JPH04665Y2 - - Google Patents

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JPH04665Y2
JPH04665Y2 JP1986124898U JP12489886U JPH04665Y2 JP H04665 Y2 JPH04665 Y2 JP H04665Y2 JP 1986124898 U JP1986124898 U JP 1986124898U JP 12489886 U JP12489886 U JP 12489886U JP H04665 Y2 JPH04665 Y2 JP H04665Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、コンクリート建築物の屋上、コンク
リート舗装面等に芝生を育成するに必要な土壌を
保持する芝生土壌保持用ブロツクに関する。
〔従来の技術〕
コンクリート建築物等が剥き出しのままの状態
で使用されるとき、いかにも人工的な感じを強く
受け、それを見る人に安らぎを感じさせることが
できない。そこで、最近、このようなコンクリー
ト建築物の屋上、ベランダ等の表面部に人工芝を
はり、視覚的に緑化された雰囲気を作り出してい
た。
しかし、このような人工芝は、その人工的なゆ
えに、すぐ飽きがくるものであつた。また、長期
間使用するとき、日焼け等によつて変色するため
に、張り替えを必要とするものであつた。
そこで、この人工芝に代わるものとして、天然
の芝をコンクリート表面で育成しようとする試み
が、研究されている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところが、植物の栽培には、当然のこととして
所定厚さの土壌を必要とする。そこで、この土壌
を、屋上、ベランダ等に盛り上げると、土壌の重
みがコンクリート建築物の設計強度を越えるよう
になる。たとえば、普通に芝生を植えるときに必
要な土壌の厚みを30〜60cmにとることが必要であ
るが、これによつて400〜800Kg/m2の力が定常的
にコンクリート建築物に加わるようになる。とこ
ろが、通常のコンクリート建築物にあつては、床
やスラブ等の積載荷重を180Kg/m2程度として設
計しているため、このような大きな荷重が定常的
に加わると、建築物の変形、崩壊等が発生するこ
とにもなりかねない。この点から、従来の土壌形
成方法では、芝生を植えることができない。また
400〜800Kg/m2の力に耐えるような設計強度をも
つ構造とするときには、建築物全体の建設費が非
常に割高なものとなる。
また、コンクリート建築物以外にも、たとえば
一般の道路際、庭先の舗装面、ゴルフ場、ゴルフ
練習場等のテイーグランド、テニスコート等にお
いて、天然芝を張ろうとするとき、従来の方法で
は土壌を厚くする必要があり、その分作業に時間
がかかることになる。
そこで、本考案は、コンクリート建築物に加わ
る負荷を小さくし、コンクリート表面に天然芝を
植えつけることができる土壌を短時間で形成する
ことが可能な芝生土壌保持用ブロツクを提供する
ことを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案の芝生土壌保持用ブロツクは、その目的
を達成するために、コンクリート建築物の屋上、
コンクリート舗装面等の人工地盤の上で芝生を育
成するとき、複数のブロツクを組み合わせること
により表土の下方に設けられる保水層を区分して
保持するブロツクであり、個々のブロツクは、所
定厚みの保水層を保持する側壁が両側に形成さ
れ、前記側壁の上部を天井壁で連結した断面逆U
字型の本体を持ち、且つ前記保水層から溢れた余
剰水を内部に通過させる通水孔を前記天井壁に形
成したことを特徴とする。
[作用] 複数のブロツクを組み合わせて人工地盤の上に
配列させると、人工地盤の表面を底面とし、ブロ
ツク本体の側壁を側面とする複数の保水層用空間
が形成される。この空間に吸水性材料を盛ること
により、複数の保水層が設けられる。個々の保水
層は、ブロツク本体の側壁で互いに仕切られてい
るため、隣接する保水層間における水の直接流動
がない。また、保水層の余剰水は、ブロツク本体
の天井壁を穿設した通水孔から排水路を介して流
出する。そのため、たとえ傾斜した人工地盤上に
芝生育成用土壌を設けた場合にあつても、上位側
の保水層から下位側の保水層に水が流動すること
が防止され、上位側及び下位側の保水層共に良好
な湿潤状態に保たれ、芝生の育成に好適な環境が
作られる。
〔実施例〕
以下、図面に示した実施例により、本考案の特
徴を具体的に説明する。
第1図は本実施例の芝生土壌保持用ブロツクを
示す斜視図である。
この芝生土壌保持用ブロツクは、切断可能な廃
プラスチツク等で作られた断面逆U字型の本体1
をもつ。本体1の両側には所定の高さをもつた側
壁10が形成されており、双方の側壁10の上部
が天井壁11で連結されている。
側壁10及び天井壁11で囲まれた本体1の内
部は、排水路2となる空洞になつている。また、
天井壁11には、多数の通水孔3が形成されてい
る。なお、側壁10の下部にフランジ4を設ける
とき、コンクリート表面に本体1を載置したとき
の安定性が増す。
第2図は芝生土壌保持用ブロツクをコンクリー
ト表面に複数個並べて配置した状態を示し、第3
図はその芝生土壌保持用ブロツク群が作る空間に
土壌を盛り、芝生を植えた状態を示す。
第2図においては、縦方向と横方向に芝生土壌
保持用ブロツクを整列配置している。本例におい
ては、ブロツクの単位長さを一枡の辺の長さに等
しくし、4個のブロツクが突き合せられた個所に
十字状の継手5をかぶせている。これにより、隣
接するブロツク相互の排水路2が連続する。ま
た、隣接ブロツクの突合せ部から排水路2に、土
砂が流入することも防がれる。
このようにして作られた多数の枡目状空間に筒
状本体1の高さまで、第3図の示すように、鹿沼
土、山砂、パーライト、海綿、スポンジ等の吸水
性材料を盛り、保水層6を形成する。次いで、こ
の保水層6の上に、芝生育成用の表土7を盛り上
げ、この表土7に芝生8を植え付ける。このよう
にして、保水層6及び表土7を設けるとき、芝生
8の育成に必要な水分は、保水層6で保たれて、
逐次芝生8に供給される。また、必要量以上の水
は、筒状本体1の上面に設けた通水孔3を経て排
水路2に流れ込み、外部に排出される。
このとき、保水層6の周囲は側壁10で仕切ら
れて互いに独立しているので、各保水層6に蓄え
られる水分の量は、ブロツクの敷設面全域にわた
りほぼ一様となる。そのため、たとえば傾斜した
コンクリート表面等にブロツクを敷設した場合に
あつても、上位側の土壌が乾きすぎ、下位側の土
壌が湿りすぎる等の欠点が生じることがない。
なお、第3図に仮想線で示された突起9は、板
状又は点状として筒状本体1の上面に必要に応じ
て設けられるものである。この突起9は、表土7
を必要とする高さに盛り上げるときの指標として
役立つ。
本例において、一枡の辺の長さに等しい単位長
さ、具体的には20〜30cmの長さのブロツクを使用
している。このような長さのブロツクを使用する
ことにより、芝生を植えようとする場所の広さに
応じて、土壌保持部の広さを調整することが容易
に行われる。しかし、ブロツクの単位長さは、こ
れに拘束されるものではなく、複数個の枡に相当
する長さをもつたものを使用することができる。
このような長辺のブロツクによるとき、使用する
部材の個数が減るので、作業が容易となる。ま
た、ブロツクを枡目状に配置することに代え、長
辺のブロツクを一方向のみに配列する方式も採用
できる。どのように芝生土壌保持用ブロツク配列
するかは、その設置個所であるコンクリート建築
物の屋根等の広さ、傾斜状態等を考慮して適宜選
択される。また、ブロツク同士を連結する継手
も、他の連結手段に代えることが可能である。
このように、芝生8植えつけ用の土壌を保水層
6及び表土7の2層とし、その横に排水路2を設
けるとき、芝生8に対する水の補給が確実に行わ
れ、しかも土壌の厚みを抑えることができる。た
とえば、排水層、保水層及び植付け用の土壌から
なる3層で基盤を形成した場合にはその厚み30〜
60cmであつたものが、前述の2層構造により10〜
15cmと低減する。その結果、コンクリート構造物
に与える負荷も小さくなる。また、土壌形成に必
要な作業時間も短縮される。
芝は根を上に向けて伸ばす特性をもつているの
で、このような表土7によつても充分に芝生8を
育てることが可能である。そして、保水層6に充
分な水が蓄えられるため、日差しの強い夏場にあ
つても1週間に1回程度の給水を行うことによつ
て、植え付けられた芝生8の成育に必要な水分を
確保することができる。
また、保水層6及び表土7があるために、太陽
の直射熱がこれらの層に吸収され、また、保水層
6に含まれている水分の蒸発に使用される。この
ようにして、保水層6及び表土7は、コンクリー
ト建築物に対する断熱作用も果たし、建築物の内
部は快適な空間となる。
以上の例においては、表層部が防水処理された
コンクリート構造物に対して、芝生土壌を作るこ
とを説明した。しかし、これに拘束されることな
く、防水処理されていないコンクリート構造物に
対しても、本考案の芝生土壌保持用ブロツクを使
用することができる。この場合には、保水層6と
コンクリート構造物の表面との間に水不透過性の
シートを配置することにより、保水層6からコン
クリート構造物内部に水が浸透することを防ぐ。
また、保水層6及び表土7からなる土壌の耐圧
強度を高めるために、芝生土壌保持用ブロツクで
作られた空間に、垂直方向に延びる壁体をもつ補
強材を配置することもできる。このようにすると
き、たとえば歩行等による圧力をその補強材で支
持することができるので、芝生8上を人が歩くこ
ともできる。また、土壌形成時に保水層6又は表
土7を搗き固めることができるので、土壌形成作
業の短縮化が図られる。
〔考案の効果〕
以上に説明したように、本考案の芝生土壌保持
用ブロツクにおいては、芝生植付け用の基盤を保
水層及び土壌の2層で形成し、その保水層に適宜
の間隔で排水路を配置している。このため基盤の
厚みを小さくしてコンクリート建築物等に対する
負荷を軽減させることができる。また、各保水層
が側壁によつて相互に分離されているため、保水
層に蓄えられる水分の量はブロツク敷設面全域に
わたりほぼ一様となり、芝生の育成環境を一定化
することができる。そして、芝生植付け用の2層
の基盤、とくに保水層を設けることによつて、コ
ンクリート建築物にあたる太陽熱を吸収すること
ができるので、断熱の効果も得ることができる。
このようにして、本考案によるとき、今まで人
工芝で装飾されていたコンクリートの表面に天然
の芝を張ることができるので、都市の美化に大い
に貢献する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案実施例の芝生土壌保持用ブロツ
クを示す斜視図であり、第2図は複数の芝生土壌
保持用ブロツクを整列配置した状態を示し、第3
図はその芝生土壌保持用ブロツク群に芝生を植え
付けた状態を示す。 1……逆U字型本体、2……排水路、3……通
水孔、4……フランジ、5……継手、6……保水
層、7……表土、8……芝生、9……突起、10
……側壁、11……天井壁。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. コンクリート建築物の屋上、コンクリート舗装
    面等の人工地盤の上で芝生を育成するとき、複数
    のブロツクを組み合わせることにより表土の下方
    に設けられる保水層を区分して保持するブロツク
    であり、個々のブロツクは、所定厚みの保水層を
    保持する側壁が両側に形成され、前記側壁の上部
    を天井壁で連結した断面逆U字型の本体をもち、
    且つ前記保水層から溢れた余剰水を内部に通過さ
    せる通水孔を前記天井壁に形成したことを特徴と
    する芝生土壌保持用ブロツク。
JP1986124898U 1986-08-13 1986-08-13 Expired JPH04665Y2 (ja)

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JP1986124898U JPH04665Y2 (ja) 1986-08-13 1986-08-13
KR1019870008908A KR900003035B1 (ko) 1986-08-13 1987-08-13 잔디밭 토양 유지용 블록

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JP1986124898U JPH04665Y2 (ja) 1986-08-13 1986-08-13

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JPS6331756U JPS6331756U (ja) 1988-03-01
JPH04665Y2 true JPH04665Y2 (ja) 1992-01-10

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JP2009136278A (ja) * 2007-11-14 2009-06-25 Kureatera:Kk 緑化用地盤軽量化部材及び屋上緑化工法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5244884A (en) * 1975-10-07 1977-04-08 Chiyoda Chem Eng Construct Co Process for making water permeable moldings for collecting and discharging drainage
JPS595065U (ja) * 1982-07-02 1984-01-13 東芝イ−エムアイ株式会社 デイスク・ケ−ス

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