JPH046584Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、まほうびん等の液体容器のハンドル
の構造に関するものであつて、特に、携帯用まほ
うびんのハンドルとして適した構造に関するもの
である。

この種の液体容器のハンドルとしては、不使用
時には液体容器本体に対して折畳み、液体容器を
コンパクトに携行したり収納したりすることがで
き、また使用時にはハンドルを液体容器本体から
引出して、これを把持して内容液を注出すること
ができるものが好ましい。

従来の技術 従来この種の液体容器のハンドルとしては、各
種の構造のものが知られている。その一つの構造
として、実開昭60−188537号公報、実開昭60−
13024号公報、実開昭60−109549号公報等に記載
されたものがある。このハンドルは、ハンドル本
体を液体容器本体に対して離接可能に設け、収納
時にはハンドル本体を液体容器本体に接近させて
収納し、使用時にはハンドル本体を液体容器本体
から引出して把持するようにしたものである。

考案が解決しようとする問題点 しかしながらこれらのものは、部品点数が多く
て構造が複雑であり、また構造によつてはハンド
ルを引出したり折畳んだりする操作が複雑で面倒
なものが多い。

本考案はかかる事情に鑑みなされたものであつ
て、コンパクトに畳むことができ、且つ構造が簡
単であつて、ハンドル本体の収納、引出しの操作
が容易なハンドルの構造を提供することを目的と
するものである。

問題点を解決する手段 而して本考案のハンドルは、液体容器本体に上
下に間隔を置いて支持部材を二つ取付け、該支持
部材間にハンドル本体を液体容器本体に対して離
接可能に配設し、該ハンドル本体の端面又は前記
支持部材の対向する面のいずれか一方にピンを立
設すると共に、他方に摺動溝を形成し、前記ピン
を摺動溝に摺動可能に嵌合したことを特徴とする
ものである。

以下本考案を図面に従つて説明する。第１図は
本考案のハンドルを適用した液体容器としてのま
ほうびんを示すものであつて、１は液体容器本体
であるまほうびん本体であり、該まほうびん本体
１の胴部の側面には、上下に間隔を置いて二つの
支持部材２，３が取付けられている。４は前記ま
ほうびん本体１の上端開口部に被せられた蓋であ
る。

５はハンドル本体である。該ハンドル本体５は
略コ字状であつて中央部に握り部６が形成され、
前記支持部材２，３の間に前記まほうびん本体１
に対して離接する方向に摺動可能に嵌合されてい
る。第２図乃至第４図は支持部材２，３に対する
ハンドル本体５の取付け状態を示すものであつ
て、前記ハンドル本体５の上端面にはピン７が立
設されており、上部支持部材２の下面には前記ピ
ン７ａが摺動可能に嵌合する摺動溝８ａが形成さ
れている。また前記下部支持部材３の上面にもピ
ン７ｂが立設され、ハンドル本体５の下端面には
前記ピン７ｂが摺動可能に嵌合する摺動溝８ｂが
形成されている。

またハンドル本体５の上下両端部における支持
部材２，３に対する嵌合部には、小突起９が突設
され、また支持部材２，３には小凹部１０が形成
されており、ハンドル本体５をまほうびん本体１
に接近した状態及び離れた状態において、前記小
突起９が小凹部１０に嵌合してクリツク感を持た
せるようになつている。

なお図面においては、ハンドルの上部において
はハンドル本体５にピン７ａを立設し、上部支持
部材２に摺動溝８ａを形成しており、ハンドルの
下部においては下部支持部材３にピン７ｂを立設
し、ハンドル本体５に摺動溝８ｂを形成している
が、本考案はこの構造に限定されるものではな
く、ハンドルの上下いずれにおいても、それぞれ
ハンドル本体５又は支持部材２，３のいずれか一
方にピン７ａ，７ｂを立設し、他方に摺動溝８
ａ，８ｂを形成すれば良いのである。

また前記ピン７ａ，７ｂは、ハンドル本体５又
は支持部材２，３に一体に成型したものであつて
も良く、また図面に示すように別部材のピンをハ
ンドル本体５又は支持部材２，３に植設したもの
であつても良い。

作 用 まほうびんを携帯し、又は収納する際には、図
面に実線で示すようにハンドル本体５をまほうび
ん本体１に接近する方向に摺動させ、小突起９を
小凹部１０に嵌合させてハンドル本体５を保持す
る。またハンドル本体５を把持して内容液を注出
する際には、図面に鎖線で示すように握り部６を
持つてハンドル本体５を引張ることによりハンド
ル本体５はまほうびん本体１から離れる方向に摺
動し、この状態で小突起９が小凹部１０に嵌合し
て保持される。

考案の効果 本考案によれば、ハンドルは単一の部材よりな
るハンドル本体５で構成されており、構造が非常
に簡単であつて安価に提供することができる。し
かもハンドル本体５をまほうびん本体１に対して
離接させるという単純な操作によつてハンドルの
収納及び引出しの操作をすることができ、操作が
極めて容易である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案のハンドルを適用した液体容
器の一例としてのまほうびんの斜視図である。第
２図は、液体容器のハンドル取付け部分の拡大中
央縦断面図である。第３図及び第４図は、前記第
２図における−断面図及び−断面図であ
る。 １……液体容器本体、２，３……支持部材、５
……ハンドル本体、７ａ，７ｂ……ピン、８ａ，
８ｂ……摺動溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 液体容器本体１に上下に間隔を置いて支持部材
   ２，３を二つ取付け、該支持部材２，３間にハン
   ドル本体５を液体容器本体１に対して離接可能に
   配設し、該ハンドル本体５の端面又は前記支持部
   材２，３の対向する面のいずれか一方にピン７
   ａ，７ｂを立設すると共に、他方に摺動溝８ａ，
   ８ｂを形成し、前記ピン７ａ，７ｂを摺動溝８
   ａ，８ｂに摺動可能に嵌合したことを特徴とす
   る、液体容器のハンドル。