JPH0468430B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0468430B2
JPH0468430B2 JP59255767A JP25576784A JPH0468430B2 JP H0468430 B2 JPH0468430 B2 JP H0468430B2 JP 59255767 A JP59255767 A JP 59255767A JP 25576784 A JP25576784 A JP 25576784A JP H0468430 B2 JPH0468430 B2 JP H0468430B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
concrete
curing
vinyl alcohol
construction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP59255767A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61134466A (ja
Inventor
Yasushi Kanzaki
Satoshi Saito
Hidetaka Oomori
Shoji Sakuta
Koichi Ito
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takenaka Komuten Co Ltd
Takenaka Doboku Co Ltd
Original Assignee
Takenaka Komuten Co Ltd
Takenaka Doboku Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takenaka Komuten Co Ltd, Takenaka Doboku Co Ltd filed Critical Takenaka Komuten Co Ltd
Priority to JP25576784A priority Critical patent/JPS61134466A/ja
Publication of JPS61134466A publication Critical patent/JPS61134466A/ja
Publication of JPH0468430B2 publication Critical patent/JPH0468430B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • On-Site Construction Work That Accompanies The Preparation And Application Of Concrete (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
この発明は、ダム、スラブ、道路舗装、水路の
ライニング、擁壁等の広大な露出面積を有するコ
ンクリート構造物に対して、打込み後のコンクリ
ート表面に高吸水性化合物を散布して被覆養生層
を形成することによりコンクリートを養生する工
法に関するものである。 従来の技術 セメントが水和を完結するために必要とする結
合水量は普通ポルトランドセメントでセメント重
量の28%前後であるが、実際にコンクリートの練
り混ぜに用いられる水量はこれよりはるかに多量
である。しかし、硬化の初期においてブリージン
グや蒸発などによつて失われるので、適当な養生
を行い水分の逸失を防がなければ水和を完結する
ために必要とする水分が不足しコンクリート本来
の強度を発現できなくなる。 また、硬化初期において日光の直射や寒冷など
の熱的変動に対しても、これを避けるための養生
が必要とされている。 被覆養生材はコンクリートをその強度発現期間
中仮設的に被覆して、これらの有害作用から保護
することも目的とするもので一般に用いられてい
るものには、湿潤被覆養生材と封かん被覆養生材
があり、湿潤被覆養生材には麻布、土砂、のこ
屑、わら、むしろ、ジユートマツトのような散水
形式のものAと塩化カルシウム、けい酸ソーダ等
の吸湿性化学薬剤Bおよび高吸水性ポリマーを不
織布の内部に封入したマツトCがあり、また封か
ん被覆養生材には防湿紙およびポリエチレンシー
ト、塩化ビニルシート等の合成樹脂シートのよう
な不透湿性シート材Dと合成樹脂、ワツクス、パ
ラフイン、乾性油等を溶かした溶液、それらのエ
マルジヨンのような不透湿性被膜形成液体化合物
Eがある。 発明が解決しようとする問題点 上記従来の技術において、散水形式によるもの
Aは散水して常に水分を補給しなければならない
ため給水施設が必要となり、水の補給が不便な場
合には特にその仮設費が割高となる欠点があり、
吸湿性化学薬剤Bは、養生材散布前に12時間程度
散水形式による予備養生が必要であり、また塩化
カルシウムを用いる場合は雨中もしくは散布後2
時間以内の降雨は塩化カルシウムの流出による周
囲の汚染および周囲のコンクリートに急硬作用を
及ぼすなどのためその施工を止めるか、または塩
化カルシウムを除去しなければならない。欠点が
あり、高吸水性ポリマーを不織布の内部に封入し
たものCは、高吸水性ポリマーのほかに不織布を
必要とするためコスト高となり、かつ内部の高吸
水性ポリマーが散逸しないように不織布の表面を
密にするとともに、内面の密度は高吸水性を妨げ
ないために不織布による圧迫を避けるように粗く
する必要があり、不織布の製造工程が複雑となる
ばかりでなく、養生終了後マツトの剥離性をよく
するための剥離剤の塗布等を行う必要があるとい
う欠点があり、不透湿性シート材Dはシート材の
規格寸法による形状の制限を受け、また合成樹脂
シートでは0.2〜0.3mmと薄いため破断等の恐れが
あり、不透湿性被覆形成液体化合物Eはコンクリ
ート打設後、コンクリート表面の余剰水が消失し
た直後で、まだ表面が十分に飽水している状態で
被膜が付着するようになつたときが最も施工に適
した時期であり、その施工管理が非常に難しく、
また油性成分を含むものはセメントから生じるア
ルカリによる油分のけん化を考慮する必要があ
り、溶液型のものは湿潤したコンクリート面に水
分が溜まるため被膜が破壊しやすく、かつ火気に
対する危険や臭気を伴い、さらにエマルジヨン型
のものは電解型イオンによる凝集に起因する成膜
不全や貯蔵中に不安定化する傾向がある等取扱い
が難しい問題点があつた。 問題点を解決するための手段 上記の問題点を解決するためのこの発明の手段
は、コンクリートを打込みブリージング水を生じ
る状態のコンクリート表面にビニルアルコール−
アクリル酸共重合体の吸水性と同等もしくは近似
する吸水性の高吸水性高分子化合物を散布するこ
とにより、その高分子化合物がコンクリート中か
ら生じるブリージング水を吸水して膨潤し表面を
覆うようにしたコンクリート養生工法からなるも
のである。 実施例 この発明の実施例について図面を参照して説明
する。 コンクリートの配合は第1表のように定めた。
【表】 高吸水性高分子化合物とは貯蔵中密封しておけ
ば安定しておりその性能としては確実に吸水し、
かつ保水する機能を有するものであつて、例え
ば、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキシ
ド、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリル酸
カリウム、ポリアクリルアミド、カルボキシメチ
ルセルロース、ビニルアルコール−アクリル酸ナ
トリウム共重合体、ビニルアルコール−アクリル
酸カリウム共重合体、ビニルアルコール−アクリ
ルアミド共重合体もしくはこれらの重合体のジク
ロル酢酸またはエピクロルヒドリンその他の架橋
剤による架橋物、またはこれらの重合体の一部親
水性基を置換したものなどが挙げられる。また、
ポリアクリルニトリル、ポリアクリル酸エステル
の部分加水分解物やポリスチレンのスルホン化
物、アクリルニトリル、メタアクリレートのグラ
フト共重合体なども含まれるが、特にビニルアル
コール−アクリル酸カリウム共重合体、ビニルア
ルコール−マレイン酸エステル共重合体、ビニル
アルコール−アクリル酸ナトリウム共重合体、架
橋ポリアクリル酸塩、変性ポリビニルアルコール
が好適である。 この実施例においては高級水性高分子化合物と
してビニルアルコール−アクリル酸カリウム塩を
使用した。 第1図は、この材料の初期吸水能力を示すもの
で、試料の重量の900倍の重量の吸水能を有して
おり、第2図は、同じく保水効果を示すもので常
温(20℃)、湿度65%の雰囲気中に放置した場合、
無添加のものは5日目で35%の保水率であるのに
対して添加したものは55%の保水率を示し優れた
保水性を有している。 第1表の配合のコンクリートを用い、養生材の
有無による比較を行つた。 晴天、気温25°〜32℃の野外において、縦50cm、
横50cm、深さ30cmの鋼製型わく3個に各深さ25cm
まで練り混ぜたコンクリートを打設し、その表面
に上記養生材料を散布したものと散布しないもの
とについて各コンクリートの表面を観察した。 また、各型わく内から材令14日後に直径10cm、
高さ20cmのコア共試体を採取し、その後材令28日
まで室内において気乾養生を行つた後、圧縮強度
を測定した。その結果は第2表に示すとおりであ
る。
【表】 発明の効果 この発明は、前記の構成からなるので、ブリ
ージング水を利用するため散水形式によるものの
ように給水施設を必要とせず、そのためコストが
不要で工事費が廉価であり、吸湿性化学薬剤を
使用するもののように予備養生が不要であり、か
つ雨中での施工が可能であるので工期を短縮で
き、かつ施工が容易であり、製造工程の複雑な
不織布を必要としないため安価に施工でき、不織
布を使用するもののように施工後の剥離防止に煩
わされることがなく、かつ不織布によつて高吸水
性高分子化合物がその吸水膨張によつて圧迫され
吸水性能が低下する恐れがなく、不透湿性シー
ト材を使用するもののように養生材料の形状に制
限を受けることがなく、またシート材が破断する
恐れもないため施工が簡単で施工ミスを生じるこ
とがなく、不透湿性被膜形成液体化合物を使用
するもののように、(イ)施工時期について配慮する
必要がないので施工管理が容易であり、(ロ)コンク
リート表面の水分による被膜の破壊やエマルジヨ
ン型のような成膜不全の心配がないため施工が容
易であり、(ハ)火気に対する危険や臭気を伴うこと
がないため取扱いが容易であり、コンクリート
表面に乾燥によるひび割れを生せず、コンクリ
ートに十分な強度を発現させることができ、養
生材の使用量がごく少量ですむので安価に施工す
ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は、それぞれこの発明に使
用する養生材の性質を示すグラフである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 コンクリートを打込みブリージング水を生じ
    る状態のコンクリート表面に、ビニルアルコール
    −アクリル酸共重合体の吸水性と同等もしくは近
    似する収水性を有する高吸水性高分子化合物を散
    布するコンクリート養生工法。
JP25576784A 1984-12-05 1984-12-05 コンクリ−ト養生工法 Granted JPS61134466A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25576784A JPS61134466A (ja) 1984-12-05 1984-12-05 コンクリ−ト養生工法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25576784A JPS61134466A (ja) 1984-12-05 1984-12-05 コンクリ−ト養生工法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61134466A JPS61134466A (ja) 1986-06-21
JPH0468430B2 true JPH0468430B2 (ja) 1992-11-02

Family

ID=17283331

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25576784A Granted JPS61134466A (ja) 1984-12-05 1984-12-05 コンクリ−ト養生工法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS61134466A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5773686B2 (ja) * 2011-02-28 2015-09-02 学校法人東海大学 コンクリートの養生方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56159471A (en) * 1980-05-15 1981-12-08 Nippon Keikouzou Kk Curing house for concrete
JPS57140385A (en) * 1981-02-18 1982-08-30 Japan National Railway Concrete curing mat and concrete constructing process
JPS6051263A (ja) * 1983-08-29 1985-03-22 吉野理化工業株式会社 モルタルまたはコンクリ−トの養生方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56159471A (en) * 1980-05-15 1981-12-08 Nippon Keikouzou Kk Curing house for concrete
JPS57140385A (en) * 1981-02-18 1982-08-30 Japan National Railway Concrete curing mat and concrete constructing process
JPS6051263A (ja) * 1983-08-29 1985-03-22 吉野理化工業株式会社 モルタルまたはコンクリ−トの養生方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS61134466A (ja) 1986-06-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20020055558A1 (en) Permeable waterproofing agent, waterproofing material, concrete or mortar composition, and method for preventing water leaks
US4514538A (en) Composition
JPH0468430B2 (ja)
JPH08188486A (ja) コンクリートの養生方法およびそれに用いる養生シート
WO2001005904A1 (fr) Agent de prevention des fuites d'eau, matiere de prevention des fuites d'eau contenant ledit agent et procede de prevention des fuites d'eau
JPH02164755A (ja) コンクリートの改良材及び改良方法
JPH11228941A (ja) 浸透性防水剤及び漏水防止方法
JPS61236668A (ja) コンクリ−トの養生方法
JP2001115139A (ja) 漏水防止剤及び漏水防止方法
JPS62116B2 (ja)
JP2620577B2 (ja) セメントの毒性アルカリ・ガス等の抑制と、ヒビ割れ等を同時に防止するコンクリートの改良材及び改良方法
JPH061926A (ja) 調湿性を有する塗材
JPS6121942A (ja) 軽量骨材の吸水防止法
JPH11315271A (ja) 漏水防止材及び漏水防止方法
JPH0318571Y2 (ja)
JPH0248477A (ja) コンクリートの硬化方法
JPH01183478A (ja) レイタンス発生防止材および防止方法
JPH0216977Y2 (ja)
JPS6054349B2 (ja) 野積みした粉粒状物貯蔵体の表面処理剤
JPS61111209A (ja) 野積み炭素質材料の雨水浸透防止方法
JPS62265190A (ja) 軽量コンクリート板の防水加工方法
CN115286304A (zh) 一种聚苯颗粒保温砂浆
JPH07101759A (ja) セメント混和剤とそれを用いたセメント防水層
JPH0238901Y2 (ja)
JPH11269453A (ja) 漏水防止材及び漏水防止方法