JPH0462023A - 合成紙 - Google Patents

合成紙

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JPH0462023A
JPH0462023A JP2165936A JP16593690A JPH0462023A JP H0462023 A JPH0462023 A JP H0462023A JP 2165936 A JP2165936 A JP 2165936A JP 16593690 A JP16593690 A JP 16593690A JP H0462023 A JPH0462023 A JP H0462023A
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polyethylene resin
synthetic paper
cooling roll
decomposition
sheet
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JP2165936A
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Hirotaka Tsuchiya
博隆 土屋
Yasuharu Sugiyama
康晴 杉山
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は合成紙に係り、特に分解性を有する合成紙に関
する。
〔従来の技術〕
近年、合成樹脂を主成分として筆記性、印刷性、遮光性
等の紙的性質を与える加工を施した種々の合成紙が開発
されている。そして、合成紙はその耐水性に着目されて
、ポスター、地図、パッケージ、ラベルのほか、出版、
商業印刷等に使用されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、合成紙の廃棄物処理は、焼却、埋め立て
により行われるが、焼却する場合、無機物を含有するも
のでも合成樹脂を主成分とする合成紙は大きな燃焼エネ
ルギーを発生するため耐高熱炉が必要になり、処理コス
トが高いものとなる。
また、埋め立ての場合、合成紙は分解せずそのままの形
態で地中に存在するので、埋め立て地の地盤が安定しな
いという問題があった。さらに、地上に散乱した合成紙
は、分解性がないため半永久的にゴミとして残り、環境
を損なうという問題があった。
本発明は、上述した問題を解決するためになされたもの
であり、光や微生物により分解され得る合成紙を提供す
ることを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
この目的を達成するため本発明は、無機質充填剤を含有
するポリエチレン樹脂をシート状に成形した合成紙にお
いて、前記ポリエチレン樹脂が分解性ポリエチレン樹脂
であるような構成とした。
〔作用〕
シート状に成形された合成紙は、分解性ポリエチレン樹
脂を主体とし無機質充填剤を含有する。
これにより、印刷適性、筆記適性を有し、従来の合成紙
と同様に種々の用途に使用でき、廃棄物として処理され
る場合には、光や微生物により分解されるため環境の汚
染を防止し、埋め立て地の地盤安定化に寄与する。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明
する。
本発明において合成紙の原材料として用いられる分解性
ポリエチレン樹脂は、ポリエチレンを主成分とし光や微
生物により分解され得る樹脂である。
このような分解性ポリエチレン樹脂のうち、光分解性の
ものとしては、エチレンと一酸化炭素との共重合体等が
挙げられる。このエチレン・−酸化炭素共重合体は、カ
ルボニル基が光で開裂することにより分解する。そして
、分解速度は共重合体中の一酸化炭素の含有量により調
節することができる。通常、エチレン・−酸化炭素共重
合体の密度は0.89〜0. 95 g/cm3程度で
あり、−酸化炭素の含有量は0.1〜10モル%程度で
ある。
上述のようなエチレン・−酸化炭素共重合体は、例えば
エチレンと一酸化炭素とを温度230℃、圧力2000
気圧程度の条件下で共存させることにより製造すること
ができる。
また、光分解性の分解性ポリエチレン樹脂として、ポリ
エチレン(密度0.900〜0.950g/cm”、溶
融指数(MI)0.4〜40)と有機酸金属塩との混合
物を用いることもできる。有機酸金属塩としては、ステ
アリン酸鉄、ステアリン酸セリウム、ステアリン酸コバ
ルト等があり、酸化鉄等の金属酸化物等が挙げられ、有
機酸金属塩の混合量は1〜5000 ppm程度が好ま
しい。
また、分解性ポリエチレン樹脂のうち、微生物分解性の
ものとしては、ポリエチレンと、ポリカプロラクトン、
デンプンおよび微生物により重合されるポリエステル等
との混合物が挙げられる。
生分解性ポリエチレン樹脂に用いられるポリエチレンと
しては、密度0.900〜0.950g/cm3、溶融
指数(Ml)0.4〜40のエチレンの単独重合体、も
しくはプロピレン、ヘキセン、オクテン、4−メチルペ
ンテン−1等の他のオレフィンとのランダムあるいはブ
ロック共重合体、さらには酢酸ビニル、アクリル酸、メ
タクリル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メ
タクリル酸メチル、無水マレイン酸等のエチレン性不飽
和基を有する単量体との共重合体等が挙げられる。
また、生分解性ポリエチレン樹脂に用いられるポリカプ
ロラクトンは、ε−カプロラクトンの開環重合により得
られ、その重量平均分子量(Mw)は、通常4000程
度である。また、デンプンは、D−グルコースの重合体
であり、ジャガイモ、サツマイモ、トウモロコシ、小麦
等の茎や根から工業的に製造されるものであり、その重
量平均分子量(M w )は原料、製法により敵方から
数千万まで大きく変化する。このようなデンプンの平均
粒径は10μm以下が好ましい。
生分解性ポリエチレン樹脂に用いられる微生物により重
合されるポリエステルとしては、3−ヒドロキシブチレ
ートと3−ヒドロキシバリレートとのランダム共重合ポ
リエステル(例えば、英国1、 C,1社により生産さ
れている水素細菌にプロピオン酸を供給して得られるも
の)や、水素細菌に吉草酸を供給して得られる3−ヒド
ロキシブチレート主体のポリエステル等が挙げられる。
上述のような生分解性ポリエチレン樹脂におけるポリカ
プロラクトン、デンプンおよび微生物により重合される
ポリエステルとの混合量は、ポリエチレンと上記各混合
成分の合計を100重量%として、それぞれ5〜50重
量%が好ましい。上記各成分の混合量が5重量%未満で
は、微生物分解性が不十分であり、また50重量%を越
えると強度的に弱くなってしまう。
なお、ポリカプロラクトン、デンプンおよび微生物によ
り重合されるポリエステルの各成分は2種以上を用いて
もよいが、その場合、混合量は合計で5〜50重量%の
範囲となればよい。
また、微生物分解性のポリエチレン樹脂の原料として前
述の光分解性のポリエチレン樹脂を用いることにより、
光分解性と微生物分解性を兼ね備えた分解性ポリエチレ
ン樹脂を得ることができる。
また、本発明の合成紙に含有される無機質充填剤として
は、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸カルシウ
ム、亜硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸マグネシウ
ム等の金属塩、ケイ酸あるいはカオリン、タルク等のケ
イ酸塩、酸化チタン、酸化亜鉛等の金属酸化物および水
酸化アルミニウム、アルミナ等のアルミニウム化合物等
を用いることができる。このような無機質充填剤は、単
独または混合物として、通常、粒度10μm以下の粉末
状で用いられる。本発明において、無機質充填剤は分解
性ポリエチレン樹脂100重量部に対して10〜300
重量部含有される。無機質充填剤の含有量が10重量部
末滴では良好な印刷適性、筆記適性が得られず、300
重量部を越えると合成紙の機械的特性が低下するので好
ましくない。
本発明の合成紙においては、上述の分解性ポリエチレン
樹脂および無機質充填剤の他に酸化防止剤、分解促進剤
、安定剤、帯電防止剤、界面活性剤等の各種添加剤を含
んでいてもよい。
本発明の合成紙を製造する方法には特に制限はなく、公
知の種々の方法を適用することができる。
その−例として分解性ポリエチレン樹脂と無機質充填剤
等の混合物をTダイから溶融状態でシート状に押し出し
て成形する方法(Tダイ成形法)に基づいた本発明の合
成紙の製造を説明する。
第1図はTダイ成形法による合成紙の製造に用いられる
装置の概略構成図である。第1図において、分解性ポリ
エチレン樹脂と無機質充填剤等の混合物は、押出し機1
からTダイ2を介して溶融状態で薄膜状に押出される。
ここで、分解性ポリエチレン樹脂は300℃以上の高温
で加熱されると分解を生じてしまうので、Tダイ2から
の分解性ポリエチレン樹脂混合物の押出し温度は290
℃以下であることが好ましい。Tダイ2から押出された
分解性ポリエチレン樹脂混合物の溶融薄膜は、冷却ロー
ル3に押圧されて固化されシート状の合成紙が成形され
る。冷却ロール3の表面は、梨地仕上げ、あるいは鏡面
仕上げのいずれでもよい。また、冷却ロール3と接触し
ている分解性ポリエチレン樹脂混合物の溶融薄膜の表面
と反対側の面に空気噴射装置4がら空気を噴射して、冷
却ロール3に溶融薄膜を密着させてもよい。冷却ロール
3で固化され成形されたシート状の合成紙は巻取ロール
に巻き取られる。
また、上記の冷却ロール3の温度を分解性ポリエチレン
樹脂の軟化点と融点の中間の温度とし、冷却ロール3を
通過したシート状の分解性ポリエチレン樹脂混合物に公
知の方法によりl軸延伸処理あるいは2軸延伸処理を施
し、アニールして熱固定することにより合成紙を成形し
てもよい。このように延伸処理を施すことにより、合成
紙の引張り強度を高めることができる。
(実験例) つぎに、実験例を示して本発明を更に詳細に説明する。
実験例−1 第1図の示されるような装置において下記の材料を用い
て下記の条件でTダイ成形を行って合成紙(試料−1)
を製造した。
・分解性ポリエチレン樹脂: 光分解性のエチレン・−酸化炭素共重合体(−酸化炭素
含有量1モル%) ・無機質充填剤: 炭酸カルシウム (平均粒径2.0μm1含有量50重量部)・押出し条
件 スクリューL/D=28 シリンダー温度=180℃、200℃ 220℃、230℃ アダプター温度=230℃ Tダイ温度=230℃ 押出し厚み=2000μm 冷却ロール温度=80℃ ・2軸延伸条件: 縦方向延伸倍率=5倍 横方向延伸倍率=5倍 この試料−1の引張り強度を測定したところ、縦方向で
2500g/15mm、横方向で2300g/15mm
を示し、良好な機械的強度を有していた。また、試料−
1にオフセ・ソト印刷を行ったところ、良好な印刷適性
を示した。さらに、試料−1をサンシャイン・オールウ
ェザ1こより光分解促進試験を行った結果、150時間
で亀裂が生じて良好な光分解性が確認された。
比較として、押出し条件を下記のようにした他は、上記
と同様にして合成紙(比較試料−1)を製造した。しか
し、この比較試料−1はエチレン・−酸化炭素共重合体
層の熱分解により着色か生じており、また異臭を発して
いた。
・押出し条件ニ スクリューL/D=28 シリンダー温度=240℃、260℃ 280℃、310℃ アダプター温度=310℃ Tダイ温度=310℃ 実験例−2 分解性ポリエチレン樹脂として、低密度ポリエチレン(
密度0. 92 g/ctn” 、溶融指数(MI)=
7)にデンプンを6重量%混合した微生物分解性の分解
性ポリエチレン樹脂を用い、押出し条件を下記のように
した他は、上記と同様にして合成紙(試料−2)を製造
した。
・押出し条件ニ スクリューL/D=28 シリンダー温度=160℃、180°C200℃、22
0°C アダプター温度=220℃ Tダイ温度=220℃ この試料−2の引張り強度を測定したところ、縦方向で
2000g/15mm、横方向で1800 g/l 5
mmを示し、良好な機械的強度を有していた。また、試
料−2にオフセット印刷を行ったところ、良好な印刷適
性を示した。さらに、試料−2を地中に埋設し、12か
月後に取り出して引張り強度を測定した結果、引張り強
度は埋設前記の40%に減少しており、良好な微生物分
解性が確認された。
比較として、押出し条件を下記のようにした他は、上記
と同様にして合成紙を製造しようとしたが、デンプンが
茶色に変色してしまった。
・押出し条件ニ スクリューL/D=28 シリンダー温度=240℃、260°0280℃、30
0℃ アダプター温度=300℃ Tダイ温度=300℃ 〔発明の効果〕 以上詳述したことから明らかなように、本発明によれば
シート状に成形された合成紙は分解性ポリエチレン樹脂
を主体としており光や微生物により分解されるため、地
上に散乱しても分解されるので環境の汚染を防止し、ま
た廃棄物として埋め立てられても分解されて地盤安定化
に寄与するとともに、無機質充填剤を含有するため優れ
た印刷適性、筆記適性を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図はTダイ成形法による合成紙の製造に用いられる
装置の概略構成図である。 1・・・押出し機、2・・・Tダイ、3・・・冷却ロー
ル、4・・・空気噴射装置。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、無機質充填剤を含有するポリエチレン樹脂をシート
    状に成形した合成紙において、 前記ポリエチレン樹脂が分解性ポリエチレン樹脂である
    ことを特徴とする合成紙。 2、無機質充填剤を含有する分解性ポリエチレン樹脂を
    Tダイから290℃以下の溶融状態でシート状に押し出
    して成形したことを特徴とする請求項1記載の合成紙。 3、延伸処理を施したことを特徴とする請求項1または
    2記載の合成紙。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100301317B1 (ko) * 1998-03-03 2001-11-22 이종상 저가합성지제조방법

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100301317B1 (ko) * 1998-03-03 2001-11-22 이종상 저가합성지제조방법

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