻内を貫通してカニユーレ６の先端部へと
伝達される。

前記の透明材料の屈折率が１以上であり、且つ光線が略
軸方向であるために、この光線は、透明材料が光の伝導
体を形成するカニユーレ６の内壁面及び外壁面で全反射
され、カニユーレ６の軸中心と同心円をなす円環状光線
となって、カニユーレ６の先端部に届く。この結果、カ
ニユーレ６の先端軸方向の区域を極めて十分照明するこ
とができる。

本発明によるカニユーレ６には、流体を送り込むための
二本の細い縦方向に延びた導管が形成されているが、こ
の導管開口部の一端をカニユーレ６の先端部に位置する
ように配設し、導管開口部の他端をカニユーレ６の他端
部近傍に位置するように配設する。この二本の導管を各
々流体供給源と連絡し、一方の導管によって例えば水又
は液体を送り込み、他方の導管によって例えば空気又は
圧縮ガスを送り込む。これらの流体は、液体の噴霧を発
生するために、別々に又は同時に送り込まれる。

前記の流体供給導管は、一般にカニユーレを形成する円
環状透明外殻の中に埋め込まれた毛細管、或はこの透明
外殻に明けられた細長い微細な導管から形成される。こ
のように、円環状カニユーレ６の中心軸を通る吸引通路
を形成する中心部導管部分には、全く障害となるものが
ない。

空洞体４は、二個の溝付き結合端子１０及びｌｌを具え
ており、この溝付き結合端子の各々が液体の供給及びガ
ス又はガス中の懸濁液の供給に使用される細いフレキシ
ブルチューブ１０ａ及び１１ａに結合されている。溝付
き結合端子ＩＯ及び１１は、本発明による医療機器を支
持する一般的なカニユーレホルダｌを片手で持った術者
の指先で操作可能な操作ヘッドを上部に形成するプラン
ジャーピストンｌＯｂ及びｌｌｂを有する弁と連通して
いる。このような片手操作は、第１図及び第２図に示し
た二通りの組立体で実行可能である。

第３図は、本発明の好適実施例による医療機器の軸方向
での拡大断面図であり、空洞部４は、軸Ｘ　　Ｘ＋力方
向円筒及び円錐形であり、カニユーレ６後端部、結合部
７、及びストッパー８を具えるように設計されている。

また、この空洞部４は、先端部において、内径がカニユ
ーレ６の外径より僅かに大きな円筒状開口部１２を有す
る。この円筒状開口部１２には、三個の円周溝部１３．
．１３ｔ、１３ｓが形成されている。この円周溝部の各
々は、円筒状開口部１２に嵌合するカニユーレ６と空洞
体４との間の気密を保つために０リングを保持している
。

また、空洞体４には、円筒状開口部１２の直径以上の直
径を有する円筒状中ぐり部１４が形成されている。この
円筒状中ぐり部１４は、切頭円錐状中ぐり部１５を介し
て円筒状開口部１２と連絡している。

上記の円筒状開口部１２、円筒状中ぐり部１４、及び切
頭円錐状中ぐり部１５によって、空洞体４の中心軸ｘ−
ＸＩを通り、空洞体４の内部空洞部が形成される。円筒
状中ぐり部１４の後端部を雌ねじ１６を有する第一オリ
フィスを介して開口すると共に、円筒状中ぐり部１４の
側面に明けられた側面導管！７を雌ねじ１８を有する第
ニオリフイスを介して空洞体４の半径方向外方に開口す
る。

この雌ねじ１６及びＩ８は同一とする。

結合部７をカニユーレ６の外径と同一の外径を有する円
筒状結合部から形成して、一般的に使用されているカニ
ユーレホルダｌに緊密に固定する。

結合部７は、雌ねじ１６及び１８と螺合する雄ねじ１９
を有する。

本発明による医療機器は、雌ねじ１６及び１８のいずれ
かと螺合する雄ねじ２０を有するストッパー８を有する
。

第３図において、空洞体４の側面に雌ねじ１８を有する
第ニオリフイスと螺合している結合部７と空洞体４の後
端部に雌ねじ１６を有する第一オリフィスと螺合してい
るストッパー８を示しているが、ここに示した状態とは
全く逆に、結合部７及びストッパー８を相互に交換する
こともできる。

空洞体４は、その内圧に円筒及び円錐形状のスリーブ２
１からなる中間挿入部を含む。このスリーブ２１は、例
えばポリカーボネートのような高屈折率の透明材料から
なる。

スリーブ２−１の外周側壁部には、バルブ２５を保持す
るための外部ハウジング２２が形成されている。この外
部ハウジング２２の後端部にはスリーブ２１の後端部外
周に形成された二個の外周溝に埋設された導電用リング
２４．及び２４．に接続されたソケット２３が具えられ
ている。ランプ２５をソケット２３に差し込むと、カニ
ユーレ６の方向に光線が伝達され、カニユーレ６の先端
部から環状の光線が照射される。

スリーブ２１の内部には、カニユーレ６の内径と同一の
内径を有する軸方向中ぐり部２６が形成されている。

スリーブ２１の前端面をカニユーレ６を形成する透明円
環状チューブ後端の円環面と完璧に当接如く、カニユー
レ６の横断面と同一形状の前端部円環面２７とする。

また、スリーブ２１の前端部は、スリーブ２１を空洞体
４の中に挿入した時、この空洞体４の切頭円錐状中ぐり
部１５の傾斜面に当接するために、この傾斜面と同一形
状の切頭円錐状外表面２８が形成されている。

バルブ２５がスリーブ２１の軸方向中ぐり部２６の外側
に埋設されると共に、カニユーレ６の後端部円環面がス
リーブ２１の前端部円環面２７と完璧に当接することに
よって、軸方向中ぐり部２６とカニユーレ６の中空部と
が一貫した内部通路を形成する。これにより、本発明に
よる医療機器内部の吸引通路には、全く障害物が存在せ
ず、医療機器内部に微粒子が詰まり、吸引の障害となる
ことが全くない。また、何度も内部の清掃をしなくて済
む。

このスリーブ２１の後部は、空洞体４の中にスリーブ２
１を挿入する時、円筒状中ぐり部Ｉ４の中に設置できる
ように、円筒状中ぐり部１４の直径より僅かに小さな外
径の円筒体から形成されている。この結果、スリーブ２
１は、空洞体４の後端部に形成された雌ねじ形成された
第−オリフィスを介して、空洞体４の内部に挿入、又は
この内部から引き出すことができる。スリーブ２１が空
洞体４の内部に嵌合する時、スリーブ２１に形成された
側面導管２９が空洞体４の側面導管１７と一致した位置
に来るように設置される。

本発明によるカニユーレ６の形状は、一般的な吸引カニ
ユーレを形成するチューブと同一寸法であり、このチュ
ーブに部分的に類似した形状となっており、例えばポリ
カーボネートのような透明材料から形成される。

カニユーレ６の先端部は、公知の方法により斜角が付け
られており、後端部と同様に極上仕上げとなっている。

このカニユーレ６の先端部傾斜形状は、光線を術者が巧
みにコントロールして、集光したり、光線の方向を制御
できるように選定される。

第３図、第４図、及び第５図より明らかなように、カニ
ユーレ６の透明円環状チューブの壁部には、流体を導く
ための二本の導管３０．３１がカニユーレ６の縦軸方向
に相互にオフセットして形成されており、これら導管の
一端は、カニユーレ６の先端部に向かって延び、この先
端部で開口している。他方、これらの導管の他端は、カ
ニユーレ６の後端部近傍で相互にオフセットして位置し
、開口しており、後述する流体供給源と連絡している空
洞体４の円筒状開口部１２の内壁面に配列された円周溝
１３．．１３．．１３．に嵌合する三個のＯリングの間
に画成された空間と連通している。

第４図及び第５図は、本発明によるカニユーレ６の第一
実施例を示しており、導管３０及び３１は、斜角が付け
られたカニユーレ６の先端部を始端として、カニユーレ
６の縦軸に沿って、力、ニューレ６の壁部に形成されて
おり、相互にオフセットした終端まで延びている。この
導管３０及び３１は、カニユーレ６の斜角形成された先
端部にて開口したオリフィス９を有する混合室３２に導
かれ、ここで互いに連絡している。

また、導管３０及び３１の後端部は、各々オリフィス３
０ａ及びオリフィス３１ａと連絡しており、これらのオ
リフィスを介して半径方向外方に開口している。

オリフィス３！１を円周溝１３．及び１３３に嵌合した
二個のＯリングの間に配設し、オリフィス３０ａを円周
溝１３１及び１３．に嵌合した二個のＯリングの間に配
設する。

第３図は、空洞体４の外殻部に形成され、円筒状開口部
１２の内面に形成された円周１Ｒ１３，及び１３．、並
びに１３．及び１３３の間に各々導かれ開口した微細な
流体供給空洞部３３及び３４を示す。

第４ａ図、第５ａ図、及び第５ｂ図は、本発明によるカ
ニユーレの第二実施例を示すが、ここにおいて、カニユ
ーレ６の壁部に形成された導管１３０及び１３１は、同
軸となっており、水又は液体が完璧に中央導管に導かれ
、空気又はガスが外周導管に導かれるように設定されて
いる。

カニユーレ６の斜角形成された先端部に始端を発してい
る外周導管１３１の前端部は、中央導管１３０に向かっ
てその前端部から流体が混入する如く自動的に噴射方向
がセンタリングするように、例えば三角形マンドレルを
心棒に用いて、押し潰し、成形するのが好ましい。この
ような構造に成形すると、外周導管１３１から噴射され
る空気又は圧縮ガスの速度を増加することができる。

導管１３０及び１３１の後端部においては、カニユーレ
６の縦軸の一直線上に配列され、オフセットした各々オ
リフィス１３０ａ及び１３１ａを介して半径方向外方に
開口する。これらのオリフィス１３０ａ及び１３１ａの
機能と役割は、前記の第一実施例に示したオリフィス３
０ａ及び３１ａと全く同様である。

第６図は、第３図に示した空洞体４のＶＩ−Ｖ■断面を
示す。透明なスリーブ２１が空洞体４の内部に装着され
た状態を示す。空洞体４の側面には、二個の垂直円筒室
３５が形成された付加部分が付設されているが、第６図
にはこの付加部分の内部に形成された二個の垂直円筒室
の一方３５゜のみが記載されている。これらの垂直円筒
室３５の各々は、空洞体４の壁部に形成された流体供給
空洞部３３及び３４と連通している。各々の垂直円筒室
３５の底部には、液体及びガスを各々導くための細いフ
レキシブルチューブ１０ａと連結する溝付き結合端子Ｉ
Ｏが螺合している。

また、垂直円筒室３５の上部には、医療機器を操作する
術者の親指で水又は空気の流量を微妙に調整するための
操作ヘッドを具え、且つ垂直円筒室３５の中に嵌め込ま
れ゛たプランジャーピストン１０ｂからなる弁が具えら
れている。

また、ステンレス製の導線３６が低電圧（３〜４Ｖ）の
直流電源端子の一端に接続され、絶縁被服材の役割を果
たすフレキシブルチューブ１０ａの各々の内部に配線さ
れる。各々の導線３６１及び３６．は、空洞体４の壁部
を貫通して、スリーブ２１の外周部に配設された導電リ
ング２４．及び２４．と接触する位置に来るように、円
筒状中ぐり部１４内に突出して設定する。この結果、確
実に直流電源からの電気をランプ２５に供給できる。

本図においては、カニユーレ６は、直線形状をなしてい
るが、カニユーレの軸が空洞体の円筒状開口部に形成さ
れた円周溝に嵌合したＯリングによって十分な機密を保
つことができるために、自由に首振りして先端方向を設
定できる屈曲したカニユーレとすることもできる。

第７図は、本発明による医療機器に具えられた透明スリ
ーブ２Ｉの変形例を示した縦軸方向断面図である。

この変形例において、スリーブ２１の前端部外周面は、
前端に向けて直径が縮小する切頭円錐状外表面２８とな
っている。また、スリーブ２１の軸方向中ぐり部２６の
前端部は、切頭円錐状外表面２８に対して略平行な切頭
円錐状内表面３７となっている。この結果、軸ＸＸｒ方
向に略平行にランプ２５から発せられた光は、二つの略
平行な面２８及び３７上で反射され、略軸方向に設置さ
れたカニユーレを形成している透明材料の内部に入射さ
れる。

本発明による上記した医療機器は、本質的には、歯科医
療に適用される。

しかしながら、上記より明らかなように、本発明による
医療機器は、その基本原理から逸脱することのなく、僅
かな改良を加えることによって外科手術用としても使用
できる。

［発明の効果コ本発明は、以上のように構成されているので、以下に記
載されるような効果を奏する。

本発明による医療機器の場合、吸引導管内部に全く障害
物が存在せず、カニユーレの内径と同一の内径を有する
構成要素によって一連の吸引通路が画成されているので
、内部に付着物が堆積することらなく、最大限の吸引効
率を保持できる。また、本発明による医療機器を形成す
るカニユーレは、複数の０リングで支持固定されており
、カニユーレの縦軸を枢軸として自由度を有するために
、この縦軸を基軸として回転し、カニユーレ先端の斜角
形成された先端面を自由な位置に設定できる。

一般的な歯科手術室に具えられている標準的な吸引カニ
ユーレホルダに対して、全く修正することなく装着でき
ると共に、カニユーレホルダの縦軸に沿った一直線上で
の組付、又はカニニーしホルダをピストルグリップとし
て使用する如くカニユーレの縦軸と交差する方向での組
付も可能である。

また、低電圧電源に接続された導線を空気及び水を導き
、且つ絶縁被覆材の役割を兼ね備えた流体用導管内部に
各々通すことができる。

本発明による医療機器に用いる特別なカニユーレは、吸
引機能、水と空気の供給機能、及び光の照射機能を有す
るので、例えば口腔内の洗浄、乾燥、及び光の照射が同
時に実行可能であり、且つ医療機器の本体に嵌め込むこ
とができるので、容易に交換可能であり、使用後、消毒
され再使用するか、又は比較的製造コストが低いために
使い捨てされる。このカニユーレは、押し出し成形又は
型成形によって大量生産され得る。

光の導管として機能する本発明のカニユーレによって得
られた照明は、カニユーレの先端から前方に向けて輪環
状の光線を発するために、手術をする医師の目を眩惑す
ることなく、カニユーレ先端からの輪環状の光線の照ら
した区域を明確に確認することができる。

本発明による医療機器に装着される透明スリーブ２１か
らなる挿入部は、完璧に医療機器本体内部の清掃ができ
るように、この機器本体から容易に着脱できる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は、本発明による外科手術用又は歯科
医療用機器の二通りの組付状態を示した斜視図であり、
第３図は、本発明による医療用機器の拡大断面図であり
、第４図及び第５図は、本発明の第一実施例による着脱
式カニユーレ（套管）の平面図及び第４図のＶ−■断面
図であり、第４ａ図及び第５ａ図は、本発明の第二実施
例による着脱式カニユーレの平面図及び第４ａ図のＶａ
−Ｖａ断面図であり、第５ｂ図は、第５＆図のｖｂ−ｖ
ｂ断面図であり、第６図は、第３図のＶｌ−Ｖｌ断面図
であり、及び第７図は、透明材料からなるスリーブの変
形例を示した軸方向断面図である。（符号の簡単な説明）ｌ・・・カニユーレホルダ、２・・・吸引パイプ、３．
５・・・孔、４・・・空洞体、６・・・カニユーレ、７
・・・結合体、８・・・ストッパー、１０．１１・・・
溝付き結合端子、１２・・・円筒状開口部、１３．．１
３．．１３．・・・円周溝、ｉ４・・・円筒状中ぐり部
、１５・・・切頭円錐状中ぐり部、１６．１８・・・雌
ねじ、１９゜２０・・・雄ねじ、２１・・・スリーブ、
２３・・・ソケット、２４．．２４．・・・導電用リン
グ、２５・・・ランプ、２６・・・軸方向中ぐり部、２
７・・・前端部円環面、２８・・・切頭円錐状外表面、
３０．３１−−−導管、３０ａ、３１ａ・・・オリフィ
ス、３２・・・混合室、３３．３４・・・流体供給空洞
部、３６．．３６．・・・導線、３７・・・切頭円錐状
内表面、１３０・・・中央導管、】３１・・・外周導管
、１３０ａ、１３１ａ・・・オリフィス。ｒ″ｃ３−ｅ

Claims

【特許請求の範囲】

（１）吸引パイプと結合するための結合手段と、着脱可
能なカニューレを装着するための装着手段と、前記カニ
ューレの先端部に流体を送り込むための流体供給手段と
、及び照明用具に電流を供給するための電流供給手段と
相互に連関して動作する空洞体から形成された歯科医療
用又は外科手術用機器において、前記空洞体が空気より
高い屈折率を有する透明材料からなり、カニューレの内
径と同一直径の軸方向中ぐり部によって中空形成したス
リーブを有し、このスリーブの外周にカニューレの先端
部に達する光を発する照明用具を格納するハウジングを
形成し、前記カニューレが空気より高い屈折率を有する
透明材料からなり、このカニューレを空洞体内部に装着
する時、照明用具によって発せられる光がスリーブの壁
部を伝導し、続いて光伝導体の役割を果たすカニューレ
の壁部を伝導する如く、カニューレの後端部をスリーブ
の前端部に当接すると共に、このカニューレの壁部に流
体を送り込むためにカニューレの縦軸に沿って延びた少
なくとも二本の導管を形成し、これら導管の一端をカニ
ューレの先端部にて開口するか、又は混合室及びオリフ
ィスを介して開口し、これら導管の他端をカニューレの
壁部後端近傍にてカニューレの縦軸方向に対しオフセッ
トして配列し、流体供給手段の供給用端末を導いた前記
空洞体の内壁面に所定間隔で配列されたＯリング間の空
間部と連関して流体供給用端末と連通すると共に、カニ
ューレが空洞体内に装着後、このカニューレ本体を回動
できるようにカニューレの円筒状外壁面と空洞体内壁面
との嵌め合いを設定したことを特徴とする歯科医療用又
は外科手術用機器。
（２）前記空洞部の後端部と側壁部に二個のオリフィス
を形成すると共に、空洞部に二個のオリフィスのいずれ
か一方と螺合するねじ付きストッパーと、残りの他方の
オリフィスと螺合するねじ付き結合部とを具えることに
よって、ねじ付き結合部を後端部オリフィスと螺合した
時、カニューレホルダと一直線上の配列となり、またね
じ付き結合部を側壁部オリフィスと螺合した時、カニュ
ーレホルダとピストルグリップを形成する請求項１記載
の歯科医療用又は外科手術用機器。
（３）前記の液体供給用導管及びガス供給用導管と連通
する円筒室に配設した手動操作用ヘッドを具えたプラン
ジャーピストンを有する二個の弁を有すると共に、液体
供給源及び圧縮ガス供給源の各々と連通する細い合成樹
脂製チューブを結合する結合端子を有し、この二本のチ
ューブの各々が低電圧電流供給源に接続して照明用具に
電気を供給する導電体を内包した請求項１又は２記載の
歯科医療用又は外科手術用機器。
（４）消毒後再使用、又は使い捨てタイプの透明材料か
らなる着脱式カニューレであって、前記の請求項１、２
又は３記載の歯科医療用又は外科手術用機器に装着して
使用できる着脱式カニューレ。
（５）前記カニューレ先端部を斜角形成し、カニューレ
壁部を介して伝導する光を正確に制御可能とし、前記導
管をカニューレの斜角形成した最先端部近傍に終結する
と共に、この最先端部近傍に配設したオリフィスを介し
てカニューレ先端部で開口する混合室の内部に導かれ開
口する如く形成した請求項４記載の着脱式カニューレ。
（６）流体を送り込む二本の導管を同軸形成し、カニュ
ーレ壁部内に収納した請求項４記載の着脱式カニューレ
。