JPH0467378A - カセットテープ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、オーディオテープ、ビデオテープ等のカセッ
トテープに関し、特にクランパー写りと呼ばれている不
都合を改善したカセットテープに関するものである。

従来の技術 従来、カセットテープのリーダーテープ部は、リーダー
テープ長が規格として定められており、その規格の範囲
に収まるように設定されていた。

しかし、この場合テープを巻き込んだ時のスプライシン
グテープ部と、リーダーテープを止めているクランパ部
の位置関係が明確にされてなく、磁気テープ表面へのク
ランパ部等の写りは考慮されていなかった。

しかし、最近の磁気テープの中には、リーダーテープ先
端部の写りをなくすため、リーダーテープ先端をクラン
パ部から外に出さないようにしている物も認められる。

発明が解決しようとする課題 磁気テープをカセットリールに巻き込んだまま放置して
お（と、磁気テープの始端部及び終端部にクランパ写り
と呼ばれるクランパ、リーダーテープ、及び、スプライ
シングテープの写りが生じていた。これは、クランパの
両端部及びスプライシングテープ両端部の段差、またリ
ーダーテープの先端がテープを巻き込んだときに磁気テ
ープ表面に転写し、磁気テープ表面にリール円周長のピ
ッチで規則的な写りを生じる。

従来、この写りは、リーダーテープ先端、クランパの両
端、及びスプライシングテープの両端によりそれぞれテ
ープ上の別々の箇所に生じ、そのためリール１周当たり
のテープ長の間にテープ幅方向へ数本の筋が写っていた
。

この写りは、テープをカセットに巻き込んだまま、長い
間装置しておく、あるいは何回も走行させていると顕著
になり、ひどい場合はドロップアウトが増加するという
課題となる。

本発明は、磁気テープの始端及び終端部の、リールクラ
ンパ部及び、リーダーテープ、スプライシングテープの
寸法、形状等を考慮して、磁気テープへの写りを最小限
にとどめ、ドロップアウトの増加を防ごうというもので
ある。

課題を解決するための手段 従来の通常の方式でテープをリールに巻き込んだ場合、
リーダーテープ先端部、スプライシングテープ両端、ク
ランパ両端、磁気テープ接合部の箇所が磁気テープに転
写していた。この中で、リーダーテープ先端からの写り
を軽減するため、また、クランパ表面からの写りを軽減
するため、リーダーテープ先端を巻き込むような形で、
リーダーテープが取付けられているものもある。しかし
、この場合でも、リーダーテープ先端部分からの写りは
避けられない。そのため、リーダーテープ先端をクラン
パから出さないようにしたテープも発売されている。し
かし、この場合、リーダーテープ先端からの写りはな（
なるものの、クランパ写りは相変らず大きいという課題
があった。

本発明は、リーダーテープ先端からの写りを避けると同
時に、さらにクランパ両端及びスプライシングテープ両
端からの写りも軽減しようというものである。

本発明は、リーダーテープの先端がクランパ部から外に
出ないようにしてリーダーテープを固定したカセットリ
ールを用い、リール両端のリール中心部からの長さ、ス
プライシングテープ、クランパの寸法及びその位置関係
を定め、今までそれぞれの両端部が磁気テープの別々の
部分に転写していたため４箇所に写りがあったものを最
小限の２箇所とし、さらにその２箇所による写りも最小
限にしようというものである。

具体的にはクランパ両端のリールの半径が、リーダーテ
ープ巻き出しの方向の方がリーダーテープがリール１周
した後に達するクランパの反対側のリール半径よりも、
リーダーテープの厚さだけ小さくして、リールに巻き込
む時の段差をなくする。更にスプライシングテープの磁
気テープ長手方向の寸法をクランパ円周方向の長さ以下
に設定し、リールに巻き込んだ後のスプライシングテー
プの位置を、クランパ部の上に重なるようにすることで
テープに段差がつく部分を最小限の２箇所とする。また
、クランパ部のリール径方向の厚さをスプライシングテ
ープの厚さに和尚するだけ薄くすることによりさらに段
差をなくし、磁気テープに写る影響を軽減しようとする
ものである。

作用 この方法により、段差が無くなるためテープ表面へのク
ランパ、スプライシングテープ部の写りが極めて軽減さ
れ、ドロップアウトの増加を押さえることができる。

実施例 以下、本発明を具体的に説明する。

本発明に使用される磁気テープはメタル磁性粉、酸化鉄
磁性粉、及びバリウムフェライト磁性粉等を用いた塗布
型磁気テープ、ＭＥテープ、垂直磁気記録で用いられる
Ｃｏ−Ｃｒテープ等が挙げられる。

本実施例では市販のＶＨＳビデオテープを用意し、この
磁気テープを改めて本発明の方法及び従来の方法でカセ
ットに巻き直してその効果を調べた。

実施例１ 第５図は、リーダーテープ３、リール１、クランパ２の
位置関係を示したものである。以降各図面での一致する
部品については、同じ番号を与えるものとする。

第５図において、リーダーテープ３の先端が、リール１
の内側から外に出ないようにクランパ２を用いて固定し
た。このように、カセットテープの始端及び終端部にお
いて同様な方法で行なえるので、以降カセットテープの
始端部の説明のみ行なうこととする。

第１図は、第５図のリーダーテープ３をクランパ２でリ
ールに固定する部分を示したものである。

第１図において、リーダーテープ３を取付けることによ
って、リールｌとリーダーテープ間に段差が生じないよ
うに、クランパ両端のリールの中心からの長さをリーダ
ーテープの厚さだけ異なるように設定すると同時に、ク
ランパのリールに対する取付は位置をリーダーテープの
厚さだけ他端に比ベリール中心方向にずらした。

第２図は、スプライシングテープ４と、クランパ２の寸
法関係を示したものである。第２図のように、スプライ
シングテープ４の磁気テープ長手方向の長さをクランパ
２のリール円周方向の長さより若干短く設定した。

第３図は、リールｌ、クランパ２、リーダーテープ３、
スプライシングテープ４、磁気テープ５の位置関係を示
したものである。第４図に示すように、スプライシング
テープが、リール２周した後クランパの位置に重なるよ
うにリーダーテープ部の長さを調節した。

ＶＨＳテープの場合、リール径が、２６閣であり、リー
ダーテープ長が１７０±２０１であるため、規格の範囲
内でクランパの位置と、スプライシングテープの位置を
重ねることは可能である。

実施例２ 第４図は、クランパ２の寸法を示したものである。実施
例１に加え、第４図に示すようにクランパ２の寸法を更
に、全体にスプライシングテープ４の厚さ相当するだけ
薄く設定した以外は実施例１と同様に設定した。

比較例１ 本発明で使用している方法は全く使わず、第６図に示さ
れるようにリーダーテープ３の先端もクランパ２の外に
出るような方法で巻き込んだものであり、従来の方法で
ある。

比較例２ 第５図で示されるようにリーダーテープ３の先端をクラ
ンパ２の外に出さない方法で巻き込んだ以外は比較例１
と同様にした。

第１図乃至第４図で示される本発明の各改善要素が、そ
れぞれの実施例および／あるいは比較例において如何に
採用されたかを示したものが第１表である。第１表にお
いて、Ｏ印はその改善要素が採用されたことを、またＸ
印はその改善要素が採用されなかったことをしめす。

第１表 得られたテープを松下電器■製５−ＶＨＳビデオデッキ
ＮＶ−ＦＳ９００を用いて初期のドロップアウト及びエ
ンベロープ平坦率を測定した後、４０℃８０％ＲＨの環
境下で１００パス走行さ、せ、その後改めてテープの記
録再生を行ないドロップアウト及びエンベロープの平坦
率を測定した結果を耐久後の値として第２表に示す。

第２表 また、出来上がったテープを終端まで早送りした後、６
０℃９０％ＲＨの環境で、１０日間放置した後のドロッ
プアウトを耐候保存後の値として第２表に示す。

なおドロップアウトの測定はシバツク−製ドロップアウ
トカつンターＶＨＯＩＢＺを用い、磁気テープの始端部
を５分間測定した。またエンプローブ平坦率は、磁気テ
ープの始端部初期５分間に任意に１０回オシロスコープ
をジングルスイープモードとして写真を取り、それぞれ
の写真からエンベロープ平坦率を求め、それを平均した
。

実施例と、比較例を比べてみれば明らかなように、本発
明で述べているようにリール、クランパの形状、リーダ
ーテープ及びスプライシングテープの長さを調節し、す
ると、テープへのクランパ及び、リーダーテープ部の写
りが極めて軽減され、ドロップアウトの増加が、大幅に
抑制されているのがわかる。

発明の効果 本発明のカセットテープによれば、リーダーテープとの
接合部やリールへのクランパ部で発生する段差と、段差
に起因する磁気テープへの形状写りがな（なり、それに
よってドロップアウトの低減やエンベロープの平坦性が
改善されるので再生信号の質が向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図はリーダーテープを固定している側のクランパ部
分にリーダーテープの厚さに相当する段差を設けた構成
を示す図、第２図はスプライシングテープ部のテープ長
手方向の長さをクランパの円周方向の長さ以下に設定し
た構成を示す図、第３図はスプライシングテープ部が丁
度クランパ部に重なるようにした構成を示す図、第４図
はスプライシングテープの厚さだけ更にクランパの厚さ
を全体に減らした構成を示す図、第５図はリーダーテー
プ先端部分をクランパの内側に格納した構成を示す図、
第６図は従来のリーダーテープ先端部を示す図である。 １・・・・・・リール、２・・・・・・クランパ、３・
・・・・・リーダーテープ、４・・−・・・スプライシ
ングテープ、５・・・・・・磁気テープ。 代理人の氏名　弁理士　粟野重孝　はか１名第１図 第 図 ！Ｐ 綜

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. （１）磁気テープの始端および終端をスプライシングテ
   ープでリーダーテープに接着し、前記リーダーテープの
   始端および終端をクランパーを用いて先端を格納するよ
   うにリールに固定し前記磁気テープを巻装したカセット
   テープにおいて、前記スプライシングテープが前記クラ
   ンパーの上部に位置するように配されたことを特徴とす
   るカセットテープ。
2. （２）クランパーのリール円周に沿った長さが、スプラ
   イシングテープの長さ以上であることを特徴とする請求
   項（１）記載のカセットテープ。
3. （３）リール周面のリール中心からの距離が、リーダー
   テープを取り付ける側のクランパー端部において、前記
   クランパーの表面よりもリーダーテープの厚さに相当す
   る長さだけ段差をもって大きく構成されたことを特徴と
   する請求項（１）または（２）のいずれかに記載のカセ
   ットテープ。
4. （４）クランパー部周面のリール中心からの距離が、リ
   ーダーテープを取り付ける側のクランパー端部において
   、リール周面よりもリーダーテープの厚さに相当する長
   さだけ段差をもって小さく構成したことを特徴とする請
   求項（１）または（２）のいずれかに記載のカセットテ
   ープ。
5. （５）クランパー部周面のリール中心からの距離が、ス
   プライシングテープの厚さに相当する長さだけ段差をも
   ってリール周面よりも小さく構成したことを特徴とする
   請求項（１）、（２）、（３）または（４）のいずれか
   に記載のカセットテープ。