JPH0466673A - 耐食性クロムキレート被膜付きめっき鋼板の製造方法 - Google Patents

耐食性クロムキレート被膜付きめっき鋼板の製造方法

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JPH0466673A
JPH0466673A JP17793590A JP17793590A JPH0466673A JP H0466673 A JPH0466673 A JP H0466673A JP 17793590 A JP17793590 A JP 17793590A JP 17793590 A JP17793590 A JP 17793590A JP H0466673 A JPH0466673 A JP H0466673A
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JP
Japan
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steel sheet
plated steel
chromic acid
resin
chromium
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JP17793590A
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Katsushi Saito
斉藤 勝士
Yujiro Miyauchi
優二郎 宮内
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Nippon Steel Corp
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Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は耐食性、上塗り塗料密着性に優れた亜鉛もしく
は亜鉛合金めっき鋼板、アルミニウムめっき鋼板の難溶
性のクロメート処理方法に関するものである。
(従来の技術) クロメート処理は亜鉛めっき鋼板、アルミニウムめっき
鋼板の腐食防止および塗装下地処理として広く使用され
ている。特に最近は従来塗装品として使用されていた部
品を耐食性に優れた表面処理鋼板に代え、また、従来2
コート塗装材として使用されていた部品についてはユー
ザーの工程省略を可能にするプライマー被膜付き表面処
理鋼板に代える動きが活発である。したがって、従来の
クロメートの使命であったメーカーからユーザーまでの
1次防錆的なものからユーザー工程後の製品自身の耐食
性まで要求される。鉄鋼メーカーはこの要求に対して種
々のクロメート処理鋼板および有機被覆めっき鋼板を開
発し応えてきた。これらの従来技術としてはシリカと部
分還元したクロム酸液を用いる特開昭52−17340
号公報記載の方法、ケイフッ化アンモニウムとシランカ
ップリングを含むクロメート液を用いる特開昭1−56
877号公報記載の方法、シリカおよびりん酸を含むク
ロメート液を用いる特開平1−65272号公報記載の
方法などがある。これらの方法により得られた製品は耐
食性については効果があるが、高耐食性化のためクロメ
ート付着量を増大するとクロメート被膜が溶解しやすく
性能に限界が生じ、またユーザーでのアルカリ脱脂工程
でのクロムの溶出も好ましくない。品質的には塗料の種
類によっては上塗り塗料の密着性が不十分であり、多目
的用途には改良が必要であった。
一方、クロメート被膜の上に薄いシリカ含有の樹脂被膜
を被覆することによって性能を改善する2段処理の技術
が特開昭60−50180号公報に開示されている。し
かし、この方法においても下地のクロメートの被膜の特
性が品質に大きく影響し、難溶性の水洗型クロメート、
電解クロメートが使用され、塗布型クロメートはクロメ
ート被膜を難溶性化するためクロメート液が不安定であ
る問題があった。
(発明が解決しようとする問題) 従来の塗布型クロメート被膜は被膜自身の耐薬品性およ
び品質のバランスが不十分であり、耐薬品性を向上させ
るためにクロム酸の還元率を上げると耐食性や塗料密着
性が低下し、また沈澱やゲル化が生し易く液の安定性が
短いという問題がある。
本発明は耐食性、塗装性に優れ且つアルカリ脱脂液等の
水溶液に対して溶解し難い耐薬品性に優れたクロメート
被膜および本発明のクロメート被膜を下地とする樹脂被
膜めっき鋼板を提供することを目的とするものである (課題を解決するための手段) 本発明の要旨とするところは下記のとおりである。
(1)めっき鋼板もしくは化成処理しためっき鋼板の表
面に水溶性のクロム化合物をクロム酸換算で1〜100
g/l、エポキシ樹脂もしくはアクリル樹脂もしくはポ
リエステル樹脂を骨格とする高分子ポリオールをクロム
酸1に対して0.1〜5の比率で含有する水溶液をクロ
ム付着量として5〜100■/ホ塗布し、焼き付け乾燥
することを特徴とする耐食性クロムキレート被膜付きめ
っき鋼板の製造方法。
(2)めっき鋼板もしくは化成処理しためっき鋼板の表
面に水溶性のクロム化合物をクロム酸換算で1〜100
g/ f 、リン酸、フッソ化合物、金属化合物、酸化
物ゾルから選択した1種以上の化合物をクロム酸1に対
して0.01〜5、エポキシ樹脂もしくはアクリル樹脂
もしくはポリエステル樹脂を骨格とする高分子ポリオー
ルをクロム酸1に対して0.1〜5の比率で含有する水
溶液をクロム付着量として5〜100mg/m2塗布し
、焼き付け乾燥することを特徴とする耐食性クロムキレ
ート被膜付きめっき鋼板の製造方法。
(3)  ノボラック型エポキシフェノール樹脂を骨格
とする高分子ポリオールを用いる前項1または2記載の
耐食性クロムキレート被膜付きめっき鋼板の製造方法。
(作 用) 本発明が対象とするめっき鋼板は、電気亜鉛めっきおよ
び亜鉛合金めっき鋼板、溶融亜鉛めっきおよび亜鉛合金
めっき鋼板、蒸着亜鉛および亜鉛合金めっき鋼板、異な
る金属を重ねた重畳めっき鋼板、分散複合亜鉛めっき鋼
板、アルミニウムめっき鋼板、ニッケルめっき鋼板、ス
ズめっき鋼板、ターンめっき鋼板など防食を必要とする
めっき鋼板からめっきされた条鋼材、溶射めっきされた
厚板および予めクロメート、リン酸塩、陽極酸化処理な
どの化成処理を施した上記のめっき鋼板を包含するもの
である。
以下クロメート液について述べる。
本発明のクロメート液は、水溶性のクロム化合物と、樹
脂を骨格とする高分子ポリオール(以下ポリオール樹脂
もしくはPRと略す)とを、クロム酸換算で水溶性クロ
ム化合物1に対して、ポリオール樹脂0.1〜5.0の
割合で含むものである。
以下、水溶性のクロム化合物を代表してクロム酸(Cr
O:+)を選んで述べる。クロム酸はポリオール樹脂に
よって還元され、本発明浴ではCr”/T、Cr比で0
.4以上で使用することが望ましい。
本発明のクロメート液中のCr”/T、Cr比が0.4
未満では耐水性が不充分な被膜となり、クロメート被膜
中のCr”の溶解問題が解決できない。上限は、オール
三価クロムのクロム酸水溶液でも良好な特性が得られる
特徴がある。本発明のクロメート液の最も好ましいCr
”/T、Cr比は0.6〜1.0である。
調合時のクロム酸においてオール六価クロムの無水クロ
ム酸水溶液を用いることもできるがクロム酸によるポリ
オール樹脂の酸化分解の影響が大きいため、予め無水ク
ロム酸の濃厚水溶液に低分子量の還元剤を加えて還元し
た無水クロム酸水溶液(還元クロム酸と略す)を用いる
ことが望ましい。還元クロム酸のCr”/T、Cr比と
して0.1〜0.7が望ましい。調合時の還元クロム酸
のCr”/T、Cr比が0.1未満ではクロム酸による
ポリオール樹脂の分解が大きく浴の安定性および表面特
性が劣化する傾向があり、Cr”/T、Cr比0.7超
では還元剤の残香およびクロム酸とポリオール樹脂の反
応が不足し、耐水性が低下する傾向があるため好ましく
ない。即ち、本発明では溶液内で六価クロムのクロム酸
とポリオール樹脂の適度の酸化還元反応があった方が望
ましい。
本発明のクロメート液のポリオール樹脂(PR)は還元
したクロム酸とキレート結合を形成し低温で架橋硬化し
難溶性の被膜を形成する。PR/クロム酸の割合は0.
1未満ではPRの効果が認められず、5超では架橋不足
のため可溶性の被膜となる。最も好ましいPR/クロム
酸の割合はクロム酸換算比で0.2〜2.0である。
本発明の重要な点はクロム酸との共存で液の安定性に優
れ、低温焼き付け硬化後は耐水性および耐薬品性に優れ
た被膜が得られる液組成の設計である。したがって、ポ
リオール樹脂自身は水に対する溶解度が高く且つクロム
酸の酸化を受は易いが分解することはなく安定なイオン
を形成しなければならない。即ち、酸化クロムをキレー
ト結合により錯イオン化し沈澱を防ぐ等の能力を備えね
ばならない。これらのことからポリオール樹脂は分子量
が数百から敵方の化合物が好ましい。本発明に用いられ
るポリオール樹脂は次に示す幅広いものが用いられるが
、エポキシ樹脂、例えばフェノールエポキシ樹脂にポリ
エチレングリコールを結合させ水溶化したポリオール樹
脂が代表的なものである。
以下、ポリオール樹脂組成について詳述する。
ポリオール樹脂は下記に示すポリオールを付加した水溶
性の樹脂である。付加するポリオールの例としては、ポ
リエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポ
リテトラメチレングリコールポリブチレンアジペート、
アクリルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリエ
ーテルポリオールや各種グリコールの2価アルコール、
グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールエ
タンレンなどの3価アルコール、ペンタエリスリトール
、ソルビトール、ジグリセロール、ジペンタエリスリト
ールなどの4価アルコールで代表される多価アルコール
およびこれらに、より水溶性を与える水酸基、アミン基
、カルボキシル基などを付加した化合物である。
骨格となる樹脂は、ノボラック型のフェノールエポキシ
樹脂、ビスフェノールエポキシ樹脂、アクリル樹脂、ポ
リエステル樹脂、各種エポキシ樹脂が適用できる。これ
らのポリオール樹脂の内、ノボラック型フェノール樹脂
およびノボラック型エポキシフェノール樹脂が最も優れ
た性能が得られる。
又、ポリオール樹脂には、ポリオールの他にアミン基、
カルボキシル基、スルホン酸基を付加した樹脂を用いる
ことも出来る。
本発明のクロメート液にはリン酸、フッ素化合物、金属
化合物および酸化物ゾルから選択した1種以上の化合物
をCr”、Cr6+のトータルのクロム酸1に対して0
.01〜5の割合で加えることができる。リン酸、フッ
素化合物はめつき金属表面とクロメート液の反応を促進
させクロメート液の濡れ性および外観を無色化し、均一
な無色の被膜を得る効果を奏する。また、めっき金属表
面およびクロムとの反応によるリン酸塩や、フッ素錯体
の形成により耐食性が向上する。特にリン酸はクロム酸
(3価クロム)およびポリオール樹脂と化学反応し、耐
水性のリン酸クロムキレート樹脂被膜を形成するので、
本発明において向上効果の大きい添加物である。酸化物
ゾルの添加によりクロメート被膜の加工後の耐食性、上
塗り塗装後の耐食性および耐指紋性が向上する。金属塩
はめつき表面との反応により金属もしくは金属塩がめつ
き表面に析出し、クロメート被膜の耐食性、塗装後耐食
性を向上させる。添加量はリン酸、フッ素化合物の場合
クロム酸との比で0,2〜2.0が好ましい。
酸化物ゾルはシリカゾル、ジルコニアゾル、アルミナゾ
ルおよびチタニアゾルが望ましく、添加量はクロム酸と
の比で0.5〜3.0が最適の範囲である。金属塩はニ
ッケルイオン、コバルトイオン、亜鉛イオン、マグネシ
ウムイオン、バリウムイオン等をクロメート液に供給で
きる化合物を加える。
添加量は完全に溶解させる必要があり、クロム酸との比
で0.01〜0.5が好ましい範囲である。
以下、クロムキレート被膜の形成方法について述べる。
付着量はクロム付着量で管理することができる。
本発明においてはクロメート液をクロム付着量として5
〜100■/rrr塗布した後、焼き付け乾燥によって
硬化させる。クロム付着量が5mg/m2未満では耐食
性が不十分である。また、クロム付着量が100■/イ
超では加工によって劣化しやすくなり、シビャーな加工
用途に対して不利であるため好ましくない。最も好まし
い付着量範囲は10〜50mg/m2である。塗布の方
法はロールコート、スクイズロールコート法、エアーナ
イフ絞り法、静電霧化性等従来実施されている塗布方法
が適用できる。クロメート液を塗布したのち、本発明で
は乾燥程度の焼き付けで高性能が得られるが、到達板温
で50〜250″Cに焼き付けることが好ましい。
本発明においては別の方法で予めクロメート被膜を形成
させためっき鋼板のうえに上述したクロメートを形成す
ることが含まれる。この場合耐食性、上塗り塗装後の耐
食性により特徴のある被膜が得られる。下地のクロメー
トとしては電解クロメート、後水洗型の反応クロメート
が望ましい。
本発明においては上述したクロメートを形成させためっ
き表面にさらに樹脂被膜を被覆することによってプライ
マー的な性能、すなわち高度の耐食性や塗装後の耐食性
に優れた表面処理鋼板が得られる。上層に被覆する樹脂
組成はアクリル共重合体を主体とし必要によりシリカ等
を加えた組成の水性のクリヤー塗料、エポキシ、ウレタ
ン系の樹脂を主体とし必要によりシリカ等を加えた組成
の有機溶剤系クリヤー塗料が好ましい。樹脂被膜の厚み
は耐食性および溶接性を考慮し、0.3〜3.0 ミク
ロン範囲が適用され、好ましくは0.5〜1.5 ミク
ロンの膜厚がバランスのとれた範囲である。
以下ノボラック型エポキシフェノールにポリエチレング
リコールを付加した平均分子量1000.1g当りKO
H換算170〜180■のOH価のノボラック型エポキ
シフェノール樹脂(以下NEPと略す)を用いて処理し
た本発明のクロメート被膜に関する試験結果の例を示す
。第1図はクロム還元率0.410.6の還元クロム酸
とリン酸をクロム酸1に対して0.5加えた水溶液にN
EPをクロム酸1に対して0.0.25.0.5,0.
75. 1.0の割合で加えて作成したクロメート液を
電気亜鉛めっき鋼板(目付量20g/rrr)にスプレ
ー後エアーナイフで絞り、クロム付着量として70mg
/m2被覆し、直ちに到達板温80°Cに高速で焼き付
けて試験片を作成し、屋内で1週間スタック状態で保存
したのち、耐食性を塩水噴霧試験で白錆が面積率で5%
に達する迄の時間で示し、かつ市販のアルカリ脱脂液(
ファインクリーナー4326) 20g/lを、60°
Cで3分スプレーし、その前後のCr付着量差から算出
した溶出クロム量を示した図である。第1図よりNEP
の添加量に比例して溶出クロム量が低下し、耐食性が向
上していることが分かる。
第2図の点線は第1図と同じクロメート処理した電気亜
鉛めっき鋼板の上に0.2nlの水滴を滴下し、30秒
後に接触角を測定して撥水性を調べたものである。ポリ
オール樹脂の添加量に比例して接触角が大きくなり、耐
水性が向上していることが分かる。又、第2図の棒グラ
フは、市販のメラミンアルキード塗料を25μ塗装し、
120℃で25分焼き付けし、エリクセ79mm加工後
セロテープ剥離し、評点(実施例1に基準値)づけし、
塗料の密着性を示したものである。ポリオール樹脂量に
比例して密着性が向上する。
又、各種めっき鋼板に還元クロム酸(Cr”・/C6・
=0.410.6)1に対して、リン酸0.5およびN
EPl、Oから成るクロメート液を塗布し、板温。
80℃にて乾燥後、塩水噴霧試験を行い、Cr付着量と
5%白錆発生(面積率)迄の時間の関係を第3図に示し
た。
E:電気亜鉛めっき(20g/ボ)、Z:電気亜鉛ニッ
ケル合金めっき(20g/rrf)、S:5%Al含有
溶融亜鉛合金めっき(60g/m)、G:溶融亜鉛めっ
き(60g/rrf)いずれのめっき被膜に対しても本
発明は優れた耐食性を示した。
特に亜鉛合金めっきに対しては優れた結果を示した。
以下実施例によって本発明を説明する。
実施例は特に説明がない場合、次の方法で処理し、評価
した。
(1)還元クロム酸の作成とCr”/T、Cr比無水ク
ロム酸の30%水溶液に澱粉を加えて80°Cに保ち、
長時間かけて還元し、Cr”および全Crを分析し算出
した。
(2)塗布方法 めっき鋼板に液をスプレー後、エアーナイフで絞る方法
(AK法)およびナチュラルロールコート法(NR法)
で行なった。乾燥はCOG直火口(温度500°C)で
3秒加熱し、到達板温80°Cで焼き付けたのちスタッ
ク状態で1週問屋内で保存後評価した。Cr付着量は蛍
光エックス線分析で測定した。
(3)被膜の耐水性 得られたクロメート被膜付きめっき鋼板の表面に水滴を
0.2mi!、滴下し、30秒後の接触角を測定し耐水
性を評価した。
(4)耐アルカリ脱脂性 得られたクロメート被膜付きめっき鋼板のCr付着量は
蛍光エックス線分析で測定した後、市販のファインクリ
ーナー4326(FC4326) 2%水溶液、60°
C12分間、スプレー圧1.2 kg/dでスプレーし
、再度Cr付着量を蛍光エックス線分析で測定し、その
差を(■/ホ)で示した。
(5)耐食性 前記(4)項のアルカリ脱脂処理した後のめっき鋼板を
JIS−Z2371塩水噴霧試験連続法で白錆が5%に
達した時点の時間で評価した。
(6)1次塗料密着性 市販のメラミンアルキッド樹脂塗料(白)を乾燥塗膜厚
で25ミクロンスプレーし、120°Cで25分焼き付
けたのちエリクセン試験機で9mm絞り、セロテープで
剥離し、剥離面積率で評価し、評点付けした。
実施例1 電気亜鉛めっき鋼板(目付量20 g/n()の表面に
、クロム還元比(Cr”/T、Cr)が0.4の還元り
ロム酸40 g/l、リン酸20g/lおよびエチレン
グリコールをノボラック型エポキシフェノール樹脂に結
合させたポリオール樹脂(NEP)をクロム酸1に対し
て0.0.25.0.5.0.75゜1.0になるよう
に加えてpu 1.8の水溶液を作成し、浴中のCr”
/T、Crを測定した。作成したクロメート液をシャワ
ースプレー塗布したのちエアーナイフで絞り、直ちに到
達板温80°Cに焼き付け乾燥し、屋内で1週間スタッ
ク保存したのち評価した。
クロム付着量は70mg/m2であった。結果を第1表
および第1図、第2図に示す。
ポリオール樹脂を加えない比較例(第1表階、1)は、
Crが溶出し易く耐食性が不充分である。しかし、ポリ
オール樹脂を加えた本発明例(第1表Nα2〜No、 
5 )はポリオール樹脂添加量に比例して溶出Cr蛍が
減少し、耐食性が向上した(第1図)。
又、水の接触角はNEPの無添加の比較例が水が良く濡
れるのに対して、NEPを含む本発明例(第1表No、
 2〜5)は水を撥しき易く、又、上塗塗料密着性が優
れている(第2図)。
実施例2 実施例1のNα5の条件で各種亜鉛めっき鋼板の表面に
ロールコート法でCr付着量の異なる本発明の鋼板を作
成し評価した。結果を第3図に示す。
用いた鋼板は、電気亜鉛めっき鋼板(目付量20g/r
rr) 、亜鉛ニッケル電気めっき鋼板(12%Ni−
Zn、目付量20g/ボ)、溶融亜鉛アルミニウム合金
めっき鋼板(5%Al−Zn、目付量60g/ホ)、溶
融亜鉛めっき鋼板(0,2%AZ−Zn、目付1i60
 g/ボ)である。
比較例Rは溶融亜鉛めっき鋼板にポリオール樹脂を加え
ないクロメート液によって処理したものである。
本発明による鋼板は全て優れた耐食性を示した。
特に合金めっき鋼板の耐食性が良好であった。
実施例3 還元クロム酸(Cr”/T、Cr=0.4) 1に対し
て、SEPを1.0加えたクロメート液(クロメート液
中のCr”/T、Cr比が1.0)を電気亜鉛めっき鋼
板に塗布(Cr付着量50■/イ)し、板温80℃に焼
き付け乾燥後塩水噴霧試験を行った。ポリオール樹脂無
添加のクロメート液によるものが48時間で白錆が30
%発生したのに対し、本発明例は120時間でも白錆を
認めなかった。
実施例4 実施例1のNo、 4の組成比のクロメート液に第2表
に示す添加剤を加えて溶解させた後、溶融亜鉛めっき鋼
板(目付量45g/イ)を処理した。
評価方法は実施例1と同様に行なった。
k6はホウフッ化水素酸により溶出Crが低く、耐食性
に優れた性能を示した。
No、 7はシリカゾル添加の例で、全般性能に良く、
特に密着性が向上した。
Nα8〜12は金属イオンを添加した例を示し、耐食性
の向上と溶出Cr量の減少へと改善された。
実施例5 12%のNiを含有する電気亜鉛合金めっき鋼板(目付
量20g/rrf)の表面にクロム還元比(Cr”/T
、Cr=0.3)の還元クロム酸を用いて、クロム酸濃
度として40g/j2のクロム酸水溶液を作成し、第3
表に示すポリオール樹脂(PR)をクロム酸1に対して
第3表に示す割合で調合した。
液のpHは1.8前後で行った。
試料Nα13はリン酸を含まないNEPを添加した本発
明のクロメート液で、良好な耐食性、塗料密着性を示す
階14はノボラック型エポキシフェノール樹脂にポリプ
ロピレングリコールを付加したポリオール樹脂を添加し
た例で、耐食性、塗装性共に性能が良好であった。Nα
15はノボラック型エポキシフェノール樹脂にポリエー
テルポリエチレングリコールを付加したポリオール樹脂
を、No、 16は同じ樹脂にペンタエリスリトールを
付加したポリオール樹脂を添加した例で、耐食性が他の
樹脂に比べ若干低下した程度で樹脂無添加のNo、19
に比べ優れた耐食性、塗料密着性が得られた。
阻17は骨格の樹脂をポリアクリル酸エステルとするポ
リオール樹脂を用いた本発明例で比較例に比べ、良好な
性能が得られた。
Nα18はビスフェノール型エポキシを骨格樹脂とする
ポリオール樹脂を用いた例で、NEP(k13)と同様
の優れた性能が得られた。
実施例6 12%Ni−Zn合金めっき鋼板(目付量20g/ボ)
にクロム酸/硫酸浴中で陰極で電解クロメートを行い、
水洗しCr付着量として40■/rrlの電解クロメー
ト被膜付きめっき鋼板(サンプルZR)を作成した。更
にその上に実施例1のNo、 4のクロメート液をCr
付着量20■/イ狙いで塗布し板温80℃にて熱風で乾
燥し、本発明の試料(サンプルZP)を作成した。脱脂
剤による溶出クロム量はZRが1■/イ、ZPが2g/
ボと少く、耐食性では、ZRが48時間で白錆が5%発
生し、ZPは300時間を要し、非常に良好な耐食性を
示した。
実施例7 リン酸亜鉛系の化成処理(付着量1g/rrf)を施し
た電気亜鉛めっき鋼板に実施例6と同様のポリオール樹
脂添加クロメートを行い、塗料密着性および耐食性を評
価した。クロメートを行わないものは10時間で白錆が
発生し、本発明のクロメートを実施したものは120時
間の耐食性を示した。塗料密着性は評点8であった。
(発明の効果) 本発明の方法で処理しためっき鋼板は薄い被膜厚で優れ
た耐食性、塗装性が得られ、幅広い用途に使用できる。
特にユーザー脱脂工程での被膜の劣化は殆どなく、水処
理の軽減につながる。薄い被膜のメリットは溶接性やア
ース性(導電性)に有利であり、電気部品の用途に有利
である。
更に、本発明はクロメート液中のクロム酸イオンが無害
のCr3+メインで構成され、オールCr”のクロム酸
でも良好な耐食性、塗料密着性、不溶解化性が得られる
画期的なものであり、従来クロメートのCr&+による
害を防止できる全く新しいクロメート処理方法である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、還元クロム酸およびリン酸の水溶液にノボラ
ック型エポキシフェノール樹脂を骨格とし、ポリエチレ
ングリコールを付加した平均分子量1000の高分子ポ
リオール(NEP)を加えたクロメート液により電気亜
鉛めっき鋼板に処理した際のその添加量と耐食性、スプ
レー脱脂による溶出クロム量の関係を示したものであり
、NEPの添加量に比例して、難溶性の高耐食性クロム
キレート被膜付電気−亜鉛めっき鋼板が得られることを
示す。 第2図はNEPの添加量と水の接触角および上塗り塗料
密着性の関係を示したもので、NEP添加量に比例して
、撥水性で塗料密着性の良好な被膜が得られることを示
す。 第3図は還元クロム酸/リン酸/NEP=110、5 
/ 1の本発明のクロメート液を各種めっき鋼板に処理
し、Cr付着量と耐食性の関係を示した図で、NEP無
添加のRに比べいずれも良好な性能が得られることを示
す。 O 6,25 θ、n θ、π ノ、θθ ホ゛リオール樹刃鯰/l【tりDAIIL比θ、25θ
・50り5/、θ ポリオ−hms/i尤り0ム駁比 第3図 /θ 30   dO,5リ  60 7: c r u4量 巧/m2

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)めっき鋼板もしくは化成処理しためっき鋼板の表
    面に水溶性のクロム化合物をクロム酸換算で1〜100
    g/l、エポキシ樹脂もしくはアクリル樹脂もしくはポ
    リエステル樹脂を骨格とする高分子ポリオールをクロム
    酸1に対して0.1〜5の比率で含有する水溶液をクロ
    ム付着量として5〜100mg/m^2塗布し、焼き付
    け乾燥することを特徴とする耐食性クロムキレート被膜
    付きめっき鋼板の製造方法。
  2. (2)めっき鋼板もしくは化成処理しためっき鋼板の表
    面に水溶性のクロム化合物をクロム酸換算で1〜100
    g/l、リン酸、フッソ化合物、金属化合物、酸化物ゾ
    ルから選択した1種以上の化合物をクロム酸1に対して
    0.01〜5、エポキシ樹脂もしくはアクリル樹脂もし
    くはポリエステル樹脂を骨格とする高分子ポリオールを
    クロム酸1に対して0.1〜5の比率で含有する水溶液
    をクロム付着量として5〜100mg/m^2塗布し、
    焼き付け乾燥することを特徴とする耐食性クロムキレー
    ト被膜付きめっき鋼板の製造方法。
  3. (3)ノボラック型エポキシフェノール樹脂を骨格とす
    る高分子ポリオールを用いる請求項1または2記載の耐
    食性クロムキレート被膜付きめっき鋼板の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012207285A (ja) * 2011-03-30 2012-10-25 Furukawa Electric Co Ltd:The 表面処理銅箔及びその製造方法、該表面処理銅箔を用いた銅張積層基板及びその製造方法、並びにプリント配線基板

Citations (2)

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JPS63103082A (ja) * 1986-10-17 1988-05-07 Sumitomo Metal Ind Ltd 亜鉛または亜鉛合金メツキ鋼材の表面処理方法
JPH01177379A (ja) * 1988-01-04 1989-07-13 Kao Corp 金属表面処理用添加剤および金属表面処理用水溶液

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