JPH045889Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は温風暖房機その他の燃焼器におけるフ
イルターの目詰まり警報装置に関する。

（従来の技術） 従来、燃焼器の運転時にフイルターを介してバ
ーナへ燃焼用空気を供給すると共に、該フイルタ
ーの目詰まりを警報器を作動させて知らせるよう
にした燃焼器は知られる。

（考案が解決しようとする問題点） 燃焼器の運転中フイルター詰まりが進行して警
報器が作動しても、フイルターの掃除は運転を停
止した後、例えば日中暖かくなつて暖房機が不要
になつた後でも良いので、通常は途中で運転を一
旦停止してフイルターの掃除を行なうようなこと
はせず、燃焼器の不使用時に行なうが、従来の燃
焼器によれば、運転時に警報器が作動しフイルタ
ーの目詰まりを知らせても、運転を停止すると警
報器の作動が停止されてしまうもので、フイルタ
ーの掃除を忘れ勝ちとなる不都合があつた。

（問題点を解決するための手段） 本考案は上記不都合を解消する装置を提供しよ
うとするものであつて、運転スイツチのオン時に
フイルターを介してバーナへの燃焼用空気を供給
すると共に、該フイルターの目詰まりを警報器を
作動させて知らせるようにした燃焼器に、該運転
スイツチをオフしても該警報器の作動を継続させ
る作動保持回路と、該フイルターの取外し操作に
連動して該作動保持回路の作動を停止させ該警報
器の作動を解除する解除スイツチとを設けたこと
を特徴とする。

（作用） 本考案は上記構成によるもので、これによれ
ば、運転スイツチをオフにしてもフイルターが目
詰まりしていれば警報器の作動が継続されるの
で、フイルターの掃除を忘れることがない。

また、フイルターを掃除すべくこれを燃焼器か
ら取外すと警報器の作動が解除されるので、使用
者に対して不安感を与えずに済み、かつ、再度の
不要な掃除の実行が防止される。

（実施例） 次に本考案を温風暖房機に適用した場合の実施
例を図面に基づいて説明する。

第１図及び第２図において、１は背面上部にフ
イルター２付の温風用空気の吸込口３を備え背面
下部にフイルター４付の燃焼用空気の吸込口５を
備え前面下部に温風吹出口６を備えた外筐、７は
外筐１内の温風吹出口６に対向する位置に設けた
対流用フアン、８は外筐１内に設けられ下部にセ
ラミツクプレートを有する全一次空気式のバーナ
９を備えた燃焼筐、１０はバーナ９にガスを供給
するガス供給路を示し、該ガス供給路１０には、
上流側の電磁開閉弁１１と下流側の電磁比例弁１
２とを介在させて、室温に応じてこれが設定温度
を下回つたときは電磁開閉弁１１を開弁状態のま
ま電磁比例弁１２の開度を大きくしてバーナ９へ
の供給ガス量を所望量まで増大させ、設定温度を
上回つたときは電磁開閉弁１１を開弁状態のまま
電磁比例弁１２の開度を小さくしてバーナ９への
供給ガス量を所望量まで減少させ、更に室温が上
昇したときは電磁開閉弁１１を閉じてバーナ９へ
のガスの供給を停止させるようにした。

１３はバーナ９の燃焼面に臨ませた感熱素子た
る熱電対を示し、該熱電対１３からの出力すなわ
ち起電力の大きさに応じて対流用フアン７の回転
数を増減制御することでバーナ９の燃焼状態に見
合つた燃焼用空気と温風用空気とが得られるよう
にした。

以上これを詳述すると、対流用フアン７の制御
は熱電対１３の起電力の大きさに応じた回転数指
令信号を発生する回転数指令回路１４と、対流用
フアン７の回転数検知用ピツクアツプコイル１５
と、該ピツクアツプコイル１５からの出力により
該対流用フアン７の実際の回転数に応じた信号を
発生する回転数検知回路１６と、該両回路１４，
１６からの信号を入力する差動増幅回路１７とを
設け、該差動増幅回路１７の出力により対流用フ
アン７の駆動モータ１８の回転制御用パワートラ
ンジスタ１９を作動さて、該両回路１４，１６か
らの信号の偏差が零になるように対流用フアン７
の回転数を増減させ、かくて熱電対１３の出力の
変化すなわちバーナ９の燃焼状態に応じた燃焼用
空気と温風用空気とが得られるようにした。

かくするときは、室内温度が設定温度になつて
いない場合は、電磁開閉弁１１が開弁状態に保持
されたまま電磁比例弁１２が設定温度に応じた開
度に制御されると共に対流フアン７が設定温度に
応じた回転数に制御され、バーナ９が着火され
て、室内の空気が対流フアン７により吸引されて
フイルター４を介してバーナ９へ燃焼用空気とし
て所望量供給されると共にフイルター２を介して
燃焼筐８の周囲の温風通路２０への温風用空気と
して所望量供給され、温められた温風用空気が燃
焼筐８から排熱と共に温風吹出口６から吹出さ
れ、これにより室内は設定温度に維持される。

以上はフイルター２，４に目詰まりがなく、バ
ーナ９への燃焼用空気が十分に供給されて正常燃
焼している場合であるが、フイルター４が徐々に
目詰まりし、バーナ９への燃焼用空気が減少する
場合には、ランプ、ブザー等の警報器２１を作動
させて知らせ、フイルター４の掃除を促すように
した。

第３図は該警報器２１としてランプ２１ａを用
いた場合の具体的回路図を示すもので、２２は電
源プラグ、２３は前記した電磁開閉弁１１、電磁
比例弁１２、対流フアン７の制御回路を含む燃焼
制御回路、２４は給電線、２５はランプ２１ａと
電流制限用抵抗２６とフイルター詰まりサインス
イツチ２７との直列接続回路を夫々示し、２連の
運転スイツチ２８の一方２８ａを該給電線２４に
介入接続し、該運転スイツチ２８の他方２８ｂを
該直列接続回路２５に介入接続した。該フイルタ
ー詰まりサインスイツチ２７は例えばバーナ９に
臨ませた前記熱電対１３から発生される起電力の
値がフイルター４の目詰まりに伴なうバーナ９又
は燃焼炎の温度上昇で正常燃焼時の上限値を越え
たときオンするトランジスタで構成し、或いは燃
焼用空気の供給路内に配設しフイルター４の目詰
まりに伴なう燃焼用空気の供給量の減少でオンす
る風量スイツチで構成し、或いは一次空気と二次
空気を共通のフイルターを通過せしめるものでは
温風通路２０内に配設しフイルター４の目詰まり
に伴なう温風用空気の温度上昇でオンするバイメ
タルスイツチで構成する等、フイルター４の目詰
まりによりオンするスイツチであればどのような
ものであつても良い。

以上の回路構成によれば、運転スイツチ２８を
オンすると、燃焼制御回路２３が作動してバーナ
９が正常燃焼し、室内が設定温度に維持され、フ
イルター４が徐々に目詰まりしてくると、フイル
ター詰まりサインスイツチ２７がオンし、ランプ
２１ａが点灯してフイルター４の目詰まりを知ら
せるようになつているが、運転停止の為運転スイ
ツチ２８をオフするとランプ２１ａが消灯してし
まうため、温風暖房機の運転停止後掃除をしよう
とランプ２１ａの点灯時には思つていても、運転
停止後にはフイルター４の掃除を忘れ勝ちとな
る。

そこで本考案では運転スイツチ２８をオフして
も警報器２１の作動を継続させる作動保持回路２
９を設けるもので、具体的には警報器２１たるラ
ンプ２１ａと電流制限用抵抗２６との直列接続回
路に並列にリレー３０を接続し、運転スイツチ２
８ｂとフイルター詰まりサインスイツチ２７との
直列接続回路に並列に該リレーのａ接点３０ａを
接続した。そして、該作動保持回路２９の作動を
停止し、ランプ２１ａを消灯させ警報器２１とし
ての作動を解除する解除スイツチ３１を該ａ接点
３０ａに直列に挿入接続した。

該解除スイツチ３１はフイルター４のセツト位
置に設けられ、該フイルター４を外したときにオ
フ状態になるリミツトスイツチで構成し、掃除す
べく該フイルター４をはずすと、自動的にランプ
２１ａが消灯するように構成した。

かくするときは、運転スイツチ２８をオフして
もフイルター４が目詰まりしていれば該フイルタ
ー４を掃除すべく取外すことにより解除スイツチ
３１がオフされないかぎりリレー３１のａ接点３
０ａによりランプ２１ａの点灯が継続されるの
で、フイルター４の掃除を忘れるようなことはな
い。

尚、上記実施例のリレー３０とその接点３０ａ
の代わりに接点３０ａのところにフイルター詰ま
りサインスイツチ２７がオンしたときオンされそ
の後自己保持されるスイツチを入れても良い。

第４図は本考案の温風暖房機に適用した場合の
他の実施例の具体的回路を示すもので、運転スイ
ツチ２８をオンすると、電源プラグ２２側から燃
焼制御回路２３に電力が供給され、該燃焼制御回
路２３によりバーナ９が正常燃焼されて、室内が
設定温度に維持される。フイルター４が徐々に目
詰まりしてくるとフイルター詰まりサインスイツ
チ２７としての温風通路中のバイメタルスイツチ
がオンし、ランプ２１ａが点灯してフイルター４
の目詰まりを知らせるように構成される。この場
合運転スイツチ２８がオンからオフに切り換えら
れる間もコンデンサ３２がリレー３３を介して放
電され、その放電中該リレー３３のａ接点３３ａ
が閉じられてランプ２１ａの点灯が継続されるよ
うに構成されているので、運転停止後もランプ２
１ａは点灯が維持されフイルター４の掃除を忘れ
るようなことがない。

また、上記第３図の場合と同様に解除スイツチ
３１をａ接点３３ａと直列に接続しているので、
フイルター４を掃除すべく取外すとランプ２１ａ
が消灯され、該フイルター４が掃除されたことを
確認することができる。

（考案の効果） このように本考案によるときは、運転スイツチ
をオフしても作動保持回路により警報器の作動を
継続させるようにしたので、運転スイツチをオフ
したときにもフイルターの目詰まりを知らせて掃
除を促すことができ、フイルターの掃除忘れの心
配が全くなくなる効果を有する。

また、該フイルターが掃除されると該警報器の
作動を解除するように構成したので、使用者に対
し安心感を与えることができ、また、既に掃除さ
れているフイルターを再度掃除するというような
無駄な作業がされることを防止することができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案装置を温風暖房機に適用した場合
の実施の１例を示す截断側面図、第２図はその作
動回路図、第３図はその要部の電気回路図、第４
図は本案装置を温風暖房機に適用した場合の他の
実施例の要部の電気回路図である。 ４……フイルター、９……バーナ、２１……警
報器、２８……運転スイツチ、２９……作動保持
回路。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 運転スイツチのオン時にフイルターを介してバ
   ーナへの燃焼用空気を供給すると共に、該フイル
   ターの目詰まりを警報器を作動させて知らせるよ
   うにした燃焼器に、該運転スイツチをオフしても
   該警報器の作動を継続させる作動保持回路と、該
   フイルターの取外し操作に連動して該作動保持回
   路の作動を停止させ該警報器の作動を解除する解
   除スイツチとを設けたことを特徴とする燃焼器に
   おけるフイルターの目詰まり警報装置。