JPH0328815Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本案は、複数のコンパクト容器を連結できるよ
うにした化粧用の連結式コンパクト容器に係る。

「従来の技術」 化粧用のコンパクト容器は、それぞれ独立に形
成されている。

「考案が解決しようとする問題点」 近時、化粧方法の進展に伴つて、多数の化粧品
や化粧用具が使用されるようになつており、ま
た、天候、昼夜、季節等も考慮して化粧がなされ
ている。携帯用として使用されるコンパクト容器
内には、外出時に特に必要となると思われるもの
を収納させることとなるが、上記のように天候等
を考慮すると、外出の都度収納物を入れ替えるこ
とは面倒である。

そこで、本案は、異なる収容物を入れた複数の
コンパクト容器を任意に連結できるようにして、
上記の必要を満足させようとするものである。

「問題点を解決するための手段」 本案は、図面に示すように、方形のコンパクト
容器Ａの身１の一側外面に、側壁１１に沿わせて
断面Ｌ字状の固定連結片１２を突設し、該固定連
結片の外側に、断面逆Ｌ字状の起倒連結片１３を
ヒンジ１４を介して連設して、該起倒連結片を起
立状態にて固定連結片１２に離脱可能に係合さ
せ、また、身１の他側外面に、その固定連結片１
２と倒れた起倒連結片１３に対応させてそれらが
嵌る連結溝１５，１６を形成して成る。

「作用」 如上の構成であるから、一方のコンパクト容器
Ａの起倒連結片１３を倒し、該起倒連結片と固定
連結片１２とをそれぞれ他方のコンパクト容器Ａ
の連結溝１５，１６へ嵌合させれば、双方のコン
パクト容器Ａ，Ａは、側面において連接された連
結状態となる（第３図）。また、このようにして
複数を任意に連結させ、あるいは、離脱させるこ
とができる。

「実施例」 図面は、本案の実施例を示している。

図示のものは、身１及び蓋２を合成樹脂により
成形し、上述の構成を身１において一体成形によ
り得ている。また、起倒連結片１３は、固定連結
片１２の角部に連ねている。３は、身１と蓋２を
枢着した軸である。

「考案の効果」 本案によれば、一方のコンパクト容器Ａの固定
連結片１２と起倒連結片１３を、他方のコンパク
ト容器Ａの連結溝１５，１６へ嵌合させることに
より、複数のコンパクト容器を任意に相互に容易
に連結させることができ、したがつて、個々のコ
ンパクト容器の選択によつて消費者が必要とする
化粧品、化粧用具を揃えることができて便利であ
り、また、単独で使用する場合も外見が悪くなる
ことがなく、複数のコンパクト容器を携帯する場
合は、連結により携帯が容易で、個々のコンパク
ト容器を複数携帯する場合のようにその１つが見
当らなくて困るようなことがない。しかも、２個
の連結片を用いるので、その連結は頗る強力であ
る。

【図面の簡単な説明】

図面は、本案の実施例で、第１図は、斜視図、
第２図は、要部の断面図、第３図は、連結状態を
示す要部の断面図、第４図は、要部の斜視図であ
る。 Ａ……コンパクト容器、１……身、２……蓋、
３……軸、１１……側壁、１２……固定連結片、
１３……起倒連結片、１５，１６……連結溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 方形のコンパクト容器Ａの身１の一側外面に、
   側壁１１に沿わせて断面Ｌ字状の固定連結片１２
   を突設し、該固定連結片の外側に、断面逆Ｌ字状
   の起倒連結片１３をヒンジ１４を介して連設し
   て、該起倒連結片を起立状態にて固定連結片１２
   に離脱可能に係合させ、また、身１の他側外面
   に、その固定連結片１２と倒れた起倒連結片１３
   に対応させてそれらが嵌る連結溝１５，１６を形
   成したことを特徴とする連結式コンパクト容器。