JP2002133817A - テープカセット - Google Patents

テープカセット

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JP2002133817A
JP2002133817A JP2000331395A JP2000331395A JP2002133817A JP 2002133817 A JP2002133817 A JP 2002133817A JP 2000331395 A JP2000331395 A JP 2000331395A JP 2000331395 A JP2000331395 A JP 2000331395A JP 2002133817 A JP2002133817 A JP 2002133817A
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tape
reel
tape cassette
hub
peripheral side
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JP2000331395A
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Hiroyuki Kiso
弘之 木曽
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Sony Corp
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    • G11B23/02Containers; Storing means both adapted to cooperate with the recording or reproducing means
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    • G11B23/08Magazines; Cassettes for webs or filaments for housing webs or filaments having two distinct ends
    • G11B23/087Magazines; Cassettes for webs or filaments for housing webs or filaments having two distinct ends using two different reels or cores
    • G11B23/08707Details
    • G11B23/08728Reels or cores; positioning of the reels in the cassette
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B23/00Record carriers not specific to the method of recording or reproducing; Accessories, e.g. containers, specially adapted for co-operation with the recording or reproducing apparatus ; Intermediate mediums; Apparatus or processes specially adapted for their manufacture
    • G11B23/02Containers; Storing means both adapted to cooperate with the recording or reproducing means
    • G11B23/037Single reels or spools

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  • Storage Of Web-Like Or Filamentary Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 テープの巻上げに際して、巻乱れや変形(皺
など)を発生させることなく、良好な巻姿に巻上げるこ
との可能なリールを備えたテープカセットを提供するこ
と。 【解決手段】 テープカセットのリール1の下フランジ
3の内面に、ハブ4に近いほど周方向の断面積を大とし
平面形状がほぼ二等辺三角形の凹部8を60度の等角度
間隔で6個を形成させる。磁気テープTをハブ4に巻き
付けるに際してハブ4のテープ巻回面4qまたは既に巻
き付けられたテープTと、これから巻き付けられるテー
プTとの間の空気は凹部8へ導かれることにより、巻き
込まれる空気量が内周側では小で、外周側では大とな
る。従って、外周側のテープの巻締り圧力は内周側へ及
ばず、テープに巻き乱れや変形を発生させない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はテープカセットに関
するものであり、更に詳しくは、テープに巻き乱れを発
生させず良好な巻姿で巻き上げることが可能で、かつ皺
等の変形を発生させないリールを備えたテープカセット
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】各種のテープのなかで映像や音声の記録
再生の多方面で使用されている磁気テープを取り上げる
と、磁気テープの映像の記録再生の方式にはβ方式やV
HS方式ないしはデジタル方式など各種の方式がある
が、VTR(ビデオテープレコーダ)に使用されるテー
プカセットの構造は基本的には同様であり、磁気テープ
を巻き付ける供給リール、巻取りリールがテープカセッ
トのシェル内に収容されている。勿論、テープには上記
の磁気テープ以外に、プリンター用のインクテープ、電
子部品のキャリアテープ等、リールに巻かれる各種のテ
ープが存在する。
【0003】テープカセット内のリールの基本的な構造
を、従来例のテープカセットに使用されているリール1
0の斜視図である図14、同リールの縦断面図である図
15を援用して説明するに、リール10の中心部であ
り、磁気テープが巻き付けられるハブ4の上端側と下端
側に磁気テープの巻き乱れや巻き崩れを防止すると共
に、磁気テープの端面エッヂの損傷を防止するための上
フランジ2と下フランジ13とが設けられている。そし
て、一方のフランジ(図14、図15においては下フラ
ンジ13)がハブ4と一体成形されており、別体として
成形された他方のフランジ(図14、図15においては
上フランジ2)がハブ4の内筒4aの上端面と溶着され
て一体化されている。そして溶着箇所の内側で、内筒4
aと上フランジ2との間に金属性球面体である被押圧部
6が保持されている。この被押圧部6は、図16に示す
ように、テープカセットの上シェル22に設けられるリ
ール抑え23が当接し、上シェル22とリール抑え23
との間に設けられるコイルバネ24により、リール10
を下方へ付勢する。なお、リールには上述のような下フ
ランジと上フランジを備えた両フランジタイプのもの以
外に、ハブと下フランジとからなる片フランジタイプの
ものが有る。
【0004】テープカセットの製造に際しては、ワイン
ダーと呼ばれる巻回装置によって、磁気テープがハブ4
のテープ巻回面4qに巻き付けれられ、巻き上げられる
が、この時、巻き乱れ(巻き上げられた磁気テープの側
端面の不揃い)が発生し易い。そして巻き乱れの原因と
しては、ハブ4とこれに巻き付けられる磁気テープとの
間、既に巻かれた磁気テープと、これに巻き上げられる
磁気テープとの間に巻き込まれる空気が考えられてい
る。そのほか、磁気テープが変形(例えば僅かに折れ重
なった幅方向の折れ皺)を生ずるような場合もある。そ
して、これらの問題は巻径の内周側で発生し易い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図17は従来例のテー
プカセットに使用されているリール10(以降、簡明化
のために従来例のリール10と略する)の下フランジ1
3の平面図であり、その内面を示す図である。図17に
示すように、下フランジ13の内面には30度の等角度
間隔で放射状に12個の凹部18が形成されている。こ
れらの凹部18は磁気テープの巻き上げ時に磁気テープ
間に巻き込まれる空気を可及的に排除することを目的と
するもので、それぞれの凹部18は外周側ほど広幅とな
るように形成されている。しかしながら、下フランジ1
3にこのような凹部18を設けたリール10によって
も、空気の排除が適切でないためか、巻き乱れの発生を
大幅に改善できるものではなかった。更には巻き込まれ
る空気を排除したことによって、巻き上げられた磁気テ
ープの外周側から内周側への巻き締まりの圧力が増大
し、図18に示すように、磁気テープTの巻きが緩い内
周側で円周面が緩やかな波状の凹凸を形成し、これが原
因となって「折れ皺」や「弛み」を生ずるという問題が
あった。
【0006】本発明は上述の問題に鑑みてなされ、磁気
テープの巻き上げに際して、巻き乱れを発生させず、か
つ変形を招かず長さ方向に均質に巻き上げることの可能
なリールを備えたテープカセットを提供することを課題
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題は請求項1の
構成によって解決されるが、その解決手段を説明すれ
ば、次の如くである。
【0008】請求項1のテープカセットは、テープを巻
き付けるハブ部にフランジを有し、フランジの内面に空
気排除用の凹部を形成させたリールがシェル内に収容さ
れるテープカセットにおいて、フランジの内面に、ハブ
部に近い内周側ほど周方向の断面積を大とした少なくと
も1個の凹部が設けられているものである。
【0009】このようなテープカセットは、リールの凹
部がハブ部に近い内周側ほど周方向の断面積を大とされ
ており、それに応じて内周側ほど空気の排除量が大にな
る。従って、テープが巻き上げられた状態では、内周側
ほどテープ間に巻き込まれる空気量は小であり、外周部
ほど大であるために、外周部の磁気テープの巻き締まり
の圧力は減殺されて内周側には及ばず、巻き上げられた
状態で内周側の磁気テープは変形されない。同時に、凹
部によって巻き込まれる空気量を抑制しているので、重
なり合った磁気テープ間で幅方向への辷りが抑制される
ことから巻き乱れが効果的に防止され、良好な巻姿が維
持される。
【0010】請求項1に従属する請求項2のテープカセ
ットは、リールの凹部が周方向にほぼ一定の深さとさ
れ、ハブ部に近い内周側ほど広幅とされているものであ
る。このようなテープカセットはリールがその凹部によ
って機械的強度を低下されることはなく、内周側ほど空
気の排除量が増大されて適切な巻き姿を与える。
【0011】請求項2に従属する請求項3のテープカセ
ットは、凹部が径方向の断面形状をほぼ一定の深さとさ
れているものである。このようなテープカセットは、空
気の排除量を凹部の幅の大きさによって設定することが
できる。
【0012】請求項2に従属する請求項4のテープカセ
ットは、凹部が径方向の断面形状を内周側ほどやや大の
深さとされているものである。このようなテープカセッ
トは、内周側ほど空気の排除量が更に漸増されて一層適
切な巻き姿を与える。
【0013】請求項1に従属する請求項5のテープカセ
ットは、リールの凹部が壁面から底面にかけての隅部を
丸めて曲面とされているものである。このようなテープ
カセットは、リールが回転された時にその凹部において
円滑な空気流れを生じ、テープと共に巻き込まれる空気
量を効果的に抑制する。
【0014】請求項1に従属する請求項6のテープカセ
ットは、凹部が複数個とされ、ハブ部を中心としてほぼ
等角度間隔に配置されているものである。このようなテ
ープカセットはリールが良好な回転バランスを有してい
るので、高速回転された時にリール振れを生じない。
【0015】請求項6に従属する請求項7のテープカセ
ットは、リールの複数個の凹部がハブ部の外周位置で相
互に近接して配置されているものである。このようなテ
ープカセットは、磁気テープの巻き上げに際し、巻き込
まれる空気をリールの全周にわたって比較的均等に排除
する。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明のテープカセットは、上述
したように、シェル内に収容されるリールのフランジの
内面に、ハブ部に近い内周側ほど周方向の断面積、すな
わち円弧状の断面線による断面積を大とした少なくとも
1個の凹部が設けられているものである。リールが片フ
ランジタイプである場合には、凹部はフランジのテープ
を巻き付ける側の内面に設けられる。リールが両フラン
ジタイプである場合には、対向するフランジの両方の内
面に設けてもよく、片方の内面にのみ設けてもよい。
【0017】凹部はフランジの内面に1個だけ設けても
よく、また複数個を設けてもよい。複数個の凹部を設け
る場合にはハブ部を中心として等角度間隔に配置するこ
とが望ましい。そして、凹部はフランジの内面上のハブ
部に接する位置からフランジの外周縁までの間に形成さ
せ得る。テープの巻き乱れや変形が巻きの内周側に発生
し易いことを考慮すれば、ハブ部に接する位置からフラ
ンジの外周縁に至る途中までの間に形成させてるのが好
ましいが、ハブ部に接する位置から外周縁に至る形状に
形成させてもよいことは言うまでもない。その場合に
は、ハブ部に接する位置から外周縁までが同一幅である
ような平面形状としてもよい。
【0018】また凹部はハブ部に近い内周側ほど周方向
の断面積を大とすることが肝要である。すなわち、巻き
上げられたテープにおいては、巻き乱れや変形は内周側
に発生し易いので、これらを防ぐには、巻き込まれる空
気量を内周側で小とすることが肝要であり、そのために
内周側ほど空気の排除量を大とするためである。凹部の
周方向の断面積を内周側ほど大にするには、凹部の平面
形状を内周側ほど広幅にしてもよく、また断面形状を内
周側ほど深さを大にしてもよく、また両者を採用しても
よい。深さをほぼ一定として内周側ほど広幅にした凹部
では、排除し得る空気量の大小を幅の大小によって視覚
的に認知することができ、凹部の形状の適正化が容易で
ある。また内周側ほど深さを大にすることによって内周
側で空気を効果的に排除し得るようになる。しかし、凹
部の深さを大にし過ぎるとフランジの機械的強度を損な
う怖れがあるので、内周側は広幅とすることが望まし
く、またそのことによって、空気の排除が円周方向に均
等化され易くなる。更には、凹部はその内壁面から底面
にかけて曲面とされていることが望ましい。内壁面と底
面とが直角である場合と比較して、空気の流れが円滑で
あり、空気が効果的に排除される。
【0019】リールに複数個の凹部を設ける場合、複数
個の凹部が同一の立体的形状であることを必要としない
が、良好な回転バランスが得られるように、ハブ部を中
心として対称的に配置されることが望ましい。また複数
個の凹部を設ける場合には、ハブ部の外周位置で複数個
の凹部を相互に近接させることにより、空気がリールの
全周にわたって比較的均等に排除されるようになるので
好ましいが、このような凹部の配置は必須の要件ではな
い。
【0020】
【実施例】次に、本発明のテープカセットを実施例によ
って、図面を参照し、具体的に説明する。
【0021】(実施例)図1は放送局用ビデオテープカ
セットの一種に使用されている磁気テープを巻き付ける
ためのリール1の断面図である。図1に示すように、実
施例のリール1は、図14、図15に示した従来例のリ
ール10と同様、上フランジ2と、ハブ4を備えた下フ
ランジ3とを組み合わせて構成されている。この構成は
従来例と同様であるので、対応する要素には同一の符号
を付して、それらの説明は省略する。また、図2は下フ
ランジ3の平面図である。図2に示すように、下フラン
ジ3の内面にはハブ4に近いほど広幅とされた6個の凹
部8が60度の等角度間隔に形成されている。
【0022】更には、図3は図2における[3]−
[3]線方向、すなわち凹部8の径方向の断面図であ
り、凹部8は外周側ほど浅く形成されている。また、図
4は、図2における[4]−[4]線方向、すなわち凹
部8の周方向の断面図であり、凹部8は壁面8sと底面
8bとの隅部が曲面とされている。図3と図4、および
図2の周方向の[4]−[4]の断面線から明らかなよ
うに、凹部8の周方向の断面積はハブ4に近い内周側程
大とされている。
【0023】次に図2と同様な図5、および図5におけ
る[6]−[6]線方向の断面図である図6によって、
下フランジ3に形成された凹部8の作用について説明す
る。ビデオテープカセットがワインダーまたはVTRに
装填されると、ワインダーまたはVTRのリール駆動シ
ャフトがハブ4の係合歯7と係合される。そしてリール
駆動シャフトが回転されることによってリール1は図5
において矢印mで示す方向へ回転され、ハブ4に先端を
係止された磁気テープTが所定の張力下にハブ4の巻回
面4qに巻き付けられるが、ハブ4のテープ巻回面4q
とこれに巻き付けられる磁気テープTとの間、ないしは
ハブ4に既に巻き付けられた磁気テープTとその上へ巻
き付けられる磁気テープTとの間に、白抜き矢印Aで示
すように、空気が巻き込まれる。この時、図6に白抜き
矢印Bで示すように、巻き込まれる空気の一部は下フラ
ンジ3の内面に形成されている凹部8へ導かれて排除さ
れる。また図5、図6に示すように、磁気テープTは凹
部8において下側のエッヂが擦れないので、その分だけ
エッヂが損傷を受けず、また擦れて発生する磁気テープ
上の微粉状異物によるドロップアウトも抑制される。
【0024】凹部8の周方向の断面積が大であるほど排
除される空気量は大になる。そのために、凹部8の周方
向の断面積が大である内周側ほど排除される空気量は大
となって磁気テープT間に巻き込まれる空気量は少な
い。これに対し巻き付けが進行して巻径が大になって凹
部8の周方向の断面積が小になる外周側ほど排除される
空気量は小となり、磁気テープT間に巻き込まれる空気
量は大になる。すなわち、所定の張力下に巻き付けられ
た磁気テープは若干であるとは言え弾性限界内で伸長さ
れており収縮応力を持っているが、外周側ほど巻き込ま
れている空気量が大であるので、外周側から内周側への
締め付け応力は外周側の磁気テープ間の空気を押し付け
排出することによって減殺されるので内周側へは及ば
ず、従来例のリール10の場合に見られた内周側の磁気
テープの円周面における緩やかな波状の凹凸に基づく
「折れ皺」や「弛み」は、実施例のリール1が使用され
たテープカセットを使用する場合には発生しない。ま
た、凹部8によって内周側では巻き込まれる空気量を抑
制しているので、内周側の磁気テープ間の摩擦抵抗が大
になっており、外周側からの巻き締め応力による磁気テ
ープ間での幅方向の辷りが抑制され、巻き乱れの発生が
防止される。
【0025】次に、実施例のテープカセットの径45m
mのハブ4と上フランジ2および凹部8が形成された下
フランジ3を有するリール1と、従来例のテープカセッ
トの同じく径45mmのハブ4と上フランジ2および凹
部18が形成された下フランジ13を有するリール10
とについて、所定の条件下に磁気テープTをワインダー
で巻き取った時の、リールの巻姿と巻きの弛み、および
映像トラックのエラーレートと長さ方向のトラックに記
録される信号の出力形状を比較した試験結果を示す。
【0026】『試験条件』試験にはポリエチレンテレフ
タレート(PET)をベースとする磁気テープを使用
し、以下に示すような条件下に行った。 [使用した磁気テープ] ベースフィルム: PET、幅3/4”(≒19mm)、厚さ8.8μm バックコート : 厚さ 0.7μm 磁性層 : メタル磁性体、厚さ3.2μm 摩擦係数 : 0.3以下 測定環境は温度40℃、湿度80%RHの条件におい
て、テープ磁性面およびバック面に共に0.2Sステン
レス面に接触する動摩擦測定器を使用し、磁気テープを
巻取り張力150gf(≒1.47N)、巻取り速度
9.5cm/secで走行させて測定。 [巻取り速度] 巻取り速度 : 8m/sec 加速度 : 1m/sec2 減速度 : 1m/sec2 図7は巻取り速度の時間的な経過を示すグラフであり、
横軸は時間、縦軸は巻取り速度である。立ち上がり、立
ち下がりの勾配はそれぞれ加速度、減速度に対応する。
なお、一般的に巻取りは、巻取り速度1〜20m/se
c、加速度および減速度は0.1〜10m/sec2
範囲内で行われる [巻取り張力] 巻始め : 0.8N 巻終わり : 0.6N 図8は巻取り張力の時間的な経過を示すグラフであり、
横軸は時間、縦軸は巻取り張力である。なお、一般的に
巻取りは、巻取り張力0.1〜2Nの範囲内で行われ
る。
【0027】『試験結果』 [巻き姿]図9のAにリール1に巻き付けられた磁気テ
ープTの巻き姿、図9のBにはリール10に巻き付けら
れた磁気テープTの巻き姿を示す図である。何れの場合
も上フランジ2を取り外した状態で示されている。図9
のA、Bから明らかなように、従来例のリール10に巻
き付けられた磁気テープTは内周側に側端面が部分的に
飛び出して不揃いとなった周部分t’、t”が存在する
に対して実施例のリール1の側端面は不揃いを発生して
おらず、良好な巻き姿となっている。
【0028】[巻きの弛み]実施例のリール1と、従来
例のリール10について、図10に示すように、ハブ4
を含む巻径が100mmの箇所において、磁気テープT
の端末にバネ秤を接続して接線方向に1.96Nの力を
かけた時に、磁気テープTが引き出される長さを比較し
た。その結果は表1に示した。
【0029】
【表1】
【0030】表1から明らかなように、リール1では磁
気テープTの引き出される長さが小で、密接して緩みな
く巻き付けられているに対して、リール10では引き出
される長さが大で、巻きに弛みがあることが判る。
【0031】リール1の磁気テープと、リール10の磁
気テープとに付いて磁気テープのヘリカルな記録である *記録再生用の4ヘッドに対応する各映像トラックのエ
ラーレートおよび、テープの長さ方向の記録である *タイムコード(Time Code)… 画像フレー
ム単位の時間トラック *キューオーディオ(Cue Audio)… 編集の
目安を入れるトラック *コントロール(CTL)… 垂直同期信号のトラック の各信号出力の形状を比較した。
【0032】[映像トラックのエラーレート]図11の
Aは実施例のリール1の磁気テープTの映像トラック、
図11のBは従来例のリール10の磁気テープTの映像
トラックに付いて、それぞれの4ヘッドのエラーレート
を縦軸に、時間を横軸に示したグラフである。楕円で囲
んだ部分を比較しても明らかなように従来例のリール1
0による磁気テープTは変動がやや大きく、エラーレー
トに関して、実施例のリール1によるものが優れてい
る。なお、評価の◎印は「優秀」、○印は「良好」であ
ることを意味している。後述の図12において示す△印
は「やや良好」、▲印は「やや劣る 」を意味する。
【0033】[長さ方向のトラックの信号出力の形状]
図12は、タイムコード、キューオーディオ、コントロ
ールの信号出力を縦軸、時間を横軸に示すグラフであ
り、それぞれは独立の測定機器によって測定されるもの
であるが、図12では同一の図面内に示している。な
お、単に測定機器によるものであるが、タイムコードと
キューオーディオは時間軸が右方から左方へ進むグラ
フ、コントロールは時間軸が左方から右方へ進むグラフ
になっている。そして、図12のAは実施例のリール1
に付いてのグラフ、図12のBは従来例のリール10に
付いてのグラフである。図12のA、Bに見られるよう
に、タイムコード(T.C.)の信号出力のの形状は同
等に「優秀」で差は見られなかった。キューオーディオ
(CueAud.)の信号出力は、楕円で示した部分を
比較して明らかなように、リ−ル1の方は信号の落ちる
形状が比較的シャープであることから「やや良好」と評
価されるに対して、リール10の方は落ち始める時間が
早く「やや劣る」と評価された。またコントロール(C
TL)の信号出力はリール10において楕円で示す部分
に大きい出力低下があり「やや良好」と評価されるに対
し、リール1では大きい出力低下は認められず「良好」
と評価された。
【0034】以上、実施例のリール1の構成および作用
を説明したが、勿論、本発明はこれに限られることな
く、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能で
ある。
【0035】例えば本実施例においては、6個の凹部8
が60度の等角度間隔で形成されたリール1を例示した
が、凹部の個数は7個以上であってもよく、また6個未
満であってもよい。また本実施例においては、リール1
の下フランジ3にのみ凹部8を形成させたが、上フラン
ジ2に形成させてもよく、また上フランジ2と下フラン
ジ3との両方の内面に凹部を形成させてもよい。
【0036】また本実施例においては、6個の凹部8の
平面形状をハブ部4の外周位置を底辺側とし、下フラン
ジ3の外周まで距離のほぼ40%の箇所に頂部を有する
ほぼ二等辺三角形の形状としたが、図13のAに示す凹
部81 のように、その頂部を下フランジ3の外周に接す
るまで延在する平面形状としてもよい。そのほか図13
のBに示す凹部82 のようにほぼ(1/4)円の平面形
状としてもよく、また図13のCに示す凹部83 のよう
に半楕円の平面形状としてもよい。すなわち、形成させ
る凹部の平面形状は巻き付けられる磁気テープの種類、
巻き付ける速度等に応じて適宜設定される。
【0037】また本実施例においては、テープカセット
に収容される両フランジタイプのリールを例示して説明
したが、本発明は片フランジタイプのリールを収容する
テープカセットについても同様に適用される。
【0038】また本実施例においては、放送局向けの一
種のビデオテープカセットに使用されるリールを例とし
て、磁気テープの巻き乱れや変形を生じないリールを備
えたテープカセットについて説明したが、本発明のテー
プカセットはこれに限られることなく、記録方式の異な
る放送局向けのビデオテープカセット以外に、一般消費
者向けビデオテープカセット、データー用テープカセッ
トのほか、プリンター用のインクテープ、電子部品のキ
ャリアテープ、その他のテープが巻き取られるリールを
備えた各種のテープカセットにも適用される。
【0039】
【発明の効果】本発明のテープカセットは以上に説明し
たような形態で実施され、次に延べるような効果を奏す
る。
【0040】請求項1のテープカセットによれば、リー
ルのハブ部に近い内周側ほど周方向の断面積が大とされ
た凹部によって、巻き上げられた状態のテープ間に巻き
込まれる空気量が内周側ほど小で外周側ほど大となるた
めに、外周側のテープの巻き締まりの圧力は減殺されて
内周側のテープには及ばずテープの変形を招かない。ま
た、凹部によってテープ間に巻き込まれる空気量が抑制
されているので、重なり合ったテープ間で幅方向への辷
りが抑制されて、巻き乱れが効果的に防止される。
【0041】請求項2のテープカセットによれば、リー
ルの凹部が周方向にほぼ一定の深さとされ、内周側ほど
広幅とされているので、リールがその凹部によって機械
的強度を低下されることはなく、内周側ほど空気の排除
量が増大されて適切な巻き姿を与える。
【0042】請求項3のテープカセットによれば、リー
ルの凹部が径方向にほぼ一定の深さとされているので、
空気の排除量を凹部の幅の大きさによって設定すること
ができる。
【0043】請求項4のテープカセットによれば、リー
ルの凹部が径方向の断面形状を内周側ほどやや大の深さ
とされているので、内周側ほど空気の排除量が更に漸増
されて一層適切な巻き姿を与える。
【0044】請求項5のテープカセットによれば、リー
ルの凹部が壁面から底面にかけて隅部を丸めて曲面とさ
れているので、リールが回転された時に凹部において円
滑な空気流れを生じ、テープ間に空気が必要以上に巻き
込まれること効果的に抑制する。
【0045】請求項6のテープカセットによれば、リー
ルの複数個の凹部がハブ部を中心として等角度間隔に配
置されているので、リールは良好な回転バランスを有
し、高速回転された時にリール振れを発生せず、テープ
の巻姿を低下させない。
【0046】請求項7のテープカセットによれば、リー
ルの複数個の凹部がハブ部の外周側で相互に近接して配
置されているので、テープの巻き上げに際して巻き込ま
れる空気をリールの全周にわたって均等に排除し、テー
プの巻姿を一層高める。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のテープカセットに使用されているリー
ルの縦断面図である。
【図2】同リールの下フランジの平面図である。
【図3】図2における[3]−[3]線方向の断面図で
ある。
【図4】図2における[4]−[4]線方向の断面図で
ある。
【図5】図1と同様な図であり、図6と共に、リールの
凹部の作用を示す。
【図6】図2と同様な図であり、図5と共に、リールの
凹部の作用を示す。
【図7】実施例のリールと従来例のリールについての磁
気テ−プの巻取り試験時における巻取り速度の時間経過
を示すグラフである。
【図8】同上巻取り試験時における巻取り張力の時間経
過を示すグラフである。
【図9】リールによるテープの巻き姿を示す写真であ
り、Aは実施例のテープカセットのリール、Bは従来例
のテープカセットのリールである。
【図10】テープの巻きの緩み試験方法を概略的に示す
図である。
【図11】テープの映像トラックの4ヘッドそれぞれに
ついてのエラーレートを示すグラフであり、Aは実施例
のリール、Bは従来例のリールの場合を示す。
【図12】テープの長さ方向のトラックにおけるタイム
コード、キューオーディオ、コントロールの信号出力の
形状を示すグラフであり、Aは実施例のリール、Bは従
来例のリールの場合を示す。
【図13】リールに形成させる凹部の平面形状の変形例
を示す図であり、Aは頂部が下フランジの外周に接する
もの、Bは(1/4)円形状のもの、Cは半楕円形状の
ものを示す。
【図14】従来例のテープカセットに使用されているリ
ールの斜視図である。
【図15】同リールの縦断面図である。
【図16】同リールが従来例のテープカセット内で下方
へ付勢されている状態を示す部分断面図である。
【図17】同リールの下フランジの平面図である。
【図18】テープの巻きの外周側からの巻き締まりの応
力によって巻きの緩い内周側で円周面が緩やかな波状の
凹凸を形成する状態を概念的に示す図である。
【符号の説明】
1……実施例のテープカセットのリール、2……上フラ
ンジ、3……下フランジ、4……ハブ、4a……リブの
内筒、6……リールの被押圧部、7……係合歯、8……
凹部。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープを巻き付けるハブ部にフランジを
    有し、前記フランジの内面に空気排除用の凹部を形成さ
    せたリールがシェル内に収容されるテープカセットにお
    いて、 前記フランジの内面に、前記ハブ部に近い内周側ほど周
    方向の断面積を大とした少なくとも1個の前記凹部が設
    けられていることを特徴とするテープカセット。
  2. 【請求項2】 前記凹部が周方向にほぼ一定の深さとさ
    れ、前記内周側ほど広幅とされていることを特徴とする
    請求項1に記載のテープカセット。
  3. 【請求項3】 前記凹部が径方向の断面形状をほぼ一定
    の深さとされていることを特徴とする請求項2に記載の
    テープカセット。
  4. 【請求項4】 前記凹部が径方向の断面形状を前記内周
    側ほどやや大の深さとされていることを特徴とする請求
    項2に記載のテープカセット。
  5. 【請求項5】 前記凹部が壁面から底面にかけての隅部
    を丸めて曲面とされていることを特徴とする請求項1に
    記載のテープカセット。
  6. 【請求項6】 前記凹部が複数個とされ、前記ハブ部を
    中心としてほぼ等角度間隔に配置されていることを特徴
    とする請求項1に記載のテープカセット。
  7. 【請求項7】 前記複数の凹部が前記ハブ部の外周位置
    で相互に近接して配置されていることを特徴とする請求
    項6に記載のテープカセット。
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