JPH0466Y2 - - Google Patents

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JPH0466Y2
JPH0466Y2 JP17949785U JP17949785U JPH0466Y2 JP H0466 Y2 JPH0466 Y2 JP H0466Y2 JP 17949785 U JP17949785 U JP 17949785U JP 17949785 U JP17949785 U JP 17949785U JP H0466 Y2 JPH0466 Y2 JP H0466Y2
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【考案の詳細な説明】 考案の目的 (産業上の利用分野) 本考案はジエツトルームの緯入れ用メインノズ
ルにおける糸抜け防止装置に関するものである。
(従来の技術) ジエツトルームにおいては、予め所定量測長貯
留された緯糸が緯入れ用メインノズルから経糸開
口内に噴出緯入れされ、この緯入れされた緯糸が
筬打ちとほぼ同期してカツターにより緯入れ用メ
インノズルから切断分離される。例えば第4図に
示すように、緯糸供給源1から供給される緯糸Y
は、織機の回転に同期して開閉されるグリツパ2
が閉じているとき測長ローラ機構3により測長さ
れつつ貯留ノズル4から貯留パイプ5方向へ噴出
貯留される。緯糸Yが所定量貯留されると、グリ
ツパ2が開放されるとともに、スレイ6上に多数
並設された緯糸ガイド部材7の列により形成され
る緯糸案内通路(図示略)内へスレイ6上の緯入
れ用メインノズル8から噴出緯入れされる。そし
て、グリツパ2の閉成及び緯入れ用メインノズル
8の作動停止による緯入れ完了後、緯入れされた
緯糸がスレイ6と一体に前進する筬9により筬打
ちされ、緯入れされた緯糸が緯入れ用メインノズ
ル8の揺動軌跡近傍に設けられたカツター(図示
略)により緯入れ用メインノズル8から切断分離
される。
緯入れ完了から切断に至るまでの過程において
は緯入れされた緯糸に後続する緯糸がグリツパ2
により把持されており、しかも緯入れされた緯糸
が閉口状態に向かつている上下経糸群により筬打
ち前から把持作用を受け始める。そのため、グリ
ツパ2と上下経糸群との間の緯糸が緯入れ用メイ
ンノズル8の前進によりかなりの張力を付与され
ることになり、この異常張力は前記カツターによ
る切断時期まで続く。このような異常張力のもと
で緯入れされた緯糸を緯入れ用メインノズル8か
ら切断分離すれば、異常張力の急激な消滅により
緯入れ用メインノズル8側の緯糸先端部が反動後
退して緯入れ用メインノズル8の挿入側から抜け
出してしまつたり、あるいは緯入れ用メインノズ
ル8内に引つ込んでしまうおそれがある。緯入れ
用メインノズル8から緯糸先端部が抜け出せば次
の緯入れが不能となり、緯糸先端部が緯入れ用メ
インノズル8から抜け出さないまでも緯入れ用メ
インノズル8内に引つ込んでしまつた場合には緯
入れ不良を来すおそれが多分にある。
このような問題を解消しようとした一手段が実
公昭59−22130号公報に開示されている。この従
来手段では第4図に示すようにエアタンク10か
ら緯入れ用メインノズル8に至る緯入れ用流体主
回路11の途中に介在された緯入れ用のロータリ
式切換バルブ12と緯入れ用メインノズル8との
間において緯入れ用流体主回路11に副回路13
を接続し、前記カツターによる緯糸切断に同期し
て同副回路13から緯入れ用メインノズル8に流
体を供給する構成が採用されている。副回路13
から緯入れ用メインノズル8への流体供給制御は
緯入れ用切換バルブ12と同様のメカニカルなロ
ータリ式切換バルブ14により行われており、同
バルブ14と前記接続部との間には逆止弁15が
介在されている。なお、16,17は圧力制御弁
である。
(考案が解決しようとする問題点) 逆止弁15は緯入れ用流体主回路11から副回
路13への圧縮流体逆流を阻止するためのもので
あり、この逆流防止の程度により緯入れ用メイン
ノズル8から噴出される緯糸の緯入れ状態が大き
く影響される。すなわち、逆流防止が効果的に行
われない場合にはジエツトルームの高速回転に緯
入れを追随し得る緯入れ用メインノズル8におけ
る噴射圧の立ち上がり特性及び緯入れに適する噴
射圧力を得ることができなくなり、織布品質に大
きな影響を与える緯入れ状態の不良を招く。前記
従来例における逆止弁15はその構成上前記接続
部からある程度離間して流体副回路中に介在せざ
るを得ず、前記接続部から逆止弁15までの管路
による回路設定は避けられない。そのため、流体
主回路11側から流体副回路13側への逆流が必
然的に生じ、緯入れ不良発生のおそれがある。
同様に、前記接続部と緯入れ用切換バルブ12
との間にも管路による回路設定が避けれず、流体
副回路13側から緯入れ用切換バルブ12側への
逆流が生じる。そのため、流体副回路13側の流
体の圧力損失が生じ、糸抜け防止に必要な応答性
及び噴射圧を得られないおそれがある。
考案の構成 (問題点を解決するための手段) そこで本考案では、ジエツトルームにおける緯
入れ用メインノズルと緯入れ毎に切換作動される
緯入れ用切換バルブとの間の緯入れ用流体主回路
に糸抜け防止用流体副回路を接続し、同接続部に
おける前記緯入れ用切換バルブ側の流体主回路と
前記流体副回路とを遮断可能なバルブ体を両回路
の間を往復移動可能に設けた流体回路切換機構を
前記接続部に介在し、前記緯入れ用メインノズル
側の流体主回路を前記流体回路切換機構の前記バ
ルブ体の移動範囲内に連通し、流体圧を利用して
前記緯入れ用切換バルブ側の流体主回路及び流体
副回路の遮断及び開放を制御するようにした。
(作用) すなわち、緯入れ用流体主回路側の流体が前記
接続部に送られてくると、同流体の圧力により前
記バルブ体が前記接続部において流体副回路を遮
断し、流体主回路側の流体が緯入れ用メインノズ
ルへ供給される。前記流体副回路側は前記接続部
において遮断されることから、流体主回路側の流
体が流体副回路側へ逆流することはほとんどな
く、緯入れ用メインノズルにおける緯入れ用噴射
の応答性は極めて良く、圧力損失もない。従つ
て、良好な緯入れが達成される。
流体副回路側の流体が前記接続部へ送られてく
ると、同流体の圧力により前記バルブ体が前記接
続部において前記緯入れ用切換バルブ側の流体主
回路を遮断し、流体副回路側の流体が緯入れ用メ
インノズルへ供給される。緯入れ用切換バルブ側
の流体主回路が前記接続部において遮断されるこ
とから、流体副回路側の流体が緯入れ用切換バル
ブ側へ逆流することはほとんどなく、緯入れ用メ
インノズルにおける糸抜け防止用噴射の応答性は
極めて高く、圧力損失もない。従つて、切断シヨ
ツクによる糸抜けが確実に防止される。
(実施例) 以下、本考案を具体化した一実施例を第1〜3
図に基づいて説明するが、前記従来構成と同一部
分については同一符号を付し、その詳細な説明は
省略する。
この実施例では緯入れ用流体主回路11と糸抜
け防止用副回路13との接続部にはバルブハウジ
ング18が設けられており、同ハウジング18内
には同ハウジング18を貫通する入力通路18a
及び同通路18aの中央部に直交して連通する出
力通路18bが形成されている。入力通路18a
の両端開口部には筒状かつボルト状の弁座19,
20がそれぞれ螺着されており、両弁座19,2
0間の入力通路18a内には円柱状のバルブ体2
1がスライド可能に嵌入されている。同バルブ体
21の軸方向の長さは出力通路18bの内径以上
に設定されており、出力通路18b側を遮断可能
となつている。又、同バルブ体21はポリイミド
樹脂により成形されており、銅、ステンレスある
いはアルミニユウム等の金属からなるバルブハウ
ジング18に対する摺動性能を高められている。
そして、緯入れ用流体主回路11側の切換バルブ
12の出力側に接続された供給パイプ11aが一
方の弁座19に螺着接続されているとともに、糸
抜け防止用流体副回路13側の供給パイプ13a
が他方の弁座20に螺着接続されており、緯入れ
用メインノズル8側の供給パイプ11bが出力通
路18bに螺着接続されている。
このような流体回路構成の本実施例では、緯入
れ時期がくると供給パイプ11a側からバルブハ
ウジング18内へ流体が送られ、この流体圧によ
りバルブ体21が第2図に示すように弁座20側
に押接され、流体副回路13側が遮断されるとと
もに、弁座19側と出力通路18b側とが連通状
態に保持される。従つて、供給パイプ11a側か
ら送られてきた流体が出力通路18bを経由して
緯入れ用メインノズル8へ供給され、緯入れ用メ
インノズル8から緯糸Yが噴出される。緯入れ終
了後の筬打ちとほぼ同時に行われる緯糸切断時期
には流体副回路13側からバルブハウジング18
内に流体が供給される。弁座20側に配置されて
いたバルブ体21は流体副回路13側の流体圧に
より弁座19側へ付勢され、第3図に示すように
弁座19側へ押接される。すなわち、流体主回路
11側がバルブ体21により遮断されるととも
に、流体副回路13側と出力通路18b側とが連
通状態に保持される。従つて、糸抜け防止用流体
副回路13側の流体が出力通路18bを経由して
緯入れ用メインズル8へ供給され、前記切断シヨ
ツクによる緯入れ用メインノズル8からの糸抜け
が防止される。
そして、再び緯入れ時期がくると、緯入れ用切
換バルブ12側からバルブハウジング18内へ流
体が供給され、バルブ体21が一方の弁座19側
から他方の弁座20側へ移動配置され、緯入れ用
流体が緯入れ用メインノズル8へ供給される。
バルブ体21が入力通路18aと出力通路18
bとの接続部を通過する際にバルブ体21が出力
通路18b側を完全に遮断するため、一方の回路
から他方の回路への流体漏洩はなく、主副両流体
回路11,13間の切換は支障なく行われる。
流体主回路11側及び流体副回路13側から供
給される流体はバルブハウジング18内において
入力通路18aから出力通路18bへ屈曲して案
内されるが、緯入れ時には糸抜け防止用流体副回
路13側がバルブハウジング18内においてバル
ブ体21により遮断され、糸抜け防止時には緯入
れ用流体主回路11側がバルブ体21によりバル
ブハウジング18内において遮断されるため、一
方の回路から他方の回路への逆流回路はほとんど
なく、このような逆流に起因する圧力損失はな
い。従つて、緯入れ時及び糸抜け防止時のいずれ
においても緯入れ用メインノズル8における噴射
圧の立ち上がり特性は良好であり、噴射圧の低下
もない。すなわち、本実施例のような流体回路切
換機構を流体主回路11と流体副回路13との接
続部に介在することにより、緯入れ用メインノズ
ル8における前記切断シヨツクによる糸抜け現象
を回避しつつ緯入れ用メインノズル8における噴
射圧の立ち上がり特性を向上することができる。
緯入れ用メインノズル8における噴射圧立ち上が
り特性の向上は高速織機であるジエツトルームの
高速回転に追随し得る緯入れに不可欠であり、本
実施例の構成によれば織布品質に大きな影響を与
える良好な緯入れ状態の達成が可能である。
又、本実施例では摺動性に優れた熱硬化性のポ
リイミド樹脂によりバルブ体21を形成したの
で、高速織機であるジエツトルームにおいて避け
られないバルブ体21の高速度かつ高頻度の往復
運動において要求される摺動性能が保障され、流
体主回路11と流体副回路13との高速度かつ高
頻度の切換が可能である。しかも、このような摺
動性能の向上によりバルブ体21を入力通路18
aにより直接摺動案内することができ、構成も簡
素化される。なお、ポリイミド樹脂にカーボン、
フツ素樹脂を混入することにより一層高い摺動性
能が得られる。
本考案はもちろん前記実施例にのみ限定される
ものではなく、例えば前記実施例において流体副
回路13側の切換バルブ14を省略するととも
に、流体主回路11側の弁座19とバルブ体21
との間に所定のばね特性を有する押圧ばねを介在
する構成も可能である。このような構成では緯入
れ時以外には流体副回路13側から流体が緯入れ
用メインノズル8へ供給されることになり、緯入
れ用メインノズル8における糸抜け防止用噴射時
期を設定する必要がなくなる。
考案の効果 以上詳述したように、緯入れ用流体主回路から
糸抜け防止用流体副回路への逆流防止手段を主副
両回路の接続部における回路切換手段に求めた本
考案の糸抜け防止装置によれば、高速かつ高頻度
使用に耐え、織布品質に大きな影響を与える緯入
れ不良を回避しつつ切断シヨツクによる緯入れ用
メインノズルにおける緯糸抜けあるいは緯入れ用
メインノズル内への緯糸先端の引つ込みを確実に
防止し得るという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1〜3図は本発明を具体化した一実施例を示
し、第1図は正面図、第2図は糸抜け防止用流体
副回路側を遮断した状態を示す要部縦断面図、第
3図は緯入れ用流体主回路側を遮断した状態を示
す要部縦断面図、第4図は従来装置を示す正面図
である。 緯入れ用メインノズル……8、緯入れ用流体主
回路……11、糸抜け防止用流体副回路……1
3、緯入れ用切換バルブ……14、切換機構を構
成するバルブハウジング……18、同じく弁座…
…19,20、同じくバルブ体……21、緯糸…
…Y。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ジエツトルームにおける緯入れ用メインノズル
    と緯入れ毎に切換作動される緯入れ用切換バルブ
    とを接続する緯入れ用流体主回路に糸抜け防止用
    流体副回路を接続し、同接続部における前記緯入
    れ用切換バルブ側の流体主回路と前記流体副回路
    とを遮断可能なバルブ体を両回路の間を往復移動
    可能に設けた流体回路切換機構を前記接続部に介
    在し、前記緯入れ用メインノズル側の流体主回路
    を前記流体回路切換機構の前記バルブ体の移動範
    囲内に連通したジエツトルームの緯入れ用メイン
    ノズルにおける糸抜け防止装置。
JP17949785U 1985-11-21 1985-11-21 Expired JPH0466Y2 (ja)

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JPS6288776U JPS6288776U (ja) 1987-06-06
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