JPH0464769A - 変速機のシフト制御装置 - Google Patents

変速機のシフト制御装置

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JPH0464769A
JPH0464769A JP2173494A JP17349490A JPH0464769A JP H0464769 A JPH0464769 A JP H0464769A JP 2173494 A JP2173494 A JP 2173494A JP 17349490 A JP17349490 A JP 17349490A JP H0464769 A JPH0464769 A JP H0464769A
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伊藤 公芳
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は変速機のシフト制御装置に係り、特に変速機
に設けた前後進切換機構の切換動作が不良となった際の
切換動作の不良解消の操作を容易になし得るとともに、
前後進切換機構の特に低温時における切換動作音の発生
を減少し得る変速機のシフト制御装置に関する。
〔従来の技術〕
自動車等の車両にあっては、内燃機関の発生する駆動力
を走行状態に応じて適切に取出すために、変速機を設け
ている。変速機には、走行状態に応じ内燃機関の駆動力
を運転者が手動で所要の変速比により変換して取出す手
動式の変速機や、走行状態に応じ内燃機関の駆動力を自
動的に所要の変速比により変換して取出す自動式の変速
機等がある。
前記自動式の変速機としては、特開昭63−1840号
公報や特開昭62−196443号公報に開示のものが
ある。
特開昭63−1840号公報に開示の変速機は、内燃機
関の駆動力を、電磁クラッチ、ベルト式の無段変速機、
前進用ギヤ及び後進用ギヤと切換用スリーブとを有する
副変速機を介して取出す変速機であり、シフト機構を前
進走行位置あるいは後進走行位置に操作した際に、前記
副変速機の切換スリーブが前進用ギヤあるいは後進用ギ
ヤに係合しない場合には、前進用ギヤ及び後進用ギヤに
対して切換用スリーブを相対回転させることにより副変
速機のギヤ段を成立させる回転制御装置を設けたもので
ある。
特開昭62−196443号公報に開示の変速機は、内
燃機関の駆動力を、自動クラッチ、前進用ギヤ及び後進
用ギヤと切換用スリーブとを有する有段変速機、ベルト
式の無段変速機、を介して取出す変速機であり、シフト
機構を前進走行位置あるいは後進走行位置に操作してか
ら一定時間内に前記有段変速機の切換用スリーブが前進
用ギヤあるいは後進用ギヤに係合しない場合には、前記
自動クラッチを介して所定の大きさのトルクを短時間伝
達させるものである。
ところで、変速機のシフト制御装置としては、第14図
に示すものがある。図において、302は変速機である
。この変速機302は、プライマリシーブ304とセカ
ンダリシーブ306との間に巻掛けられたベルト(図示
せず)の回転半径を油圧により相対的に増減させて変速
比を連続的且つ無段階的に変化させ、車両の走行状態に
応じて内燃機関の駆動力を自動的に所要の変速比により
変換して取出すものである。
この変速機302は、油圧により保合離脱動作される油
圧クラッチ30Bと前後進係合状態に切換動作される前
後進切換機構310とを備えている。油圧クラッチ30
8は、図示しない油圧室に供給される油圧により係合離
脱動作される。
前後進切換機構310は、第15図に示す如く、回転軸
312に前進用歯車列314を構成する前進用切換歯車
316と後進用歯車列318を構成する後進用切換歯車
320とを回転自在に軸支し、回転軸312に回転不可
能且つ軸方向移動可能に装着した切換スリーブ322に
より前進用切換歯車316と後進用切換歯車320との
いずれか−を選択的に回転軸312に連結して前後進係
合状態に切換えられる。
変速機302は、プライマリシーブ304、セカンダリ
シーブ306、油圧クラッチ308、前後進切換機構3
10を動作するための油圧を発生するオイルポンプ32
4を設けている。オイルポンプ324は、吸入側をスト
レーナ326を介してオイルパン(図示せず)に接続す
るとともに吐出側をライン圧通路328に接続している
。ライン圧通路328には、ライン圧第1コントロール
バルブ330、ライン圧第2コントロールバルブ332
、レシオコントロールバルブ334、ソレノイドレギュ
レータバルブ336、リリーフバルブ338が接続され
ている。
前記ソレノイドレギュレータバルブ336は、ラインソ
レノイドバルブ340及びレシンソレノイドバルブ34
2を介して前記ライン圧第1コントロールパル7’ 3
30及びレシオコントロールバルブ334に夫々接続さ
れている。前記ライン圧第2コントロールパルプ332
は、ベルト(図示せず)等を潤滑する潤滑系に接続され
るとともにループレギュレータバルブ344を介してオ
イルポンプの吸入側に接続されている。このループレギ
ュレータバルブ344には、クーリングコントロールバ
ルブ346が接続されている。クーリングコントロール
バルブ346は、オイルクーラ348と油圧フランチ3
08とに接続されている。
また、前記ライン圧通路328には、油圧クラッチ30
8に供給される油圧たるクラッチ圧を調整するクラッチ
コントロールバルブ350が接続されている。クラッチ
コントロールバルブ350は、クラッチソレノイドバル
ブ352を介して前記ソレノイドレギュレータバルブ3
36に接続されている。
クラッチコントロールバルブ350により調整された油
圧は、マニュアルシフトバルブ354からシフトサーボ
バルブ356を介して前記油圧クラッチ308に給排さ
れる。
マニュアルシフトバルブ354は、前記ライン圧通路3
28に接続されている。マニュアルシフトバルブ354
は、バルブボディ358の慴動孔360内にマニュアル
シフトロッド362を慴動可能に内装し、このマニュア
ルシフトロッド362にスプール弁体364を一体的に
設けている。
シフトサーボバルブ356は、バルブボディ366のシ
リンダ368内にピストン370を慴動可能に設け、こ
のピストン370によりシリンダ368内を第1室37
2と第2室374とに区画して設け、ピストン370の
一端側にシフトサーボロッド376を連結して設け、こ
のシフトサーボロッド376の中間部にスプール弁体3
78を設けるとともに他端側に前後進切換機構310の
切換スリーブ322に係合するシフトフォーク380を
固設している。
前記マニュアルシフトバルブ354は、シフト機構38
2の作動ロンド384により切換動作され、クラッチコ
ントロールバルブ350及びライン圧通路328からの
油圧をシフトサーボバルブ356に給排する。シフトサ
ーボバルブ356は、マニュアルシフトバルブ354に
よるライン圧通路328からの油圧の第1室372及び
第2室374への給排により切換動作され、前記油圧ク
ラッチ308に油圧を給排するとともに前記前後進切換
機構310を切換動作する。
前記シフト機構382は、例えば、駐車位置Pと後進走
行位置Rと中立位置Nと前進走行値HD及び低速走行位
置りとの各操作位置を有している。
シフト機構382のこれら各操作位置P−R−N・D−
Lにおいて、マニュアルシフトバルブ354及びシフト
サーボバルブ356は、第16〜20図に示す如く、夫
々切換動作される。
このとき、シフト機構382の各操作位置P・R−N−
D−Lにおいて、前後進切換機構310は、例えば、以
下の如く夫々前進係合状態FWDと後進係合状JliR
EVとの係合状態になる。即ち、駐車位置Pと後進走行
位置Rとにおいては後進係合状態REV、前進走行位置
りと中立位置Nと低速走行位置りとにおいては前進係合
状態FWDO係合状態になる。
操作位置        係合状態 P            REV 、RRE V N            FWD D            FWD L            FWD つまり、前後進切換機構310の前進係合状態FWDと
後進係合状態REVとの切換動作は、シフト機構382
の後進走行位置Rと中立位置Nとの間において行われて
いた。あるいは、前後進切換機構310の前進係合状態
FWDと後進係合状態REVとの切換動作は、シフト機
構382の中立位置Nと前進走行値1iDとの間におい
て行われるものもある。
したがって、前後進切換機構310の前進保合状態FW
Dと後進係合状111iREvとの切換動作は、シフト
機構382の特定の一操作位置とこの一操作位置に隣接
する他操作位置との間において行われていた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところが、このような従来の変速機のシフト制御装置に
おいては、前記の如く前後進切換機構310の前進保合
状BFWDと後進係合状態REVとの切換動作が、シフ
ト機構382の特定の一操作位置とこの一操作位置に隣
接する他操作位置との間において行われていることによ
り、前後進切換機構310の切換動作が不良となった場
合に、切換動作の不良を解消するためのシフト機構38
2の操作を容易に行い難い問題があった。
例えば、前後進切換機構310の前進係合状態FWDと
後進係合状EREVとの切換動作が、シフト機構382
の後進走行位置Rと中立位置Nとの間において行われる
変速機のシフト制御装置において、シフト機構382を
後進走行位置Rから中立位置Nを経て前進走行位置りに
操作した際には、後進走行位置Rにおいて前後進切換機
構310が後進係合状態REVにあり(第17図)、中
立位置Nに操作されると前進係合状態FWDに切換動作
される(第18図)。
このとき、前後進切換機構310の切換動作が不良にな
ると、シフト機構382を前進走行位置りに操作しても
(第19図)、車輪に駆動力を伝達できないため、走行
が不能になる。
このような場合に、運転者は、シフト機構382を一度
中立位WNに操作した後に再度前進走行値?iFDに操
作することにより、前後進切換機構310の切換動作の
不良を解消しようとする。しかし、中立位置Nと前進走
行位置りとにおいては、いずれも前後進切換機構310
の係合状態が前進係合状[FWDであることから、シフ
トサーボバルブ356の第1室372及び第2室374
に給排される油圧が前後進切換機構310を前進保合状
IFWDとするようにピストン370を矢印A方向に押
しているため、前後進切換機構310の切換動作の不良
を解消することができない。切換動作の不良を解消する
には、シフト機構382を一度後進走行位置Rに操作し
た後に、再び中立位置Nを経て前進走行位置りに操作す
る必要がある。
しかしながら、前後進切換機構310の切換動作の不良
の際に、シフト機構382を一度後進走行位置Rに操作
した後に、再び中立位WNを経て前進走行位置りに操作
することは、運転者にとって心理的な抵抗となるため、
切換動作の不良を解消する操作を容易に行い難い不都合
があった。
つまり、運転者は、シフト機構382を中立位置Nから
前進走行位置りに操作した際に、前後進切換機構310
の切換動作が不良となると、中立位置Nから前進走行位
置りへの操作により切換動作が不良となったと判断する
ため、後進走行位置Rに操作することを想到し得ないか
らである。
このため、シフト機構382を一度後進走行位置Rに操
作することは、運転者にとって心理的な抵抗となり、切
換動作の不良を解消する操作を容易に行い難い不都合が
あった。
また、前記従来の変速機のシフト制御装置においては、
特に油温が低い状態でシフト機構382を中立位置Nと
後進走行位置Rとの間で操作した場合に、中立位置Nか
ら後進走行位置Rへの操作時よりも、後進走行位置Rか
ら中立位置Nへの操作時に、前後進切換機構310の発
生する切換動作音が大となる問題がある。
この切換動作音の発生状態を説明する。
シフト機構382を後進走行位置Rから中立位置Nに操
作すると、第17・18図に示す如く、マニュアルシフ
トバルブ354が切換動作されてシフトサーボバルブ3
56の第1室372に油圧たるライン圧が供給されると
ともに第2室374のライン圧が排出され、ピストン3
70を矢印A方向に移動させる。
このとき、後進走行位置Rにおいて、油圧クラッチ30
8は、第17図に示す如くマニュアルシフトバルブ35
4からシフトサーボバルブ356を介して油圧たるクラ
ッチ圧を供給され、係合されている。また、後進走行位
置Rにおいて、前後進切換機構310は、後進係合状態
REVとなっている。
シフト機構382が中立位置Nに操作されると、油圧ク
ラッチ308は、第18図に示す如くシフトサーボバル
ブ356からマニュアルシフトバルブ354を介して油
圧たるクラッチ圧を排出され、離脱されることになる。
また、中立位置Nにおいて、前後進切換機構310は、
後進係合状態REVから前進保合状GFWDに切換動作
されることになる。
このように、シフト機構382を後進走行位置Rから中
立位置Nに操作すると、油圧クラッチ308から油圧た
るクラッチ圧が排出され、前後進切換機構310が後進
係合状態REVから前進係合状GFWDに切換動作され
る。
ところが、油圧クラッチ308からのクラッチ圧の排出
よりもシフトサーボバルブ356の切換動作が速く、特
に低温時においては粘性が高まることにより油圧クラッ
チ308からのクラッチ圧の排出よりもシフトサーボバ
ルブ356の切換動作が速くなるため、油圧クラッチ3
08からクラッチ圧が完全に排出されていない状態、つ
まり油圧クラッチ308が完全に離脱されていない状態
で前後進切換機構310の前進係合状態FWDへの切換
動作が行われることにより、前進用歯車列314の噛合
いによる切換動作音の発生の原因となっている。
なお、シフト機構382を中立位置Nから後進走行位置
Rに操作する場合には、中立位置Nにおいて油圧クラッ
チ308から油圧たるクラッチ圧が完全に排出されてお
り、後進走行位置Rに操作されると油圧クラッチ308
に油圧たるクラッチ圧が供給されるとともに前後進切換
機構310が前進係合状態FWDから後進係合状態RE
Vに切換動作されることになる。
このとき、油圧クラッチ308へのクラッチ圧の供給よ
りもシフトサーボバルブ356の切換動作が速くなるた
め、油圧クラッチ308にクラッチ圧が完全に供給され
ていない状態、つまり油圧クラ・2チ308が完全に係
合されていない状態で前後進切換機構310の前進係合
状態FWDから後進保合状GREVへの切換動作が完了
することにより、後進用歯車列318の噛合いによる切
換動作音を発生することもない。
〔発明の目的〕
そこで、この発明の目的は、変速機に設けた前後進切換
機構の切換動作が不良となった際の切換動作の不良解消
の操作を容易になし得るとともに、前後進切換機構の特
に低温時における切換動作音の発生を減少し得る変速機
のシフト制御装置を実現することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
この目的を達成するためにこの発明は、油圧により保合
離脱動作される油圧クラッチと前後進係合状態に切換動
作される前後進切換機構とを有する変速機のシフト機構
により切換動作されて油圧を給排するマニュアルシフト
バルブを設け、このマニュアルシフトバルブによる油圧
の給排により切換動作されて前記油圧クラッチに油圧を
給排するとともに前記前後進切換機構を切換動作するシ
フトサーボバルブを設けた変速機のシフト制御装置にお
いて、前記シフト機構が後進走行位置から中立位置を経
て前進走行位置に操作された際には前記前後進切換機構
を中立位置まで後進係合状態に保持させて前進走行位置
に操作されると前進係合状態に切換動作させるとともに
前記シフト機構が前進走行位置から中立位置を経て後進
走行位置に操作された際には前記前後進切換機構を中立
位置まで、前進係合状態に保持させて後進走行位置に操
作されると後進係合状態に切換動作させるべく前記シフ
トサーボバルブに油圧を給排して切換動作させる油圧給
排機構を設けたことを特徴とする。
〔作用〕
この発明の構成によれば、油圧給排機構によって、シフ
ト機構が後進走行位置から中立位置を経て前進走行位置
、あるいは前進走行位置から中立位置を経て後進走行位
置に操作された際には、前後進切換機構を中立位置まで
、この中立位置の前の後進走行位置における後進係合状
態、あるいは前進走行位置における前進係合状態に保持
させ、中立位置から前進走行位置、あるいは後進走行位
置に操作されると、前後進切換機構を前進係合状態、あ
るいは後進係合状態に切換動作させるべく、シフトサー
ボバルブに油圧を給排して切換動作させる。
これにより、変速機に設けた前後進切換機構の切換動作
が不良となった際に、シフト機構を一度中立位置に操作
した後に再度前進走行位置、あるいは後進走行位置に操
作することにより、前後進切換機構を後進係合状態、あ
るいは前進係合状態に一度戻してから、再度前進係合状
態、あるいは後進係合状態に切換動作させることができ
るので、切換動作の不良を解消する操作が行われること
になる。
また、中立位置から前進走行位置、あるいは後進走行位
置に操作されると、前後進切換機構を前進係合状態、あ
るいは後進係合状態に切換動作させるので、中立位置に
おいて離脱されている油圧クラッチがシフト機構の前進
走行位置、あるいは後進走行位置への操作により係合さ
れる状態において、つまり油圧クラ・7チが完全に係合
されていない状態において前後進切換機構の切換動作を
行わせることができる。
〔実施例〕
次にこの発明の実施例を図に基づいて詳細に説明する。
第1〜13図は、この発明の実施例を示すものである。
第1図において、2は変速機である。この変速機2は、
プライマリシーブ4及びセカンダリシーブ6に巻掛けら
れたベルト(図示せず)の回転半径を油圧により相対的
に増減させて変速比を連続的且つ無段階的に変化させ、
車両の走行状態に応じて内燃機関の駆動力を自動的に所
要の変速比により変換して取出すものである。
この変速機2は、油圧により係合M脱動作される油圧ク
ラッチ8と前後進係合状態に切換動作される前後進切換
機構10とを備えている。油圧クラッチ8は、図示しな
い油圧室に供給される油圧により係合離脱動作される。
前後進切換機構10は、第2図に示す如く、回転軸12
に前進用歯車列14を構成する前進用切換歯車16と後
進用歯車列18を構成する後進用切換歯車20とを回転
自在に軸支し、回転軸12に回転不可能且つ軸方向移動
可能に装着した切換スリーブ22により前進用切換歯車
16と後進用切換歯車20とのいずれか−を選択的に回
転軸12に連結して前後進係合状態に切換えられる。
なお、前進用切換歯車16は、前進用歯車列14を構成
する前進用出力歯車(図示せず)に噛合されている。ま
た、後進用切換歯車2は、後進用歯車列18を構成する
アイドラ歯車を介して後進用出力歯車(図示せず)に噛
合されている。
変速機2は、第1図に示す如く、プライマリシーブ4、
セカンダリシーブ6、油圧クラッチ8、前後進切換機構
10を動作するための油圧を発生するオイルポンプ24
を設けている。オイルポンプ24は、吸入側をストレー
ナ26を介してオイルパン(図示せず)に接続するとと
もに吐出側をライン圧通路28に接続している。ライン
圧通路28は、セカンダリシーブ6に接続されている。
このライン圧通路28の途中には、第1通路30により
ライン圧第1コントロールバルブ32が接続され、第2
通路34によりライン圧第2コントロールバルブ36が
接続され、第3通路38によりレシオコントロールバル
ブ40が接続され、第4通路42によりソレノイドレギ
ュレータバルブ44が接続され、第5通路46によりリ
リーフバルブ48が接続されている。
前記ライン圧第1コントロールバルブ32とライン圧第
2コントロールパルプ36とは、第6通路50により接
続されている。前記ソレノイドレギュレータバルブ44
には、他端側を分岐した第7通路52によりラインソレ
ノイドバルブ54及びレシオソレノイドバルブ56が接
続されている。
ラインソレノイドバルブ54は、第8通路58により前
記ライン圧第1コントロールパルプ32に接続されてい
る。
レシオソレノイドバルブ56は、第9通路60により前
記レシオコントロールバルブ40に接続されている。ま
た、このレシオコントロールバルブ40は、第10通路
62により第7通路52を介してソレノイドレギュレー
タバルブ44に接続されるとともに、第11il路64
により前記プライマリシーブ4に接続されている。
前記ライン圧第2コントロールバルブ36は、第12通
路66によりベルト(図示せず)等を潤滑する潤滑系に
接続されるとともに、第13通路68によりループレギ
ュレータバルブ70を介してオイルポンプ24の吸入側
に接続されている。
第13通路68の途中には、第14通路72によりクー
リングコントロールバルブ74が接続されている。クー
リングコントロールバルブ74は、第15通路76によ
り前記レシオコントロールバルブ40の第11通路64
に接続され、また、第16通路78によりオイルクーラ
80が接続されるとともに第17通路82により前記油
圧クラッチ8に接続されている。
また、前記ライン圧通路28の途中には、第18通路8
4により前記油圧クラッチ8を係合離脱動作させる油圧
を調整するクラッチコントロールバルブ86が接続され
ている。クラッチコントロ−ルバルブ86は、第19通
路88によりクラッチソレノイドバルブ90を介してラ
イン圧第1コントロールバルブ32及びソレノイドレギ
ュレータバルブ44に接続されている。また、このクラ
ッチコントロールバルブ86は、第20通路92により
前記第13通路68の途中に接続されるとともに、第2
1通路94により前記クーリングコントロールバルブ7
4に接続されている。
さらに、前記ライン圧通路28の途中には、第22i1
1路96によりマニュアルシフトバルブ98カ接続され
ている。マニュアルシフトバルブ98は、第23通路1
00により前記第21通路94を介してクラッチコント
ロールバルブ86に接続されている。このマニュアルシ
フトバルブ98は、ライン圧通路28の油圧たるライン
圧をシフトサーボバルブ102に給排するとともに、ク
ラッチコントロールバルブ86からの油圧たるクラッチ
圧をシフトサーボバルブ102を介して前記油圧クラッ
チ8に給排する。
マニュアルシフトバルブ98及びシフトサーボバルブ1
02は、第3図に示す如く構成されている。
マニュアルシフトバルブ98は、変速機2のシフト機構
104の作動ロンド106により切換動作される。この
シフト機構104は、例えば、駐車位置Pと後進走行位
置Rと中立位置Nと前進走行位置り及び低速走行位置り
との各操作位置を有している。シフト機構104のこれ
ら各操作位置P−R−N−D−Lにおいて、マニュアル
シフトバルブ98は夫々切換動作されてシフトサーボバ
ルブ102に油圧を給排し、シフトサーボバルブ102
により前後進切換機構10を後述の如く夫々前進係合状
態FWDと後進係合状態REVとに切換動作させる。
前記マニュアルシフトバルブ98は、バルブボディ10
8の摺動孔110内にマニュアルシフトロッド112を
慴動可能に内装され、スプール弁体114を一体的に設
けている。バルブボディ108には、摺動孔110内周
面に円環状の第1a部116〜第7溝部128を設ける
とともに、摺動孔110両端に第工開放部130・第2
開放部132を設けている。
また、マニュアルシフトロフト112は、一端側を前記
シフト機構104の作動ロッド106に連結されている
。スプール弁体114は、摺動孔110内周面に摺接す
る第1大径部134〜第5大径部142を設けるととも
に、これら第1〜第5大径部134〜142間に夫々第
1小径部144〜第4小径部150を設け、第5大径部
142外側に第5小径部152を設けている。
前記シフトサーボバルブ102は、バルブボディ154
のシリンダ】56内にピストン158を摺動可能に設け
、このピストン158によりシリンダ156内を第1室
160と第2室162とに区画して設けている。前記ピ
ストン158には、シフトサーボロッド164の一端側
を連結して設けるとともに、シフトサーボロッド164
の他端側に前記前後進切換機構10の切換スリーブ22
に係合されるシフトフォーク166を固設している。
また、シフトサーボロッド164は、バルブボディ15
4の摺動孔168内に摺動可能に内装され、スプール弁
体170を一体的に設けている。
バルブボディ154の摺動孔168内周面には、円環状
の第1溝部172〜第6溝部182を設けている。前記
スプール弁体170は、摺動孔168内周面に摺接する
第1大径部184〜第3大径部188を設けるとともに
、これら第1〜第3大径部184〜188間に夫々第1
小径部190・第2小径部192を設けている。
前記マニュアルシフトバルブ98のバルブボディ108
に設けた第1溝部116は、第24通路194によりシ
フトサーボバルブ102のバルブボディ154に設けた
第4溝部178に接続されている。マニュアルシフトバ
ルブ98の第2溝部118は、前記第23通路I00に
より第21通路94を介してクラッチコントロールバル
ブ86に接続されている。マニュアルシフトバルブ98
の第3溝部120は、第25通路196によりシフトサ
ーボバルブ102の第3a部176に接続されている。
マニュアルシフトバルブ98の第4溝部122は、図示
しないオイルパンに接続されている。
前記マニュアルシフトバルブ98の第5溝部124は、
第26通路198によりシフトサーボバルブ102の第
2室162に接続されている。マニュアルシフトバルブ
98の第6溝部126は、前記第22通路96によりラ
イン圧通路28に接続されている。マニュアルシフトバ
ルブ98の第7溝部128は、第27通路200により
シフトサーボバルブ102の第1室160に接続されて
いる。マニュアルシフトバルブ98の第1開放部130
・第2開放部132は、図示しないオイルパンに接続さ
れている。
また、前記シフトサーボバルブ102の第1溝部172
及び第6溝部182は、図示しないオイルパンに接続さ
れている。このシフトサーボバルブ102の第2溝部1
74及び第5溝部180には、夫々第28il路202
及び第29通路204の一端側が接続されている。これ
ら第28通路2O2及び第29通路204の他端側は、
集合して第30通路206に接続されるとともに、この
第30通路206の他端側を前記油圧クラッチ8の油圧
室(図示せず)に接続している。
これにより、シフト機構104を駐車位置Pと後進走行
位置Rと中立位置Nと前進走行位置り及び低速走行位i
Lとの各操作位置に操作すると、シフト機構104のこ
れら各操作位置P−R−N・D−Lにおいて、マニュア
ルシフトバルブ98は夫々切換動作されてシフトサーボ
バルブ102に油圧たるクラッチ圧及びライン圧を給排
し、シフトサーボバルブ102により油圧クラッチ8に
クラッチ圧を給排して保合離脱動作させるとともに、前
後進切換機構10を夫々前進係合状態FWDと後進保合
状GREVとに切換動作させる。
即ち、シフト機構104によりマニュアルシフトバルブ
98を切換動作すると、バルブボディ108とスプール
弁体114との係合状態が切換えられ、油圧たるライン
圧及びクラッチ圧がシフトサーボバルブ102に給排さ
れる。シフトサーボバルブ102は、ピストン158に
より区画された第1室160及び第2室162に給排さ
れるライン圧によりシフトサーボロフト164を矢印A
・B方向に移動されて切換動作される。
これにより、シフトサーボバルブ102のバルブボディ
154とスプール弁体170との係合状態が切換られ、
油圧クラッチ8にクラッチ圧を給排して保合離脱動作さ
せる。また、シフトサーボバルブ102は、シフトサー
ボロフト164の矢印A−B方向への移動により、シフ
トフォーク166が前後進切換機構10を夫々前進係合
状態FWDと後進係合状態REVとに切換動作させる。
このようなシフト制御装置において、前記シフト機構1
04が後進走行位置Rから中立位置Nを経て前進走行位
置りに操作された際には、前後進切換機構10を中立位
置Nまで後進係合状態REVに保持させて前進走行位置
りに操作されると前進係合状態FWDに切換動作させる
とともに、シフト機構104が前進走行位置りから中立
位置Nを経て後進走行位置Rに操作された際には、前後
進切換機構10を中立位置Nまで前進係合状態FWDに
保持させて後進走行位置Rに操作されると後進係合状態
REVに切換動作させるように、前記シフトサーボバル
ブ102に油圧を給排して切換動作させる油圧給排機構
208を設けている。
この油圧給排機構208は、前記マニュアルシフトバル
ブ98に設けられている。油圧給排機構208は、マニ
ュアルシフトバルブ98のバルブボディ108に設けた
第6溝部126・第7溝部128・第2開放部132と
、マニュアルシフトバルブ98のマニュアルシフトロッ
ド112に設けた第4大径部140・第5大径部142
・第4小径部150と、によって構成される。
油圧給排機構208を構成する前記各部126・128
・132・140・142・150は、第6図及び第1
1図に示す如く、シフト機構104が後進走行位置Rか
ら、あるいは前進走行位置りから中立位置Nに操作され
た際に、第4大径部140が第22通路96と第27通
路200とを連通させることなく第22通路96を封鎖
し、第5大径部142が第2開放部132を封鎖するこ
となく第4小径部150により第2開放部132と第2
7通路200とを連通ずるように、構成されている。
なお、シフト機構104が中立位置Nに操作された際に
、第26通路198は、マニュアルシフトロッド112
の第3小径部148により第4溝部122に連通されて
いる。
つまり、油圧給排機構208は、シフト機構104が中
立位置Nに操作された際に、シフトサーボバルブ102
の第1室160及び第2室162を、夫々第27通路2
00・第2開放部132及び第26通路198・第4溝
部122を介してオイルパンに連通ずることにより、シ
フトサーボバルブ102のピストン158の移動を阻止
するものである。
次に作用を説明する。
まず、シフト機構104が駐車位置Pから後進走行位置
R・中立位置N・前進走行位置D・低速走行位置しの順
に操作された場合を説明する。
シフト機構104が駐車位置Pに操作されている場合に
、第4図に示す如(、マニュアルシフトバルブ98は、
第4小径部150と第2開放部132とによってシフト
サーボバルブ102の第1室160を第27通路200
によりオイルパンに連通ずるとともに、第3小径部14
8によって第2室162を第26通路198により第2
2通路96に連通している。
これにより、シフトサーボバルブ102は、第1室16
0のライン圧を排出されるとともに第2室162にライ
ン圧を供給されるので、ピストン158がシフトサーボ
ロッド164を矢印B方向に移動させてシフトフォーク
166により前後進切換機構10を後進係合状態REV
にさせている。
このとき、マニュアルシフトバルブ98は、第23il
路100を封鎖するとともに、シフトサーボバルブ10
2により第29通路204を介して第30i1i路20
6に連通されている第24通路194をオイルパンに連
通しているので、油圧クラッチ8のクラッチ圧を排出し
て離脱させている。
シフト機構104が後進走行位置Rに操作されると、第
5図に示す如く、マニュアルシフトバルブ98は、第4
小径部150と第2開放部132とによってシフトサー
ボバルブ102の第1室160を第27通路200によ
りオイルパンに連通ずるとともに、第3小径部148に
よって第2室162を第26通路198により第22通
路96に連通ずる。
これにより、シフトサーボバルブ102は、第1室16
0のライン圧を排出されるとともに第2室162にライ
ン圧を供給されるので、ピストン158がシフトサーボ
ロフト164を矢印B方向に移動させた状態に維持され
、前後進切換機構10を後進係合状GREVにさせてい
る。このとき、マニュアルシフトバルブ98は、第23
通路100を第24通路194に連通ずるとともに、シ
フトサーボバルブ102により第28通路202を封鎖
して前記第24通路194が第29通路204を介し第
30通路206に連通されるので、油圧クラッチ8にク
ラッチ圧を供給して保合動作させることになる。
シフト機構104が中立位置Nに操作されると、第6図
に示す如く、マニュアルシフトバルブ98は、第4小径
部150と第2開放部132とによってシフトサーボバ
ルブ102の第1室160を第27通路200によりオ
イルパンに連通ずるとともに、第4大径部140によっ
て第22通路96を封鎖し、また、第3小径部148に
よって第2室162を第26通路198によりオイルパ
ンに連通ずる。
これにより、シフトサーボバルブ102は、第1室16
0のライン圧を排出されるとともに第2室162のライ
ン圧を排出されるので、ピストン158が移動を阻止さ
れてシフトサーボロッド164を矢印B方向に移動させ
た状態に維持させ、前後進切換機構10を後進係合状態
REVに保持させる。このとき、マニュアルシフトバル
ブ98は、第23通路100を封鎖するとともに、シフ
トサーボバルブ102により第29通路204を介して
第30通路206に連通されている第24il[)19
4をオイルパンに連通するので、油圧クラッチ8のクラ
ッチ圧を排出して離脱動作させることになる。
シフト機構104が前進走行位置りに操作されると、第
7図に示す如く、マニュアルシフトバルブ98は、第4
大径部140が第22通路96を開放して第5大径部1
42が第2開放部132を封鎖し、第4小径部150に
よってシフトサーボバルブ102の第1室160を第2
7通路200により第22通路96に連通ずるとともに
、第3小径部148によって第2室162を第26通路
198によりオイルパンに連通ずる。
これにより、シフトサーボバルブ102は、第1室16
0にライン圧を供給されるとともに第2室162のライ
ン圧を排出されるので、ピストン158がシフトサーボ
ロッド164を矢印A方向に移動させ、前後進切換機構
10を前進係合状態FWDに切換動作させる。このとき
、マニュアルシフトバルブ98は、第23通8100を
第25通路196に連通ずるとともに、この第25通路
196をシフトサーボバルブ102により第28通路2
02を介して第30通路206に連通させるので、油圧
クラッチ8にクラッチ圧を供給して係合動作させること
になる。
シフト機構104が低速走行位置しに操作されると、第
8図に示す如く、マニュアルシフトバルブ98は、第4
小径部150によってシフトサーボバルブ102の第1
室160を第27通路200により第22通路96に連
通ずるとともに、第3小径部148によって第2室16
2を第26通路198によりオイルパンに連通ずる。
これにより、シフトサーボバルブ102は、第1室16
0にライン圧を供給されるとともに、第2室162のラ
イン圧を排出されるので、ピストン158がシフトサー
ボロッド164を矢印A方向に移動させた状態に維持さ
せ、前後進切換機構10を前進係合状GFWDにさせて
いる。このとき、マニュアルシフトバルブ98は、第2
3通路100を第25通路196に連通ずるとともに、
この第25通路196をシフトサーボバルブ102によ
り第28通路202を介して第30通路206に連通さ
せるので、油圧クラッチ8にクラッチ圧を供給して係合
させている。
このように、シフト機構104が駐車位置Pから後進走
行位置R・中立位置N・前進走行位置D・低速走行位置
しの順に操作された場合に、シフト機構104の各操作
位置P−R−N−D−L・において、前後進切換機構1
0は、以下の如く夫々前進保合状[FWDと後進係合状
態REVとの保合状態になる。
操作位置         係合状態 P             REV RREV N             REV D             FWD L             FWD つまり、前後進切換機構10は、シフト機構104が中
立位置Nから前進走行値fDに操作されると、後進係合
状態REVから前進係合状態FWDに切換動作されるも
のである。
次いで、シフト機構104が低速走行位置りから前進走
行位置D・中立位KN・後進走行位置R・駐車値ifP
の順に操作された場合を説明する。
シフト機構104が低速走行位置りに操作されでいる場
合は、第13図に示す如く、第8図と同様にシフトサー
ボバルブ102の第1室160にライン圧を供給される
とともに第2室162のライン圧を排出されているので
、ピストン158がシフトサーボロッド164を矢印六
方向に移動させた状態にし、前後進切換機構10を前進
係合状BF W Dにさせている。また、クラッチコン
トロールバルブ86に連通ずる第23通路100を、第
25通路196・第28通路202を介して第30通路
206に連通させているので、油圧クラッチ8にクラッ
チ圧を供給して係合させている。
シフト機構104が前進走行位置りに操作されると、第
12図に示す如く、第7図と同様にシフトサーボバルブ
102の第1室160にライン圧を供給されるとともに
第2室162のライン圧を排出されるので、前後進切換
機構10を前進係合状BFWDにさせている。また、ク
ラッチコントロールバルブ86に連通ずる第23通路1
00を、第25通路196・第28通路202を介して
第30通路206に連通させているので、油圧クラッチ
8にクラッチ圧を供給して係合させている。
シフト機構104が中立位置Nに操作されると、第11
図に示す如く、マニュアルシフトバルブ98は、第4小
径部150と第2開放部132とによってシフトサーボ
バルブ102の第1室160を第27通路200により
オイルパンに連通ずるとともに、第4大径部140によ
って第22通路96を封鎖し、また、第3小径部148
によって第2室162を第26通路198によりオイル
パンに連通ずる。
これにより、シフトサーボバルブ102は、第1室16
0のライン圧を排出されるとともに第2室162のライ
ン圧を排出されるので、ピストン158が移動を阻止さ
れてシフトサーボロッド164を矢印六方向に移動させ
た状態に維持させ、前後進切換機構10を前進停台状態
FWDに保持させる。このとき、マニュアルシフトバル
ブ98は、第23通路100を封鎖するとともに、シフ
トサーボバルブ102により第28通路202を介して
第30通路206に連通されている第25通路196を
オイルパンに連通するので、油圧クラッチ8のクラッチ
圧を排出して離脱動作させることになる。
シフト機構104が後進走行位置Rに操作されると、第
10図に示す如く、マニュアルシフトバルブ98は、第
4小径部150と第2開放部132とによってシフトサ
ーボバルブ102の第1室160を第27通路200に
よりオイルパンに連通ずるとともに、第4大径部140
が第22通路96を開放し、また、第3小径部148に
よって第2室162を第26通路198により第22通
路96に連通ずる。
これにより、シフトサーボバルブ102は、第1室16
0のライン圧を排出されるとともに第2室162にライ
ン圧を供給されるので、ピストン158がシフトサーボ
ロッド164を矢印B方向に移動させ、前後進切換機構
10を後進係合状態REVに切換動作させることになる
。このとき、マニュアルシフトバルブ98は、第23通
路100を第24通路194に連通ずるとともに、シフ
トサーボバルブ102により第28通路202を封鎖し
て前記第24通路194が第29通路204を介し第3
0通路206に連通されるので、油圧クラッチ8にクラ
ッチ圧を供給して係合動作させることになる。
シフト機構104が駐車位置Pに操作されると、第9図
に示ス如く、マニュアルシフトバルブ98は、第4小径
部150と第2開放部132とによってシフトサーボバ
ルブ102の第1室160を第27通路200によりオ
イルパンに連通ずるとともに、第3小径部148によっ
て第2室162を第26通路198により第22通路9
6に連通している。
これにより、シフトサーボバルブ102は、第1室16
0のライン圧を排出されるとともに第2室162にライ
ン圧を供給されるので、ピストン158がシフトサーボ
ロッド164を矢印B方向に移動させた状態に維持し、
前後進切換機構10を後進係合状態REVにさせている
。このとき、マニュアルシフトバルブ98は、第231
1m路100を封鎖するとともに、シフトサーボバルブ
102により第29通路204を介して第30通路20
6に連通されている第24通路194をオイルパンに連
通させるので、油圧クラッチ8のクラッチ圧を排出して
離脱させることになる。
このように、シフト機構104が低速走行位置りから前
進走行位置D・中立位置N・後進走行位置R・駐車位置
Pの順に操作された場合に、シフト機構104の各操作
位置L−D−N−R−Pにおいて、前後進切換機構10
は、以下の如く夫々前進係合状態FWDと後進係合状態
REVとの係合状態になる。
操作位置        係合状態 L            FWD D            FWD N            FWD RREV P                   REVつま
り、前後進切換機構10は、シフト機構104が中立位
置Nから後進走行位置Rに操作されると、前進保合状J
13iFWDから後進保合状gRE■に切換動作される
ものである。
このように、この変速機のシフト制御装置は、マニュア
ルシフトバルブ98の各部により構成される油圧給排機
構208によって、シフト機構104が後進走行位置R
から中立位置Nを経て前進走行位置D、あるいは前進走
行位置りから中立位置Nを経て後進走行位置Rに操作さ
れた際には、前後進切換機構10を中立位fiNまでこ
の中立位置Nの前の後進走行位置Rにおける後進保合状
態REV、あるいは前進走行位置りにおける前進保合状
gFWDに保持させ、シフト機構104が中立位置Nか
ら前進走行位置D1あるいは後進走行位WRに操作され
ると、前後進切換機構10を前進係合状態FWD、ある
いは後進係合状態REVに切換動作させるよう、シフト
サーボバルブ102に油圧を給排して切換動作させてい
る。
これにより、変速機2に設けた前後進切換機構10の前
進用歯車列14や後進用歯車列18の噛合いにより切換
動作が不良となった際に、シフト機構10を一度中立位
置に操作した後に再度前進係合状WD、あるいは後進走
行位置Rに操作することによって、前後進切換機構10
を後進係合状態REV、あるいは前進係合状態FWDに
一度戻してから、再度前進係合状[FWD、あるいは後
進保合状GREVに切換動作させることができるので、
切換動作の不良を解消する操作が行われることになる。
また、シフト機構104が中立位置Nから前進走行位置
D、あるいは後進走行位置Rに操作されると、前後進切
換機構10を前進保合状態FWD、あるいは後進係合状
態REVに切換動作させるので、中立位置Nにおいて離
脱されている油圧クラッチ8がシフト機構104の前進
走行位置D、あるいは後進走行位置Rへの操作により係
合される状態において、つまり油圧クラッチ8が完全に
係合されていない状態において前後進切換機構10の切
換動作を行わせることができる。
このため、前後進切換機構10の切換動作が不良となっ
た際には、−度中立位置Nに戻すことにより切換動作の
不良を解消する操作が行わせることができることにより
、前後進切換機構10の切換動作の不良解消の操作を容
易になすことができる。また、油圧クラッチ8が完全に
係合されていない状態において前後進切換機構10の切
換動作を行わせることができることにより、前後進切換
機構10の特に低温時における切換動作音の発生を減少
することができる。
しかも、特別な加工を要することなく、マニュアルシフ
トバルブ98に油圧給排機構208を設けることができ
るので、コスト的に有利に実施することができる。なお
、第3図に示す如く、シフトサーボバルブ102の第1
・第2室160・162に連通する第26通路198及
び第27通路200に、夫々第1絞り210及び第2絞
り2]2を設けることにより、切換動作音の発生をさら
に減少さ廿ることができる。
〔発明の効果〕
このように、この発明によれば、変速機に設けた前後進
切換機構の切換動作が不良となった際に、シフト機構を
一度中立位置に操作した後に再度前進走行位置、あるい
は後進走行位置に操作することにより、油圧給排機構に
よって前後進切換機構を後進係合状態、あるいは前進係
合状態に一度戻してから、再度前進係合状態、あるいは
後進係合状態に切換動作させることができるので、切換
動作の不良を解消する操作が行われることになる。
また、中立位置から前進走行位置、あるいは後進走行位
置に操作されると、油圧給排機構によって前後進切換機
構を前進係合状態、あるいは後進保合状態に切換動作さ
せるので、中立位置において離脱されている油圧フラン
チがシフト機構の前進走行位置、あるいは後進走行位置
への操作により係合される状態において、つまり油圧ク
ラッチが完全に係合されていない状態において前後進切
換機構の切換動作を行わせることができる。
このため、−度中立位置に戻すことにより切換動作の不
良を解消する操作が行わせ得ることにより前後進切換機
構の切換動作の不良解消の操作を容易になし得て、また
、油圧クラッチが完全に係合されていない状態において
前後進切換機構の切換動作を行わせ得ることにより前後
進切換機構の特に低温時における切換動作音の発生を減
少することができる。
【図面の簡単な説明】
第1〜13図はこの発明の実施例を示し、第1図は変速
機のシフト制御装置の回路構成図、第2図は変速機のシ
フト制御装置の一部断面説明図、第3図は中立位置にお
けるマニュアルシフトバルブ及びシフトサーボバルブの
動作説明図、第4〜8図はシフト機構を後進走行位置か
ら中立位置を経て前進走行位置に操作した際の各操作位
置におけるマニュアルシフトバルブ及びシフトサーボバ
ルブの各動作説明図、第9〜13図はシフト機構を前進
走行位置から中立位置を経て後進走行位置に操作した際
の各操作位置におけるマニュアルシフトバルブ及びシフ
トサーボバルブの各動作説明図である。 第14〜20図は従来例を示し、第14図は変速機のシ
フト制御装置の回路構成図、第15図は変速機のシフト
制御装置の一部断面説明図、第16〜20図はシフト機
構を操作した際の各操作位置におけるマニュアルシフト
バルブ及びシフトサーボバルブの各動作説明図である。 図において、2は変速機、4はプライマリシーブ、6は
セカンダリシープ、8は油圧クラッチ、10は前後進切
換機構、24はオイルポンプ、28はライン圧通路、3
2はライン圧第1コントロールバルブ、36はライン圧
第2コントロールバルブ、40はレシンコントロールバ
ルブ、44はソレノイドレギュレータバルブ、48はリ
リーブハルブ、70はループレギュレータバルブ、74
はクーリングコントロールバルブ、86はクラッチコン
トロールバルブ、98はマニュアルシフトバルブ、10
2はシフトサーボバルブ、112はマニュアルシフトバ
ルブ、114はスプール弁体、158はピストン、16
4はシフトサーボロッド、166はシフトフォーク、1
68はスプール弁体、208は油圧給排機構である。 図面の浄書 第1図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、油圧により係合離脱動作される油圧クラッチと前後
    進係合状態に切換動作される前後進切換機構とを有する
    変速機のシフト機構により切換動作されて油圧を給排す
    るマニュアルシフトバルブを設け、このマニュアルシフ
    トバルブによる油圧の給排により切換動作されて前記油
    圧クラッチに油圧を給排するとともに前記前後進切換機
    構を切換動作するシフトサーボバルブを設けた変速機の
    シフト制御装置において、前記シフト機構が後進走行位
    置から中立位置を経て前進走行位置に操作された際には
    前記前後進切換機構を中立位置まで後進係合状態に保持
    させて前進走行位置に操作されると前進係合状態に切換
    動作させるとともに前記シフト機構が前進走行位置から
    中立位置を経て後進走行位置に操作された際には前記前
    後進切換機構を中立位置まで前進係合状態に保持させて
    後進走行位置に操作されると後進係合状態に切換動作さ
    せるべく前記シフトサーボバルブに油圧を給排して切換
    動作させる油圧給排機構を設けたことを特徴とする変速
    機のシフト制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009020059A (ja) * 2007-07-13 2009-01-29 Hitachi High-Technologies Corp 自動分析装置、および自動分析装置の分析方法

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