JPH0459446B2 - - Google Patents

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JPH0459446B2
JPH0459446B2 JP4007083A JP4007083A JPH0459446B2 JP H0459446 B2 JPH0459446 B2 JP H0459446B2 JP 4007083 A JP4007083 A JP 4007083A JP 4007083 A JP4007083 A JP 4007083A JP H0459446 B2 JPH0459446 B2 JP H0459446B2
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JP
Japan
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valve
cam
trigger
operating state
opening
Prior art date
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Application number
JP4007083A
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English (en)
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JPS59168212A (ja
Inventor
Kyoshi Miura
Yoshihisa Iwatsuka
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP4007083A priority Critical patent/JPS59168212A/ja
Publication of JPS59168212A publication Critical patent/JPS59168212A/ja
Publication of JPH0459446B2 publication Critical patent/JPH0459446B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L13/00Modifications of valve-gear to facilitate reversing, braking, starting, changing compression ratio, or other specific operations
    • F01L13/0005Deactivating valves

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Valve Device For Special Equipments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、内燃機関のクランク軸の回転に同期
して回転するカムに連動して開閉弁の開閉駆動を
行うと共に、該機関の運転状態に応じて選択的に
該開閉弁の開閉態様を変化させる内燃機関用弁作
動制御装置に関する。
かかる弁作動制御装置を含む内燃機関の一形態
として、機関の1気筒当り複数個の吸気弁および
排気弁を設け、低速若しくは中速回転域では複数
個の吸気弁および排気弁の一部を休止させ、高速
回転域では全ての吸気弁および排気弁を作動せし
めることにより、機関の全作動域に亘つて出力向
上を図つた内燃機関が知られている。かかる内燃
機関には、該一部の弁のみを機関の運転状態に応
じて選択的に作動させたり休止させたりする弁作
動制御装置が搭載される。この種の弁作動制御装
置においては、カムの回転運動を該一部の弁に伝
達する作動状態すなわち第1作動状態と伝達しな
い非作動状態すなわち第2作動状態とをとり得る
作動切換装置すなわち開閉態様切換装置と、カム
の回転位置に応じて作動切換装置をその作動状態
若しくは非作動状態に間欠的にロツクするトリガ
ー機構とを備え、カムの一回転における所定期間
トリガー機構がロツクを解除する間に作動切換装
置が「バルブ作動←→バルブ休止」の切換え動作を
行うのであるが、作動切換装置の機構上、「バル
ブ作動→バルブ休止」の方が「バルブ休止→バル
ブ作動」よりも切換え動作に時間を要するので、
従来は、駆動力の大なる駆動源を用いることによ
り、上記所定期間内に「バルブ作動→バルブ休
止」の切換え動作を完了するようになされてい
た。
ところが、駆動力の大なる駆動源は重量が重
く、大型であるので、かかる駆動源を用いると、
機関の小型化や軽量化などの点で不利であり、し
かもバルブ作動から休止への切換時には、作動切
換装置における受圧部材は最も深く係合している
所から移動を開始するのであるが、この場合には
1回のベース円時間で完全に移動を完了できない
とすると、極くわずか係合した所で停止してしま
いカムリフトによる力を受ける可能性を持つてい
る。この場合、受圧部材がはじき飛ばされて異音
を発生したり受圧部材その他の耐久性が低下する
場合がある。
本発明は、かかる事情に鑑みなされたもので、
例えばバルブ作動及びバルブ休止など、互いに異
なるバルブ開閉態様の間の切換動作を、駆動力の
小なる駆動源でも確実に行えるようにすることに
より、機関の小型化、軽量化を可能とした内燃機
関用弁作動制御装置を提供することを目的とす
る。
以下、図面を参照しつつ本発明の一実施例を詳
細に説明する。
第1図において、本発明による弁作動制御装置
を備えた内燃機関1はDOHC(ダブルオーバーヘ
ツドカム)単気筒機関であり、シリンダヘツド2
の側壁およびシリンダヘツド2と一体的に設けら
れたボス3により両端が支持されたスプロケツト
シヤフト4と、このスプロケツトシヤフト4に関
して対称にかつスプロケツトシヤフト4と平行に
配された吸気カムシヤフト5および排気カムシヤ
フト6と、スプロケツトシヤフト4により回転自
在に枢支されてスプロケツト7と一体に回転する
カム駆動ギヤ8と、カムシヤフト5および6の各
端部に固定されかつカム駆動ギヤ8とそれぞれ噛
合したカム駆動ギヤ9および10とをシリンダヘ
ツド2の上部に備えている。スプロケツト7と図
示せぬクランク軸との間にはカムチエーン11が
架設され、該クランク軸の回転に同期して吸気カ
ムシヤフト5および排気カムシヤフト6がカム駆
動ギヤ8と互いに逆方向に回転するようになつて
いる。
この機関1には各々2個の吸気弁12,13お
よび排気弁14,15が備えられている。吸気弁
12,13および排気弁14,15は、シリンダ
(図示せず)軸芯上の一点から燃焼室(図示せず)
方向に放射状に配置され、かつそれぞれ対応する
バルブスプリング(図示せず)により常時閉弁方
向に付勢されており、それぞれ対応するロツカー
アームシヤフト16および17によつて揺動自在
に枢支されたロツカーアーム18,19および2
0,21により、各ロツカーアーム18,19お
よび20,21の先端部においてナツト22,2
3および24,25により固定された調整ねじ2
6,27および28,29を介して軸方向の押圧
力を受けると、該バルブスプリングの弾発力に抗
して軸方向に移動してそれぞれ開弁動作をなす。
ロツカーアーム18,19および20,21の各
先端部における調整ねじ26,27および28,
29と吸気弁12,13および排気弁14,15
の各頂部との間には、それぞれ対応する枢支軸3
0,31および32,33により揺動自在に枢支
されたサブロツカーアーム34,35および3
6,37の各先端部が介在し、ロツカーアーム1
8,19および20,21の揺動運動を吸気弁1
2,13および排気弁14,15に伝達する。
一方の吸気弁12および排気弁14は、それぞ
れ対応するロツカーアーム18および20を介し
て、それぞれ対応するカムシヤフト5および6と
一体に回転するバルブカム(図示せず)により常
時開閉駆動される。ロツカーアーム18および2
0は、それぞれ対応する該カムのカム面に摺接す
るスリツパ面18aおよび20aを備えている。
他方の吸気弁13および排気弁15は、それぞれ
対応するロツカーアーム19および21を含む開
閉態様切換装置(以下、端に切換装置と称する)
38および39により、それぞれ対応するバルブ
カム(図示せず)の回転運動を選択的に伝達され
たり伝達されなかつたりすることによつて第1の
開閉態様としての作動状態と第2の開閉態様とし
ての休止状態をとり得る構成となつている。
切換装置38,39は、それぞれ、ロツカーア
ーム19,21と共に、これらロツカーアーム1
9,21とは独立してそれぞれ対応するロツカー
アームシヤフト16,17により揺動自在に枢支
されかつ対応するカムのカム面に摺接するスリツ
パ面40a(第2図に示す)、41aを有するカム
フオロア40,41と、ロツカーアームシヤフト
16,17の軸線方向においてカムフオロア4
0,41におけるスリツパ面40a,41aの各
裏面とロツカーアーム19,21との間に位置す
る作動位置と位置しない非作動位置との間で移動
自在な受圧ピン42,43と、それぞれ対応する
ロツカーアームシヤフト16,17により揺動自
在にかつロツカーアームシヤフト16,17の軸
線方向にて移動自在に支持され各先端部が受圧ピ
ン42,43の各一端に係合したシフト部材4
4,45とを備え、後述するリンク機構を介して
駆動手段である単一のアクチユエータ46によつ
て機関1の運転状態に応じて駆動されることによ
り、吸気弁13および排気弁15を作動させる作
動状態すなわち第1作動状態と休止させる非作動
状態すなわち第2作動状態とをとる構成となつて
いる。ロツカーアーム20,21はそれぞれ対応
するセツトスプリング47,48により、各先端
部の調整ねじ27,29の先端面が常時吸気弁1
3、排気弁15の頂部端面との間に間隙が生じな
い程度に該頂部端面に当接するように付勢されて
いる。吸気側切換装置38と排気側切換装置39
とは、基本的には互いに同様な構成および機能を
有しているので、以下吸気側切換装置38につい
て第2図aを用いて更に詳述する。
ロツカーアーム19は先端部にて一体となりか
つ基端部にてロツカーアームシヤフト16により
揺動自在に枢支された一対のアーム19a,19
bからなり(第1図)、一方のアーム19aの側
壁における先端分岐部近傍には貫通孔19cが形
成されている。この貫通孔19cには、一端部に
てシフト部材44に係合した受圧ピン42が挿通
され、シフト部材44によつて駆動されることに
よりその他端部が適宜一対のアーム19a,19
b間に位置するようになつている。カムフオロア
40は一対のアーム19a,19b間の空間部に
おいて揺動自在となつており、第2図aから明ら
かなように、下端突起部40bに当接したスライ
ダー49を介して追従スプリング50により、ス
リツパ面40aがバルブカム51のカム面との間
に常時間隙が生じない程度に該カム面に当接する
ように付勢されている。バルブカム51は、ベー
ス円上の円周面により形成された低位部51a
と、該ベース円よりも半径方向外方へ膨出した高
位部51bを有し、吸気カムシヤフト5と一体に
回転する。
このように構成された切換装置38,39にお
いては、力の伝達が圧縮方向で行われるので、各
部品の剛性を圧縮と単純曲げについて考慮すれば
良く、剛性を容易に上げることができ、また受圧
ピン42,43等を含む重量の大きい部分をバル
ブラインよりもかなり揺動支点側に近づけること
ができるので、慣性重量を小さくできる。
アクチユエータ46の駆動力を切換装置38お
よび39に伝達するためのリンク機構は、カムシ
ヤフト5,6を駆動するカムチエーン11、スプ
ロケツト7およびカム駆動ギヤ8,9,10等か
らなる駆動機構の近傍にこの駆動機構のカム駆動
ギヤ8,9,10の配列方向に略平行すなわちカ
ムシヤフト5,6の回転軸線に対して略垂直に配
設された吸気側リンク機構52と、ロツカーアー
ムシヤフト17の伸長方向に沿つて配設された排
気側リンク機構53とからなつている。吸気側リ
ンク機構52は、吸気弁13および排気弁15の
各々の作動タイミングが異なる故、先行する排気
弁15側の切換装置39が作動してから該作動タ
イミングのずれに応じた時間、切換装置38の作
動を待期させる作動待期機構54を含み、この作
動待期機構54の入力側とアクチユエータ46と
を連結する連結ロツド55と、シリンダヘツド2
に固定された支持アーム56により揺動自在に軸
支されたベルリンク57と、このベルリンク57
の一端と作動待期機構54の出力側とを連結する
連結ロツド58と、支持アーム56により揺動自
在に軸支され第2図aから明らかなように一対の
揺動端部にてピン59,59を介してシフト部材
44の軸受部周壁の凹部44aに係合したシフト
リンク60と、ベルリンク57の他端とシフトリ
ンク60の揺動端部とを連結してベルリンク57
の揺動運動をシフトリンク60に伝達する連結ア
ーム61とからなつている。
作動待期機構54について、第3図a,b,c
を用いて説明するに、スプロケツトシヤフト4上
のスペーサーカラー62には支持プレート63が
その上端部にて嵌着され、その下端に形成された
切欠き部63aに、シリンダヘツド2に一体に形
成された突起64が嵌合することによつて回転を
防止されている。支持プレート63のカムシヤフ
ト6側の下端部には、枢支軸65により第1およ
び第2の揺動部材であるレバーA66およびレバ
ーB67が揺動自在に枢支され、レバーA66お
よびレバーB67は枢支軸65に装着されたねじ
りスプリング68により互いに逆方向に付勢され
ている。レバーA66の揺動端部には連結ロツド
55の端部が軸支されている。支持プレート63
のカムシヤフト5側の下端部には、枢支軸69に
よりレバーC70が揺動自在に枢支されている。
レバーB67およびレバーC70のスプロケツト
シヤフト4より上方に突出した各揺動端部は調整
機構71によつて連結され、レバーC70の揺動
端側には連結ロツド58の端部が軸支されてお
り、これにより連結ロツド55と連結ロツド58
とはスプロケツトシヤフト4を迂回して連結され
たことになる。調整機構71は、ねじ部71aと
このねじ部71aに螺合したナツト71bとを含
み、連結ロツド55と連結ロツド58との相対位
置を調整できる。
再び第1図において、排気側リンク機構53
は、シリンダヘツド2に固定された支持部材72
により揺動自在に軸支され一端にてアクチユエー
タ46に連結されたベルリンク73と、ロツカー
アームシヤフト17の上方にシヤフト17と平行
に配設されベルリンク73の揺動運動に連動して
軸方向に移動するトリガーロツド74すなわちロ
ツド部材と、第2図aに示された吸気側のシフト
リンク60と同様にシリンダヘツド2に固定され
た支持部材75により揺動自在に軸支れた揺動端
部にてピン76を介してシフト部材45の軸受部
周壁の凹部45aに係合したシフトリンク77と
から構成されている。シフトリンク77は、シフ
トスプリング90により第1図の反時計方向に付
勢されている。ベルリンク73およびシフトリン
ク77は各揺動端部にそれぞれ対応するピン7
8,76により回転自在に枢支された回転ローラ
79,80を備えており、これら回転ローラ7
9,80を介して、トリガーロツド74の両端部
のロツカーアームシヤフト17側に形成された切
欠き係合部81,82に係合している。切欠き係
合部81はシフトリンク77の回転ローラ80と
の間にトリガーロツド74の軸方向における遊〓
Xが生じるように形成されている。なお、トリガ
ーロツド74はベルリンク73およびシフトリン
ク77より上方に位置するのであるが、説明の都
合上、ベルリンク73およびシフトリンク77と
係合する切欠き係合部81,82の近傍のみに関
しては、ロツカーアームシヤフト17側から見た
状態が第1図に示されている。トリガーロツド7
4の中間部には、第5図a,b,cに示されるよ
うに、ベルリンク73側に第1切欠き溝としての
弁作動用切欠き溝83、シフトリンク77側に第
2切欠き溝としての弁休止用切欠き溝84がそれ
ぞれ形成されている。弁作動用切欠き溝83は、
第5図aに示されるように、その溝幅が後述する
トリガーレバー86の係合部の厚み分より余裕幅
αだけ幅広に形成されている。
支持部材72および75によつて両端が支持さ
れた枢支軸85により、トリガーレバー86が揺
動自在に枢支されている。トリガーレバー86
は、第4図a,bに示されるように略逆くの字形
状を有しており、バルブカム87と共にカムシヤ
フト6と一体に回転するトリガーカム88のカム
面に一端が摺接し、トリガーカム88の回転に連
動してその他端が間欠的にトリガーロツド74の
弁作動用切欠き溝83若しくは弁休止用切欠き溝
84に係合してトリガーロツド74の移動を阻止
することによつて、切換装置38,39を作動状
態若しくは非作動状態にロツクする構成となつて
いる。バルブカム87およびトリガーカム88
は、ベース円上の円周面により形成された低位部
87a,88aと、該ベース円よりも半径方向外
方へ膨出した高位部87b,88bを有し、これ
らカム87,88はバルブカム87の低位部87
aがカムフオロア41のスリツパ面41aに当接
しているときトリガーカム88の低位部88aが
トリガーレバー86に係合するタイミング関係と
なつている。トリガーレバー86は枢支軸85に
装着されたトリガースプリング89によりその一
端がトリガーカム88のカム面に当接する方向に
付勢されて確実にトリガーカム88の回転に追従
できるようになつている。
次に、このように構成された本発明による弁作
動制御装置の動作について説明する。第1図には
バルブ作動状態が示されており、この状態におい
て、アクチユエータ46が機関1の運転状態に応
じて図示せぬコントローラからバルブ休止指令を
受け非作動状態となると、まず排気側の切換え動
作に関しては、ベルリンク73が第1図の反時計
方向に揺動しようとするが、バルブカム87の低
位部87aがカムフオロア41のスリツパ面41
aに当接しロツカーアーム21を押し下げていな
いときには、第4図aに示されるように、トリガ
ーレバー86の一端がトリガーカム88の低位部
88aに係合し、トリガーレバー86の他端が第
5図aに示されるようにトリガーロツド74の弁
作動用切欠き溝83に係合しているので、トリガ
ーロツド74は第1位置から、まず、第5図bに
示されるように弁作動用切欠き溝83の余裕幅α
だけ移動し、これに連動してベルリンク73は該
余裕幅αに対応した分だけ揺動する。このとき、
シフトリンク77はシフトスプリング90の付勢
力によりトリガーロツド74の移動に追従して揺
動することにより、シフト部材45を介して受圧
ピン43を第2図bにおいて実践Gにて示された
位置から二点鎖線Hで示された位置まで移動させ
る。この受圧ピン43の第1段階での移動では、
第2図bに示されるように、カムフオロア41の
力点位置すなわちカムフオロア41の下部中心位
置より左側に突出量βだけ突出した状態で受圧ピ
ン43が停止するように設定しておくことによ
り、この状態で受圧ピン43にカムフオロア40
から押圧力が作用しても、力の伝達を十分に行う
ことができ、受圧ピン43の耐久性を損うことも
ない。
やがて、第4図bに示されるよう、トリガーカ
ム88の高位部88bがトリガーレバー86の一
端に係合すると、トリガーレバー86の他端がト
リガーロツド74の弁作動用切欠き溝83から離
脱し、第5図cにも示されるようにトリガーロツ
ド74のロツクを解除する。この状態において
は、バルブカム87の高位部87bがカムフオロ
ア41のスリツパ面41aに当接してロツカーア
ーム21を押し下げており、ロツカーアーム21
が図示せぬバルブスプリング(第2図aに示され
た吸気側のバルブスプリング90に相当する)の
強い反力を受けているため、ロツカーアーム21
とカムフオロア41との間に介在する受圧ピン4
3には強い摩擦抵抗が生じ、受圧ピン43は移動
できない。そのため、トリガーロツド74はベル
リンク73を介して伝達されているアクチユエー
タ46の駆動力によつて、シフトリンク77の揺
動端部の回転ローラ80と切欠き係合部81との
間の軸方向の遊〓Xの分だけ第1図の下方向に移
動する。
次いで、バルブカム87およびトリガーカム8
8の回転に伴なつて、カムフオロア41のスリツ
パ面41aに対するバルブカム87の当接位置お
よびトリガーレバー86の一端に対するトリガー
カム88の当接位置が、高位部87b,88bか
ら低位部87a,88aに移行するに従い、トリ
ガーレバー86の他端が再びトリガーロツド74
に弁作動用切欠き溝83に係合しようとするが、
第5図cに示されるように該切欠き溝83の位置
がずれているので係合することができず、一方カ
ムフオロア41の揺動に連動してロツカーアーム
21が上昇し受圧ピン43に対する摩擦抵抗が小
さくなり、受圧ピン43が移動可能となるので、
トリガーロツド74は更に第1図の下方向に移動
して第2位置に至る。トリガーロツド74が移動
することにより、これに連動して第1図の反時計
方向に揺動するシフトリンク77は、シフト部材
45をロツカーアームシヤフト17に沿つて第1
図の下方に移動させることによつて受圧ピン43
をロツカーアーム21とカムフオロア41との間
から退避させる。同時にトリガーレバー86の他
端は、第5図dに示されるように、トリガーロツ
ド74の弁休止用切欠き溝84に係合する。その
後は、トリガーカム88の回転に伴なつてトリガ
ーレバー86が揺動しつつ間欠的にトリガーロツ
ド74の弁休止用切欠き溝84に係合することに
よつて切換装置39を非作動状態にロツクし、そ
の間、バルブカム87の回転に伴なつてカムフオ
ロア41がロツカーアーム21の空間部において
出没し、カムフオロア41の揺動運動はロツカー
アーム21には伝達されず、よつて排気弁15は
休止する。
このようにして、「バルブ作動→バルブ休止」
の切換え動作が行われるのであり、その切換え行
程を少なくとも2段階に分け、アクチユエータ4
6にバルブ休止指令信号が入力されてから最初の
バルブカム87の低位部87aにて第1段階の受
圧ピン43の移動を行い、一回転後のバルブカム
87の低位部87aにて第2段階の受圧ピン43
の移動を完了させるようにしたので、バルブカム
87の1回転におけるカムフオロア41のスリツ
パ面41aに当接している期間で切換え動作を完
了させる必要がなく、切換え動作に比較的時間を
要する駆動力の小なるアクチユエータを用いても
確実な切換えを行うことができる。
次に、吸気側の切換え動作について述べる。連
結ロツド55は排気側のベルリンク73と連動す
るので、アクチユエータ46が非作動状態となつ
ても、排気側の受圧ピン43が移動するまで移動
しない。なお、受圧ピン43が移動する前に、ト
リガーロツド74が遊〓Xの分だけ移動したとき
には、それに対応した量だけ移動する。吸気弁1
3と排気弁15との作動タイミングには、第6図
に示されるように、ずれがあると共にオーバーラ
ツプがあり(第6図においてAが排気弁、Bが吸
気弁のリフト状態を示している)、排気側の受圧
ピン43の移動は第6図のb点から始まるが、こ
の点bでは吸気側は、カムフオロア40のスリツ
パ面40aに対するバルブカム51(第2図a参
照)の当接位置が低位部51aから高位部51b
へ移行してロツカーアーム19の押し下げるいわ
ゆるバルブリフトを開始しており、ロツカーアー
ム19がバルブスプリング90(第2図参照)の
強い反力を受けているため、ロツカーアーム19
とカムフオロア40との間に介在する受圧ピン4
2には強い摩擦抵抗が生じ、受圧ピン42は移動
することができない。
そこで、作動待期機構54における連結ロツド
55およびレバーA66のみが、第3図aの状態
からねじりスプリング68aの弾発力に抗して第
3図bの状態に移行することによつて排気側の切
換装置39の切換え動作に追従する。そして第6
図のd点に達すると、バルブカム51の低位部5
1aがカムフオロア40のスリツパ面40aに当
接しロツカーアーム19が上昇してバルブリフト
を終了するので、受圧ピン42に対する摩擦抵抗
が小さくなり、受圧ピン42が移動可能となる。
従つて、作動待期機構54におけるレバーB67
がねじりスプリング68の弾発力によつてレバー
A66の揺動位置まで揺動し、これに連動してレ
バーC70および連結ロツド58が第3図bの状
態から第3図cの状態へ移行する。連結ロツド5
8に連動してベルリンク57が第1図の反時計方
向に揺動し、連結アーム61およびシフトリンク
60を介してシフト部材44をロツカーアームシ
ヤフト16に沿つて第1図の上方向に移動させる
ことによつて、受圧ピン42をロツカーアーム1
9とカムフオロア40との間から退避させる。そ
の後は、バルブカム51の回転に伴なつてカムフ
オロア40がロツカーアーム19の空間部におい
て出没し、カムフオロア40の揺動運動はロツカ
ーアーム19には伝達されず、よつて吸気弁13
は休止する。
次に、バルブ休止状態からバルブ作動状態への
移行動作について述べる。バルブ休止状態におい
て、アクチユエータ46が作動状態になると、ベ
ルリンク73が第7図に示された状態から時計方
向に揺動しようとするが、バルブカム87の低位
部87aがカムフオロア41のスリツパ面41a
に当接しているときには、トリガーレバー86の
一端がトリガーカム88の低位部88aに係合
し、第5図dに示されるように、トリガーレバー
86の他端がトリガーロツド74の弁休止用切欠
き溝84に係合してトリガーロツド74の移動を
阻止するので、ベルリンク73は揺動できない。
やがて、トリガーレバー86はトリガーカム88
の回転に連動して揺動し、その他端が弁休止用切
欠き溝84から離脱することによつてトリガーロ
ツド74のロツクを解除する。この状態において
は、バルブカム87の高位部87bがカムフオロ
ア41スリツパ面41aに当接してカムフオロア
41を押し下げており、カムフオロア41とロツ
カーアーム21との間の間隙が受圧ピン43の直
径より狭くなつているため、受圧ピン43は移動
できない。そのため、トリガーロツド74は、ま
ず、シフトリンク77の揺動端部の回転ローラ8
0と切欠き係合部81との間の軸方向の遊〓Xの
分だけ第7図の上方向に移動する。
次いで、バルブカム87の回転に伴なつてカム
フオロア41のスリツパ面41aに対するバルブ
カム87の当接位置が高位部87bから低位部8
7aに移行すると、カムフオロア41とロツカー
アーム21との間に受圧ピン43が介入し得る間
隙が生じ、受圧ピン43が移動可能となるので、
トリガーロツド74は更に第7図の上方向に移動
する。トリガーロツド74の移動に連動して、シ
フトリンク77は第7図の時計方向に揺動し、シ
フト部材45をロツカーアームシヤフト17に沿
つて第7図の上方向に移動させることによつて受
圧ピン43をロツカーアーム21とカムフオロア
41との間に介入させる。同時にトリガーレバー
86の他端は、第5図aに示されるように、トリ
ガーロツド74の弁作動用切欠き溝83に係合す
る。その後は、トリガーカム88の回転に伴なつ
てトリガーレバー86が揺動しつつ間欠的にトリ
ガーロツド74の弁作動用切欠き溝83に係合す
ることによつて切換装置39を作動状態にロツク
し、その間、ロツカーアーム21が受圧ピン43
の作用によりバルブカム87の回転に応じてカム
フオロア41と一体に揺動するので、バルブカム
87の回転運動がカムフオロア41、受圧ピン4
3およびロツカーアーム21を介して排気弁15
に伝達され、それにより排気弁15は機関1の回
転に同期して開閉作動する。
一方、吸気側においては、排気側の受圧ピン4
3が移動を開始した時点(第6図のb点)では、
第8図a,bに示されるように、カムフオロア4
0のスリツパ面40aに対するバルブカム51の
当接位置が低位部51aから高位部51bへ移行
してカムフオロア40の押し下げを開始してお
り、ロツカーアーム19とカムフオロア40との
間の間隙が受圧ピン42の直径より狭くなつてい
るため、受圧ピン42は移動できない。そこで、
作動待期機構54における連結ロツド55が第3
図cの状態から図の左方向へ移動し、これに連動
してレバーA66が図の反時計方向に揺動するこ
とによつて、まず、連結ロツド55およびレバー
A66のみが排気側の切換装置39の切換え動作
に追従する。
そして第6図のd点が到来し、バルブカム51
の低位部51aがカムフオロア40のスリツパ面
40aに当接すると、カムフオロア40が上昇し
ロツカーアーム19とカムフオロア40との間に
受圧ピン42を介入し得る間隙が生じ、受圧ピン
42が移動可能となる。従つて、作動待期機構5
4におけるレバーB67がねじりスプリング68
の弾発力によつてレバーA66の揺動位置まで揺
動し、これに連動してレバーC70および連結ロ
ツド58が第3図aの状態に復帰する。連結ロツ
ド58に連動してベルリンク57が第9図の時計
方向に揺動し、連結アーム61およびシフトリン
ク60を介してシフト部材44をロツカーアーム
シヤフト16に沿つて第9図の下方向に移動させ
ることによつて、第2図a,bに示されるよう
に、受圧ピン42をロツカーアーム19とカムフ
オロア40との間に介入させる。その後は、排気
側と同様に、ロツカーアーム19が受圧ピン42
の作用によりバルブカム51の回転に応じてカム
フオロア40と一体に揺動するので、バルブカム
51の回転運動がカムフオロア40、受圧ピン4
2およびロツカーアーム19を介して吸気弁13
に伝達され、それにより吸気弁13は機関1の回
転に同期して開閉作動する。
なお、本発明による動弁装置において、タペツ
トクリアランスの調整は、調整ねじ27,29を
回しカムフオロア40,41の受圧ピン42,4
3との各当接面と受圧ピン42,43との間隙を
変化させることによつて行われ、調整後調整ねじ
27,29はそれぞれ対応するナツト23,25
によりロツカーアーム19,21に対して固定さ
れる。
上記した本実施例においては、単気筒機関の吸
気弁および排気弁を駆動する場合について説明し
たが、本発明は多気筒機関において隣り合う気筒
の吸気弁同士若しくは排気弁同士等の駆動にも適
用すること可能である。
また、上記の実施例においては、開閉態様切換
装置38及び39の作動により吸気弁13及び排
気弁15がとる開閉態様が作動状態と休止状態で
ある場合につき説明したが、かかる構成に限るも
のではなく、該各弁につきその開いている時間の
長さを互いに異ならしめるなど、他の開閉態様に
ついても本願発明の構成が適用可能であることは
言うまでもない。
以上説明したように、本発明によれば、開閉弁
をして例えば作動させたり休止させたりなど、異
なる開閉態様を選択的にとらしめる開閉態様切換
装置を駆動するためのロツド部材に、カムに連動
するトリガーレバーと間欠的に係合することによ
つて該開閉態様切換装置を上記の各開閉態様に
各々対応する第1作動状態及び第2作動状態にそ
れぞれロツクするための第1切欠き溝および第2
切欠き溝を形成し、第1切欠き溝の溝幅をトリガ
ーレバーの係合部の厚み分より所定幅だけ広くす
ることにより、第1の開閉態様から第2の開閉態
様への切換え動作を少なくとも2段階で行うよう
にしたので、カムの1回転における一定期間で切
換え動作を完了させる必要がなく、切換え動作に
比較的時間を要する駆動力の小なる駆動源を用い
ても確実な切換え動作を行うことが可能な内燃機
関用弁作動制御装置が得られるのである。また、
駆動力の小なる駆動源は小型、軽量であるので、
かかる駆動源を用いることにより、機関の小型
化、軽量化並びに強度を向上できることになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による弁作動制御装置を備えた
内燃機関の一部断面を含む平面図、第2図aは第
1図における吸気側作動切換装置の作動状態を示
す側断面図、第2図bは第2図aのA−A線断面
図、第3図aは第1図における作動待期機構の作
動前の状態を示す正面図、第3図bは同機構の作
動待期状態を示す正面図、第3図cは同機構の作
動後の状態を示す正面図、第4図aおよびbは第
1図におけるトリガーロツドのトリガーレバーに
よるロツク状態およびロツク解除状態をそれぞれ
示す側断面図、第5図a,b,c,dはそれぞれ
トリガーロツドの切欠き溝とトリガーレバーとの
係合関係を示す平面図、第6図は排気弁Aおよび
吸気弁Bのリフトタイミングを示す図、第7図は
非作動状態にある排気側を示す一部断面を含む平
面図、第8図aは吸気側作動切換装置の非作動状
態を示す側断面図、第8図bは第8図aのB−B
線断面図、第9図は第8図aの平面図である。 主要部分の符号の説明、1……内燃機関、5…
…吸気カムシヤフト、6……排気カムシヤフト、
12,13……吸気弁、14,15……排気弁、
18,19,20,21……ロツカーアーム、3
8,39……開閉態様切換装置、40,41……
カムフオロア、42,43……受圧ピン、46…
…アクチユエータ、51,87……バルブカム、
54……作動待期機構、74……トリガーロツド
(ロツド部材)、83……弁作動用切欠き溝(第1
切欠き溝)、84……弁休止用切欠き溝(第2切
欠き溝)、86……トリガーレバー、88……ト
リガーカム。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 内燃機関のクランク軸の回転に同期して回転
    するカムに連動して開閉弁を開閉駆動すると共
    に、該機関の運転状態に応じて選択的に該開閉弁
    の開閉態様を変化せしめる内燃機関用弁作動制御
    装置であつて、該開閉弁をして第1及び第2の開
    閉態様を各々とらしめる第1及び第2作動状態を
    とり得る開閉態様切換装置と、前記開閉態様切換
    装置の第1作動状態および第2作動状態にそれぞ
    れ対応した第1切欠き溝および第2切欠き溝を有
    しかつ第1位置と第2位置との間を軸方向に移動
    することにより前記開閉態様切換装置を第1作動
    状態若しくは第2作動状態とするロツド部材と、
    該機関の運転状態に応じて前記ロツド部材を駆動
    する駆動手段と、該カムに連動して前記ロツド部
    材の第1切欠き溝若しくは第2切欠き溝に間欠的
    に係合することにより前記ロツド部材を前記第1
    位置若しくは第2位置にロツクするトリガーレバ
    ーとを備え、前記第1切欠き溝の溝幅を前記トリ
    ガーレバーの係合部の厚み分より所定幅だけ広く
    したことを特徴とする内燃機関用弁作動制御装
    置。
JP4007083A 1983-03-11 1983-03-11 内燃機関用弁作動制御装置 Granted JPS59168212A (ja)

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JPS59168212A JPS59168212A (ja) 1984-09-21
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GB2214570A (en) * 1988-01-22 1989-09-06 Ford Motor Co Variable lift i.c. engine valves

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