JPH0464401B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ボーリングレーンを縦走してメンテ
ナンスを行つた後、レーン間のデイビジヨンキヤ
ツピングを越えてこのレーンに隣接するレーンに
横移動して隣接レーンのメンテナンスを行うボー
リングレーンメンテナンス装置が、隣接レーンの
所定位置に停止するためのデイビジヨンキヤツピ
ング端面の検出機構に関する。

ボーリングレーンメンテナンス装置の横移動
は、一台のメンテナンス装置によつて多数のレー
ンに亘つて連続して清掃、調整等の保守を行うた
めに必要である。ボーリングレーンの寸法は、一
定の範囲内において所定の規格に従わなくてはな
らないが、一般に同一ボーリング場において各レ
ーン間のデイビジヨンキヤツピング端面の間の距
離を同一にするため、デイビジヨンキヤツピング
端面を精度よく検出することにより、横移動する
メンテナンス装置を隣接レーンの中心部に正確に
停止させるようにしていた。

このようなデイビジヨンキヤツピング端面の検
出としては、従来、振子形の検出器が用いられて
いた。即ち、ボーリングレーンメンテナンス装置
の本体に、レーンの縦方向と垂直な平面内におい
て振動する振り子を設け、レーン床面から振り子
先端までの高さを、レーン床面からデイビジヨン
キヤツピング端面の高より低くしておき、メンテ
ナンス装置の横移動時に振子の先端がデイビジヨ
ンキヤツピングに当たり振り子の支持点を中心に
して傾斜しながらキヤツピング上を移動し、デイ
ビジヨンキヤツピング端面でキヤツピングを離れ
て鉛直位置に振れるようにする。さらに装置本体
に、振り子の鉛直位置を検出するマイクロスイツ
チを設け、デイビジヨンキヤツピング端面を離れ
て振れる振り子によりマイクロスイツチを作動さ
せてキヤツピング端面の位置を検出するようにし
ている。

しかしながら、このような振り子型式のデイビ
ジヨンキヤツピング端面の検出器では、この端面
のレーン床面からの高さが変化すると、振り子が
キヤツピング上面から離れるタイミングが変化
し、従つて端面位置を正確に検出できないことが
あるという問題があつた。

本発明の目的は、上述した問題を除去し、デイ
ビジヨンキヤツピング端面の高さに拘らず、該端
面の位置を正確に検出することにより、隣接レー
ンに横移動するメンテナンス装置を隣接レーンの
所定位置に正確に位置決めするよう適切に構成し
たボーリングレーンメンテナンス装置のデイビジ
ヨンキヤツピング端面の検出機構を提供すること
にある。

本発明は、ボーリングレーンを縦走してメンテ
ナンスを行つた後、このレーンに隣接するレーン
にこれらレーン間のデイビジヨンキヤツピングを
越えて横移動して連続して隣接レーンのメンテナ
ンスを行うボーリングレーンメンテナンス装置に
おいて、この装置本体に、レーンの長さ方向に直
交する向きで、一端が、水平かつレーンの長さ方
向に向いた回転軸線を中心に回動自在に支持さ
れ、かつ一方向にばね付勢される比較的長い第１
リンクと、 前記第１リンクの他端に回動自在に支持され、
かつ、前記一方向と同方向にばね付勢される前記
第１リンクより短い第２リンクと、この第２リン
クの前記第１リンクと反対側の端部に回転自在に
設けた回転ローラと、前記第１リンク及び第２リ
ンクに設けたこれらリンクの相対位置検出機構と
を備え、前記第２リンクのローラが、デイビジヨ
ンキヤツピング端面を離れたことを前記相対位置
検出機構によつて検出してデイビジヨンキヤツピ
ング端面の位置を検出し、タイマー機構によつて
前記装置をキヤツピング端面より隣接レーンの所
定位置まで横移動させて停止させることを特徴と
する。

以下図面により本発明を詳述する。

第２図は、必要によるボーリングレーンメンテ
ナンス装置のデイビジヨンキヤツピング端面の検
出機構を適用するメンテナンス装置の構成を示す
線図的側面図である。ボーリングレーンメンテナ
ンス装置の本体１は、縦駆動輪２によりフアウル
ラインからピンゾーンまで前進し、再びフアウル
ラインに後退してレーンのメンテナンスを行い、
次いで横移動機構３によつて該レーンに隣接する
レーンに、これらレーン間に設けられたデイビジ
ヨンキヤツピング４を越えて横移動し、隣接レー
ンのメンテナンスを同様に行うものである。横移
動機構３は、動力を駆動モータの出力軸３ａから
ギアトレーン３ｂを介してデイビジヨンキヤツピ
ング４と垂直な方向に回転自在に支持される横駆
動輪３ｃに伝達するように構成されている。横駆
動輪３ｃは、本体１の縦走行時には縦駆動輪２よ
り上方にレーン床面から離れて保持され、横移動
の際に、圧縮空気発生源及びエアシリンダ３ｄよ
り成る昇降装置によつて縦駆動輪２より下方に突
出して床面に接触するとともに本体１従つて縦駆
動輪２を床面より上昇させるように構成されてい
る。

このような装置本体１は、図示せぬ距離計及び
駆動制御部を備え、本体１の縦走行及び横移動
は、駆動制御部によつて、フアウルラインからピ
ンゾーンまでの距離、受け持つレーン数等のメン
テナンスデータ、本体１の前面に固定した支持ロ
ツド５の先端に設けられるキヤツピング端面検出
機構６からの信号、及び距離計からの走行信号等
によつて制御されている。

第１図Ａ及びＢは本発明によるボーリングレー
ンメンテナンス装置のデイビジヨンキヤツピング
端面の検出機構の一例の構成を示す正面図及びそ
の一部切欠側面図である。本体１の支持ロツド５
に支持部材７を介してキヤツピング端面検出機構
６を連結する。支持部材７は、その長孔７ａ内に
おけるねじ７ｂの締付位置を変えることによりデ
イビジヨンキヤツピング４の高さに応じて、キヤ
ツピング端面検出機構６のレーン床面からの高さ
が調整できるようにする。支持部材７の支持ロツ
ド５の反対側に、デイビジヨンキヤツピング４の
長手方向と垂直な面内において第１リンク８を回
動自在に支承する。即ち、支持部材７に頭部に溝
９を有する支持ねじ９ａを結合させるとともに、
第１リンク８には中空スリーブ１０をねじ１０ａ
によつて固定し支持ねじ９ａの周囲に中空スリー
ブを配置する。第１リンク８に、このリンクを貫
通してピン１１を固定し、支持部材７と反対側の
突出端１１ａと支持ねじ１０ａの溝９との間にね
じりばね１２を介装して第１リンクをデイビジヨ
ンキヤツピング４の長手方向と垂直な面内におい
て常時第１図Ａに示す矢印Ａ方向に付勢する。ま
た、支持部材７の側方にストツパ１３を固定し、
ピン１１の支持部材側の端１１ｂの移動端を形成
するようにするとともに、ピン１１がストツパ１
３に係合する際に第１リンクが鉛直方向を向くよ
うに構成する。

一方、第１リンクの他端には、第２リンク１５
を回動方向に支持する。即ち、頭部に溝１６を有
する支持ピン１６ａを第１リンク８を貫通して設
け、支持ピンの支持部材７と反対側では前後に２
枚のスペーサ１７ａ，１７ｂを配して第２リンク
１５を支持ピン１６ａに嵌合するとともに、さら
に外側では、回転ローラ１８をその軸受１８ａに
よつて回転自在に支持する。

第２リンク１５は、その一端に第１リンク８の
回転ローラ１８側より支持部材７側に延びる腕部
材１９を有するとともに、支持ピン１６ａの反対
側の先端部に回転自在に支持される回転ローラ２
０を有する。

支持ピン１６ａの支持部材７側では、支持ピン
の溝１６と第２リンクの腕部材１９との間にねじ
りばね２１を介装して、第２リンクを常時支持ピ
ン１６ａを中心として第１図Ａにおいて矢印Ｂ方
向に付勢するようにする。

また、支持部材７側の第１リンク８にマイクロ
スイツチ２２を設け、そのスイツチアーム２２ａ
を第２リンクの腕部材１９と係合できるようにし
て、第２アームの回動に応じてスイツチアーム２
２ａがマイクロスイツチのOFF位置Ｃ又はON位
置Ｄをとれるように構成する。マイクロスイツチ
２２の信号は、本体１の制御部に送られるように
しておく。

このような構成のボーリングレーンメンテナン
ス装置のデイビジヨンキヤツピング端面の検出機
構の動作を説明する。第３図は、第１図のキヤツ
ピング端面検出機構の動作説明図である。あるボ
ーリングレーンのメンテナンスを終えた装置本体
１は、制御部によつてその昇降装置のエアシリン
ダ３ｄを用いて横駆動輪３ｃを下方に突出させレ
ーン床面より縦駆動輪２を上昇させる。次いで横
移動機構３によつて横駆動輪３ｃを回転させ本体
１を横移動させる。キヤツピング端面検出機構６
の高さは、回転ローラ１８がデイビジヨンキヤツ
ピング４の端面４ａの縁部と当接するように調整
しておく。従つて横移動時に回転ローラ１８はキ
ヤツピング端面４ａの縁部に当たり、第１リンク
８をねじりばね１２に抗して反時計回りに回動さ
せるとともに回転ローラ１８をキヤツピング端面
の縁部からキヤツピング上面４ｂに乗せる。この
際マイクロスイツチ２２はOFF状態となる。横
移動が進むにつれ回転ローラ２０は、第２リンク
１５をねじりばね２１に抗して反時計回りに回動
させてキヤツピング上面４ｂに乗る。キヤツピン
グ上面では、その高さは変化するが、第３図Ａに
示すように回転ローラ１８，２０は、第１リンク
８及び第２リンク１５の傾斜角を変えるだけで上
面４ｂより離れることはない。さらに横移動が進
むにつれ、回転ローラ１８はキヤツピング端面４
ａの縁部を離れ、回転ローラ２０は第３図Ｂに示
すようにキヤツピング上面４ｂと境界条件をなす
位置までキヤツピング上面４ｂに乗つている。こ
こでキヤツピング端面４ａのレーン床面より縁部
までの高さが変動しても第１リンク、第２リンク
及びその回転ローラより成るリンク機構は、第１
リンクと第２リンクの傾斜角度を変えるだけで、
回転ローラ２０の高さを自由に選ぶことができる
ためキヤツピング端面４ａの縁部から回転ローラ
２０が離れる条件は変らない。

回転ローラ２０がキヤツピングを離れたところ
で第１リンクは、ピン１１及びストツパ１３の係
合により鉛直位置に保持され、第２リンクの腕部
１９は、ねじりばね２１によつて時計回りに回動
してマイクロスイツチ２２のスイツチアームを
OFF位置からON位置にして、デイビジヨンキヤ
ツピング端面４ａの位置を検出する。この検出信
号は駆動制御部に送られ、タイマ機構によつて本
体１が端面４ａから隣接レーンの所定位置に移動
するに要する時間を計測する。タイマ機構は所要
時間の経過時点において駆動制御部へ停止信号を
出し、本体１を隣接レーンの所定位置に停止させ
る。

以上の説明より明らかなように、本発明による
ボーリングレーンメンテナンス装置のキヤツピン
グ端面の検出機構によれば、メンテナンス装置本
体に比較的に長い第１リンクを一方向にばね付勢
して回動自在に設け、その先端部に第１リンクよ
り短い第２リンクを前記第１リンクの付勢方向と
同方向にばね付勢して回動自在に設け、第２リン
クの先端には回転ローラを設け、第１リンクを付
勢するばね及び第２リンクを付勢するばねに抗し
て回転ローラをボーリングレーン間のデイビジヨ
ンキヤツピング上面上をころがらせ、回転ローラ
がキヤツピング上面から離れることによりキヤツ
ピング端面の位置を検出するよう構成したため、
キヤツピング端面の高さが変動してもキヤツピン
グ上をころがる回転ローラは自由に上下動でき、
キヤツピング端面の位置で正確にキヤツピングよ
り離れるため、キヤツピング端面の位置を正確に
検出することのできる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図Ａ及びＢは、本発明によるボーリングレ
ーンメンテナンス装置のデイビジヨンキヤツピン
グ端面の検出機構の一例の構成を示す正面図及び
一部切欠き側面図、第２図は、本発明によるボー
リングレーンメンテナンス装置のデイビジヨンキ
ヤツピング端面の検出機構を適用するメンテナン
ス装置の構成を示す線図的側面図、第３図Ａ及び
Ｂは、第１図のキヤツピング端面の検出機構の動
作説明図である。 １……ボーリングレーンメンテナンス装置本
体、２……縦駆動輪、３ｃ……横駆動輪、４……
デイビジヨンキヤツピング、６……横移動位置決
め装置、８……第１リンク、１０……スリーブ、
１１……ピン、１２，２１……ねじりばね、１３
……ストツパ、１５……第２リンク、１８，２０
……回転ローラ、１９……腕部材、２２……マイ
クロスイツチ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ボーリングレーンを縦走してメンテナンスを
   行つた後、このレーンに隣接するレーンにこれら
   レーン間のデイビジヨンキヤツピングを越えて横
   移動して連続して隣接レーンのメンテナンスを行
   うボーリングレーンメンテナンス装置において、
   この装置本体に、レーンの長さ方向に直交する向
   きで一端が水平かつレーンの長さ方向に向いた回
   転軸線を中心に回転自在に支持され、かつ一方向
   にばね付勢される比較的長い第１リンクと、 前記第１リンクの他端に回動自在に支持され、
   かつ、前記一方向と同方向にばね付勢される前記
   第１リンクより短い第２リンクと、この第２リン
   クの前記第１リンクと反対側の端部に回転自在に
   設けた回転ローラと、前記第１リンク及び第２リ
   ンクに設けたこれらリンクの相対位置検出機構と
   を備えることを特徴とするボーリングレーンメン
   テナンス装置のデイビジヨンキヤツピング端面検
   出機構。