JPH0466683A - 鋼構造物防食用アルミニウム合金製流電陽極 - Google Patents

鋼構造物防食用アルミニウム合金製流電陽極

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JPH0466683A
JPH0466683A JP2175397A JP17539790A JPH0466683A JP H0466683 A JPH0466683 A JP H0466683A JP 2175397 A JP2175397 A JP 2175397A JP 17539790 A JP17539790 A JP 17539790A JP H0466683 A JPH0466683 A JP H0466683A
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JP
Japan
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sacrificial anode
aluminum alloy
less
corrosion protection
corrosion
Prior art date
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Pending
Application number
JP2175397A
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English (en)
Inventor
Masayuki Hanazaki
花崎 昌幸
Tatsuyuki Kobayashi
達由樹 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikkei Techno Research Co Ltd
Nippon Light Metal Co Ltd
Original Assignee
Nikkei Techno Research Co Ltd
Nippon Light Metal Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「発明の目的」 本発明は鋼構造物防食用アルミニウム合金製流電陽極に
係り、流電効率が高く、しかも安定した鋼構造物防食用
アルミニウム合金製流電陽極を提供しようとするもので
ある。
(産業上の利用分野) 港湾鋼構造物や海上石油掘削リグ、船舶などの鋼構造物
についての防食用アルミニウム合金製流電陽極。
(従来の技術) 鋼矢板、水門、パイプラインなどの港湾構造物や海上石
油掘削リグ、船舶などの鋼構造物は海水、湖沼、河川に
おける淡水などの水との接触によって電気化学的な腐食
を受けることを防止するため、鋼構造物より電気化学的
に卑な金属を電気的に接続してそれら構造物の腐食を防
止し構造物を保護する流電防食法が採用されている。
即ち、この流電防食法に用いられる陽極は自己腐食が少
く、効率よく使用されるためには電流効率が高く、又鋼
構造物を長期に亘って性能低下の少い状態で確実且つ安
定に防食するために該構造物より電位的に適切に卑で、
且つ安定した防食電位を継続維持し得るものであること
が必要である。
然してアルミニウムは電気化学的当量が太き(、しかも
電気化学的に卑な金属であるから、斯うした流電陽極に
適した材料であると言えるが、このアルミニウム表面に
形成される自然酸化皮膜は内部保護力が強く、これを流
電陽極として使用した場合には卑な電位を充分得難く、
構造物防食力に劣る。そこでこのようなアルミニウムに
種々の元素を添加して電流効率と電気化学的電位を改善
した流電陽極用アルミニウム合金が提案されている。
即ちこのような流電陽極用アルミニウム合金としては、
八I −Zn−In、 Al −Zn−In−Mg系合
金等が特公昭48−38283や特開昭62−1355
2の如きに提案されている。
(発明が解決しようとする課題) 上記したような従来のものにおいて電流効率と電気化学
的電位がそれなりに改善されたとしても海水中での必要
電流効率90%以上というユーザー側の要求を満足する
ことが難しく、たまたま90%を超えたとしてもバラツ
キが大きく、安定的に高効率陽極を提供するのが困難で
ある。
又流電陽極の製造においてはFe、 Si等の微量不純
物元素の混入、炉中における長期間保持による酸化、長
期間保持による炉壁からの同種不純物の混入、蒸発によ
る組成変化等によっても電流効率90%以上のアルミニ
ウム流電陽極を安定的に製造することが難しい。特に重
力鋳造のような場合は凝固速度が遅く、しかも徐冷され
るので不純物として混入され易い上記Fe、 SiがA
lと反応して生ずるFe系金属間化合物の晶、析出状態
によって陽極性能が大きく左右され、バラツキが大きく
なる不利がある。
「発明の構成」 (課題を解決するための手段) 本発明は上記したような従来のものの課題を解決するよ
うに検討して創案されたものであり、上記したような製
造上の問題点を解消するように各種合金元素を検討し、
安定的に高効率な陽極作用を得しめることに成功したも
のであって、以下の如くである。
Zn : 1〜10wt%、  In : 0.005
〜0.1 wt%、Mg : 0.01〜4.0wt% を含有すると共に、 Mn : 0.01〜1.0wt%、Be : 0.0
1〜0.50ivt%、Ti : 0.01〜0.3w
t%、Sr : 0.01〜2.0wt%、B : 0
.002〜0.2wt% の何れか1種または2種以上を含有し、残部がAlおよ
び不可避的不純物から成り、不可避的不純物としてのF
eが0.5wt%以下、Siが0.5wt%以下、Cu
が0.1wt%以下であって、Fe+Siが0.5iy
t%以下であることを特徴とする鋼構造物防食用アルミ
ニウム合金製流電陽極。
(作 用) 上記したような本発明によるものは、基本的にはAl 
−Zn−In−Mg合金にBe、 Mn、 Ti、 S
rなどを添加し、全面腐食性を向上させ、均質な鋳造体
を得しめ、その結果として電流効率の高い合金を得しめ
るものであって、各成分について−t%(以下単に%と
いう)により更に説明すると以下の如くである。
Zn:1〜10%。
Znは、アルミニウムの電位を卑となし、電流効率向上
に寄与する元素であって、1%以下ではこれらの作用が
不充分であり、一方lO%を超えるとその作用が減少し
、且つ比重も大となってアルミニウム合金としての有利
性が失われるので1〜10%とする。好ましくは1.5
〜5.0%である。
In: 0.005〜0.1%。
Inは、アルミニウム表面の酸化皮膜形成を妨げ、A1
本来の卑な電位を発揮させやすくする。下限以下では電
位を卑にする作用が乏しく、又上限以上添加しても電流
効率向上は認められず、かえって効率低下を招く。好ま
しくは0.01〜0.06%である。
Mg:0.01〜4.0%。
Mgは、電位を卑にし、電流効率向上に寄与する。
また静的強度も向上する。0.01%以下ではその作用
が認められず、4.0%以上ではその効果が低下すると
同時に大幅に加工性が低下する。又アルミニウム上に強
固な酸化皮膜を形成することがあり、電流効率のバラツ
キ原因となることがある。
望ましくは0.05〜2.5%である。
Mn、 Be、 Ti、 Sr、 Bは共に流電陽極の
電流効率を向上させるために添加するものであって、各
々についてその機構を説明すると以下の如くである。
Mn: 0.01〜1.0%。
Mnは、鋳造時におけるZnの蒸発を抑制し、Inを分
散させる作用をなすもので、電流変動によっても流電陽
極の全面溶解性を確保し電流効率向上に寄与する。0.
01%未満ではその作用が乏しく、一方1.0%を超え
て含有させると電位は貴に移行して被防食体との有効電
位差が小となり、発生電流が低減するため流電陽極本来
の鉄鋼材に対する作用が小さくなる。好ましくは0.0
5〜0.5%である。
Be: 0.01〜0.5%。
Beは、ベース地金中の鉄系の金属間化合物の晶出を抑
制し、孔食発生を抑制する作用があり全面溶解を図るた
め電流効率が大幅に向上する。また比較的低純度の地金
を使用できると同時に材料強度も向上する。M、との共
存でMg(7)陽極表面での酸化皮膜生成を抑制するた
め、電流効率が大幅に向上する。0.01%以下ではそ
の作用が認められず、0.5%を超えても効果が飽和す
るので上限は0.5%とする。好ましくは0.03〜0
.20%である。
Ti:0.01〜0.30%。
Tiは、鋳造組織を微細、均一化し、流電陽極の均一な
全面溶解性を良好にする。0.01%未満ではその作用
が小さく、一方0.3%以上では巨大晶出物が生成する
ので孔食の核となり均一溶解性を妨げる。好ましくは0
.05〜0.15%である。
Sr:0.01〜2.0%。
Srは、流電陽極表面の酸化皮膜形成を抑制して全面腐
食形態にし、電流効率向上に寄与する。
0.01%未満ではこの作用が非常に少なく、又2.0
%を超えてもその作用が飽和するので2.0%以下とす
る。好ましくは0.05〜1.0%である。
B:0.002〜0.2%。
Bは、鋳造組織を微細、均一化し、流電陽極の均一な全
面溶解性を良好にする。O,OO2%未満ではその作用
が小さく、一方0.2%以上では巨大晶出物が生成する
ので孔食の核となり均一溶解性を妨げる。
なお不純物としてのFe、 Si、Cuについては以下
の如(制限される。
Fe:0.5%以下、Si:0.5%以下、Cu : 
0.1%以下。
即ちFe、 Siは、Alと金属間化合物を形成し、孔
食の核となって全面腐食形態を妨げ電流効率を低下させ
る。それぞれ0.5%を超えて存在すると上記組成物を
添加しても電流効率の低下は免れないので、0.5%以
下に制限する。好ましくはFe、 Siが夫々0.15
%以下である。
又Cuは電位を貴に移行させ、しかもAl−Cu系金属
間化合物が孔食の核となり、0.1%を超えると電流効
率を低下させることが著しいので0.1%以下とする。
更にベースAl純度は99.5%以上とする。即ちベー
スアルミニウム純度は主としてFes Sl等の含有量
によって決定され、これらの元素が合計で0.5%以上
に増加すると前記した各元素を添加しても電流効率の適
切な向上は見込めない。
(実施例) 本発明によるものの具体的な実施例について説明すると
以下の如(である。次の第1表に示すような本発明合金
(試料番号1〜24)および比較合金(試料番号27〜
32)を夫々溶製し、20鶴φで、長さ200日の丸棒
に鋳造し、側面20dを陽極試料として供試した。なお
バラツキの程度を検討するため各合金を夫々10木兄準
備し、試験した。
これらの試料を夫々1000 yslの静止人工海水(
30Ω・国、25℃)中においてS[IS 304を対
極として用い、陽極電流密度1111A/CI!で24
0時間通電し、電流効率を腐食防食協会法に準拠して測
定すると共に各試料間におけるバラツキの大きさをも評
価した結果は第1表の右側に併せて示した。
即ち本発明による試料合金番号1〜24のものは電流効
率が90%以上、−船釣に92%以上、94〜95%に
も達し、しかもバラツキが比較合金のものに比し極めて
小さいことが確認された。
また目視観察による腐食形態は孔食ではなく、平面的な
均一溶解(全面腐食)であって、腐食生成物の付着も本
発明による合金のものにおいては認められなかった。
「発明の効果」 以上説明したような本発明によるときは均一な全面溶解
を図って流電効率が高く、しかも安定したバラツキの少
い綱構造物防食用アルミニウム合金製流電陽極を提供し
得るものであって、工業的にその効果の大きい発明であ
る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】  Zn:1〜10wt%、In:0.005〜0.1w
    t%、Mg:0.01〜4.0wt% を含有すると共に、 Mn:0.01〜1.0wt%、Be:0.01〜0.
    50wt%、Ti:0.01〜0.3wt%、Sr:0
    .01〜2.0wt%、B:0.002〜0.2wt% の何れか1種または2種以上を含有し、残部がAlおよ
    び不可避的不純物から成り、不可避的不純物としてのF
    eが0.5wt%以下、Siが0.5wt%以下、Cu
    が0.1wt%以下であって、Fe+Siが0.5wt
    %以下であることを特徴とする鋼構造物防食用アルミニ
    ウム合金製流電陽極。
JP2175397A 1990-07-04 1990-07-04 鋼構造物防食用アルミニウム合金製流電陽極 Pending JPH0466683A (ja)

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