JPH0463798B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 この発明は原稿の読取りも行なうことができる
原稿読取り兼用プロツタに関するものである。

〔発明の技術的背景〕

用紙セツト面に沿つて移動する移動体にプロツ
トペン保持部を設け、このプロツトペン保持部に
プロツトペンを保持させて書込み用紙に書込みを
行なうプロツタとしては、プラテンに書込み用紙
をセツトし、このプラテンの回転による用紙送り
と、プラテン軸方向への移動体の移動とによりプ
ロツトペンを書込み位置に移動させて書込みを行
なう回転式のものと、フラツトな用紙台に書込み
用紙をセツトし、前記移動体の移動と、この移動
体の移動方向と直交する方向へのプロツトペン保
持部の移動とによりプロツトペンを書込み位置に
移動させて書込みを行なうフラツトベツトタイプ
のものとがあるが、従来のプロツタは全て書込み
だけを行なうものであつて、原稿の読取りも行な
えるようにたものはなかつた。

〔発明の目的〕

この発明は、書込み用紙への書込みだけでな
く、プロツタの機構を使用して原稿の読取りも行
なうことができるようにした、原稿読取り兼用プ
ロツタを提供することを目的とするものである。

〔発明の概要〕

すなわち、この発明は、紙面に沿つて移動する
移動体と、この移動体に設けられた回転体と、こ
の回転体に設けられこの回転体の回転により紙面
に対向させられる少なくとも１つの読取りセンサ
と、前記回転体に設けられた少なくとも１つのプ
ロツトペン保持部と、このプロツトペン保持部に
保持されて前記回転体の回転により紙面に対向さ
せられる書込み用ブロツクペンとを備えて、書込
み時には前記プロツトペンを書込み用紙面に対向
させて通常のプロツタと同様な書込みを行ない、
原稿の読取り時には、前記書込み用紙に代えてセ
ツトした原稿の紙面に読取りセンサを対向させて
原稿の読取りを行なうようにした構成のものであ
る。

〔発明の実施例〕

以下、この発明の一実施例を回転式の原稿読取
り兼用プロツタを例にとつて図面を参照し説明す
る。

第１図は原稿読取り兼用プロツタの外観を示し
たもので、図中１はプロツタ本体、２はプラテ
ン、３は給紙口であり、書込み用紙または読取り
原稿はこの給紙口３から挿入されてプラテン２に
巻付けられ、ステツピングモータにより駆動され
る紙送りローラ（図示せず）によつて所定量ずつ
送られてプラテン２の上方に送り出されるように
なつている。なお、図中４は前記ステツピングモ
ータに取付けられた駆動ギヤ、５は前記紙送りロ
ーラの駆動ギヤ、６はプラテン駆動ギヤである。

また、第１図において、７は前記プラテン２に
巻付けセツトされる書込み用紙または読取り原稿
の紙面に沿つてその巾方向すなわちプラテン２の
軸方向に移動する移動台であり、この移動台７
は、２本のガイドシヤフト８，８に案内されて、
移動台送りワイヤ９により往復移動されるように
なつている。

１０は前記移動台７上にその移動方向と直交さ
せて設けられた回転体で、この回転体１０は、移
動台７上に立上る回転体支持部７ａに取外し可能
に支承された支軸（図示せず）に支持されてい
る。１１は回転体１０の取外しに際してその支軸
のロツクを解除するロツク解除つまみである。

第２図〜第５図は前記回転体１０の構成を示し
たもので、この回転体１０は、前記移動台７に設
けた回転駆動機構の駆動ギヤ（図示せず）と噛合
して回転体１０を回転させるギヤ板１２と、この
ギヤ板１２と間隔を存して対向するペングリツプ
板１３と、前記ギヤ板１２とペングリツプ板１３
とをその一側において連結する円弧状に湾曲した
読取り部カバー１４とから構成されており、この
回転体１０は、前記ギヤ板１２とペングリツプ板
１３の中心にそれぞれ設けられた軸孔１２ａ，１
３ａに挿通される支軸によつて前記移動台７の回
転体支持部７ａに支持されるようになつている。

１５は前記読取り部カバー１４の内側に設けら
れた鏡筒であり、この鏡筒１５内には、結像レン
ズ１６と、読取りセンサ例えばライン型イメージ
センサ１７と、センサ駆動回路基板１８とが第２
図及び第３図に示すような配置で設けられてお
り、前記センサ駆動回路基板１８は、前記読取り
部カバー１４の一側部外面に回転体軸方向に沿つ
て等間隔に配列された複数の端子１９，１９と接
続されている。また、前記ギヤ板１２の鏡筒１５
と対応する部分には、読取り窓（絞り窓）２０が
穿設されており、さらにこのギヤ板１２の外面に
は、前記読取り窓１９の外側を囲むコ字形のフー
ド２１が突設されている。なお、第２図及び第３
図において、Ａは読取り原稿の紙面を示してい
る。

また、前記ペングリツプ板１３には、その外周
部の３箇所に、等角度間隔でペングリツプ２３，
２３が設けられており、前記ギヤ板１２には前記
各ペングリツプ２３，２３とそれぞれ対向させて
３個のペン挿入孔２４，２４が穿設されている。
前記ペングリツプ２３，２３は、一対の弾性片間
にプロツトペン２５を挟持するもので、プロツト
ペン２５，２５は、その先端側を前記ギヤ板１２
のペン挿入孔２４に挿入して後端側を前記ペング
リツプ２３に側方から押込み嵌合することによつ
て、前記ペングリツプ２３とペン挿入孔２４とに
軸方向にスライド可能に保持されるようになつて
いる。

このペングリツプ２３とペン挿入孔２４とから
なる３つのプロツトペン保持部には、それぞれ、
黒，赤，緑等の異なる色のインクを充填したプロ
ツトペン２５，２５が保持されており、これらプ
ロツトペン２５，２５は、書込み色に応じて選択
され、回転体１０の回転によりプラテン２と対向
する位置に移動されるようになつている。なお、
これらプロツトペン２５，２５は、必要に応じて
別の色のインクを充填した他のプロツトペンと交
換されるようになつている。

一方、第１図において、２６は前記移動台７の
回転体支持部７ａに支軸２７によつて枢支された
プロツトペンアツプ・ダウン用回動アーム、２８
は前記回動アーム２６を回動させるプロツトペン
アツプ・ダウン用ソレノイドであり、このソレノ
イド２８は、プロツタに書込みを行なわせるとき
に書込み指令信号によつて励磁され、プラテン２
と対向する位置に移動しているプロツトペン２５
の後端面を前記回動アーム２６の先端で押して、
このプロツトペン２５のペン先をプラテン２に巻
付けられている書込み用紙（図示せず）の紙面に
接触させるようになつている。なお、プロツトペ
ン２５の復帰は、前記回転体１０のギヤ板１２と
前記プロツトペン２５に設けた鍔部２５ａ（第２
図参照）との間に設けたプロツトペンアツプ用ス
プリング２９によつて行われるようになつてお
り、前記ソレノイド２８の励磁が解除されると、
同時に前記スプリング２９のバネ力でプロツトペ
ン２５が書込み用紙面から離れるようになつてい
る。

また、第１図において、３０は前記回転体１０
の側方に位置させて移動台７上に設けられたコネ
クタ台、３１はこのコネクタ台３０に取付けられ
たランプ取付け板であり、前記コネクタ台３０に
は、前記回転体１０を読取り部（鏡筒１５）がプ
ラテン２と対向する位置にくるように回転させた
ときに、この回転体１０の読取り部カバー１４の
外面に配列されている各端子１９，１９と接触す
る複数の読取り部接続端子３２，３２が配列され
ている。

また、前記ランプ取付け板３１には、プロツタ
に原稿の読取りを行なわせるときに点灯される原
稿照明ランプ３３が取付けられている。

なお、前記読取り部接続端子３２，３２及び原
稿照明ランプ３３と、前記プロツトペンアツプ・
ダウン用ソレノイド２８は、図示しないが、プロ
ツタ本体１内に設けられている書込み・読取り制
御回路と前記移動台７とを接続するフレキシブル
ケーブルを介して前記書込み・読取り制御回路に
接続されている。

しかして、プロツタに原稿の読取りを行なわせ
る場合は、プラテン２に読取り原稿を巻付けセツ
トすると共に、回転体１０を読取り部がプラテン
２と対向する位置にくるように回転させてイメー
ジセンサ１７を結像レンズ１６を介して原稿の紙
面に対向させ、さらに原稿照明ランプ３３を点灯
させた状態で、プラテン２の回転による原稿の縦
方向送りと、移動台７の往復移動とにより、回転
体１０の読取り部を原稿面に沿つて走査させてイ
メージセンサ１７に原稿の読取りを行なわせれば
よい。

なお、前記イメージセンサ１７によつて読取ら
れた読取り情報は、センサ駆動回路基板１８から
読取り部カバー外面の端子１９，１９及びこれと
接触している読取り部接続端子３２，３２を介し
て移動台７側に送られ、さらに前記フレキシブル
ケーブルを介してプロツタ本体１内の書込み・読
取り制御回路に送られて、プロツタに接続したパ
ーソナルコンピユータ等に出力される。

すなわち、この読取り兼用プロツタは、移動台
７に設けた回転体１０に読取りセンサ（イメージ
センサ）１７と、プロツトペン保持部を設けてお
くことにより、書込み時には前記プロツトペン保
持部に保持させたプロツトペン２５を書込み用紙
面に対向させて通常のプロツタと同様な書込みを
行ない、原稿の読取り時には、前記書込み用紙に
代えてセツトした原稿の紙面に読取りセンサ１７
を対向させて原稿の読取りを行なうようにしたも
のであり、このプロツタによれば、書込み用紙へ
の書込みだけでなく、プロツタの機構を利用して
原稿の読取りも行なうことができる。

なお、上記実施例では回転体１０に３つのプロ
ツトペン保持部を設けているが、このプロツトペ
ン保持部は少なくとも１つ以上あればよい。ま
た、上記実施例のプロツタは白黒読取りを行なう
ものであるが、回転体１０の読取り部に、赤色透
過フイルタと緑色透過フイルタと青色透過フイル
タとを設け、これらフイルタを順次イメージセン
サ１７の前に送り込んで３回の読取りを行なうよ
うにするか、あるいは回転体１０に３つの読取り
部を設けて、各読取り部に、イメージセンサの前
に赤色透過フイルタを設けた赤色読取りセンサ
と、イメージセンサの前に緑色透過フイルタを設
けた緑色用読取りセンサと、イメージセンサの前
に青色透過フイルタを設けた青色用読取りセンサ
を設け、回転体１０の回転により前記各読取り部
を順次プラテン２に対向させるようにして３回の
読取りを行なうようにすれば、カラー読取りを行
なうことができるし、また、読取りセンサとして
モザイク状の三原色フイルタを備えたカラーイメ
ージセンサを使用するか、あるいはダイクロイツ
クミラーと３つのイメージセンサとによつて１つ
の読取りセンサを構成すれば、フイルタの交換や
読取り部の交換を行なうことなくカラー読取りを
行なうことができる。

なお、この発明は、回転式のものに限らず、フ
ラツトベツトタイプのプロツタにも適用できるこ
とはもちろんである。

〔発明の効果〕

この発明によれば、書込み用紙への書込みだけ
でなく、プロツタの機構を利用して原稿の読取り
も行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明の一実施例を示したもので、第
１図はプロツタの外観図、第２図及び第３図は回
転体の平面図及び正面図、第４図及び第５図は回
転体の左右の側面図である。 １……プロツタ本体、２……プラテン、７……
移動台、１０……回転体、１５……鏡筒、１７…
…イメージセンサ、２３……ペングリツプ、２４
……ペン挿入孔、２５……プロツトペン。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 紙面に沿つて移動する移動体と、この移動体
   に設けられた回転体と、この回転体に設けられこ
   の回転体の回転により紙面に対向させられる少な
   くとも１つの読取りセンサと、前記回転体に設け
   られた少なくとも１つのプロツトペン保持部と、
   このプロツトペン保持部に保持されて前記回転体
   の回転により紙面に対向させられる書込み用プロ
   ツトペンとを備えたことを特徴とする原稿読取り
   兼用プロツタ。