JPH0463863A - ポリアミド樹脂組成物 - Google Patents

ポリアミド樹脂組成物

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JPH0463863A
JPH0463863A JP17452890A JP17452890A JPH0463863A JP H0463863 A JPH0463863 A JP H0463863A JP 17452890 A JP17452890 A JP 17452890A JP 17452890 A JP17452890 A JP 17452890A JP H0463863 A JPH0463863 A JP H0463863A
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近藤 敏樹
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ポリアミド樹脂組成物に関し、詳しくは自動
車、電子機器などの分野における各種の部品の成形、特
に射出成形に有用なポリアミド樹脂組成物に関する。
(従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕ポリア
ミド66は、その優れた耐熱性、摺動特性、成形加工性
を活かして様々な用途に使用されている。特に、種々の
繊維状強化剤を配合することにより耐熱剛性や寸法安定
性が飛躍的に向上し、自動車分野、電子分野などに好適
に使用されている。
しかしながら、繊維状強化剤や各種の充填剤を配合した
ポリアミF″66は、成形加工性が劣り、また成形品に
反りが発生したり、成形品の表面に強化剤や充填剤が浮
き出すなど、商品価値が著しく低下するばかりでな−く
、摺動特性など、本来の優れた特性が損なわれてしまう
ことが多かった。
そこで、本発明者らは、ポリアミド66が本来有する耐
熱剛性や寸法安定性などの優れた性能を保持し、しかも
繊維状強化剤等が表面に浮き出すことのないポリアミド
樹脂組成物を開発すべく、鋭意研究を重ねた。
[課題を解決するための手段〕 その結果、特定の相対粘度を有する二種類のポリアミド
共重合体あるいはポリアミド単独重合体を特定の割合で
併用するとともに、繊維状強化剤と六角板状結晶の焼成
りレーからなる補強剤を配合することによって上記の課
題を解決できることを見出した。本発明はかかる知見に
基いて完成したものである。
すなわち本発明は、 (A)ポリアミド66の共重合比率が80〜100重量
%で、25℃における98%硫酸中の濃度1g/aの相
対粘度が2.7以上であるポリアミド66/6共重合体
あるいはポリアミド66単独重合体40〜90重量%及
び (B)ポリアミド66の共重合比率が0〜70重量%で
、25℃における98%硫酸中の濃度1g/dの相対粘
度が2.6以下であるポリアミド6単独重合体あるいは
ポリアミド66/6共重合体60〜10重量%からなる
ポリアミド樹脂100重量部に対して、 (C)繊維状強化剤20〜45重量%及び(D)六角板
状結晶の焼成クレー80〜55重量%からなる補強剤を
20〜120重量部の割合で配合したことを特徴とする
ポリアミド樹脂組成物を提供するものである。
本発明のポリアミド樹脂組成物は、上記のように基本的
には(A)〜(D)成分からなるが、ここで(A)成分
はポリアミド66の共重合比率が80〜100重量%、
好ましくは85〜100重量%であって、25℃におけ
る98%硫酸中の濃度1 g/dllの相対粘度が2.
7以上であるポリアミド66/6共重合体あるいはポリ
アミド66単独重合体である。ここで、ポリアミド66
成分が80重1%未満であると、耐熱性や吸水性が低下
し、好ましくない。また、この(A)成分は、上述の相
対粘度が2.7以上であることが必要であり、それ未満
では機械的強度が劣り、(B)成分の配合によっても表
面外観の改良効果が顕著に現れなくなる。
(A)成分として用いるポリアミド66/6共重合体あ
るいはポリアミド66単独重合体は、上記の条件を満た
すものであれば、その重合方法末端基の種類、少量の残
存オリゴマー及び七ツマー等には関係なく使用すること
ができる。
本発明のポリアミド樹脂組成物は、さらに(B)成分と
して、ポリアミド66の共重合比率が0〜70重量%、
好ましくは0〜50重量%であって、25℃における9
8%硫酸中の濃度1g/d1の相対粘度が2.6以下で
あるポリアミド6単独重合体あるいはポリアミド66/
6共重合体を含む。
共重合成分としてのポリアミド66が70重1%を超え
ると、成形品の表面外観の改良効果が少ない。また、こ
の(B)成分は、上述の相対粘度が2.6以下であるこ
とが必要であり、2.6を超えると、やはり成形品の表
面外観が改良されない。
(B)成分として用いるポリアミド6単独重合体あるい
はポリアミド66/6共重合体についても、上記の条件
を満たすものであれば、その重合方法、末端基の種類、
少量の残存オリゴマー及びモノマー等には関係なく使用
することができる。
本発明のポリアミド樹脂組成物において、(A)成分と
(B)成分との配合割合は、(A)成分40〜90重量
%、好ましくは50〜80重量%、(B)成分60〜1
0重量%、好ましくは50〜20重量%である。(A)
成分の割合が90重量%を超えると、外観の優れた成形
品が得られず、一方、40重量%未満では、耐熱性、剛
性などの機械的性質が低下する。
さらに、本発明のポリアミド樹脂組成物では、補強剤と
して(C)繊維状強化剤及び(D)六角板状結晶の焼成
りレーを配合する。
ここで(C)成分として配合する繊維状強化剤としては
、各種のものを用いることができ、特に制限はないが、
代表的なものとして、ガラス繊維炭素繊維、金属繊維1
.セラミック繊維などが挙げられる。特に、コストと物
性の関係からガラス繊維が好ましい。
一方、(D)成分として配合する焼成りレーは、六角板
状結晶のものであることが必要である。
(D)成分として、六角板状結晶以外の焼成りレーを用
いると、成形品に反りやヒケが発生するという不都合が
生ずる。
本発明の組成物では、上述のように補強剤として(C)
成分と(D)成分の両者を用いるが、ここでその両成分
の配合割合は、(C)成分が20〜45重量%、好まし
くは25〜40重量%であり、(D)成分が80〜55
重量%、好ましくは75〜60重量%である。(C)成
分が20重量%未満では、補強効果が少なく耐熱性、剛
性などの機械的性質が低下する。一方(C)成分の割合
が45重量%を超えると、成形時に繊維の配向が強く反
りが発生する。
本発明の組成物において、(C)成分と(D)成分の両
者からなる補強剤の配合割合は、(A)成分と(B)成
分の総和100重量部に対して20〜120重量部、好
ましくは40〜100重量部の範囲である。補強剤の配
合量が20重量部未満であると、耐熱性、剛性等におい
て補強剤の配合効果がほとんど得られず、また、120
重量部を超えると、耐衝撃性、摺動性が極端に低下し、
成形品の外観も悪化する。
本発明によれば、成形品表面に繊維状強化剤が浮き出す
ことなく、外観が良好な成形品が得られる理由は、必ず
しも明らかではないが、成形品表面に数十μmの厚さで
補強剤を含まない層が形成されるためと考えられる。
本発明のポリアミド樹脂組成物は、上記(A)〜(D)
成分を主成分とするものであるが、さらに必要に応じて
、一般に高分子加工分野で用いられている各種の添加剤
を適宜配合することができる。添加剤の例としては、難
燃剤、潤滑剤、可使剤9着色剤、酸化防止剤、紫外線吸
収剤、核剤。
安定剤等が挙げられる。
上記のようなポリアミド樹脂組成物を製造するには、上
記の(A)〜(D)成分及び必要に応して用いられる各
種の添加剤を混合し、混練すればよい。その際、配合、
混練方法や順序には特に制限はなく、通常用いられる混
合機、例えば−・ンンエルミキサー タンブラ−、リボ
ンブレンダー等で混合が行われる。混練機としては、一
般に単軸又は2軸の押出機が用いられる。このような押
出機により、通常はまず上記本発明の樹脂組成物からな
るベレットが製造され、このペレットを圧縮成形、射出
成形、押出成形等により任意の形状に成形して所望の樹
脂製品とすることができる。
〔実施例〕
次に、実施例及び比較例により本発明をさらに詳しく説
明する。
なお、下記の実施例及び比較例で使用する材料は、下記
のとおりである。
ポリアミド樹脂〔(A)成分〕 ヱ丈ヱま上」上L 25℃における98%硫酸中の濃度1g/d1の相対粘
度が2.9のポリアミド66の単独重合体爽斐ヱま上1
1戸 相対粘度が2,9のポリアミド66/6共重合体(ポリ
アミド66の共重合比率90重量%、ポリアミド6の共
重合比率10重量%) 休 ポリアミド樹脂〔(B)成分〕 ±ユヱ主上1」工 相対粘度が2.9のポリアミド66/6共重合体(ポリ
アミド66の共重合比率30重量%、ポリアミド6の共
重合比率70重量%) ヱ悲ヱよ上」jL 相対粘度が2.5のポリアミド66/6共重合体(ポリ
アミド66の共重合比率30重量%、ポリアミド6の共
重合比率70重量%) ±■ヱま上1旦Y 相対粘度が2.9のポリアミド6の単独重合体ヱ丈ヱよ
上m 相対粘度が2.5のポリアミド6の単独重合体繊維状強
化剤〔(C)成分] ガラス敗維 繊維径13μ、繊維長3IIIII+のチヨ・ノブトス
トランド(旭ファイバーグラス社製、商品名03MAF
T2) 六角板状結晶の焼成りレー〔(D)成分〕Engelh
ard社製、 Translink 445実施例1〜
12及び比較例1〜14 (1)ポリアミド樹脂組成物の製造 下記の第1.2表に示す割合で配合したものを、同方向
二軸押出機(直径30mm、PCM−30)を用いてポ
リアミド樹脂および六角板状結晶の焼成りレーは主ホッ
パーから、また繊維状強化剤はサイトから投入して混練
して、ポリアミド樹脂組成物を製造した。この際、シリ
ンダー温度は、各ゾーンとも280 ”Cに設定した。
(2)試験片の作成 上記(1)で得られたポリアミド樹脂組成物を、住友重
機■製射出成形機サイキャップM[[165/75を用
いて射出成形して、下記の各試験用の試験片を作成した
(3)評価 ■成形品の外観 幅80mmX長さ50■×高さ35m+で肉厚2.0皿
の箱型品を射出速度を変えて成形し、外観を肉眼で判定
した。
〔判定〕
◎・・製品の全面にわたり、補強剤の表面への浮き出し
がなく外観良好。
○・・製品の一部を除いて外観良好。
△・・製品の全面にわたり、光沢やや低下。
×・・製品の全面にわたり、補強剤の表面への浮き出し
が著しく外観不良。
■成形品のソリ 幅80IIIII+×長さ50−×高さ35「で肉厚2
.0団の箱型品を射出速度を変えて成形・し、幅80闘
の辺を三次元測定機でソリを測定した。
■引張強度 ASTMI号ダンヘルを用いてASTM規格に準じて測
定した。
■熱変形温度(HDT) 5″×1/2″×1/6″の試験片を用いて、ASTM
規格に準して測定した。
これらの評価結果を第1表および第2表に示す。
(以下余白) 第1表および第2表から明らかな通り、本発明のポリア
ミド樹脂組成物は、いずれも成形品の外観が良好である
とともに、引張強度、耐熱性についても高いレベルを保
持している。一方、比較例は、外観が悪かったり(特に
射出スピードが遅い場合)、耐熱性が著しく低下するな
どの好ましくない結果を生した。
〔発明の効果] 以上のように、本発明によるポリアミド樹脂組成物は、
ポリアミド樹脂が本来持っている耐熱剛性1寸法安定性
などの優れた性能を保持し、しかも繊維状強化剤等の補
強剤が表面に浮き出さず、表面外観及び摺動特性におい
ても優れた成形品を生しる。
したがって、本発明によるポリアミド樹脂組成物は、自
動車部品、電子機器部品など、各種の成形品の成形に有
効に利用することができ、特に摺動特性が必要な部品の
製造にも好適である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(A)ポリアミド66の共重合比率が80〜10
    0重量%で、25℃における98%硫酸中の濃度1g/
    dlの相対粘度が2.7以上であるポリアミド66/6
    共重合体あるいはポリアミド66単独重合体40〜90
    重量%及び (B)ポリアミド66の共重合比率が0〜70重量%で
    、25℃における98%硫酸中の濃度1g/dlの相対
    粘度が2.6以下であるポリアミド6単独重合体あるい
    はポリアミド66/6共重合体60〜10重量% からなるポリアミド樹脂100重量部に対して、 (C)繊維状強化剤20〜45重量%及び (D)六角板状結晶の焼成クレー80〜55重量%から
    なる補強剤を20〜120重量部の割合で配合したこと
    を特徴とするポリアミド樹脂組成物。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011195827A (ja) * 2010-02-23 2011-10-06 Asahi Kasei Chemicals Corp 樹脂組成物及びその成形体
CN104442487A (zh) * 2014-12-12 2015-03-25 重庆宏立至信汽车部件制造有限公司 座椅头枕自由角度转动机构

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