JPH0459100B2 - - Google Patents

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JPH0459100B2
JPH0459100B2 JP27172187A JP27172187A JPH0459100B2 JP H0459100 B2 JPH0459100 B2 JP H0459100B2 JP 27172187 A JP27172187 A JP 27172187A JP 27172187 A JP27172187 A JP 27172187A JP H0459100 B2 JPH0459100 B2 JP H0459100B2
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Shozo Kasai
Masateru Yasuhara
Takeo Tanida
Jusaku Azuma
Toshihiro Yamamoto
Yoshio Nikaido
Ryohei Inaba
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Canon Inc
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Publication of JPH0459100B2 publication Critical patent/JPH0459100B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野] この発明は、複数の物品を収容した例えばパレ
ツト等の収容箱を上下に複数収納した収納手段か
ら、被供給部に前記物品を供給するように構成さ
れた物品供給装置に関し、特に、空になつた収容
箱を前記収納手段から排出し、この排出した収容
箱を複数積み上げておく場合における、排出積み
上げ動作の効率化及び排出積み上げ機構の簡略化
に関する。 [従来の技術] かかる物品供給装置は、非ライン方式を採用し
ており、ロボツトのような多機能作業機構と組み
合わせることにより、占有面積が小さくて済み、
多種類の物品に共用出来ると共に、多種物品の混
在収納が可能である等、使い勝手の良い装置とい
われる。このような物品供給装置の従来のものと
して、例えば特開昭61−206709号の『トレー配送
装置』や、特開昭60−171927号の『容器の搬送装
置』がある。 この61−206709号のトレー配送装置は、複数の
部品を収納したトレーの複数個を夫々分離して階
層状に上下に収納するためのトレー収納部と、こ
の収納部から所望のトレーを取出すための機構を
備えると共に昇降機能を併せもつ昇降装置(便宜
上、「取出し昇降装置」と呼ぶ)と、空のなつた
トレー位置に新たなトレーを補給するために、昇
降機能と収納部の棚内に新たなトレー収納する機
能とを併せもつ昇降装置(便宜上、補給昇降装置
と呼ぶ)とを備えている。組立装置方向へのトレ
ーの取出しは、取出し昇降装置が収納部の前方
(組立装置側方向)へトレーを取出し、そのトレ
ー内の部品を組立装置が把持したら、トレーを元
の棚に収納するようにしている。他のトレー内の
部品が必要なときは、取出し昇降装置がトレー収
納部の上下方向に沿つて移動し、所望のトレーを
取出し、再び、この昇降装置が組立装置の部品把
持位置まで戻るようになつている。 あるトレーの部品が全て無くなると、そのトレ
ーを取出し昇降装置が前方へ引出して、それを保
持したまま収納部の最下位位置まで下降し、ここ
でトレーの保持を解除する。保持を解除されたト
レーは所定の積み上げ台上に落下して、ここに積
み上げられていくよういなつている。 一方、特開昭60−171927号の『容器の搬送装
置』では、空容器(トレーに相当)の排出積み上
げは、上下動可能な載置台上に行なわれるように
なつている。即ち、予備の新たな容器は一時貯蔵
位置に段積みされていて、組立て装置が新たな容
器内の部品を必要とすると、最下層の容器が分離
されて、水平方向の移送可能なプツシヤが、この
分離された容器を、分離位置と同一水平面内にあ
る把持ステーシヨンまで水平移送する。組立装置
がこの容器内の部品を把持することにより、部品
がなくなると、この把持ステーシヨンの垂直下方
に待機していたリフタが上昇し、このリフタが空
容器を受けると、前記プツシヤが分離位置まで水
平方向に移動して戻り、新たな分離された容器を
把持ステーシヨンまで移送するようになつてい
る。 このようにして、リフタ上には空の容器が次々
と積み上げられていき、所定数積み上げられる
と、リフタが下降して、そして、空の容器が搬送
コンベアにより水平方向に搬出するようになつて
いる。 また、特開昭55−156132号は、XY方向に移動
可能なリフタがパレツトを把持し、そのパレツト
を次々と台車に積載する構成を開示している。パ
レツトを台車に積載するに際し、最上位の積載パ
レツトの存在をリミツトスイツチで検知し、検知
した最上位のパレツトの上に、新たなパレツトを
積載するようになつている。 [発明が解決しようとする問題点] 特開昭61−206709号のトレー配送装置では、空
になつたトレーは昇降装置により収納部の最下位
位置まで降ろされるようになつているので、空に
なつたトレーを積み上げることが可能な数には制
限がでてくる。即ち、空トレーが積み上げられる
床から上記最下位位置までの距離は固定であるか
ら、この距離内に収容可能なトレーの数は自ずと
制限されるのである。特開昭61−206709号では、
収納部の最下位位置以上に空トレーを積み上げよ
うとすると、その棚のトレーが引出すことができ
なくなるのでこの制限がでてくるのである。従つ
て、もし多くの空トレーを積み上げることができ
るようにするには、床からの収納部の最下位位置
までの高さを高くしなければならないが、そのよ
うにすると、空トレーの自由落下の距離が長くな
り、トレーが破損してしまつたり、正しく積み上
げられていかなくなつたりの不都合が生じてしま
う。即ち、このような不都合をなくすには、床か
ら収納部の最下位棚までの距離を十分確保して、
ある程度の空トレーを積み上げスペースを保証
し、また、空トレーを降ろす場合は、収納部のそ
の最下位棚よりも更に下位まで保持制御しなが
ら、既に積み上げられていたトレーの最上位のト
レーまで下降することにより、極力自由落下の距
離を短くする必要がある。 一方、特開昭60−171927号の『容器の搬送装
置』では、空容器が段積みされるリフタ自体が上
下動するために、上記特開昭61−206709号のトレ
ー配送装置のような不都合はない。しかし、その
空容器はあくまでも同一高さのものを想定してい
るので、積載した空容器の数をカウントするだけ
で、リフタに載置されている空容器の最大高さを
知ることはできるものの、空容器の高さが種々あ
る場合には、空容器の最大高さを確定することは
できず、従つて、リフタに空容器を載置すること
はできない。 さらに、特開昭55−156132号は、台車に載置さ
れたパレツトの最大高さ位置を検出するためには
専用のセンサが必要となる。このセンサがコスト
増の一因となる。何故なら、最大高さ位置は積載
されたパレツトの数に応じて可変であるために、
固定位置にセンサを設ける場合には複数個のセン
サが必要になるからである。センサを1つとする
ためには、上下動する側にリミツトスイツチを設
け、このスイツチが最上位のパレツトに触れた位
置を最上位位置とする必要がある。しかし、この
手法は、最上位のパレツトを求めて上下動する過
程では、この最上位のパレツトに上記センサ若し
くは空のパレツトが衝突しないように低速で下降
しなくてはならない。即ち、空パレツトを排出す
る動作を効率的に行なうことはできない。 従つて、上述の先行技術では、いずれも、異な
る厚さの空の収容箱(若しくはパレツトまたは容
器)を段積みして積載する場合に、正確に、高速
に、またコストもかけずに、所定の台等の上に積
載することは困難である。 この発明は上述した問題点に鑑みてなされたも
ので、この発明の目的は、正確に、効率良く、且
つ低コストで空の収納箱を回収することの可能な
物品供給装置を提供することである。 [問題点を解決するための手段及びその作用] 上述した問題点を解決し、目的を達成するた
め、この発明に係わる物品供給装置は、(1)外部に
対して物品を供給する為に、夫々が複数の物品を
収容する種々の厚さを有する収容箱を上下に複数
段収納する収納手段と、 任意の収容箱内の任意の物品を前記外部に供給
する供給手段と、 不要になつた収容箱を前記収納手段外の前記外
部側とは異なる方向に排出する排出手段と、 排出される前記不要になつた収容箱の厚さを検
出する検出手段と、 排出された前記不要になつた収容箱を保持しな
がら上下動し、少なくとも前記収納手段の最下層
位置よりも下方に下降可能な保持手段と、 この保持手段による収容箱の保持を解除する手
段と、 この保持手段の下方の固定位置に配設され、前
記解除手段により解除された収容箱を受けて積載
するための受け手段と、 前記受け手段上に既に積載されている不要の収
容箱の最高積載位置情報を記憶する第1の記憶手
段と、 第1の記憶手段に記憶された最高積載位置情報
に基づいて、前記受け手段上に既に積層された最
高位の空収容箱の上に、前記保持手段から解除さ
れた前記不要になつた収容箱を積載するように前
記保持手段の上下動動作を制御すると共に、前記
第1の記憶手段中の最高積載位置情報を、前記検
出手段により検出されたところの、新たに積載し
た前記不要になつた収容箱の厚さに従つて更新す
る制御手段とを具備することを特徴とする。かか
る装置によれば、正確に、効率良く、且つ低コス
トで空の収納箱を回収することの可能な物品供給
装置を提供することができる。 特に、受け手段が上下動可能な本発明の物品供
給装置は、外部に対して物品を供給する為に、
夫々が複数の物品を収容する種々の厚さを有する
収容箱を上下に複数段収納する収納手段と、 任意の収容箱内の任意の物品を前記外部に供給
する供給手段と、 不要になつた収容箱を前記収納手段外の前記外
部側とは異なる方向に排出する排出手段と、 排出された前記不要になつた収容箱の厚さを検
出する検出手段と、 排出された前記不要になつた収容箱を保持しな
がら第1の固定位置まで上下動動作が可能な保持
手段と、 この保持手段による収容箱の保持を解除する手
段と、 この保持手段の下方位置に配設され前記解除手
段により解除された収容箱を受けて積載するため
に上下方向に移動可能な受け手段と、 前記保持手段、解除手段、受け手段の動作を制
御する制御手段であつて、前記第1の固定位置と
前記不要になつた収容箱の厚さとに基づいて前記
保持手段が保持している不要になつた収容箱の底
部と前記受け手段上の最上位の収容箱の天井部と
の相対的な距離が所定値になるように前記保持手
段と受け手段の上下動動作を制御し、前記相対的
な距離が前記所定値に一致した後に前記解除手段
に前記保持手段の解除動作を行なわせるように制
御する制御手段とを具備する。この構成により、
保持手段の移動距離と受け手段の移動距離が最適
化される。 [実施例] 以下に、この発明に係わる一実施例の構成を添
付図面を参照して、詳細に説明する。 尚、以下の説明において、下記の目次に示す順
序により、説明するものである。 目 次 《概略構成》 《無人車の説明》 《パレツトの説明》 パレツトの構成 パレツトの寸法 《バツフアの説明》 バツフア台の構成 分離機構の構成 《バツフアの動作》 基本分離動作 位置修正動作 《エレベータの説明》 エレベータ本体の構成 入れ換え機構の構成 入れ換え機構の動作 −バツフアからの取り込み動作− −空パレツトの引き込み動作− −パレツトの押し出し動作− −空パレツトの搬出動作− 《ストツカの説明》 ストツカの構成 引き出し部の構成 蓋体開放機構の構成 蓋体開放機構の動作 引き出し部の動作 《ロボツトの説明》 ロボツトの構成 ロボツトの動作 《システムの動作》 〈制御ユニツトの構成〉 〈組立環境の入力〉 〈部品供給の効率化の変動要因〉 〈その他の表示要素〉 〈制御に使用される変数〉 〈各モジユールの上下動範囲〉 〈パレツト入れ換えの動作概略〉 〈各モジユール制御の詳細説明〉
【ロボツト及びストツカーの制御】
残個数が1になるまで 残個数が1になつたとき
【パレツト入れ換え】
*バツフアによるパレツト分離* *エレベータによるパレツト引出し* *エレベータ入れ換え待機位置* *待機位置への移動* *残個数0の検出* *パレツト入れ換え* *空パレツトの積み上げ* *最終棚の入れ換え*
【入れ換え準備指示のキユーイング】 【初期稼働状態設定】
《変形例の説明》 第1の変形例の説明 *段ばらし機構の構成* *段ばらし機構の動作* 第2の変形例の説明 *エレベータの説明* 第3の変形例の説明 *入れ換え機構の説明* *制御* 第4の変形例の説明 *構成* *制御* [他の実施例] *構成* *制御* 他の実施例の変形例 [その他] 〈ストツカ内でのパレツトのロツク〉 〈FACに対する部品補充〉 *無人車による補充* *人手による補充* [実施例の効果] 《概略構成》 先ず、この一実施例のフレキシブル・アツセン
ブリング・センタ(以下、FACと呼ぶ。)10の
概要に関して、第1図及び第2図を参照して説明
する。 このFAC10は、複数の部品x1,x2,x3……
から所定の製品を自動的に組立るための自動組立
装置(以下、単にロボツトと呼ぶ。)12と、こ
のロボツト12に、組立順序に応じて必要となる
部品x1,x2,x3……を自動的に供給する部品供給
システム14と、このロボツト12及び部品供給
システム14に接続され、ロボツト12における
組立動作を効率的に実行出来るよう、両者を駆動
制御するための制御ユニット16と、この制御ユ
ニット16に接続され、操作者により組立情報デ
ータが入力される入出力装置18とを概略備えて
いる。 この部品供給システム14は、図示しない自動
化倉庫に収納されていた種々の部品x1,x2,x3
…を、複数の無人車20(第1図に示す。)を介
して搬送を受けるように構成されている。即ち、
この部品供給システム14は、無人車20から部
品x1,x2,x3……を受け取り、一旦収容しておく
一時貯蔵手段としてのバツフア22と、ロボツト
12に隣接して設けられ、このロボツト12に組
立に必要な部品を組立順序に応じて順次供給する
収納手段としてのストツカ24と、このバツフア
22とストツカ24との間に配設され、ストツカ
24において不足状態となつた部品x1,x2,x3
…をバツフア22からストツカ24に移送する渡
し手段の一態様としてのエレベータ26とを基本
的に備えている。 《無人車の説明》 この無人車20は、無人倉庫に収納された多数
の部品x1,x2,x3……の中から、このロボツト1
2において組立に供される部品x1,x2,x3……を
選択的にバツフア22に搬送するため備えられて
いる。即ち、各無人車20は、第1図に概略示す
ように、枠体から直方体状に形成された筐体28
と、この筐体28の下面に取り付けられた車輪3
0と、この筐体28の上面に取り付けられたパレ
ツト載置台32とを備えている。この車輪30
は、図示しない駆動機構により回転駆動されるよ
う構成されている。 また、各無人車20は、無人倉庫とバツフア2
2との間を、路面の上に予め設けられた走行路に
沿つて車輪30の駆動を介して走行されるもので
あり、この走行状態は、後述する生産管理コンピ
ユータにより最適に制御されている。また、バツ
フア22に搬送される部品x1,x2,x3……の選
択、及び、各無人車20への載置動作も、前述し
た制御ユニット16により最適に制御されてい
る。 また、前述したパレツト載置台32上には、後
述するパレツトp1,p2,p3……が、内部に部品
x1,x2,x3……を夫々収容した状態で、複数積み
上げられている。一方、筐体の下面上には、空に
なつたパレツトp1′,p2′,p3′……が複数積み重
ねられた状態で載置されるように、空パレツト載
置台34が設けられている。尚、以下の説明にお
いて、パレツトを代表的に示す場合には、添字を
付けずに、単に「P」で表し、また、空パレツト
を代表的に示す場合にも、添字を付けずに、単に
「p′」で表す事とする。 ここで、パレツト載置台32には、ここに載置
された部品x1,x2,x3……入りのパレツトp1
p2,p3……を搬出するために、搬出ローラ32a
が設けられている。また、空パレツト載置台34
には、ここに載置された空パレツトp1′,p2′,
p3′……を搬入するために、搬入ローラ34aが
設けられている。これら、搬出ローラ32a、搬
入ローラ34aは、図示しない駆動モータにより
回転駆動されるように構成されている。 《パレツトの説明》 パレツトの構成 ここで、各部品x1,x2,x3……は、夫々対応す
るパレツトp1,p2,p3……内に収容されており、
このパレツトp1p2,p3……内に夫々収容された状
態で、無人車20に載置され、バツフア22に一
旦収容され、エレベータ26を介してストツカ2
4に収容され、そして、ロボツト12に提供され
るよう構成されている。即ち、各パレツトp1
p2,p3……には、同一種類の部品x1,x2,x3……
が夫々収容されているものであり、第3図に示す
ように、対応する部品x1,x2,x3……が上下方向
に沿つて抜き差し可能に収容され、上面が開放さ
れたパレツト本体36と、このパレツト本体36
のパレツトp1,p2,p3……の少なくとも搬送方向
dに沿う両側縁において、外方に張り出し成形さ
れたフランジ部38とを一体に備えている。尚、
図示する形状から明白なように、このフランジ部
38は、実際の形状としては、パレツト本体36
の全周に渡つて形成されているものである。ま
た、各パレツト本体36には、これの上面を開放
可能に閉塞するよう、蓋体40が載置されてい
る。 各フランジ部38には、図示するように、両端
部に位置した状態で、第1及び第2の切り欠き部
38a,38bが、また、中央に位置した状態
で、第3の切り欠き部38cが夫々形成されてい
る。ここで、両側の第1及び第2の切り欠き部3
8a,38bは、後述するように、パレツトp1
p2,p3……をバツフア22からエレベータ26に
取り出す為に、また、ストツカ24からロボツト
12又はエレベータ26に取り出し/引き込む為
に設けられている。一方、中央の第3の切り欠き
部38cは、蓋体40を上方に持ち上げて、スト
ツカ24に収納されているパレツト本体36を、
これの上面が開放された状態で側方のロボツト1
2側に取り出すことが出来るように、後述する持
ち上げ体が挿通する為に設けられている。 尚、第1及び第2の各々の切り欠き部38a,
38bは、平面略等脚台形状に形成された凹部か
ら構成されており、短い方の底辺が凹部の底を規
定するように形成されている。 即ち、この蓋体40は、ロボツト12が部品
x1,x2,x3……を取り扱うことになる最終段階、
換言すれば、パレツトp1,p2,p3……がストツカ
24内の後述する引き出し待機位置に移動される
まで、対応するパレツトp1,p2,p3……の上面開
口部を覆うように被せられており、部品x1,x2
x3……が埃等により汚されることが未然に防止さ
れている。 パレツトの寸法 尚、これらパレツトp1,p2,p3……は、第4図
に示すように、これに収容する部品の大きさに応
じて、その厚さを、25mm,50mm,100mmの3種類
に設定されている。ここで、以下の説明において
は、簡略化のため、部品x1は25mmの厚さを有する
パレツトp1に最大個数を54個に設定された状態
で、部品x2は、厚さ50mmを有するパレツトp2に最
大個数を38個に設定された状態で、また、部品x3
は、厚さ100mmを有するパレツトp3に最大個数を
13個に設定された状態で、夫々収容されているも
のとする。 また、各パレツトp1,p2,p3……においては、
フランジ部38の厚さは、共通の12mmに設定され
ている。尚、各パレツト本体36の内周縁には、
第5図に示すように、直上方に積み上げられるパ
レツト本体36(図中破線で示す。)の下部が嵌
合されて、互いの横方向の位置ずれを防止するた
めの凹部36aが、全周に渡つて形成されてい
る。ここで、この凹部36aの深さは、7mmに設
定されている。このようにして、例えば、3種類
のパレツトp1,p2,p3が1個づつ積み上げられた
状態で、この積み上げ体の高さは、 25+50+100−7×2=161mm に設定されることになる。 尚、各パレツトp1,p2,p3……のフランジ部3
8の側面には、第3図に示すように、夫々のパレ
ツトp1,p2,p3……中に収容されている部品x1
x2,x3……の種類や個数の情報、及びパレツトの
高さ情報を示すバーコードBが描かれている。 《バツフアの説明》 次に、以上のように構成された無人車20のパ
レツト載置台32から部品x1,x2,x3……入りの
パレツトp1,p2,p3……を受けて、一旦収納する
と共に、空パレツトp1′,p2′,p3′……を無人車
20に送り出すためのバツフア22を、第6図を
参照して説明する。 バツフア台の構成 このバツフア22は、図示しない土台上に固定
される基台42と、この基台42の四隅に夫々起
立された支柱44a,44b;44c,44d
と、パレツトp1,p2,p3……の搬送方向dに沿う
一対の支柱44a,44b,44c,44dの
夫々の内面に起立した状態で掛け渡されたる起立
板46a,46bとを備えている。各起立板46
a,46bの、互いに対向する面における各起立
した側縁に沿つて、ガイド部材48が固着されて
いる。そして、各ガイド部材48には、これに沿
つて上下動可能に摺動部材50が取着されてい
る。これら4個の摺動部材50に4隅を夫々支持
された状態で、バツフア台52が取り付けられて
いる。 このバツフア台52は、前述した無人車20か
らの部品x1,x2,x3……入りのパレツトp1,p2
p3……が載置されるものであり、このバツフア台
52上には、ここに載置される部品x1,x2,x3
…入りのパレツトp1,p2,p3……を無人車20か
ら受けるための搬入ローラ群54が両端をローラ
ガイド56に回転可能に支持された状態で配設さ
れてしる。尚、これら搬入ローラ54は、図示し
ない駆動モータにより、回転駆動されるように構
成されている。 一方、第6図中における向う側の起立板46b
の、両ガイド部材48に挟まれた部分には、上下
方向に延出した状態で、スリツト58が形成され
ている。このスリツト58内に突出した状態で、
前述したバツフア台52には、突出片52aが一
体に形成されている。 ここで、このバツフア台52は、この上に載置
したパレツト群p1,p2,p3……の中から、後述す
るように、ストツカ24において部品xの残り個
数が1個となつたパレツトpを補充すべく、これ
と入れ換えるために、所定のパレツトpを分離す
るために、上下動可能に構成されている。 即ち、向う側の起立片46bが取着された一対
の支柱44c,44dの上端の間には、上述した
バツフア台52をガイド部材48に沿つて上下動
させるためのサーボモータMBが配設されている。
このサーボモータMBは、上下方向に沿つて延出
した回転軸を備えており、この回転軸は、両支柱
44c,44d間に回転自在に配設され、上下方
向に沿つて延出したボールねじ60を回転駆動す
るように、接続されている。一方、このボールね
じ60の中途部は、前述した突出片52aに螺合
している。このようにして、サーボモータMB
回転軸の回転により、ボールねじ60が回転駆動
され、もつて、バツフア台52が上下動されるこ
とになる。 尚、このサーボモータMBには、これの回転位
置、即ち、バツフア台52の高さ位置を検出する
ための、エンコーダ62が取り付けられている。 分離機構の構成 以上の構成により、バツフア台52は、任意の
高さ位置に上下動することが出来るものである
が、前述したように、この上に載置されたパレツ
ト群p1,p2,p3……の中から特定のパレツトpを
分離するために、このバツフア22は、分離機構
64を備えている。 この分離機構64は、各起立板46a,46b
の上端に設けられた一対の第1の分離爪66と、
これら第1の分離爪66より、所定距離だけ下方
に配設された一対の第2の分離爪68とを備えて
いる。尚、両起立板46a,46bにおける第1
及び第2の分離爪66,68は、同一高さ位置に
設定されている。 ここで、各々の第1及び第2の分離爪66,6
8は、バツフア台52上において積み上げられた
パレツト群p1,p2,p3……のフランジ部38に両
側から掛止可能に設けられている。換言すれば、
各起立板46a,46bに設けられた第1及び第
2の分離爪66,68は、バツフア台52上にお
いて積み上げられたパレツト群p1,p2,p3……の
フランジ部38が下方から掛止される突出位置
と、これらフランジ部38から離間した引き込み
位置との間で、往復動可能に設けられている。 即ち、各対の第1の分離爪66は、対応する起
立板46a,46bを突出して裏面に至る支持ロ
ツド70を一体に備えている。両支持ロツド70
は、起立板46a,46bの裏面において、図示
するように、接続板72を介して一体に接続され
ている。そして、この接続板72には、第1の分
離爪66を往復駆動するための第1のエアーシリ
ンダCB1が接続されている。このようにして、こ
の第1のエアーシリンダCB1の駆動に応じて、第
1の分離爪66は、突出位置と引き込み位置との
間で往復駆動されることになる。 一方、第2の分離爪68に関しては、駆動源と
して第2のエアーシリンダCB2を備えている他は、
第1の分離爪66の駆動のための構成と同様であ
るので、その説明を省略する。 尚、上述した第1の分離爪66と第2の分離爪
68との間の距離は、パレツトp1,p2,p3の中の
最大の高さである100mmより僅かに長い110mmに設
定されている。 また、上述した第1の分離爪66に掛止された
状態のパレツトpの側方には、このパレツトpに
描かれたバーコードBを読み取るための、バーコ
ードリーダ74が配設されている。このバーコー
ドリーダ74は、周知の構成であるため、その説
明を省略する。 ここで、基台42上には、エレベータ26の下
方位置(即ち、ストツカ24に隣接する位置)ま
で延出した状態で、搬出機構76が設けられてい
る。この搬出機構76は、ストツカ24において
空になつたパレツトp1′,p2′,p3′……を、前述
した無人車20の空パレツト載置台34まで搬出
するために設けられており、複数の搬出ローラ7
8から構成されている。これら搬出ローラ78
は、図示しない駆動モータにより回転駆動される
ように構成されている。 尚、この搬出機構76の高さ位置は、無人車2
0の空パレツト載置台34と同一高さ位置を取る
ように設定されており、また、バツフア台52の
待機位置は、無人車20のパレツト載置台32の
高さ位置と同一に設定されている。 (バツフアの動作) 基本分離動作 以上のような分離機構64を備えたバツフア2
2の構成において、バツフア台52上に載置され
たパレツト群p1,p2,p3……の中から、後述する
ロボツト12からの要求に基づき、所定のパレツ
トpaを分離する場合の動作について、第7A図乃
至第7D図を参照して説明する。 先ず、第7A図に示すように、バツフア台52
上には、計12台のパレツトが、下からp1,p2
p3,p1,p2,p3,p1,p2,p3,p1,p2,p3の順序
で載置されているものと仮定する。尚、このバツ
フア台52上には、高さ800mmのパレツト群p1
p2,p3……が載置されるように設定されており、
上述の場合においては、12個のパレツト群は、 (25+50+100)×4−7×11=623mm と623mmの高さを有することになる。そして、こ
のような状態において、ロボツト12から、部品
x1が収容されたパレツトp1を分離するよう要求さ
れた場合には、先ず、バツフア台52上に載置さ
れた複数のパレツトp1の中から、先入れ・先出し
の原則の適用により、上から3番目に位置するパ
レツトp1を分離するよう指示が送られることとな
る。尚、以下の説明においては、上から3番目の
パレツトp1に、符号paを付し、これの直上側に位
置するパレツト、即ち、上から2番目のパレツト
に符号pbを付すことにする。 上述したように、ロボツト12からパレツトpa
を分離するよう要求が出された場合には、先ず、
この分離されるパレツトpaの直上方に載置されて
いるパレツトpbを、第7B図に示すように、第1
の分離爪66により、掛止される位置にもたらさ
れるまで、サーボモータMBを回転駆動してバツ
フア台52を移動(この場合には、下降)させ
る。尚、第1及び第2の分離爪66,68は、初
期状態において、共に、引き込み位置に移動され
ている。 この第7B図に示す状態において、第1のエア
ーシリンダcB1が起動して、第1の分離爪66を
引き込み位置から掛止位置に付勢して、押し出
す。これにより、パレツトpbのフランジ部38
は、第1の分離爪66に下方から掛止可能な状態
になる。 この後、第7C図に示すように、サーボモータ
MBは、第7B図に示す状態から、バツフア台5
2を94mmだけ下降するよう、回転駆動する。この
結果、パレツトpaが、第2の分離爪68に掛止さ
れる位置にもたらされることになると共に、パレ
ツトpbは、第1の分離爪66に掛止されることに
なる。即ち、パレツトpbより上方に位置するパレ
ツトは、この第1の分離爪66に掛止されること
になる。 この第7C図に示す状態において、第2のエア
ーシリンダcB2が起動して、第2の分離爪68を
引き込み位置から掛止位置に付勢して、押し出
す。これにより、パレツトpaのフランジ部38
は、第2の分離爪68に下方から掛止可能な状態
になる。 この後、第7D図に示すように、サーボモータ
MBは、第7C図に示す状態から、バツフア台5
2を15mmだけ下降するよう、回転駆動する。この
結果、パレツトpaのみが、第2の分離爪68に掛
止され、このパレツトpaより下方に位置するパレ
ツトは、パレツトpaから離間される位置にもたら
されることになる。このようにして、パレツトpa
のみが、他のパレツトから分離された状態で、第
2の分離爪68に掛止された位置(以下、単に、
分離位置と呼ぶ。)で、単独に取り出し可能な状
態に設定されることになる。 尚、このように分離されたパレツトpaが、後述
するエレベータ24に取り出された後において
は、次に、何のパレツトが分離されても良いよう
に、全てのパレツトはバツフア台52上に載置さ
れた初期状態に復帰動作されることになる。 即ち、この復帰動作に際して、先ず、第2のエ
アーシリンダCB2が前回とは逆に、第2の分離爪
68を掛止位置から引き込み位置へ引き込むよう
に動作する。この後、サーボモータMBが回転駆
動して、バツフア台52を134mm(即ち、バツフ
ア台52が下降したストロークである94+15=
109mmに、取り出したパレツトpaの厚さである25
mmを加えた値。)だけ上昇させる。この上昇によ
り、バツフア台52上のパレツト群の中の最上位
置にあるパレツトは、第1の分離爪66に掛止さ
れているパレツトpbを上に載せて持ち上げた状態
にもたらされることになる。 この状態において、第1のエアーシリンダCB1
が前回とは逆に、第1の分離爪66を掛止位置か
ら引き込み位置へ引き込むように動作する。この
結果、第1の分離爪66に掛止されていたパレツ
トpbより上方のパレツト群は、既にバツフア台5
2上に載置されていたパレツト群の上側に載置さ
れ、全体のパレツト群は、結局、バツフア台52
上に載置される状態にもたらされることになる。
そして、この位置で、待機状態となり、ロボツト
12からの次の分離指示を待つことになる。 分離動作におけるパレツトの位置修正動作 以上詳述したバツフア22の動作は、基本的な
ものであり、各パレツトの製造誤差を考慮してい
ないものである。即ち、各パレツトは、±0.3mmの
製造誤差を許容されているものである。従つて、
多数のパレツトがバツフア台52上に積み重ねら
れた状態でこの製造誤差が累積されると、上述し
た基本動作におけるパレツトpbの第1の分離爪6
6による掛止位置までの移動動作に誤差が生じ
て、パレツトpbが、正確に第1の分離爪66によ
る掛止位置に移動されない場合が生じる。 詳細には、最悪の場合を想定すると、載置され
た全てのパレツトが最小厚さである25mmを有する
パレツトp1であり、最大載置高さが前述したよう
に800mmであるので、 800÷(25−7)×0.3=13.3mm が最大累積誤差量となる。この最大累積誤差量
で、高さ位置が変化した場合には、サーボモータ
MBが、前述した基本動作に従つて、所定のパレ
ツトpbを第1の分離爪66の掛止位置まで移動さ
せるよう、回転駆動したとしても、実際には、上
述した誤差により、この掛止位置に位置すること
が出来ない場合が生じることになる。 このため、この一実施例においては、第6図に
示すように、第1の分離爪66による掛止位置に
実際に(計算上)もたらされたパレツト本体36
の側面に隣接して配設されたセンサ80が備えら
れている。このセンサ80は、周知の反射型のフ
オトカプラから構成されており、その詳細な説明
は省略するが、一対の発光素子と受光素子とから
構成され、パレツトのフランジ部38の周面に隣
接した際には発光素子からの光を受けてオンし、
パレツト本体36の側面に隣接した際には発光素
子からの光を受けることが出来ずにオフするよう
に構成されている。 尚、このセンサ80の配設位置は、詳細には、
第8A図に示すように、これがパレツトpaのフラ
ンジ部38の上端面を検出した状態で、このパレ
ツトpa上に載置されているパレツトpbが、第1の
分離爪66による掛止位置にもたらされるよう
に、設定されている。 以上のようなセンサ80を備えた状態におい
て、上述したパレツトの製造誤差を考慮した上で
の、パレツトpbの第1の分離爪66による掛止位
置への移動制御内容を、第8A図乃至第8E図を
参照して説明する。 ここで、パレツト本体36の側面が現れる範囲
は、第8A図に示すように、25mmの高さのパレツ
トp1の場合には、フランジ部38の厚さが12mmで
あり、下側に位置するパレツト本体36の嵌合用
の凹部36aへの嵌入代である7mmを考慮する
と、 25−12−7=6mm となる。従つて、上述した最大の製造誤差の累積
を考慮すると、サーボモータMBにより計算上も
たらされたパレツトpa,pbと、センサ80との位
置の相対関係は、第8B図、第8C図、並びに、
第8D図に示すように、3通りの態様が想定され
る。 即ち、第8B図に示すように、分離されるべき
パレツトpa(換言すれば、第2の分離爪68に掛
止されるパレツトpa)のフランジ部38の周面
が、センサ80に対向する第1の態様と、第8C
図に示すように、第1の分離爪66に掛止される
べきパレツトpbのフランジ部38周面が、センサ
80に対向する第2の態様と、そして、第8D図
に示すように、第1の分離爪66に掛止されるべ
きパレツトpbのパレツト本体36の側面が、セン
サ80に対向する第3の態様とが発生する。 ここで、センサ80は、これにパレツトのフラ
ンジ部38の周面が隣接した状態において、オン
動作するが、このオン状態においては、第8B図
に示す第1の態様と、第8C図に示す第2の態様
とが考えられる。このため、バツフア台52は、
第8E図に示すように、センサ80がフランジ部
38の上端面を検出するまで、換言すれば、セン
サ80がオフ動作するまで、下降される。 そして、このようにセンサ80がオフした時点
で、上端面を検出されたパレツトに描かれたバー
コードBをバーコードリーダ74を介して読み取
る。この結果、読み取つたバーコードBから、こ
のパレツトが分離されるべきパレツトpaであると
判別された場合には、前述したように、この分離
すべきパレツトpa上に載置されたパレツトpbが、
第1の分離爪66の掛止位置にもたらされている
ことになるので、前述した基本動作に従つて、第
1のエアーシリンダCB1が起動され、第1の分離
爪66が掛止位置に押し出されることになる。 一方、上端面を検出されたパレツトに描かれて
いたバーコードBを読み取つた結果、このパレツ
トが分離されるべきパレツトpaでは無いと判別さ
れた場合には、このバーコードBを読み取られた
パレツトは、自動的にパレツトpaの直上側のパレ
ツトpbであると判定されることになるので、この
パレツトpbの高さ分だけ、バツフア台52が上昇
動作するよう、サーボモータMbが回転駆動され
る。このようにして、センサ80は、第8E図に
示すように、再びフランジ部38の上端面を検出
することになるが、この上端面を検出されたフラ
ンジ部38を有するパレツトは、分離されるべき
パレツトpaであるはずであるので、この事をバー
コードリーダ74を介して確認した上で、前述し
た基本動作に従つて、第1のエアーシリンダCB1
が起動され、第1の分離爪66が掛止位置に押し
出されることになる。 尚、上昇されて検出されたパレツトのバーコー
ドBを読み取つた結果、分離すべきパレツトpa
は無いと判定された場合には、明かな制御ミス、
又は、要求されたパレツトと異なるパレツトが、
無人倉庫から無人車20により搬送されて来た場
合であるので、その時点で、制御動作が停止さ
れ、所定の警告動作が開始される。 また、センサ80は、これにパレツト本体36
の側面が隣接した状態において、即ち、計算値通
りにパレツトが移動動作された場合において、オ
フ動作するが、このオフ状態においては、第8C
図に示す第3の態様のみが考えられることにな
る。このため、バツフア台52は、第8E図に示
すように、センサ80がフランジ部38の上端面
を検出するまで、換言すれば、センサ80がオン
動作するまで、上昇される。 そして、このようにセンサ80がオンした時点
で、上端面を検出されたパレツトに描かれたバー
コードBをバーコードリーダ74を介して読み取
る。この結果、読み取つたバーコードBから、こ
のパレツトが分離されるべきパレツトpaであると
確認された場合には、前述したように、この分離
すべきパレツトpa上に載置されたパレツトpbが、
第1の分離爪66の掛止位置にもたらされている
ことになるので、前述した基本動作に従つて、第
1のエアーシリンダCB1が起動され、第1の分離
爪66が掛止位置に押し出されることになる。 以上詳述したパレツトの位置修正動作を実行す
ることにより、例え、パレツトに製造誤差が生じ
ていたとしても、この製造誤差に関係なく、分離
されるパレツトpaの上側に載置されているパレツ
トpbが、第1の分離爪66により確実に掛止され
る状態が達成されることになる。 《エレベータの説明》 次に、バツフア22とストツカ24との間に配
設され、ストツカ24において空となつたパレツ
トp′を、部品xが満杯に収納されたパレツトpと
入れ換えるためのエレベータ26の構成につい
て、第9図乃至第13G図を参照して説明する。 エレベータ本体の構成 第9図に示すように、このエレベータ26は、
後述するストツカ24と共通の基台142上に固
定されているものであり、この基台142のバツ
フア22側の部分上には、前述したバツフア22
におけるロボツト12側の支柱44a,44cに
隣接して起立した状態で、一対の支柱82a,8
2bと、ロボツト12側へ所定距離離間した状態
で起立して設けられた一対の支柱82c,82d
が備えれれている。これら4本の支柱82a,8
2b,82c,82dの上端は、夫々連結部材8
4により互いに連結されている。このようにし
て、エレベータ26の基本枠体が構成されてい
る。尚、この連結部材84も、後述するストツカ
24と共通に構成されている。 ここで、搬送方向dに沿う一対の支柱82a,
82cと、一対の支柱82b,82dとの間に
は、エレベータ本体86が上下動可能に配設され
ている。 このエレベータ本体86は、パレツトp1,p2
p3……の搬送方向dと直交する一対の面が開放さ
れた箱体から構成されている。このエレベータ本
体86は、ロボツト12からの要求(所定のパレ
ツト内の部品の残り個数が「1」になつた場合に
出される要求)に基づいて、分離位置において分
離されたパレツトpaをバツフア22から受けて、
エレベータ本体86の中に保持すると共に、次
に、ストツカ24からの要求(前述した残り個数
1個の部品が、組立に使用されて、部品が無い状
態になつた場合に出される要求)に応じて、この
保持したパレツトpaをストツカ24に移し換える
よう、構成されている。ここで、パレツトp1
p2,p3……の搬送方向dに沿う各対の支柱82
a,82c,82b,82dの、互いに対向する
面には、夫々上下方向に沿つて、ガイド部材88
が固着されている。そして、各ガイド部材88に
は、これに沿つて上下動可能に、上下方向に所定
距離離間した状態で一対の摺動部材90が取着さ
れている。ここで、上方の水平面内にある4個の
摺動部材90に上方の4隅を夫々支持された状態
で、また、下方の水平面内にある4個の摺動部材
90に下方の4隅を夫々支持された状態で、上述
したエレベータ本体86が取り付けられている。 一方、第9図中における向う側の一対の支柱8
2b,82dに挟まれた部分には、上下方向に延
出した状態で、空間が規定されている。この空間
内に突出した状態で、前述したエレベータ本体8
6には、図示しない突出片が一体に形成されてい
る。 また、向う側の一対の支柱82b,82dの上
端を互いに連結している連結部材84の部分に
は、上述したエレベータ本体86をガイド部材8
8に沿つて上下動させるためのサーボモータME1
が配設されている。このサーボモータME1は、上
下方向に沿つて延出した回転軸を備えており、こ
の回転軸は、両支柱82b,82d間に回転自在
に配設され、上下方向に沿つて延出したボールね
じ92を回転駆動するように、接続されている。
一方、このバールねじ92の中途部は、前述した
突出片に螺合している。このようにして、サーボ
モータME1の回転軸の回転により、ボールねじ9
2が回転駆動され、もつて、エレベータ本体86
が上下動されることになる。 尚、このサーボモータME1には、これの回転位
置、即ち、エレベータ本体86の高さ位置を検出
するための、エンコーダ94が取り付けられてい
る。以上の構成により、エレベータ本体86は、
任意の高さ位置に上下動することが出来るもので
ある。 入れ換え機構の構成 以上のように上下動可能に設けられたエレベー
タ本体86には、この中にバツフア22から、分
離された部品が満載されたパレツトpaを取り込む
と共に、このパレツトpaをこの中からストツカ2
4に押し出し、また、ストツカ24から空パレツ
トp′を引き込むための入れ換え機構96が備えら
れている。 この入れ換え機構96は、駆動源としてのサー
ボモータME2をエレベータ本体86の上面上にス
テイ98を介して固着された状態で備えている。
このサーボモータME2の駆動軸には、揺動アーム
100の一端が固定されており、駆動軸の回転に
応じて揺動駆動されるようになされている。この
揺動アーム100の中程には、これの長手軸方向
に沿つて、長溝100aが形成されている。ま
た、この長溝100aの、揺動アーム100が揺
動する際に行き渡る範囲のエレベータ本体86の
上面部分には、前述した搬送方向dに沿つて、ガ
イド溝102が形成されている。このガイド溝1
02は、エレベータ本体86の搬送方向dに沿う
ほぼ全長に渡つて形成されている。 ここで、この長溝100a及びガイド溝102
に共通の上下方向に沿つて挿通された状態で、ガ
イドピン104が設けられている。このガイドピ
ン104の頭部は、径大に形成されており、これ
ら溝100a,102から抜け落ちることが防止
されている。このような構成により、サーボモー
タME2が往復回動駆動することにより、揺動アー
ム100は揺動駆動され、従つて、ガイドピン1
04は、ガイド溝102に沿つて、即ち、搬送方
向dに沿つて往復駆動されることになる。 また、第10図乃至第12図に示すように、こ
のガイドピン104の下端には、エレベータ本体
86内に位置した状態で、スライド板106が固
着されている。このスライド板106は、搬送方
向dに直交する方向に沿つて延出するように、ガ
イドピン104に取着されている。このスライド
板106のバツフア22側の側面の両端部には、
第1のフツク108が第1のフツクスライド部材
110を介して、スライド板106の長手軸方向
に沿つて、換言すれば、搬送方向dに直交する方
向に沿つてスライド可能に取り付けられている。
この一対の第1のフツク108は、前述した各パ
レツトp1,p2,p3……のフランジ部38に形成さ
れたエレベータ26側の第1の切り欠き部38a
に、両側から係合可能な形状に形成されている。
即ち、この第1のフツク108の先端部は、切り
欠き形状である等脚台形に相補的に一致する等脚
台形形状に形成されている。 一方、スライド板106の両端には、搬送方向
dに沿つて延出した状態で、エアーシリンダ支持
板112が夫々固着されている。このエアーシリ
ンダ支持板112のバツフア22側端部には、第
1のフツク108を往復駆動するための第1のエ
アーシリンダCE1が取り付けられている。この第
1のエアーシリンダCE1の第1のピストン114
の先端部に、前述した第1のフツク108が接続
されている。このようにして、第1のエアーシリ
ンダCE1の駆動に応じて、第1のフツク108は
フランジ部38の第1の切り欠き部38aに係脱
すべく往復駆動されることになる。 また、このスライド板106のストツカ24側
の側面の両端部には、第2のフツク116が第2
のフツクスライド部材118を介して、スライド
板106の長手軸方向に沿つて、換言すれば、搬
送方向dに直交する方向に沿つてスライド可能に
取り付けられている。この一対の第2のフツク1
16は、前述した各パレツトp1,p2,p3……のフ
ランジ部38に形成された無人車20側の第2の
切り欠き部38bに、両側から係合可能な形状に
形成されている。 一方、スライド板106の両端に固着されたエ
アーシリンダ支持板112のストツカ24側端部
には、第2のフツク116を往復駆動するための
第2のエアーシリンダCE2が取り付けられている。
この第2のエアーシリンダCE2の第2のピストン
120の先端部に、前述した第2のフツク116
が接続されている。このようにして、第2のエア
ーシリンダCE2の駆動に応じて、第2のフツク1
16はフランジ部38の第2の切り欠き部38b
に係脱すべく往復駆動されることになる。 ここで、エレベータ本体86の下面上には、第
1又は第2のフツク108,116に係合され、
サーボモータME2の回動駆動に応じて引き込み/
押し出しされるパレツトpを摺動自在に支持する
一対の固定スライドガイド122が配設されてい
る。即ち、両固定スライドガイド122は、引き
込み/押し出しされるパレツトpの両側のフラン
ジ部38の下面に摺動自在に設定されている。 尚、両固定スライドガイド122の上端縁の高
さは、最大高さである100mmの高さを有するパレ
ツトp3を摺動自在に支持するに充分な高さに設定
されると共に、このエレベータ本体86の待機位
置は、両固定スライドガイド122の上端面が、
分離位置にあるパレツトpを、水平に受けること
が出来る高さ位置に設定されている。 また、上述した両エアーシリンダ支持板112
の夫々の下部には、スライド板106の延出方向
と同一方向に沿つて延出した状態で、第3のフツ
ク用取り付け板124が固着されている。ここ
で、この取り付け板124のストツカ24側の側
面の両端部には、第3のフツク126が第3のフ
ツクスライド部材128を介して、スライド板1
06の長手軸方向に沿つて、換言すれば、搬送方
向dに直交する方向に沿つてスライド可能に取り
付けられている。この一対の第3のフツク126
は、ストツカ24において空になされた各空パレ
ツトp1′,p2′,p3′……のフランジ部38に形成
された第2の切り欠き部38bに、両側から係合
可能な形状に形成されている。 一方、スライド板106の両端に固着されたエ
アーシリンダ支持板112の下側端部には、第3
のフツク126を往復駆動するための第3のエア
ーシリンダCE3が取り付けられている。この第3
のエアーシリンダCE3の第3のピストン130の
先端部に、前述した第3のフツク126が接続さ
れている。このようにして、第3のエアーシリン
ダCE3の駆動に応じて、第3のフツク126はフ
ランジ部38の第2の切り欠き部38bに係脱す
べく往復駆動されることになる。 尚、両第3のフツク126は、エレベータ本体
86の下面に、搬送方向dに沿つて形成されたガ
イド溝132(第9図に示す。)を介して、エレ
ベータ本体86の下方に取り出されている。ここ
で、エレベータ本体86の下面下には、この第3
のフツク126によりストツカ24から取り出さ
れたパレツトp′を摺動自在に受けるための一対の
可動スライドガイド134が配設されている。 ここで、両可動スライドガイド134は、ここ
に受けた空パレツトp′を、前述した搬出機構76
の搬出ローラ78群上に載置するために、搬送方
向dに直交する方向に沿つて、換言すれば、ここ
に受けた空パレツトp′から離脱するように、摺動
可能に設定されている。即ち、第10図及び第1
1図に示すように、両可動スライドガイド134
は、スライド部材136を夫々介して、エレベー
タ本体86の下面下に、摺動可能に取り付けられ
ている。一方、エレベータ本体86の下面下の両
側には、エアーシリンダ用支持板138が夫々固
着されている。各エアーシリンダ支持板138に
は、可動スライドガイド134を往復駆動するた
めの第4のエアーシリンダCE4が取り付けられて
いる。この第4のエアーシリンダCE4の第4のピ
ストン140の先端部に、前述した可動スライド
ガイド134が接続されている。このようにし
て、第4のエアーシリンダCE4の駆動に応じて、
可動スライドガイド134は空パレツトp′のフラ
ンジ部38に係脱すべく往復駆動されることにな
る。 入れ換え機構の動作 以上のように構成される入れ換え機構96にお
いて、パレツトp及びパレツトp′の入れ換え動作
について、第13A図乃至第13G図を参照して
説明する。 まず、初期状態においては、エレベータ本体8
6は、これの高さ位置が、固定スライドガイド1
22の上端面と、バツフア22の第2の分離爪6
8の上端面とが同一高さを取るように設定されて
いる。また、入れ換え機構96においては、これ
の揺動アーム100が、第9図に示すように、ガ
イド溝102の中間位置にあるように、その初期
状態を設定されている。また、各エアーシリンダ
CE1,CE2,CE3,CE4には、高圧空気が供給されて
おらず、対応するフツク108,116,126
及び可動スライドガイド134は、夫々引き込み
位置に引き込まれた状態に設定されている。 −バツフアからの取り込み動作− このような初期状態が設定されている場合にお
いて、ロボツト12から、前述したように、ロボ
ツト12からの要求、即ち、ストツカ24内の所
定のパレツトpにおいて部品xの残り個数が1個
に至つた場合に、これの入れ換え準備の為の要求
に基づき、バツフア22において所定のパレツト
paを分離する動作が開始されると共に、このエレ
ベータ26においても、バツフア22において分
離されたパレツトpaをエレベータ本体86内に取
り込み動作が実行される。 即ち、上述した要求がロボツト12から出され
ると、このエレベータ26においては、先ず、第
13A図に示す状態から、サーボモータME2が、
第9図において矢印Aで示す方向に回転駆動し、
入れ換え機構96をバツフア22側へ移動させ
る。この移動により、第13B図に示すように、
入れ換え機構96のバツフア22側の第1のフツ
ク108は、バツフア22において分離位置にお
いて分離されるパレツトpaのフランジ部38に形
成されたエレベータ26側の第1の切り欠き部3
8aに、側方から係合可能な状態に設定されるこ
とになる。尚、この第1のフツク108の係合可
能な状態においては、この第1のフツク108が
バツフア22における分離動作を何等阻害しない
様に設定されている。 この状態で、エレベータ26の動作は取り込み
待機状態となり、バツフア22で分離動作が完了
するまで、この取り込み待機状態が継続される。
そして、分離動作の完了に伴ない、バツフア22
から分離完了信号が出されると、この分離完了信
号の出力に応じて、入れ換え機構96は、分離さ
れたパレツトpaの取り込み動作を開始する。 即ち、先ず、第1のエアーシリンダCE1に高圧
空気が供給され、第1のフツク108が分離され
たパレツトpaのフランジ部38に形成された第1
の切り欠き部38aに側方から係合する。この
後、サーボモータME2が、第9図に矢印Bで示す
ように回転駆動し、入れ換え機構96を、搬送方
向dに沿つて、エレベータ本体86内に取り込
む。そして、第13C図に示すように、パレツト
paをエレベータ本体86内に完全に取り込んだ状
態において、サーボモータME2の駆動は停止さ
れ、この後、第1のエアーシリンダCE1は、第1
のフツク108がパレツトpaの第1の切り欠き部
38から離間するよう動作する。 このようにして、バツフア22で分離されたパ
レツトpaは、エレベータ26に取り込まれる。こ
の取り込み状態において、入れ換え機構96は、
その一部を、エレベータ本体86からストツカ2
4側に突出した状態にもたらされている。そこ
で、サーボモータME2が矢印Aで示す方向に回転
駆動して、第13D図に示すように、この入れ換
え機構96をエレベータ本体86内に完全に収容
するように動作される。 −空パレツトの引き込み動作− この後、サーボモータME1が回転駆動して、エ
レベータ本体86をストツカ24に収容されたパ
レツトpの中で、これに収納された部品xが無く
なつて空になるパレツトp′を引き込む位置まで、
下降させ、この引き込み位置で待機して、ストツ
カ24からの空パレツトp′の入れ換え要求を待つ
ことになる。 尚、この引き込み位置は、後述するストツカ2
4におけるパレツトpのロボツト12への供給位
置から、ロボツト12へ部品の供給を終えたパレ
ツト1箱分上方の位置で規定されている。ここ
で、前述したように、このパレツトpの高さは、
3種類設定されているので、この引き込み位置
も、この高さの違いに応じて、3種類存在するこ
とになる。 また、この引き込み位置に対向するエレベータ
本体86の待機位置は、引き込み位置にあるパレ
ツトp′のフランジ部38の第2の切り欠き部38
bに、入れ換え機構96の第3のフツク部126
が係合可能な高さ位置を取るよう、設定されてい
る。このようにして、エレベータ26における空
パレツトp′の引き込み待機位置が規定される。 一方、この引き込み待機位置にもたらされたエ
レベータ本体86における入れ換え機構96にお
いては、上述したように、このエレベータ本体8
6内において部品xが満杯に収納されたパレツト
paが一対の固定スライドガイド122上に保持さ
れている。 このような引き込み待機位置において、ストツ
カ24における引き込み位置に、空パレツトが
p′が移動されてくると、この引き込み位置への移
動完了に応じて、サーボモータME2が矢印Bで示
す方向に回転駆動されて、第13E図に示すよう
に、入れ換え機構96の第3のフツク126が、
引き込み位置の空パレツトp′のフランジ部38に
形成された第2の切り欠き部38bに係合可能な
位置に移動される。この後、第3及び第4のエア
ーシリンダCE3,CE4に夫々高圧空気が供給され、
第3のフツク126が空パレツトp′の第2の切り
欠き部38bに係合すると同時に、可動スライド
ガイド134が、引き込まれた空パレツトp′をエ
レベータ本体86の下方において支持可能な状態
に押し出される。 この後、サーボモータME2が矢印Aで示す方向
に回転駆動されて、空パレツトp′をエレベータ本
体86の下方に引き込む。このようにして、空パ
レツトp′は、可動スライドガイド134に支持さ
れた状態で、第13F図に示すように、エレベー
タ本体86の下方に保持され、空パレツトp′の引
き込み動作が完了する。そして、第3のエアーシ
リンダCE3が、第3のフツク126が空パレツト
p′の第2の切り欠き部38bから離間するように
動作される。 −パレツトの押し出し動作− ここで、この空パレツトp′の引き込み状態にお
いて、入れ換え機構96の第2のフツク116
は、固定スライドガイド122上に支持されたパ
レツトpaの第2の切り欠き部38bに係合可能な
状態にもたらされている。従つて、この状態か
ら、第2のシリンダCE2に高圧空気を供給して、
第2のフツク116がパレツトpaの第2の切り欠
き部38bに係合するように動作させる。 一方、上述した第2のフツクの係合動作と並行
して、エレベータ26においては、サーボモータ
ME1が回転駆動して、エレベータ本体86を下降
させ、この中のパレツトpaをストツカ24におけ
る引き出し位置に対向する位置にもたらす。そし
て、サーボモータME2が矢印Bで示す方向に回転
駆動して、第13G図に示すように、エレベータ
本体86内からパレツトpaをストツカ24の空に
なされた収容位置に押し出す。この後、第2のエ
アーシリンダCE2は、第2のフツク116がパレ
ツトpの第2の切り欠き部38bから離間するよ
うに動作される。そして、サーボモータME2が矢
印Aで示す方向に回転駆動されて、入れ換え機構
96をエレベータ本体86内に引き込む。このよ
うにして、パレツトpのストツカ24への押し出
し動作が終了する。 −空パレツトの搬出動作− 以上のようにして、空パレツトp′と、部品xが
満載されたパレツトpaとの入れ換え動作が完了し
た時点において、このエレベータ本体86の下方
には、引き込んだ空パレツトp′が支持されてい
る。従つて、この空パレツトp′を搬出機構76の
搬出ローラ78上に載置すべく、パルスモータ
ME1が回転駆動して、エレベータ本体86を下降
させ、この空パレツトp′を、搬出ローラ78上に
空パレツトp′が載置されていない場合には、この
搬出ローラ78の直上方に、また、搬出ローラ7
8上に既に空パレツトp′が載置されている場合に
は、この既に載置されている空パレツトp′の直上
方に移動させる。そして、この後、第4のエアー
シリンダCE4が、可動スライドガイド134を引
き込むように動作し、エレベータ本体86に支持
されていた空パレツトp′は、搬出ローラ78上に
積み上げられることになる。 このようにして、搬出ローラ78上に積み上げ
られた空パレツトp′が所定の個数に達した時点
で、各排出ローラ78は回転駆動され、これら空
パレツトp′の積層体は、バツフア台52の下方ま
で搬送され、その後、無人車20の空パレツト載
置台34上に搬出される。このようにして、一連
の空パレツト搬出動作が終了する。 一方、空パレツトp′を搬出機構76に放出した
後のエレベータ26においては、サーボモータ
ME1が回転駆動して、エレベータ本体86を上昇
させ、前述した初期位置、即ち、バツフア22に
おける分離位置に対向した位置まで、移動され、
ここで、待機されることになる。 《ストツカの説明》 次に、ロボツト12に隣接して設けられ、この
ロボツト12に組立に必要な部品x1,x2,x3……
を組立順序に応じて順次供給するストツカ24の
構成について、第14図乃至第16図を参照して
説明する。 ストツカの構成 このストツカ24は、第14図に示すように、
図示しない土台上に固定され、前述したエレベー
タ26と共通の基台142と、この基台142の
4隅に夫々起立された支柱144a,144b,
144c,144dと、これら支柱144a,1
44b,144c,144dの上端を互いに連結
する連結枠84とを備えている。ここで、エレベ
ータ26側及びロボツト12側の各対の支柱14
4a,144b,144c,144dにおける互
いに対向するめにには、上下方向に沿つて延出し
た状態で、ガイド部材148が固着されている。
そして、各ガイド部材148には、これに沿つて
上下動可能に摺動部材150が取着されている。
これら4個の摺動部材150に4隅を支持された
状態で、略直方体状に構成された昇降枠152が
取り付けられている。 この昇降枠152は、前述したエレベータ26
から押し出されると共に、ロボツト12で組立ら
れるべく後述する引き出し部154に引き出され
るパレツトpを、複数段一括して収容し、また、
後述する引き出し待機位置から1個づつ引き出し
可能に構成されているものである。このため、昇
降枠152の、搬送方向dに沿う内側面には、パ
レツトpのフランジ部38が掛止される複数の棚
板156が夫々水平に延出した状態で、且つ、上
下方向に沿つて約30mm毎に等間隔で配設された状
態で固定されている。 ここで、各棚板156は、図示するように、そ
の中央部(換言すれば、各棚板156に載置され
たパレツトpのフランジ部38の中央に形成され
た第3の切り欠き部38Cに対向する部分)に、
切り欠き部158を形成されている。即ち、この
切り欠き部158は、引き出し部154に引き出
されるパレツトpの筐体40の開放の為の後述す
る開放機構170(第15図に示す。)の持ち上
げアーム160が挿通されるために形成されてい
る。 一方、第14図における向う側の一対の支柱1
44b,144dに挟まれた部分には、上下方向
に沿つて延出した状態で、空間が規定されてい
る。この空間内に突出した状態で、前述した昇降
枠152には、突出片162が一体に形成されて
いる。 また、向う側の一対の支柱144c,144d
の上端を互いに連結している連結枠84の部分に
は、上述した昇降枠152をガイド部材148に
沿つて上下動させるためのサーボモータMS1が配
設されている。このサーボモータMS1は、上下方
向に沿つて延出した回転軸を備えており、この回
転軸は、両支柱144c,144d間に回転自在
に配設され、上下方向に沿つて延出したボールね
じ164を回転駆動するように、接続されてい
る。一方、このボールねじ164の中途部は、前
述した突出片162に螺合している。このように
して、サーボモータMS1の回転軸の回転により、
ボールねじ164が回転駆動され、もつて、昇降
枠152が上下動されることになる。尚、この昇
降台152の上下動は、前述した棚板156の配
設ピツチである30mmの整数倍で送り量を設定され
るように設定されている。 尚、このサーボモータMS1には、これの回転位
置、即ち、昇降枠152の高さ位置を検出するた
めの、エンコーダ94が取り付けられている。以
上の構成により昇降枠152は、任意の高さ位置
に上下動することが出来るものである。 引き出し部の構成 次に、第14図を参照して、前述した引き出し
部154の構成について説明する。 この引き出し部154は、ロボツト12で組立
に用いられる部品xを収納したパレツトpを、昇
降枠152から受けて保持する為に設けられてお
り、基本的に、図示しない土台から所定の高さ位
置に固定された引き出し台168と、この引き出
し台168上に、後述する蓋体開放機構170
(第15図に示す。)により蓋体40を取り外され
たパレツトpを昇降枠152から出し入れする出
し入れ機構172とを備えている。 この引き出し台168は、ロボツト12側の支
柱144a,144cに夫々固着された一対の支
柱ステイ174を介して、水平状態に固定されて
いる。この引き出し台168の、ロボツト12側
の端部には、引き出されたパレツトpの先端部が
当接されて、このパレツトpの引き出し位置を規
定するストツパ176が取着されている。また、
この引き出し台168の両側には、搬送方向dに
沿つた状態で、一対のスライドガイド178が設
けられている。尚、これらスライドガイド178
の上端面、即ち、スライド支持面は、間欠送りに
おいて停止された状態の昇降枠152の夫々の棚
板156と、水平方向に整合されるように設定さ
れている。尚、このようにスライドガイド178
と水平方向に整合された状態の棚板156に支持
されたパレツトpが、引き出し待機位置にあるパ
レツトとして規定される。 また、前述した出し入れ機構172は、引き出
し台168の両側部に夫々対称的に配設されてお
り、引き出し台168の側縁上において、搬送方
向dに沿つて延出して設けられたガイド部材18
0と、各ガイド部材180に摺動自在に取り付け
られた摺動部材182と、各摺動部材182の上
面に固着された支持板184とを備えている。各
支持板184上には、昇降枠152の引き出し待
機位置にあるパレツトpのフランジ部38に形成
された第1の切り欠き部38aに係合可能になさ
れたフツク186が、搬送方向dに直交する方向
に沿つて進退自在に設けられている。 一方、この支持板184上には、フツク186
より外側に位置した状態で、フツク186を進退
駆動するためのエアーシリンダCS1が取り付けら
れている。このエアーシリンダCS1のピストンは、
対応するフツク186に接続されており、エアー
シリンダCS1への高圧空気の供給により、上述し
た切り欠き部38aに係合する位置に押し出され
るように設定されている。 また、引き出し台168の各側縁のロボツト1
2側の端部には、駆動ローラ188が回転自在に
軸止されており、またエレベータ26側の端部に
は、アイドルローラ190が回転自在に軸止され
ている。各側縁における駆動ローラ188とアイ
ドルローラ190とには、エンドレスベルト19
2が捲回されており、駆動ローラ188の回転駆
動により、このエンドレスベルト192は走行駆
動されることになる。尚、両側縁における駆動ロ
ーラ188は、連結軸194を介して一体回転す
るように互いに連結されている。 ここで、各側縁における支持板184は、対応
するエンドレスベルト192に固着されており、
エンドレスベルト192の走行に応じて、引き出
し台168上を、搬送方向dに沿つて往復動され
ることになる。また、駆動ローラ188には、こ
れと同軸に従動ローラ196が固定されている。
一方、引き出し台168の側縁における中央部の
下方には、ステイ198を介してサーボモータ
MS2が取り付けられている。このサーボモータ
MS2の駆動軸には、駆動ローラ202が同軸に固
着されている。そして、この駆動ローラ202
と、前述した従動ローラ196とには、エンドレ
スベルト204が捲回されている。 以上のような構成により、このサーボモータ
MS2が回転駆動することにより、駆動ローラ18
8,202が回転駆動され、従つて、エンドレス
ベルト192が走行駆動され、もつて、フツク1
86が搬送方向dに沿つて往復動されることにな
る。 蓋体開放機構の構成 次に、第15図及び第16図を参照して、蓋体
開放機構170について説明する。この蓋体開放
機構170は、昇降枠152内において、引き出
し待機位置にあるパレツトpが、引き出し位置に
出し入れ機構172を介して引き出される動作に
先立つて、パレツトpに被せられた蓋体40を上
方に持ち上げて、引き出し台194上の引き出し
位置には、パレツトpのみが、換言すれば、ロボ
ツト12により内部に収納した部品xを取り出し
可能な状態に設定されたパレツトpが、引き出さ
れるようにするために設けられている。 ここで、第15図に示すように、この蓋体開放
機構170は、ロボツト12側の一対の支柱14
4a,144cの、エレベータ26側の側面に取
り付けられたエアーシリンダCS2と、このエアー
シリンダCS2のピストン206の先端に取着され
た持ち上げアーム160とを備えている。このエ
アーシリンダCS2は、これのピストン206の摺
動方向を、搬送方向dに直交する面内において、
水平方向から斜め45度だけ昇降枠152に向けて
上昇するように傾斜されて取り付けられている。 また、このピストン206の先端に取着された
持ち上げアーム160は、ピストン206に固着
され、ピストン206の延出方向に沿つて延出す
る本体部160aと、この本体部160aの先端
に一体に形成され、水平な上面160bを有する
共に、この上面160bの外方部分に、上方に突
出する突起部160cとから構成されている。 ここで、このエアーシリンダCS2は、高圧空気
の2本の入力端208a,208bのを有し、一
方の入力端208aに高圧空気が供給された際に
は、ピストン206を引き込み駆動して、持ち上
げアーム160の先端が蓋体40から離間した引
き込み位置に偏倚され、また、他方の入力端20
8bに高圧空気が供給された際には、ピストン2
06を押し出し駆動して、持ち上げアーム160
の先端が蓋体40に係合する押し出し位置に偏倚
されるよう構成されている。 尚、このように構成されるエアーシリンダCS2
の配設位置、即ち、高さ位置は、押し出し位置に
ある持ち上げアーム160の先端の上面160b
が、引き出し待機位置にあるパレツトpのフラン
ジ部38の第3の切り欠き部38cを通過して、
これに被せられた蓋体40に、下方から係合する
ことが出来るように設定されている。 蓋体開放機構の動作 このように構成された蓋体開放機構170にお
いては、昇降枠152の上下動に応じて引き出し
待機位置にもたらされたパレツトpに対して、こ
の引き出し待機位置にパレツトpが至つた事が検
知された時点で、蓋体開放機構170の作動が開
始される。即ち、両側のエアーシリンダCS2の第
2の入力端に高圧空気が供給され、夫々のピスト
ン206が斜め上方に押し出される。 この結果、ピストン206の先端に夫々接続さ
れた持ち上げアーム160の先端は、引き出し待
機位置にあるパレツトpの対応するフランジ部3
8の中央に形成された第3の切り欠き部38c内
を夫々通過し、両持ち上げアーム160の先端の
上面160bは、下方から蓋体40の両側縁を
夫々持ち上げることになる。このようにして、第
16図に示すように、蓋体40は、引き出し待機
位置にあるパレツトpから、上方に離間した状態
に偏倚され、従つて、このパレツトpは、引き出
し位置に引き出し可能な状態となる。 一方、引き出し位置に引き出されたパレツトp
において、ロボツト12による部品xの取り出し
動作が終了すると、このパレツトpは、再び、こ
の引き出し待機位置に戻されてくるが、この戻さ
れてきた時点で、エアーシリンダCS2においては、
第1の入力端に高圧空気が供給される。このよう
にして、持ち上げアーム160は、斜め下方に押
し下げられ、この押し下げ動作の途中において、
蓋体40は、引き出し待機位置に戻されたパレツ
トpの上面を覆うように、パレツトpに被せられ
ることになる。このようにして、一連の蓋体開放
動作を終了する。 引き出し部の動作 以上のように蓋体開放機構170で蓋体40を
外されたパレツトpを引き出し待機位置から引き
出し位置に引き出し、元の引き出し待機位置に戻
し入れるという、引き出し部154における出し
入れ動作を、以下に説明する。 先ず、初期状態においては、フツク186は、
サーボモータMS2の駆動により、搬送方向dとは
逆方向に移動されており、引き出し待機位置にあ
るパレツトpのフランジ部38の第1の切り欠き
部38aに係合可能な位置にもたらされている。
尚、この状態で、エアーシリンダCS1は、フツク
186を引き込んだ状態に設定されている。 このような初期状態から、蓋体40の押し上げ
動作が開始されると同時に、エアーシリンダCS1
が動作して、フツク186は引き出し待機位置に
あるパレツトpの第1の切り欠き部38aに係合
する。この後、蓋体40の押し上げ動作の完了に
伴ない、サーボモータMS2は、前回と逆方向に回
転駆動し、この結果、フツク185は、搬送方向
dに沿つて移動する。即ち、このフツク186が
係合している引き出し待機位置にあるパレツトp
は、昇降枠152から引き出し台168上に引き
出されることになる。尚、この引き出されたパレ
ツトpは、一対のスライドガイド178上を摺動
することになる。 このようにしてスライドガイド178上を摺動
しつつ、搬送方向dに沿つて引き出されてきたパ
レツトpは、ストツパ176に当接することによ
り停止し、サーボモータMS2の駆動も停止され
る。このようにして、パレツトpは、引き出し位
置に保持される。 この後、後述するロボツト12により、この引
き出し位置にもたらされたパレツトpから部品x
の取り出し作業を受け、この取り出し作業が終了
することに伴ない、サーボモータMS2は、再び逆
方向に回転駆動して、フツク186を搬送方向d
とは逆の方向に移動させる。このようにして、パ
レツトpは、再び、昇降枠152に向けて戻し入
れられることになる。そして、パレツトpが完全
に昇降枠152内に戻された時点で、サーボモー
タMS2の駆動は停止され、パレツトpは、昇降枠
152内に保持されることになる。 この後、上述した蓋体開放機構170における
蓋体40の被せ動作が実行され、一連の出し入れ
動作が完了する。 《ロボツトの説明》 次に、第1図及び第2図を参照して、上述した
バツフア22、エレベータ26、ストツカ24を
備えた部品供給システム14から部品xの供給を
受けて、所定の製品を組立るロボツト12の構成
を概略的に説明する。 ロボツトの構成 第2図に示すように、このロボツト12は、ス
トツカ24の引き出し部154の下方に位置した
部分を含んだ状態で、水平に配設された組立ステ
ージ210を備えている。この組立ステージ21
0の一側には、一対の架台212が立設されてお
り、両架台212上には、ロボツト12のX軸
(搬送方向dに沿う方向に延出する軸)を規定す
るX軸ロボツトアーム214が架け渡されてい
る。また、このX軸ロボツトアーム214上に
は、ロボツト12のY軸(搬送方向dに直交する
方向に延出する軸)を規定するY軸ロボツトアー
ム216の一端が、X軸方向に沿つて移動可能に
支持されている。 また、このY軸ロボツトアーム216の供給シ
ステム側の側面には、ロボツト12のZ軸(垂直
方向に沿つて延出する軸)を規定するロボツトア
ーム218が備えられている。このロボツトアー
ム218は、上下方向に沿つて移動可能に構成さ
れると共に、Y軸に沿つて移動可能及び回転可能
に構成されている。 即ち、X軸ロボツトアーム214上には、Y軸
ロボツトアーム216をX軸方向(搬送方向d)
に沿つて移動させるためのサーボモータMR1が配
設されている。また、Y軸ロボツトアーム216
上には、ロボツトハンド218をY軸方向(搬送
方向dに直交する方向)に沿つて移動させるため
のサーボモータMR2と、Z軸方向(上下方向)に
沿つて移動させるためのサーボモータMR3と、ロ
ボツトアーム218を回転させるためのサーボモ
ータMR4とが配設されている。 ここで、このロボツトハンド218の下面に
は、ここの部品x1,x2,x3……に対応したフイン
ガ220が着脱自在に取り付けられている。この
フインガ220は、対応する部品xを把持するよ
うに構成されており、残りの部品x1,x2,x3……
に対応した他のフインガ220は、X軸ロボツト
アーム214に設けられたフインガステーシヨン
222に取り出し自在に収容されている。尚、前
述した組立ステージ210上には、フインガ22
0に把持された部品xを組立るための組立台22
4が設けられている。また、前述した入力装置1
8は、一方の架台212の側方に隣接されてい
る。 ロボツトの動作 以上のように構成されるロボツト12における
部品xを用いての製品のの組立動作について説明
する。 先ず、初期状態において、ロボツトハンド21
8は、引き出し部154の上方に位置決めされて
いる。この状態から、所定の組立順序に従い、必
要となる部品xが収納されたパレツトpがストツ
カ24から引き出し位置まで引き出されていくる
と、パレツトpが引き出し位置に位置決めされた
ことが検出された時点から、サーボモータMR3
回転駆動して、ロボツトハンド218を下降さ
せ、フインガ220による部品xの把持動作が実
行される。そして、部品xの把持動作が終了する
と、サーボモータMR3は、逆方向に回転駆動し
て、ロボツトハンド218を上昇させ、サーボモ
ータMR1,MR2を適宜回転駆動して、組立台22
4上に移動させる。 そして、再びサーボモータMR3を回転駆動させ
て、ロボツトハンド218を下降させ、組立台2
24上において、部品xの組立動作を実行する。
この組立動作が終了すると、ロボツトフインガ2
20による部品xの把持状態が解除され、サーボ
モータMR3が逆方向に回転駆動して、ロボツトハ
ンド218を上昇させる。この後、サーボモータ
MR1,MR2が回転駆動されて、前述した初期位置
に、ロボツトハンド218は復帰移動される。こ
のようにして、1個の部品xに注目した場合にお
ける一連の組立動作が完了する。 尚、このような一連の組立動作が実行されてい
る最中において、ロボツトハンド218による部
品xの把持を受けたパレツトp、即ち、部品xの
ロボツト12への供給を終了したパレツトpは、
ロボツトハンド218がパレツトpの上方位置か
ら組立位置に至り、再び、このパレツトpの上方
位置まで復帰するまでの間に、次の組立工程にお
いて必要となる部品xが収納されたパレツトpと
の出し入れ動作が実行される。 ここで、前述したロボツト12における1個の
部品xを組立るために必要な時間は、パレツトp
への下降動作に0.3秒、部品xの把持動作に0.2
秒、パレツトpからの上昇動作に0.3秒、組立台
224上方への移動動作に0.5秒、組立台224
への下降動作に0.3秒、組立台224での組立動
作に0.2秒、組立台224からの上昇動作に0.3
秒、そして、パレツトpの上方への移動動作に
0.5秒必要であるため、合計で、2.6秒に設定され
ている。 尚、パレツトpの出し入れ動作は、上述したロ
ボツト12の動作時間において、ロボツトハンド
218がパレツトpから上昇された後におけるパ
レツトpの上方位置から、再びこの上方位置に戻
されるまでに実行しなければならない。換言すれ
ば、ロボツトハンド218がパレツトpの上方に
ある待機位置から下降して、パレツトp上におい
て部品xを把持して、パレツトpの上方位置まで
上昇するまでの間は、パレツトpの出し入れ動作
は禁止され、これ以外の時間で、パレツトpの出
し入れ動作をしなければならない。このため、パ
レツトの出し入れ動作に許容される時間は、 0.5+0.3+0.2+0.3+0.5=1.8秒 が最大時間と規定されることになる。換言すれ
ば、この1.8秒内にパレツトpの出し入れ動作が
完了していれば、ロボツト12における組立動作
を停止することなく次に部品xの供給動作が達成
されることになる。このため、前述したストツカ
24においては、この1.8秒内にパレツトpの出
し入れ動作が実行されるように、その動作時間が
設定されている。 《システムの動作》 以下本実施例のFACシステムの動作を如何に
制御するかについて説明する。 〈制御ユニツトの構成〉 第18図に、実施例のFACシステムを制御す
る制御ユニツト16(第2図)のモジユール構成
を示す。前述したように、本FACシステムはロ
ボツトとストツカとエレベータとバツフア等を主
な構成要素とする。上記これらの構成要素は、前
述したように機構的にモジユール化されていると
共に、制御的にもモジユール化されている。即
ち、制御ユニツト16内には、ロボツトを制御す
るマイクロプロセサボード、ストツカを制御する
マイクロプロセサボード、エレベータを制御する
マイクロプロセサボード、バツフアを制御するマ
イクロプロセサボードという、4枚のマイクロプ
ロセサボードを有し、これらのマイクロプロセサ
ボードは周知のマルチバスインターフエースで結
合されている。4枚のマイクロプロセサボード
は、その上位に位置する管理用マイクロプロセサ
ボードにより、システム管理がなされる。上記管
理用マイクロプロセサには第2図に示した入出力
装置18が、RS232インターフエースで接続され
ており、この一般的なパーソナルコンピユータを
援用した入出力装置18から、本FACシステム
の組立環境(例えば、パレツト内に含まれる部品
の指定、工程順等)を入力して指定する。 制御ユニツト16の内部が、第18図に示され
ているように制御対象毎にモジユール化されてい
ることは、本FACシステムがその設置先の諸条
件、例えば環境、制約等を考慮して、上記モジユ
ールをオプシヨン選択でき得るようにしたもので
あり、更に、上記組立環境を入出力装置18から
入力して、自由に工程等の設定を変更可能にした
ことも、本FACシステムがその名に示すように、
「柔軟性に富んだ」システム環境を再編成できる
ようにしたものである。これは、FACシステム
の前述の基本的構成についての制御ユニツトのプ
ログラムの説明、更に、この基本的構成から発展
した種々の機器構成の変形例、プログラムの変形
例についての説明から、自ずと明らかになるであ
ろう。 〈組立環境の入力〉 本FACシステムの技術思想は製造だけに限定
はされず、究極的には、あらかじめ用意されてい
る複数の物品群(各物品群は同一手段の物品のみ
を含む)の中から、前もつて決定されていた所定
の順に従つて、1つずつ物品を選択した上で、そ
の選択された1つの物品を、ある一点に向けて
『供給』するというものである。そして、上記あ
らかじめ用意されてある複数の物品群から、上記
一点に向けて物品を供給すると、物品群内の物品
自身が不足する。そこで、本FACシステムの技
術思想は、いかに、この物品群に対して、効率良
く、しかも、上記一点に向けての供給を止めるこ
となく、新たな物品を『補給』するという点に集
約される。本FACシステムの技術思想を製品組
立てに適用したものが、以下詳述するところの
FACの狭義の意味でのロボツトによる自動組立
てであり、この狭義のFACシステムでは、『物品
の供給』がストツカによるロボツトへの『部品の
供給』に相当し、『物品の補給』が、バツフア、
エレベータ(更には、無人車、無人倉庫等も含め
て)によるストツカへの新たな部品の供給に相当
する。そこで、この狭義の意味のFACシステム
における『組立環境』について以下説明する。 第19A図〜第19C図に、入出力装置18の
表示画面を示す。この表示画面は、操作者が付属
のキーボードから種々の組立環境を入力し、変更
するための画面であると共に、制御の推移につれ
ての現在の制御状態を表示するための画面でもあ
る。 本FACシステムの組立環境とは、例えばパレ
ツト情報等であり、即ち、ある部品について、そ
の部品名、その部品を収容するパレツトのストツ
カ内の載置棚位置S、パレツトに収容できるその
部品の総個数T、そのパレツトの厚さH、その部
品をロボツトが組上げて製品に仕上げていくため
のプログラム番号P、パレツトの所定の場所に付
されたバーコードB、その部品に使われるために
ロボツトのハンドに取付けられるフインガーの番
号F等である。本FACシステムでは、第3図に
示したような規格サイズのパレツトを用いてい
る。従つて、部品が決まれば、その部品の組立プ
ログラムP(例えば、ネジ締め等)、その部品を収
容するパレツトの規格が決まつてしまう。パレツ
トが決まるとは、パレツト内の収容個数T、部品
の高さに依存するパレツトの厚さH等は決まるこ
とである。 第19A図の使用部品テーブルは、工程順とは
独立に、操作者が入出力装置18のCRT表示画
面を見ながら、部品名と、その部品を収容するパ
レツトの総個数T、そのパレツトの厚さH、その
部品のバーコードB、その部品の組立てに必要な
ロボツトのフインガーの番号F及びプログラムの
番号Pを入力したものである。その他の、工程順
番号G、ストツカ棚位置Sは、後述の工程順テー
ブル入力時点で、管理用モジユールのプログラム
(第18図)が自動的に操作者に替わつて入力表
示し、また残個数Zは、工程の進行に応じて変化
するものであるから、このZも上記管理モジユー
ルプログラムが、操作者に替つて最新の更新され
た残個数を表示するものである。部品テーブル入
力過程で、各部品にインデツクス番号IDXが割り
当てられる。IDXが割り当てられると、本FAC
システムの工程順入力過程(第19B図)で、こ
のIDX番号により部品を特定できるから、部品名
を直接入力するよりも楽になる。 第19A図に示した具体例では、部品インデツ
クスIDXが「1」のパレツトには、部品名が「ビ
ス」で、パレツト内の収納個数が38個、パレツト
厚50mm、プログラム番号が「100」と入力され、
部品インデツクスIDXが「2」のパレツトには、
部品名が「ナツト」で、パレツト内の収納個数が
13個、パレツト厚25mm、プログラム番号が「200」
と入力され、部品インデツクスIDXが「3」のパ
レツトには、部品名が「ワツシヤ」で、パレツト
内の収納個数が54個、パレツト厚100mm、プログ
ラム番号が「300」と入力……となつている。 尚、上記の操作者が入力する組立環境情報は、
部品が決まれば、全て一意的に決まつてしまうも
のである。ある製品の組立てに必要な部品は通常
前もつて分つていることであるから、従つて、そ
れらの必要部品を収容するパレツトやプログラ
ム、フインガー等も一意的に決まる。従つて、本
FACシステムを複数台を同時に管理する中央の
生産管理用のコンピユータシステム(第18図)
から、これらの情報を与えても良い。 部品から製品に組立てるには部品に関する情報
だけでは足りず、どの部品をどの順で、組立てる
かが重要である。そこで、本FFACシステムの操
作者は、色々な製品を組上げる上で、各工程で必
要な全部品をリストアツプして、CRT上の工程
順テーブル(第19B図)に入力していく。その
入力過程で、工程順は、入力順に先頭から1,
2,3……と割り当てられ、その番号は変数Gと
される。各工程でどの部品を使うかを指示するた
めの入力は、操作者が部品インデツクスIDXを入
力することによりなされる。更に、工程順テーブ
ルには、その部品を収容するパレツトをストツカ
のどの棚位置S[G]に載置するかを決めて入力
する。このS[G]を入力する必要性は次の点に
求められる。即ち、工程が異なつても、同一部品
を使う場合があり、しかも、この同一部品は同じ
パレツトに収容されているから、上記異なる工程
で、同じ棚のパレツトを要求する場合があるから
である。このようにして入力された工程順テーブ
ルの具体例を第19B図に示す。 第19B図は、複数の部品からある特定の製品
を組上げるのに必要な部品と、その工程順を入力
するために入力表示される。工程順は、1〜64ま
での64工程が本FACシステムで定義可能である。
操作者は、工程順に沿つて、第19A図の部品テ
ーブルの表示を見ながら、部品IDX及び棚位置S
[G]を次々に入力していく。工程順テーブル中
のプログラム番号P、部品名は、管理プログラム
が挿入していくものである。この工程順テーブル
で、工程番号Gと部品インデツクスIDXとが関連
付けられると、部品テーブル(第19A図)によ
り、工程番号Gとその工程に用いられるパレツト
が関連付けられる。 尚、工程順テーブル入力のS[G]の入力は、
1部品/1工程/1棚であれば、即ち、同一種類
の部品を異なる工程で使う場合は、パレツトを載
置する棚を異なるものとするという場合は、工程
順がパレツトの棚順S[G]となり、また部品が
決まれば、そのパレツト厚さHは管理プログラム
は部品テーブルから知れるので、操作者がS[G]
を入力しなくとも、管理プログラムが操作者に替
つて棚位置S[G]を計算してテーブルに入力す
ることができる。意図的に、同一部品を異なる工
程であつても同じ棚のパレツトから取り出すよう
に、工程順を組む場合に、操作者が、パレツト厚
Hを考慮しながら、S[G]を入力する必要がで
てくるのである。部品テーブルの入力の場合と同
じように、工程順は、ある製品については前もつ
て生産計画で決めるものであるから、その前もつ
て決めてある工程順を、中央の生産管理コンピユ
ータシステムから通信回線を介して本FACシス
テムに入力してもよい。 〈部品供給の効率化の変動要因〉 さて、FACシステムでは、『物品の供給』順
(即ち、組立て順である工程順)が『物品の補給』
の効率化に極めて大きな影響を与える。本FAC
システムの組立環境の前提は、1部品/1工程で
ある。部品の供給、部品の補給の効率化に影響を
与える要因は、パレツト厚さH[G]及び、どの
パレツトをどの棚位置S[G]に載置するかであ
る。パレツト厚Hは、ストツカ内に全部で何個の
パレツトを収納可能であるかを限定してしおま
う。本FACシステムは、ストツカの最大棚数に
収納可能なパレツト数の範囲以内で、部品から製
品を組立てる。従つて、パレツト厚Hによつて、
パレツト数に制限が発生することは、もし、1つ
の製品を組立てるのに、複数工程で同じ部品を使
うのであれば、その同一部品を同一パレツトから
取り出すようにして、総パレツト個数を抑制させ
る必要に迫られる。複数の異なる工程で同じパレ
ツト内の部品を取り出すようにすると、ストツカ
の上下移動がランダムになり、ストツカのロボツ
トへの供給速度の低下に連がる。このように、工
程順Gと、パレツト厚さHと、棚位置S[G]と
は、効率化と大いに関係するのであるので、工程
順テーブルの作成には、これらの諸用件を勘案し
て、慎重に作成する必要がある。又、収容個数T
[G]にも部品毎に決まつているから、組立てに
従つて、空パレツトの発生頻度、発生順も影響さ
れ、空パレツトの入れ換え、即ちエレベータとバ
ツフアの動作の効率化にも影響を与えるからであ
る。 第17A図〜第17E図は、パレツト厚Hを同
じと仮定して、収容総個数T[G]、棚位置S[G]
が効率にどのように影響するかを説明するもので
ある。第17A図は、一番単純な例で、部品が異
なつても、各工程でのパレツトのT[G]が同じ
であり、しかも、その各パレツトを工程順に棚に
載置した(即ち、S[G]が正順になつている)
場合である。この場合は、パレツトで部品が空に
なるのが、工程シーケンス順であり、又、ストツ
カの動きも上方に一様な動きをする。 次に、組立にA部品とB部品が必要で、その組
立て順もAABとする必要があり、A部品は
パレツトに100個収容可能であり、B部品は50個
収容可能である場合を想定する。 第17B図は、工程123で、順に各パレ
ツトから部品AABを取り出す場合である。
この場合は、ストツカの動きは、上方に整然とし
て動き、パレツト交換頻度も少ないが、多くのパ
レツトを必要とするという不都合が発生する。 第17C図は、工程1,2で、同一パレツトに
ある、A部品を使うというものである。この場合
は、ストツカの移動は整然としており、パレツト
交換頻度も少なく、かつ必要パレツトのムダがな
い。組立の特殊性、工程順G、パレツトの部品収
容量Tを良く考慮した理想的なものである。 組立て順が、ABAの場合に、工程順、棚
位置を第17D図のようにしたときは、棚数にム
ダができるが、ストツカの動きは整然とする。第
17E図のようにしたときは、パレツトの個数に
ムダがなく、パレツト交換も連続的に発生する
が、ストツカの動きに激しい上下動が生じる。 以上、具体例を上げて、組立て順、工程順G、
部品個数T[G]、棚位置S[G]が、部品の供給、
補給の効率にどのように影響するかを説明した。
本FACシステムは、この上記要素が効率に影響
を与える要因を分析して、最適な組立て順、部品
供給計画を提供するものではないが、このような
組立て計画、工程順が一度、操作者若しくは生産
管理コンピユータによつて決定されると、どのよ
うな工程順、計画にも柔軟に適合でき、しかもそ
の範囲内で、最も効率良く部品をロボツトに供給
し、且つ、ストツカに部品を補給するためのもの
である。即ち、工程順G、棚位置S[G]等を第
21A図に示すように、変数化して、柔軟に対処
しようというものである。 尚、例えば第17A図のように、ストツカ内の
パレツト載置順を工程順とするように工程順テー
ブルを入力することの目的は、本FACシステム
が、変更に対する「柔軟性」と共に、ロボツトに
よる組上げ動作を如何に阻害しないようにして効
率良くロボツトに部品を供給するかを主眼にして
いるからである。即ち、ストツカ内のパレツトの
載置順は、工程順でなくとも、例えば、パレツト
内の部品が零となつて入れ換えが必要となる順に
並べても良い。しかし、本システムの主眼とする
ロボツトの動作を阻害しないでロボツトに部品を
供給するための制御は、パレツト内の収納部品個
数が部品によつて可変であり、従つて、パレツト
入れ換え時期が必ずしもストツカ内の載置順に従
わず予想が困難であること、ロボツトによる部品
ピツクミスによる部品残個数の変化に柔軟に対応
できること、また、第19B図に示したように工
程順の入力が人間工学的に適していること等から
鑑みて、本実施例では、パレツトの載置順を工程
順としたのである。従つて、ストツカ内のパレツ
トの載置順が工程順に並んでいない場合をも予想
して、ロボツト、ストツカ、エレベータ等の制御
が適切に行なわれるように、プログラムを修正容
易にされていることが、基本構成実施例及びその
変形構成実施例の制御の説明により自ずと明らか
となるであろう。 本FACシステムの第14図に示したストツカ
の棚板156は、この実施例では、全部で20段用
意してあり、上から順に第1段、第2段……第20
段とする。第14図、第20図に示すように、各
棚板は等間隔(約30mm)で設けられている。従つ
て、3種類の厚さ(25mm,50mm,100mm)のパレ
ツトをストツカ内に収容する場合は、例えば100
mm厚のパレツトは4つの棚板を占有してしまう。
第19A図に示した具体例では、第1工程のIDX
「1」である「ビス」の入つたパレツトは、第1
番目の棚板上に載置され、第2工程のIDX「3」
である「ワツシヤ」の入つたパレツトは、第3番
目の棚板上に載置され、第3工程のIDX「2」で
ある「ナツト」の入つたパレツトは、第7番目の
棚板上に載置されことになる。あるパレツトが、
どの棚板上に(即ち、第19A図のストツカ位置
番号S)に載置されるかは、前述したように、
夫々のパレツトの厚さを管理プログラムが考慮し
て演算して決定するか、操作者が効率を考慮して
決定して入力し、第19A図のテーブルに順に表
示する。 このように、操作者が部品テーブル、工程順テ
ーブルに所定の最低限の情報を入力すると、管理
プログラムは、部品テーブル中に、工程順、スト
ツカ内載置番号S等を演算して表示してくれるの
で、複雑で膨大な組立環境を極めて操作性の良く
設定でき、しかも、その変更は前記入力情報を変
更するだけであるので、工程変更、部品変更に柔
軟に対応できる。 〈その他の表示要素〉 第19C図は、入出力装置の表示画面上のアイ
コン(絵文字キー)である。『連続』とは、通常
の連続組立/部品供給動作モードを指示するキー
であり、この『連続』キーが押されると、管理マ
イクロプロセサ(第18図)内の不図示のメモリ
内のSINGLEフラグが“0”にされる。連続動作
モードに設定されて、その後『スタート』キーが
押されるると、『ストツプ』キーが押されるか、
異常が発生してシステムがストツプするまで、連
続的にシステムが動作する。『シングル』とは単
一動作モードであり、このキーが押されると、前
記SINGLEフラグが“1”にセツトされ、『スタ
ート』キーを押す度に、単一の動作(各モジユー
ルによつて、その単一の動作の範囲が異なる)が
実行される。 〈制御に使用される変数〉 第21A図に、各モジユールのマイクロプロセ
サにより共通に使用される(アクセスできる)共
通変数(グローバル変数)を示す。これらの変数
は二次元のアレー状に配列されており、引数G
(工程番号)により索引される。入れ換えフラグ
I[G]は、工程順G(即ち、ストツカ内で上から
G番目の棚)のパレツトが空になつたことを示す
フラグである。その他の共通変数の多くは、第1
9A図、第19B図に示したものと同じなので説
明は省略する。 第21B図は、ロボツトからエレベータ及びバ
ツフアへ送られる入れ換パレツトの準備指示(パ
レツト内の残個数Zが1個になつた時点で、エレ
ベータ及びバツフアに出される)を、キユーイン
グ(待行列化)するために、その工程番号(E1
E2,D1,D2)の退避エリアである。第21B図
から分るように、キユーの個数は2個である。2
個としたのは、本実施例に使われている各モジユ
ールの機械速度(例えば、モータ速度)等を考慮
すると、最悪でもキユーが3個以上発生しないか
らである。もちろん、使用するデバイスにより実
際にはその速度は変化するから、キユーの数を3
個以上に増やしてもよい。尚、このキユーが本実
施例ではどのように使われるかは、後述する。 〈各モジユールの上下動範囲〉 第22A図を用いて各モジユールが上下に移動
できる範囲を説明する。 バツフアについては、床上900mmの位置で無人
車から積み上げられたパレツトをバツフア台52
が受けとる。第1の分離爪が、分離対象パレツト
の1つ上のパレツトを掛止する位置(「一時預り
位置」と称する)は床上1410mm、分離対象のパレ
ツトを第2の分離爪が掛止する位置(「分離位置」
と称する)は床上1300mmである。但し、上記の一
時預り位置及び分離位置は公称位置であり、前述
したように、パレツトの厚さには許容誤差があ
り、その誤差を考慮したバツフアの上下移動量制
御が後述(第25B図)するようになされる。バ
ツフア台52の下方向の最大降下位置は床上500
mmであり、この位置をバツフア移動制御のテイー
チングの原点としている。バツフア台のパレツト
の最大積載個数は、複数個のパレツトが積み上げ
られた状態で、バツフア台52が一時預り位置ま
で上昇した時点で、最上段のパレツトが床上2225
mmを越えないように、各パレツト厚等を考慮して
設定される。 搬出機構76の設置位置は床上350mmである。
上述したように、バツフア台52は最下位位置で
床上500mmまで下降し得るが、このバツフアが、
搬送機構76に空パレツトが満載されている状態
での空パレツトの搬送を阻害しないように、搬送
時にバツフア台は上昇する。 エレベータの上下動範囲について説明する。エ
レベータの最高上昇位置は、分離位置で第2の分
離爪が分離対象の部品を満載したパレツトと、ス
ライドガイド122とが整合する位置(「パレツ
ト取り出し位置」)であり、このパレツト取り出
し位置をエレベータ制御のテイーチング原点とす
る。かかる設定で、エレベータのストローク範囲
は800mmである。 ストツカの移動範囲について説明する。ストツ
カは前述したように、30mm間隔の棚が20段あり、
従つて、ストツカの上下の幅は600(=30×20)mm
である。第1段目の棚上のパレツトが引き出し部
154に引き出されるときの、20段目の棚位置が
最下位下降位置であり、この位置をテイーチング
の原点として、床上300mmに設定する。 ロボツトテイーチングの上下方向移動の原点は
床上1225(900+175+150)mmであり、ロボツトハ
ンドのフインガーが引き出し部154上のパレツ
トから、1つの部品を把持して、上方に移動し、
更に組立位置まで水平に移動して、下降する。 〈パレツト入れ換えの動作概略〉 ここで、第22B図を用いて、部品を満載した
1つのパレツトが、エレベータにより、バツフア
から取り出され、更に、ストツカ内の空パレツト
と入れ換えされる様子を説明する。 パレツト内の部品が1つまで減ると、ロボツト
は、バツフアにパレツトと分離を準備させ、エレ
ベータには分離位置まで移動するように指示す
る。すると、バツフアにより分離位置(この位置
は固定である)で分離されたパレツトは、エレベ
ータにより取り出されるのを待つ。エレベータが
分離位置(取り出し位置)まで移動してきて、エ
レベータ本体内にパレツトをバツフアから取り込
むと、このエレベータは、そのスライドガイド1
34が、ストツカ内で空になるであろう(或るい
は、既に空になつた)パレツト(通常、ロボツト
への引き出し部154上に引き出されているパレ
ツトの1つ上に位置している)と整合する位置ま
で下降して待機する。この待機位置は、工程順、
棚位置S[G]によつて異なるが、パレツトを工
程順に上から並べた場合には、この待機位置は、
第22B図のように、実線230で表わされた位
置となる。かくして、エレベータの空パレツトの
入れ換え準備が終了する。 部品残個数が1のパレツトが再びストツカ本体
内から引き出し部154まで引き出され、この最
後の1個をロボツトが把持すると、パレツト内の
残個数は“0”になる。すると、ストツカとエレ
ベータとの間のパレツトの入れ換えが開始する。
即ち、エレベータは前記待機位置状態230で先
ず、空パレツトをエレベータ下部内に引き込む。
その後、エレベータは1段下がつて、部品満載の
パレツトを空いたストツカ棚に押出す。この押出
し状態位置を第22B図の破線232で示す。そ
の後、エレベータは更に下降して、空パレツトを
搬送機構76上に積み上げる。こうして、空パレ
ツトの入れ換えを終了する。 〈各モジユールの制御の詳細説明〉 かくして、FACシステムの各モジユールの概
略動作が把握できたところで、以下各モジユール
の詳細な制御動作を、第23A図以下により説明
する。尚、前述したように、本制御プログラム
は、第17A図〜第17E図のような場合にも柔
軟に対処できるような構造をしているので、複雑
である。そこで、以下説明する各モジユール動作
の説明においては、一般的な構成(組立て順、工
程順、パレツト載置順)を想定して説明し、必要
に応じて、各モジユールがある具体的な初期状態
から出発して、その初期状態が各モジユールによ
る制御により推移していく過程を追つて説明する
こととする。その初期状態とは、 ストツカ内の全棚(即ち、20個の棚全て)
に、同一厚さ厚さのパレツトが載置されてお
り、パレツト内の部品個数はバラバラである。 工程もこの棚順に従つており、1つの工程は
1つのパレツト内の1つの部品のみをつかう。
即ち、全工程数Mはストツカの全棚数に等しい
20工程である。 また、バツフア台52上にも必要な予備のパ
レツトが前もつて積み上げられている。 このような初期状態を擁する構成を、便宜上、
『簡略化構成例』と称することとする。この『簡
略化構成例』から出発して予想されるモジユール
の動作は、 ロボツトは各パレツトから1個/1工程の部
品の組み付け作業を行ない、 ストツカは第1番目の棚から第20番目の棚ま
で、順に上昇しつつ、引き出し部154までパ
レツトを引き出し、第20番目のパレツトを引き
出したら、ストツカ全体が下がつて、再び、第
1番目の棚のパレツトを引き出す。 エレベータ、バツフアについては、部品残個
数Zが1個若しくは0個になるのがパレツト毎
にマチマチであるために、必ずしも、ストツカ
の棚順に空パレツトの入れ換え要求が発生する
ものとはならない、等である。 さて、ロボツトが組立作業を開始するところか
ら、説明を開始する。
【ロボツト及びストツカの制御】
残個数が1になるまで ロボツトの制御は第23A図、第23B図のフ
ローチヤートに示されたプログラムに従つてなさ
れる。又、ストツカの制御は第24A図、第24
B図のフローチヤートに示されたプログラムに従
つてなされる。これら2つのモジユールを一緒に
説明するのは、ストツカ内のいずれかのパレツト
の部品の残個数Zが“1”になるまでは、エレベ
ータ、バツフア等は動作しないからである。 前述したように、管理用マイクロプロセサのプ
ログラムは、入出力装置18の「スタート」が押
されると、各モジユールのプログラムを起動す
る。ロボツトモジユールのマイクロプロセサは、
ステツプS8で工程番号引数Gを“1”に初期化
する。この工程番号Gが“1”であるということ
は、ロボツトが工程番号1の部品を要求すること
を意味し、即ち、ストツカに対し、ストツカの第
S[1]番目の棚のパレツトを要求することを意
味する。ステツプS10で、前述のSINGLEフラグ
(第19C図)の状態を調べる。SINGLEモード
であれば、ステツプS10からステツプS12に進ん
で、「スタート」キーが押されたときのみ、以下
の制御を実行して、単一動作を行なうようにす
る。以下の説明においては、主に連続動作につい
て説明する。 ステツプS14でストツカを起動スタートさせ
る。このような他のモジユールに対する指令は、
前述のマルチバスを介して行なわれる。ロボツト
はストツカを起動させたら、ステツプS16にて、
ストツカがS[G]の番号のパレツトが引き出し
部154に引き出される(即ち、パレツト準備
完)のを待つ。 一方、ロボツトからの起動をステツプS60で待
つていたストツカでは、この起動があると、ステ
ツプS62に進んで、いずれかのパレツトが引き出
し部154上に既に引き出されていないかを確認
する。この確認は、引き出し部154上の不図示
のセンサによつて確認される。このような確認
は、何等かの原因でストツカが停止した後の再始
動するときの確認のため、及び、SINGLEモード
のときのためである。従つて、パレツトが既に引
き出し部154に引き出されていたのならば、ス
テツプS64に進んで、この引き出されていたパレ
ツト(どのパレツトかは、変数Lにより知れる)
がロボツトが要求していた工程G=1のパレツト
であるかを判断する。もし、ロボツト要求のパレ
ツトであるのならば、パレツトを引き出す必要は
ないので、ステツプS84に進んで、ロボツトに対
して、パレツト準備完了の通知をマルチバスを介
して送る。ステツプS64で、既に引き出されてい
たパレツトがロボツト要求の工程G(棚S[G]番
目)のパレツトでなかつたのならば、ステツプ
S66でそのパレツトをストツカ内に戻す。尚、こ
のストツカ内への戻しの為に、エアシリンダCS4
及びモータMS2がどのように動作するかは前述し
てあるので、その説明は省略する。 ステツプS62でパレツトが引き出されていない
と判断されたか、既に引き出されていたパレツト
がステツプS66で戻されたかすると、ステツプ
S68に進んで、ロボツトがどのパレツトを要求し
ているのかを変数Lに記憶する。ロボツトが要求
したパレツトを示す変数GをストツカがLに記憶
するのは、本FACシステムでロボツトとストツ
カとが、時々同期を取りつつも、基本的には独立
して並行動作ができるようにするためである。 ステツプS70に進んで、ストツカを上下移動さ
せて、ロボツトが要求したパレツトを引き出し部
154に整合させるために必要なモータMS1の回
転量を計算する。ストツカの各棚の原点(第22
A図より、床上300mm)からの位置は、第20図
に示したように、前もつてテイーチングさせてあ
る。従つて、ロボツトが要求した工程G(=L=
1)のパレツトは、Lの番号で索引したストツカ
棚番号S[L]に入つているから、第21A図に
示した変数S[L]から、L=1のS[L]を索引
して、その値を引数とするテイーチング位置TP
[S[L]]を第20図のテイーチングポイントか
ら探して、その値をサーボモータの移動量STP
とする。即ち、 STP=TP[S[L]] とする。そして、ステツプS72で、その移動量に
応じたストツカ移動を行なう。STP位置までサ
ーボモータMS1が回転すると、ロボツトが要求し
たパレツトの入つた棚は引き出し位置に達する。
ステツプS74のCHフラグは、ロボツトからの入
れ換要求が既にあつたことを示すフラグであり、
G=L=1の場合は入れ換え必要状態が発生する
前であるためにリセツトしているから、ステツプ
S78に進む。ステツプS78、ステツプS80で、その
パレツトの蓋を開け、ステツプS82で、蓋を開け
られたパレツトを既述の制御により引き出し部1
54にまで引き出す。パレツトが引き出し部15
4のストツパ176に当接すると、ステツプS84
でロボツトに対して、パレツトが引き出し部15
4上で準備完了したことを通知する。そして、ス
トツカは、ロボツトによる所定の通知を待つ。 さて、ステツプS16(第23A図)でストツカ
からの準備完了を待つていたロボツトは、完了通
知を受けると、ステツプS18に進み、引き出し部
154上に載置されたパレツト内の部品をピツク
するためにその部品上空に移動して、次に下降し
て、部品をピツクしようとする。次に、ステツプ
S20で、当該工程番号Gの部品の残個数Z[G]
を1つ減らす。ステツプS22で、この残個数Zが
1になつたかを調べる。いまだ残個数Z[G]が
1以上のときは、ステツプS28で、ロボツトのフ
インガーが部品をピツクできたかを調べる。部品
が正常にピツクできなかつたとは、フインガーが
部品の把持に失敗した場合の他に、パレツト内の
当該場所に部品が挿入されていなかつた場合等で
ある。このような場合は、部品を正常に把持でき
るまで、又は残個数が1個になるまで、ステツプ
S18で、ピツクの再試行を行なう。部品のピツク
が正常に行なわれたことが確認されると、ステツ
プS32で、ストツカに対し、ピツク完了の通知を
ストツカに返す。 ロボツト動作中及びピツク完了の通知を夫々受
けると、ストツカ側では、ステツプS86→ステツ
プS88→ステツプS90に進んで、引き出し部15
4上のパレツトをストツカ内に戻す。更に、ステ
ツプS92で前記CHフラグを調べる。いまだ、こ
のフラグはリセツトしているから、ステツプ
S100に進む。ステツプS100でのI[L]は、前述
したところのロボツトに検知されたL番目のパレ
ツトの残個数Zが零個になつて入れ換え要求がロ
ボツトから出されたことを示すフラグであるか
ら、今は、このフラグはリセツトしている。従つ
て、ステツプS118に進み、Lを1つインクリメ
ントする、即ち、 L=L+1 である。 ステツプS118からステツプS126までは、ロボ
ツトがステツプS18(第23A図)でピツクした
部品を組み付けている間に、ストツカが次のパレ
ツト(部品)を引き出し部154上に準備してお
くためである。即ち、ステツプS120で、現工程
が最終工程であるかを調べ、最終工程(前記の
『簡略化構成例』では、総工程数が20工程である
から、L=20のとき)ではないときは、ステツプ
S126に進み、ロボツトが部品をピツクしたパレ
ツトの次のパレツトの棚(LはステツプS118で
既に1インクリメントされている)を引き出し部
154位置まで移動させる量を計算する。ステツ
プS128,S130は、SINGLEモードのときに、『ス
タートキー』の押下毎にストツカを移動させるこ
とを行なう制御である。ステツプS130から、第
24A図のステツプS72に戻つて、ステツプS126
で計算したSTPをモータMS1に送つて、次の棚を
引き出し部154位置に整合させる。以下の制御
は前述した制御を繰り返す。以上の制御を、いず
れかのパレツトの残個数Z[G]が1個になるま
で繰り返す。尚、第24B図に示したストツカの
制御プログラムは、全ての工程で部品を必要とす
るような組立を想定してのものである。しかし、
実際には、例えば、フインガー交換等の如く、部
品を必要としない工程もあり得、そのような場合
は、ストツカの棚移動(ステツプS126)は必要
が無い。そこで、記述の制御変数(第21A図
等)に、当該工程が部品を必要とする工程か否か
を判別するフラグを設定(若しくは、部品インデ
ツクスをアルフアベツトにする)して、ステツプ
S126の前で、このフラグの値を調べ、部品を必
要としない工程であれば、ステツプS126に進ま
ないで、ステツプS118に戻つて工程を1つ進め
るようにしてもよい。 残個数が1つになつたとき やがて、棚S[G]のパレツトの残個数Z[G]
が、ある工程Gにおいて1になる。即ち、それま
での部品残個数が2個のパレツトから、ステツプ
S18で1つ部品をピツクすると、残個数は1個に
なるから、ステツプS22からステツプS24に進み、
当該工程番号Gを、エレベータ及びバツフアの制
御プログラムで使うことができるように、工程番
号変数E,Dに退避しておく。そしてステツプ
S26で、バツフア、エレベータに、もうすぐ空パ
レツトができるから、その替りのパレツトの準備
を開始するように指示する。この入れ換え準備指
示は、前述のキユーエリアに格納され、もし、エ
レベータ、バツフアが、前の入れ換え準備動作で
ビジーでなければ、エレベータ、バツフアが、こ
のキユーを取り出して、入れ換え準備動作を開始
する。 バツフア、エレベータへの入れ換え準備の指示
をした後も、ロボツトは、ステツプS16で、スト
ツカからパレツトを引き出し部154位置まで引
き出したことの通知がある限り、ピツク動作を続
ける。 一方、本実施例の制御において、ストツカがそ
の動きを停止するのは、ある工程G(=L)でパ
レツトの残個数Zが零になつたことをロボツトが
検知して、その旨が(I[L]により)ストツカ
に知らされ、ストツカが、次の工程G+1(=L
+1)のパレツトを引き出し部154に引き出し
て、そのG+1のパレツトの部品をロボツトがピ
ツクし、前工程Gで発見された残個数が零のパレ
ツトの入れ換作業が終了していないとき(ステツ
プS94)であるようにしている。即ち、入れ換動
作が終了するまで、ストツカは待機するのであ
る。これは、残個数Z[G]が零になつた工程G
の次の工程G+1のパレツトには部品が残つてい
るから、その場合はロボツトによる工程(G+
1)の部品組立てと工程L(=G)の空パレツト
の入れ換えを並行して行なえるようにしたためで
ある。
【パレツト入れ換え】
*バツフアによるパレツト分離* 第25A図はバツフアの制御プログラムに用い
られる変数を示す。即ち、これらの変数は、現在
のバツフア台に載置されている最上位のパレツト
段の番号、バーコードリーダーによる読取りデー
タ格納領域B、そして、各段毎のパレツトの高さ
情報、その部品名称等である。最上位のパレツト
段の番号は、これらの変数が、パレツトがバツフ
アからエレベータによつて取り出されるに従つ
て、当該取り出されたパレツトの情報は削除され
るので、これらの変数のどの部分が現在有効かを
示すためである。これらの情報は後述するよう
に、人手を介さないで、本FACシステムが生産
管理コンピユータを介して無人倉庫に必要パレツ
トを要求して、そのパレツトが無人車からバツフ
アに渡された場合は、システム(第18図の管理
用マイクロプロセサのプログラム)がバツフアに
与えるようにする。反対に人手によりバツフア台
52上に積み上げる場合は、入出力装置18から
上記情報を入力する。 さて、ロボツトが、ステツプS26(第23A図)
にて、キユーを介してバツフアに対し入れ換え準
備を指示している。この入れ換準備に必要なパレ
ツトに対応する工程番号は、ステツプS24でキユ
ー内の変数Dに退避されている。この入れ換準備
指示をバツフアがステツプS150で受けると、ス
テツプS152に進んで、入れ換が必要になるパレ
ツトの部品名(若しくは部品インデツクスIDX)
を、ロボツトから知らされた工程番号Dにより、
第21A図の変数テ−ブルから検索する。そし
て、この部品名(部品IDX)を第25A図のテー
ブル内にサーチすることにより、入れ換えられる
部品パレツトが何番目に詰まれたパレツトかを知
る。そして、ステツプS154で、このパレツトの
バツフア台52からの距離(lとする)を求め
る。これは、この段のパレツトまでの全てのパレ
ツトの厚さ(第25A図のテーブルより知る)を
合計して求め、バツフア台52の現在位置の下端
の床からの距離(mとする)を知り、これらの
m,lから、入れ換えられるべきパレツトが分離
位置に移動されるまでの移動距離を、ステツプ
S156で、 {1410−(m+l)}mm から求める。ステツプS158では、この求めた移
動距離だけバツフア台52を上下動する。この移
動距離は、第7A図を参照して、入れ換えパレツ
トを上から3番目のパレツトとしたとすると、よ
く理解される。 ステツプS160では、センサ80のセンス状態
を調べる。センサ80がオフしていれば、ステツ
プS162でこのセンサ80がオンするまで、バツ
フア台52を上昇させる。ステツプS160で、セ
ンサ80がオンしていれば、ステツプS164でこ
のセンサがオフするまで下降させる。このような
制御がパレツト厚さの公差に関連して何故行なわ
れるかは、既に第8A図〜第8E図に関連して詳
述したので、その再説明は省略する。 所望のパレツトが分離位置に達した段階で、確
認のために、バーコードリーダー74によりパレ
ツトに付されたバーコードを読取る。ステツプ
S168で、この読取りデータRと、変数テーブル
(第21A図)のB[D]とを比較する。この比較
が一致しない場合は、分離位置に移動してきたパ
レツトは入れ換え対象のパレツトの1つ上のパレ
ツトであるから、ステツプS170に進んで、その
1つ上のパレツトの厚さを第25A図のテーブル
から求め、ステツプS172でその分だけバツフア
台52を上昇させて、所望のパレツトを分離位置
に移動させる。ステツプS174、ステツプS176で、
バーコードリードを再試行して確認する。ステツ
プS168若しくはステツプS176から、ステツプ
S178に進んで、第1の分離爪66を付勢して、
ステツプS180で、所定距離L1(最大厚さのパレツ
ト厚以上の距離、第22A図の例では94mm)だけ
バツフア台を下降させ、第7C図に示した状態に
し、ステツプS182で第2の分離爪68を付勢し、
ステツプS184で更に所定距離L2だけ下降させ、
第7D図に示した如くバツフアを分離する。そし
て、ステツプS186でエレベータに対しバツフア
分離が完了したことを通知して、ステツプS188
にてエレベータがこの分離されたパレツトをエレ
ベータ本体内に引き込むのを待つ。 *エレベータによるパレツト引き出し* エレベータは、ストツカ内の空パレツトを入れ
換えする必要がないときは、動作する必要がな
い。そして、この入れ換え動作は、必ずバツフア
によつて分離された部品を満載したパレツトを、
エレベータの昇降枠に取り込む作業が最初に必要
になる。従つて、エレベータの昇降枠の通常の待
機位置を、バツフアによる分離位置と整合する位
置(第22A図にも示すエレベータの原点位置)
とすると、いざ、新たなパレツトを準備せよとの
ロボツトからの指示が来て、しかも、バツフア側
で直ちに分離動作が完了したようなときは、移動
に要する時間無しで直ちに昇降枠内へのパレツト
の取り込みが開始できるというメリツトがある。
そこで、本実施例のエレベータ制御も、第26A
図のステツプS200に示すように、エレベータの
昇降枠待機位置をバツフアによる分離位置に一致
させている。 さて、バツフアの動きとは独立に、ロボツト
が、ステツプS26(第23A図)にて、エレベー
タにも対して、キユー(第21B図)を介して入
れ換え準備を指示している。この入れ換準備に必
要なパレツトに対応する工程番号Gは、ステツプ
S24で前記キユー内の変数Eに退避されている。
この入れ換準備指示をエレベータが受けると、ス
テツプS204からステツプS206に進み、バツフア
による分離位置でのパレツト分離完了の通知を待
つ。 前述したように、バツフア側では、ステツプ
S186で分離完了通知をエレベータ側に出して、
その通知を出したままステツプS188で、エレベ
ータがパレツトを取り込んでくれるのを待つてい
る。 そこで、この通知を受けたエレベータは、ステ
ツプS208でパレツト引き出し動作を行なう。こ
の引き出し動作は、第13A図〜第13D図に関
連して詳述したように、先ずエレベータのモータ
ME2をA方向に回転させて、第1のフツク108
をパレツトとの掛止位置まで移動して、次にエア
シリンダCE1を駆動して、パレツトに前記フツク
108を係合し、次に前記モータME2をB方向に
回転させて、パレツトをバツフア側からエレベー
タ昇降枠内に取り込むものである。バツフアから
のパレツトの引き出しが完了すると、ステツプ
S210でその旨の通知をバツフアに返す。そして、
ステツプS212以下に進む。 *バツフアによる上下パレツトの合体* 通知を受けたバツフアはステツプS188からス
テツプS190で第2の分離爪68を解除し、ステ
ツプS192で、 L1+L2+H[D] だけバツフア台52を上昇させて、上下に分離さ
れていたパレツト群を合体して、ステツプS196
で第1の分離爪66を戻し、ステツプS150に戻
つて、ロボツトからの次のパレツト準備指示を待
つ。尚、このステツプS150でのロボツトからの
指示待機位置を、ステツプS192での(L1+L2
H[D])だけ上昇した位置ではなく、原点位置
(第22A図の床上500mm)とするようにしてもよ
い。これは、本実施例のようにパレツト内の部品
個数がパレツトによつてバラバラであると、残個
数が1個になる時期も(予測は可能であるにして
も)ランダムであるからである。 *エレベータの入れ換え待機位置* 入れ換え位置への移動制御の説明をする前に、
入れ換え位置はどのようにして決定されるべきか
を説明する。本FACシステムでは、如何にロボ
ツトの動作を止めないように新たな部品を補給す
るか、且つ組立て手順の変更に如何に容易に対処
するかに主眼が置かれている。このような観点か
らみた場合に、どのように入れ換え位置を決定す
るかは大きな要素になる。 さて、前述した『簡略化構成例』においては、
ロボツトにより部品をピツクされたパレツトは上
方に移動する。ストツカの棚送りが常に上方に行
なわれることを考慮すると、他のパレツトをロボ
ツトが使用している最中に、残個数Zが零のパレ
ツトの入れ換えを行なつて、効率化を図ろうとす
ると、第27A図において、引き出し部154に
引き出されたときに、残個数が1個のときに、エ
レベータ、バツフアにパレツト入れ換え準備指示
を出しておき、その残1個のパレツトが0個にな
るのは、次に引き出し部154に引き出されたと
きであるから、その0個になつたパレツトが上方
に移動されて、下方のパレツトが引き出し部15
4に引き出されている最中に、新たなパレツトと
空のパレツトの入れ換えを行なうのが一番効率的
である。即ち、第27A図では、残個数0個のパ
レツトが図示の位置にあるうちに、エレベータが
パレツトの入れ換えを行なつてくれればよい。そ
こで、エレベータがどの程度の距離を移動下降し
てくれば、図示の入れ換え位置に到達するかを考
察する。 第27A図において、バツフア側の第2の分離
爪68とエレベータのスライド122とはその高
さ位置が整合しており、スムースな引き出しを可
能にしている。134は、空になつたパレツトを
ストツカの棚から引き出してスライドさせるため
の板であり、両スライド板間の距離は固定であ
る。従つて、エレベータが、分離されたパレツト
を枠内に引き込んだときの、スライド板134の
位置は床上から固定距離である(第22A図参
照)。そこで、エレベータが空になつたパレツト
をスライド板134に載せることができるように
移動するには、入れ換え対象のパレツトが載置さ
れている棚の番号Sは容易に知れるから、その棚
のテイーチング位置に至る距離がエレベータの移
動距離である。尚、第27A図では、バツフアか
らエレベータが引き出そうとしているパレツト
と、残個数0個のパレツトとが入れ換えられよう
としてあるかのように描かれているが、これは説
明の便宜上そのようになつたまでで、『簡略化構
成例』では、バツフアからパレツトがエレベータ
に引き出されようとしているときは、残個数0個
のパレツトは通常、入れ換準備指示の原因になつ
た残個数1のパレツトの筈である。 工程順と、パレツトの棚位置とが違つている場
合はどうか。このような場合は、工程がGが、
1,2,3……と推移すると、スタツカはS[G]
に従つて上下に移動する。第27B図において、
そのような一般例で、工程L(=G)のパレツト
がZ[G]=1となつた場合を示す。すると、エレ
ベータがバツフアと共に入れ換え準備を開始し
て、バツフアから分離位置で、新たなパレツトを
受け取り、エレベータの待機位置へ移動しようと
する。さてこのとき、ロボツトは既に次の工程
(L+1)のパレツトを要求しているから、スト
ツカの引き出し部154には、工程L+1のパレ
ツトが引き出されている。このときの工程Lだつ
たパレツトは第27C図に示した位置に移動して
しまつている。ここで留意すべきは、工程Gは、
1からその最大値まで一巡すると、再び同じ順序
で1から開始して同じ順序に従つて、変化する。
即ち、あるサイクルの工程Lで残個数1個となつ
たパレツト(S[L]に載置される)が、次の工
程L+1でS[L+1]のパレツトが引き出し部
154に引き出されているときに、存在する位置
は、工程が一巡して次のサイクルとなつて、再び
工程Lが巡つてきて、残個数が1個だつたパレツ
トの残個数が零個になり、更に、工程L+1でS
[L+1]のパレツトが引き出し部154に引き
出されているときの、工程Lのパレツトの位置に
等しい。従つて、残個数が1個になつたときに、
残個数が零個になつたときの入れ換え待機位置を
予想することは、一向に矛盾しないのである。 このような観点から、入れ換待機位置の演算を
第27D図を用いて説明する。第27D図の左側
には、ストツカの初期位置を示す。即ち、第1段
目の棚が引き出し位置にあるときの、第20段目の
棚の床上からの距離t0は第22A図からも300mm
である。ある工程Lで棚S[L]のパレツトが残
個数1個になつて、更に、工程L+1でS[L+
1]のパレツトが引き出し部154に引き出され
ているときは、工程Lだつた棚のパレツトは第2
7D図のような位置に移動している。この様子を
エレベータ側から見れば、第27D図に示すよう
に、棚S[E+1]の棚が引き出し位置にあると
きの、棚S[E]のパレツトの位置を演算するこ
とに等価である。即ち、第27D図から、その入
れ換え待機位置は、棚間距離が30mm、総棚数が20
個であることを考慮すると、 30×{20+S[E+1]−S[E]}+t0 である。こうして、エレベータによる入れ換え待
機位置が決定される。 尚、第27C図で、工程L+1のパレツトが引
き出し部154に引き出されて、残個数Z[L+
1]が1個を検出されると、2つ目の入れ換え準
備指示がロボツト制御のステツプS26から出さ
れ、これがキユーイングされることは前述した通
りである。 *待機位置への移動* さて、エレベータ制御プログラムのステツプ
S212は、残個数が1個になつた工程Eのパレツ
トのストツカ内の棚位置S[E]が、ストツカ内
でパレツトが積まれている最終棚であるか否かを
判断する。本実施例の総棚数20段のストツカの全
棚に、パレツトが積まれていれば、その最終段は
第20段目である。この判断の必要性は、最終段以
下には、棚そのものがないか、棚があつても、パ
レツトが工程に編入されていない棚(従つて、パ
レツトが無い)であるかも知れないからである。
即ち、本実施例では、最終段であるか否かによ
り、パレツトの入れ換え位置決定のアルゴリズム
を変更している。この最終段か否かの判断は、前
記S[E]の値と、変数テーブル中の棚位置情報
S(第21A図)の全ての値とを比較して、S
[E]が最大であるか否かを判断することによつ
てなされる。 最終段になつたときの制御の説明は後に譲ると
して、今、S[E]が最終段でないと判断された
とすると、ステツプS214に進み、前述した入れ
換え位置、 30×{20+S[E+1]−S[E]}+t0 を計算する。上記のようにして、入れ換え位置が
決定すると、ステツプS216でエレベータを移動
する。そして、この入れ換え待機位置で、ストツ
カからの、入れ換指示を待つ。 つまり、ロボツトが残個数1個のパレツトを検
出して、その検出に従つて、バツフア、エレベー
タに入れ換え準備指示を出し、その指示に応じ
て、エレベータがバツフアから新たなパレツトを
受けとつて、その新たなパレツトを持つて、入れ
換え待機位置までエレベータが移動してきたので
ある。 《残個数0の検出》 ロボツト側は、連続した工程のパレツトに残個
数1個を連続して発見したときは、2つまでの入
れ換準備指示を出せることは、第21B図に関連
して説明した通りである。即ち、それまでは、ロ
ボツトはバツフア、エレベータの動作とは独立し
て、ストツカから次々とを部品を取り出しては組
立てる作業を継続する。換言すれば、新たに3つ
目の残個数1個のパレツトを発見するまでに、少
なくとも最初に残個数1個となつたパレツトが先
に零になる筈であるということである。 残個数0の発見はステツプS34(第23A図)
で行なわれる。この検出があると、ステツプS36
で、フラグI[G]を1にして、次の制御を続行
する。即ち、ロボツトは、全工程の1サイクルが
一巡して、空になつたパレツトと同じ部品を要求
する工程に進むまでには、そのパレツトがストツ
カでエレベータにより入れ換えられることを期待
している。そして、少なくとも入れ換えられてい
ないときは、ステツプS16で、ストツカからの準
備完了を待つて、ロボツトは停止することにな
る。 *パレツト入れ換え* ストツカ側で、ロボツトがセツトしたI[G]=
1を検出するのは、ステツプS100(第24B図)
に来たときである。このフラグを検知したとき
は、前述の『簡略化構成例』の場合において、ス
トツカはどのような状態にあるかを、第24C図
により説明する。 第24C図は、ストツカの5段の各パレツト内
に夫々、最初、上から3,2,3,4,5個の部
品が収容されていたとする。 この状態でロボツトによる組立て(全工程)が
一巡すると、その部品個数は(2,1,2,3,
5)個となる。上から2段目のパレツトの引き出
し部154への引き出し時に、パレツトの入れ換
え準備指示をエレベータ、バツフアに送つてある
のは云うまでもない。さて、次のサイクルで、第
1段目のパレツトから部品を取り出すと、この第
1段目のパレツトも残1個になるから、このパレ
ツト準備指示はキユーイングされる。次に、第2
段目のパレツトから部品を取出すと、0個になる
から、この時点で、第2段目のI[G]フラグは
1にセツトされる。 この点を詳しく説明すると、この第2段目のパ
レツトから最後の部品を取り出すために、ストツ
カがこのパレツトを引き出し部154に引き出す
のは、ステツプS82(第24A図)である。そし
て、ステツプS82ステツプS84と進んで、ロボ
ツトにパレツトの引き出し完了を通知する。この
通知を受けたロボツトでは、ステツプS16ステ
ツプS18……ステツプS36でI[G]フラグをセ
ツトする。 ストツカ側では、ステツプS84ステツプS86
ステツプS88ステツプS90ステツプS92ス
テツプS100と進んで、I[L]=1を検知する。
換言すれば、ストツカ側が、残個数1個になつた
パレツトを引き出し部154に引き出して、それ
をロボツトがピツクし、ストツカがその残個数0
個のパレツトを内部に戻した時点で、I[L]=1
を検出するわけである。 I[L]=1をステツプS100で検出すると、ス
テツプS102に進んで、CHフラグを“1”にす
る。CHフラグをセツトするだけで、直ちに、入
れ換え動作を行なわないのは、この時点では、ロ
ボツト側への引き出し位置にあるストツカ棚には
残個数Zが零のパレツトが存在しており、一方次
の工程のパレツトには部品が存在するから、とり
あえずストツカが、ロボツトへの引き出し位置に
この次の工程のパレツトを進めて、ロボツトの動
作を阻害しないようにし、その時点で、入れ換え
要求を出せばよいからである。ステツプS102か
らステツプS104に進み、前述のエレベータのス
テツプS212と同じ理由により、S[L]が最大値
であるか、即ち、残個数が零となつたパレツトの
ストツカ棚が、ストツカ内での最終棚であるかを
調べる。 最終棚でない場合には、ステツプS106に進み、
残個数が0個になつた工程番号LをレジスタPに
一時退避させておく。この理由は、前述の、とり
あえずストツカがロボツトの動作を阻害しないよ
うにロボツトへの引き出し位置に次の工程(L+
1)のパレツトを進めるために、元の零となつた
工程番号Lを保持しておくためである。その上
で、前述のステツプS118〜ステツプS130で、工
程番号を先に進め、ステツプS72で、その次の工
程の棚位置にストツカを移動する。ステツプS74
では、既にCHフラグがセツトされているから、
ステツプS76で、エレベータに空のパレツトと新
たなパレツトとの入れ換え要求を送る。 もし、この時点で、既にエレベータが新たなパ
レツトを持つて入れ換え待機位置に到着していれ
ば、ストツカの制御とは独立して、エレベータに
より直ちにパレツトの入れ換えが開始される筈で
ある。前述したように、パレツトの入れ換え準備
は、残個数が1個になつた時点で開始されている
ので、ステツプS76で、エレベータに入れ換え要
求を出すときは、既にエレベータが入れ換え位置
に到着していることが大いに期待されるところで
ある。この点について第27E図を参照。 この入れ換え要求をエレベータに送つた上で、
ストツカ制御は、ステツプS78〜ステツプS82で、
残個数零のパレツトの次の工程のパレツトを引き
出し部154上に引き出し、ステツプS84〜ステ
ツプS92ステツプS94で、ロボツトのその次の
工程のパレツトの部品を組立てを行なわせ、ステ
ツプS94で、パレツトの入れ換え終了を待つ。こ
うして、なるべくロボツトの動作を阻害しないか
たちで、空パレツトの入れ換えが行なわれる。 エレベータの制御プログラムに戻る。ステツプ
S218で、ストツカからの入れ換え要求を待つて
いたエレベータは、上記要求を受けると、ステツ
プS220でパレツトの入れ換え動作を行なう。ス
テツプS220の具体的制御は、第26B図のステ
ツプS240〜ステツプS256に示されるが、その制
御による動作順序は第13A図〜第13G図に従
つているので、その説明は繰り返さない。第27
E図、第27F図と、第26B図の制御を関連付
けると、第27E図が、ステツプS240〜ステツ
プS246に対応し、第27F図がステツプS248〜
ステツプS256に対応する。また、βは第4図に
示したパレツトの38の厚さであり、本実施例では
12mmである。 エレベータがパレツトの入れ換えが終了する
と、ストツカ側に入れ換え完了通知を送る(ステ
ツプS222)。この通知を受けたストツカ側は、ス
テツプS94からステツプS96に進み、入れ換え対
象の工程Pのパレツトの残個数を元に戻す。そし
て、ステツプS98で、CHフラグをリセツトし、
同じくI[P]もリセツトする。そして、ステツ
プS100ステツプS118に進んで、次の工程L=
L+1に進み、ステツプS120……ステツプ
S130ステツプS72に戻つて、前述動作を繰り返
す。 *空パレツトの積み上げ* 一方、エレベータ側では、エレベータ下部に保
持した空パレツトを搬送機構76上に積み上げる
動作制御を行なう。 即ち、ステツプS226で、前回までの空パレツ
トの積み上げ高さQに、今回のパレツト高さH
[E]から、パレツトのエツジβを引いた値を加
えて、エレベータの下降位置を求める。即ち、下
降位置は、 Q+H[E]−β である。これは、第28図を参照すると、了解さ
れる。この下降位置にエレベータを移動して、エ
アシリンダCE4を解除して、空パレツトを積み上
げる。そして、積み上げると、積み上げ代α(=
7mm)の分だけ、パレツトは下になるから、更新
された積み上げ位置Qは、 Q=Q+H[E]−α である。次にステツプS234で、積み上げた空パ
レツトが、エレベータの動きを邪魔しないかを検
出するセンサS4(第1図のエレベータ下部に示さ
れた)位置まで達したかを調べる。もし達してい
れば、ステツプS236で搬送機構76を駆動して、
空パレツトを無人車位置まで搬送する。 かくして、空パレツトの入れ換えが終了し、ロ
ボツトの動作が停止されることなく、ロボツトへ
の部品供給と、ストツカへの部品補給が絶えるこ
となく行なわれる。 以上、本FACシステムの動作制御の基本形を
説明したが、本制御プログラムは、種々の点で、
効率化を追及して、工夫を凝らしてある。 *最終棚の入れ換え* 効率化の1つの手法が、最終棚の入れ換え次に
おける制御手順の変更である。本FACシステム
のストツカは、総棚数20段である。従つて、工程
順に上から下にパレツトが棚に載置されていると
きは、第20段目の下には、パレツトはない。ま
た、全工程に使われるパレツトを全て棚に載置し
ても、ストツカを満たさないような場合でも、最
下位置の棚の下にもパレツトがない。このよう
に、工程順に上から下にパレツトが棚に載置され
ているときは、前述した入れ換え位置の決定に従
つて最終段の棚の入れ換えを行なうと、次工程の
棚にはパレツトがないにも関わらず、そのパレツ
トの存在しない棚を引き出し部154位置まで、
移動させて、その上の入れ換え位置で空パレツト
を入れ換えることになる。しかし、これでは、ロ
ボツトは、パレツトの入れ換えが終了するまで
は、ステツプS16で引き出し完了を待つたまま、
組立て作業を停止させなくてはならない。 この不都合を解消するために、第24B図のス
テツプS104〜ステツプS116と、第26A図のス
テツプS212、ステツプS224がある。即ち、最終
段でパレツトの入れ換えが必要な場合は、その入
れ換え位置をストツカの引き出し位置(引き出し
部154のスライド板178の位置)で行なうの
である。この場合の入れ換え待機位置は、第27
G図に示すように、 30×S[E]+t0 である。従つて、エレベータ側では、ステツプ
S212ステツプS224に進んで、上記の式に従つ
て、待機位置を演算して、引き出し位置に移動
し、ステツプS218でストツカからの入れ換え要
求を待つ。 一方、ストツカ側では、ステツプS100で、入
れ換えフラグI[L]がセツトしていることを検
出すると、ステツプS102でCHフラグをセツトし
て、ステツプS104ステツプS108に進んで、ス
トツカに対して、入れ換え要求を出す。 その後の制御は、通常の棚位置の入れ換え動作
と同じであるので、その説明は省略する。 このようにして、入れ換えパレツトが最終であ
る場合には、ストツカのロボツト側への引き出し
位置にて、パレツトの入れ換えを行うので、ロボ
ツトの不必要な待ちが解消する。特に、工程順に
上から下にパレツトが棚に載置されているときに
有効である。 *入れ換え準備指示のキユーイング* 効率化のもう1つの工夫がキユーイングであ
る。このキユーイングは次のような背景から必要
となつている。即ち、バツフアによるパレツトの
分離に要する時間やエレベータの入れ換え待機位
置への移動時間等といつた、入れ換え準備に要す
る総時間が、ロボツトの組立ての1工程の時間に
要する時間よりも短かくなるように、各モジユー
ルの動作速度(例えばモータの回転速度等)を設
定できれば、ロボツトからバツフア、エレベータ
に対して、複数の入れ換え準備指示(ステツプ
S26)が出されることはない。しかし、前者の時
間が長い場合も考えられる。このような場合は複
数の前記指示が出されることが考えられ、そのよ
うな場合に対処するために、その指示をキユーイ
ングする必要があるのである。例えば、連続した
2つの工程で、パレツト内の総個数も同じ場合
で、部品の消耗のし方が同じ場合は、連続して、
入れ換え準備指示が出る可能性がある。特に、上
記連続した2工程(この2工程をストツカで、L
とL+1とする)で、棚位置S[L]とS[L+
1]が連続しない場合は、ストツカの上下運動が
発生し、パレツトの入れ換えに時間がかかるので
ある。このような場合に、第21B図に示すよう
に、入れ換え準備指示をキユーイングすると、ロ
ボツトの動作が停止されることはない。バツフア
で、1つの入れ換え準備を行なうために、パレツ
トの分離を行なつて、その分離したパレツトをエ
レベータに渡した後に、直ちにキユーイングされ
ている次の入れ換え指示をキユーから取り出し
て、次のパレツト分離動作を行なうことができる
からである。尚、本実施例では、キユー個数を2
個にしているが、必要に応じて増やしてもよい。 *初期稼働状態設定* 前述の制御では、ストツカにパレツトが載置さ
れていることを前提にして説明した。そこで、こ
のストツカにパレツトを挿入する初期化制御を第
29図に従つて説明する。この初期設定では、ロ
ボツト、ストツカは動作しないで、バツフアとエ
レベータが、停止しているストツカの棚にパレツ
トを挿入する。 先ず、ステツプS300が無人車から段積みされ
たパレツトを受けとる。ステツプS302で、カウ
ンタnを1にセツトする。ステツプS304で、n
段目のパレツトを分離位置まで移動し、ステツプ
S306でそのパレツトを分離する。ステツプS308
では、エレベータに分離完了を通知して、ステツ
プS310で、エレベータによるパレツトの引き出
し完了を待つ。 一方、エレベータ側では、プログラムのスター
トと同時に、ステツプS352で、分離位置まで移
動し、ステツプS354で、バツフアからの分離完
了通知を待つている。この通知があると、バツフ
アが設定したカウンタにより、ストツカの棚位置
を、 STP=TP[n] から演算して、その位置まで移動し、ステツプ
S358で、このパレツトを棚内に押し込む。そし
て、ステツプS360で移動完了をバツフアに通知
して、ステツプS352で、次のパレツトを待つ。 バツフアはこの通知を受けると、ステツプ
S312で、カウンタnを更新する。この更新は、
ステツプS300で無人車からもらつたパレツトの
厚さ情報から、今ストツカに移載したパレツトの
必要棚数を計算して、次のパレツトを挿入する棚
番号を計算するようにする。ステツプS314では、
バツフア台に残りのパレツトがあるかを判断し
て、残つていれば、次のパレツトを分離するため
に、ステツプS300に戻る。 このようにして、初期稼働状態設定が終了す
る。 《変形例の説明》 この発明は、上述した一実施例の構成に限定さ
れることなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲
で種々変形可能であることは言うまでもない。 以下に、上述した一実施例における種々の変形
例について、詳細に説明する。尚、以下の説明に
おいて、上述した一実施例の構成と同一の部分に
関しては、同一符号を付して、その説明を省略す
る。 第1の変形例の説明 先ず、上述した一実施例のバツフア22におい
ては、ロボツト12により、パレツトp内の部品
xの残り個数が1個になされたことが認識され、
その後、この部品xが組立動作に用いられてパレ
ツトが空になされた時点で、この空パレツト
p′を、部品xが満載されたパレツトpと入れ換え
る動作を、ロボツト12の動作を何等阻害するこ
となく実行出来るようにするために、残り個数が
1個と認識された時点で、残り個数が1個になさ
れた部品xと同一の部品xが満載されたパレツト
pを、バツフア22から取り込むことが出来るよ
うに、分離機構64を介して、バツフア22にお
いて他のパレツトpから分離するように構成して
いる。 しかしながら、この発明は、上述した構成に限
定さえることなく、このバツフア22は分離機構
64を備えることなく、第31図乃至第34図に
第1の変形例として示すように、バツフア台52
上に複数個段積みされたパレツトp1,p2,p3……
を一括して互いに分離する段ばらし機構250を
備えるように構成しても良い。 *段ばらし機構の構成* 即ち、第31図に示すように、この段ばらし機
構250は、バツフア台52の上方において、各
起立板46a,46bの互いに対向する内面に、
各々、搬送方向dに沿つて延出した複数の分離爪
取付板252が、上下方向に沿つて夫々配設され
ている。ここで、互いに対向する一対の分離爪取
付板252は、各々のパレツトpのフランジ部3
8に上下方向に関して掛止されないように構成さ
れている。尚、この第1の変形例においては、上
述したバツフア台52は、一実施例の場合と事な
り、無人車20のパレツト載置台32と同一高さ
位置に固定されている。 ここで、各起立板46a,46bにおける全て
の分離爪取付板252は、各々の両端を、上下方
向に沿つて延出するように対応する起立板46
a,46bに固定されたガイド軸254a,25
4bに沿つて、上下方向に移動可能に支持されて
いる。尚、各ガイド軸254a,254bの上端
は、固定具256a,256bを夫々介して、対
応する起立板46a,46bの上端に固定され、
下端は、バツフア台52に固定されている。 また、第32図に示すように、各分離爪取付板
252の中央部には、エアーシリンダCD1が一体
に取り付けられており、このエアーシリンダCD1
のピストン258は下方に向けて延出するように
構成されている。このピストン258の下端は、
直下方に位置する分離爪取付板252に取り付け
られたエアーシリンダCD1の上端に固着されてい
る。ここで、各エアーシリンダCD1は、2本の入
力端260a,260bを備えており、一方の入
力端260aは、ピストン258より上方のシリ
ンダ室に連通し、他方の入力端260bは、ピス
トン258より下方のシリンダ室に連通してい
る。 一方、全てのエアーシリンダCD1の一方の入力
端260aは、一方の導入パイプ262aを介し
て、切り換え弁264の一方の出力端264aに
接続され、他方の入力端260bは、他方の導入
パイプ262bを介して、上述した切り換え弁2
64の他方の出力端264bに接続されている。
ここで、この切り換え弁264の入力端264c
は、導入パイプ262cを介して、図示しないコ
ンプレツサに接続されている。 以上のような構成により、例えば、切り換え弁
264において、一方の出力端264aから高圧
空気が出るように、この切り換え弁264が切り
換えられている場合には、この高圧空気は、一方
の導入パイプ262aを介して、各エアーシリン
ダCD1のピストン258より上方のシリンダ室に
導入され、各ピストン258は下方に付勢される
ことになる。換言すれば、この高圧空気がエアー
シリンダCD1の一方の入力端260aに供給され
ることにより、第32図に示すように、互いに隣
接する分離爪取付板252の間は広げられること
になる。 一方、切り換え弁264において、他方の出力
端264bから押圧空気が出るように、この切り
換え弁264が切り換えられている場合には、こ
の高圧空気は、他方の導入パイプ262bを介し
て、各エアーシリンダCD1のピストン258より
下方のシリンダ室に導入され、各ピストン258
は上方に付勢されることになる。換言すれば、こ
の高圧空気がエアーシリンダCD1の他方の入力端
260bに供給されることにより、第33図に示
すように、互いに隣接する分離爪取付板252の
間は狭められることになる。 ここで、第33図に示す狭められた状態におい
ては、例えば、パレツトpが、全て、厚さが25mm
のパレツトp1である場合には、分離爪取付板25
2の配設ピツチは、25−7=18mmに設定されてい
る。また、第32図に示す広げられた状態におい
ては、7mmの嵌合代から離脱させなければならな
いので、分離爪取付板252の配設ピツチは、上
述した25mmより長い、例えば、30mmに設定される
ことになる。換言すれば、第33図に示す状態か
ら、各シリンダCD1の一方の入力端260aに高
圧空気が供給されることにより、ピストン258
は、12mmだけ下方に押し出され、分離爪取付板2
52の配設ピツチが広げられることになる。 また、第34図に示すように、この段ばらし機
構250は、各分離爪取付板252の下面に、搬
送方向dに直交する方向に沿つて進退自在に夫々
設けられた分離爪266を備えている。即ち、互
いに対向する一対の分離爪266は、各々のパレ
ツトpのフランジ部38に下方から掛止される突
出位置と、フランジ部38から離間した引き込み
位置との間で進退自在に構成されている。また、
各分離爪取付板252の下面であつて、対応する
分離爪266より外方に位置した状態で、この分
離爪266を進退駆動するためのエアーシリンダ
CD2が取着されている。このエアーシリンダCD2
ピストン268は、搬送方向dに直交する方向に
沿つて往復駆動されるものであり、これの先端
は、対応する分離爪266に接続されている。 以上のような構成により、エアーシリンダCD2
に高圧空気が供給されていない状態において、ピ
ストン168は引き込み位置に付勢されており、
全ての分離爪266は、対応するパレツトp1のフ
ランジ部38から離間した状態に設定されてい
る。ここで、エアーシリンダCD2に高圧空気が供
給されることにより、分離爪266は、引き込み
位置から突出位置まで突出され、各分離爪266
は、対応するパレツトp1のフランジ部38に下方
から掛止可能な状態となる。 *段ばらし機構の動作* 以上のように構成される段ばらし機構250に
おいて、以下に、その一括段ばらし動作を説明す
る。 先ず、バツフア台52上に、複数のパレツトp1
が段積みされた状態で搬送されて来た時点で、上
述したエアーシリンダCD2に高圧空気が供給され、
分離爪266は、引き込み位置から突出位置まで
偏倚され、対応するパレツトp1のフランジ部38
に下方から掛止可能な状態に設定される。この
後、エアーシリンダCD1の第1の入力端に高圧空
気が供給され、各分離爪266は、これの配設ピ
ツチを広げられるように上方に偏倚される。この
ようにして、各分離爪266は、下方からフラン
ジ部38に掛止して、各パレツトp1は、直下方に
位置するパレツトp1から側方に引き出し可能に分
離された状態に設定されることになる。 以上詳述したように、この第1の変形例によれ
ば、バツフア台52上に載置された複数のパレツ
トp1は、この段ばらし機構250を利用すること
により、一度に、全てのパレツトp1を互いに分離
して、側方に引き出し可能な状態に設定すること
が出来るようになる。このため、上述したように
して、ロボツト12から、残り個数が1個になさ
れたと認識された部品と同一の部品が収納された
パレツトp1が、バツフア台52上の何の高さ位置
にあろうとも、その位置からパレツトp1をエレベ
ータ26に引き出すことが出来るようになり、動
作時間が一実施例の分離機構64を用いた場合と
比較して、良好に短縮されることになる。 尚、このようなバツフアを備えたFACシステ
ムの制御であるが、バツフアにより分離されたパ
レツトのエレベータへの引き出し位置も、個々の
パレツトにおいて固定されている。従つて、エレ
ベータのパレツト入れ換え準備における待機位置
は、どのパレツトをバツフアから引き出すかによ
つて異なる。そのためには、エレベータ側も、バ
ツフア側と同じく、第25A図に示したような情
報ももつていれば、ロボツトからの入れ換え準備
指示があつて、どの位置にある部品をストツカが
必要としているかを、この情報から知ることがで
きる。 第2の変形例の説明 次に上述した一実施例のエレベータ26におい
ては、入れ換え機構96の3つのフツク108,
116,126を搬送方向dに沿つて移動させる
ための駆動源として、共通のサーボモータME2
用いるように説明したが、この発明は、このよう
な構成に限定されることなく、第35図乃至第3
9図に第2の変形例として示すように、部品xの
満載されたパレツトpを搬送方向dに沿つて移動
させるためにフツク108,116を駆動するた
めの駆動モータと、空パレツトp′を搬送方向dに
沿つて移動させるためにフツク126を駆動させ
るための駆動モータとを別々に設けるように構成
しても良い。 *エレベータの説明* 即ち、第35図に示すように、この第2の変形
例に係わるエレベータ300は、その上面及び下
面にガイド溝102,132が夫々形成されてい
ないことを除いて、一実施例のエレベータ本体8
6と同様なエレベータ本体86を備えている。ま
た、入れ換え機構96は、エレベータ本体86の
上板86aの下面に取り付けられた部品xが満載
されたパレツトpの入れ換え用の実パレツト入れ
換え機構96aと、エレベータ本体86の下板8
6bの下面に取り付けられた空パレツトp′の入れ
換え用の空パレツト入れ換え機構96bとから構
成されている。 この実パレツト入れ換え機構96aは、第36
図及び第37図に示すように、エレベータ本体8
6の上板86aの下面に、一対の第1のガイド部
材302a,302bを搬送方向dに沿つて延出
した状態で備えている。そして、両第1のガイド
部材302a,302bには、第1のスライド板
304が搬送方向dに沿つて往復動可能に支持さ
れている。 ここで、この第1のスライド板304の中央部
には、後述する第1のボールねじ306が螺合す
る突出部308が一体に形成されている。この第
1のボールねじ306は、その前後両端を上板8
6aの下面に固定された一対の第1の回転支持部
材310a,310bを介して回転可能に支持さ
れている。また、この第1のボールねじ306
は、第1のサーボモータM1により回転駆動する
ように構成されている。このようにして、第1の
サーボモータM1の回転軸の回転により、第1の
ボールねじ306が回転駆動され、もつて、第1
のスライド板304が搬送方向dに沿つて往復動
されることになる。 この第1のスライド板304は、搬送方向dに
直交する方向に沿つて延出するように形成されて
おり、この第1のスライド板304の両端には、
上述した一実施例と同様に、バツフア22側に第
1のフツク108を、エアーシリンダCE1を介し
て進退自在に、また、ストツカ24側に第2のフ
ツク116を、エアーシリンダCE2を介して進退
自在に、夫々備えられている。この一対の第1及
び第2ののフツク108,116は、前述した各
パレツトp1,p2,p3……のフランジ部38に形成
されたエレベータ26側の第1の切り欠き部38
aと、無人車20側の第2の切り欠き部38bと
に、夫々、両側から係合可能な形状に形成されて
いる。 ここで、エレベータ本体86の上板86aの下
面には、第1又は第2のフツク108,116に
係合され、第1のサーボモータM1の回動駆動に
応じて引き込み/押し出しされるパレツトpを摺
動自在に支持する一対の固定スライドガイド31
6が配設されている。即ち、両固定スライドガイ
ド316は、引き込み/押し出しされるパレツト
pの両側のフランジ部38の下面に摺動自在に設
定されている。 尚、両固定スライドガイド316の上端縁の、
エレベータ本体86の下板86bからの高さは、
最大高さである100mmの高さを有するパレツトp3
を摺動自在に支持するに充分な高さに設定されて
いる。 一方、前述した空パレツト入れ換え機構96b
は、エレベータ本体86の下板86bの下面に、
一対の第2のガイド部材322a,322bを搬
送方向dに沿つて延出した状態で備えている。そ
して、両第2のガイド部材322a,322bに
は、第2のスライド板324が搬送方向dに沿つ
て往復動可能に支持されている。 ここで、この第2のスライド板324の中央部
には、後述する第2のボールねじ326が螺合す
る突出部328が一体に形成されている。この第
2のボールねじ326は、その前後両端を下板8
6bの下面に固定された一対の第2の回転支持部
材330a,330bを介して回転可能に支持さ
れている。また、この第2のボールねじ326
は、第2のサーボモータM2により回転駆動する
ように構成されている。このようにして、第2の
サーボモータM2の回転軸の回転により、第2の
ボールねじ326が回転駆動され、もつて、第2
のスライド板324が搬送方向dに沿つて往復動
されることになる。 この第2のスライド板324は、搬送方向dに
直交する方向に沿つて延出するように形成されて
おり、この第2のスライド板324の下面の両端
には、ストツカ24側に第3のフツク126を一
体に備えたフツク部材332が、搬送方向dに直
交する方向に沿つてスライド可能に夫々取り付け
られている。この第3のフツク126は、前述し
た各パレツトp1,p2,p3……のフランジ部38に
形成された無人車20側の第2の切り欠き部38
bに、両側から係合可能な形状に形成されてい
る。 一方、スライド板324の両端には、搬送方向
dに直交する方向に沿つて延出した状態で、第2
のエアーシリンダC2が取り付けられている。こ
の第2のエアーシリンダC2の第2のピストン3
34の先端部に、前述したフツク部材332が接
続されている。このようにして、第2のエアーシ
リンダC2の駆動に応じて、第3のフツク126
は、フランジ部38の第2の切り欠き部38bに
係脱すべく往復駆動されることになる。 また、エレベータ本体86の下板86bのに
は、この第3のフツク126によりストツカ24
から取り出された空パレツトp′を摺動自在に受け
るための一対の可動スライドガイド336が配設
されている。ここで、両可動スライドガイド33
6は、ここに受けた空パレツトp′を、前述した搬
出機構76の搬出ローラ78群上に載置するため
に、搬送方向dに直交する方向に沿つて、換言す
れば、ここに受けた空パレツトp′から離脱するよ
うに、摺動可能に設定されている。即ち、第38
図及び第39図に示すように、両可動スライドガ
イド336は、スライド部材338を夫々介し
て、エレベータ本体86の下板86bの下面に、
摺動可能に取り付けられている。一方、下板86
bの下面の両側には、可動スライドガイド336
を往復駆動するための第3のエアーシリンダC3
が取り付けられている。この第3のエアーシリン
ダC3の第3のピストン340の先端部に、前述
した可動スライドガイド336が接続されてい
る。このようにして、第3のエアーシリンダC3
の駆動に応じて、可動スライドガイド336は空
パレツトp′のフランジ部38に係脱すべく往復駆
動されることになる。 以上のように構成される実パレツト入れ換え機
構96aと空パレツト入れ換え機構96bとを有
する入れ換え機構96において、パレツトp及び
パレツトp′の入れ換え動作は、第1及び第2のフ
ツク108,116が同時に駆動されることを除
いて、上述した一実施例における入れ換え機構9
6の入れ換え動作と同様であるので、その説明を
省略する。 以上詳述したように、この第2の変形例におい
ては、実パレツトpの入れ換えに際しての駆動源
と、空パレツトp′の入れ換えに際しての駆動源と
を、別々のサーボモータM1,M2から構成するよ
うにしても、上述した一実施例の構成と同様の効
果を奏することが出来るものである。 尚、この第2の変形例に係る制御は、前記一実
施例においてエレベータの1つのモータにより3
つのフツクを駆動していたのを、2つのモータに
より駆動しているというに過ぎないので、その説
明は省略する。 第3の変形例の説明 次に上述した一実施例のエレベータ26におい
ては、入れ換え機構96に3つのフツク108,
116,126を設け、実パレツトpの取り込
み・押し出し用として、第1及び第2のフツク1
08,116を上段に配設し、空パレツトp′の引
き込み用として、第3のフツク126を下断に配
設するように説明したが、この発明は、このよう
な構成に限定されることなく、第40図及び第4
1図に第3の変形例として示すように、この入れ
換え機構350は、第3のフツクを除去した状態
で、第1及び第2のフツク108,116のみを
備えるように構成しても良い。 *入れ換え機構の説明* 即ち、第40図に示すように、このエレベータ
26のエレベータ本体86は、これの下板86b
の中央部分が搬送方向dに沿つて切り取り部86
cが形成されており、この切り取り部86cを介
して、パレツトpが搬送方向に沿つて通過可能な
状態に形成されている。 ここで、前述したスライド板106の両端に
は、搬送方向dに沿つて延出した状態で、エアー
シリンダ支持板112が夫々固着されている。こ
のエアーシリンダ支持板112のバツフア22側
端部には、第1のフツク108を往復駆動するた
めの第1のエアーシリンダCE1が取り付けられて
いる。この第1のエアーシリンダCE1の第1のピ
ストン114の先端部に、前述した第1のフツク
108が接続されている。このようにして、第1
のエアーシリンダCE1の駆動に応じて、第1のフ
ツク108はフランジ部38の第1の切り欠き部
38aに係脱すべく往復駆動されることになる。 また、このスライド板106のストツカ24側
の側面の両端部には、第2のフツク116が第2
のフツクスライド部材118を介して、スライド
板106の長手軸方向に沿つて、換言すれば、搬
送方向dに直交する方向に沿つてスライド可能に
取り付けられている。この一対の第2のフツク1
16は、前述した各パレツトp1,p2,p3……のフ
ランジ部38に形成された無人車20側の第2の
切り欠き部38bに、両側から係合可能な形状に
形成されている。 一方、スライド板106の両端に固着されたエ
アーシリンダ支持板112のストツカ24側端部
には、第2のフツク116を往復駆動するための
第2のエアーシリンダCE2が取り付けられている。
この第2のエアーシリンダCE2の第2のピストン
120の先端部に、前述した第2のフツク116
が接続されている。このようにして、第2のエア
ーシリンダCE2の駆動に応じて、第2のフツク1
16はフランジ部38の第2の切り欠き部38b
に係脱すべく往復駆動されることになる。 ここで、エレベータ本体86の下板86b上に
は第1のフツク108によりバツフア22から取
り込まれた実パレツトp、及び、の第2のフツク
116によりストツカ24から引き込まれた空パ
レツトp′を摺動自在に受けるための一対の可動ス
ライドガイド352が配設されている。 ここで、両可動スライドガイド352は、ここ
に受けた空パレツトp′を、前述した搬出機構76
の搬出ローラ78群上に載置するために、搬送方
向dに直交する方向に沿つて、換言すれば、ここ
に受けた空パレツトp′から離脱するように、摺動
可能に設定されている。即ち、エレベータ本体8
6の下板86b上には、搬送方向dに直交する方
向に沿つて可動スライドガイド352を摺動支持
するために、スライド部材354が取り付けられ
ている。 また、下板86b上には、切り取り部86cの
搬送方向dに沿う両側縁の中央部に隣接した状態
で、可動スライドガイド352を往復駆動するた
めの第4のエアーシリンダCE4が取り付けられて
いる。この第4のエアーシリンダCE4の第4のピ
ストン256の先端部に、前述した可動スライド
ガイド352が接続されている。このようにし
て、第4のエアーシリンダCE4の駆動に応じて、
可動スライドガイド352は空パレツトp′のフラ
ンジ部38に係脱すべく往復駆動されることにな
る。 以上のように、第3の変形例に係わる入れ換え
機構350を構成することにより、この可動スラ
イドガイド352上に、一旦空パレツトp′をスト
ツカ24から引き込んだ後において、この空パレ
ツトp′を一旦、搬出機構76上に載置して、この
入れ換え機構350から取り外すべく、下降す
る。そして、このように、この入れ換え機構35
0から空パレツトp′を離して、エレベータ本体8
6内が再び空になされた状態で、今度は、バツフ
ア22において分離された実パレツトpを受け取
るべく、上昇させて、分離位置に隣接する高さ位
置まで移動させる。この分離位置において、バツ
フア22から実パレツトpを受け取り、この実パ
レツトpを、今度は、空パレツトp′を引き込んで
空になつたストツカ24の所定位置へ、押し出す
ことになる。 このようにして、一連のパレツトの入れ換え動
作が終了する。 *制御* 第42A図〜第42H図を用いて、この第3の
変形例に係るエレベータの動作をストツカの動き
と共に説明する。この変形例の制御について、ロ
ボツト、ストツカ、バツフアに関しては、ロボツ
トがステツプS26で、前記基本実施例の制御は修
正を要しないので、ロボツトは第23A図、第2
3B図を、ストツカは第24A図、第24B図
を、バツフアは第25B図、第25C図を援用す
る。そして、エレベータについては、第42A図
〜第42H図により、制御動作のシーケンスを説
明する。この変形例のエレベータは、基本実施例
にあつた下部の空パレツト引き出し機構が取り除
かれているので、そのために、先にストツカから
の空パレツトの引き出し空パレツトの段積み
新パレツトの挿入というシーケンスをとる。 第42A図において、工程番号L0のパレツト
(棚S[L0]に載置)が残個数Z[L0]=1になつ
たとすると、ロボツトはこの時点で、バツフア、
エレベータに対しパレツト入れ換え準備の指示を
出す。この準備指示を受けたバツフアは、前述の
基本実施例のバツフア制御に従つて工程L0(=
D0)の部品名等から、その補給パレツトがバツ
フア台52の何段目に載つているかを調べ(第2
5A図参照)、そのパレツトを分離位置において
分離する。一方、入れ換え準備指示を受けた変形
型エレベータは、その入れ換え待機位置に移動す
る。その待機位置とは、工程L0におけるストツ
カS[L0]の位置である。この待機位置にエレベ
ータが到着したときは、第42B図に示す如く、
ストツカの工程は別の工程L′に移行しているであ
ろう。工程が一巡して、前記棚S[L0]のパレツ
トがロボツトの引き出し台154位置に来たとき
は、残個数Z[L0]は零になつている。すると、
ここで、空パレツトの、ストツカ側からエレベー
タ側への引き出しが行なわれる(第42C図〜第
42D図)。空パレツトをエレベータが取り込ん
だら、エレベータは下降して搬送機構76の上に
空パレツトを積み上げる(第42E図)。この状
態では、エレベータはいかなるパレツトも保持し
ていない。 その後、エレベータはバツフアの分離位置まで
上昇し、分離されている新たなパレツトを取り込
む。この取り込みを終了すると、エレベータは、
バツフアに対し、この取り込み終了の完了通知を
送り、更に動きを停止して待つているストツカ
の、S[L0]の位置まで下降する(第42F図)。
このストツカの待機位置まで下降したエレベータ
は、新たなパレツトをストツカに押し込んで(第
42G図、AH図)、ストツカに対して入れ換え
終了通知を送る。この通知を受けたストツカはロ
ボツト側への部品供給を再開する。 上述したように、この第3の変形例において
は、空パレツトp′と実パレツトpとの入れ換え動
作に、前述した一実施例の場合と比較して多少の
時間はかかるものの、入れ換え機構350の構成
が簡略化され、コストの低減を図ることが可能と
なる。 第4の変形例の説明 *構成* また、上述した一実施例の搬出機構76におい
ては、下降したエレベータ26から離された空パ
レツトp′を段積みされた状態で保持しておき、こ
の段積みされた数が所定の値に至つた時点で、こ
の搬出機構76を駆動して、バツフア台52の下
方、即ち、無人車20の空パレツト載置台に隣接
位置まで搬出するように構成されており、特に、
この搬出機構76は、下方で固定された状態に
(上下動不能に)設定されるように説明したが、
この発明は、このような構成に限定されることな
く、第43図乃至第44図に第4の変形例として
示すように、エレベータ26の下方に位置する搬
出機構76の部分が、上下動可能に構成され、所
謂リフト機構を備えるように構成しても良い。 即ち、第43図に示すように、この第4の変形
例に係わる搬出機構76は、バツフア台52の下
方に位置する固定搬送機構400と、エレベータ
26の下方に位置するリフト機構402とを備え
ている。ここで、固定搬送機構400は、一実施
例において説明した搬送機構76と同様の構成で
あるため、その説明を省略する。 一方、リフト機構402は、図示するように、
エレベータ26を構成する支柱82a,82b,
82c,82dに取り付けられたガイド部材88
には、エレベータ本体86が取着される摺動部材
90より下方に位置した状態で、他の摺動部材4
04が摺動自在に取着されている。これら4個の
摺動部材404に四隅が取着された状態で、リフ
ト台406が上下動可能に配設されている。この
リフト台406上には、これが最下位置にもたら
された状態で、固定搬出機構400に設けられた
搬出ローラ78a群と水平状態に整合されて配設
される搬出ローラ78b群が設けられている。 また、図中、向う側の支柱82b,82dの間
の空間に入り込んだ状態で、このリフト台406
の側面には、突出片408が一体に取着されてい
る。そして、両支柱82b,82dに架け渡され
た状態で、エアーシリンダ取り付け部材410
が、水平に延出して、設けられている。このエア
ーシリンダ取り付け部410の上面には、ピスト
ン412を下方に突出した状態で、エアーシリン
ダCLが取り付けられている。このピストン41
2の下端は、上述した突出片408の上面に固着
されている。 尚、このエアーシリンダCLは、これのピスト
ン412の突出量を任意に設定可能に、図示しな
いブレイキ機構を備えているものである。また、
このエアーシリンダCLは、通常状態において、
ピストン412を最大量突出した状態に保持され
ており、これに高圧空気が供給されることによ
り、ピストン412を引き上げるように、換言す
れば、突出量を減じて、リフト台406を上昇駆
動させるように構成されている。 一方、上述したシリンダ取り付け部材410の
下面には、これから下方に延出した状態で、セン
サ取り付け部材414が取着されている。このセ
ンサ取り付け部材414には、上下動されるリフ
ト台406に対向可能な状態で、3個のセンサ
S1,S2,S3が、上下方向に沿つて並設されてい
る。 これらセンサS1,S2,S3は、このリフト台40
6に載置された空パレツト群p′の最上位置のリフ
ト位置(上昇待機位置)を以下に述べる理由によ
り3種類だけ変更制御するため、換言すれば、リ
フト台406上にエレベータ本体86から空パレ
ツトp′を放つ際に、このリフト台406を予め上
昇待機させておく位置を3種類に変更制御するた
めに配設されている。 即ち、第44図に示すように、最下位置にある
エレベータ本体86の下部に保持された空パレツ
トp1′,p2′,p3′の高さに応じて、基台からこの
空パレツトp1′,p2′,p3′の底面までの高さは、
変化することになる。このため、エレベータ本体
86の下部に保持された空パレツトp1′,p2′,
p3′が、リフト台406上の空パレツト群p′の上
に放たれる際におけるエレベータ本体86の下降
制御は、複雑になると共に、リフト台406をど
こまで上昇させればよいのかの判断が困難にな
る。 換言すれば、エレベータ26における空パレツ
トp1′,p2′,p3′の引き込み動作が行なわれてい
る間に、リフト台406を所定の上昇待機位置ま
で上昇させておけば、エレベータ本体86の下降
時間は、最短になされ、これ以降の動作が、迅速
に行なわれることになる。このようにして、これ
らセンサS1,S2,S3は、エレベータ本体86の下
降制御を簡略化すること、且つ、下降時間を短縮
化することを目的として、リフト台406を、リ
フト台406上に重ねられる空パレツトp1′,
p2′,p3′の高さに応じて、極力、上昇待機位置に
待機させておく為に設けられている。 このため、最上位置のセンサS1は、エレベータ
本体86が、最下位置にある状態で、エレベータ
本体86の下部に保持した空パレツトp′の高さが
25mmである場合において、この空パレツトp1′の
下面の高さ位置から、所定距離Lだけ下方に位置
するように設定されている。 また、2番目の高さ位置にあるセンサS2は、セ
ンサ1より25mmだけ下方に位置するように設定さ
れている。即ち、2番目のセンサS2は、エレベー
タ本体86が、最下位置にある状態で、エレベー
タ本体86の下部に保持した空パレツトp′の高さ
が50mmである場合において、この空パレツトp2
の下面の高さ位置から、前述した所定距離Lだけ
下方に位置するように設定されている。 更に、3番目の高さ位置にあるセンサS3は、セ
ンサS2より50mmだけ下方に位置するように設定さ
れている。即ち、3番目のセンサS3は、エレベー
タ本体86が、最下位置にある状態で、エレベー
タ本体86の下部に保持した空パレツトp′の高さ
が100mmである場合において、この空パレツト
p3′の下面の高さ位置から、前述した所定距離L
だけ下方に位置するように設定されている。 ここで、この所定距離Lは、この間隔を存した
状態で、エレベータ本体86から空パレツトp1′,
p2′,p3′がリフト台406上に載置された空パレ
ツトp′上に放たれた場合において、良好に、この
放たれた空パレツトp1′,p2′,p3′がリフト台4
06上の空パレツトp′上に重ねられるに充分な僅
かな距離に設定されている。 このようにして、エレベータ本体86は、これ
に支持した空パレツトp1′,p2′,p3′を、リフト
台406上に載置された空パレツトp′上に移す際
においては、リフト台406が、予じめ、これに
載置された空パレツトp′の最上位置を、エレベー
タ本体86の最下位置及びこれに保持した空パレ
ツトp1′,p2′,p3′の高さに対応した上昇待機位
置にもたらされている。この結果、エレベータ本
体86は、単に、これの最下位置まで、下降動作
すれば良くなり、下降制御が簡単になると共に、
下降時間が最短になされることになる。 *制御* 以上のように構成されたこの第4の変形例にお
いて、以下に、その動作制御の概略を第45図を
用いて説明する。この変形例の制御は第26A図
のステツプS226〜ステツプS236が変更されるも
のである。即ち、ストツカの制御のステツプS76
若しくはステツプS108において、空パレツトp′の
入れ換え要求がエレベータに出されると、エレベ
ータ本体の方は前述した所定の動作を行なつて、
ステツプS220(第26A図)で空パレツトp′と新
たなパレツトpとの入れ換えを行なう。 一方、リフト機構側も前記入れ換え要求をステ
ツプS420(第45図)で待つていて、この要求が
あると、ステツプS422でエレベータに保持され
ている空パレツトの厚さを知る。この厚さの種類
が分ると、ステツプS424で、エアシリンダCL
駆動して、その厚さに対応した前述の3つのセン
サS1〜S3位置のいずれかにまでリフト台406を
上昇させる。そして、ステツプS426で、待機位
置到着通知をエレベータ側に送りつつ、エレベー
タ側からの空パレツトp′放出通知を待つ。 一方、パレツト入れ換えを終了したエレベータ
は、ステツプS222(第26A図)でこの通知をス
トツカに送って、ステツプS400(第45図)で、
第43図に示した位置までエレベータ本体を下降
させる。そして、この位置で、リフト機構からの
待機位置到着通知を待つ。リフト機構側からの通
知があつた時点では、エレベータ下部に保持され
た空パレツトp′と、リフト台406上の最上位空
パレツトp′との距離は略Lまで近接しているのは
前述した通りである。そこで、ステツプS404で
エレベータ下部に保持されている空パレツトを放
出し、ステツプS406でリフト機構側に放出通知
を送る。 放出通知を受けたリフト機構側は、ステツプ
S428からステツプS430に進んで、リフト台40
6を床位置まで下降させる。この時点で、今積み
上げられた空パレツトp′が最大高さセンサ位置に
達するかを調べる。最大位置高さに達していると
エレベータの上下動に支障をきたすから、ステツ
プS434で、固定搬送機構400を駆動して、段
積みされた空パレツトを搬出する。 このようなエレベータ及びリフト機構の制御に
より、エレベータ本体86は、単に、これの最下
位置まで、下降動作すれば良くなり、下降制御が
簡単になると共に、下降時間が最短になされるこ
とになる。 尚、前述の基本実施例のエレベータ制御におい
ては、空パレツトの厚さはH[L]として与えら
れるものあるが、この厚さを間違えると、エレベ
ータ本体の破損につながるために、空パレツト厚
さの確認手段として、次のような付属機構を設け
てもよい。即ち、エレベータ本体86の下部に引
き込まれた空パレツトp1′,p2′,p3′の夫々の高
さを検出するために、図示していないが、エレベ
ータ本体86の下部に、ここに引き込まれた空パ
レツトp1′,p2′,p3′の高さを検出するためのセ
ンサ群を設けて、上記H[L]と、これら不図示
のセンサの検出による厚さ種類の判別とを照合確
認するのである。 また、前記3つのセンサS1〜S3を1つに省略す
ることも可能であり、そのような場合は、前記最
大高さセンサS4と兼用にしてもよい。但し、この
場合は、エレベータ本体下部に保持された空パレ
ツトと段積みされた空パレツトとは、パレツトの
厚さに応じて3通りの距離をとるために、エレベ
ータ本体が更に下降して、この距離を、空パレツ
トをエレベータ本体が放出しても問題無い距離に
まで短縮する必要がある。 [他の実施例] *構成* 上述した一実施例の説明においては、ロボツト
12に必要な部品xを供給するための部品供給シ
ステム14は、大別して、無人車20から部品を
受け取り、一旦収容しておくバツフア22と、ロ
ボツト12に隣接して設けられ、このロボツト1
2に組立に必要な部品を組立順序に応じて順次供
給するストツカ24と、このバツフア22とスト
ツカ24との間に配設され、ストツカ24におい
て不足状態となつた部品をバツフア22からスト
ツカ24に移送するエレベータ26とを備えるよ
うに、構成されている。 特に、この一実施例においては、ストツカ24
において、部品の残り個数が無くなつて空になつ
たパレツトp′を、対応する部品が満載された実パ
レツトpと入れ換えるための入れ換え位置は、工
程Lでロボツト12への引き出し位置にあつた空
パレツトの工程L+1における位置である。換言
すれば、この入れ換え位置は、工程順Lとその工
程に対応するパレツトの棚位置S[L]によつて
規定されており、この入れ換え位置と、バツフア
22における分離位置とは、異なる高さになる場
合が多い。従つて、この間で、実パレツトpをバ
ツフア22からストツカ24まで移送するための
エレベータ26が必要となる。 しかしながら、この発明は、このような一実施
例の構成に限定されることなく、第46図乃至第
49図に他の実施例と示すように構成しても良
い。 即ち、他の実施例においては、バツフア22に
おける分離位置と、ストツカ24における入れ換
え位置とを、同一高さ位置に設定すると共に、バ
ツフア22における分離位置をバツフア台52の
直上側に設定することにより、前述した一実施例
において必要とされたエレベータ26を不要とす
ることができるものである。 以下に、他の実施例に係わるFAC10の構成
を詳細に説明する。尚、以下の説明において、上
述した一実施例の構成及び種々の変形例において
用いた部材と同一部材に関しては、同一符号を付
して、その説明を省略する。 即ち、第46図に示すように、ロボツト12に
必要な部品を供給する部品供給システム14は、
大別して、無人車20から部品を受け取り、一
旦、収容しておくバツフア450と、このバツフ
ア450とロボツト12との間に設けられ、この
ロボツト12に組立に必要な部品を組立順序に応
じて順次供給するストツカ24とを備えている。 尚、このバツフア450は、上述した一実施例
のバツフア22と異なり、ストツカ24から空パ
レツトp′を一旦受け取り、ここで分離したパレツ
トpをストツカ24の入れ換え位置に押し出す機
能を有していると共に、バツフア台52上には、
ストツカ22において部品個数が零になる順序
で、下からパレツトpが積み上げられている。ま
た、このバツフア台52は、上下位置を固定され
た状態で取り付けられている。 詳細には、このバツフア450は、第47図に
示すように、両起立板46a,46bとに挟まれ
た状態で、スペーサブロツク452を介して、バ
ツフア台52を、無人車20のパレツト載置台3
2と同一高さに固定して備えている。換言すれ
ば、スぺーサブロツク452が設けられた分だ
け、バツフア台52の側面は、対応する起立板4
6a,46bから離間している。 このバツフア台52の上方に位置した状態で、
このバツフア台52上に直接載置されているパレ
ツトpを、これより上側に位置するパレツト群か
ら独立して分離するための分離機構454が設け
られている。 この分離機構454は、両起立板46a,46
bの上端に夫々固着された取り付け部材456を
備え、各取り付け部材456の搬送方向dに沿う
両端部には、ガイド軸458が互いに並行に立ち
下がつた状態で取り付けられている。そして、搬
送方向Dに沿う一対のガイド軸458の下端に
は、分離爪取付板460が取着されている。各分
離爪取付板460の下面には、パレツトpのフラ
ンジ部38に下方から掛止可能に、一対の分離爪
462が、夫々、搬送方向Dに直交する方向に沿
つて進退自在に取り付けられている。 一方、各取り付け部材456の中央部には、上
下方向に沿つて延出した状態で、ボールねじ46
4が回転自在に軸支されている。このボールねじ
464の下端は、対応する起立板46a,46b
に固着された支持板466に回転自在に軸支され
ている。ここで、前述した分離爪取付板460の
中央部には、このボールねじ464の中間部が螺
合されるボールねじ受け部468が設けられてい
る。 また、図中向う側の取り付け部材456の上面
には、ステイ470を介して、サーボモータMT
が取り付けられている。このサーボモータMT
駆動軸には、上述のボールねじ464の上端が接
続されており、これの回転に応じて、ボールねじ
464は、回転駆動されるよう構成されている。 ここで、この駆動軸には、駆動プーリ472が
同軸に取着されている。一方、図中手前側のボー
ルねじ464の上端には、従動プーリ474が同
軸に取着されている。そして、これら駆動プーリ
472と従動プーリ474とには、タイミングベ
ルト476が捲回されている。このようにして、
一対のボールねじ464は、互いに同期して回転
駆動されることになる。即ち、両分離爪取付板4
60、従つて、両分離爪462は、互いに同一高
さを有して、上下動されることになる。 そして、前述した各分離爪462を、対応する
分離爪取付板460から進退駆動するために、こ
の分離爪取付板460の後面には、エアーシリン
ダCT1が夫々設けられている。このエアーシリン
ダCT1の図示しないピストンの先端は、対応する
分離爪462に接続されている。ここで、各分離
爪462は、一対のガイドピン478を介して進
退自在に支持されているものである。 尚、各エアーシリンダCT1は、これに高圧空気
が供給されていない状態において、対応する分離
爪462をフランジ部38から離間した引き込み
位置に偏倚し、高圧空気を供給された状態におい
て、フランジ部38に掛止可能な突出位置に偏倚
されるように構成されている。 以上のように分離機構454は構成されている
ので、バツフア台52上に段積みされた状態の複
数のパレツトp群から、最下位置のパレツトpa
即ち、バツフア台52上に直接載置されていて、
次にストツカ24に移送されることになされてい
るパレツトpaを分離する場合には、先ず、分離爪
462を引き込み位置に偏倚した状態で、この分
離爪462を下から2番目のパレツトpbのフラン
ジ部38より直下方に隣接する位置まで、サーボ
モータMTを介して、移動する。 この後、エアーシリンダCT1に高圧空気を供給
して、分離爪462を突出位置に偏倚する。これ
により、各分離爪462は、バツフア台52から
2番目に位置するパレツトpbのフランジ部38に
下方から掛止可能な状態となる。この状態から、
サーボモータMTが起動して、分離爪取付板46
0、即ち、分離爪462を上方へ移動する。 このようにして、下から2番目のパレツトpb
は、この上に重ねられたパレツトp群と共に、上
昇させられることになる。換言すれば、最下位置
にあるパレツトpaをバツフア台52上に残した状
態で、下から2番目以上のパレツト群pは、持ち
上げられ、最下位置のパレツトpaから分離される
ことになる。従つて、分離された最下位置のパレ
ツトpa、換言すれば、次にストツカ24に移送さ
れるべきパレツトpaは、搬送方向dに沿つて、独
立して引き出し可能な状態に設定される。 一方、このバツフア450は、バツフア台52
の周囲に位置した状態で、パレツトpの入れ換え
機構480を備えている。この入れ換え機構48
0は、第48図及び第49図にも示すように、バ
ツフア台52の下方において、一対のガイド軸4
82a,482bを介して、搬送方向dに沿つて
往復動可能に設けられた水平なスライド板484
を備えている。前述したバツフア台52の下面の
中央部には、第48図に示すように、搬送方向d
に沿つて、ボールねじ486が両端を回転支持部
材488a,488bを介して回転自在に支持さ
れた状態で配設されている。ここで、このスライ
ド板484は、一対のローラ484a,484b
を介して、バツフア台52の下面に転接するよう
構成されている。 このボールねじ486は、スライド板484の
中央部に一体に形成された螺合部484cに螺合
している。尚、図示していないが、このボールね
じ486は、サーボモータにより回転駆動され、
この結果、ボールねじ486と螺合部484cと
の螺合を介して、スライド板484が搬送方向d
に沿つて往復駆動されるように構成されている。 このスライド板484の下面には、ストツカ2
4から空パレツトp′を引き込んで、バツフア台5
2の下部に支持するための一対の第1のフツク4
90a,490bが、搬送方向dに直交する方向
に沿つて進退自在に取り付けられている。また、
この下面には、第1のフツク490a,490b
を夫々往復駆動するためのエアーシリンダCT2
取着されている。各エアーシリンダCT2のピスト
ン492は、上述した第1のフツク490a,4
90bに接続されている。 ここで、このエアーシリンダCT2は、これに高
圧空気が供給されていない状態において、対応す
る第1のフツク490a,490bを、これがパ
レツトpのフランジ部38から側方に離間する位
置に偏倚するよう動作し、また、これに高圧空気
が供給された状態において、対応する第1のフツ
ク490a,490bを、これにパレツトpのフ
ランジ部38の第2の切り欠き部38bに係合す
るよう移動するように動作する。 一方、入れ換え機構480は、両第1のフツク
490a,490bにより、ストツカ24から引
き込まれてきた空パレツトp′を受けるための可動
スライドガイド494a,494b備えている。
両可動スライドガイド494a,494bは、対
応する起立板46a,46bに、ガイドピン49
6a,496bを介して、搬送方向dに直交する
方向に沿つて進退自在に設けられている。各可動
スライドガイド494a,494bは、対応する
起立板46a,46bに固着されたエアーシリン
ダCT3のピストン498の先端に取着されている。 ここで、このエアーシリンダCT3は、これに高
圧空気が供給されていない状態において、対応す
る可動スライドガイド494a,494bを、引
き込まれた空パレツトp′のフランジ部38に下方
から掛止する突出位置に偏倚し、これに高圧空気
が供給された状態において、対応する可動スライ
ドガイド494a,494bを、引き込まれた空
パレツトp′のフランジ部38から側方に離間する
引き込み位置に偏倚するように構成されている。 また、上述した入れ換え機構480は、バツフ
ア台52の上部側方に位置した状態で、実パレツ
トpをストツカ24に押し込むための一対の第2
のフツク500a,500bを備えている。両第
2のフツク500a,500bは、両側から実パ
レツトpのフランジ部38の第2の切り欠き部3
8bに係合可能に設けられている。ここで、両第
2のフツク500a,500bは、スライド板4
84に一体に接続された支持ステイ502a,5
02bの上面に固着されたエアーシリンダCT4
ピストン504の先端に夫々取着されている。 このエアーシリンダCT4は、これに高圧空気が
供給されていない状態において、対応する第2の
フツク500a,500bを、フランジ部38か
ら側方に離間する引き込み位置に偏倚し、これに
高圧空気が供給された状態において、対応する第
2のフツク500a,500bを、フランジ部3
8の第2の切り欠き部38bに係合する突出位置
に偏倚するよう構成されている。 尚、上述したように、このようなバツフア45
0を備えた他の実施例におけるストツカ24は、
上述した一実施例の構成と同様であるが、その動
作において、多少異なるものである。即ち、一実
施例におけるストツカ24は、昇降枠152にお
ける各パレツトpの引き出し位置が、引き出し台
168に各々対向できる範囲で上下動するように
動作していたが、この他の実施例におけるストツ
カ24は、上述の動作を実行しつつ、更に、バツ
フア450の分離位置に、昇降枠152における
各パレツトpの引き出し位置が、各々対向できる
ように動作するものである。 ここで、このような他の実施例においては、バ
ツフア台52の下部に受けた空パレツトp′を搬出
機構76上に載置させるために、この搬出機構7
6は、上述した一実施例の第4の変形例において
説明したリフト機構と同一構成のリフト機構40
2を、バツフア台52の下方部分に備えているも
のである。 *制御* 以上のように構成される他の実施例に係わるス
トツカ24及びバツフア450についての制御動
作を以下第50A図、第50B図に基づいて説明
する。尚、ロボツト側の制御は、その概略におい
て、第24A図、第24B図に示したプログラム
を援用する。これらの制御の特徴は、前記一実施
例の如きエレベータがないために、パレツト入れ
換え準備の要求がロボツトから出ても、バツフア
のみがその準備動作を行ない、ストツカ24側
は、パレツト内の部品個数が零になつたことをロ
ボツトから知らされた(入れ換え要求フラグI
[L]=1)時点で、ロボツトへの部品供給を一時
停止して(即ち、次の工程に進まないで)、前述
したバツフアによるパレツトの分離位置までスト
ツカの昇降枠152を移動する。そして、この分
離位置で、空パレツトと実パレツトとの入れ換え
を行なう。その後、再び、元の工程順に従つて、
その工程の棚位置にあるパレツトを引き出し部1
54の引き出し位置に整合するようになるまで移
動して、ロボツトへの部品供給を再開するもので
ある。 第50A図は、この他の実施例に係るストツカ
の制御プログラムのフローチヤートである。ステ
ツプS600ステツプS608までは、ロボツトから
受けた工程番号G(=L)に従つて、その番号に
対応する棚位置にあるパレツトを引き出し台15
4の引き出し位置まで、ストツカ24の昇降枠1
52を上下移動し、その引き出し部154位置に
おいて、求められているパレツトを引き出すまで
の制御を示す。ロボツトにはステツプS610で、
パレツト引き出しの準備完了を通知して、ステツ
プS611で、ロボツトからの部品ピツク完了を待
つ。ピツク完了があると、ステツプS611からス
テツプS612に進み、引き出し部154上のパレ
ツトを昇降枠152内に戻し、ステツプS614で、
ロボツトにより入れ換え要求フラグI[L]が
“1”にセツトされていないかを調べる。 このフラグがセツトされていない場合は、ステ
ツプS628〜ステツプS634を実行し、更にステツ
プS606に戻つて、上記制御を、ステツプS614で、
入れ換え要求フラグI[L]が“1”になるまで
繰り替えす。 もし上記の繰り返し過程で、ロボツト側で、パ
レツトの部品の残個数が1個になつたパレツトが
発見された(第23A図のステツプS22)なら
ば、ステツプS26(第23A図)にて、バツフア
側に入れ換え準備動作の指示がなされている筈で
ある。 即ち、このような入れ換え準備指示があると、
第50B図のバツフアの制御プログラムのステツ
プS650から、ステツプS652に進んで、工程番号
D(第23A図のステツプS24で、D=Gである)
から、その新たなパレツトの圧さH[D]を、変
数テーブル(第21A図)をサーチすることによ
り求め、ステツプS654でこの最下位位置にある
パレツトを分離する。即ち、H[D]までモータ
MTを回転させて分離爪462を上昇し、その時
点で、分離しようとする実パレツトの一段上以上
の段のパレツトを前記分離爪462により掛止す
るために、エアシリンダCT1を駆動する。この掛
止後に、更に前記モータMT1を回転させて、分離
対象のパレツトの一段上以上のパレツトを上昇さ
せて、分離対象のパレツトを分離する。こうし
て、実パレツトを他のパレツトから分離した上
で、ステツプS655でストツカに対して分離完了
通知を送出し、ステツプS656で、ストツカから
の入れ換え要求指示を待つ。 一方、ロボツトがフラグI[L]が“1”にセ
ツトしたことを、ストツカがステツプS614で発
見すると、ステツプS616に進んで、S[L]の棚
にある工程Lの空パレツトを、第50C図に示し
たような空引き出し位置まで上昇させる。即ち、
上昇した時点での空パレツトのある棚の床上から
の位置は、スライドガイド494a,494bに
整合する位置である。そこで、ステツプS618で
バツフアに対し、空パレツトの入れ換え要求を通
知する。そして、ステツプS620で、バツフア下
部の引き出し機構が空パレツトを引き出すまで待
つ。 この入れ換え要求を受けたバツフア側では、ス
テツプS658で、空パレツトの引き込み動作を行
なう。即ち、エアシリンダCT3を駆動して、スラ
イドガイド494aを偏倚させる。そして不図示
のモータを回転させて、第1のフツク490a,
490bを偏倚させていない状態で、このフツク
をストツカ内に摺動させる。そして、エアシリン
ダCT2を駆動して、前記フツク490a,490
bを偏倚させて空パレツトをこのフツクに掛止
し、不図示の前記モータを逆転させて、空パレツ
トをバツフア下部に引き込む。ステツプS660に
進み、ストツカに対して、空パレツトの引き出し
が完了したことを通知して、実パレツトの押し込
み位置に移動するようにストツカを促す。 この時点で、バツフアの制御は、2つの並行制
御になる。即ち、ステツプS662aでの、ストツカ
からの上記押出し位置移動完了通知を待つこと
と、ステツプS662bで、リフト機構が、バツフア
が空パレツトを放出しても差し支えない位置まで
上昇してきたことを待つことである。 ここで、リフト機構402側の制御について説
明する。このリフト機構402は、前述した第4
の変形例に等価な構成を有する。これは、この他
の実施例のバツフアの空パレツト引き出し機構が
固定式であるために、第43図、第44図に示し
た如く、正確なリフト位置の検出が必要になるか
らである。従つて、第50B図に示したリフト機
構側の制御は、第45図のそれにほとんど等し
い。即ち、ストツカからの入れ換え要求通知をス
テツプS700で受けたリフト機構402は、ステ
ツプS702に進み、現在ストツカ内の空パレツト
の厚さを調べて、ステツプS704でその厚さに応
じたセンサ位置(第43図のS1,S2,S3)までリ
フト台406を上昇させる。この待機位置に到着
すると、ステツプS706で、その旨をバツフアに
通知して、ステツプS708でバツフアからの空パ
レツト放出通知を待つ。 リフト機構402の待機位置到着と、ストツカ
の実パレツトの押し入れ位置到着が、いずれが先
に起こつても、また、同時に起こつても構わな
い。 今、リフト機構402の待機位置到着が先に起
こつたとして、バツフアはステツプS662bからス
テツプS662cに進み、空パレツトを放出する。即
ち、エアシリンダCT3を復帰させて、空パレツト
の掛止を解く。ステツプS662dでその旨をリフト
機構402に通知する。この通知を受けたリフト
機構402はステツプS710に進んで、リフト台
406を床位置まで下降させて、ステツプS712、
ステツプS714での、空パレツトがリフト台上に
最大高さ位置まで積み上げられたかを調べる動作
を行なう。 一方、ステツプS620でバツフアからの空パレ
ツト引き出し通知を待つていたストツカは、この
通知があると、第50D図に示す如く、空になつ
た棚を実パレツトの押し入れ位置まで上昇させ
る。そして、この位置に到着すると、ステツプ
S624で移動完了通知をバツフアに通知し、バツ
フアからの新パレツトのストツカ内への押し入れ
完了通知を待つ。 移動完了通知をステツプS662aで受けたバツフ
アは、ステツプS664で実パレツトのストツカ内
への押出し動作を開始する。即ち、エアシリンダ
CT4を偏倚させて、フツク500a,500bを
パレツトのフランジに係合させ、そこで、不図示
のモータを回転させて、この実パレツトをストツ
カの棚内に押し入れる(第50D図)。更に、エ
アシリンダCT4を復帰させ、前記モータを逆転さ
せて、押し入機構をバツフア内に戻す。ステツプ
S666では、ストツカに対し、入れ換え終了通知
を送る。更に、ステツプS668で、モータMTを逆
転させて、ガイド460,462により持ち上げ
られていたパレツトをローラ54上に戻し、エア
シリンダCTを復帰させて、分離爪462との係
合を解く。 このようにして、固定位置での空パレツトの引
き出し、固定分離位置での実パレツトの押し入制
御が完了する。 尚、第50B図の制御プログラムではリフト機
構402側の上昇開始は入れ換え要求(残個数零
個)であつたが、パレツト内の残個数が1個にな
つた時点で、行なうようにしてもよい。 他の実施例の変形例 上述した他の実施例の構成においては、バツフ
ア台52上に載置されるパレツトp群は、ストツ
カ24において入れ換え要求される順序に下から
順次重ねられるよう設定されている。このように
して、バツフア台52上においてストツカ24に
移送すべく分離されるパレツトは、バツフア台5
2上に直接載置されているパレツトp、即ち、最
下位置にあるパレツトpに必ず規定されることに
なる。この為、一実施例において説明したような
エレベータ26は必要で無くなり、バツフア台5
2の近傍に、分離機構454と入れ換え機構48
0を備えるように構成すれば良いことになる。 しかしながら、この発明は、上述した他の実施
例の構成に限定されることなく、第51図に他の
実施例の変形例として示すように、バツフア台5
2上には、任意の順番で種々のパレツトpを載置
するように構成しても良い。 即ち、第51図に示すように、他の実施例の変
形例においては、上述した一実施例において説明
したと同一構成のバツフア22を備えている。従
つて、この変形例においては、バツフア台52上
に任意に段積みされた複数のパレツトpから、バ
ツフア22の第2の分離爪68において、所定の
パレツトpが分離されることになる。 一方、この変形例においては、このバツフア2
2の分離位置に隣接した状態で、このバツフア2
2において分離されたパレツトpを、分離位置と
同一高さまで上昇されてきたストツカ24に移送
させるための、渡し手段の他の態様としてのトラ
ンスフア550が備えられている。 ここで、このトランスフア550は、上述した
一実施例の構成におけるエレベータ機構におい
て、エレベータ本体86を、バツフア22の分離
位置に隣接した状態で、且つ、その位置を固定さ
れと同じ状態で、備えている。即ち、このトラン
スフア550においては、エレベータ本体86が
トランスフア本体552として、4本の支柱82
a〜82dに固定された状態で備えられている。
また、このトランスフア本体552には、上述し
た一実施例における入れ換え機構と同一の構成の
入れ換え機構96を備えている。 換言すれば、この変形例においては、上述した
他の実施例において、バツフア450が入れ換え
機構480を備えていたことと相違して、バツフ
ア22から独立して、トランスフア550に入れ
換え機構96を備えるように構成したものである
と言うことが出来る。 以上のように、この変形例を構成することによ
り、バツフア台52上には、任意の順番でパレツ
トpが載置されていようとも、ストツカ24の要
求に従つて、バツフア22から要求されたパレツ
トpを分離した上で、トランスフア550を介し
て、分離位置と同一高さまで上昇されてきたスト
ツカ24の所定の入れ換え位置に、部品を満載し
たパレツトpを補給することが出来るようにな
る。 尚、このトランスフア550の下部にストツカ
24から引き込んだ空パレツトp′を、搬出機構7
6上に載置させるために、この搬出機構76は、
上述した一実施例の第4の変形例で説明したリフ
ト機構402を備えているものである。 ここで、上述した入れ換え機構96は、一実施
例における入れ換え機構と同一構成を採用するよ
うに説明したが、これに限定されることなく、例
えば、一実施例の第2の変形例において説明した
所の、実パレツト入れ換え機構96aと空パレツ
ト入れ換え機構96bとを独立に備える構成を採
用しても良い事は言うまでも無い。 この他の実施例の変形例に係る制御は、空パレ
ツトの入れ換え位置は固定であり、その位置まで
の移動は、エレベータが無いために、ストツカ側
によつてなされるものであるから、その基本動作
は前述の、第50A図に示した制御と類似してい
る。また、バツフアは、第6図に示したバツフア
と同じものであるために、そのバツフア側の動作
制御は第25A図〜第25C図に示した制御プロ
グラムを援用できる。 [その他] 〈ストツカ内でのパレツトのロツク〉 尚、上述した2つの実施例及び種々の変形例に
おいて、ストツカ24内において、各棚板156
に掛止されたパレツトpは、単にこれのフランジ
部38を下方から棚板156により支持された状
態に設定されているものである。この為、ストツ
カ24がパレツトpをロボツト12に供給すべく
上下動すると、これら棚板156に支持されたパ
レツトpの支持位置がずれる可能性が有る。ここ
で、このようにパレツトpの支持位置がずれる
と、引き出し部154における出し入れ機構17
2のフツク186が、引き出し位置の棚板156
に支持されたパレツトpの第1の切り欠き部38
aに係合できない事態が生じる虞が有る。この
為、第52図乃至第54図に示すように、ストツ
カ24内に、各パレツトpを支持位置にロツクす
るロツク機構600を備えるようにすると、更に
効果的である。尚、このロツク機構600を実効
なさしめるために、第52図に示すように、各パ
レツトpの各フランジ部38の下面の後端部(即
ち、搬送方向dに関して反対側で、第2の切り欠
き部38bが形成されている側の端部)には、ロ
ツク機構600によりロツクされる係止用穴部3
8dが形成されている。 一方、上述したロツク機構600は、第53図
及び第54図に示すように、即ち、このロツク機
構600は、ストツカ24における昇降枠152
に取り付けられているものであり、この昇降枠1
52の後部において、上下方向に沿つて延出した
状態でロツクロツド602を備えている。このロ
ツクロツド602は、その上下両端を、昇降枠1
52の後部の上下両端に取着されたガイド部材6
04a,604bを介して、上下方向に沿つて往
復動可能に配設されている。 このロツクロツド602を上下方向に沿つて往
復同するために、エアーシリンダCRが、エアー
シリンダ取付板606を介して、昇降枠152の
後部の下端に固着されている。このエアーシリン
ダCRのピストン608の上端は、上述したロツ
クロツド602の下端に接続されている。ここ
で、このエアーシリンダCRは、これに高圧空気
が供給されていない状態において、ピストン60
8を引き込んだ位置に偏倚され、また、高圧空気
が供給された状態で、突出した位置に偏倚される
よう構成されている。 このように上下動されるロツクロツド602に
は、前述した棚板156と同一の配設ピツチで、
各々のパレツトpに対応した状態で、ロツク部材
610が取着されている。各ロツク部材610
は、ロツクロツド602に固着された取付片61
0aと、この取付片610aの先端上面に上方に
突出した状態で一体に形成されたロツクピン61
0bとから構成されている。ここで、このロツク
ピン610bは、前述したパレツトpのフランジ
部38の後端下面に形成された係止用穴部38d
に挿脱自在に形成されている。 尚、各ロツクピン610bは、エアーシリンダ
CRが、ピストン608を引き込み位置に偏倚し
た状態で、第53図及び第54図に示すように、
夫々のパレツトpから下方に離間するアンロツク
位置に規制され、エアーシリンダCRが、ピスト
ン608を突出位置に偏倚した状態で、図示して
いないが、夫々のパレツトpの係止用穴部38d
に下方から挿入されるロツク位置に規制されるこ
とになる。 ここで、このエアーシリンダCRは、ストツカ
24の昇降枠152からパレツトpが引き出し台
168上に引き出される事に先立つて、高圧空気
の供給を停止されることにより、ロツク位置から
アンロツク位置に偏倚されるように構成されてい
る。 以上のようにこのロツク機構600は構成され
ているので、ストツカ24内において昇降枠15
2が上下動している間は、ロツク機構600のエ
アーシリンダCRに高圧空気が供給された状態に
なされている。このため、ロツク機構600の各
ロツクピン610bは夫々のパレツトpの係止用
穴部38dに挿入され、この結果、全てのパレツ
トpは、このロツク機構600により、棚板15
6上に支持された状態にロツクされることにな
る。 従つて、このロツク機構600を備えることに
より、例え、昇降枠152が上下動したとして
も、パレツトpの支持位置は良好に固定されるこ
とになる。即ち、パレツトpが引き出される際に
おいて、確実にフツクにより係合されることにな
る。 一方、パレツトpが引き出されるために昇降枠
152が停止した状態において、エアーシリンダ
CRへの高圧空気の供給は停止されることになる。
このようにして、各ロツクピン610bは、対応
する係止用穴部38dから引き抜かれ、各パレツ
トpは、棚板156上を搬送方向dに沿つてスラ
イド自在な状態に設定されることになる。 このようにして、このロツク機構600を備え
ることにより、昇降枠152の上下動に基づくパ
レツトpの支持位置のずれは発生しなくなり、引
き出し部154における出し入れ機構172のフ
ツク186が、引き出し位置の棚板156に支持
されたパレツトpの第1の切り欠き部38aに常
に確実に係合されることになる。 尚、このロツク機構を付加しストツカにおける
制御は、次の点を新たに追加すればよい。即ち、
ストツカで目標の棚を引き出し部154の引き出
し位置まで移動させたら、蓋40を備えたパレツ
トであれば、その蓋を開けるエアシリンダCS2(第
16図)を駆動して蓋を開け、更にエアシリンダ
CRを駆動して、ロツクピン610を抜く。ステ
ツプS82(第24A図)のパレツトの引き出し部
154への引き出しを開始するようにする。 又、ストツカの昇降ワークの上下動開始は、例
えばステツプS72において、エアシリンダCS2(第
16図)を復帰して蓋を閉じ、更にエアシリンダ
CRを復帰して、ロツクピン610がロツク状態
に復帰したことをもつて開始するように変更す
る。 〈FACに対する部品補充〉 上記基本実施例のFACシステムは、ロボツト
へのストツカからの部品の効率的供給と、バツフ
アからストツカへの部品の効率的補給という課題
を達成するものである。しかし。FACシステム
も単体では、いずれ、ロボツトへの部品供給もス
トツカへの部品補給もできなくなり、従つて、何
等かの形で、外部からFACシステムへの部品補
充が必要である。FACシステムに対する部品補
充は、前述したように、無人車及び生産管理コン
ピユータによる自動補充と、人手による補充とが
用意されている。どちらを取るかは一概に断定で
きず、各々に一長一短がある。 FACシステムに対する外部からの部品補充の
契機となり得るものは、 ストツカに新たなパレツトを供給したため
に、他の部品のパレツトはあつても、その部品
のパレツトが1つもなくなつてしまつた場合、 搬出機構76上に積載された空パレツトが、
エレベータの上下動を妨害する程度にまでの数
になつたとき。 これらの状態が発生することは、少なくとも直
ちにロボツトの停止に結び付くために、上記条件
が発生したときは、直ちにパレツトのバツフアへ
の補充しなくてはならない。 その他に、バツフアにパレツトを補充する条件
としては、 空パレツトがストツカで発生した場合にその
都度、無人車で補充するというのがある。但
し、これは、無人車によるFACと倉庫間の頻
繁な往復、若しくは人手による煩雑な空パレツ
トの入れ換えが必要となる。 ロボツトが残個数零個を検出するのは、ロボツ
ト制御(第23A図)のステツプS36若しくはス
テツプS30である。そこで、この検出と同時に、
新たなパレツトを補充することを命じる補充要求
をロボツトが出すようにする。さて、この補充要
求の送り先は、1つの態様として、無人車に補充
を行なうように仕向ける中央生産管理コンピユー
タに対してである。他の態様としては、操作車に
対して空パレツト発生を喚起するための警告灯で
ある。前者は自動補充であり、後車は人手による
補充である。 ところで、新たなパレツトのバツフアへの補充
は、バツフア台上の既存のパレツトに新たなパレ
ツトを追加するためのバツフア停止動作と、搬出
機構76上に積載されていた空パレツトをバツフ
ア側に移すための動作が含まれる。従つて、この
パレツトの補充の準備及び実際のパレツトのバツ
フアへの補充を、何時の段階で行なうかは、ロボ
ツトの効率的稼動の面から重要である。 *無人車による補充* 第55A図及び第55B図を用いて、無人車に
よる新パレツトの補充を説明する。 第55A図は、中央の生産管理コンピユータ及
び無人車等を含めたパレツト補給システムの概要
を示す。FACがステツプS770で、組立てを行な
つていく過程で、生産管理コンピユータに対し、
上述の補充要求を送出する。生産管理コンピユー
タからの補充準備指示がなければ、ステツプ
S772からステツプS776へ進んで、FAC内のエレ
ベータの搬出機構76による空パレツトの搬出が
開始されていないかを調べる。開始されていなけ
れば、ステツプS770に戻つて、組立てを続行す
る。 ステツプS750で、上述のロボツトからの補充
要求をカウントしていくとともに、その要求を記
録していく。これは、生産管理コンピユータが生
産管理計画を把握しているために、1つのストツ
カのパレツト内に部品がなくなつても、バツフア
上には同じ部品が他のパレツトに収容されている
場合があり、このことを生産管理コンピユータは
認識管理しているからである。従つて、ロボツト
からの補充要求が来ても、直ちにその要求に応じ
て無人車による補充を行なうことはしない。その
代りに、ステツプS752で、生産管理コンピユー
タがもつところのバツフアに積載されているパレ
ツトに関する追跡記録情報を調べて、必要に応じ
て、ステツプS754で無人車に対して、発車指示
を出す。 尚、ステツプS750でロボツトからの補充要求
を受けると、直ちに無人車を発車させることはし
ないが、無人車の上には倉庫から卸した要求のパ
レツトを積載しておき、いつでも発車できる体制
を取つておく。また、このパレツトの無人車への
積載毎に、倉庫は無人車に対して、パレツトに関
する情報(第25A図)を与えていく。 ステツプS752における、所定状態発生の他の
要素は、例えばロボツトが部品のピツクに失敗す
る等して、パレツト内の部品を生産計画よりも余
分に消耗して、生産管理コンピユータの予想より
も早めに搬出機構76上に、空パレツトがエレベ
ータの上下動を妨害するほどに積載されたような
場合である。 さてこのような所定状態が発生すると、ステツ
プS754で無人車に対し、発車指示を出すと共に、
ステツプS755ステツプS756で、一定時間の経
過監視を行なう。この一定時間とは、無人車が
FACに到達するのに必要な時間よりも若干短い
時間である。この時間が経過すると、ステツプ
S758で、FACに対して、パレツト補充の準備動
作開始を指示する。FACが複数台設置されてい
ても、生産管理コンピユータは、これらFACへ
の無人車の移動所要時間は前もつて知つている。
そこで、その無人車のFAC到着の少し前に、
FACにおける補充準備が終了していれば、無人
車到着時点で直ちに、無人車からの補充を開始す
ることができるからである。即ち、この一定時間
の間は、FAC内で補充準備を行なわないように
することにより、ロボツトによる組立てを継続す
ることができるというメリツトがあるからであ
る。 一方、無人車はステツプS762で生産管理コン
ピユータからの発車指示を受けて、FACへ向け
ての走行を開始している。 また、FACシステムがステツプS772で生産管
理コンピユータからの補充準備開始指示を受ける
と、ステツプS774で、その準備動作を開始する。
この準備動作の詳細は、第55B図に示されてい
る。一方、もしFACシステムが自身で、補充準
備動作の必要性を発見したら、ステツプS776
ステツプS778に進んで、その準備動作を開始す
る。この準備動作が終了したら、ステツプS780
で、無人車の到着を待つ。この待ち時間は前述し
た理由により、最小時間の筈である。無人車が到
着すると、ステツプS782で無人車からバツフア
への実際のパレツトの補充を行ない、ステツプ
S784で、新たに追加されたパレツトに関する情
報を、第25A図に示したメモリ領域で追加更新
する。 補充準備について第55B図を用いて説明す
る。この第55B図は、FACシステムの管理マ
イクロプロセサと、搬出機構76を制御するエレ
ベータのマイクロプロセサと、バツフアを制御す
るマイクロプロセサの制御プログラムのパレツト
補充に係る部分を示すものである。 管理マイクロプロセサがステツプS800で、生
産管理コンピユータからの補充準備指示を受ける
と、ステツプS802でエレベータ等の動作を停止
させる。ステツプS804で、バツフアに対し、バ
ツフア台の上昇開始を指示して、ステツプS806
でバツフアからの、上昇完了の通知を待つ。 この上昇指示をステツプS840で受けたバツフ
アは、ステツプS842で、バツフア台を上昇させ
る。バツフア台を上昇させると、もし、その時点
で分離されているパレツトが分離爪68上に掛止
されているならば、その掛止を解除して、その分
離パレツトを合体し、ステツプS846で、バツフ
ア台上の最上位パレツトを、前記分離爪68によ
り掛止させる。この掛止後ステツプS848で、バ
ツフア台を下降させても、パレツトは前記分離爪
68に掛止されることになり、バツフア台上には
パレツトは存在しない。そして、ステツプS850
で、搬出機構76に対してバツフア準備完了を通
知する。 この通知をステツプS822で受けた搬出機構7
6は、ステツプS824で、ローラを回転させて、
空パレツトのバツフア側への移動を開始し、ステ
ツプS826で、その通知をバツフア側に送る。 この通知を受けたバツフアは、ステツプS852
ステツプS854に進んで、無人車到着を待つ。
前述したように、無人車はすぐに到着する筈であ
る。 無人車が到着すると、空パレツトを無人車側に
渡すと共に、無人車から新たなパレツトを受けと
るという動作を、夫々のローラを駆動して同時に
行なう。ステツプS857では、バツフア台を新た
に積載されたパレツトと共に上昇させ、前記分離
爪68に掛止されていた既存のパレツトと合体す
る。ステツプS858では、新たに追加されたパレ
ツトに関する情報を、無人車から受取り、ステツ
プS860では、第25A図のメモリ内容を更新す
る。 こうして、新たなパレツトの補充準備を極力無
人車の到着直前に行なうようにすることにより、
極力無人車の停止時間を最小限に留めることがで
きる。 *人手による補充* 人手によるパレツトの補充は、前述したロボツ
トからの補充要求毎に警告灯を点灯して、その警
告等の表示を見た操作車が、手動で、空パレツト
の排出と新パレツトの積み上げと、パレツト情報
の入出力装置18からの入力という動作を要旨と
する。 第56A図に上述の入出力装置18上での入力
表示画面を、第56B図に入力キーの配置を、第
56C図に補充の動作シーケンスの概略を示す。
入力キーは第56B図に示すように、『パレツト
補充キー』と、『準備完了キー』とがある。補充
の動作概略を第56C図に従つて説明する。 前述のロボツトからの補充要求があると、ステ
ツプS900で警告等が点灯する。これを見た操作
者が、ステツプS902で要求パレツトを確認し、
ステツプS904で『パレツト補充キー』をオンす
る。 このようにすると、バツフア側は、ステツプ
S906でバツフア台を入れ換え位置(分離爪68
の位置)まで移動させ、既存のパレツトをこの爪
に掛止する。搬出機構側76は、ステツプS908
でその上の空パレツトを排出する。 この点で、操作者は、ステツプS910でその空
パレツトを取り出し、ステツプS912で、要求さ
れたパレツトをバツフア台上に載せる。 ステツプS916では第56A図に示したような
情報を入出力装置18から入力する。これらの入
力を行なう毎に、ステツプS918で第25A図の
データが更新され、更新されたパレツトの順序が
入出力装置のCRT画面上に表示される。ステツ
プS916〜ステツプS918のルーチンは必要となつ
たパレツトの数だけ繰り返す。 ステツプS922で操作者は、『準備完了キー』を
オンする。 こうすると、バツフア側は、ステツプS924で
前記分離爪68位置から、バツフア台上に載せら
れている最上段のパレツトまでのストロークを計
算し、ステツプS926で、このストローク分の下
降を開始し、新規パレツトと既存パレツトとの合
体を行なう。そして、本FACシステムは動作を
再開する。 かくして、人手によるパレツトの補充を終了す
る。 尚、上述した25つの実施例及び種々の変形例
(以下、単に実施例等と呼ぶ。)において、上下動
可能に設けられたエレベータ本体86及び昇降枠
152は 4隅を摺動可能に支持されるように、
換言すれば、両側から支持された状態で、摺動可
能に配設されるように説明した。しかしながら、
この発明は、このような構成に限定されること無
く、例えば、夫々エレベータ本体86及び昇降枠
152に対応する一対の支柱に摺動可能に支持、
換言すれば、所謂片持ち支持で摺動自在に配設さ
れるように構成しても良いことは、言うまでも無
い。 また、上述した実施例等においては、1つのパ
レツトpに対して、共通の部品xが複数収容され
るように説明したが、この発明は、このような構
成に限定されること無く、例えば、1つのパレツ
トpに、複数種類の部品x1,x2が夫々複数個収容
されるように構成しても良いことは、言うまでの
無い。 更に、上述した実施例等においては、バツフア
22におけるバツフア台52上に、複数のパレツ
トpが段積み状態に保持されるように説明した
が、この発明は、このような構成に限定されるこ
と無く、例えば、各パレツトpを起立した状態
で、横方向に複数並べて保持するように構成して
も良いことは言うまでも無い。 また、上述した実施例等においては、バツフア
台52上に段積みされたパレツトを分離爪により
1つだけ分離する際において、製造誤差を吸収す
るために、分離位置の調整を行なう場合には、分
離爪の配設位置を固定し、バツフア台52を上下
動するように説明したが、この発明は、このよう
な構成に限定さえることなく、例えば、バツフア
台52を固定し、分離爪を上下動する構成にして
も良いことは、言うまでも無い。また、バツフア
上に、同じ部品を収容するパレツトが複数個積載
されている場合は、先に積載された方のパレツト
(若しくは、より上位にある方のパレツト)を優
先して分離するようにしてもよい。 〈実施例の効果〉 以上説明した実施例により、次のような効果が
得られる。 A:FACシステムにおいて得られる効果。 このFAC10は、複数の部品xを横平面内に
収容するパレツトpを棚状に複数個収納し、これ
らのパレツトのなかから所望の1つのものを、固
定された引き出し位置に引き出すために上下動を
行なうストツカ24と、引き出し位置に引き出さ
れたパレツト24から部品xを取り出して、その
部品xから製品に組上げるところのロボツト12
とを基本的に具備している。このため、ロボツト
12は、常に一定の引き出し位置に引き出された
パレツトpから、迅速に部品の供給を受けること
が出来るようになる。 即ち、具体的には、部品をロボツト12に供給
するためには、(1)パレツトpを引き出し部に引き
出す。この引き出し部において、ロボツトが部品
の取り出し動作を行なう;(2)パレツトをストツカ
24に引き戻す;(3)ストツカ24の昇降枠を次に
供給される部品が収容されたパレツトの収納位置
が、引き出し位置に対応するまで上下動させる:
の3動作が必要となるだけである。このようにし
て、ロボツト12における1部品を組立るに要す
る組立動作時間は短縮されると共に、組立動作制
御が簡単化される効果が達成される。 一方、従来技術で説明した特願昭61−200949号
及び61−200905号に係わる物品供給装置において
は、ストツカは固定されており、引き出し部が上
下動可能に配設されている。このため、ストツカ
からロボツトにパレツトを供給するためには、(1)
パレツトpを引き出し部に引き出す。(2)引き出し
部をロボツトによる部品取り出し位置まで上下動
させる;この部品取り出し位置において、ロボツ
トによる部品の取り出し動作を受ける;(3)引き出
し部を、パレツトを引き出した位置まで上下動し
て戻す;(4)パレツトをストツカ24に引き戻す;
(5)引き出し部を、次に供給される部品が収容され
たパレツトの収納位置まで上下動させる;の5動
作が必要となるものである。 尚、次のような構成を更に具備することによ
り、ストツカ24からロボツト12への効率的な
部品の供給が可能となる。 A−1:ロボツトへの部品の供給の効率化 A−1−:3種類の厚さを有するパレツトp1
p2,p3を、ストツカ24の容量の許す限り、任
意の組合せで収納可能である。このようにし
て、各部品xの大きさに応じたパレツトpを選
択することが出来、例えば、深いパレツトに、
背の低い部品を一層だけ収容するというよう
な、非効率的な収容状態が回避されることにな
る。 また、このパレツトpの上側の側縁には、フ
ランジ部38が一体に形成されている。このフ
ランジ部38は、本来、自身をストツカ24内
において、棚板に掛止するために設けられてい
るものである。しかしながら、このフランジ部
38は、このような単機能を有するものでは無
く、これを搬送方向dに沿つて移動するための
切り欠き部を有するものである。そして、この
パレツトpの移動においては、このように、切
り欠き部にフツクを係合させることにより、機
械的に係合した状態を介して実行されることに
なる。従つて、このパレツトpの移動は、確実
に実行されることになり、また、その停止位置
も正確に規定される効果が奏せられることにな
る。 特に一実施例の構成においては、第1及び第
2の切り欠き部38a,38bと、対応するフ
ツク108,116,126との関係が、互い
に相補的に係合する略等脚台形の形状に形成さ
れている。このようにして、多少パレツトpの
位置がずれていようとも、確実にフツクは切り
欠き部に係合することになる。また、この係合
状態は、フツクの台形形状における斜面が、切
り欠き部の台形形状における斜面に当接した状
態で保持されることになる。即ち、フツクが切
り欠き部に係合した状態において、フツクと切
り欠き部との間には、間隙が生じていない状態
となる。このようにして、フツクが搬送方向d
に沿つて移動することにより、パレツトを搬送
する際において、フツクの動きがそのままパレ
ツトに伝えられ、パレツトに何等衝撃が与えら
れずに、スムースにパレツトは搬送されること
になる。 A−1−: 製品組立てに必要な部品、その組
立てに要する工程順、各工程毎にそれらの部品
をどの棚のパレツトpに収容されているものを
選ぶかは、任意に選択、変更可能であり、例え
ば、工程順に従つて部品を、上から順に、1パ
レツト/1部品という形態で収容可能であり、
また、例えば、同一パレツトpから異なる複数
工程で、同じ部品xを取り出すようにも設定で
きる。このように、フレキシブルに組立に関す
るフアクタを設定できる効果が奏せられるもの
である。 A−1−: 工程順等は、マニユアルでも、ホ
ストコンピユータからの自動でも設定できるの
で、例えば、工場等の規模に応じて、多様に対
応できることになる。また、工場等の現場にお
いても、製品の特殊性に対応して、変更が可能
であり、使い勝手の良いものである。 A−1−: ストツカ内に収納されている各パ
レツト内の部品残個数Zを、ロボツトが管理す
ることにより、パレツトの入れ換え準備動作開
始の契機、空パレツトの入れ換え動作開始の契
機を、ロボツト自身が管理できる。即ち、組立
て主体であるロボツトが、上記動作開始の契機
を管理することにより、組立てに支障を来さな
いような最適な開始タイミングを、ロボツト自
身が選択できる。 A−2:部品の補給の効率化 基本構成として、前述したストツカ24の他
に、このストツカ24に対して、部品を補給する
ためのバツフア22を備えている。そして、スト
ツカ24にバツフア22から必要な部品xを補給
する際には、先ず、ストツカ24においてロボツ
ト12に部品を供給したために空になつたパレツ
トを引き出して、搬出すると共に、この引き出し
により空になつた収納位置に、バツフアから実パ
レツトを取り出して入れ換えることにより、常
に、ストツカ24において部品が無くならない状
態を実現している。 特に、所定のパレツトpにおいて部品xが用い
尽されて空となるパレツトの入れ替えの必要性
(残個数1個)を予測判断し、それが必要になる
であろうと判断されるときは、空となるパレツト
の代りに新たなパレツトを準備(入れ換え準備)
することにより、部品補給の効率化が図られてい
る。 この効率化は基本的に、予備のパレツトを複数
個用意しておき、この中から用い尽された部品x
と同一部品を収容するパレツトpを選択分離する
機能を有するバツフア22により達成されるもの
である。ここで、このバツフアが上記入れ換え準
備を指示されると、上記パレツトpの選択分離を
行なうことにより達成される。このようにして、
パレツトpにおける残個数が零個になつても、そ
の時点において、入れ換え準備が完了しているの
で、直ちに入れ換え動作が行なわれ、トータルの
パレツトpの入れ替え時間が短縮化され、ロボツ
ト12の停止の防止、若しくは、停止してもその
時間の最小化が図れる効果が奏せられるものであ
る。かかる効果は、下記の具体的態様により、よ
り明確化されることになる。 A−2−: バツフア22における分離位置に
関して、次の効果が達成される。即ち、 A−2−−1: 分離位置が所定の位置に固
定されている場合には、分離すべきパレツト
pのみが、その分離位置で分離されることに
なる。この為、分離された後において、この
分離を外すことにより、再び、残されたパレ
ツトを段積み状態に設定することが出来、そ
の後、任意の高さ位置にあるパレツトが分離
出来ることになる。 尚、この所定位置に設定される分離位置
は、2種類設定されるものである。即ち、 A−2−−1−a: この分離位置が、バ
ツフア台52より上方の任意の高さ位置に
設定されている場合には、バツフア台52
上に段積みされたパレツトpの中から、任
意のパレツトが選択されて分離されること
になる。 尚、バツフア台52上に段積みされたパ
レツトは、各々が製造誤差を有しているも
のであるので、分離位置における分離しよ
うとするパレツトの高さが、正確に規定さ
れないことになる。この為、この実施例に
おいては、分離位置を正確に規定するため
のセンサ80を備えているので、例え、こ
の製造誤差が累積されたとしても、確実に
所望のパレツトpが分離されることにな
る。 A−2−−1−b: この分離位置が、バ
ツフア台52上に直接載置されているパレ
ツトを分離するよう規定されている場合に
は、このバツフア台52上に載置されてい
るパレツトpは、下から順次、ストツカ2
4において入れ換え要求される順番で重ね
られている。このように構成することによ
り、後述するように、バツフア22自身が
入れ換え機能を具備することが出来るよう
になり、エレベータ26を不要とする構成
を実現できる故羽賀が奏せられるものであ
る。 A−2−−2: 分離位置が、バツフア台5
2上に段積みされている全てのパレツトpに
対して設定されている場合には、分離動作に
伴なつて、一括して全てのパレツトが分離さ
れることになる。このようにして、任意のパ
レツトを引き出して、空パレツトと入れ換え
ることが可能となり、入れ換え動作の簡略化
が達成されることになる。 A−2−: A−2の分離機能を有するバツフ
ア22とストツカ24との間で、入れ替え準備
動作が行なわれる際に、バツフア22における
パレツトの分離位置と、ストツカ24内の空パ
レツトの棚位置とを整合させる必要がある。こ
の整合の態様として、下記のものがある。 A−2−−1: ストツカ24が移動(上下
動)機能を有し、パレツトpの分離位置がバ
ツフア22において固定である場合には、バ
ツフア22における分離位置とストツカ24
における空パレツトp′の棚位置とが整合する
ように、ストツカ24自身が分離位置に隣接
する位置まで移動する。このようにして、ス
トツカ24自身が実パレツトをもらい受けに
行くので、空パレツトの入れ換え時間は、短
く設定される効果が達成されることになる。 A−2−−2: 前記A−2で説明した分離
の機能を具備するバツフア22と、入れ換え
準備指示がある毎に、バツフア22の分離位
置とストツカ24での入れ換え位置との間を
上下往復して、分離されたパレツトをストツ
カ24まで運ぶエレベータ26との組合せ
で、入れ替え準備を行なうことが出来る。こ
の場合、A−2−−1で説明したように、
ストツカ24が自ら実パレツトをもらい受け
動作をすることが無いので、ストツカ24に
おけるロボツト12へのパレツトの引き出し
動作が損なわれることが無くなる効果が達成
されることになる。 A−2−: 前記A−2で説明した分離機能を
有するバツフア22と、このバツフア22に隣
接した状態で、その分離位置に固定的に位置す
る入れ換え機能を有するトランスフア550
と、トランスフア550に隣接する位置まで上
下移動を行なうストツカ24とを備えることに
よつても、同様な効果が奏せられることにな
る。 A−2−: バツフア台上に積載されているパ
レツトに関する識別情報をメモリ内に記憶する
こにより、バツフアからストツカへの補給が容
易確実となる。即ち、バツフアから新たなパレ
ツトを必要となる順序は、バツフア台上に積載
されている順序とは無関係であるからである。
従つて、バツフア台にパレツトを補充するとき
は、個々の補充されるパレツトの識別をバツフ
アに与えるだけでよくなり、補充パレツトの積
載順序を意識する必要がなくなるという効果が
ある。その結果、無人倉庫における交換パレツ
トの無人車への積載順序、人手による、バツフ
ア台上への補充積載順序等に対する配慮が不要
となり、作業の効率化が図れる。 逆に、このようなメモリ情報がなくとも、バ
ツフア台上に、前もつて分つているところの空
パレツトの発生順に、実パレツトが積載されて
いれば、問題ない。 A−3:空パレツトと実パレツトとの入れ換え動
作の効率化 入れ換え準備を行なつた後に、空パレツトp′と
新たなパレツトpとの実際の入れ換え動作を行な
う構成により、入れ換え動作の効率化が達成され
ることになる。この入れ換え動作を実行する態様
として、次の3つの態様が有る。 A−3−: ストツカ24と、上下移動するエ
レベータ26と、任意順序で段積みされたパレ
ツトpの分離機構を有するバツフア22とを備
え、前記エレベータ26が入れ換え機構96を
具備する構成により、上述した効果が達成され
るものである。 A−3−: ストツカ24と、任意順序で段積
みされたパレツトpを、固定された分離位置で
分離する分離機構を有するバツフア22と、固
定分離位置に隣接して設けられたトランスフア
550とを具備し、このトランスフア550が
入れ換え機構96を具備する構成により、上述
した効果が達成されるものである。 A−3−: ストツカ24と、所定の取り出し
順序で段積みされたパレツトpを、固定された
分離位置で分離するバツフア22とを具備し、
このバツフア22に入れ換え機構480を具備
する構成により、上述した効果が達成されるも
のである。 A−3−: この入れ換え機構96は、フツク
108,116,126を用いて、パレツトp
の切り欠き部38a,38bに機械的に係合し
た状態で、パレツトpを移動させるように構成
されている。このようにして、入れ換え動作に
おいては、パレツトpは、確実に移動されるこ
とになると共に、その停止位置が正確に規定さ
れ、入れ換え動作が確実に実行されることにな
る効果が達成される。 ここで、フツクの個数に応じて、2つの態様
が有る。即ち、 A−3−−1: パレツトpの第1の切り欠
き部38aに係合してパレツトpをバツフア
22から取り出すための第1のフツク108
と、パレツトpの第2の切り欠き部38aに
係合して、パレツトpをストツカ24に押し
出すための第2のフツク116と、空パレツ
トp′をストツカ24から引き込むための第3
のフツク126との、3個のフツクを備える
構成においては、第3のフツク126を第2
のフツク116の直下方に位置付け、一体に
移動するよう構成することにより、第1のフ
ツク108の移動ストロークと、第2のフツ
ク116の移動ストロークとを同一距離に設
定することが出来、入れ換え機構96の構成
の簡略化と、入れ換え動作の制御が簡単にな
る効果が達成さえることになる。 尚、フツクの駆動源として、以下の2つの
態様が有る。即ち、 A−3−−1−a: 3個のフツクを共通
のスライド板106に取り付けることと
し、このスライド板106を1つの駆動モ
ータにより往復駆動することにより、3つ
のフツクが1つの駆動源で駆動されること
になり、制御の簡略化が図られる効果が達
成されることになる。 A−3−−1−b: 第1及び第2のフツ
ク108,116である2個のフツクを第
1の駆動モータで往復駆動し、第3のフツ
ク126を第2の駆動モータで往復駆動す
る構成により、駆動モータの数は、上述し
たA−3−−1−aの場合より増すもの
の、夫々の駆動のための構成は簡略化され
る効果が得られるものである。 A−3−−2: パレツトpの第1の切り欠
き部38aに係合してパレツトpをバツフア
22から取り出すための第1のフツク108
と、パレツトpの第2の切り欠き部38aに
係合して、パレツトpをストツカ24に押し
出すと共に、空パレツトp′をストツカ24か
ら引き込むための第2のフツク116との、
2個のフツクを備える構成においても、この
入れ換え機構96は機能するものである。但
し、この場合において、第2のフツク116
が、2つの動作を果たすために、その動作時
間は、上述したA−3−−1の場合と比較
して長くなるものである。しかしながら、簡
単な構成で、安価に製造される効果が達成さ
れるものである。 A−4:空パレツトの搬出動作の効率化: ストツカ24から空パレツトp′を引き出して、
ここに実パレツトpを押し入れて入れ換え動作を
実行すると、必ず、FACシステム10内に、空
パレツトp′が生じることになる。ここで、この実
施例においては、この空パレツトp′用の搬出機構
76を備えているので、この空パレツトp′が、所
定数以下において、良好に搬出されるので、所定
数以上に段積みされて、次の入れ換え動作が阻害
されない効果が達成されることになる。 この搬出動作においては、空パレツトp′を搬出
機構76上に積み上げるに際して、以下に述べる
ような種々の態様が有る。 A−4−: エレベータ24のエレベータ本体
86自身が搬出機構76直上方、または、搬出
機構76上に既に積み上げられた空パレツト
p′の直上方まで下降して、エレベータ本体86
の下部に支持された空パレツトp′を搬出機構7
6上に積み上げる。このように構成することに
より、原則として、パレツトの入れ換え動作を
阻害することなく、空パレツトp′は、搬出機構
76において積み重ねられることになる。 A−4−: 搬出機構76が、リフト機構40
2を備えており、このリフト機構402が上昇
して、入れ換え機構96に支持されている空パ
レツトp′を、このリフト機構402に積み重ね
るよう動作する。このようにして、A−4−
の場合の比較して、更にに、入れ換え動作を阻
害する可能性が減少する効果が奏せられること
になる。 尚、このリフト機構402を備える構成にお
いて、以下に述べる2種類の態様が存在する。 A−4−−1: このリフト機構402が、
エレベータ本体86の下方に配設されている
場合には、エレベータ本体86に空パレツト
p′が引き込まれるまでの間に、このリフト機
構402が、所定位置まで上昇して、待機す
ることが出来るので、エレベータ本体86の
下降時間を短く設定することが出来ることに
なる。このようにして、空パレツトp′を搬出
する動作に必要な時間が短縮化されることに
より、次の入れ換え動作が遅延されることが
回避されることになる効果が達成される。 A−4−−2: このリフト機構402が、
エレベータ本体86の下方に配設されている
のでは無い場合には、以下の2つの態様が有
る。即ち、 A−4−−2−a: バツフア22の分離
位置に隣接した状態で固定した位置に設け
られたトランスフア550の下方こリフト
機構402が配設されている場合には、空
パレツトp′が引き出されて支持されるトラ
ンスフア550のトランスフア本体552
が、位置固定であるため、この空パレツト
p′を搬出機構76上に重ねるために、この
リフト機構402は必須の構成要件とな
る。 A−4−−2−b: バツフア22が入れ
換え機能を備える状態において、このバツ
フア台52の下方にリフト機構402が配
設されている場合には、空パレツトp′が引
き出されて支持されるバツフア台52が、
位置固定であるため、この空パレツトp′を
搬出機構76上に重ねるために、このリフ
ト機構402は必須の構成要件となる。 A−4−: 上述したA−4−において説明
したように、リフト機構402を備える場合に
おいて、センサS1,S2,S3を設けることによ
り、以下の2つの効果が達成されることにな
る。即ち、 A−4−−1: このセンサS1,S2,S3が、
リフト機構402の上昇位置を規定するため
に用いられる場合において、この上昇位置
は、リフト機構402上に重ねられる空パレ
ツトp′の高さに応じて変化するものである。
即ち、パレツトp′の高さに関係無く、最大高
さのパレツトp3を重ねられるように所定の上
昇位置を規定すると、最小高さを有するパレ
ツトp1を重ねる場合において、この最小高さ
を有するパレツトp1の底面と、リフト機構4
02またはこのリフト機構402上に載置さ
れているパレツトの最上位置との間に、かな
り大きい間隙が生じることになる。この為、
この間隙を介して空パレツトp1′を重ねよう
とすると、この空パレツトp1′の姿勢が崩れ
て、良好に重ねられない事態が生じることに
なる可能性が有る。 しかしながら、センサS1,S2,S3により、
各パレツトの高さに応じた最適の上昇位置が
規定されているので、上述した問題は生じる
ことなく、確実にこの空パレツトp′は、リフ
ト機構402上に重ねられる効果が達成され
ることになる。 A−4−−2: このセンサS1,S2,S3が、
リフト機構402の上昇位置を規定するため
に用いられる場合において、更に、エレベー
タ本体86の下方にこのリフト機構402が
配設されている場合には、このセンサS1
S2,S3が、エレベータ本体86の再下位置に
おいて、空パレツトp′を受け取るべく、リフ
ト機構402の上昇位置を規定している事に
より、エレベータ本体86から空パレツト
p′を搬出機構76に移すために必要なエレベ
ータ本体86の下降時間が最小に設定される
ことになる。このようにして、空パレツト
p′を搬出機構76に移す為に必要な時間が短
縮されて、次の入れ換え動作を遅らせる可能
性が減少する効果が達成されることになる。 A−5:パレツトに蓋体40を被せておく事によ
る効果 内部に収容した部品xを取り出すために、上面
が開放されたパレツトpを用いて、部品xを搬送
する場合において、この収容した部品が、搬送途
中、又は、バツフア22及びストツカ24内での
収納中において、埃等からの汚れから守るため
に、各パレツトpには、蓋体40が設けられてお
り、この蓋体40は、上面開口を、開放可能に閉
塞するものである。このように各パレツトpに蓋
体40が取り付けられているので、内部に収容さ
れた部品xは、埃等からの汚れから確実に守られ
る効果が奏せられるものである。 A−5−: ここで、この蓋体40は、ストツ
カ24において、パレツトpがロボツト12へ
の引き出し位置にもたらされている間を除いた
全ての期間において、パレツトpを覆つている
ものである。このようにして、パレツトpの上
面が開放されている期間は、これから部品xが
取り出されるために、必要となる開放期間であ
る引き出し期間に限定されているので、埃等の
パレツトp内への侵入は、最小限に押えられ、
部品xの埃等による汚れは、極力防止される効
果が得られるものである。 A−5−: この蓋体40がパレツトpから取
り外される場合において、蓋体開放機構170
における持ち上げアーム160は、斜め下方か
ら直線的に斜め上方に移動して、パレツトpの
第3の切り欠き部38cを介して蓋体40の側
縁に下方から係合して、蓋体40を上方に持ち
上げるようにしている。このような持ち上げア
ーム160の直線的な移動は、これの駆動源を
1つで済ませることを許容するものであり、持
ち上げ動作時間の短縮化を達成すると共に、コ
ストの低廉化を達成する効果を奏するものであ
る。 尚、このようにパレツトpの第3の切り欠き
部38cを通過した持ち上げアーム160は、
蓋体40をこのように持ち上げた状態におい
て、パレツトpの搬送方向に沿う移動を何等阻
害しないように構成されていることは、言うま
でも無い。 A−6:ストツカ内におけるパレツトのロツク ストツカ24内において、各パレツトpは、上
下駆動される昇降枠152の対応する棚板156
上に支持されている状態に設定されているもので
ある。ここで、この棚板156上に支持されてい
る状態において、各パレツトpは、ロツク機構6
00により、棚板156上での搬送方向に沿う動
きを係止されている。このようにして、例え、昇
降枠152が上下動することによる振動等に基づ
いて、各パレツトpが搬送方向に沿う移動力を受
けようとも、ロツク機構600によりロツクされ
ているので、各パレツトpは、対応する棚板15
6上の所定の位置に確実に係止されることにな
る。 この結果、昇降枠152が停止した状態におい
て、このロツク機構600によるロツクが解除さ
れた状態において、常に各パレツトpは、所定の
位置にもたらされており、各パレツトのロボツト
12への引き出し動作や、空になつた場合の引き
込み動作が、確実に実行されることになる効果が
達成されることになる。 B:工程変更の容易性の効果 上記項目で述べたFAC実施例の効果は、ロボ
ツト、ストツカ、エレベータ、バツフア、リフト
機構等を色々と組合せた場合の主にハードウエア
とそれを制御する制御プログラムとの構成からみ
た効果である。制御プログラム等のソフトウエア
はその変更容易性にも特徴があるべきであるか
ら、そこで、本FACに用いられている制御プロ
グラムが変更に対してどのように柔軟性を有する
かという観点からの効果をみる。 即ち、実施例において、工程という変数Gによ
り、その工程に使われる部品を関連付けている。
パレツトとパレツトを収納する棚位置を、変数S
によつて関連付け、この棚位置変数Sを上記工程
Gによつて、配列化(S[G])している。かくし
て、工程←→棚位置←→パレツト←→部品という関連が
明確化されている。従つて、この配列を変換する
だけで、工程が変り、しかも、工程が変つても、
パレツトを収納した棚位置の変更は必要ない。ま
た、制御プログラムの変更も必要がないという効
果がある。 さらに、上記配列を入力装置のCRT画面上に
表示しているので、その工程等の変更は極めて容
易であるという効果もある。 C:外部からFACへの補充の効率化の効果 本FACシステムは、ストツカからロボツトへ
の固定位置での部品供給、バツフアからストツカ
への部品補給を基本とし、供給、補給の単位はパ
レツト単位である。従つて、FACシステム内に
部品がなくなれば、外部から部品を満載した新た
なパレツトを補充する必要がある。 本FACシステムは、部品供給という過程と、
部品のパレツトを介した補給という過程とを独立
したものにしている。この2つの過程を独立にす
ることにより、ストツカへの補給ができなくなつ
たからといつて、直ちにストツカからロボツトへ
の供給が止るわけではなくなる。そして、部品補
充を、FAC側での準備過程(バツフア台上の既
存パレツトを全て情報に掛止する過程と、エレベ
ータ下に積載されている空パレツトを搬出する過
程)と、FACとこのFACに部品を供給する外部
(無人車)とが共同で動作する実際の補充過程と
に分割して、上記部品補給という過程を、パレツ
ト補充の上記準備過程に一致させたことにより、
部品補充全体の時間が短縮化され、結果的に、無
人車の停止する時間が短くなるという効果が得ら
れる。また、人手による補充においても、その手
間はかかるものの、前記Bに記した効果と加味さ
れて、新たなパレツトの補充によつて増えたバツ
フア台上のパレツトに関する情報の更新が容易に
なる。 以上説明した実施例としての部品組立装置は、
物品供給装置としてみれば、例えばロボツト12
などの外部に対して物品を供給する為に、3種類
の厚さを有するパレツトを上下に複数段収納する
棚を有する収納手段としてのストツカ24と、任
意のパレツト内の任意の物品をロボツト12に供
給する供給手段としての引き出し部154と、不
要になつたパレツトを前記収納手段外のロボツト
12側とは異なる後ろ方向に排出する排出手段と
してのフツク126(第10図)と、排出された
パレツトを保持しながら上下動し、少なくともス
トツカ24の最下層位置(第22A図の床から
300mm)よりも下方に下降可能な保持手段として
のエレベータ26と、エレベータ26によるパレ
ツトの保持を解除する解除手段としてのエアシリ
ンダCE4と、保持手段としてのエレベータ26
の下方で前記解除手段により解除されたパレツト
を受けて積載するための受け手段としての搬出機
構76(第31図)とを備える。また、この組立
装置は、上記収納手段(ストツカ24)、供給手
段(引き出し部154)、排出手段(フツク12
6)、保持手段(エレーベータ26)、解除手段
(シリンダCE4)、受け手段(搬出機構76)を
制御する制御手段としてのコントロールユニツト
16を更に具備し、このコントロールユニツト1
6は、排出される前記不要になつたパレツトの厚
さを検出する機能を有する。 そして、第1図から第27G図により説明され
た第1の実施例の自動組立装置の制御手段として
のコントローラ16は、排出されるべき空パレツ
トの厚さを検出する検出手段としてのステツプ
S226(第26A図のH[E])と、受け手段(搬出
機構76)上に既に積載されている不要のパレツ
トの最高積載位置情報を記憶する機能(ステツプ
S226、ステツプS232のQ)を有する。そして、
制御手段としてのコントローラ16は、記憶され
た最高積載位置情報(ステツプS226のQ)に基
づいて、前記受け手段(搬出機構76)上に既に
積層された最高位の空パレツトの上に、前記保持
手段(エレーベータ26)から解除された前記不
要になつたパレツトを積載するように前記保持手
段(エレーベータ26)の上下動動作を制御する
(ステツプS226)と共に、記憶された最高積載位
置情報Qを、前記検出手段により検出されたとこ
ろの、新たに積載した前記不要になつたパレツト
の厚さに従つて更新する(ステツプS232)。 特に、この物品供給装置は、ストツカ内に収納
されている各々のパレツトの厚さを記憶する第2
の記憶手段としての第21A図の様なテーブル
と、不要になつた収容箱の厚さをこのテーブル内
に検索する手段としてのレジスタH[E]を有す
る。 また、この物品供給装置は、エレベータ26
が、ストツカ内から空収容箱を排出したところの
ストツカ内の相対的な排出位置を検出する手段と
してのステツプS224のS[E]と、既に更新され
ている前回の最高積載位置Qと上記排出位置とに
基づいてエレベータ26の移動量Qをステツプ
S232において演算する。 次に第4の変形例として、第43図〜第45図
により説明された自動組立装置は、第2図の受け
手段としての搬出機構76が固定であるのに対
し、受け手段としての搬出ローラ78bが上下動
可能になつている点が特徴である。この第4変形
例としての自動組立装置は、第1の固定位置まで
上下動が可能である。この第1の固定位置は、第
44図に示されているように、保持手段としての
エレベタ26がストツカ24の最下位位置にある
ときの最下位の棚位置である。そして、制御手段
としてのコントローラ16は、第1の固定位置と
不要になつたパレツトの厚さとに基づいて保持手
段(エレーベータ26)が保持している不要にな
つたパレツトの底部と受け手段(搬出ローラ78
b)上の最上位のパレツトの天井部との相対的な
距離が第44図に示すように距離Lになるように
前記保持手段(エレーベータ26)と受け手段
(搬出ローラ78b)の上下動動作を制御(第4
5図のステツプS400と、ステツプS420〜S428))
し、相対的な距離がLに一致した後に前記解除手
段(シリンダCE4)に前記保持手段(エレーベ
ータ26)の解除動作を行なわせるように制御
(ステツプS426、ステツプS404)する。 特に、第4変形例としての組立装置は、空の収
容箱の存在を検知するための、収容箱の厚さ種類
に応じた個数のセンサ(第44図のS1,S2,
S3)であつて、前記第1の固定位置から各々が
収容箱の厚さに応じた距離だけ下方位置に設けら
れた複数のセンサを備える。このセンサにより、
保持手段としてのエレベータの移動距離と受け手
段としての移載装置78bの上下動距離が最適化
される。 [発明の効果] 以上説明したように本発明によれば、正確に、
効率良く、且つ低コストで空の収納箱を回収する
ことの可能な物品供給装置を提供することができ
る。 特に、第5項の物品供給装置のように、受け手
段が上下動可能の場合には、保持手段を、排出さ
れた不要になつた収容箱を保持しながら第1の固
定位置まで上下動動作が可能とし、受け手段を、
この保持手段の下方位置に配設され解除手段によ
り解除された収容箱の近傍位置にまで移動可能と
し、更に、保持手段が保持している収容箱の底部
と、受け手段上の最上位の収容箱の天井との相対
的な距離が所定値になるように制御手段が保持手
段と受け手段とを制御するので、保持手段の移動
距離と受け手段の移動距離が最適化される。 特に、第7項の物品供給装置によれば、センサ
を設けることにより、受け手段上の最上位の収容
箱の位置を保持し更新するという第1項の装置で
は必要であつた動作が不要となる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に係わる一実施例のFACシ
ステムの全体構成を概略的に示す正面図;第2図
は第1図に示すFACシステムの全体構成を概略
的に示す斜視図;第3図は部品が収納されるパレ
ツトの構成を示す斜視図;第4図は3種類の高さ
を有するパレツトの形状を示す正面図;第5図は
パレツトの段積み状態を示す断面図;第6図はバ
ツフアの構成を示す斜視図;第7A図乃至第7D
図は、バツフアにおける所定のパレツトpaの分離
動作を順次示す正面図;第8A図乃至第8E図
は、バツフアの分離動作における位置修正動作を
順次示す正面図;第9図はエレベータの構成を示
す斜視図;第10図はエレベータにおけるエレベ
ータ本体を、入れ換え機構と共に示す側面図;第
11図はエレベータ本体を一部破断した状態で、
入れ換え機構の構成を示す正面図;第12図は入
れ換え機構を取り出した状態で示す斜視図;第1
3A図乃至第13G図は、エレベータにおける入
れ換え動作を順次示す正面図;第14図はストツ
カの構成を示す斜視図;第15図は蓋体開放機構
の構成を示す側面図;第16図は蓋体開放機構に
おける蓋体を持ち上げた状態を示す側面図;第1
7A図乃至第17E図は、工程順及び棚の載置順
によつて、ストツカーなどの動きが変化すること
を説明する図;第18図は、実施例の制御部の構
成及び、それと生産管理コンピユータ等との接続
関係を示した図;第19A図乃至第19C図は、
入力装置への入力メニユー及びその表示状態を示
す図;第20図は、ストツカーの各棚位置のテイ
ーチングを説明する図;第21A図は、各制御モ
ジユールで共通に使われる変数を説明する図;第
21B図は、キユーの構成を説明する図;第22
A図及び第22B図は、FACシステムシステム
における各モジユール動作の上下位置関係を説明
する図;第23A図及び第23B図は、ロボツト
制御プログラムのフローチヤート;第24A図及
び第24B図は、ストツカー制御プログラムのフ
ローチヤート;第24C図は、ストツカー制御に
おいて、工程番号が変遷する様子を説明する図;
第25A図は、バツフアの制御に使われる変数の
構成を説明する図;第25B図及び第25C図は
バツフア制御プログラムにのフローチヤート;第
26A図及び第26B図は、エレベータ制御プロ
グラムのフローチヤート;第27A図乃至第27
G図は、パレツト入れ換え動作をエレベータ中心
にして順次説明する図;第28図は、搬出機構へ
の空パレツトの積み上げを説明する図;第29図
は、システムを初期稼動状態に設定する制御のフ
ローチヤート;第30図は第1の変形例に係る制
御プログラムのフローチヤート;第31図は第1
の変形例に係わるバツフアの構成を概略的に示す
斜視図;第32図は第31図に示した段ばらし機
構における分離爪の配設ピツチが最大に設定され
た状態を示す正面図;第33図は第31図に示し
た段ばらし機構における分離爪の配設ピツチが最
小に設定された状態を示す正面図;第34図は段
ばらし機構の構成を示す側面図;第35図は第2
の変形例に係わるエレベータの構成を概略的に示
す斜視図;第36図は第35図に示したエレベー
タにおける実パレツト入れ換え機構の構成を示す
底面図;第37図は第36図に示す実パレツト入
れ換え機構の構成を示す側面図;第38図は第3
5図に示す空パレツト入れ換え機構の構成を示す
底面図;第39図は第38図に示す空パレツト入
れ換え機構の構成を示す側面図;第40図は第3
の変形例における入れ換え機構の構成を示す側面
図;第41図は第40図に示す入れ換え機構を、
部分的に破断して示す正面図;第42A図乃至第
42H図は、第3の変形例の動作を簡略化した状
態で、順次示す正面図;第43図は第4の変形例
におけるリフト機構を備えたバツフアを示す斜視
図;第44図は第43図に示すセンサの配設位置
を示す側面図;第45図は第4の変形例における
エレベータ及びリフト機構の制御フローチヤー
ト;第46図は、この発明に係る他の実施例の概
略構成を示す斜視図;第47図は第47図に示す
バツフアにおけるバツフア台回りの構成を示す斜
視図;第48図は第48図に示すバツフア台の下
面の状態を示す底面図;第49図はバツフア台に
設けられた入れ換え機構の構成を示す側面図;第
50A図及び第50B図は、共に、他の実施例に
係る制御プログラムのフローチヤート;第50C
図及び第50D図は、共に、他の実施例における
パレツトの入れ換え動作のシーケンスを示す図;
第51図は他の実施例の変形例の構成を概略的に
示す斜視図;第52図はパレツトのフランジ部の
下面に係止用穴部を形成した場合を示す斜視図;
第53図はストツカ内のパレツトの支持位置をロ
ツクするためのロツク機構の構成を示す正面図;
第54図は第53図に示すロツク機構の側面図;
第55A図、第55B図は夫々、バツフアへのパ
レツトの無人車を介した補充動作に係る制御プロ
グラムを示すフローチヤート;第56A図、第5
6B図は夫々、バツフアへのパレツトの人手を介
した補充に係る動作における入力表示を示す図;
そして、第56C図は、バツフアへのパレツトの
人手を介した補充に係る動作のシーケンスを示す
図である。 図中、10……フレキシブル・アツセンブリン
グ・センタ(FACシステム)、12……ロボツ
ト、14……部品供給システム、16……制御ユ
ニツト、18……入力装置、20……無人車、2
2……バツフア、24……ストツカ、26……エ
レベータ、d……搬送方向、 無人車20関係 28……筐体、30……車輪、32……パレツ
ト載置台、32a……搬出ローラ、34……空パ
レツト載置台、34a……搬入ローラ、 パレツトp(p1,p2,p3……)関係 36……パレツト本体、38……フランジ部、
38a……第1の切り欠き部、38b……第2の
切り欠き部、38c……第3の切り欠き部、40
……蓋体、x(x1,x2,x3……)……部品、B…
…バーコード、 バツフア22関係 42……基台、44a〜44d……支柱、46
a,46b……起立板、48……ガイド部材、5
0……摺動部材、52……バツフア台、52a…
…突出片、54……搬入ローラ群、56……ロー
ラガイド、58……スリツト、60……ボールね
じ、62……エンコーダ、64……分離機構、6
6……第1の分離爪、68……第2の分離爪、7
0……支持ロツド、72……接続板、74……バ
ーコードリーダ、76……搬出機構、78……搬
出ローラ、80……センサ、B……バーコード、
CB1,CB2……エアーシリンダ、MB……サーボモ
ータ、 エレベータ26関係 82a〜82d……支柱、84……連結部材、
86……エレベータ本体、88……ガイド部材、
90……摺動部材、92……ボールねじ、94…
…エンコーダ、96……入れ換え機構、98……
ステイ、100……揺動アーム、100a……長
溝、102……ガイド溝、104……ガイドピ
ン、106……スライド板、108……第1のフ
ツク、110……第1のフツクスライド部材、1
12……エアーシリンダ用支持板、114……第
1のピストン、116……第2のフツク、118
……第2のフツクスライド部材、120……第2
のピストン、122……固定スライドガイド、1
24……取り付け板、126……第3のフツク、
128……第3のフツクスライド部材、130…
…第3のピストン、132……ガイド溝、134
……可動スライドガイド、136……スライド部
材、138……エアーシリンダ用支持板、140
……第4のピストン、230……空パレツト引き
出し位置にあるエレベータ本体、232……実パ
レツト押し出し位置にあるエレベータ本体、A,
B……サーボモータの回転方向、CE1,CE2,CE3
CE4……エアーシリンダ、ME1……サーボモータ、
ME2……サーボモータ、 ストツカ24関係 142……基台、144a〜144d……支
柱、146……連結枠、148……ガイド部材、
150……摺動部材、152……昇降枠、154
……引き出し部、156……棚板、158……切
り欠き部、160……持ち上げアーム、160a
……本体部、160b……上面、160c……突
起部、162……突出片、164……ボールね
じ、166……エンコーダ、168……引き出し
台、170……蓋体開放機構、172……出し入
れ機構、174……支持ステイ、176……スト
ツパ、178……スライドガイド、180……ガ
イド部材、182……摺動部材、184……支持
板、186……フツク、188……駆動ローラ、
190……アイドルローラ、192……エンドレ
スベルト、194……連結軸、196……従動ロ
ーラ、198……ステイ、200……駆動軸、2
02……駆動ローラ、204……エンドレスベル
ト、206……ピストン、208a,208b…
…入力端、 ロボツト12関係 210……組立ステージ、212……架台、2
14……X軸ロボツトアーム、216……Y軸ロ
ボツトアーム、218……ロボツトハンド、22
0……フインガ、222……フインガステーシヨ
ン、224……組立台、CS1,CS2……エアーシリ
ンダ、MS1……サーボモータ、MS2……サーボモ
ータ、 第1の変形例関係 250……段ばらし機構、252……分離爪取
付板、254a,254b……ガイド軸、256
a,256b……固定具、258……ピストン、
260a,260b……入力端、262a,26
2b,262c……導入パイプ、264a,26
4b……出力端、264c……入力端、266…
…分離爪、268……ピストン、CD1,CD2……エ
アーシリンダ、 第2の変形例関係 86a……エレベータ本体86の上板、86b
……エレベータ本体86の下板、96a……実パ
レツト入れ換え機構、96b……空パレツト入れ
換え機構、300……エレベータ、302a,3
02b……第1のガイド部材、304……第1の
スライド板、306……第1のボール軸、308
……突出部、310a,310b……第1の回転
支持部材、316……固定スライドガイド、32
2a,322b……第2のガイド部材、324…
…第2のスライド板、326……第2のボール
軸、328……突出部、330a,330b……
第2の回転支持部材、332……フツク部材、3
34……第2のピストン、336……可動スライ
ドガイド、338……スライド部材、340……
第3のピストン、C1,C2,C3……エアーシリン
ダ、M1,M2……サーボモータ、 第3の変形例関係 350……入れ換え機構、352……可動スラ
イドガイド、354……スライドガイド、356
……第4のピストン、 第4の変形例関係 400……固定搬出機構、402……リフト機
構、404……摺動部材、406……リフト台、
408……突出片、410……エアーシリンダ取
り付け部材、412……ピストン、414……セ
ンサ取り付け部材、S1,S2,S3……センサ、 他の実施例関係 450……バツフア、452……スペーサブロ
ツク、454……分離機構、456……取り付け
部材、458……ガイド軸、460……分離爪取
付板、462……分離爪、464……ボールね
じ、468……ボールねじ受け部、470……ス
テイ、472……駆動プーリ、474……従動プ
ーリ、476……タイミングベルト、480……
入れ換え機構、482a,482b……ガイド
軸、484……スライド板、484a,484b
……ローラ、484c……螺合部、486……ボ
ールねじ、488a,488b……回転支持部
材、490a,490b……第1のフツク、49
2……ピストン、494a,494b……ガイド
ピン、496a,496b……ガイドピン、49
8……ピストン、500a,500b……第2の
フツク、502a,502b……支持ステイ、5
04……ピストン、 他の実施例の変形例関係 550……トランスフア、552……トランス
フア本体、 その他関係 38d……パレツトのフランジ部38の下面に
形成された係止用穴部、600……ロツク機構、
602……ロツクロツド、604a,604b…
…ガイド部材、606……エアーシリンダ取付
板、608……ピストン、610……ロツク部
材、610a……取付片、610b……ロツクピ
ン、CR……エアーシリンダである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 外部に対して物品を供給する為に、夫々が複
    数の物品を収容する種々の厚さを有する収容箱を
    上下に複数段収納する収納手段と、 任意の収容箱内の任意の物品を前記外部に供給
    する供給手段と、 不要になつた収容箱を前記収納手段外の前記外
    部側とは異なる方向に排出する排出手段と、 排出される前記不要になつた収容箱の厚さを検
    出する検出手段と、 排出された前記不要になつた収容箱を保持しな
    がら上下動し、少なくとも前記収納手段の最下層
    位置よりも下方に下降可能な保持手段と、 この保持手段による収容箱の保持を解除する手
    段と、 この保持手段の下方の固定位置に配設され、前
    記解除手段により解除された収容箱を受けて積載
    するための受け手段と、 前記受け手段上に既に積載されている不要の収
    容箱の最高積載位置情報を記憶する第1の記憶手
    段と、 第1の記憶手段に記憶された最高積載位置情報
    に基づいて、前記受け手段上に既に積層された最
    高位の空収容箱の上に、前記保持手段から解除さ
    れた前記不要になつた収容箱を積載するように前
    記保持手段の上下動動作を制御すると共に、前記
    第1の記憶手段中の最高積載位置情報を、前記検
    出手段により検出されたところの、新たに積載し
    た前記不要になつた収容箱の厚さに従つて更新す
    る制御手段とを具備することを特徴とする物品供
    給装置。 2 前記検出手段は、 前記収納手段内に収納されている各々の収容箱
    の厚さを記憶する第2の記憶手段と、 前記収納手段から不要になつた収容箱の厚さを
    前記第2の記憶手段内に検索する手段とを具備す
    ることを特徴とする請求項の第1項に記載の物品
    供給装置。 3 前記制御手段は、 前記排出手段が、前記収納手段内から空収容箱
    を排出したところの前記収納手段内における相対
    的な排出位置を検出する手段と、 既に更新されている前記最高積載位置と上記排
    出位置とに基づいて保持手段の移動量を演算する
    手段とを含む事を特徴とする特許請求の範囲第1
    項に記載の物品供給装置。 4 前記収納手段は前記複数の収容箱の夫々を収
    納するための棚を有し、 前記第2の記憶手段は、棚毎に、その棚に収納
    されている収容箱の厚さと、その棚位置とを併せ
    て記憶し、 前記制御手段は、第2の記憶手段に記憶された
    不要になつた収容箱の棚位置とその収容箱の厚さ
    情報に基づいて、保持手段の移動量を計算する事
    を特徴とする特許請求の範囲第2項に記載の物品
    供給装置。 5 外部に対して物品を供給する為に、夫々が複
    数の物品を収容する種々の厚さを有する収容箱を
    上下に複数段収納する収納手段と、 任意の収容箱内の任意の物品を前記外部に供給
    する供給手段と、 不要になつた収容箱を前記収納手段外の前記外
    部側とは異なる方向に排出する排出手段と、 排出された前記不要になつた収容箱の厚さを検
    出する検出手段と、 排出された前記不要になつた収容箱を保持しな
    がら第1の固定位置まで上下動動作が可能な保持
    手段と、 この保持手段による収容箱の保持を解除する手
    段と、 この保持手段の下方位置に配設され前記解除手
    段により解除された収容箱を受けて積載するため
    に上下方向に移動可能な受け手段と、 前記保持手段、解除手段、受け手段の動作を制
    御する制御手段であつて、前記第1の固定位置と
    前記不要になつた収容箱の厚さとに基づいて前記
    保持手段が保持している不要になつた収容箱の底
    部と前記受け手段上の最上位の収容箱の天井部と
    の相対的な距離が所定値になるように前記保持手
    段と受け手段の上下動動作を制御し、前記相対的
    な距離が前記所定値に一致した後に前記解除手段
    に前記保持手段の解除動作を行なわせるように制
    御する制御手段とを具備することを特徴とする物
    品供給装置。 6 前記検出手段は、 前記収納手段内に収納されている各々の収容箱
    の厚さを記憶する第1の記憶手段と、 前記収納手段から不要になつた収容箱の厚さを
    前記第1の記憶手段内に検索する手段とを具備す
    ることを特徴とする請求項の第5項に記載の物品
    供給装置。 7 前記受け手段は、受けた空の収容箱の存在を
    検知するための、収容箱の厚さ種類に応じた個数
    のセンサであつて、前記第1の固定位置の下方の
    更に前記所定距離だけ下方の位置から各々が収容
    箱の厚さに応じた距離だけ下方位置に設けられた
    複数のセンサを備え、 前記制御手段は、前記保持手段が前記収納手段
    から排出された収容箱を前記第1の固定位置まで
    下降するように制御すると共に、前記検出手段が
    検出した空になつた収容箱の厚さに対応するセン
    サが、前記受け手段上に既に積載されている最上
    位置の空の収容箱を検知するまで、前記受け手段
    を下降させ、その後に、前記解除手段を制御し
    て、前記保持手段が保持している収容箱を解除す
    ることを特徴とする特許請求の範囲第5項に記載
    の物品供給装置。 8 前記受け手段を上下移動するための空気シリ
    ンダを更に具備し、前記制御手段は、このエアシ
    リンダを、前記センサの1つが受け手段上の最上
    位の収容箱を検知するまで駆動することを特徴と
    する特許請求の範囲第7項に記載の物品供給装
    置。
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