JPH0468199A - トンネルの合流方法および分岐方法 - Google Patents
トンネルの合流方法および分岐方法Info
- Publication number
- JPH0468199A JPH0468199A JP2181294A JP18129490A JPH0468199A JP H0468199 A JPH0468199 A JP H0468199A JP 2181294 A JP2181294 A JP 2181294A JP 18129490 A JP18129490 A JP 18129490A JP H0468199 A JPH0468199 A JP H0468199A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tunnel
- structures
- tunnel structure
- small diameter
- tunnels
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims description 48
- 230000001965 increasing effect Effects 0.000 claims abstract description 9
- 239000002131 composite material Substances 0.000 claims abstract description 6
- 238000013459 approach Methods 0.000 claims description 4
- 230000002829 reductive effect Effects 0.000 abstract description 2
- 238000010276 construction Methods 0.000 description 19
- 239000000945 filler Substances 0.000 description 8
- 239000004567 concrete Substances 0.000 description 7
- 230000002787 reinforcement Effects 0.000 description 7
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 6
- 230000008901 benefit Effects 0.000 description 5
- 238000009412 basement excavation Methods 0.000 description 3
- 238000002347 injection Methods 0.000 description 3
- 239000007924 injection Substances 0.000 description 3
- 238000006116 polymerization reaction Methods 0.000 description 3
- 230000003014 reinforcing effect Effects 0.000 description 3
- 239000000126 substance Substances 0.000 description 3
- 239000011800 void material Substances 0.000 description 3
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 2
- 230000008859 change Effects 0.000 description 2
- 230000036961 partial effect Effects 0.000 description 2
- 239000011150 reinforced concrete Substances 0.000 description 2
- 230000002441 reversible effect Effects 0.000 description 2
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000000470 constituent Substances 0.000 description 1
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 230000002708 enhancing effect Effects 0.000 description 1
- 239000003673 groundwater Substances 0.000 description 1
- 230000002452 interceptive effect Effects 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 239000004570 mortar (masonry) Substances 0.000 description 1
- 238000005192 partition Methods 0.000 description 1
- 230000008569 process Effects 0.000 description 1
- 230000009467 reduction Effects 0.000 description 1
- 230000004044 response Effects 0.000 description 1
- 239000011435 rock Substances 0.000 description 1
- 238000000926 separation method Methods 0.000 description 1
- 239000010865 sewage Substances 0.000 description 1
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 1
- 238000003786 synthesis reaction Methods 0.000 description 1
- 239000002699 waste material Substances 0.000 description 1
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Landscapes
- Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)
- Lining And Supports For Tunnels (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
本発明は、トンネルの合流方法および分岐方法に係わり
、特に、本出願人が先に発明した大断面トンネルに適用
して好適なトンネルの合流方法および分岐方法に関する
ものである。
、特に、本出願人が先に発明した大断面トンネルに適用
して好適なトンネルの合流方法および分岐方法に関する
ものである。
現在、トンネル工法としては既に様々なものが提供され
ている。これらトンネル工法のうち、特にシールド工法
は硬岩以外のあらゆる他山に適用でき、しかも地」二施
設に影響を与えず、地下深部の施工が可能である等の利
点を有するため、近年特にその施工実績が増加している
。また近年では、地下の利用ニーズが高まり、それに伴
いトンネルもその大断面化が要求されてきている。そし
て、上記シールドトンネルにおいても、そのようなトン
ネルの大断面化の要求に応えるへく大口径のものが施工
されるようになってきており、最近では外径14m以」
−となるシールド機も計画されている。 しかしながら、」二部のようにシールドトンネルはほと
んどあらゆる地盤に対して使用することができ、かつ大
深度にも向くといった利点を有するものの、下記の如き
欠点がある。すなわち、シールド機はその掘削径が大径
となると、一般に、W=2.5D2〜3.5D2(D
シールド機外径、■1シールド機重量)の関係で重量
が増加すると言われており、このように大形化されたシ
ールド機は単に重量が極めて重くなるばかりでなく、製
作仮組み、運搬、現場組立、現場設備等のあらゆる面で
人手およびコストが急激に嵩む乙のとなる。 また、特にこのような超大形シールド機においては、工
場設備等の関係で、試運転の実施さえ極めて困難な状況
にあるのが現状となっている。 また、特に、シールド工法によってトンネルの合流部・
分岐部の施]二を行うことは不可能でありノこ。 このため従来では、シールドトンネルにおいても、その
ような合流・分岐部についてはN A T M工法ある
いは開削工法により実施するか、あるいはこのように合
流・分岐が必要なトンネルについては当初よりNATM
T法により計画していた。 NΔTM工法では、断面形状の変更、分岐部施工か自由
であるからである。
ている。これらトンネル工法のうち、特にシールド工法
は硬岩以外のあらゆる他山に適用でき、しかも地」二施
設に影響を与えず、地下深部の施工が可能である等の利
点を有するため、近年特にその施工実績が増加している
。また近年では、地下の利用ニーズが高まり、それに伴
いトンネルもその大断面化が要求されてきている。そし
て、上記シールドトンネルにおいても、そのようなトン
ネルの大断面化の要求に応えるへく大口径のものが施工
されるようになってきており、最近では外径14m以」
−となるシールド機も計画されている。 しかしながら、」二部のようにシールドトンネルはほと
んどあらゆる地盤に対して使用することができ、かつ大
深度にも向くといった利点を有するものの、下記の如き
欠点がある。すなわち、シールド機はその掘削径が大径
となると、一般に、W=2.5D2〜3.5D2(D
シールド機外径、■1シールド機重量)の関係で重量
が増加すると言われており、このように大形化されたシ
ールド機は単に重量が極めて重くなるばかりでなく、製
作仮組み、運搬、現場組立、現場設備等のあらゆる面で
人手およびコストが急激に嵩む乙のとなる。 また、特にこのような超大形シールド機においては、工
場設備等の関係で、試運転の実施さえ極めて困難な状況
にあるのが現状となっている。 また、特に、シールド工法によってトンネルの合流部・
分岐部の施]二を行うことは不可能でありノこ。 このため従来では、シールドトンネルにおいても、その
ような合流・分岐部についてはN A T M工法ある
いは開削工法により実施するか、あるいはこのように合
流・分岐が必要なトンネルについては当初よりNATM
T法により計画していた。 NΔTM工法では、断面形状の変更、分岐部施工か自由
であるからである。
しかしながら、周知の如< N A T M l−ンネ
ルは切羽や掘削地山の崩壊防止を図りながら掘り進めて
いくものであるため、大断面となるとそのための付帯工
事が大掛かりとなり多大な工数が掛かるものとなる。ま
た、特に大深度では地下水対策のために薬注等の補助工
法が必須であり、しかも薬注作業は非常に高価であるば
かりでなしこれら薬注を実施しても完全な遮水は臨むこ
とができない、といった問題を含んでいる。 また、それら分岐部を開削工法で行う方法では、地表に
於いて広大な用地を必要とする」二、特に大深度では山
留め支保工が大規模となると共に掘削上型も膨大なもの
となり、しかも、地中に地下鉄下水等の構造物が存在す
る場合には施工できないといった多々の問題が生ずる。 ところで本出願人は、」−記の如き弊害を生ずることな
くトンネルの大断面化が図れるトンネルとして、第23
図に示す如きトンネルを先に発明し、既に出願した (
特願平2−407 /I号明細書「大断面トンネルおよ
びその構築方法」)。 このトンネルの概略を説明すると、該トンネル30は、
アーチ状また(j筒状に形成され他山の土圧に抗して内
部空間を形成するトンネル構造体2と、該トンネル構造
体2の内側に形成されるトンネル空間3とからなる大断
面トンネルにおいて、前記トンネル構造体2を、多数の
小径トンネル構造物4,4. を連設することにより構
築したものである。小径トンネル構造物4は、シールド
トンネル」−法あるいは推進管トンネル空間等により構
築される。そして、この大断面トンネル30は、それら
多数の小径トンネル構造物4により構成された前記トン
ネル構造体2を他山G内に予め構築した後、該トンネル
構造体2により囲まれた部分を掘削してトンネル空間3
を形成することにより構築するものとしている。また、
トンネル構造体2を構成づ−る前記各小径トンネル構造
物4は、隣合うものどうしでその覆工体8どうしが重合
(オーバーラツプ)することにより該覆工体8が一体に
形成されたしのとなっている。 」−記の大断面トンネル30によれば、例えば小径トン
ネル構造物4をシールドトンネルにより構成した場合、
小径なるノールド機により低コストにて大断面トンネル
を構築することができる。しかも、前記覆工体8が一体
化されることにより強固なトンネル構造体2を実現でき
、さらには、ンールドエ法を適用できる全ての他山に適
用できる、等の優れた効果を奏するものとなる。 本発明は」二部の事情に鑑みてなされたもので、本出願
人が先に発明し、優れた作用を有する」二部トンネルの
合流・分岐を実現することにより、シールドトンネルお
よびN A T M l−ンネルがそれぞれ抱える」二
部弊害を一挙解消する、トンネルの合流方法および分岐
方法を提供するものである。
ルは切羽や掘削地山の崩壊防止を図りながら掘り進めて
いくものであるため、大断面となるとそのための付帯工
事が大掛かりとなり多大な工数が掛かるものとなる。ま
た、特に大深度では地下水対策のために薬注等の補助工
法が必須であり、しかも薬注作業は非常に高価であるば
かりでなしこれら薬注を実施しても完全な遮水は臨むこ
とができない、といった問題を含んでいる。 また、それら分岐部を開削工法で行う方法では、地表に
於いて広大な用地を必要とする」二、特に大深度では山
留め支保工が大規模となると共に掘削上型も膨大なもの
となり、しかも、地中に地下鉄下水等の構造物が存在す
る場合には施工できないといった多々の問題が生ずる。 ところで本出願人は、」−記の如き弊害を生ずることな
くトンネルの大断面化が図れるトンネルとして、第23
図に示す如きトンネルを先に発明し、既に出願した (
特願平2−407 /I号明細書「大断面トンネルおよ
びその構築方法」)。 このトンネルの概略を説明すると、該トンネル30は、
アーチ状また(j筒状に形成され他山の土圧に抗して内
部空間を形成するトンネル構造体2と、該トンネル構造
体2の内側に形成されるトンネル空間3とからなる大断
面トンネルにおいて、前記トンネル構造体2を、多数の
小径トンネル構造物4,4. を連設することにより構
築したものである。小径トンネル構造物4は、シールド
トンネル」−法あるいは推進管トンネル空間等により構
築される。そして、この大断面トンネル30は、それら
多数の小径トンネル構造物4により構成された前記トン
ネル構造体2を他山G内に予め構築した後、該トンネル
構造体2により囲まれた部分を掘削してトンネル空間3
を形成することにより構築するものとしている。また、
トンネル構造体2を構成づ−る前記各小径トンネル構造
物4は、隣合うものどうしでその覆工体8どうしが重合
(オーバーラツプ)することにより該覆工体8が一体に
形成されたしのとなっている。 」−記の大断面トンネル30によれば、例えば小径トン
ネル構造物4をシールドトンネルにより構成した場合、
小径なるノールド機により低コストにて大断面トンネル
を構築することができる。しかも、前記覆工体8が一体
化されることにより強固なトンネル構造体2を実現でき
、さらには、ンールドエ法を適用できる全ての他山に適
用できる、等の優れた効果を奏するものとなる。 本発明は」二部の事情に鑑みてなされたもので、本出願
人が先に発明し、優れた作用を有する」二部トンネルの
合流・分岐を実現することにより、シールドトンネルお
よびN A T M l−ンネルがそれぞれ抱える」二
部弊害を一挙解消する、トンネルの合流方法および分岐
方法を提供するものである。
本発明の請求項Iに記載した発明は、アーチ状または筒
状に形成され他山の土圧に抗して内部空間を形成するト
ンネル構造体と、該トンネル構造体の内側に形成される
トンネル空間とから成り、しかも前記トンネル構造体が
、多数の小径トンネル構造物がそれらの径方向に重合す
るように連設されることにより構成された複数のトンネ
ルを合流させる方法であって、前記各トンネルの進路を
、これら各トンネルの軸線が相対的に漸次接近して最終
的に1本に収束するように変更し、上記トンネルの進路
の変更により各トンネルが漸次近接し前記各トンネル構
造体が接触した時点より、それら互いに接触する一方の
トンネル構造体の小径トンネル構造物の間に他方のトン
ネルの構造体の小径トンネル構造物を順次割り込ませて
重合させてゆき、それら双方の小径トンネル構造物が互
いに重合してなる合成部分については正面断面視におい
て該合成部分が直線的となるように小径トンネル構造物
を配列していくことにより中壁を構成していくと共に、
各トンネル構造体の前記中壁以外の曲面部については該
曲面部を構成する小径トンネル構造物の重合状態が常に
一定に保持されるよう該曲面部の曲率半径を漸次大きく
して行き、最終的に、所定の曲率半径を有したトンネル
構造体を構成することを特徴とするものである。 また、本発明の請求項2に記載した発明は、アーチ状ま
たは筒状に形成され他山の土圧に抗して内部空間を形成
するトンネル構造体と、該トンネル構造体の内側に形成
されるトンネル空間とから成り、しかも前記トンネル構
造体が、多数の小径トンネル構造物がそれらの径方向に
重合するように連設されることにより構成されて成るト
ンネルの分岐方法であって、少なくとも前記トンネルの
分岐前において、予め前記トンネル空間内に、前記トン
ネル構造体を構成する前記小径トンネル構造物と略同径
の小径トンネル構造物を連設することにより中壁を形成
して前記トンネル空間を複数の空間に分割し、前記トン
ネルの分岐開始点にり前記中壁を構成した小径トンネル
構造物を、前記トンネル構造体の一部を成すよう順次ト
ンネル構造体側に供給していくことにより、前記複数に
分割したトンネル空間のそれぞれを互いに離間させてゆ
き、最終的に、前記中壁を構成していた小径トンネル構
造物と、分岐前の元のトンネルを構成していた小径トン
ネル構造体とにより、それぞれ独立したトンネル構造体
を有したトンネルを構成することを特徴とするものであ
る。
状に形成され他山の土圧に抗して内部空間を形成するト
ンネル構造体と、該トンネル構造体の内側に形成される
トンネル空間とから成り、しかも前記トンネル構造体が
、多数の小径トンネル構造物がそれらの径方向に重合す
るように連設されることにより構成された複数のトンネ
ルを合流させる方法であって、前記各トンネルの進路を
、これら各トンネルの軸線が相対的に漸次接近して最終
的に1本に収束するように変更し、上記トンネルの進路
の変更により各トンネルが漸次近接し前記各トンネル構
造体が接触した時点より、それら互いに接触する一方の
トンネル構造体の小径トンネル構造物の間に他方のトン
ネルの構造体の小径トンネル構造物を順次割り込ませて
重合させてゆき、それら双方の小径トンネル構造物が互
いに重合してなる合成部分については正面断面視におい
て該合成部分が直線的となるように小径トンネル構造物
を配列していくことにより中壁を構成していくと共に、
各トンネル構造体の前記中壁以外の曲面部については該
曲面部を構成する小径トンネル構造物の重合状態が常に
一定に保持されるよう該曲面部の曲率半径を漸次大きく
して行き、最終的に、所定の曲率半径を有したトンネル
構造体を構成することを特徴とするものである。 また、本発明の請求項2に記載した発明は、アーチ状ま
たは筒状に形成され他山の土圧に抗して内部空間を形成
するトンネル構造体と、該トンネル構造体の内側に形成
されるトンネル空間とから成り、しかも前記トンネル構
造体が、多数の小径トンネル構造物がそれらの径方向に
重合するように連設されることにより構成されて成るト
ンネルの分岐方法であって、少なくとも前記トンネルの
分岐前において、予め前記トンネル空間内に、前記トン
ネル構造体を構成する前記小径トンネル構造物と略同径
の小径トンネル構造物を連設することにより中壁を形成
して前記トンネル空間を複数の空間に分割し、前記トン
ネルの分岐開始点にり前記中壁を構成した小径トンネル
構造物を、前記トンネル構造体の一部を成すよう順次ト
ンネル構造体側に供給していくことにより、前記複数に
分割したトンネル空間のそれぞれを互いに離間させてゆ
き、最終的に、前記中壁を構成していた小径トンネル構
造物と、分岐前の元のトンネルを構成していた小径トン
ネル構造体とにより、それぞれ独立したトンネル構造体
を有したトンネルを構成することを特徴とするものであ
る。
本発明に係るトンネルの合流方法は、トンネル構造体が
多数の小径トンネル構造物の連設体により構成されたト
ンネルどうしを合流するものである。合流させるべきト
ンネルとうしが相対的に接近し、トンネル構造体が違い
に接触するようになったら、互いのトンネル構造体をそ
れぞれ構成ずろ前記小径トンネル構造物どうしを、互い
に割り込ませてい(。合流させるべきトンネルの軸間距
離がさらに小ざくなっていくことにより、それら割り込
み・重合により構成される合成部分が徐々に長くなって
いくが、その際、この合成部分を壁状(中壁)に形成し
ていく。 また、トンネル構造体の重合されない曲面部は、前記中
壁が延びるのに応じてそのR(アール・曲率半径)を徐
々に大きくしていく。 やがて、合流させるべきトンネルのトンネル構造体の曲
面部どうしは、互いに連続したひとつの所定形状のもの
となる。この時点でトンネルの合流が完成される。内部
に残った中壁は、必要に応じて撤去してもよい。 一方、本発明に係るトンネルの分岐方法は、1−記トン
ネルの合流方法の逆を行うことにより1つのトンネルを
複数のトンネルに分離されるものである。
多数の小径トンネル構造物の連設体により構成されたト
ンネルどうしを合流するものである。合流させるべきト
ンネルとうしが相対的に接近し、トンネル構造体が違い
に接触するようになったら、互いのトンネル構造体をそ
れぞれ構成ずろ前記小径トンネル構造物どうしを、互い
に割り込ませてい(。合流させるべきトンネルの軸間距
離がさらに小ざくなっていくことにより、それら割り込
み・重合により構成される合成部分が徐々に長くなって
いくが、その際、この合成部分を壁状(中壁)に形成し
ていく。 また、トンネル構造体の重合されない曲面部は、前記中
壁が延びるのに応じてそのR(アール・曲率半径)を徐
々に大きくしていく。 やがて、合流させるべきトンネルのトンネル構造体の曲
面部どうしは、互いに連続したひとつの所定形状のもの
となる。この時点でトンネルの合流が完成される。内部
に残った中壁は、必要に応じて撤去してもよい。 一方、本発明に係るトンネルの分岐方法は、1−記トン
ネルの合流方法の逆を行うことにより1つのトンネルを
複数のトンネルに分離されるものである。
以下、本発明の実施例を図面を参照しながら説明する。
第1図ないし第5図は本発明の請求項1に係るトンネル
の合流方法の一実施例を、またそれと同時に本発明の請
求項2に係るトンネルの分岐方法の一実施例を示ずもの
である。また、第6図はトンネルの合流部(分岐部)辻
傍をトンネル空間についてのみ図示した平面断面図であ
る。ここで、第1図は第6図のρ−ρ線、第2図は同じ
く mm線、第3図はn−n線、第4図はi−1線に沿
った断面7こ対応したものとなっている。 まず、本発明の請求項1に係る発明であるトンネルの分
岐方法について説明する。 第1図ないし第5図において、第1図は合流部前にある
2本のトンネル、すなわち第1のトンネルT、および第
2のトンネル′1゛、を、第4図(第5図)は合流が完
全に完了された後のトンネル′rを示している。また、
第2図および第3図はそれぞれ合流途中にあるトンネル
を示したものとなっている。 第1図に示す2本のトンネルT + 、 T 、におい
て、第2のトンネルT、は第1のトンネルT1よりも大
径の6のとなっている。これら第1・第2のトンネルT
、、T 、は共に、先に第23図に示したしのと同構
成のらのである。 すなわち、第1のトンネルT1について説明すれば、該
第1のトンネルT、は、全体として筒状に形成され地山
Gの土圧に抗して内部空間を形成するトンネル構造体2
Aと、該トンネル構造体2Aの内部に形成される第1の
トンネル空間3Aと、から構成されている。 前記トンネル構造体2Aは、構築すべき第1のトンネル
T1の長手方向に形成された多数の小径トンネル構造物
4,4.・・・がそれらの径方向に連設置2 されることにより構成されている。本実施例においては
、これら小径トンネル構造物4,4.・が径方向に環状
に配設されることにより、このトンネル構造体2は全体
的に断面円形の筒状を成している。また、これら小径ト
ンネル構造物4 /l 、・・・の一つひとつは、本実
施例ではシールドトンネルにより構成された6のとなっ
ている。ずなイっち、第8図に示すように、これら小径
トンネル構造物4は、多数のセグメント5.5.・・・
により組み立てられた筒状構造体6と、該筒状構造体6
の背面側に後打ちされたコンクリートあるいはモルタル
等の裏込め硬化充填+A7とから成る覆工体8により覆
工されたものとなっている。ただしここで、前記筒状構
造体6の、シールド機によって掘削された掘削穴9の内
径に対する径は、通常一般のシールドトンネルと比べた
場合に小径のものとなっている。また、前記各小径トン
ネル構造物4は、隣り合う小径トンネル構造物4との離
間寸法が小径トンネル構造物4自身の外径より小さく設
定されており、これにより、互いに隣接する小径トンネ
ル構造物4の曲部裏込め硬化充填材7どうしは万:いに
重合したものとなっている。そして、これにより、各小
径トンネル構造物4.4.・は連続して体化されたもの
となっている。 第2のトンネルT2も」−記第1のトンネル′1゛と同
構造である。なお、第1図に示す構成において、各小径
トンネル構造物4の外径は例えば4m。 第1のトンネルT、の内径(第1のトンネル空間3Aの
径)は例えば14m、第2のトンネル空間の内径(第2
のトンネル空間3Bの径)は例えば20mとし5ている
。 前記第1のトンネル゛F1を構築するには、初めに、多
数の小径トンネル構造物4.4.・より成るトンネル構
造体2Aを地山G内に先行構築する。 このトンネル構造体2Aの構築は下記の工程により行う
。 ずなわぢまず、第1図に示した完成時において互いに隣
接する小径トンネル構造物4,4.・のうぢ、一つ置き
に配列されるもの (先行小径トンネル構造物4Δ)を
先行構築する (第9図参照)。 これら先行小径トンネル構造物4Aの構築は、各小径ト
ンネル構造物4をここではンールドトンネルより構成し
たものであるから、通常一般のシールド工法と同要領に
より行うことができる。すなわち第13図に示すように
、シールド機IOを、その前面に設けたカッタIIによ
り地山Gを掘削しながら推進させるとともに、シールド
機10の後方にて掘削穴9内に円弧状のセクメント55
をリンク状に組み上げて行き筒状構造体6を形成してい
く。ただし、この場合、前記シールド機10としてテー
ルボイドの極めて大きいものを使用し、これにより筒状
構造体6は、掘削穴9内径に対して小径に形成されたも
のとなっている。筒状構造体6が形成された部分につい
ては、その背面側空隙ずなわち筒状構造体6と掘削穴9
との間に前記裏込め硬化充填材7を打設する。これによ
って覆工体8が完成される。なお、同第9図中矢印は、
裏込め硬化充填材7の打設状態を示すものである。 上記方法により、第10図に示すように先行小径トンネ
ル構造物4 A、4 A、 が地山G内に形成された
ならば、次いてそれら各先行小径トンネル構造物4Aの
間に後行小径トンネル構造物484B、 を形成する
。 第11図に示すように、該後行小径トンネル構造物4B
の形成工程も前記先行小径トンネル構造物4Aと同様で
ある。ただし、先行小径トンネル構造物4A、4A、・
の離間距離は」一連した如く小径トンネル構造物4自身
の径寸法よりも小さく設定されているので、2本の先行
小径トンネル構造物4 A 、 4 A 間に後行小径
トンネル構造物4Bを形成する際には、地山Gと共に、
両側の先行小径トンネル構造物4Δ、4A を構成する
前記裏込め硬化充填材7の一部をも同時に掘削(切削)
するものとする。その際、先行小径トンネル構造物4A
を構成する前記筒状構造体6が小径に形成されているの
で、この筒状構造体6と干渉することなく裏込め硬化充
填材7のみを切削するすることか可能である。 そして、−に記の如くシールド機IOにて2つの先行小
径トンネル構造物4 A、4 A 間を掘削するととも
に、その掘削穴9内に筒状構造体6を組み立ててゆき、
その後その背面側に裏込め硬化充填材7を打設すれば、
第12図に示すように、先行小径トンネル構造物4A、
4ハ、・と連続した後行小径トンネル構造物4 B 、
4. B 、 が形成され、これによりトンネル構
造体2Aが構築される。 そして、」1記の如くこれら小径トンネル構造物4.4
.・・によりトンネル構造体2Aが構築されたならば、
地山Gにおける該トンネル構造体2Δにより囲繞された
部分を掘削して前記第1のトンネル空間3Aを形成ずれ
ば、第1のトンネル1゛、が完成する。トンネル構造体
2Aの内部他山の掘削は、通常一般に使用される掘削機
によればよい。 この際、前記トンネル構造体2Δが既に地山G内に構築
され、これにより地山Gが支持されているので、支保工
等、補強のための付帯工事を一切行うことなく、あるい
は極めて簡便な補強工事のみで安全に掘削することかで
きる。 第2のトンネルT、の構築も上記第1のトンネルTlと
同要領である。たたし、本実施例では、該第2のトンネ
ルT2にあっては、トンネル構造体2Bの外方に、該ト
ンネル構造体4に沿わせて、予備の小径トンネル構造物
(予備小径トンネル構造物)4′を予め複数本(図示例
では3本)構築したものとなっている。これら予備小径
トンネル構造物4′の作用については後述する。なお、
これら予備小径トンネル構造物4′の構築は、面記小径
トンネル構造物4と同様の要領により可能てあり、トン
ネル構造体2Bを構成する小径トンネル構造物4,4.
・が構築された後、それら小径トンネル構造物4と重合
するように構築すればよい。 さて、」1記の如き構成とされた第1のトンネルT、と
第2のトンネルT2とを合流させるには、下記の如くす
ればよい。 まず、第6図に示す如く、合流させるべき第1のトンネ
ル′I゛1 と第2のトンネル′I゛2の進路を、これ
ら両トンネルT、、T2の軸線が相対的に漸次接近し、
最終的に1本に収束するよう変更する。 第1図はこの第6図にお(′、lるρ−Q線に沿う断面
を見たもの(第6図はトンネル空間3 (3A、 3
B)のみ図示)で、−に記の進路変更により両トンネル
T、、T2が近接している状態を示しているものである
。 上記双方のトンネルT 、、T 2がさらに接近すると
、やがて両トンネルT + 、 T 2のトンネル構造
体2Δ、2Bが接触する。この状態となったならば、そ
の接触部において、第1および第2のトンネルT 、、
T 2をそれぞれ構成するトンネル構造体2A2Bの構
成体である前記小径トンネル構造物4を互い違いに割り
込ませ漸次重合させていく。この双方のトンネルT 、
、T 、における小径トンネル構造物4どうしの割り込
み個数は、両トンネル′rT、の中心軸がさらに接近す
ることにより漸次増加していく。このとき、これら双方
のトンネルT+ + ’I’ 、の小径トンネル構造物
4か重合・合成される部分については、第2図に示すよ
うにこれらトンネルT + 、 T 2の正面断面視に
おいて、それら合成された小径トンネル構造物4,4.
・・が直線的に配設されるように構築する。すなわち、
ちょうと、それら合成された小径トンネル構造物4,4
. が双方のトンネル空間3Δ、3Bを仕切る中壁12
を成す如き形状となる。 また、」1記の如く、両トンネルT1.Ttの重なり部
について小径トンネル構造物4,4.・を合成していく
のに併せて、それぞれのトンネル構成体2A 2Bに
おけるその他の部分ずなイつち小径トンネル構造物4,
4.・・・が曲面状に連設された部分については、それ
ら曲面部のR(アール 曲率半径)を漸次大きくしてい
く。たたしその際、各小径トンネル構造物4,4.・・
間の重合率つまり重合部の寸法は、第1図に示した合流
前の状態と同一となるよう保持する。 ただし、本実施例においては」−述の如く第2のトンネ
ルT、についてはトンネル構造体2Bの外方に予備小径
トンネル構造物4′を複数本構築したものとしているが
、これら予備小径トンネル構造物4′については下記の
如く施工する。 すなわち、上記述べたように第2のトンネルT、のトン
ネル構造体2Bの曲面部の曲率半径を大きくする際に、
該トンネル構造体2Bを構成する各小径トンネル構造物
4,4.・のうち予備小径トンネル構造物4′ と重合
した小径トンネル構造物4については、第2図に示すよ
うに互いの離間距離を太きくシ(重合率を小さくシ)、
その間に予備小径トンネル構造物4′を順次割り込ませ
ていくようにする。 第3図は、上記2本のトンネルT 、、T 2の軸線の
離間距離がさらに接近した状態を示している。 上記の施工を順次続行することにより、この状態(第6
図における n−n線に沿う断面)では、前記中壁12
を構成する小径トンネル構造物4.4・の数が第2図に
示したものよりさらに増え、かつ、両トンネルT I、
T 2の曲面部のRが一層大きくなる。また、予備小
径トンネル構造物4′ と重合する小径トンネル構造物
4どうしの離間距離はさらに大きくなり、それら双方の
小径トンネル構造物4.4間に予備小径トンネル構造物
4′が大きく割り込んだ状態となる。また、第1のトン
ネルT、のトンネル構造体2Aの曲面部と第2のトンネ
ルT2のトンネル構造体2 T3の曲面部とが、徐々に
滑らかに連続した形状となる。 そして、やがて、両トンネルT I、 T 2の軸線か
完全に一致した状態においては、第4図に示すように、
第1のトンネル′I゛、のトンネル構造体2Aの曲面部
と第2のトンネル′■゛、のトンネル構造体2Bの曲面
部とが同一のRを描き、完全に1つの円を構成する。ま
た、前記予備小径トンネル構造物4′についても、トン
ネル構造体2Bの曲面部を構成していた小径トンネル構
造物4.4.・と完全に一体化されたものとなる。つま
り、これにより、1つの円筒形状を成した新たなトンネ
ル構造体2が形成されたごととなる。ここで、該トンネ
ル構造体2を構成する小径トンネル構造物4.4(予備
小径トンネル構造物4′を含む)と、前記中壁12を構
成した小径トンネル構造体4,4の数の合計は45個で
あり、第1図に示した第1のトンネルT1と第2のトン
ネル′■゛、を構成する小径トンネル構造物4および予
備小径トンネル構造物4′を加えた数と同数となってい
る。そして、実施例では、前記トンネル構造体2の内径
は30mのものとなっている。 そして、」二部の如く完全な筒状を形成した所定のトン
ネル構造体2が構築されるようになったならば、以降は
、該トンネル構造体2をトンネル外殻とするトンネルT
を長手方向に構築してゆけばよい。その際、前記中壁1
2は、」二部の如きトンネル構造体2が形成された時点
でその構築をストップさせてもよい。その場合には、第
5図に示ず如く、トンネル空間3が1つとなったトンネ
ルTが形成される。 なお、2本のトンネルT I、 T 2の軸線が1本に
収束される前に、双方のトンネルT、T、のトンネル空
間3A、3Bを連通させる必要がある場合には、例えば
第7図に示すように、補強構造体13をトンネルT +
、 T 、の長手方向に所定間隔で設(プることによ
り、前記中壁12の一部または全部撤去、あるいは中壁
12の構築を途中で停止してもよい。このようにした場
合には、第1のトンネル空間3Aと第2のトンネル空間
3Bとを早い時点で合流させて、幅広のトンネル空間3
を構成することが可能である。 以」−のように、」二部トンネルの合流方法によれば、
多数の小径トンネル構造物4を連設することにより構築
されて、優れた利点を有するトンネルT 、 、 T
、を極めて合理的に合流させることができる。また、ト
ンネルT 、、T 、の合流に当たっては、」二部のよ
うに、双方のトンネルT、、T、をそれぞれ構成するト
ンネル構造体2A、2Bの重なり部を中壁I2として両
トンネル空間3A、3Bの間に形成するため、合流途中
にあるトンネル構造体がこの中壁12に支持され、常に
全体の強度が保たれるものとなる。また、中壁12が不
要なときには、適宜な補強を行うことによって該中壁1
2の一部または全部を撤去することも可能である。 さらに、」二部実施例では、第2のトンネル′F2に予
備小径トンネル構造物4′を予め形成しておき、該予備
小径トンネル構造物4′が最終的に、トンネルTのトン
ネル構造体2の一部を構成するようにしたので、合流後
のトンネルTを、lゴ的とする所要の内径のものとする
ことを可能としている。したがって、本発明において、
前記予備小径トンネル構造物4′は必ず設(づなければ
ならないものではなく、合流後のトンネルTの大きさに
応じて適宜設(′]ればよい。 また、実施例では前記予備小径トンネル構造物4′を第
2のトンネルT2のみに付設したものを示したが、第1
のトンネルT1に付設してもよい。 さらに実施例では、第1のトンネルT1と第2のトンネ
ルT、の大きさを異なるものとしているが、これら両ト
ンネルT 、、T 、は同一径のものであっても無論よ
い。両トンネルT 、、T 、が同一径であった場合に
は、前記中壁12は第4図の状態においてトンネル構造
体2の中央部に形成されるものとなる。 またさらに、実施例では、第1・第2の2本のトンネル
T 、、T 2を合流させる場合についてのみ説明した
が、」−記方法により3本以上のトンネルT、T2.T
3.・を合流させることも可能である。 次に、第14図ないし第21図のものは、合流前の第】
および第2のトンネルT1. T tを構成するトンネ
ル構造体2A、2Bのその他の構成例を示したものであ
る。これらの図において」二部実施例のものと同じ構成
要素には同一符号をイ」シてその説明を省略するものと
する。 −1−記図示されたものについて説明すると、第14図
のものは、各小径トンネル構造物4を構成する覆工体8
の内部、つまりこの場合では筒状構造体6の内部空間内
をコンクリート15で充填したものである。 また、第15図のものは、各小径トンネル構造物4のう
ち、先行小径トンネル構造物4Aの覆二[体8を、後行
小径)−ンネル構造物4Bとの重なり部において非電な
り部よりも肉厚に形成したものである。 第16図の6のは、小径トンネル構造物4の覆工体8の
内部に、小径トンネル構造物4の連設方向に延びた補強
部材I6を設げたものである。また、本構成のものでは
、後行小径トンネル構造物4Bのテールボイドは先行小
径トンネル構造物4Aのテールボイドに対し小さいもの
としている。 第17図のものは、上記第16図のものにおいて前記補
強部材16どうしを接続金具17およびつなぎ部材18
を介して接続することにより補強部+、I’+6を一体
化させたものである。 第18図のものは、上記第17図のものにおいて覆工体
8の内部にコンクリ−1・15を充填したものである。 第19図のものは、各小径トンネル構造物4の覆工体8
を、セグメント覆工法に因らず場所打ちライニング工法
により形成したものである。なお図示のものは、覆工体
8を上記第15図のものと同様の形状としている。 さらに、第20図のものは、トンネル構造体2を構成す
る小径トンネル4.4.・・のうち先行小径トンネル構
造物4Aを第21図に示した構造としたものである。第
21図に示ず先行小径トンネル構造物4Aは、覆工体8
を全て特殊セグメント55′、・により構成したもので
ある。この特殊セグメント5′は、前述のセグメント5
と裏込め硬化充填材7とにより構成される覆工体8にお
けるセグメント5に相当する部分がRC造(鉄筋コンク
リート造)または鋼製の高強度部5a七なっており、裏
込め硬化充填+47に相当する部分が無筋コンクリート
部5bとなったものである。すなわち、後行小径トンネ
ル構造物4Bの構築の際には該先行小径トンネル構造物
4Δの前記無筋コンクリ−1・部5bの部分を切削する
ようにしたものである。ちなみにこの場合には、先行小
径トンネル構造物4Δの構築の際に、現場打ちコンクリ
ートの打設が必要なくなると共に、均一な品質かのもの
が確実に得られるものとなる。 」−記実施例に述べたトンネルの合流方法は、トンネル
TI、T2を構成するトンネル構造体2Δ2Bがそれぞ
れ」二部何れの構造のものであっても同様に適用するこ
とができる。 さらに、−に記実施例においては、トンネル構造体2A
、2B が縦断面において筒状に閉環された構成のもの
について説明したが、本発明に係るトンネルの拡径方法
は、第22図に示すように例えばトンネル空間3A、3
B の一部(図示例のものは」二半部)のみが」二部の
如く小径トンネル構造物4.4.・・により構成された
ものに対しても」−記同様に適用することが可能である
。なお、この第22図に示すトンネルTでは、トンネル
底部(インバート部)にコンクリート19を打設したも
のとなっている。 次に、本発明に係るトンネルの分岐方法の一例について
説明する。 本発明に係るトンネルの分岐方法は、概略的には上記説
明したトンネルの合流方法の逆の作業を行うことによっ
て達成される。ずなわち、分岐ずべき元のトンネルが上
記第5図に示したトンネルTであったと仮定すると、第
4図、第3図、第2図は分岐途中の状況を示したもの、
そして第1図に示すものが分岐完了されたトンネルT
+ 、 T 2となる。 本発明に係るトンネルの縮径方法の一実施例についてさ
らに詳しく説明すれば、第5図に示すトンネルTを分岐
させるには、少なくとも、該トンネルTの分岐開始点よ
り手前で、該トンネルTを構成するトンネル構造体2の
内部に、第4図に示す如く前記中壁I2を形成する。 前記中壁12は、小径トンネル構造物4.4を径方向に
連設することにより構成する。この中壁12を構築する
にあたり、該中壁12はトンネルTのトンネル構造体2
と同時に、当初より形成しておいてもよい。ずなわら、
トンネル構造体2を形成する小径J・ンネル構造物4,
4.・・を構築するためには、ごれら各小径トンネル構
造物4.4゜を構築するための前記シールド機10.1
0をそれぞれ図示しない立坑より発進させる必要がある
イつ()であるが、その際に、前記中壁12を構成する
小径トンネル構造物4用のシールド機も、その立坑より
同時に発進させるわ(」である。分岐以前の区間におい
て中壁12が不要である場合には、トンネル空間3を形
成すべくトンネル構造体2の内部の掘削を行う際に中壁
I2を取り壊せばよい。また、中壁I2が存在しても支
障とならない場合には、中壁12はそのまま残し、トン
ネル構造体2のための補強体として機能させてもよい。 さらに、前記トンネルTの分岐開始前において、中壁1
2用の小径トンネル構造物4.4.・ を構築するシー
ルド機発進用の立坑をトンネルゴの構築進路途中に新た
に形成可能である場合には、中壁12はその立坑より構
築するようにしてもよい。 そのようにした場合には、中壁12が必要ない区間にお
いて中壁I2を構築する無駄を省くことができる。 第4図のように、トンネルTの分岐開始前においてトン
ネル構造体2の内部に中壁12を構築することにより、
トンネルTのトンネル空間3は第1のトンネル空間3A
と第2のトンネル空間3Bと分割される。 上記状態となったならば、前記トンネル構造体2が長平
方向に進むに従って、前記中壁12を構成する小径トン
ネル構造物4,4.・を、トンネル構造体2側に順次供
給していく。つまり、第4図に示すように、中壁12を
構成していた小径トンネル構造物4,4.を順次、トン
ネル構造体2と同じRを描くような位置に配置されるよ
うその進路を変更していくわけである。またそれと同時
に、同第3図に示すように、トンネル構造体20曲面部
のRを漸次小ざくしでいく。 また、本実施例においては、例えば内径30mの前記ト
ンネル]゛を、内径がそれぞれ14m、20mとなる2
本のトンネルT 、、T 、に分岐するものどしている
ため、前記トンネル構造体2および中壁12を成ず小径
トンネル構造物4,4.・のうち幾つかのものが最終的
に余るものとなる。従って、この最終的に余分となる小
径トンネル構造物(これを、本実施例すなわちトンネル
の分岐方法の説明においては “間引用小径トンネル構
造物”と称することとし、符号[−4″」にて表すもの
とする)については、第3図に示ずようにトンネル構造
体2のRを上記の如く小さくしていく段階において、そ
の進路を一連の小径トンネル構造物4の配置列の外方に
徐々に外していく。 第2図は、」−記2つのトンネル空間3A、3Bの軸線
距離がさらに離間し、断面において完全な円を形成して
いた前記トンネル構造体2が、徐々に、独立したトンネ
ル構造体2A、2Bを形成してきた状態を示している。 この状態では、前記中壁12を構成する小径トンネル構
造物4,4.・・の数が第3図に示したものよりざらに
減り、かつ、両トンネル構造体2A、2Bの曲面部のR
か一層小さくなる。また、前記間引用小径トンネル構造
物4″は、一連の小径トンネル構造物4の配置列より外
方に大きく外れ、間引用小径トンネル構造物4″と重合
していた小径トンネル構造物4.4どうしの離間距離が
狭まった状態となる。 そして、やがて2つのトンネル空間3A、3Bの軸線が
さらに離間し、前記中壁12を構成していた小径トンネ
ル構造物4,4.・・・の全てが、各トンネル空間3A
、3Bを各々形成するトンネル構造体2A、2Bの一部
を構成して中壁12が消滅した時点、すなわち、2つの
トンネル構造体2A2Bが完全に独立した時点で、第1
のトンネルT、と第2のトンネルT、とが完成し、前記
トンネルTの分岐が完了する。 −」1記の時点で、前記間引用小径トンネル構造物4″
は、第1図に示すように、第2のトンネル′I゛、のト
ンネル構造体2Bを構成する一連の小径トンネル構造物
4,4.・・の連接体の外方に存在するものとなる。こ
れら外方に残された間引用小径トンネル構造物4″につ
いては、分離された両トンネルT 、、T 2を再度合
流させる必要がない場合には、上記の如<トンネルの分
離が完了されに時点てその構築をストップさせてよい。 その際、該間引小径トンネル構造物4″をンールトトン
ネルにより構成していた場合には、シールド機をその時
点で埋め殺しとすればよい。 以」二のように、上記トンネルの分岐方法によれば、大
断面にして優れた利点を有するトンネルTを極めて合理
的に分岐させることができる。また、分岐にあたっては
、初めにトンネル空間3内に中壁12を形成し、トンネ
ルの分岐が完了するまで該中壁12によりトンネル構造
物2を支持するので、分岐途中においてトンネル構造体
2を大掛かりな補強をするごとなく、あるいij全く補
強を行うことなくトンネルTの分岐施工が可能となる。 なお、−1−記のトンネルの分岐方法においても、該方
法の適用されるトンネルが第5図に示したものに限られ
るものではなく、例えば先に第1/I図ないし第22図
に示した構造のトンネルにも熱論同様に適用できる。
の合流方法の一実施例を、またそれと同時に本発明の請
求項2に係るトンネルの分岐方法の一実施例を示ずもの
である。また、第6図はトンネルの合流部(分岐部)辻
傍をトンネル空間についてのみ図示した平面断面図であ
る。ここで、第1図は第6図のρ−ρ線、第2図は同じ
く mm線、第3図はn−n線、第4図はi−1線に沿
った断面7こ対応したものとなっている。 まず、本発明の請求項1に係る発明であるトンネルの分
岐方法について説明する。 第1図ないし第5図において、第1図は合流部前にある
2本のトンネル、すなわち第1のトンネルT、および第
2のトンネル′1゛、を、第4図(第5図)は合流が完
全に完了された後のトンネル′rを示している。また、
第2図および第3図はそれぞれ合流途中にあるトンネル
を示したものとなっている。 第1図に示す2本のトンネルT + 、 T 、におい
て、第2のトンネルT、は第1のトンネルT1よりも大
径の6のとなっている。これら第1・第2のトンネルT
、、T 、は共に、先に第23図に示したしのと同構
成のらのである。 すなわち、第1のトンネルT1について説明すれば、該
第1のトンネルT、は、全体として筒状に形成され地山
Gの土圧に抗して内部空間を形成するトンネル構造体2
Aと、該トンネル構造体2Aの内部に形成される第1の
トンネル空間3Aと、から構成されている。 前記トンネル構造体2Aは、構築すべき第1のトンネル
T1の長手方向に形成された多数の小径トンネル構造物
4,4.・・・がそれらの径方向に連設置2 されることにより構成されている。本実施例においては
、これら小径トンネル構造物4,4.・が径方向に環状
に配設されることにより、このトンネル構造体2は全体
的に断面円形の筒状を成している。また、これら小径ト
ンネル構造物4 /l 、・・・の一つひとつは、本実
施例ではシールドトンネルにより構成された6のとなっ
ている。ずなイっち、第8図に示すように、これら小径
トンネル構造物4は、多数のセグメント5.5.・・・
により組み立てられた筒状構造体6と、該筒状構造体6
の背面側に後打ちされたコンクリートあるいはモルタル
等の裏込め硬化充填+A7とから成る覆工体8により覆
工されたものとなっている。ただしここで、前記筒状構
造体6の、シールド機によって掘削された掘削穴9の内
径に対する径は、通常一般のシールドトンネルと比べた
場合に小径のものとなっている。また、前記各小径トン
ネル構造物4は、隣り合う小径トンネル構造物4との離
間寸法が小径トンネル構造物4自身の外径より小さく設
定されており、これにより、互いに隣接する小径トンネ
ル構造物4の曲部裏込め硬化充填材7どうしは万:いに
重合したものとなっている。そして、これにより、各小
径トンネル構造物4.4.・は連続して体化されたもの
となっている。 第2のトンネルT2も」−記第1のトンネル′1゛と同
構造である。なお、第1図に示す構成において、各小径
トンネル構造物4の外径は例えば4m。 第1のトンネルT、の内径(第1のトンネル空間3Aの
径)は例えば14m、第2のトンネル空間の内径(第2
のトンネル空間3Bの径)は例えば20mとし5ている
。 前記第1のトンネル゛F1を構築するには、初めに、多
数の小径トンネル構造物4.4.・より成るトンネル構
造体2Aを地山G内に先行構築する。 このトンネル構造体2Aの構築は下記の工程により行う
。 ずなわぢまず、第1図に示した完成時において互いに隣
接する小径トンネル構造物4,4.・のうぢ、一つ置き
に配列されるもの (先行小径トンネル構造物4Δ)を
先行構築する (第9図参照)。 これら先行小径トンネル構造物4Aの構築は、各小径ト
ンネル構造物4をここではンールドトンネルより構成し
たものであるから、通常一般のシールド工法と同要領に
より行うことができる。すなわち第13図に示すように
、シールド機IOを、その前面に設けたカッタIIによ
り地山Gを掘削しながら推進させるとともに、シールド
機10の後方にて掘削穴9内に円弧状のセクメント55
をリンク状に組み上げて行き筒状構造体6を形成してい
く。ただし、この場合、前記シールド機10としてテー
ルボイドの極めて大きいものを使用し、これにより筒状
構造体6は、掘削穴9内径に対して小径に形成されたも
のとなっている。筒状構造体6が形成された部分につい
ては、その背面側空隙ずなわち筒状構造体6と掘削穴9
との間に前記裏込め硬化充填材7を打設する。これによ
って覆工体8が完成される。なお、同第9図中矢印は、
裏込め硬化充填材7の打設状態を示すものである。 上記方法により、第10図に示すように先行小径トンネ
ル構造物4 A、4 A、 が地山G内に形成された
ならば、次いてそれら各先行小径トンネル構造物4Aの
間に後行小径トンネル構造物484B、 を形成する
。 第11図に示すように、該後行小径トンネル構造物4B
の形成工程も前記先行小径トンネル構造物4Aと同様で
ある。ただし、先行小径トンネル構造物4A、4A、・
の離間距離は」一連した如く小径トンネル構造物4自身
の径寸法よりも小さく設定されているので、2本の先行
小径トンネル構造物4 A 、 4 A 間に後行小径
トンネル構造物4Bを形成する際には、地山Gと共に、
両側の先行小径トンネル構造物4Δ、4A を構成する
前記裏込め硬化充填材7の一部をも同時に掘削(切削)
するものとする。その際、先行小径トンネル構造物4A
を構成する前記筒状構造体6が小径に形成されているの
で、この筒状構造体6と干渉することなく裏込め硬化充
填材7のみを切削するすることか可能である。 そして、−に記の如くシールド機IOにて2つの先行小
径トンネル構造物4 A、4 A 間を掘削するととも
に、その掘削穴9内に筒状構造体6を組み立ててゆき、
その後その背面側に裏込め硬化充填材7を打設すれば、
第12図に示すように、先行小径トンネル構造物4A、
4ハ、・と連続した後行小径トンネル構造物4 B 、
4. B 、 が形成され、これによりトンネル構
造体2Aが構築される。 そして、」1記の如くこれら小径トンネル構造物4.4
.・・によりトンネル構造体2Aが構築されたならば、
地山Gにおける該トンネル構造体2Δにより囲繞された
部分を掘削して前記第1のトンネル空間3Aを形成ずれ
ば、第1のトンネル1゛、が完成する。トンネル構造体
2Aの内部他山の掘削は、通常一般に使用される掘削機
によればよい。 この際、前記トンネル構造体2Δが既に地山G内に構築
され、これにより地山Gが支持されているので、支保工
等、補強のための付帯工事を一切行うことなく、あるい
は極めて簡便な補強工事のみで安全に掘削することかで
きる。 第2のトンネルT、の構築も上記第1のトンネルTlと
同要領である。たたし、本実施例では、該第2のトンネ
ルT2にあっては、トンネル構造体2Bの外方に、該ト
ンネル構造体4に沿わせて、予備の小径トンネル構造物
(予備小径トンネル構造物)4′を予め複数本(図示例
では3本)構築したものとなっている。これら予備小径
トンネル構造物4′の作用については後述する。なお、
これら予備小径トンネル構造物4′の構築は、面記小径
トンネル構造物4と同様の要領により可能てあり、トン
ネル構造体2Bを構成する小径トンネル構造物4,4.
・が構築された後、それら小径トンネル構造物4と重合
するように構築すればよい。 さて、」1記の如き構成とされた第1のトンネルT、と
第2のトンネルT2とを合流させるには、下記の如くす
ればよい。 まず、第6図に示す如く、合流させるべき第1のトンネ
ル′I゛1 と第2のトンネル′I゛2の進路を、これ
ら両トンネルT、、T2の軸線が相対的に漸次接近し、
最終的に1本に収束するよう変更する。 第1図はこの第6図にお(′、lるρ−Q線に沿う断面
を見たもの(第6図はトンネル空間3 (3A、 3
B)のみ図示)で、−に記の進路変更により両トンネル
T、、T2が近接している状態を示しているものである
。 上記双方のトンネルT 、、T 2がさらに接近すると
、やがて両トンネルT + 、 T 2のトンネル構造
体2Δ、2Bが接触する。この状態となったならば、そ
の接触部において、第1および第2のトンネルT 、、
T 2をそれぞれ構成するトンネル構造体2A2Bの構
成体である前記小径トンネル構造物4を互い違いに割り
込ませ漸次重合させていく。この双方のトンネルT 、
、T 、における小径トンネル構造物4どうしの割り込
み個数は、両トンネル′rT、の中心軸がさらに接近す
ることにより漸次増加していく。このとき、これら双方
のトンネルT+ + ’I’ 、の小径トンネル構造物
4か重合・合成される部分については、第2図に示すよ
うにこれらトンネルT + 、 T 2の正面断面視に
おいて、それら合成された小径トンネル構造物4,4.
・・が直線的に配設されるように構築する。すなわち、
ちょうと、それら合成された小径トンネル構造物4,4
. が双方のトンネル空間3Δ、3Bを仕切る中壁12
を成す如き形状となる。 また、」1記の如く、両トンネルT1.Ttの重なり部
について小径トンネル構造物4,4.・を合成していく
のに併せて、それぞれのトンネル構成体2A 2Bに
おけるその他の部分ずなイつち小径トンネル構造物4,
4.・・・が曲面状に連設された部分については、それ
ら曲面部のR(アール 曲率半径)を漸次大きくしてい
く。たたしその際、各小径トンネル構造物4,4.・・
間の重合率つまり重合部の寸法は、第1図に示した合流
前の状態と同一となるよう保持する。 ただし、本実施例においては」−述の如く第2のトンネ
ルT、についてはトンネル構造体2Bの外方に予備小径
トンネル構造物4′を複数本構築したものとしているが
、これら予備小径トンネル構造物4′については下記の
如く施工する。 すなわち、上記述べたように第2のトンネルT、のトン
ネル構造体2Bの曲面部の曲率半径を大きくする際に、
該トンネル構造体2Bを構成する各小径トンネル構造物
4,4.・のうち予備小径トンネル構造物4′ と重合
した小径トンネル構造物4については、第2図に示すよ
うに互いの離間距離を太きくシ(重合率を小さくシ)、
その間に予備小径トンネル構造物4′を順次割り込ませ
ていくようにする。 第3図は、上記2本のトンネルT 、、T 2の軸線の
離間距離がさらに接近した状態を示している。 上記の施工を順次続行することにより、この状態(第6
図における n−n線に沿う断面)では、前記中壁12
を構成する小径トンネル構造物4.4・の数が第2図に
示したものよりさらに増え、かつ、両トンネルT I、
T 2の曲面部のRが一層大きくなる。また、予備小
径トンネル構造物4′ と重合する小径トンネル構造物
4どうしの離間距離はさらに大きくなり、それら双方の
小径トンネル構造物4.4間に予備小径トンネル構造物
4′が大きく割り込んだ状態となる。また、第1のトン
ネルT、のトンネル構造体2Aの曲面部と第2のトンネ
ルT2のトンネル構造体2 T3の曲面部とが、徐々に
滑らかに連続した形状となる。 そして、やがて、両トンネルT I、 T 2の軸線か
完全に一致した状態においては、第4図に示すように、
第1のトンネル′I゛、のトンネル構造体2Aの曲面部
と第2のトンネル′■゛、のトンネル構造体2Bの曲面
部とが同一のRを描き、完全に1つの円を構成する。ま
た、前記予備小径トンネル構造物4′についても、トン
ネル構造体2Bの曲面部を構成していた小径トンネル構
造物4.4.・と完全に一体化されたものとなる。つま
り、これにより、1つの円筒形状を成した新たなトンネ
ル構造体2が形成されたごととなる。ここで、該トンネ
ル構造体2を構成する小径トンネル構造物4.4(予備
小径トンネル構造物4′を含む)と、前記中壁12を構
成した小径トンネル構造体4,4の数の合計は45個で
あり、第1図に示した第1のトンネルT1と第2のトン
ネル′■゛、を構成する小径トンネル構造物4および予
備小径トンネル構造物4′を加えた数と同数となってい
る。そして、実施例では、前記トンネル構造体2の内径
は30mのものとなっている。 そして、」二部の如く完全な筒状を形成した所定のトン
ネル構造体2が構築されるようになったならば、以降は
、該トンネル構造体2をトンネル外殻とするトンネルT
を長手方向に構築してゆけばよい。その際、前記中壁1
2は、」二部の如きトンネル構造体2が形成された時点
でその構築をストップさせてもよい。その場合には、第
5図に示ず如く、トンネル空間3が1つとなったトンネ
ルTが形成される。 なお、2本のトンネルT I、 T 2の軸線が1本に
収束される前に、双方のトンネルT、T、のトンネル空
間3A、3Bを連通させる必要がある場合には、例えば
第7図に示すように、補強構造体13をトンネルT +
、 T 、の長手方向に所定間隔で設(プることによ
り、前記中壁12の一部または全部撤去、あるいは中壁
12の構築を途中で停止してもよい。このようにした場
合には、第1のトンネル空間3Aと第2のトンネル空間
3Bとを早い時点で合流させて、幅広のトンネル空間3
を構成することが可能である。 以」−のように、」二部トンネルの合流方法によれば、
多数の小径トンネル構造物4を連設することにより構築
されて、優れた利点を有するトンネルT 、 、 T
、を極めて合理的に合流させることができる。また、ト
ンネルT 、、T 、の合流に当たっては、」二部のよ
うに、双方のトンネルT、、T、をそれぞれ構成するト
ンネル構造体2A、2Bの重なり部を中壁I2として両
トンネル空間3A、3Bの間に形成するため、合流途中
にあるトンネル構造体がこの中壁12に支持され、常に
全体の強度が保たれるものとなる。また、中壁12が不
要なときには、適宜な補強を行うことによって該中壁1
2の一部または全部を撤去することも可能である。 さらに、」二部実施例では、第2のトンネル′F2に予
備小径トンネル構造物4′を予め形成しておき、該予備
小径トンネル構造物4′が最終的に、トンネルTのトン
ネル構造体2の一部を構成するようにしたので、合流後
のトンネルTを、lゴ的とする所要の内径のものとする
ことを可能としている。したがって、本発明において、
前記予備小径トンネル構造物4′は必ず設(づなければ
ならないものではなく、合流後のトンネルTの大きさに
応じて適宜設(′]ればよい。 また、実施例では前記予備小径トンネル構造物4′を第
2のトンネルT2のみに付設したものを示したが、第1
のトンネルT1に付設してもよい。 さらに実施例では、第1のトンネルT1と第2のトンネ
ルT、の大きさを異なるものとしているが、これら両ト
ンネルT 、、T 、は同一径のものであっても無論よ
い。両トンネルT 、、T 、が同一径であった場合に
は、前記中壁12は第4図の状態においてトンネル構造
体2の中央部に形成されるものとなる。 またさらに、実施例では、第1・第2の2本のトンネル
T 、、T 2を合流させる場合についてのみ説明した
が、」−記方法により3本以上のトンネルT、T2.T
3.・を合流させることも可能である。 次に、第14図ないし第21図のものは、合流前の第】
および第2のトンネルT1. T tを構成するトンネ
ル構造体2A、2Bのその他の構成例を示したものであ
る。これらの図において」二部実施例のものと同じ構成
要素には同一符号をイ」シてその説明を省略するものと
する。 −1−記図示されたものについて説明すると、第14図
のものは、各小径トンネル構造物4を構成する覆工体8
の内部、つまりこの場合では筒状構造体6の内部空間内
をコンクリート15で充填したものである。 また、第15図のものは、各小径トンネル構造物4のう
ち、先行小径トンネル構造物4Aの覆二[体8を、後行
小径)−ンネル構造物4Bとの重なり部において非電な
り部よりも肉厚に形成したものである。 第16図の6のは、小径トンネル構造物4の覆工体8の
内部に、小径トンネル構造物4の連設方向に延びた補強
部材I6を設げたものである。また、本構成のものでは
、後行小径トンネル構造物4Bのテールボイドは先行小
径トンネル構造物4Aのテールボイドに対し小さいもの
としている。 第17図のものは、上記第16図のものにおいて前記補
強部材16どうしを接続金具17およびつなぎ部材18
を介して接続することにより補強部+、I’+6を一体
化させたものである。 第18図のものは、上記第17図のものにおいて覆工体
8の内部にコンクリ−1・15を充填したものである。 第19図のものは、各小径トンネル構造物4の覆工体8
を、セグメント覆工法に因らず場所打ちライニング工法
により形成したものである。なお図示のものは、覆工体
8を上記第15図のものと同様の形状としている。 さらに、第20図のものは、トンネル構造体2を構成す
る小径トンネル4.4.・・のうち先行小径トンネル構
造物4Aを第21図に示した構造としたものである。第
21図に示ず先行小径トンネル構造物4Aは、覆工体8
を全て特殊セグメント55′、・により構成したもので
ある。この特殊セグメント5′は、前述のセグメント5
と裏込め硬化充填材7とにより構成される覆工体8にお
けるセグメント5に相当する部分がRC造(鉄筋コンク
リート造)または鋼製の高強度部5a七なっており、裏
込め硬化充填+47に相当する部分が無筋コンクリート
部5bとなったものである。すなわち、後行小径トンネ
ル構造物4Bの構築の際には該先行小径トンネル構造物
4Δの前記無筋コンクリ−1・部5bの部分を切削する
ようにしたものである。ちなみにこの場合には、先行小
径トンネル構造物4Δの構築の際に、現場打ちコンクリ
ートの打設が必要なくなると共に、均一な品質かのもの
が確実に得られるものとなる。 」−記実施例に述べたトンネルの合流方法は、トンネル
TI、T2を構成するトンネル構造体2Δ2Bがそれぞ
れ」二部何れの構造のものであっても同様に適用するこ
とができる。 さらに、−に記実施例においては、トンネル構造体2A
、2B が縦断面において筒状に閉環された構成のもの
について説明したが、本発明に係るトンネルの拡径方法
は、第22図に示すように例えばトンネル空間3A、3
B の一部(図示例のものは」二半部)のみが」二部の
如く小径トンネル構造物4.4.・・により構成された
ものに対しても」−記同様に適用することが可能である
。なお、この第22図に示すトンネルTでは、トンネル
底部(インバート部)にコンクリート19を打設したも
のとなっている。 次に、本発明に係るトンネルの分岐方法の一例について
説明する。 本発明に係るトンネルの分岐方法は、概略的には上記説
明したトンネルの合流方法の逆の作業を行うことによっ
て達成される。ずなわち、分岐ずべき元のトンネルが上
記第5図に示したトンネルTであったと仮定すると、第
4図、第3図、第2図は分岐途中の状況を示したもの、
そして第1図に示すものが分岐完了されたトンネルT
+ 、 T 2となる。 本発明に係るトンネルの縮径方法の一実施例についてさ
らに詳しく説明すれば、第5図に示すトンネルTを分岐
させるには、少なくとも、該トンネルTの分岐開始点よ
り手前で、該トンネルTを構成するトンネル構造体2の
内部に、第4図に示す如く前記中壁I2を形成する。 前記中壁12は、小径トンネル構造物4.4を径方向に
連設することにより構成する。この中壁12を構築する
にあたり、該中壁12はトンネルTのトンネル構造体2
と同時に、当初より形成しておいてもよい。ずなわら、
トンネル構造体2を形成する小径J・ンネル構造物4,
4.・・を構築するためには、ごれら各小径トンネル構
造物4.4゜を構築するための前記シールド機10.1
0をそれぞれ図示しない立坑より発進させる必要がある
イつ()であるが、その際に、前記中壁12を構成する
小径トンネル構造物4用のシールド機も、その立坑より
同時に発進させるわ(」である。分岐以前の区間におい
て中壁12が不要である場合には、トンネル空間3を形
成すべくトンネル構造体2の内部の掘削を行う際に中壁
I2を取り壊せばよい。また、中壁I2が存在しても支
障とならない場合には、中壁12はそのまま残し、トン
ネル構造体2のための補強体として機能させてもよい。 さらに、前記トンネルTの分岐開始前において、中壁1
2用の小径トンネル構造物4.4.・ を構築するシー
ルド機発進用の立坑をトンネルゴの構築進路途中に新た
に形成可能である場合には、中壁12はその立坑より構
築するようにしてもよい。 そのようにした場合には、中壁12が必要ない区間にお
いて中壁I2を構築する無駄を省くことができる。 第4図のように、トンネルTの分岐開始前においてトン
ネル構造体2の内部に中壁12を構築することにより、
トンネルTのトンネル空間3は第1のトンネル空間3A
と第2のトンネル空間3Bと分割される。 上記状態となったならば、前記トンネル構造体2が長平
方向に進むに従って、前記中壁12を構成する小径トン
ネル構造物4,4.・を、トンネル構造体2側に順次供
給していく。つまり、第4図に示すように、中壁12を
構成していた小径トンネル構造物4,4.を順次、トン
ネル構造体2と同じRを描くような位置に配置されるよ
うその進路を変更していくわけである。またそれと同時
に、同第3図に示すように、トンネル構造体20曲面部
のRを漸次小ざくしでいく。 また、本実施例においては、例えば内径30mの前記ト
ンネル]゛を、内径がそれぞれ14m、20mとなる2
本のトンネルT 、、T 、に分岐するものどしている
ため、前記トンネル構造体2および中壁12を成ず小径
トンネル構造物4,4.・のうち幾つかのものが最終的
に余るものとなる。従って、この最終的に余分となる小
径トンネル構造物(これを、本実施例すなわちトンネル
の分岐方法の説明においては “間引用小径トンネル構
造物”と称することとし、符号[−4″」にて表すもの
とする)については、第3図に示ずようにトンネル構造
体2のRを上記の如く小さくしていく段階において、そ
の進路を一連の小径トンネル構造物4の配置列の外方に
徐々に外していく。 第2図は、」−記2つのトンネル空間3A、3Bの軸線
距離がさらに離間し、断面において完全な円を形成して
いた前記トンネル構造体2が、徐々に、独立したトンネ
ル構造体2A、2Bを形成してきた状態を示している。 この状態では、前記中壁12を構成する小径トンネル構
造物4,4.・・の数が第3図に示したものよりざらに
減り、かつ、両トンネル構造体2A、2Bの曲面部のR
か一層小さくなる。また、前記間引用小径トンネル構造
物4″は、一連の小径トンネル構造物4の配置列より外
方に大きく外れ、間引用小径トンネル構造物4″と重合
していた小径トンネル構造物4.4どうしの離間距離が
狭まった状態となる。 そして、やがて2つのトンネル空間3A、3Bの軸線が
さらに離間し、前記中壁12を構成していた小径トンネ
ル構造物4,4.・・・の全てが、各トンネル空間3A
、3Bを各々形成するトンネル構造体2A、2Bの一部
を構成して中壁12が消滅した時点、すなわち、2つの
トンネル構造体2A2Bが完全に独立した時点で、第1
のトンネルT、と第2のトンネルT、とが完成し、前記
トンネルTの分岐が完了する。 −」1記の時点で、前記間引用小径トンネル構造物4″
は、第1図に示すように、第2のトンネル′I゛、のト
ンネル構造体2Bを構成する一連の小径トンネル構造物
4,4.・・の連接体の外方に存在するものとなる。こ
れら外方に残された間引用小径トンネル構造物4″につ
いては、分離された両トンネルT 、、T 2を再度合
流させる必要がない場合には、上記の如<トンネルの分
離が完了されに時点てその構築をストップさせてよい。 その際、該間引小径トンネル構造物4″をンールトトン
ネルにより構成していた場合には、シールド機をその時
点で埋め殺しとすればよい。 以」二のように、上記トンネルの分岐方法によれば、大
断面にして優れた利点を有するトンネルTを極めて合理
的に分岐させることができる。また、分岐にあたっては
、初めにトンネル空間3内に中壁12を形成し、トンネ
ルの分岐が完了するまで該中壁12によりトンネル構造
物2を支持するので、分岐途中においてトンネル構造体
2を大掛かりな補強をするごとなく、あるいij全く補
強を行うことなくトンネルTの分岐施工が可能となる。 なお、−1−記のトンネルの分岐方法においても、該方
法の適用されるトンネルが第5図に示したものに限られ
るものではなく、例えば先に第1/I図ないし第22図
に示した構造のトンネルにも熱論同様に適用できる。
以上説明したとおり、本発明の請求項1に係るトンネル
の合流方法によれば、多数の小径トンネル構造物を連設
することにより形成され、優れた利点を有するトンネル
を、極めて合理的に合流させることができる。また、ト
ンネルの合流にあたっては、合流させるべきトンネルを
それぞれ構成するトンネル構造体の重なり部を中壁とし
て)、ンネル空間内に形成するため、合流途中にあるト
ンネル構造体を該中壁により支持することができ、補強
作業を大幅に削減、あるいは−切省くことが可能となる
。しかも、トンネル構造体に予備の小径トンネル構造物
を予めイ」設しておくこと等により、合流後のトンネル
の断面を自由に設定することができる。 また、本発明に係るトンネルの分岐方法によれば、多数
の小径トンネル構造物を連設することにより形成され、
優れた利点を有するトンネルを合理的に分離させること
ができのは熱論、分岐させたトンネルの断面も自由に設
定することができる。 さらに、」1記トンネルの合流方法と相まって、」−記
構造により優れた作用を発揮する大断面トンネルの各種
要求に対する順応性を大きく高めることができ、これに
より、」−記I7η造の大断面トンネルの優位性を一層
高めることができる、といった優れた効果を奏する。
の合流方法によれば、多数の小径トンネル構造物を連設
することにより形成され、優れた利点を有するトンネル
を、極めて合理的に合流させることができる。また、ト
ンネルの合流にあたっては、合流させるべきトンネルを
それぞれ構成するトンネル構造体の重なり部を中壁とし
て)、ンネル空間内に形成するため、合流途中にあるト
ンネル構造体を該中壁により支持することができ、補強
作業を大幅に削減、あるいは−切省くことが可能となる
。しかも、トンネル構造体に予備の小径トンネル構造物
を予めイ」設しておくこと等により、合流後のトンネル
の断面を自由に設定することができる。 また、本発明に係るトンネルの分岐方法によれば、多数
の小径トンネル構造物を連設することにより形成され、
優れた利点を有するトンネルを合理的に分離させること
ができのは熱論、分岐させたトンネルの断面も自由に設
定することができる。 さらに、」1記トンネルの合流方法と相まって、」−記
構造により優れた作用を発揮する大断面トンネルの各種
要求に対する順応性を大きく高めることができ、これに
より、」−記I7η造の大断面トンネルの優位性を一層
高めることができる、といった優れた効果を奏する。
第1図ないし第7図は本発明に係るトンネルの合流方法
および分岐方法の一実施例を示すもので第1図は合流前
(または分岐後)のトンネルを示す正面断面図、第2図
および第3図は共に合流途中(または分岐途中)にある
トンネルの正面断面図、第4図および第5図は共に合流
後(または分岐前)のトンネルを示す正面断面図、第6
図は分峡部におけるトンネル空間を示した平面図、第7
図は当実施例により合流途中(分岐途中)にあるトンネ
ルの補強構造の一例を示した正面断面図、第8図は本発
明に係るトンネルのトンネル構造体を示す部分正面断面
図、第9図ないし第13図(」第8図に示したトンネル
構造体の構築方法の一例を示したもので第9図ないし第
12図はそれぞれ小径トンネル構造物を示す正面断面図
、第13図は小径トンネル構造物をシールド機と共に示
ず側断面図、第14図ないし第20図は本発明が適用さ
れるトンネルのトンネル構造体の他の構成例を示したも
のでそれぞれトンネル構造体の部分正面断面図、第21
図は第20図に示したトンネル構造体にお+′Iる小径
トンネル構造物を示した正面図、第22図は本発明が適
用されるその他のトンネルを示した全体正面断面図、第
23図は本出願人か先に発明した大断面トンネルを示す
全体正面断面図である。 G・・・・・・地山、 T・・・・トンネル、′■
゛、 ・・第1のトンネル、 T、′ 第2のトンネル、 2.2A、2B・ ・トンネル構造体、3・ トンネル
空間、 3A ・第1のトンネル空間、 3B・・・・第2のトンネル空間、 4 小径トンネル構造物、 12 ・中壁。 出願人 li!?水建設株式会社
および分岐方法の一実施例を示すもので第1図は合流前
(または分岐後)のトンネルを示す正面断面図、第2図
および第3図は共に合流途中(または分岐途中)にある
トンネルの正面断面図、第4図および第5図は共に合流
後(または分岐前)のトンネルを示す正面断面図、第6
図は分峡部におけるトンネル空間を示した平面図、第7
図は当実施例により合流途中(分岐途中)にあるトンネ
ルの補強構造の一例を示した正面断面図、第8図は本発
明に係るトンネルのトンネル構造体を示す部分正面断面
図、第9図ないし第13図(」第8図に示したトンネル
構造体の構築方法の一例を示したもので第9図ないし第
12図はそれぞれ小径トンネル構造物を示す正面断面図
、第13図は小径トンネル構造物をシールド機と共に示
ず側断面図、第14図ないし第20図は本発明が適用さ
れるトンネルのトンネル構造体の他の構成例を示したも
のでそれぞれトンネル構造体の部分正面断面図、第21
図は第20図に示したトンネル構造体にお+′Iる小径
トンネル構造物を示した正面図、第22図は本発明が適
用されるその他のトンネルを示した全体正面断面図、第
23図は本出願人か先に発明した大断面トンネルを示す
全体正面断面図である。 G・・・・・・地山、 T・・・・トンネル、′■
゛、 ・・第1のトンネル、 T、′ 第2のトンネル、 2.2A、2B・ ・トンネル構造体、3・ トンネル
空間、 3A ・第1のトンネル空間、 3B・・・・第2のトンネル空間、 4 小径トンネル構造物、 12 ・中壁。 出願人 li!?水建設株式会社
Claims (2)
- (1)アーチ状または筒状に形成され地山の土圧に抗し
て内部空間を形成するトンネル構造体と、該トンネル構
造体の内側に形成されるトンネル空間とから成り、しか
も前記トンネル構造体が、多数の小径トンネル構造物が
それらの径方向に重合するように連設されることにより
構成された複数のトンネルを合流させる方法であって、 前記各トンネルの進路を、これら各トンネルの軸線が相
対的に漸次接近して最終的に1本に収束するように変更
し、 上記トンネルの進路の変更により各トンネルが漸次近接
し前記各トンネル構造体が接触した時点より、それら互
いに接触する一方のトンネル構造体の小径トンネル構造
物の間に他方のトンネルの構造体の小径トンネル構造物
を順次割り込ませて重合させてゆき、 それら双方の小径トンネル構造物が互いに重合してなる
合成部分については正面断面視において該合成部分が直
線的となるように小径トンネル構造物を配列していくこ
とにより中壁を構成していくと共に、各トンネル構造体
の前記中壁以外の曲面部については該曲面部を構成する
小径トンネル構造物の重合状態が常に一定に保持される
よう該曲面部の曲率半径を漸次大きくして行き、 最終的に、所定の曲率半径を有したトンネル構造体を構
成することを特徴とするトンネルの合流方法。 - (2)アーチ状または筒状に形成され地山の土圧に抗し
て内部空間を形成するトンネル構造体と、該トンネル構
造体の内側に形成されるトンネル空間とから成り、しか
も前記トンネル構造体が、多数の小径トンネル構造物が
それらの径方向に重合するように連設されることにより
構成されて成るトンネルの分岐方法であって、 少なくとも前記トンネルの分岐前において、予め前記ト
ンネル空間内に、前記トンネル構造体を構成する前記小
径トンネル構造物と略同径の小径トンネル構造物を連設
することにより中壁を形成して前記トンネル空間を複数
の空間に分割し、前記トンネルの分岐開始点より前記中
壁を構成した小径トンネル構造物を、前記トンネル構造
体の一部を成すよう順次トンネル構造体側に供給してい
くことにより、前記複数に分割したトンネル空間のそれ
ぞれを互いに離間させてゆき、 最終的に、前記中壁を構成していた小径トンネル構造物
と、分岐前の元のトンネルを構成していた小径トンネル
構造体とにより、それぞれ独立したトンネル構造体を有
したトンネルを構成することを特徴とするトンネルの分
岐方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2181294A JP2818839B2 (ja) | 1990-07-09 | 1990-07-09 | トンネルの合流方法および分岐方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2181294A JP2818839B2 (ja) | 1990-07-09 | 1990-07-09 | トンネルの合流方法および分岐方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0468199A true JPH0468199A (ja) | 1992-03-03 |
JP2818839B2 JP2818839B2 (ja) | 1998-10-30 |
Family
ID=16098167
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2181294A Expired - Fee Related JP2818839B2 (ja) | 1990-07-09 | 1990-07-09 | トンネルの合流方法および分岐方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2818839B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07208068A (ja) * | 1994-01-21 | 1995-08-08 | Shimizu Corp | トンネルの拡径・縮径・合流・分岐方法 |
-
1990
- 1990-07-09 JP JP2181294A patent/JP2818839B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07208068A (ja) * | 1994-01-21 | 1995-08-08 | Shimizu Corp | トンネルの拡径・縮径・合流・分岐方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2818839B2 (ja) | 1998-10-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2816397B2 (ja) | トンネルの拡径方法および縮径方法 | |
JP6147818B2 (ja) | 大断面トンネルの構築方法および大断面覆工体 | |
JPH0765455B2 (ja) | シールドトンネルの分岐・接合部の施工方法及び分岐・接合部の仮設隔壁施工装置 | |
JP2869877B2 (ja) | トンネルの合流方法および分岐方法 | |
JP4750568B2 (ja) | トンネル合流部の構築方法およびトンネル合流部構造 | |
JP2942874B2 (ja) | トンネルの合流方法 | |
JP2979044B2 (ja) | 大規模地下構造物とその構築工法 | |
JPH0468199A (ja) | トンネルの合流方法および分岐方法 | |
JP2893349B2 (ja) | 大断面トンネル構造とその施工法 | |
JP2663106B2 (ja) | 推進管及び大空洞の外郭壁体構築工法 | |
JP4229882B2 (ja) | シールドトンネルの分岐部接続工法及びその工法によるシールドトンネル構造 | |
JP3765048B2 (ja) | トンネルの構築方法 | |
JP2849605B2 (ja) | 大断面トンネルおよびその構築方法 | |
JP2788956B2 (ja) | トンネルの合流方法 | |
JPH0462299A (ja) | 大断面トンネルおよびその構築方法 | |
JP3584416B2 (ja) | トンネルおよびその構築方法 | |
JP2788957B2 (ja) | トンネルの合流方法 | |
JPH07208068A (ja) | トンネルの拡径・縮径・合流・分岐方法 | |
JP6756892B1 (ja) | 地下躯体及び地下躯体の構築方法 | |
JP3567399B2 (ja) | 大断面トンネルおよびその構築方法 | |
JP4665834B2 (ja) | 並設トンネル構造およびその構築方法 | |
JPH0462297A (ja) | 大断面トンネル | |
JPH0786320B2 (ja) | 地下大空間の施工方法 | |
JPH09310599A (ja) | 大断面地下トンネル及びその構築方法 | |
JP2020153148A (ja) | セグメントの継手構造、セグメントの組立方法とその分解方法、セグメント組立装置及びセグメント分解装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |