JPH0464054B2 - - Google Patents
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- JPH0464054B2 JPH0464054B2 JP1762485A JP1762485A JPH0464054B2 JP H0464054 B2 JPH0464054 B2 JP H0464054B2 JP 1762485 A JP1762485 A JP 1762485A JP 1762485 A JP1762485 A JP 1762485A JP H0464054 B2 JPH0464054 B2 JP H0464054B2
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Landscapes
- Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)
- Variable Magnification In Projection-Type Copying Machines (AREA)
Description
<技術分野>
本発明は電子写真複写機等における変倍複写に
かかる光学手段、つまり光学系レンズの移動制御
の技術に関する。 <従来技術> 電子写真複写機は、光導電層を有する記録媒体
を特定の極性に荷電し、この荷電表面に原稿の画
像を光学的に投影し、画像に応じた静電潜像を形
成している。上記記録媒体はドラム状に形成され
るのが一般的であり、このドラム状の記録媒体を
移動(回転)させ、原稿の画像をスリツト露光す
ることで全画像を記録媒体に投影している。原稿
の画像をスリツト露光するために、定位置(透明
なガラス板)に載置された原稿を光学的に走査す
る必要がある。そのための手段として、原稿を載
置した台(テーブル)を移動させるか、あるいは
テーブルは固定し原稿を照明する手段を含む投影
にかかる光学系の一部を原稿に沿つて移動させる
ものである。 ここで、記録媒体の回転速度(周速度)と原稿
を光学的に走査する速度とが同一であれば、原稿
と同一大の大きさの像が記録媒体上に結像され
る。これは、光学系の結像レンズを中心に原稿面
からレンズまでの光路長aと、レンズから記録媒
体までの光路長bが等しい時に上述のことがいえ
る。そのため、aとbを変化させることで記録媒
体上に投影する像を可変倍することができる。こ
の場合、記録媒体の回転速度は常に同一に設定さ
れており、変倍に応じて光学的な走査手段の走査
速度を変えている。例えば、原稿の画像を縮小す
る場合には、光学的走査手段の走査速度を速く、
逆に拡大時においては、光学的走査手段の走査速
度を遅くしている。 上述の様に単に光学的走査手段の走査速度を変
倍に応じて可変にするだけでなく結像レンズの配
置位置を光軸に沿つて変えている。しかし、レン
ズの焦点距離が一定であると当然ながら、等倍時
の全体の光路長l(a+b)は、変倍時の光路長
Lと同一にはならない。つまり拡大時にはその光
路長L>lとなり、縮小時にはL<lとなる。従
来までは、全体の光路長を変倍時に応じて補正す
る必要があり、そのために光学系を構成し光路を
変更する反射ミラー等の配置位置を結像レンズの
移動に応じて変えている。従つて、レンズだけで
なく反射ミラーをも同時に移動させる必要から、
そのための構成が非常に複雑であつた。 そこで、全体の光路長を変倍に関係なく同一に
し、光路補正をなくしたズームレンズが結像レン
ズとして用いられる様になつた。このズームレン
ズを用いた場合、光軸に沿つてレンズを移動させ
るだけでよく、また多数段階の倍率を簡単に設定
できる。このズームレンズを複写倍率に応じて移
動させるために、ステツプ(ステツピング)モー
タを用いて行われている。ステツプモータは、定
位置から目的の移動距離に対応したパルス数の信
号を加えるだけで、正確な位置決めが可能とな
る。つまり、1パルスにつき、ズームレンズを決
められた距離だけ進めることができる。このた
め、ズームレンズの移動構成機構が簡単となり、
且つ移動のための制御も簡単となる。 しかし、ステツプモータを使用し、所定距離を
移動させるためにその対応する個数パルスを加え
ればよいが、これはあくまでも脱調しないことが
重要となつてくる。そのため、脱調が生じても正
確な位置決めを行う補償回路等が必要になつた
り、絶対に脱調しないようなメカトルク変動をお
さえる等の要件が必要となる。また、モータを駆
動する上でのステツプパルス部が誤動作しないよ
うに考慮する必要も生じる。 上記ズームレンズの移動制御に限らず、レンズ
位置の正確な位置決め制御なるものは、従来、各
定められた位置に検知手段、例えばマイクロスイ
ツチを多数設けている。そして、レンズが指定さ
れた倍率に対応するマイクロスイツチを作動すれ
ばモータ停止等を行つてレンズの位置決めを行つ
ている。これは、変倍の個数が2〜3種であれば
よいが、ズームレンズを用いて多段階の変倍複写
を行うものには適用できない。つまり、マイクロ
スイツチを変倍の数だけ必要となり、そのための
配置位置等が大きく制約されるだけでなく、マイ
クロスイツチ自体のヒステリシス等にてわずかな
移動距離を正確に検知できなくなる。そのために
も、上述した様にステツプモータを用いて定位置
より、決められた移動距離のパルス数を上記ステ
ツプモータに加えることでレンズの位置決めを行
うことが有効となる訳である。しかしながら、上
述した通り、脱調防止やステツプ・パルス部の誤
動作を防止する等の複雑な構成が要望される。 また、レンズが正常な位置で停止されている状
態で外的な力が光学レンズユニツトに加えられて
位置ズレが生じないようにする必要がある。その
ため、ステツプモータとしてレンズユニツトの正
常な位置での停止時に位置ずれすることのない大
きなホールド特性を有するものを用い、モータの
停止時に相電流を変化させずに各コイルに連続通
電させることで位置規制を行つている。そのため
使用するステツプモータ等が規制されることにな
る。 <目的> 本発明は電子写真複写機等において、複写倍率
に応じて結像用のレンズユニツトを常に定位置に
保つことを目的とする。 特に本発明はレンズユニツトを定位置へのズレ
を検出し、これを定位置に修復することを目的と
するものである。 また本発明の他の目的は、レンズユニツトの移
動位置精度を高めるものである。 <実施例> 第1図は本発明にかかる電子写真複写機の一具
体例を示す断面図である。図中1は原稿を載置し
往復動可能に設けられた原稿走査手段である原稿
台、2は載置された原稿を照明する照明装置、3
は原稿からの反射光像を光導電層を有する記録媒
体である感光体に結像するための光学レンズ、4
及び5は感光体に原稿の画像を投影するための光
路長を補償した光像を所望位置へ反射するために
所定位置に設けられた反射ミラー、6はドラム状
に形成きれた上述した感光体、7は感光体表面を
特定の極性に帯電するための主コロナ放電器、8
は上述の光学レンズ3及び反射ミラー4,5から
なる光学系を介して原稿の画像が投影される露光
位置、9は感光体上に形成された静電潜像を着色
トナーにて可視像化する現像装置、10は同期搬
送ローラ11を介して適宜送られてくる用紙12
に現像された感光体上の像(トナー像)を静電転
写するコロナ放電器である。 上記転写後、感光体6の表面にはトナーだけで
なく不要電荷についても残留しており、この感光
体6を再使用するためにも、図示していないが不
要電荷を除去する除電工程及び残留トナーを除去
するクリーニング工程等が配置されている。ま
た、転写後の用紙は感光体6より分離され、用紙
上に支持(転写されたトナー像を定着)するため
に定着ローラ13へと搬送される。定着ローラ1
3は例えば熱又は圧力にトナー像を用紙上に定着
するものであつて、定着後に複写機外に排紙す
る。 上述の様な複写機において、等倍時には感光体
6の周速度と同一速度でもつて原稿台1が走査さ
れる。ここで、変倍複写を行うためには、感光体
6の速度を一定にした場合、等倍時における原稿
台1の速度を特に縮小時において縮小倍率に応じ
て速く、逆に拡大時において拡大倍率に応じて遅
くしている。また、これらの倍率に応じて光学レ
ンズ3の位置を光軸方向へ移動させている。本発
明においては原稿台1の原稿面と感光体6の露光
位置8までの光露長Lを補正する必要がないよう
に、光学レンズ3としてズームレンズを用いて説
明する。また、第1図の例は、原稿台1を往復動
させているが、原稿台1を固定し照明装置2を含
む一部の光学手段を原稿に沿つて走査する方式に
おいても本発明を実施できることは明らかであ
る。 上記原稿台1の走査速度については、予め決め
られた数個の固定倍率であれば、変速クラツチ等
を用いて容易に対処できる。また、ズームによる
多段階の倍率における原稿台1の走査速度につい
ては、原稿台を駆動するスピードコントロール可
能なモータを用い、エンコーダ等からの出力信号
をモニタしながら希望倍率の速度に制御できるサ
ーボ系を用いることで簡単に対処できる。従つ
て、各倍率における光学走査手段である原稿台1
の速度制御については何等問題ない。 これに対して、本発明は上述の速度制御とは直
接関係ない、光学レンズ3の各変倍に応じた移動
位置精度の向上を計るものである。第2図は本発
明の光学レンズ3の各倍率に応じた位置に正確に
停止させるための、光学レンズの移動機構の具体
的な構成図である。第2図において、ズームレン
ズである光学レンズ3は光軸aに沿つて移動する
レンズ支持体14上に設けられている。この支持
体14は図には示していないが例えば光軸aに平
行に設けられたスライド軸に沿つてスライド自在
に設けられている。また、支持体14を移動させ
るためのラツク15は、上記光軸aに平行に光学
系のユニツト内に設けられている。上記支持体1
4上には、更に本発明にかかる光学レンズ3の移
動を行うステツプモータ16が設けられている。
このステツプモータ16の回転軸に連結された歯
車が、上記ラツク15に噛合つている。そのた
め、ステツプモータ16の回転に応じて支持体1
4共々光学レンズ3が光軸aに沿つて移動される
ことになる。 一方、上記支持体14には、光学レンズ3の移
動位置を検出するための光学的検知装置(以下セ
ンサーと記す)17が取付けられている。このセ
ンサー17は、ラツク15及び光軸aと平行に配
置された位置検出用のスリツト板18を挾んで発
光及び受光素子を設けて構成されている。スリツ
ト板18は第3図にその詳細を示す通り、複数個
のスリツト19を形成している。スリツト19a
は、光学レンズ3の所定位置(ホームポジシヨ
ン)を示すもので、このスリツト19aを基準に
光学レンズ3の移動停止を制御する。また、スリ
ツト19b〜19fは、各複写倍率における光学
レンズ3の停止位置を示すスリツトであつて、1
9bは例えば0.7倍、19cは0.8倍、19dは1.0
倍(等倍)、19eは1.2倍及び19fは1.4倍の倍率
に対応している。従つて、光学レンズ3を等倍位
置に位置決めする場合、ホームポジシヨンのスリ
ツト19aの検出後、ステツプモータ16を後進
(第2図において矢印CCW方向)させ、上記スリ
ツト19aを含め、センサー17による各スリツ
トの信号をカウントし、等倍時に対応するスリツ
トのカウントを行つた時にステツプモータ16の
駆動を停止する。つまり、スリツト19dに対応
するカウントを行つた時点でステツプモータ16
を停止させる。尚、ステツプモータ16の前進方
向は第2図において矢印CW方向である。 ここで、スリツト板18に形成されたスリツト
19を検知するセンサー17は本発明では1つで
あつて、センサー17は単なるスリツト検出を行
うだけである。そのため、そのままでは複写倍率
にかかるスリツトか、ホームポジシヨンを示す基
準位置のスリツトか否かの判別を行うことができ
ないが、本発明はそれを可能にすべく、第3図に
示す様にスリツト19b〜19fに比べ基準用ス
リツト19aについては大きく形成している。こ
れにより、スリツト19b〜19fとスリツト1
9aの区別を行う。本実施例においては、スリツ
ト19b〜19fについては2.4mmとし、ステツ
プモータ16は200ppsにて駆動させるものにつ
いて説明する。また、1パルスにおいて、光学レ
ンズ3の移動が0.3mmとなる様に例えばラツク1
5及び歯車等を設定している。これにより、スリ
ツト19b〜19fの各スリツトを8パルスで光
学レンズ3が通過することになる。 第4図は上述の光学レンズ3の、入力された倍
率等に応じて移動制御を行うための制御回路構成
の一例を示すブロツク図である。この図は複写制
御については省略し、本発明にかかる光学レンズ
3の移動制御にかかる部分のみ図示している。制
御回路20は、複写制御をも含めて光学レンズ3
の移動にかかわるプログラムを記録したROM、
入力される情報や制御に必要な情報例えばフラツ
グ等を記憶し且つ読み出すことのできるRAM、
及びROM内のプログラムに従つて各種情報に応
じて制御信号等を出力するためのCPU等を含む
ものである。尚、制御回路20は複写制御を同時
に行うものとして説明したが、該回路20は光学
レンズ3を移動制御するために専用に設けてもよ
い。 制御回路20は、複写機本体に設けられた操作
部21からの入力情報、特に倍率情報に応じて、
ステツプモータ16を前進(CW)又は後進
(CCW)駆動すると共に、センサー17からのス
リツト信号によつて上記倍率情報に対応した複写
倍率を示すスリツト位置に光学レンズ3を位置決
めする。この光学レンズ3は位置決めする場合、
変更される倍率情報によつて、ホームポジシヨン
であるスリツト19aの位置まで移動され、この
スリツト19aのセンサー17の検出により倍率
情報のスリツト位置まで移動する訳である。この
場合、レンズ3はスリツト検出位置に対応して位
置決めされるため、この位置決めが精度よく行わ
れることになる。また、レンズ3の定位置での停
止時に外的な力により移動すれば、センサーがこ
れを検出し、再度指定された倍率に応じた位置に
再設定、つまり修復制御を行うことになる。 上述の様に光学レンズ3を複写倍率に応じて位
置決めするための制御は、非複写動作中又は電源
投入時等であつて、複写動作中には光学レンズ3
の移動を阻止する。第4図に示す様にステツプモ
ータ16の駆動は、4相2相励磁方式を用いて、
各ステツプ毎の位置精度を計つている。次に、第
4図に示す制御回路において、本発明による光学
レンズ3の移動制御動作について説明する。第5
図及び第6図は、その制御手順を示すフローチヤ
ートである。このフローチヤートを参照に以下に
実例を交えて詳細に説明する。 まず第5図において、この第5図に示すフロー
チヤートは、電源投入時に光学レンズ3のホーム
ポジシヨンを検出するもので、特にスリツト板1
8の基準スリツト19aを各スリツト19b〜1
9fと区別して検出するための制御である。電源
が投入されると複写機の初期設定がなされると共
に、光学レンズ3を等倍へ初期設定するために、
等倍の倍率情報をAレジスタに入力する(ステツ
プnl)。このAレジスタは制御回路20における
RAM内の特定の領域をAレジスタと定めてお
り、この領域に倍率情報を入力している。また、
倍率情報はセンサー17がスリツト板18の対応
するスリツト19b〜19fを検出した時に、そ
の位置に光学レンズ3を停止させるための情報で
ある。つまり、スリツト板18の基準スリツト1
9aより、何個目のスリツト位置が何の倍率かが
判別できる訳で、本実施例については、基準スリ
ツト19aを“1”と定め、次に表1に示す様に
倍率情報を定めている。
かかる光学手段、つまり光学系レンズの移動制御
の技術に関する。 <従来技術> 電子写真複写機は、光導電層を有する記録媒体
を特定の極性に荷電し、この荷電表面に原稿の画
像を光学的に投影し、画像に応じた静電潜像を形
成している。上記記録媒体はドラム状に形成され
るのが一般的であり、このドラム状の記録媒体を
移動(回転)させ、原稿の画像をスリツト露光す
ることで全画像を記録媒体に投影している。原稿
の画像をスリツト露光するために、定位置(透明
なガラス板)に載置された原稿を光学的に走査す
る必要がある。そのための手段として、原稿を載
置した台(テーブル)を移動させるか、あるいは
テーブルは固定し原稿を照明する手段を含む投影
にかかる光学系の一部を原稿に沿つて移動させる
ものである。 ここで、記録媒体の回転速度(周速度)と原稿
を光学的に走査する速度とが同一であれば、原稿
と同一大の大きさの像が記録媒体上に結像され
る。これは、光学系の結像レンズを中心に原稿面
からレンズまでの光路長aと、レンズから記録媒
体までの光路長bが等しい時に上述のことがいえ
る。そのため、aとbを変化させることで記録媒
体上に投影する像を可変倍することができる。こ
の場合、記録媒体の回転速度は常に同一に設定さ
れており、変倍に応じて光学的な走査手段の走査
速度を変えている。例えば、原稿の画像を縮小す
る場合には、光学的走査手段の走査速度を速く、
逆に拡大時においては、光学的走査手段の走査速
度を遅くしている。 上述の様に単に光学的走査手段の走査速度を変
倍に応じて可変にするだけでなく結像レンズの配
置位置を光軸に沿つて変えている。しかし、レン
ズの焦点距離が一定であると当然ながら、等倍時
の全体の光路長l(a+b)は、変倍時の光路長
Lと同一にはならない。つまり拡大時にはその光
路長L>lとなり、縮小時にはL<lとなる。従
来までは、全体の光路長を変倍時に応じて補正す
る必要があり、そのために光学系を構成し光路を
変更する反射ミラー等の配置位置を結像レンズの
移動に応じて変えている。従つて、レンズだけで
なく反射ミラーをも同時に移動させる必要から、
そのための構成が非常に複雑であつた。 そこで、全体の光路長を変倍に関係なく同一に
し、光路補正をなくしたズームレンズが結像レン
ズとして用いられる様になつた。このズームレン
ズを用いた場合、光軸に沿つてレンズを移動させ
るだけでよく、また多数段階の倍率を簡単に設定
できる。このズームレンズを複写倍率に応じて移
動させるために、ステツプ(ステツピング)モー
タを用いて行われている。ステツプモータは、定
位置から目的の移動距離に対応したパルス数の信
号を加えるだけで、正確な位置決めが可能とな
る。つまり、1パルスにつき、ズームレンズを決
められた距離だけ進めることができる。このた
め、ズームレンズの移動構成機構が簡単となり、
且つ移動のための制御も簡単となる。 しかし、ステツプモータを使用し、所定距離を
移動させるためにその対応する個数パルスを加え
ればよいが、これはあくまでも脱調しないことが
重要となつてくる。そのため、脱調が生じても正
確な位置決めを行う補償回路等が必要になつた
り、絶対に脱調しないようなメカトルク変動をお
さえる等の要件が必要となる。また、モータを駆
動する上でのステツプパルス部が誤動作しないよ
うに考慮する必要も生じる。 上記ズームレンズの移動制御に限らず、レンズ
位置の正確な位置決め制御なるものは、従来、各
定められた位置に検知手段、例えばマイクロスイ
ツチを多数設けている。そして、レンズが指定さ
れた倍率に対応するマイクロスイツチを作動すれ
ばモータ停止等を行つてレンズの位置決めを行つ
ている。これは、変倍の個数が2〜3種であれば
よいが、ズームレンズを用いて多段階の変倍複写
を行うものには適用できない。つまり、マイクロ
スイツチを変倍の数だけ必要となり、そのための
配置位置等が大きく制約されるだけでなく、マイ
クロスイツチ自体のヒステリシス等にてわずかな
移動距離を正確に検知できなくなる。そのために
も、上述した様にステツプモータを用いて定位置
より、決められた移動距離のパルス数を上記ステ
ツプモータに加えることでレンズの位置決めを行
うことが有効となる訳である。しかしながら、上
述した通り、脱調防止やステツプ・パルス部の誤
動作を防止する等の複雑な構成が要望される。 また、レンズが正常な位置で停止されている状
態で外的な力が光学レンズユニツトに加えられて
位置ズレが生じないようにする必要がある。その
ため、ステツプモータとしてレンズユニツトの正
常な位置での停止時に位置ずれすることのない大
きなホールド特性を有するものを用い、モータの
停止時に相電流を変化させずに各コイルに連続通
電させることで位置規制を行つている。そのため
使用するステツプモータ等が規制されることにな
る。 <目的> 本発明は電子写真複写機等において、複写倍率
に応じて結像用のレンズユニツトを常に定位置に
保つことを目的とする。 特に本発明はレンズユニツトを定位置へのズレ
を検出し、これを定位置に修復することを目的と
するものである。 また本発明の他の目的は、レンズユニツトの移
動位置精度を高めるものである。 <実施例> 第1図は本発明にかかる電子写真複写機の一具
体例を示す断面図である。図中1は原稿を載置し
往復動可能に設けられた原稿走査手段である原稿
台、2は載置された原稿を照明する照明装置、3
は原稿からの反射光像を光導電層を有する記録媒
体である感光体に結像するための光学レンズ、4
及び5は感光体に原稿の画像を投影するための光
路長を補償した光像を所望位置へ反射するために
所定位置に設けられた反射ミラー、6はドラム状
に形成きれた上述した感光体、7は感光体表面を
特定の極性に帯電するための主コロナ放電器、8
は上述の光学レンズ3及び反射ミラー4,5から
なる光学系を介して原稿の画像が投影される露光
位置、9は感光体上に形成された静電潜像を着色
トナーにて可視像化する現像装置、10は同期搬
送ローラ11を介して適宜送られてくる用紙12
に現像された感光体上の像(トナー像)を静電転
写するコロナ放電器である。 上記転写後、感光体6の表面にはトナーだけで
なく不要電荷についても残留しており、この感光
体6を再使用するためにも、図示していないが不
要電荷を除去する除電工程及び残留トナーを除去
するクリーニング工程等が配置されている。ま
た、転写後の用紙は感光体6より分離され、用紙
上に支持(転写されたトナー像を定着)するため
に定着ローラ13へと搬送される。定着ローラ1
3は例えば熱又は圧力にトナー像を用紙上に定着
するものであつて、定着後に複写機外に排紙す
る。 上述の様な複写機において、等倍時には感光体
6の周速度と同一速度でもつて原稿台1が走査さ
れる。ここで、変倍複写を行うためには、感光体
6の速度を一定にした場合、等倍時における原稿
台1の速度を特に縮小時において縮小倍率に応じ
て速く、逆に拡大時において拡大倍率に応じて遅
くしている。また、これらの倍率に応じて光学レ
ンズ3の位置を光軸方向へ移動させている。本発
明においては原稿台1の原稿面と感光体6の露光
位置8までの光露長Lを補正する必要がないよう
に、光学レンズ3としてズームレンズを用いて説
明する。また、第1図の例は、原稿台1を往復動
させているが、原稿台1を固定し照明装置2を含
む一部の光学手段を原稿に沿つて走査する方式に
おいても本発明を実施できることは明らかであ
る。 上記原稿台1の走査速度については、予め決め
られた数個の固定倍率であれば、変速クラツチ等
を用いて容易に対処できる。また、ズームによる
多段階の倍率における原稿台1の走査速度につい
ては、原稿台を駆動するスピードコントロール可
能なモータを用い、エンコーダ等からの出力信号
をモニタしながら希望倍率の速度に制御できるサ
ーボ系を用いることで簡単に対処できる。従つ
て、各倍率における光学走査手段である原稿台1
の速度制御については何等問題ない。 これに対して、本発明は上述の速度制御とは直
接関係ない、光学レンズ3の各変倍に応じた移動
位置精度の向上を計るものである。第2図は本発
明の光学レンズ3の各倍率に応じた位置に正確に
停止させるための、光学レンズの移動機構の具体
的な構成図である。第2図において、ズームレン
ズである光学レンズ3は光軸aに沿つて移動する
レンズ支持体14上に設けられている。この支持
体14は図には示していないが例えば光軸aに平
行に設けられたスライド軸に沿つてスライド自在
に設けられている。また、支持体14を移動させ
るためのラツク15は、上記光軸aに平行に光学
系のユニツト内に設けられている。上記支持体1
4上には、更に本発明にかかる光学レンズ3の移
動を行うステツプモータ16が設けられている。
このステツプモータ16の回転軸に連結された歯
車が、上記ラツク15に噛合つている。そのた
め、ステツプモータ16の回転に応じて支持体1
4共々光学レンズ3が光軸aに沿つて移動される
ことになる。 一方、上記支持体14には、光学レンズ3の移
動位置を検出するための光学的検知装置(以下セ
ンサーと記す)17が取付けられている。このセ
ンサー17は、ラツク15及び光軸aと平行に配
置された位置検出用のスリツト板18を挾んで発
光及び受光素子を設けて構成されている。スリツ
ト板18は第3図にその詳細を示す通り、複数個
のスリツト19を形成している。スリツト19a
は、光学レンズ3の所定位置(ホームポジシヨ
ン)を示すもので、このスリツト19aを基準に
光学レンズ3の移動停止を制御する。また、スリ
ツト19b〜19fは、各複写倍率における光学
レンズ3の停止位置を示すスリツトであつて、1
9bは例えば0.7倍、19cは0.8倍、19dは1.0
倍(等倍)、19eは1.2倍及び19fは1.4倍の倍率
に対応している。従つて、光学レンズ3を等倍位
置に位置決めする場合、ホームポジシヨンのスリ
ツト19aの検出後、ステツプモータ16を後進
(第2図において矢印CCW方向)させ、上記スリ
ツト19aを含め、センサー17による各スリツ
トの信号をカウントし、等倍時に対応するスリツ
トのカウントを行つた時にステツプモータ16の
駆動を停止する。つまり、スリツト19dに対応
するカウントを行つた時点でステツプモータ16
を停止させる。尚、ステツプモータ16の前進方
向は第2図において矢印CW方向である。 ここで、スリツト板18に形成されたスリツト
19を検知するセンサー17は本発明では1つで
あつて、センサー17は単なるスリツト検出を行
うだけである。そのため、そのままでは複写倍率
にかかるスリツトか、ホームポジシヨンを示す基
準位置のスリツトか否かの判別を行うことができ
ないが、本発明はそれを可能にすべく、第3図に
示す様にスリツト19b〜19fに比べ基準用ス
リツト19aについては大きく形成している。こ
れにより、スリツト19b〜19fとスリツト1
9aの区別を行う。本実施例においては、スリツ
ト19b〜19fについては2.4mmとし、ステツ
プモータ16は200ppsにて駆動させるものにつ
いて説明する。また、1パルスにおいて、光学レ
ンズ3の移動が0.3mmとなる様に例えばラツク1
5及び歯車等を設定している。これにより、スリ
ツト19b〜19fの各スリツトを8パルスで光
学レンズ3が通過することになる。 第4図は上述の光学レンズ3の、入力された倍
率等に応じて移動制御を行うための制御回路構成
の一例を示すブロツク図である。この図は複写制
御については省略し、本発明にかかる光学レンズ
3の移動制御にかかる部分のみ図示している。制
御回路20は、複写制御をも含めて光学レンズ3
の移動にかかわるプログラムを記録したROM、
入力される情報や制御に必要な情報例えばフラツ
グ等を記憶し且つ読み出すことのできるRAM、
及びROM内のプログラムに従つて各種情報に応
じて制御信号等を出力するためのCPU等を含む
ものである。尚、制御回路20は複写制御を同時
に行うものとして説明したが、該回路20は光学
レンズ3を移動制御するために専用に設けてもよ
い。 制御回路20は、複写機本体に設けられた操作
部21からの入力情報、特に倍率情報に応じて、
ステツプモータ16を前進(CW)又は後進
(CCW)駆動すると共に、センサー17からのス
リツト信号によつて上記倍率情報に対応した複写
倍率を示すスリツト位置に光学レンズ3を位置決
めする。この光学レンズ3は位置決めする場合、
変更される倍率情報によつて、ホームポジシヨン
であるスリツト19aの位置まで移動され、この
スリツト19aのセンサー17の検出により倍率
情報のスリツト位置まで移動する訳である。この
場合、レンズ3はスリツト検出位置に対応して位
置決めされるため、この位置決めが精度よく行わ
れることになる。また、レンズ3の定位置での停
止時に外的な力により移動すれば、センサーがこ
れを検出し、再度指定された倍率に応じた位置に
再設定、つまり修復制御を行うことになる。 上述の様に光学レンズ3を複写倍率に応じて位
置決めするための制御は、非複写動作中又は電源
投入時等であつて、複写動作中には光学レンズ3
の移動を阻止する。第4図に示す様にステツプモ
ータ16の駆動は、4相2相励磁方式を用いて、
各ステツプ毎の位置精度を計つている。次に、第
4図に示す制御回路において、本発明による光学
レンズ3の移動制御動作について説明する。第5
図及び第6図は、その制御手順を示すフローチヤ
ートである。このフローチヤートを参照に以下に
実例を交えて詳細に説明する。 まず第5図において、この第5図に示すフロー
チヤートは、電源投入時に光学レンズ3のホーム
ポジシヨンを検出するもので、特にスリツト板1
8の基準スリツト19aを各スリツト19b〜1
9fと区別して検出するための制御である。電源
が投入されると複写機の初期設定がなされると共
に、光学レンズ3を等倍へ初期設定するために、
等倍の倍率情報をAレジスタに入力する(ステツ
プnl)。このAレジスタは制御回路20における
RAM内の特定の領域をAレジスタと定めてお
り、この領域に倍率情報を入力している。また、
倍率情報はセンサー17がスリツト板18の対応
するスリツト19b〜19fを検出した時に、そ
の位置に光学レンズ3を停止させるための情報で
ある。つまり、スリツト板18の基準スリツト1
9aより、何個目のスリツト位置が何の倍率かが
判別できる訳で、本実施例については、基準スリ
ツト19aを“1”と定め、次に表1に示す様に
倍率情報を定めている。
【表】
従つて電源投入時においては、光学レンズ3を
初期位置の等倍(1.0)位置に移動させるための
情報“4”がAレジスタに入力される。 上記nlのステツプの処理後において、2に進
み、センサー17がスリツト板18のスリツト1
8a〜18fの何等かの位置にあるか否かが判別
される。上記センサー17がスリツトを検出して
おればステツプn8に進む。今、電源の投入時に
おいて、光学レンズ3が倍率を示す位置にない、
つまりスリツト19a〜19fをセンサー17が
検出していない場合においては、n3に進む。こ
こでは、基準スリツト19aを検出するために
60msecタイマーがセツトされる。前記の様に本
実施例では、スリツト19b〜19fについては、2.4
mmとしており、ステツプモータ16にlパルス信
号を加えることで光学レンズ3が0.3mm移動する。
そして、ステツプモータ16については200pps
でもつて駆動していることから、2.4/0.3=8パ
ルス〔P〕分を加えると、スリツト19b〜19
fの何れかを通過し、この時の通過時間について
は、8〔P〕×1/200〔P/S〕=0.04〔S〕 (40msec)となる。従つて、今検出中のスリツト
が基準スリツト19aであるか否かを判別するた
めには、スリツト19b〜19fの何れかを通過
する時間以上に設定すればよく、実施例では
60msecに設定している。 上記60msecタイマーをセツトした後、光学レ
ンズ3をCW方向(第2図の前進方向)に移動さ
せるために、パルスモータ16に励磁用のパルス
信号をCW方向に回転すべく加える(n4)。そし
て、n5に移り、センサー17がスリツト19a
〜19fを検出しているか否かが判別される。も
し、n5でまだスリツト19が検出されなければ、
n3に戻り再度60msecタイマーがセツトされる。
これは、スリツト19がセンサー17が検出する
まで繰り返えされる。そしてスリツト19が検出
されるとステツプn6に移り、60msecタイマーが
オーバーフローするか否かを判断する。この時、
60msecタイマーがオーバーフローしていなけれ
ばステツプn5に戻り、スリツト位置をセンサー
17が検出しているか否かを判断する。このスリ
ツト19が19b〜19fの何れかのものであれ
ば、60msecタイマーがオーバーフローする以前
にセンサー17がスリツト位置から外れる。つま
り、スリツト19b〜19fのスリツト幅は2.4
mmであつて、その通過時間40msecとなり、スリ
ツトの検出時から非検出時まで40msecであつて、
タイマー(60msec)作動後、60msecをカウント
する以前にセンサー17がスリツトの非検出状態
となる。そのため、n5からn3に戻に再度60msec
タイマーがセツトされ、基準スリツト19aを検
出するための制御が続けられる。 そこで、ステツプモータ16のCW方向への駆
動によりスリツト19aがセンサー17にて検出
されれば、n6にて60msecのタイマーがオーバー
フローし、このn6を抜けn7に進む。上記スリツ
ト19aのエツヂより60msecの時間移動した時
の光学レンズ3の位置は、60×10-3〔S〕×200
〔P/S〕=12〔P〕をステツプモータ16に加え
た距離となる。つまり12×0.3=3.6〔mm〕となる。
スリツト19aのエツヂより3.6mmCW方向へ移動
した時、スリツト19aを検出したことを完了し
たステツプモータ16の駆動を停止させると共に
n7の如くレンズ移動中フラツグをセツトする。
これは、この状態より等倍位置へ光学レンズ3を
移動させるためにセツトされるものであつて、制
御回路20内のRAMの1つの領域を指定してセ
ツトされる。この様にして光学レンズ3のホーム
ポジシヨンを示す基準スリツト19aが検出され
る訳である。 上述の制御動作とは逆に、電源投入の際に光学
レンズ3がスリツト19b〜19fの何等かの倍
率位置あるいは、スリツト19aの位置にあれ
ば、n2においてn8へと進みステツプモータ16
がCCW方向へ駆動される。しかも10ステツプカ
ウンタのカウント動作をスタートさせる。このス
テツプカウンタは、ステツプモータ16に加える
パルスの数をカウントするものであつて、RAM
の一つの領域を指定して構成される。またカウン
タは10ステツプのパルスをカウントすることを設
定しているが、その理由としてスリツト19b〜
19fにおいては8パルスで通過するため、この
スリツト19b〜19fと基準スリツト19aを
区別するためである。 ステツプn8の処理後、n9においてセンサー1
7がスリツト19を検出しているか否かが判別さ
れる。そして、n10にて10ステツプカウンタがオ
ーバーフローしたか否かが判断される。これは、
今検出中のスリツト19が倍率設定用のスリツト
19b〜19fなのか基準スリツト19aなのか
を判別するためのものである。従つて、スリツト
19b〜19fの何等かを検出していれば、10ス
テツプカウンタがオーバーフローする以前にスリ
ツトを通過するため、ステツプn9よりn12に進
む。また、基準スリツト19aにおいても、エツ
ヂより10パルス分以内に相当する位置で光学レン
ズ3が停止しておれば、10ステツプカウンタがオ
ーバーフローする以前にスリツト19aを通過る
こともある。しかし、先に述べた通り、通常は基
準スリツト19aの検出において、エツヂより12
パルス分に相当する距離だけCW方向へ移動され
停止している。そのため、基準スリツト19aを
センサー17が検出しておれば、n10において、
10ステツプカウンタがオーバーフローし、この
時、検出スリツトが基準スリツト19aであると
判断されることになる。そして、ステツプn11に
進み、ステツプモータ16のCCW方向への回転
を停止させ、ステツプn7に進む。 これに対しスリツト検出(n9)において、ス
リツト19b〜19fの何れかが検出されている
のであれば、10ステツプカウンタがオーバーフロ
ーする以前にスリツトを通過し、スリツトの非検
出状態となる。この場合、スリツト19aにおい
ても何等かの原因で10パルス分以内に光学レンズ
3が停止している時においても同じである。その
ため、ステツプn12に進み、モータ16のCCW方
向の回転が停止される。そして遅延用のタイマー
(100msec)がセツトされる。この100msecの遅
延用タイマーはステツプモータ16が、停止し逆
方向への回転、この場合CW方向への回転を
100msec遅延させるためのものである。このタイ
マーが100msecをカウントすれば、今度はステツ
プモータ16をCW方向へ回転させ、基準スリツ
ト19aを検出するための上述した制御動作が実
行される。つまり、ステツプn3に移り、基準ス
リツト19aを検出するための60msecタイマー
がセツトされる。 ここで、電源投入時に光学レンズ3の停止位置
をセンサー17のスリツト検出にて行つている
が、スリツト検出時にステツプモータ16を
CCW方向へあるいはスリツトの非検出時にはス
テツプモータ16をCW方向へ駆動している。そ
して、基準スリツト19aの検出のために
60msecタイマー又は10ステツプカウンタを用い
て行つている。これは、CW方向へ駆動する場合
においては、基準スリツト19a方向に移動して
いるため、センサー17がスリツト板18より外
れることがなく、スリツト19b〜19fと基準
スリツト19aを区別して検出できるため、タイ
マーを制御回路20内で構成しても充分に対処で
きる。特に、タイマーを60msecとして設定し、
制御回路20内で構成されるタイマーの多少の誤
差を補正できる。しかし、センサー17がスリツ
ト検出を行つている場合、ステツプモータ16を
CCW方向に駆動していることから、特にスリツ
ト19fの検出時にスリツト板18よりセンサー
17が外れるのを防止するためにもステツプカウ
ンタを用いてより正確な検出制御を行つている。
つまり、タイマーであれば多少の誤差を見込んで
時間を設定する必要があり、スリツト19b〜1
9fを基準スリツト19aとして判別することも
考えられる。例えば10パルスに相当する時間は
50msecとなり、50msecタイマーを構成すればス
リツト19b〜19fの通過中に、タイマーがオ
ーバーフローすることも考えられる。そのために
も、ステツプモータ16に加えるパルスをカウン
トすることで正確な制御を行つている。また、ス
リツト板18のスリツト19fのエツヂからgの
幅は10パルスに相当する距離3.0mm以上にすると
よい。 以上の様にして電源投入により、光学レンズ3
の定位置、つまりホームポジシヨンを示す基準ス
リツト19aの検出が行われることになる。この
後、光学レンズ3を初期位置、つまり等倍を示す
スリツト19dの位置に移動させる制御が実行さ
れる。これは第6図のフローチヤートに示す通り
であり、初期設定状態においては第6図のステツ
プn21に移る。このフローは光学レンズ3の初期
位置を設定するだけでなく、第4図に示す操作部
21より入力される倍率情報に応じた位置に光学
レンズ3を移動させる制御をも含めて図示してい
る。そこで、操作部21より入力される倍率情報
において、光学レンズ3を移動させる場合につい
て説明する。また、初期時と同様に等倍の情報が
入力される場合について述べる。 例えば0.8倍における複写が行われ、その複写
が終了すれば複写機は待機状に設定される。そし
て、倍率変更の情報が入力されれば、ステツプ
n300を抜けステツプn14に進む。この場合、光学
レンズ3が所定位置に設定された状態で、レンズ
移動中フラツグがリセツトされている。そのた
め、ステツプn15に移り光学レンズ3を移動させ
るためのフラツグがセツトされ、変更入力された
情報がAレジスタに入力される。上記入力情報は
等倍に移動させるために表1に示す通り“4”で
ある。また、基準スリツト19aを検出するため
に基準スリツトのフラツグをリセツトすると共に
基準スリツト19aを判別する60msecタイマー
をセツトする。尚、電源投入において、基準スリ
ツト19aの検出後に上記フラツグがセツトされ
ることになる。そしてステツプモータ16を基準
スリツト19a検出のためにCW方向へ回転駆動
する。この様にしてステツプn15の処理を終了し
てn16に移る。 上記n16では、基準スリツト19aを示すフラ
ツグがセツトされているか否かが判断されるが上
述の様にn15において、上記フラツグはリセツト
されている。そのため、n17に進み、センサー1
7がスリツト19を検出しているか否かを判断す
る。そして、スリツト検出が行われていれば、ス
テツプnを経てn14に戻る。つまり、n18におい
て、スリツト検出時には、複写倍率を示すスリツ
19b〜19fの何れかの位置を検出している。
このマイマーがオーバーフローしない。その後、
モーター16の駆動によりレンズ3がCW方向に
移動され、スリツト板18の非スリツト位置がセ
ンサー17にて検出されるとn171にて60msecタ
イマーが再びセツトされる。そして、次のスリツ
ト19がセンサー17にて検出されれば、n18に
てセツトされたタイマーが60msecをカウントし
たか否かが判別される。この時、センサー17が
スリツト19b〜19fの何れかを検出している
のであれば、上記タイマーがオーバーフローする
以前に、スリツト位置を通過してタイマーが再セ
ツトされる。そこで、スリツト19aが検出され
たならば、タイマーがオーバーフローしてもセン
サー17がスリツトを検出することになり、その
位置が基準スリツト19a(光学レンズ3のホー
ムポジシヨン)であると判断(n18)されること
になる。 続いて、n18にてタイマーやオーバーフローす
れば、n19に進み、遅延タイマーがセツトされた
か否かが判別される。その遅延タイマーは先に述
べた通りであつて、ステツプモータ16の駆動を
一時停止させ、その方向と逆方向に回転させるた
めである。この場合、遅延タイマーはセツトされ
ておらず、ステツプn21に進む。このn21は電源
投入により、レンズ3のホームポジシヨンを示す
基準スリツト19aが検出した時に第5図のフロ
ーにおいてn7からジヤンプしてくるステツプで
ある。そのため、以後の光学レンズ3の位置設定
の制御については初期設定時と同一である。n21
において、遅延タイマーがセツトされステツプモ
ータ16のCW方向への回転駆動が停止される。
即ち、ステツプモータ16の回転が停止する。そ
して、n14に戻りn16→n17へと進み、スリツト1
9が検出されているか否かが判別され、基準スリ
ツト19aの検出中であることから、n19へと戻
る。従つて、遅延タイマーが100msecカウントす
るまで、n20→n14→n16→n17→n19→n20を循環
し、上記遅延タイマーがオーバーフローること
で、n201に進み基準スリツト19aを示すフラ
ツグをセツトする。また、遅延タイマーがリセツ
トされ光学レンズ3の位置を示すカウンタがイニ
シヤライズ、つまり「0」に設定されると共にス
テツプモータ16がCCW方向に駆動される。 上述の様にしてn201の処理を実行すれば、ス
テツプn16において基準スリツト19aを示すフ
ラツグセツトにつき、n22に進む。n22ではセン
サー17によりスリツト19を検出しているか否
かの判断を行うが、この状態では基準スリツト1
9aを検出しており、次にn23に進みキープフラ
ツグがセツトされているか否かが判別されること
になる。キープフラツグは各スリツト19a〜1
9fをカウントするためのものであつて、ホーム
ポジシヨン時にはセツトされていない。そのた
め、n24に進み先にイニシヤライズされた光学レ
ンズ3の位置カウンタを「1」カウントアツプさ
せる。つまり、基準スリツト19aを「1」とし
て位置カウンタが記憶する。しかも、キープフラ
ツグをセツトする。そして、n25に進み倍率情報
(ここでは“4”)を入力されたAレジスタと上記
レンズ位置カウンタの内容(ここでは「1」)と
が等しくなつたかどうかが比較される。この比較
後に当然ながら一致しないため、n26にて4ステ
ツプカウンタがセツトされたか否かが判別され
る。 上記4ステツプカウンタは、光学レンズ3を各
倍率を示すスリツト19b〜19fの何れかのス
リツトの中心に位置付けるためのものである。こ
の場合、4ステツプカウンタはセツト状態になく
n14に戻り、n16→n22へと移り次のスリツト検
出、即ちスリツト19bがセンサー17にて検出
状態を待つ。特にセンサー17がスリツト板18
の非スリツトを検出すれば、n22→n30に進みキ
ープフラツグがリセツトされる。その後、次のス
リツト19bがセンサー17にて検出されれば
n22→n23→n24へと進み、キープフラツグがセツ
トされ、レンズ位置カウンタがスリツト19bの
位置を示す「2」を記憶すべく+1がカウントア
ツプされる。この様にして、スリツト19c及び
19dをセンサー17が検出することで、レンズ
位置カウンタは「3」,「4」といつたように順次
カウントアツプされる。レンズ位置カウンタが
「4」をカウントすると、n25においてAレジス
タの内容との比較時に、該Aレジスタには等倍情
報の“4”が入力されていることから、一致信号
が出力され、n29へと進みCCW方向の4ステツプ
カウンタがセツトされる。この4ステツプカウン
タは上述した通りである。 引き続き、n29の処理後、n14に戻りn16→n22
→n23→n27へと進み、4ステツプカウタがステ
ツプモータ16に加えてステツプ信号の「4」を
カウントしたか否かが判別される。つまり、4ス
テツプカウンタはスリツト19dの検出時よりス
テツプモータ16に加えられるパルス信号を順次
カウントすることになる。そのため、4ステツプ
カウンタが「4」をカウントすれば、n28に進
み、ステツプモータ16のCCW方向の回転が停
止される。この時、ステツプモータ16はスリツ
ト19dの検出時点よりパルス分のCCW方向へ
の駆動信号が供給されるため、4×0.=1.2〔mm〕
スリツト19dの端部より光学レンズ3を移動さ
せて停止することになる。これは、スリツト19
dの幅2.4mmに対する中心であつて、光学レンズ
3は等倍時のスリツト19dの中心に位置付けら
れたことになる。これは、等倍に限らず各倍率時
のスリツトの中心に位置付けられる。また、n28
において、ステツプモータ16の回転が停止され
ると共に、キープフラツグ及びレンズ移動中フラ
ツグがリセツトされる。 以上の様にして変更指定された等倍位置又は初
期時の等倍位置に光学レンズ3が移動され、複写
機は複写開始指令を待つ待機状態に設定される。
この状態において、コピー枚数の入力及びコピー
スイツチの操作により設定された倍率のコピーが
入力された枚数分得られる。そして再度待機状態
となる。この待機時に今設定されている倍率と異
なる倍率を指定すれば、n300よりn14に移り上述
した様な指定された倍率に応じた位置に光学レン
ズ3を移動させるための制御が実行される。この
レンズの移動制御中においては、コピースイツチ
の操作は受け入れられず複写動作は実行されるこ
とはない。また、待機時にコピースイツチの操作
により複写動作が開始すれば操作部21上の操作
される倍率情報等も受け入れられない。 また、本発明においては待機中において光学レ
ンズ3の位置ズレ検出及び自動修復を行う。第7
図はそのフローチヤートであつてn300を詳細に
示したものである。即ち、n28の処理後、所謂待
機中にコピースイツチ等の操作により複写動作が
開始されることになる。そこで、n301において
コピー中か否かの判別後、上述の様にコピースイ
ツチの操作により複写動作が実行されておれば、
n302に進み複写動作の終了するのを待つ。複写
動作が終了すればn303に移り操作部21より今
設定中の倍率と異なる倍率の情報が入力されたか
否かを判断し、もし異なる倍率情報が入力された
ならばn14(第6図)に戻り、入力された倍率情
報に応じた位置に光学レンズ3を移動させる制御
が行われる。 これに対し、倍率情報が入力されなかつた場
合、n304に進みAレジスタとレンズ位置カウン
タとが等しいか否かが比較される。本来、Aレジ
スタとレンズ位置カウンタは、等しくなつた時に
このステツプn304を通ることになる。そのため、
ステツプn305に移りセンサー17がスリツト1
9を検出しているか否かを判別することになる。
ただし、光学レンズ3が移動中又は基準スリツト
19a検出を行つている場合には、上述したn14
に戻り、光学レンズ3がAレジスタに入力された
情報位置に移動される。このn304においては通
常、Aレジスタ=レンズ位置カウンタとなつてお
り、n305に進む。 ここで、外力等が加わり、光学レンズ3が少し
決められた位置よりズレが発生すると、倍率確認
用のスリツト19b〜19fの何れかよセンサー
17が移動することになる。そのため、センサー
17がスリツトを検出しているか否かをn305に
おいて判断しており、通常位置ではスリツト検出
を行つている。スリツト検出を行つていれば、光
学レンズ3は正常位置にあるとして、遅延タイマ
ーがリセツトされる。しかし、センサー17がス
リツト19b〜19fの何れかを検出していなけ
れば、n307→n308と進み遅延タイマーがセツト
される。遅延タイマーは、外来ノイズ等によつて
センサー17にノイズが乗り一時的に誤検出した
時の誤動作を防止するためのものであつて、本実
施例において100msecをプリセツトする。即ち、
遅延タイマーのセツト後、n305に戻り再度セン
サー17によるスリツト検出を行う。しかも、遅
延タイマーがセツトされているため、n309にて
上記タイマーがオーバーフローするまでの間、セ
ンサー17によりスリツト検出が継続して行われ
る。そのため、ノイズによる誤検出の場合、遅延
タイマーがオーバーフローする以前に、センサー
17による正確なスリツト検出が行われ、n306
にて遅延タイマーがリセツトされ、複写処理又は
変更倍率入力等の処理が実行されて後、再度
n305にてセンサー17がスリツト19を検出し
ているか否かについて常に確認されることにな
る。 尚、n305にてセンサー17がスリツト19b
〜19fの何れかを検出しているか否かを判別す
る場合は、複写動作以外の時である。即ち、
n301にて複写動作中か否かが判断されている。
これは、複写動作中に光学レンズ3の位置ズレが
生じた時、光学レンズ3を修復のために移動させ
ると画像が正しく形成できない。そのため、複写
動作中に光学レンズ3の位置ズレが発生した時に
複写動作を継続させるために、n301の確認後に
n305の判断を行つている。しかし、複写動作中
に光学レンズ3が位置ズレした時には、複写動作
を停止し、光学レンズ3位置の修復後に複写動作
を開始させてもよい。 一方、n309の遅延タイマーのオーバーフロー
時、即ち光学レンズ3の位置ズレ時には、n310
に進みAレジスタの情報に応じて光学レンズ3を
再度修復するための制御が実行される。この場
合、ステツプモータ16がCW方向(基準スリツ
ト19a方向)に駆動され、基準スリツト19a
を示すフラグをリセツト、基準スリツト19aの
検出用のタイマー(60msec)がセツトされる。
そして、レンズ移動中のフラツグをセツトする。
これにより、第6図のn14に戻り、n16→n17→
n18へと進み、基準スリツト19aを判別するた
めのレンズ3の移動制御が実行される。この基準
スリツト19aの検出後、ステツプモータ16が
CCW方向にAレジスタとレンズ位置カウンタと
が一致するまで駆動される。その後、n25により
Aレジスタ=レンズ位置カウンタとなれば、その
状態からステツプモータ16に4パルス分の励磁
信号が供給されてステツプモータ16は停止す
る。従つて光学レンズ3は、入力されたAレジス
タの倍率位置に位置決めされると共に、スリツト
19b〜19fの何れかの中心位置に停止され
る。この様にして、光学レンズ3が外力等にて位
置ズレが生じても複写動作以外の時に光学レンズ
3の位置を自動修復している。 各図に示す本発明の実施例においては、数段階
における変倍設定を行うものについて説明した
が、これをズームレンズを用いた場合の多段階の
変倍時の位置決めにおいては、第8図に示す様に
位置検出用のマツプ22を多数形成した検出板1
8Aを設けて、レンズのホームポジシヨン又は倍
率位置を示すマーク22を本発明の方式により判
別し、レンズを指定された倍率に容易に設定でき
る。 <効果> 本発明の光学レンズの移動制御装置によれば、
ステツピングモータと、基準位置及び複写倍率位
置とで異なるスリツト幅を形成した検出用板とを
それぞれ設けることで、ステツピングの脱調によ
る位置ずれ等をなくし、指定される複写倍率位置
のスリツトに対応する位置に正確に位置決めでき
る。 この場合、スリツトの中央に簡単に位置設定で
き、これにより正確なレンズ位置の位置設定を行
えると共に、外的な力によりレンズ位置がいずれ
かの方向(CW又はCCW方向)にずれた場合に
も、そのずれを直ちに検出できる。 従つて、位置ずれの検出により修復手段にて正
規の位置に復帰させることができる。また、レン
ズの外的な要因による位置ずれを簡単に修復でき
るため、ホールド特性の大きなステツピングモー
タ等を設ける制約がなくなり、安価なモータを利
用することができる。
初期位置の等倍(1.0)位置に移動させるための
情報“4”がAレジスタに入力される。 上記nlのステツプの処理後において、2に進
み、センサー17がスリツト板18のスリツト1
8a〜18fの何等かの位置にあるか否かが判別
される。上記センサー17がスリツトを検出して
おればステツプn8に進む。今、電源の投入時に
おいて、光学レンズ3が倍率を示す位置にない、
つまりスリツト19a〜19fをセンサー17が
検出していない場合においては、n3に進む。こ
こでは、基準スリツト19aを検出するために
60msecタイマーがセツトされる。前記の様に本
実施例では、スリツト19b〜19fについては、2.4
mmとしており、ステツプモータ16にlパルス信
号を加えることで光学レンズ3が0.3mm移動する。
そして、ステツプモータ16については200pps
でもつて駆動していることから、2.4/0.3=8パ
ルス〔P〕分を加えると、スリツト19b〜19
fの何れかを通過し、この時の通過時間について
は、8〔P〕×1/200〔P/S〕=0.04〔S〕 (40msec)となる。従つて、今検出中のスリツト
が基準スリツト19aであるか否かを判別するた
めには、スリツト19b〜19fの何れかを通過
する時間以上に設定すればよく、実施例では
60msecに設定している。 上記60msecタイマーをセツトした後、光学レ
ンズ3をCW方向(第2図の前進方向)に移動さ
せるために、パルスモータ16に励磁用のパルス
信号をCW方向に回転すべく加える(n4)。そし
て、n5に移り、センサー17がスリツト19a
〜19fを検出しているか否かが判別される。も
し、n5でまだスリツト19が検出されなければ、
n3に戻り再度60msecタイマーがセツトされる。
これは、スリツト19がセンサー17が検出する
まで繰り返えされる。そしてスリツト19が検出
されるとステツプn6に移り、60msecタイマーが
オーバーフローするか否かを判断する。この時、
60msecタイマーがオーバーフローしていなけれ
ばステツプn5に戻り、スリツト位置をセンサー
17が検出しているか否かを判断する。このスリ
ツト19が19b〜19fの何れかのものであれ
ば、60msecタイマーがオーバーフローする以前
にセンサー17がスリツト位置から外れる。つま
り、スリツト19b〜19fのスリツト幅は2.4
mmであつて、その通過時間40msecとなり、スリ
ツトの検出時から非検出時まで40msecであつて、
タイマー(60msec)作動後、60msecをカウント
する以前にセンサー17がスリツトの非検出状態
となる。そのため、n5からn3に戻に再度60msec
タイマーがセツトされ、基準スリツト19aを検
出するための制御が続けられる。 そこで、ステツプモータ16のCW方向への駆
動によりスリツト19aがセンサー17にて検出
されれば、n6にて60msecのタイマーがオーバー
フローし、このn6を抜けn7に進む。上記スリツ
ト19aのエツヂより60msecの時間移動した時
の光学レンズ3の位置は、60×10-3〔S〕×200
〔P/S〕=12〔P〕をステツプモータ16に加え
た距離となる。つまり12×0.3=3.6〔mm〕となる。
スリツト19aのエツヂより3.6mmCW方向へ移動
した時、スリツト19aを検出したことを完了し
たステツプモータ16の駆動を停止させると共に
n7の如くレンズ移動中フラツグをセツトする。
これは、この状態より等倍位置へ光学レンズ3を
移動させるためにセツトされるものであつて、制
御回路20内のRAMの1つの領域を指定してセ
ツトされる。この様にして光学レンズ3のホーム
ポジシヨンを示す基準スリツト19aが検出され
る訳である。 上述の制御動作とは逆に、電源投入の際に光学
レンズ3がスリツト19b〜19fの何等かの倍
率位置あるいは、スリツト19aの位置にあれ
ば、n2においてn8へと進みステツプモータ16
がCCW方向へ駆動される。しかも10ステツプカ
ウンタのカウント動作をスタートさせる。このス
テツプカウンタは、ステツプモータ16に加える
パルスの数をカウントするものであつて、RAM
の一つの領域を指定して構成される。またカウン
タは10ステツプのパルスをカウントすることを設
定しているが、その理由としてスリツト19b〜
19fにおいては8パルスで通過するため、この
スリツト19b〜19fと基準スリツト19aを
区別するためである。 ステツプn8の処理後、n9においてセンサー1
7がスリツト19を検出しているか否かが判別さ
れる。そして、n10にて10ステツプカウンタがオ
ーバーフローしたか否かが判断される。これは、
今検出中のスリツト19が倍率設定用のスリツト
19b〜19fなのか基準スリツト19aなのか
を判別するためのものである。従つて、スリツト
19b〜19fの何等かを検出していれば、10ス
テツプカウンタがオーバーフローする以前にスリ
ツトを通過するため、ステツプn9よりn12に進
む。また、基準スリツト19aにおいても、エツ
ヂより10パルス分以内に相当する位置で光学レン
ズ3が停止しておれば、10ステツプカウンタがオ
ーバーフローする以前にスリツト19aを通過る
こともある。しかし、先に述べた通り、通常は基
準スリツト19aの検出において、エツヂより12
パルス分に相当する距離だけCW方向へ移動され
停止している。そのため、基準スリツト19aを
センサー17が検出しておれば、n10において、
10ステツプカウンタがオーバーフローし、この
時、検出スリツトが基準スリツト19aであると
判断されることになる。そして、ステツプn11に
進み、ステツプモータ16のCCW方向への回転
を停止させ、ステツプn7に進む。 これに対しスリツト検出(n9)において、ス
リツト19b〜19fの何れかが検出されている
のであれば、10ステツプカウンタがオーバーフロ
ーする以前にスリツトを通過し、スリツトの非検
出状態となる。この場合、スリツト19aにおい
ても何等かの原因で10パルス分以内に光学レンズ
3が停止している時においても同じである。その
ため、ステツプn12に進み、モータ16のCCW方
向の回転が停止される。そして遅延用のタイマー
(100msec)がセツトされる。この100msecの遅
延用タイマーはステツプモータ16が、停止し逆
方向への回転、この場合CW方向への回転を
100msec遅延させるためのものである。このタイ
マーが100msecをカウントすれば、今度はステツ
プモータ16をCW方向へ回転させ、基準スリツ
ト19aを検出するための上述した制御動作が実
行される。つまり、ステツプn3に移り、基準ス
リツト19aを検出するための60msecタイマー
がセツトされる。 ここで、電源投入時に光学レンズ3の停止位置
をセンサー17のスリツト検出にて行つている
が、スリツト検出時にステツプモータ16を
CCW方向へあるいはスリツトの非検出時にはス
テツプモータ16をCW方向へ駆動している。そ
して、基準スリツト19aの検出のために
60msecタイマー又は10ステツプカウンタを用い
て行つている。これは、CW方向へ駆動する場合
においては、基準スリツト19a方向に移動して
いるため、センサー17がスリツト板18より外
れることがなく、スリツト19b〜19fと基準
スリツト19aを区別して検出できるため、タイ
マーを制御回路20内で構成しても充分に対処で
きる。特に、タイマーを60msecとして設定し、
制御回路20内で構成されるタイマーの多少の誤
差を補正できる。しかし、センサー17がスリツ
ト検出を行つている場合、ステツプモータ16を
CCW方向に駆動していることから、特にスリツ
ト19fの検出時にスリツト板18よりセンサー
17が外れるのを防止するためにもステツプカウ
ンタを用いてより正確な検出制御を行つている。
つまり、タイマーであれば多少の誤差を見込んで
時間を設定する必要があり、スリツト19b〜1
9fを基準スリツト19aとして判別することも
考えられる。例えば10パルスに相当する時間は
50msecとなり、50msecタイマーを構成すればス
リツト19b〜19fの通過中に、タイマーがオ
ーバーフローすることも考えられる。そのために
も、ステツプモータ16に加えるパルスをカウン
トすることで正確な制御を行つている。また、ス
リツト板18のスリツト19fのエツヂからgの
幅は10パルスに相当する距離3.0mm以上にすると
よい。 以上の様にして電源投入により、光学レンズ3
の定位置、つまりホームポジシヨンを示す基準ス
リツト19aの検出が行われることになる。この
後、光学レンズ3を初期位置、つまり等倍を示す
スリツト19dの位置に移動させる制御が実行さ
れる。これは第6図のフローチヤートに示す通り
であり、初期設定状態においては第6図のステツ
プn21に移る。このフローは光学レンズ3の初期
位置を設定するだけでなく、第4図に示す操作部
21より入力される倍率情報に応じた位置に光学
レンズ3を移動させる制御をも含めて図示してい
る。そこで、操作部21より入力される倍率情報
において、光学レンズ3を移動させる場合につい
て説明する。また、初期時と同様に等倍の情報が
入力される場合について述べる。 例えば0.8倍における複写が行われ、その複写
が終了すれば複写機は待機状に設定される。そし
て、倍率変更の情報が入力されれば、ステツプ
n300を抜けステツプn14に進む。この場合、光学
レンズ3が所定位置に設定された状態で、レンズ
移動中フラツグがリセツトされている。そのた
め、ステツプn15に移り光学レンズ3を移動させ
るためのフラツグがセツトされ、変更入力された
情報がAレジスタに入力される。上記入力情報は
等倍に移動させるために表1に示す通り“4”で
ある。また、基準スリツト19aを検出するため
に基準スリツトのフラツグをリセツトすると共に
基準スリツト19aを判別する60msecタイマー
をセツトする。尚、電源投入において、基準スリ
ツト19aの検出後に上記フラツグがセツトされ
ることになる。そしてステツプモータ16を基準
スリツト19a検出のためにCW方向へ回転駆動
する。この様にしてステツプn15の処理を終了し
てn16に移る。 上記n16では、基準スリツト19aを示すフラ
ツグがセツトされているか否かが判断されるが上
述の様にn15において、上記フラツグはリセツト
されている。そのため、n17に進み、センサー1
7がスリツト19を検出しているか否かを判断す
る。そして、スリツト検出が行われていれば、ス
テツプnを経てn14に戻る。つまり、n18におい
て、スリツト検出時には、複写倍率を示すスリツ
19b〜19fの何れかの位置を検出している。
このマイマーがオーバーフローしない。その後、
モーター16の駆動によりレンズ3がCW方向に
移動され、スリツト板18の非スリツト位置がセ
ンサー17にて検出されるとn171にて60msecタ
イマーが再びセツトされる。そして、次のスリツ
ト19がセンサー17にて検出されれば、n18に
てセツトされたタイマーが60msecをカウントし
たか否かが判別される。この時、センサー17が
スリツト19b〜19fの何れかを検出している
のであれば、上記タイマーがオーバーフローする
以前に、スリツト位置を通過してタイマーが再セ
ツトされる。そこで、スリツト19aが検出され
たならば、タイマーがオーバーフローしてもセン
サー17がスリツトを検出することになり、その
位置が基準スリツト19a(光学レンズ3のホー
ムポジシヨン)であると判断(n18)されること
になる。 続いて、n18にてタイマーやオーバーフローす
れば、n19に進み、遅延タイマーがセツトされた
か否かが判別される。その遅延タイマーは先に述
べた通りであつて、ステツプモータ16の駆動を
一時停止させ、その方向と逆方向に回転させるた
めである。この場合、遅延タイマーはセツトされ
ておらず、ステツプn21に進む。このn21は電源
投入により、レンズ3のホームポジシヨンを示す
基準スリツト19aが検出した時に第5図のフロ
ーにおいてn7からジヤンプしてくるステツプで
ある。そのため、以後の光学レンズ3の位置設定
の制御については初期設定時と同一である。n21
において、遅延タイマーがセツトされステツプモ
ータ16のCW方向への回転駆動が停止される。
即ち、ステツプモータ16の回転が停止する。そ
して、n14に戻りn16→n17へと進み、スリツト1
9が検出されているか否かが判別され、基準スリ
ツト19aの検出中であることから、n19へと戻
る。従つて、遅延タイマーが100msecカウントす
るまで、n20→n14→n16→n17→n19→n20を循環
し、上記遅延タイマーがオーバーフローること
で、n201に進み基準スリツト19aを示すフラ
ツグをセツトする。また、遅延タイマーがリセツ
トされ光学レンズ3の位置を示すカウンタがイニ
シヤライズ、つまり「0」に設定されると共にス
テツプモータ16がCCW方向に駆動される。 上述の様にしてn201の処理を実行すれば、ス
テツプn16において基準スリツト19aを示すフ
ラツグセツトにつき、n22に進む。n22ではセン
サー17によりスリツト19を検出しているか否
かの判断を行うが、この状態では基準スリツト1
9aを検出しており、次にn23に進みキープフラ
ツグがセツトされているか否かが判別されること
になる。キープフラツグは各スリツト19a〜1
9fをカウントするためのものであつて、ホーム
ポジシヨン時にはセツトされていない。そのた
め、n24に進み先にイニシヤライズされた光学レ
ンズ3の位置カウンタを「1」カウントアツプさ
せる。つまり、基準スリツト19aを「1」とし
て位置カウンタが記憶する。しかも、キープフラ
ツグをセツトする。そして、n25に進み倍率情報
(ここでは“4”)を入力されたAレジスタと上記
レンズ位置カウンタの内容(ここでは「1」)と
が等しくなつたかどうかが比較される。この比較
後に当然ながら一致しないため、n26にて4ステ
ツプカウンタがセツトされたか否かが判別され
る。 上記4ステツプカウンタは、光学レンズ3を各
倍率を示すスリツト19b〜19fの何れかのス
リツトの中心に位置付けるためのものである。こ
の場合、4ステツプカウンタはセツト状態になく
n14に戻り、n16→n22へと移り次のスリツト検
出、即ちスリツト19bがセンサー17にて検出
状態を待つ。特にセンサー17がスリツト板18
の非スリツトを検出すれば、n22→n30に進みキ
ープフラツグがリセツトされる。その後、次のス
リツト19bがセンサー17にて検出されれば
n22→n23→n24へと進み、キープフラツグがセツ
トされ、レンズ位置カウンタがスリツト19bの
位置を示す「2」を記憶すべく+1がカウントア
ツプされる。この様にして、スリツト19c及び
19dをセンサー17が検出することで、レンズ
位置カウンタは「3」,「4」といつたように順次
カウントアツプされる。レンズ位置カウンタが
「4」をカウントすると、n25においてAレジス
タの内容との比較時に、該Aレジスタには等倍情
報の“4”が入力されていることから、一致信号
が出力され、n29へと進みCCW方向の4ステツプ
カウンタがセツトされる。この4ステツプカウン
タは上述した通りである。 引き続き、n29の処理後、n14に戻りn16→n22
→n23→n27へと進み、4ステツプカウタがステ
ツプモータ16に加えてステツプ信号の「4」を
カウントしたか否かが判別される。つまり、4ス
テツプカウンタはスリツト19dの検出時よりス
テツプモータ16に加えられるパルス信号を順次
カウントすることになる。そのため、4ステツプ
カウンタが「4」をカウントすれば、n28に進
み、ステツプモータ16のCCW方向の回転が停
止される。この時、ステツプモータ16はスリツ
ト19dの検出時点よりパルス分のCCW方向へ
の駆動信号が供給されるため、4×0.=1.2〔mm〕
スリツト19dの端部より光学レンズ3を移動さ
せて停止することになる。これは、スリツト19
dの幅2.4mmに対する中心であつて、光学レンズ
3は等倍時のスリツト19dの中心に位置付けら
れたことになる。これは、等倍に限らず各倍率時
のスリツトの中心に位置付けられる。また、n28
において、ステツプモータ16の回転が停止され
ると共に、キープフラツグ及びレンズ移動中フラ
ツグがリセツトされる。 以上の様にして変更指定された等倍位置又は初
期時の等倍位置に光学レンズ3が移動され、複写
機は複写開始指令を待つ待機状態に設定される。
この状態において、コピー枚数の入力及びコピー
スイツチの操作により設定された倍率のコピーが
入力された枚数分得られる。そして再度待機状態
となる。この待機時に今設定されている倍率と異
なる倍率を指定すれば、n300よりn14に移り上述
した様な指定された倍率に応じた位置に光学レン
ズ3を移動させるための制御が実行される。この
レンズの移動制御中においては、コピースイツチ
の操作は受け入れられず複写動作は実行されるこ
とはない。また、待機時にコピースイツチの操作
により複写動作が開始すれば操作部21上の操作
される倍率情報等も受け入れられない。 また、本発明においては待機中において光学レ
ンズ3の位置ズレ検出及び自動修復を行う。第7
図はそのフローチヤートであつてn300を詳細に
示したものである。即ち、n28の処理後、所謂待
機中にコピースイツチ等の操作により複写動作が
開始されることになる。そこで、n301において
コピー中か否かの判別後、上述の様にコピースイ
ツチの操作により複写動作が実行されておれば、
n302に進み複写動作の終了するのを待つ。複写
動作が終了すればn303に移り操作部21より今
設定中の倍率と異なる倍率の情報が入力されたか
否かを判断し、もし異なる倍率情報が入力された
ならばn14(第6図)に戻り、入力された倍率情
報に応じた位置に光学レンズ3を移動させる制御
が行われる。 これに対し、倍率情報が入力されなかつた場
合、n304に進みAレジスタとレンズ位置カウン
タとが等しいか否かが比較される。本来、Aレジ
スタとレンズ位置カウンタは、等しくなつた時に
このステツプn304を通ることになる。そのため、
ステツプn305に移りセンサー17がスリツト1
9を検出しているか否かを判別することになる。
ただし、光学レンズ3が移動中又は基準スリツト
19a検出を行つている場合には、上述したn14
に戻り、光学レンズ3がAレジスタに入力された
情報位置に移動される。このn304においては通
常、Aレジスタ=レンズ位置カウンタとなつてお
り、n305に進む。 ここで、外力等が加わり、光学レンズ3が少し
決められた位置よりズレが発生すると、倍率確認
用のスリツト19b〜19fの何れかよセンサー
17が移動することになる。そのため、センサー
17がスリツトを検出しているか否かをn305に
おいて判断しており、通常位置ではスリツト検出
を行つている。スリツト検出を行つていれば、光
学レンズ3は正常位置にあるとして、遅延タイマ
ーがリセツトされる。しかし、センサー17がス
リツト19b〜19fの何れかを検出していなけ
れば、n307→n308と進み遅延タイマーがセツト
される。遅延タイマーは、外来ノイズ等によつて
センサー17にノイズが乗り一時的に誤検出した
時の誤動作を防止するためのものであつて、本実
施例において100msecをプリセツトする。即ち、
遅延タイマーのセツト後、n305に戻り再度セン
サー17によるスリツト検出を行う。しかも、遅
延タイマーがセツトされているため、n309にて
上記タイマーがオーバーフローするまでの間、セ
ンサー17によりスリツト検出が継続して行われ
る。そのため、ノイズによる誤検出の場合、遅延
タイマーがオーバーフローする以前に、センサー
17による正確なスリツト検出が行われ、n306
にて遅延タイマーがリセツトされ、複写処理又は
変更倍率入力等の処理が実行されて後、再度
n305にてセンサー17がスリツト19を検出し
ているか否かについて常に確認されることにな
る。 尚、n305にてセンサー17がスリツト19b
〜19fの何れかを検出しているか否かを判別す
る場合は、複写動作以外の時である。即ち、
n301にて複写動作中か否かが判断されている。
これは、複写動作中に光学レンズ3の位置ズレが
生じた時、光学レンズ3を修復のために移動させ
ると画像が正しく形成できない。そのため、複写
動作中に光学レンズ3の位置ズレが発生した時に
複写動作を継続させるために、n301の確認後に
n305の判断を行つている。しかし、複写動作中
に光学レンズ3が位置ズレした時には、複写動作
を停止し、光学レンズ3位置の修復後に複写動作
を開始させてもよい。 一方、n309の遅延タイマーのオーバーフロー
時、即ち光学レンズ3の位置ズレ時には、n310
に進みAレジスタの情報に応じて光学レンズ3を
再度修復するための制御が実行される。この場
合、ステツプモータ16がCW方向(基準スリツ
ト19a方向)に駆動され、基準スリツト19a
を示すフラグをリセツト、基準スリツト19aの
検出用のタイマー(60msec)がセツトされる。
そして、レンズ移動中のフラツグをセツトする。
これにより、第6図のn14に戻り、n16→n17→
n18へと進み、基準スリツト19aを判別するた
めのレンズ3の移動制御が実行される。この基準
スリツト19aの検出後、ステツプモータ16が
CCW方向にAレジスタとレンズ位置カウンタと
が一致するまで駆動される。その後、n25により
Aレジスタ=レンズ位置カウンタとなれば、その
状態からステツプモータ16に4パルス分の励磁
信号が供給されてステツプモータ16は停止す
る。従つて光学レンズ3は、入力されたAレジス
タの倍率位置に位置決めされると共に、スリツト
19b〜19fの何れかの中心位置に停止され
る。この様にして、光学レンズ3が外力等にて位
置ズレが生じても複写動作以外の時に光学レンズ
3の位置を自動修復している。 各図に示す本発明の実施例においては、数段階
における変倍設定を行うものについて説明した
が、これをズームレンズを用いた場合の多段階の
変倍時の位置決めにおいては、第8図に示す様に
位置検出用のマツプ22を多数形成した検出板1
8Aを設けて、レンズのホームポジシヨン又は倍
率位置を示すマーク22を本発明の方式により判
別し、レンズを指定された倍率に容易に設定でき
る。 <効果> 本発明の光学レンズの移動制御装置によれば、
ステツピングモータと、基準位置及び複写倍率位
置とで異なるスリツト幅を形成した検出用板とを
それぞれ設けることで、ステツピングの脱調によ
る位置ずれ等をなくし、指定される複写倍率位置
のスリツトに対応する位置に正確に位置決めでき
る。 この場合、スリツトの中央に簡単に位置設定で
き、これにより正確なレンズ位置の位置設定を行
えると共に、外的な力によりレンズ位置がいずれ
かの方向(CW又はCCW方向)にずれた場合に
も、そのずれを直ちに検出できる。 従つて、位置ずれの検出により修復手段にて正
規の位置に復帰させることができる。また、レン
ズの外的な要因による位置ずれを簡単に修復でき
るため、ホールド特性の大きなステツピングモー
タ等を設ける制約がなくなり、安価なモータを利
用することができる。
第1図は本発明にかかる電子写真複写機の概要
を示す断面図、第2図は本発明の光学レンズの移
動位置制御を行うための一具体例を示す平面図、
第3図は第2図における倍率位置決めにかかるス
リツト板の一例を示す図、第4図は本発明の光学
レンズの移動制御にかかるブロツク図、第5図及
び第6図は第4図の制御にかかる制御手順を示す
フローチヤート、第7図は本発明にかかるレンズ
の修復制御を示すフローチヤート、第8図は光学
レンズ位置検出のための検出用板の他の具体例を
示す図である。 3:光学レンズ、14:レンズ支持体、15:
ラツク、16:ステツピングモータ、17:セン
サー(光学的検知装置)、18:スリツト板、1
9a:基準スリツト、19b〜19f:変倍用ス
リツト、20:制御回路、21:操作部。
を示す断面図、第2図は本発明の光学レンズの移
動位置制御を行うための一具体例を示す平面図、
第3図は第2図における倍率位置決めにかかるス
リツト板の一例を示す図、第4図は本発明の光学
レンズの移動制御にかかるブロツク図、第5図及
び第6図は第4図の制御にかかる制御手順を示す
フローチヤート、第7図は本発明にかかるレンズ
の修復制御を示すフローチヤート、第8図は光学
レンズ位置検出のための検出用板の他の具体例を
示す図である。 3:光学レンズ、14:レンズ支持体、15:
ラツク、16:ステツピングモータ、17:セン
サー(光学的検知装置)、18:スリツト板、1
9a:基準スリツト、19b〜19f:変倍用ス
リツト、20:制御回路、21:操作部。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 複写倍率を指定される倍率に応じて変更する
ために光学レンズを移動可能に設け、駆動信号の
1パルスに対し所定の回転を行うステツピングモ
ータを駆動することで上記光学レンズを移動制御
するものにおいて、 上記光学レンズの移動経路に沿つて配置され上
記光学レンズの基準位置を示す特定幅を有するス
リツト及び該基準位置スリツトの幅と異なる幅の
各複写倍率位置を示すスリツトを形成してなるレ
ンズ位置検出用板と、 上記移動する光学レンズに設けられ上記レンズ
位置検出用板の各スリツトを検出する検出手段
と、 上記ステツピングモータの駆動指令により正又
は逆方向に駆動する駆動手段と、 上記指定された複写倍率位置に光学レンズを移
動させる時に上記検出手段にてレンズ位置検出用
板の特定幅の基準位置スリツトであるか、これと
は異なる幅の複写倍率位置スリツトであるかを判
別する判別手段と、 該判別手段の基準位置スリツト検出により指定
された複写倍率と対応する上記レンズ位置検出用
板の複写倍率位置スリツトを上記検出手段が検出
するまで上記駆動手段に制御信号を供給し、該複
写倍率位置スリツトの中央位置で停止するように
スリツト検出時点から所定の駆動パルス数を供給
した後に駆動手段の停止を行う制御手段と、 上記光学レンズの指定倍率の設定時に上記検出
手段による複写倍率位置スリツトの非検出により
指定されている複写倍率位置へ修復する修復手段
と、 を備えたことを特徴とする光学レンズの移動制御
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1762485A JPS61174526A (ja) | 1985-01-29 | 1985-01-29 | 光学レンズの移動制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1762485A JPS61174526A (ja) | 1985-01-29 | 1985-01-29 | 光学レンズの移動制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61174526A JPS61174526A (ja) | 1986-08-06 |
JPH0464054B2 true JPH0464054B2 (ja) | 1992-10-13 |
Family
ID=11949019
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1762485A Granted JPS61174526A (ja) | 1985-01-29 | 1985-01-29 | 光学レンズの移動制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61174526A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0575804A (ja) * | 1991-09-17 | 1993-03-26 | Toshiba Corp | 画像形成装置 |
-
1985
- 1985-01-29 JP JP1762485A patent/JPS61174526A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61174526A (ja) | 1986-08-06 |
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