JPH0465669A - 超音波探傷装置 - Google Patents

超音波探傷装置

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Publication number
JPH0465669A
JPH0465669A JP2176331A JP17633190A JPH0465669A JP H0465669 A JPH0465669 A JP H0465669A JP 2176331 A JP2176331 A JP 2176331A JP 17633190 A JP17633190 A JP 17633190A JP H0465669 A JPH0465669 A JP H0465669A
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JP
Japan
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probe
defect
signal
circuit
ultrasonic
Prior art date
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Pending
Application number
JP2176331A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Murayama
村山 章
Megumi Tanaka
恵 田中
Toshiya Akiyama
秋山 俊弥
Mitsuhiro Hoshino
星野 充宏
Akio Onimaru
鬼丸 昭夫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JAPAN PUROOBU KK
JFE Engineering Corp
Tokyo Keiki Inc
Original Assignee
JAPAN PUROOBU KK
Tokimec Inc
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by JAPAN PUROOBU KK, Tokimec Inc, NKK Corp, Nippon Kokan Ltd filed Critical JAPAN PUROOBU KK
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Publication of JPH0465669A publication Critical patent/JPH0465669A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は分割型探触子と垂直探触子とを用いた超音波探
傷装置に関する。
[従来の技術] 例えば鋼板等の被測定体内に存在する欠陥を検出する欠
陥探傷装置の一つとして超音波探傷装置が実用化されて
いる。そして、その超音波探傷手法はJISにも規定さ
れている(例えばJIS G−0801)。
この垂直超音波探傷法に用られる超音波探触子は大きく
分けて垂直探触子と分割型探触子との2種類があり、そ
れぞれ被測定体の厚みや使用目的に応じて使い分けられ
ている。
第7図(、a)は垂直探触子の概略構成を示す図である
。この垂直探触子1はダンパー材が充填された容器2内
に超音波の送信と受信とを行う1枚の振動子3が被測定
体としての鋼板4の取付面4aに平行に配設されている
。そして、外部の制御装置から信号線5を介してパルス
信号を振動子3に印加すると、振動子3から超音波6が
鋼板4の厚み方向(垂直方向)に送出される。鋼板4内
を垂直方向に伝播される超音波6は例えば鋼板4の反対
面(底面)で反射されて、同一の振動子3へ入射する。
したがって、この振動子3に接続された信号線5を介し
て検出される受信信号aには第7図(a)の右側に示す
ように、送信パルス波Tと底面での反射波Bとが含まれ
る。
こ、こて、鋼板4の内部に欠陥が存在すると、この欠陥
で超音波6が反射されるので、受信信号aにおけ−る送
信パルス波Tと底面反射波Bとの間に欠陥に起因する欠
陥波が生じる。よって、欠陥の発生位置(発生深さ)と
波高さ(レベル)で示される欠陥規模とを特定できる。
第7図(b)は分割型探触子の概略構成を示す図である
。この分割型探触子7はくさび材及びダンパー材が充填
された容器8内に超音波の送信振動子9と受信振動子1
0とが鋼板4の取付面4aに対して多少傾斜して配置さ
れている。そして、垂線上に位置する焦点11の上下位
置は、前記傾斜角を変化させることで調整可能である。
外部の制御装置から信号線12aを介してパルス信号を
送信振動子9に印加すると、送信振動子9から超音波6
が鋼板4内の焦点11方向に送出される。
また、受信振動子10は、前記焦点11方向から入力さ
れる超音波を受信し、その受信信号すを信号線12bを
介して制御装置へ送出する。したがって、この受信信号
すには第7図(b)の右側に示すように、受信振動子1
0の取付位置での送信パルス波Tと、取付面4aでの表
面反射波Sと、底面での底面反射波Bとが含まれる。
したがって、鋼板4内の前記焦点11近傍に欠陥が存在
すると、この欠陥で超音波6が反射されるので、受信信
号すにおける表面反射波Sと底面反射波Bとの間に欠陥
に起因する欠陥波が生じる。
よって、欠陥の発生位置と規模とを特定できる。
[発明が解決しようとする課題] しかしなから第7図に示す垂直探触子1または分割型探
触子7を用いた超音波探傷装置においてもまだ解消すべ
き次のような問題があった。
すなわち、第7図(a)に示す垂直探触子1を用いた超
音波探傷装置においては、同図の右側の受信信号aの波
形に示すように、被測定体としての鋼板4のごく浅い部
分には送信パルス波Tが重畳するので、たとえその部分
に欠陥が存在したとしてもその欠陥に起因する反射波(
エコー)は送信パルス波Tに埋もれてしまうので、正確
に検出できない問題がある。例えば、5 M Hzの振
動子を用いた場合には、前記欠陥が測定できない範囲は
取付面4aから10+aa+にも達する場合がある。前
述したJISにおいても、この垂直探触子1を用いて測
定できる鋼板4の厚みtは13am以上であると規定さ
れている。
また、たとえ水浸法を採用したとしても、幅広い表面反
射波が生じるので、取付面近傍の欠陥を検出できない距
離範囲を狭くすることは困難である。
一方、第7図(b)に示す分割型探触子7におい°Cは
、受信信号すにおける鋼板4の取付面4a(表面)近傍
には送信パルス波Tが現れないので、表面下1〜2mm
より深い位置にある欠陥を検出することが可能である。
しかし、受信振動子10でもって精度良く欠陥を検出で
きる領域は、第8図に示すように、焦点11を中心とす
る両方の振動子9.10が同時にカバーする斜線で示し
た領域(焦点範囲)13のみとなる。したがって、受信
信号すにて得られる欠陥に起因する欠陥波の検出感度は
同図の右側に示すようにこの領域13で最大鏡を示す。
第9図は鋼板4の厚み方向の各距離dにおける欠陥の検
出感度を示す検出感度特性図である。図示するように、
前記領域13を越える距離dの領域で欠陥検出感度は大
幅に低下する。
したがって、この分割型探触子7においては、厚い鋼板
4を測定できない問題がある。前述したJISにおいて
も、この分割型探触子7を用いて測定できる鋼板4の厚
みtは20+e+a未満であると規定されている。
また、分割型探触子7を用いて、例えば板厚約6′0■
までの広い距離範囲に亘って欠陥を検出可能にした超音
波探傷装置が開発されている。
この場合、分割型探触子7の欠陥検出感度は第9図に示
すようにそれぞれ距離dによって大きく変化するので、
DAC(距離感度補正)回路を用いて、底面近傍の遠距
離位置に発生した欠陥に起因する欠陥波を該当欠陥の規
模に相当する大きさに補正するようにしている。
このようにDAC回路を用いて感度補正を行うことによ
って、操作者は出力された欠陥波の高さ(レベル)のみ
を観測することによって、発生位置に関係なく欠陥規模
を正確に把握できる。また、発生位置に関係なく、一定
レベル以上の欠陥波を無条件に検出して警報を出力すれ
ばよいので、操作者が欠陥波を観測して判断する必要が
なく、欠陥の探傷速度を高めることができる。
しかし、この感度補正を行うためのDAC回路の補正曲
線(DAC曲線)を作成する作業は操作者−かその都度
行っている。このDAC曲線を作成するには、DAC起
点、DAC範囲、DACマーク DAC傾斜値等のDA
C関係の各調整つまみを鋼板4の各厚みt毎に探触子を
移動させながら、一定のレベルに調整する必要がある。
この調整作業は非常に繁雑で、また高度な熟練度が要求
されるので、この作業は熟達した者が実施する必要があ
った。また、測定を実行する毎に調整を実施する必要が
あった。
さらに、遠距離の検出感度を例えば増幅器等を用いて強
制的に上昇させているので、増幅に起因する雑音が混入
しやすく、S/Nが低下する問題があった。すなわち、
本質的に遠距離の欠陥検出におけるS/Nは近距離にお
けるS/Nに比較し格段に低下する。よって、厚み方向
の全測定範囲に亘って均一なS/N特性を得ることがで
きないので、この分割型探触子を用いた超音波探傷装置
全体の欠陥検出精度か低下する問題があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、
分割型探触子と垂直探触子とを測定位置の距離、に応じ
て切換使用することによって、被測定体における取付面
からの近距離および遠距離の広い距離範囲に亘って欠陥
をほぼ均一な検出感度で検出でき、欠陥の検出範囲の拡
大と検出精度の向上とを図ることができる超音波探傷装
置を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記課題を解決するために、本発明の超音波探傷装置に
おいては、超音波の送信振動子と受信振動子とを被測定
体の取付面に直交する垂線上に焦点を結ぶように配設し
た分割型探触子と、被測定体の取付面と直交する方向に
超音波を同一の振動子で送受信する垂直探触子と、分割
型探触子の送信振動子と垂直探゛触子の振動子へパルス
信号を印加してそれぞれパルス状の超音波を発生させる
送信回路と、分割型探触子の受信振動子から出力された
受信信号に含まれる欠陥等に起因する各種反射波に対応
するピーク波を有する第1のピーク波□信号を出力する
第1の受信′回路と、垂直探触、子の振動子から出力さ
゛れた受信信号に含まれる欠陥等に起因する各種反射波
に対応するピーク波を有する第2のピーク波信号を出力
する第2の受信回路と、第1.第2のピーク波信号に基
づいて欠陥の発生位置および欠陥規模を解析する欠陥解
析手段とを備えたものである。
また、別の発明においては、上記各手段に加えて、第1
.第2の受信回路から出力された第1゜第2のピーク波
信号のうちの取付面から規定距離ま4での近距離区間は
第1のピーク波信号を選択し、また取付面から規定距離
をこえる遠距離区間は第2のピーク波信号を″選択して
欠陥解析手段へ出力する信号切換回路を備えたものであ
る。
さらに別の発明においては、分割型探触子と垂直探触子
とを一つの複合超音波探触子として同一容器内に組込ん
でいる。
[作用] このように構成された超音波探傷装置には分割型探触子
と垂直探触子とが備えられている。そして、分割型探触
子における焦点位置を調整して取付面から比較的近距離
の範囲における欠陥に起因する欠陥波の検出感度を上昇
させることによって、比較的近距離の欠陥を検出する。
また、取付面から比較的遠距離の範囲においては、垂直
探触子でもって欠陥に起因する・欠陥波を検出する。な
お、垂直探触子においては、欠陥に起因する反射波は、
入射波に対して垂直に反射された波であるので、たとえ
長距離に存在する欠陥に起因する反射波であったとして
も一定の距離範囲においてはほとんど減衰しない。
具体的には、送信回路からパルス信号を各探触子に印加
・して、各探触子から出力される各受信信考がら各探触
子に対応するそれぞれのピーク波信号を抽出し、この抽
出された各ピーク波信号を用いることによって、欠陥の
発生位置にかかわらず、欠陥波の高さ(レベル)のみで
欠陥規模を正確に把握できる。
よって、広い距離範囲に亘って欠陥の発生位置およびそ
の規模を精度良く測定できる。
また、信号切換回路でもって、近距離に相当する区間は
分割型探触子に対応するピーク波信号を取出し、遠距離
に相当する区間は垂直探触子に対応するピーク波信号を
取出す。したかって、この信号切換回路から出力される
ピーク波信号を用いることによって、操作者がピーク波
信号を切換操作することなく、欠陥の発生位置にかかわ
らず、欠陥規模を正確に把握できる。
また、分割型探触子と垂直探触子とを一つの複合超音波
探触子として同一容器内に組込んでいるので、探触子の
取扱いが簡単になり、超音波探傷装置全体の操作性を向
上できる。
[実施例] 以下本発明の一実施例を図面を用いて説明する。
第1図は実施例の超音波探傷装置全体を示す断面模式図
であり、第2図はこの超音波探傷装置に備えられた複合
超音波探触子の概略構成を示す透視斜視図である。
この超音波探傷装置は、大きく分けて、垂直探触子と分
割型探触子とが組込まれた複合超音波探触子20と、こ
の複合超音波探触子20を作動する制御装置30とで構
成されている。
そして、複合超音波探触子20においては、箱型の容器
21内に、垂直探触子を構成する2枚の振動子2.2a
、22bと、分割型探触子を構成する1枚の・送信振動
子23aと1枚の受信振動子23bとが組込まれている
。また、この容器21内には、くさび材及びダンパー材
が充填されている。そして、各振動子22a、22bは
音響分割板24を挟んで鋼板4の取付面4aに平行に配
設されている。また、送信振動子23a1受信振動子2
3bは前記音響分割板24を挾んだ対称位置に略ハ字形
に傾斜して配設されている。そして、この送信振動子2
3aおよび受信振動子23bで構成される分割型探触子
の焦点25の取付面4aから・の厚み方向の距離dFは
前記傾斜角度によって定まる。
また、容器21の上面21aには各振動子22a、22
b、23a、23bに対応する4個の接続端子26a、
26b、2.7a、27bが取付けられている。そして
、各接続端子26a〜27bと各振動子22a〜23b
とはそれぞれ例えばコイルからなる整合器28を介して
接続されている。もちろん整合器28を必要としない場
合もあり得る。
そして、送信振動子23aと受信振動子23bとで構成
される分割型探触子における厚み方向の各距離dにおけ
る前述した欠陥に起因する欠陥波の検出感度は第3図の
感度特性Bとなる。すなわち、焦点25の位置(距離d
’p)が最大感度となる。また、垂直探触子を構成する
各振動子22a。
22bは鋼板4の取付面4aに対して垂直に超音波を送
信すると共に、鋼板4の表面(取付面4a)や鋼板内部
の欠陥や底面で反射された超音波を受信する。したがっ
て、各振動子22a、22bは全く同一機能を有する。
そして、この各振動子22a、22bで構成された垂直
探触子における鋼板4の厚み方向の各距離dにおける欠
陥波の検出感度は第3図の感度特性Aとなる。そして、
この垂直探触子においては、斜゛線で示す取付面4aか
ら距離d、までの範囲が検出不能範囲となる。
なお、分割゛型探触子の検□出感度と垂直探触子の検出
感度はその検出手法が異なるので一致しないが、前述し
た例えばコイルかテなる各整合器28の物理特性を変化
させることによって、第3図に示すように、□分割型探
触子の感度特性Bの最大値を垂直i触子の“感度□特性
に□はぼ一致させている。
また、複合超音波探触子20を作動する制御装置30″
は゛第4図1に示すように構成されている。
送信回路31は規定周期P′毎にパルス信号Cを接続端
子27aを介して分割□型探触子の送信振動子2’3a
に印加する。また、受信振動子23bから出力された受
信信号eは第1の受信回路32へ入力される。第1の受
信回路32は、入力した受信信号eの雑音成分を予め設
定されているスレッショルド電圧VSHで除去して、第
1のピーク波信号e1として信号切換回路33を介して
欠陥解析手段としてのCR7表示器34の縦軸へ印加す
る。
なお、第1の受信回路32から出力された第1のピーク
波信号e1は欠陥ゲート回路35を介して例えばレコー
ダに出力される。
また、送信回路36も同様に規定周期P毎にパルス信号
fを接続端子26a、26bを共通に介して振動子22
a、22bに同時に印加する。また、各振動子22a、
22bから出力された受信信号gは合成されて第2の受
信回路37へ入力される。第2の受信回路37は、入力
した受信信号gの雑音成分を予め設定されているスレッ
ショルド電圧VSHで除去して、第2のピーク波信号g
1として信号切換回路33を介してCR7表示器34の
縦軸へ印加する。なお、第2の受信回路37から出力さ
れた第2のピーク波信号g1は欠陥ゲート回路38・□
を介して例えばレコーダに出力される。
また、各送信回路31.36の各パルス信号C9fの出
力タイミングは同期回路39にて制御される。この曲期
回路39には操作者が操作する切換スイッ升3’9aが
接続されてお炉、この切換スイッチ3”9aを同時励振
側に投入すると、各パルス信号c、fは第5図(a)に
示すように完全に同時に出力される。一方、切換スイッ
チ39aを交首□側“に”’m人すると、各パルス信号
C,fは第5図(b)に示すよ□うに、互いにl/2だ
け周期がずれて交互に出力さ°れる。
また、同期回路39は時間軸回路40へ各パールス信号
c、fの出力タイミング信号を送出する。
時間軸回路40は、入力した出力タイミング信号に基づ
いて、CR7表示器34の横軸(時間軸)に距離dに対
応する掃引信号を印加する。同時に、切換スイッチ3”
9aが同時励振側に投入されていた場合には、横軸の距
離dか切換距離dCに達したタイミングで切換信号りを
信号切換回路33へ出力して、CR7表示器34へ入力
されるピーク波信号を、分割型探触子に対応する第1の
受信回路32からの第1のピーク波信号e1から垂直探
触子に対応する第2の受信回路37からの第2のピーク
波信号g1へ切換え□る。
な゛お、゛□同期回路39における切換スイッチ39a
が交互励振側に投入されていた場合には、時間軸回路4
0から信号切換回路33へ切換信号りが送出されること
はな・い。この場合、操作者かマニアル操作でもって、
信号切換回路33を切換操作する。
また、各電子回路部品゛には電源回路41から駆動電圧
VCか供給される。
このような制御装置30において、同期回路39の切換
スイッチ39’aを同時励振側に投入した状態で電源を
投入すると、送信回路31.36から各パルス信号c、
fが分割型探触子および垂直探触子へ規定周期Pでもっ
て送出される。その結果、分割型探触子の送信振動子2
3aおよび垂直探触子22a、22bからパルス状の超
音波が出力される。各振動子23a、22a、22bか
ら出力された超音波は取付面4aにてその一部が反射さ
れ、残りが鋼板4内へ入射して焦点方向および垂線方向
に伝播される。そして、底面で反射さ゛れた反射波が振
動子22g、22bへ入射される。また、伝播途中で欠
陥に遭遇するとその欠陥にて反射された欠陥波が受信振
動子23bおよび振動子22a、22bへ入射する。
よって、分割型探触子に対応する第1の受信回路32か
ら出力される第1のピーク波信号e1には、第6図に示
すように、送信パルス波T2表面反射波S、底面反射波
Bの他に、欠陥に起因する、欠陥反射波F、、F2が生
じる。この場合、取付面4a(表面)近傍に発生する欠
陥の欠陥波F1の欠陥規模に対応する波高さ(レベル)
は大きいが、底面近傍に発生する欠陥の欠陥波F2の欠
陥規模に対応する波高さは低い。
一方、垂直探触子に対応する第2の受信回路37から出
力される第2のピーク波信号g1には、第6図に示すよ
うに、送信パルス波T、底面反射波Bの他に、欠陥に起
因する欠陥波F2か生じる。
なお、取付面4a(表面)近傍にも欠陥が存在するので
、二の欠陥に起因する欠陥波F1も存在するが、大きい
送信パルス波Tに埋もれてしまって識別できない。
そして、第1、第2のピーク波信号e++g+は信号切
換回路33を介してCR7表示器34へ入力されるが、
距離dが取付面4a (d=0)から切換距離(、d=
dc)までの期間は、時間軸回路40からの切換信号り
にて信号切換回路33が第1の受信回路32側に切換接
続されているので、二の期間には、CR7表示器34に
は垂直探触子からの第2のピーク波信号g1が入力され
なくて、分割型探触子からの第1のピーク波信号e1が
表示される。なお、垂直探触子と分割型探触子における
超音波相互間には経路差が存在するが、この差は信号切
換回路33の切換動作に応動してCR7表示器34に入
力される掃引信号のゲインが自動的に微調整される。よ
って、CR7表示器34に表示される第6図に示すつな
ぎ合わされたピーク波信号の波形位置と取付面4aから
の深さを示す距離dとは1対1に対応している。
このよう”な構成の超音波探傷装置であれば、距離dが
取付面(距離d−0)から切換距離(d−dc)までの
近距離区間においては、CR7表示器34には゛、第6
図に示すように、分割型探触子からのピーク波信号e1
が表示される。この状態においては、第2のピーク波信
号g1は表示されないので、取付面4a近傍に大きな送
信パルス波形Tが現れない。したがって、取付面近傍の
欠陥に起因する欠陥波F1を確実に検出できる。
また、距離dが切換距離(d=dc)から底面位置(d
−t)までの遠距離区間においては、CR7表示器34
には、第6図に示すように、垂直探触子からのピーク波
信号g1が表示される。
この状態においては、たとえ遠距離区間であってもも十
分大きい均一な欠陥検出感度が維持されるので、底−面
近傍に発生した欠陥の反射波F2がその欠陥規模に対応
する十分な大きさ(レベル)で表示される。したがって
、底面近傍の欠陥に起因する欠陥波F2を確実に検出で
きる。
このように、垂直探触子と分割型探触子とを組込んだ複
合超音波探触子20を使用することによって、DAC回
路を使用せずに、鋼板4の複合超音波探触子20の取付
面4aから反対面(底面)までの広い距離範囲に亘って
、十分大きい均一な欠陥検出感度が得られる。よって、
欠陥の検出精度を大幅に向上できる。
また、従来の分割型探触子のみを用いた超音波探傷装置
で使用したDAC回路を用いて感度補正を行う必要がな
い。その結果、繁雑な調整作業を除去できるので、この
複合超音波探触子20を用いた超音波探傷装置の操作性
を大幅に向上できる。
さらに、取付面4aから反対面までの広い距離範囲に亘
って均一な欠陥検出感度が維持される。
よって、欠陥の発生位置に関係なく、一定レベル以上の
欠陥波Fを無条件に検出して警報を出力すればよいので
、操作者が欠陥波を観測して判断する必要がない。よっ
て、欠、陥の探傷速度を上昇できる。
また、操作者が波形を観察して判断する必要がないので
、欠陥の探傷処理を自動化できる。したかって、工場等
における製品の検査工程において、連続して移動する帯
状の鋼板に対してオンラインでもってこの鋼板内に存在
する欠陥を連続的に自動探傷できる。
次に、同期回路39の切換スイッチ39aを交互励振側
に投入した場合を説明する。
切換スイッチ39aを交互励振側に投入すると、第5図
(b)に示すように、各送信回路31゜36から互いに
周期が1/2だけずれたパルス信号c、fが分割型探触
子および垂直探触子の各振動子23a、22a、22b
に印加される。その結果、送信振動子23aの超音波の
出力タイミングと振動子22a、22bの超音波の出力
タイミングがずれる。よって、両方の超音波が互いに干
渉しあうことが未然に防止される。したがって、各探触
子から出力される各受信信号e、gのS/Nを向上でき
るので、結果として欠陥の検出精度をさらに向上できる
なお、この場合は、ピーク波信号e++gl相互間で周
期がl/2だけずれているので、CRT表示器34に同
時に表示することはなく、操作者が信号切換回路33を
手動で切換操作して、各ピーク波信号e++g+を交互
にCRT表示器34に表示させて、欠陥波Fを観察すれ
ばよい。
すなわち、通常は切換スイッチ39aを同時励振側に投
入してオンライン探、傷を実行させ、異常か発生したり
、オフライン探傷を実行する場合には、切換スイッチ3
9aを交互励振側に投入して、操作者が詳細に欠陥波を
観測する□等の選択か可能である。
さらに、分割型探触子と垂直探触子とを一つの複合超音
波探触子20として同一容器21内に組込んでいるので
、探触子の取扱いか簡単になり、超音波探傷装置全体の
操作性を大幅に向上できる。
なお、本発明は上述した実施例に限定されるものではな
い。すなわち、複合超音波探触子20を作動する制御装
置30をもっと簡略化することが可能である。例えば受
信回路32.37は入力した受信信号e、gを簡単なフ
ィルタで雑音成分のみを除去してCRT表示器34へ送
出してもよい。
また、時間軸回路40から切換信号りを送出しなくて、
信号切換回路33を操作者が必要に応じてマニアル操作
で切換えるようにしてもよい。さらに、同時励振のみを
行う場合には、送信回路31゜36は1個のみでよい。
このように、複雑な制御装置を用いなくても前述した複
合超音波探触子20としての機能を十分発揮することが
可能である。
[発明の効果] 以上説明したように本発明の超音波探傷装置によれば、
分割型探触子と垂直探触子とを測定位置の距離に応じて
切換使用している。したがって、被測定体における取付
面からの近距離および遠距離の広い距離範囲に亘って欠
陥をほぼ均一な検出感度で検出でき、欠陥の検出範囲の
拡大と検出精度の向上とを図ることができる・。
また、近距離を測定する分割型探触子と遠距離を測定す
る垂直探触子とを同二容器内に組込んだ複合超音波探触
子を用いているので、操作性を大幅に向上できる。
【図面の簡単な説明】 第1図乃至第6図は本発明の一実施例に係わる超音波探
傷装置を示すものであり、第1図は装置全体の概略構成
を示す断面模式図、第2図は複合超音波探触子の概略構
成を示す透視斜視図、第3図は各探触子の検出感度特性
図、第4図は制御装置を示すブロック構成図、第5図は
複合超音波探触子・に印加するパルス信号を示すタイム
チャート、第6図はピーク波信号を示す波形図であり、
第7図は一般的な探触子を示す断面模式図、第8図は一
般的な分割型探触子の動作を説明するための図、第9図
は一般的な分割型探触子の欠陥検出感度特性図である。 4・・・鋼板、4a・・・取付面、20・・・複合超音
波探触子、21・・・容器、22a、22b、・・・振
動子、23 a・・・送信振動子、23b・・・受信振
動子、25・・・焦点、30・・・制御装置、31.3
6・・・送信回路、32・・・第1の受信回路、33・
・・信号切換回路、34・・・CRT表示器、37・・
・第2の受信回路、39・・・同期回路、39a・・・
切換スイッチ。 第 図 第 図 (a) (b) 第 ア q 第 図 図

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)超音波の送信振動子と受信振動子とを被測定体の
    取付面に直交する垂線上に焦点を結ぶように配設した分
    割型探触子と、被測定体の取付面と直交する方向に超音
    波を同一の振動子で送受信する垂直探触子と、前記分割
    型探触子の送信振動子と前記垂直探触子の振動子へパル
    ス信号を印加してそれぞれパルス状の超音波を発生させ
    る送信回路と、前記分割型探触子の受信振動子から出力
    された受信信号に含まれる欠陥等に起因する各種反射波
    に対応するピーク波を有する第1のピーク波信号を出力
    する第1の受信回路と、前記垂直探触子の振動子から出
    力された受信信号に含まれる欠陥等に起因する各種反射
    波に対応するピーク波を有する第2のピーク波信号を出
    力する第2の受信回路と、前記第1,第2のピーク波信
    号に基づいて前記欠陥の発生位置および欠陥規模を解析
    する欠陥解析手段とを備えた超音波探傷装置。
  2. (2)前記第1,第2の受信回路から出力された第1,
    第2のピーク波信号のうちの前記取付面から規定距離ま
    での近距離区間は前記第1のピーク波信号を選択し、ま
    た前記取付面から前記規定距離をこえる遠距離区間は前
    記第2のピーク波信号を選択して前記欠陥解析手段へ出
    力する信号切換回路を備えたことを特徴とする請求項1
    記載の超音波探傷装置。
  3. (3)前記分割型探触子と垂直探触子とを一つの複合超
    音波探触子として同一容器内に組込んだことを特徴とす
    る請求項1記載の超音波探傷装置。
JP2176331A 1990-07-05 1990-07-05 超音波探傷装置 Pending JPH0465669A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002257794A (ja) * 2001-03-02 2002-09-11 Sumitomo Metal Ind Ltd 超音波探傷方法
CN103033567A (zh) * 2012-12-31 2013-04-10 江苏大学 一种基于导波的管道缺陷信号识别方法

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