JPH0464743A - ハイブリッド動吸振器 - Google Patents

ハイブリッド動吸振器

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JPH0464743A
JPH0464743A JP17696590A JP17696590A JPH0464743A JP H0464743 A JPH0464743 A JP H0464743A JP 17696590 A JP17696590 A JP 17696590A JP 17696590 A JP17696590 A JP 17696590A JP H0464743 A JPH0464743 A JP H0464743A
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actuator
control force
variable damper
dynamic vibration
vibration
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Akira Mita
彰 三田
Mika Kaneko
金子 美香
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Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、地震や風外乱等による構造物の振動を抑制す
るハイブリッド動吸振器に関するものである。
し従来の技術] 従来より、構造物の振動を抑制するための動吸振器とし
ては、次に挙げる2種類の装置が一般に知られている。
その一つは、制振すべき構造物の所定の位置に、移動可
能な付加マスと、この付加マスと構造物との間に設置さ
れ、この付加マスを水平方向に移動可能に支持するアク
チュエータとを具備するいわゆる能動的な動吸振器であ
る。
また、他の一つは、前記移動可能な付加マスに所定のバ
ネとダンパーを結合して、構造物の特定の振動モードの
振幅を低減させるいわゆる受動的な動吸振器である。
[発明が解決しようとする課題] ところが、従来の動吸振器には、次に述べるような欠点
があった。
すなわち、前記のような能動的な動吸振器にあっては、
構造物の振動に応じてこの振動を制御するので、振動を
吸収するのに必要なエネルギーを、すべて外部より供給
する必要があるという点である。したがって、高層建造
物などの大重量の構造物にこの動吸振器を適用した場合
には、莫大なエネルギーの供給が必要となり、現在の技
術レベルでは、比較的重量の軽い構造物にしか適用する
ことができないのが実状である。
また、前記のような受動的な動吸振器にあっては、構造
物の特定の振動モードの振幅を低減させるので、振動を
吸収するのに必要なエネルギーを外部から供給する必要
はないが、特定の振動モード、すなわち振動数範囲にし
か効果がない。したがって、地震のように広い振動数帯
域に亙る振動モードが励起されるような場合には、その
振動の低減効果はあまり期待できない。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであって、広
い振動数範囲に亙って振動抑制効果が見られ、しかも外
部からのエネルギーの供給量を大幅に低減させることの
できるハイブリッド動吸振器を提供することを目的とし
ている。
[課題を解決するための手段] 本発明は、振動を低減すべき構造物の所定の位置に、付
加マスを移動自在に設け、該付加マスと前記構造物との
間には、バネおよび固定ダンパーを設けるとともに、可
変ダンパーを備えたアクチュエータを設置し、構造物お
よび付加マスの状態量に応じて決定される制振に必要な
制御力を該可変ダンパーおよびアクチュエータによって
発生させ、この制御力によって、構造物の振動を制御す
るようにしたことを解決手段とした。
また、請求項2では、前記可変ダンパーによって制御力
を発生する場合に比べて、前記アクチュエータによって
制御力を発生する場合のゲインを小さく設定するように
したことを解決手段とした。
[作用 ] 本発明のハイブリッド動吸振器によれば、付加マスと構
造物の間には、アクチュエータが設置されてなる能動的
な動吸振器としての構成を有しているので、広い振動数
範囲に亙って振動抑制効果を発現することが可能である
。また同時に、移動可能に設けられた付加マスと構造物
との間には、バネおよび固定ダンパーが設けられてなる
受動的な動吸振器としての構成を有しており、構造物に
発生した振動エネルギーの一部を、これらの付加マスお
よびダンパーが吸収して水平方向の振動を制御するべく
作用する。したがって、前記アクチュエータの駆動に必
要なエネルギーの外部からの供給量を低減することがで
きる。
また、本発明のハイブリッド動吸振器にあっては、前記
アクチュエータが可変ダンパーを備えた構成であるので
、地震や風等の外力により構造物に振動が励起された場
合、この構造物や付加マスの状態量などから、所定の制
御則に基づいて、可変ダンパーおよびアクチュエータが
作用し、振動の低減に必要な制御力を決定する。そして
、構造物と付加マスの相対速度と、必要な制御力の符号
との関係から、可変ダンパーがこの制御力を発生し得る
か否かを判断し、可能な場合には可変ダンパーによって
必要な制御力を発生させる。また不可能な場合には、ア
クチュエータによって制御力を供給する。可変ダンパー
のコントロールに必要なエネルギーはアクチュエータの
駆動に必要なエネルギーに比べて小さくて済むので、ア
クチュエータにより制御力のすべてを発生する場合に比
べて、外部からこのハイブリッド動吸振器に供給するべ
きエネルギーを大幅に低減することができる。
特に、請求項2に記載したように、可変ダンパーが制御
力を発生する場合に比べて、アクチュエータが制御力を
発生する場合のゲインを小さく設定することによって、
外部からのエネルギーの供給量をさらに低減することが
可能となる。
[実施例] 以下、実施例を示して、図面に基づき、本発明の詳細な
説明する。
第1図は、本発明のハイブリッド動吸振器の一実施例を
示すもので、構造物Bの頂部にこのハイブリッド動吸振
器Aが取り付けられた状態を示している。
ハイブリッド動吸振器Aは、構造物Bの頂部に垂直上方
に突出する2つの支柱8.9の間に移動可能に設けられ
た付加マスlと、前記支柱8と付加マス1との間に、こ
れらを連結するべく設けられたバネ2および固定ダンパ
ー3と、支柱9と付加マス1との間に、これらを連結す
るべく設けられ、可変ダンパー4を備えるアクチュエー
タ5と、前記支柱8の上端部および付加マス1の上端部
に設けられて、それぞれ、構造物Bおよびハイブリッド
動吸振器Aの速度および変位を検知するセンサー6.7
とを主体として、略構成されている。
前記バネ2および固定ダンパー3は、構造物Bの固有振
動数近辺において受動的動吸振器となるような所定の定
数を持つものである。
このハイブリッド動吸振器Aの制御則としては、構造物
Bおよびハイブリッド動吸振器Aの速度および変位をセ
ンサー6.7が検知し、最適制御理論に基づいて、構造
物Bに加えられるべき制御力を決定するフィードバック
方式を採用する。そして、この制御力を、付加マスlを
反力として、アクチュエータ5あるいは可変ダンパー4
により構造物Bに供給する。
次に、第2図に示すように、1つの質点からなる建物の
頂部に動吸振器を設置したモデルを考えて、その作用に
ついて説明する。
第2図中、符号lOは第1の質点であり、固定壁に対し
て、第1のバネ11および第1の固定ダンパー12によ
り移動可能に連結されており、これによって、該第1の
質点10からなる建物に、地震、風等の外力による振動
が励起される状態を示している。また、該第1の質点1
0の項部に垂直上方へ突設された2つの支柱20.21
の間には、第2の質点13が移動可能に設けられ、該第
2の質点13と支柱20の間には、第2のバネ14と第
2の固定ダンパー15が設けられ、また第2の質点13
と支柱21の間には、可変ダンパー16を備えたアクチ
ュエータ17が設けられており、これによって、前記第
1の質点10に動吸振器が設置されたモデルを示してい
る。
このモデルに、風による外力Fが加えられた場合、本モ
デルの運動方程式は、以下の式で表される。
のである。通常は、この制御力をアクチュエータ17の
みによって実現することになるが、本発明では、可変ダ
ンパー16による制御力udとアクチュエータ17によ
る制御力Uaとの両方で実現する。
それぞれの制御力は、次式で与えられる。
前記式において、1.@tは、それぞれ建物(第1の質
点10)および付加マス(第2の質点13)の質量、c
l+klは、それぞれ建物(第1の質点10)の減衰、
ばね定数である。同様に、CR+ k 2は、建物(第
1の質点IG)と動吸振器(第2の質点13)を接続す
る減衰、ばね定数である。Uは、アクチュエータ17あ
るいは可変ダンパー16によって発生させられる制御力
であって、フィードバック制御の場合には、一般に次式
で与えられる。
ここで、フィードバックゲインgν+、gVt、g(!
+、g前記式において、αは、アクチュエータ17に対
する低減係数(0≦α≦1)であって、この値を小さく
すれば、外部から供給するべき必要なエネルギーが低減
される。ただし、振動抑制効果は低下するので、これは
、アクチュエータ17の能力と本動吸振器に対する必要
性能のバランスから決定されるものである。このように
、制御力の発生に可変ダンパー16を主に利用すること
によって、大幅に必要エネルギーを低減する丘とか可能
となる。
d、は、たとえば最適制御則によって決定さメ−るし次
に、本発明の効果を実証するために本発明者等が行った
ンミュレーション解析の結果について説明する。解析に
用いた定数は、以下の通りである。
構造物 (周期3秒) s++:25.51 ton/cg+/sec’c+”
1.07 ton/c@/5eek+=111.90 
ton/c11 バイア゛リブド動吸振器 (周期3.289秒) mt”0.5102  Lon/am/see’ct:
0.1368  ton/cnz’5cckt1.86
2  ton/c+。
また、風外力は、以下の式によって与えられるものとし
た。
F=3psi“(QX)+ 1p si“(2ar)+
 5p si”(3°)+ 4p si”(4u)  
 (6)ここで、pは、最大外力が2.551 ton
(ツまり、F max/ El = ] 00 cn+
/ 5ec2)となるように定め1:eまた、ωが、建
物の固有振動数てあり、このモデルの場合には2 、0
9 rad/ secである。第3図には、入力波形の
時刻歴を示す。制御力Uは、以下の式によって与えら4
するものとした。
アクチュエータ17により制御力uaに対する低減係数
αは、0.1.0.5.1.0の3種類に対して算出し
た。
第4図に、α=0.1の場合について、−ヒから第1の
質点lOの変位(cm)、第1の質点10の加速度(a
m/sec”)、制御力ua十ud(ton)、制御力
ua(Lon)、制御力uaを発生さHろのに必要なパ
ワー(wall)の順に示す。
同様にして、第5図にはα=05の場合、第6図には、
α=10の場合について示す。ただし、第6図について
は、Ua=Uとし、すべてアクチュエータ17によって
制御力を(Jt給44乙のとした。ちなみに制御のない
場合には、け物b)蔵人応答加速度は、I O00cm
/sec’近くとなる。
ニア″Lらの図から明らかなよ−°)に、低減係数を小
さくすれば、振動抑制効果をJ:工ど低下さUることな
く、アクチュエータ17を駆動するfこbのIくワーを
低減てきることか2つかる一可変ダツノ<−16のコン
トロールに必要なエネルギーは、アクチュエータ17に
比べれば、ごく小さなものであるので、本発明による動
吸振器は、必要なエネルギーを大幅に低減することを可
能とする装置であることがわかる。
以上説明したように、本実施例のハイブリッド動吸振器
Aによれば、移動可能に設けられた付加マス1と構造物
Bの間には、アクチュエータ5が設置されるとともに、
バネ2および固定ダンパー3が設けられているので、能
動的な動吸振器としての構成と受動的な動吸振器として
の構成の両方を有している。したがって、広い振動数範
囲に互って振動抑制効果を発現することが可能であると
同時に、構造物Bに発生した振動エネルギーの一部を、
前記付加マスlおよび固定ダンパー3が吸収して水平方
向の振動を制御するべく作用することから、前記アクチ
ュエータ5の駆動に必要なエネルギーの供給量を低減す
ることができる。よって、地震や強風等の外力により構
造物に引き起こされる全振動数帯域の振動を効果的に制
御することができ、また、高層建物などの大重量の構造
物への適用も可能となり、地震時や強風時の安全対策に
万全を期すことが可能となる。
また、前記アクチュエータ5は可変ダンパー4を備えた
構成であるので、地震や風等による外力により構造物A
に振動が励起された場合には、構造物Aや付加マスlの
状態量、あるいは外力ベクトルなどから、所定の制御則
に基づいて、可変ダンパー4およびアクチュエータ5が
作用して、振動の低減に必要な制御力を決定する。そし
て、構造物Aと付加マスlの相対速度と、必要な制御力
の符号との関係から、可変ダンパー4がこの制御力を発
生し得るか否かを判断し、可能な場合には可変ダンパー
4によって必要な制御力を発生させる。また不可能な場
合には、アクチュエータ5によって制御力を供給する。
可変ダンパー4のコントロールに必要なエネルギーはア
クチュエータ5の駆動に必要なエネルギーに比べて小さ
くて済むので、アクチュエータ5により制御力のすべて
を発生する場合に比べて、その振動抑制効果は維持した
まま、外部からこのハイブリッド動吸振器Aに供給する
べきエネルギーを大幅に低減することができる。
特に、請求項2に記載したように、可変ダンパー4が制
御力を発生する場合に比べて、アクチュエータ5が制御
力を発生する場合のゲインを小さく設定すれば、前記シ
ミュレーション解析の結果からも明らかなように、外部
からのエネルギーの供給量をさらに低減することが可能
となる。したがって、高層建物などの大重量の構造物へ
の適用も可能となり、経済的にも非常に有利な振動制御
を施すことができる。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明のハイブリッド動吸振器に
よれば、移動可能に設けられた付加マスと構造物の間に
は、バネおよび固定ダンパーが設けられるとともに、ア
クチュエータが設置されているので、受動的な動吸振器
の特性と能動的な動吸振器の特性の両方を合わせ持った
、いわゆるノλイブリッド型の動吸振器としての機能を
有する。
すなわち、広い振動数範囲に亙って振動抑制効果を発現
することが可能であると同時に、前記アクチュエータの
駆動に必要なエネルギーの供給量を低減することができ
る。
また、本発明のハイブリッド動吸振器によれば、前記ア
クチュエータが可変ダンパーを備えているので、振動を
制御する制御力を可変ダンパーおよびアクチュエータに
よって発生させるようになる。
可変ダンパーのコントロールに必要なエネルギーは、ア
クチュエータの駆動に必要なエネルギーに比べて極めて
小さいので、すべての制御力をアクチュエータによって
発生させる場合jこ比べ、その振動抑制効果は維持した
まま、外部からのエネルギー供給量を低減することがで
きる。
特に、請求項2に記載したように、可変ダンパーが制御
力を発生する場合に比べて、アクチュエータが制御力を
発生する場合のゲインを小さく設定すれば、外部からの
エネルギーの供給量をさらこ低減することが可能となる
。したがって、非常に経済的に有利な振動抑制を行うこ
とができ、高層建物などの大重量の構造物への適用も可
能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第6図は、本発明のハイブリッド動吸振器
の一実施例を示すものであって、第1図はハイブリッド
動吸振器の概略説明図、第2図は振動モデルの図、第3
図は入力波形の時刻歴を示す図、第4図ないし第6図は
、それぞれ低減係数を変化させた時の各特性を示すグラ
フであって、第4図(イ)、第5図(イ)、第6図(イ
)はいずれも低減係数を変化させた時の応答変位を示す
グラフ、第4図(ロ)、第5図(ロ)、第6図(ロ)は
いずれも低減係数を変化させた時の応答加速度を示すグ
ラフ、第4図(ハ)(ニ)、第5図(ハ)(ニ)、第6
図(ハ)(ニ)はいずれも低減係数を変化させた時の制
御力、第4図(ホ)、第5図(ホ)、第6図(ホ)はい
ずれも低減係数を変化させた時のアクチュエータパワー
を示すグラフである。 B・・・・・・構造物、 l・・・・・・付加マス、

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)振動を低減すべき構造物の所定の位置に、付加マ
    スを移動自在に設け、該付加マスと前記構造物との間に
    は、バネおよび固定ダンパーを設けるとともに、可変ダ
    ンパーを備えたアクチュエータを設置し、構造物および
    付加マスの状態量に応じて決定される制振に必要な制御
    力を該可変ダンパーおよびアクチュエータによって発生
    させ、この制御力によって、構造物の振動を制御するよ
    うにしたことを特徴とするハイブリッド動吸振器。
  2. (2)前記可変ダンパーによって制御力を発生する場合
    に比べて、前記アクチュエータによって制御力を発生す
    る場合のゲインを小さく設定するようにしたことを特徴
    とする請求項1に記載のハイブリッド動吸振器。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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