JPH0457905A

JPH0457905A - 衣料用芯材

Info

Publication number: JPH0457905A
Application number: JP16594290A
Authority: JP
Inventors: Toshio Aoyanagi; 青柳　敏夫; Shunei Iwai; 俊英岩井
Original assignee: YUTATSUKUSU KK
Current assignee: YUTATSUKUSU KK
Priority date: 1990-06-25
Filing date: 1990-06-25
Publication date: 1992-02-25

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、ブラジャー、ビスチエ、ボディスーツ等のフ
ァンデーラインやスリップ、キャミソール等のランジェ
リ−等のインナーウェアおよびアウターウェアや水着等
における体形整容用、又はシルエットの維持用、あるい
は維持補強用となる衣料用芯材に関するものである。

〔従来の技術〕

従来、ブラジャー、ボディスーツ、ガードル等には体形
を美しく整容すると同時に着用安定性を得る為、金属や
硬質合成樹脂等の芯材が装着されている。この芯材は本
来着用者の体形の保型を主たる目的とするので剛性が強
く柔軟性に乏しい特性を持つ。従って、身体形状と芯材
のラインが一致しない時は曲げ応力が発生し違和感を発
生させることから、衣料品特にインナーウェアの体形整
形と維持補強材として使用する場合は、乳房下辺部等の
運動による人体表面変化量（運動量）の少ない限定した
箇所にのみ使用可能であった。

また、体型整形およびシルエット維持補強や補助目的で
合成樹脂材料で作られたより柔軟な芯材であるフィルム
ボーン、細い金属の線材、をコイル状にしたスパイラル
ボーン、薄い金属の平板、微細直径の金属線材で構成さ
れた撚線等も衣料品に装着され、乳房上辺部以外の運動
による人体表面変化量（運動量）の少なくない場所に装
着されている。しかし、元来これらの芯材の形状が直線
であることから、着用時は身体の要求とは異なる形状（
直線）に戻ろうとして着用者に芯材の存在感を与えてし
まっている。しかも上記に加えて薄い衣料品では衣服形
状が芯材により変形してしまい衣服のシルエットを歪ま
せる問題点があった。

これら以外にも下記のような問題点があり、フィルムボ
ーン、スパイラルボーン、薄い金属の平板、細い金属よ
りなる撚線等の芯材は、体形整容用、又はシルエットの
維持、維持補強または補助芯材として十分満足できる物
ではなかった。

■、フィルムボーンとスパイラルボーンは、芯材の幅が
広く装着のための周囲の布ループも併せて幅が広くなる
ので、最終製品の外観上に繊細さがない。

■、フィルムポーンの場合は、柔軟性が横方向に対して
少なく、立体的な湾曲部や全方向屈曲部に用いるのに適
さないので使用範囲が限定されている。

■、フィルムボーンは合成樹脂で製作されており、洗濯
等にて塑性変形し易い欠点が存在している。

■、スパイラルボーンや薄い金属板は、取り付ける生地
の素材によってはボーン自体の自重で生地に皺が発生す
る。また、肌当りが悪いのでボーン保護用ループ（管状
布）も厚みのある強靭なものが必要となり製品全体が重
くなってしまう。

上記の着用時の違和感問題を解決する手段として、衣服
着用時には超弾性特性を示し、洗濯時等の非着用時には
柔軟性を示す形状記憶合金がブラジャーの整体型用とし
てカップ外周縁下辺部分に装着されたが、超弾性領域に
おいて柔軟性には冨むが、剛性が従来の鋼線ワイヤーと
比較して少なく、弾力性は一定以上の変形に対しては復
帰時に反発力が弱（、周囲温度により形状回復率が大幅
に変化するといった体形整形用芯材としての不適切な面
が存在して実用的でなかった。

〔発明が解決しようとする問題点〕

本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、
剛性と着用者に違和感を与えないだけの柔軟性と適度な
締め付は感を発揮する弾力性を持ち、従来の形状記憶合
金より広い変形歪みの範囲でも弾力性を失うことのない
体形整形用として適切な芯材であり、また細い線材とし
て装着する場合は、布地にあった柔軟性を持ち、繊細か
つ衣服の要求する形状をした軽量で細く、大きな変形に
対しても十分な復元性を持つ芯材であると共に、繊細な
シルエット維持補強又は補助用として適切な機能を持つ
衣料用芯材を提供するものである。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明の衣料用芯材は、幅が１．０〜１０１ｍ、厚さが
０．３　ｗｓ〜１．０日までの四角形または異形断面あ
るいは直径０．３　ｍｍ〜１．６　ｗｍの細い円形、楕
円形。

長円形等の断面形状をした、引っ張り荷重の負荷。

除荷時に９０％以上の回復率で形状回復しうる回復伸び
率の領域が少なくとも５％であり、荷重の負荷、除荷時
に伸び量の増加に従って荷重が一定する領域を有しない
ことと、この領域内では応力誘起マルテンサイト変態及
び／又はオーステナイト逆変態しないＮｉ　−Ｔｉ合金
線材を衣服の取付部の形状に合致した形に加工したもの
である。

また、前記線材の外周面が軟質合成樹脂被覆層で被覆さ
れ、両端部を丸部とする樹脂処理部を施したものである
。さらに、線材は衣服に装着するための縫製耳部を設け
た筒状テープに収納してある。

〔作　　用〕

本発明の芯材は必要な弾力性と剛性の他に、Ｎｉ−Ｔｉ
合金弾性線材の特長である柔軟性と、かつ外部応力に対
して広い変形追随性を所持しており、衣服の取付位置の
形状に予め加工されているので、ブラジャーやスリップ
等のインナーウェア等衣服の適宜位置に装着することに
より、着用者が運動しても芯自体が適度な柔軟性を持っ
て変形し、かつ外部応力が無くなり変形状態からの復帰
時には高い形状回復率があるので、現状使用されている
形状記憶合金と比較して、より細い線材で着用者の体形
と衣服本来の姿を維持する機能を発揮できる。又、周囲
温度による形状回復率も従来使用さている形状記憶合金
と比較して低温領域で改善されており、アウター及び水
着に適した芯材になる。

このＮｉ−Ｔｉ合金弾性線材は、変形初期時（微小変形
時）の弾性率は従来のＮｉ−Ｔｉ形状記憶合金と比較し
て小さいが、最終（大きな変形時）弾性率が形状記憶合
金より大きいので適度な締め付は具合を着用者に与え、
インナーウェアの二次目的である女性であることの意識
とさらに着は心地の良さと安定感を与える。当然、着用
者の身体運動に対して従来のステンレスまたはオイルテ
ンパー線と比較して大きな変形範囲でも塑性変形を起こ
さずにもとの形状に復帰する特性を有するため、洗濯等
に対しても型崩れすることが無い。

撚線、スパイラルボーン、プラスチックボーンとの比較
では、これらの線の元来の形状が直線であるため、身体
形状保持が困難であり、デザイン上の各種配慮を必要と
した。しかし、この線材は予め衣服の取付位置の形状の
加工処理してあり、用途、デザイン上の制約がなくなっ
ており、より広い範囲で使用可能であり形状保持効果も
高くなる。また、プラスチックボーンやスパイラルボー
ンと比べると衣服に装着した時の取付ループ幅は約２／
３と挟まり、ボーンの存在感がなくなり衣服の外見が大
幅に改善された。

この芯材は柔軟な合成樹脂で被覆してあり、樹脂の柔軟
性により肌当りが柔らかくなり、かつ保形機能は合成樹
脂被覆の場合と変わらない、また、筒状の縫製用耳部を
設けたので縫製作業の合理化を図ることも出来る。

この芯材をシルエット維持補強に使用することにより、
型くずれや皺の発生等を無くし、着用者の身体表面の連
動に対して違和感の無い衣服の実現が可能となる。特に
従来のステンレスワイヤーに比較して柔軟性に優れ、薄
物の衣料品特にインナーウェアに対するシルエットの維
持補強材または補助材として適切な芯材となっている。

本発明のシルエット維持補強または補助用芯材は、剛性
７弾力性、柔軟性及びしなやかさ等の特徴を素線の材質
、直径の組合わせと形状により自由に希望する特性を得
ることが出来る。

〔実　施　例〕以下、本発明の実施例を示す図面について説明する。

芯材（１１はＮｉとＴｉとを基本組成とするＮｉ　−Ｔ
ｉ合金の線材からなり、かつ引張り試験の荷重の負荷、
除荷により９０％以上の回復率で形状回復し得る回復伸
び率の領域が少なくとも５％であり、かつ、前記領域で
は伸び量の増加に伴って荷重の増加率は徐々に減少させ
るか、又は比例域に続き徐々に減少させることにより、
伸び量の増加によっても、荷重が一定する水平部を有し
ないものである。

また、この芯材（１）は前記回復伸び率の領域内におい
て、応力誘起マルデンサイト変態及び／又はオーステナ
イト逆変態しないＸｌ−Ｔｉ合金である。

芯材（１１の大きさは、四角形や異形断面等であれば、
幅１．０〜１０日、厚さ０．３〜１．０−あるいは円形
、楕円形、長円形等では、直径が０．３〜１．６簡の範
囲内のものが好ましく、その断面形状は、四角形９円形
、楕円形、長円形１台形、凸形、工字形、コ字形等であ
り、取付部の形状に合致するように形成されている。（
２）は芯材（１）を被覆する柔軟な合成樹脂管で、芯材
（１）よりも大きい内径を有し、芯材と合成樹脂管との
間に空間を設け、着用時の肌当りをやわらげるようにな
っている。

あるいは芯材（１）の外周面に軟質樹脂液を直接塗着し
た合成樹脂被覆層を形成してあり、その両端末部にやや
固い合成樹脂で外部にした樹脂処理部（３）　（３）を
施してある。（４）は芯材（１）を被覆する筒状テープ
で、芯材（１）よりも長くて幅広くテープの上下、両側
部に縫製用の耳部（４ａ）　（４ａ）　、　（４ｂ）　
（４ｂ）を設けである。

このように構成した芯材の使用態様を説明すると、第５
図（イ）に示すブラジャー（４のバンド部分下辺周縁部
（５）や（ロ）に示すブラジャー（４）のカップ下方部
分（６）に用いた時には、従来のようなゴムの厚みによ
るゴツゴツした着心地でなく、身体の運動に応じて動き
、着心地が良くなるほかに、ゴムでは表現しにくかった
より繊細なシルエットを表現できる。また、（イ）のブ
ラジャー（４）カップ上辺周縁部（７）や（ハ）のブラ
ジャー（４）正面中央部（８）に用いればカップ布を上
方向に引上げ、かつ着用者に密着させ肩紐をつけなくて
も十分にブラジャーの正面の形状を維持することが可能
となる。

サラに、（ロ）、（ハ）、（ニ）のブラジャー（４）編
布部分（９）に用いれば皺の発生がなくなり、着用時に
脇部にぴったり密着する。また、（ニ）のフロントホッ
クブラジャー（４や（ホ）のプランジングブラジャー（
４）のように、前部分の深い切込みがあるデザインのも
のでは、切込みにより左右に拡がってしまうため、カッ
プのブリッジ部分を幅広くしたり、フロントホックの位
置を上方にしたりしていたが、内周部分α・α・に用い
ることにより、ブラジャー正面のデザインの可能性を広
げることができた。また、（ホ）の外周縁部分ａυに用
いればサイドベルトの幅を狭くしてサイドレスとするこ
とができ、（へ）のようにカンブトツブ■に入れること
もある。

また、第６図（イ）（ロ）に示すボディスーツ（至）の
胸部Ｑ４１や腰部（２）、（ハ）のウェストニッパ−（
至）の腰部（２）、（ニ）のハイウェストαηの腰部α
りに使用すれば生地の持つ柔らかさ、しなやかさを失う
ことなく、かつファンデーションとしての必要な保型機
能も備えているから、身体のラインを出すボディコンジ
ャス用に最適である。また、第７図に示すスリップ（至
）の胸部α唾に用いれば、身体の運動に応じて動き、生
地の持つ柔らかさ、しなやかさを失うことなく繊細なシ
ルエットを表現できる。

〔効　　　果〕

本発明は、幅が１．０〜１０鶴、厚さが０．３鶴〜１．
０鶴までの四角形または異形断面あるいは直径０．３ｆ
ｉ〜１．６　ｔｍの細い円形、楕円形、長円形等の断面
形状をした、引っ張り荷重の負荷、除荷時に９０％以上
の回復率で形状回復しうる回復伸び率の領域が少なくと
も５％であり、荷重の負荷、除荷時に伸び量の増加に従
って荷重が一定する領域を有しないことと、この領域内
では応力誘起マルテンサイト変態及び／又はオーステナ
イト逆変態しないＮｉ−Ｔｉ合金線材を衣服の取付部の
形状に合致した形に加工してなる衣料用芯材に係るもの
であるから、従来のものに比べ、軽量かつ柔軟性に冨み
、芯材形状が身体と一致する為、着用時の違和感と芯材
の存在感がなく、薄物の衣料品、とくにインナーウェア
に対するシルエットの維持ができ、布地により近い形を
有し、周辺の生地との違和感がなくなると共に取付部の
型くずれ、皺の発生がなく、着用時に身体にぴったりフ
ィツトする。このシルエット維持補強又は補助用芯材の
特性は、ビキニスタイルの女性用水着のような他のシル
エットの演出を要求される衣料製品についても十分に応
用可能である。

また、芯材は軟質合成樹脂被覆層で被覆されているから
、肌当りが柔らかくなると共に、洗濯。

乾燥を繰り返し長期間に亘って使用しても錆びず、折れ
癖がつきにくい。

さらに、両端部に丸部となる樹脂処理部（３）　（３＋
を設けであるから、芯材（１）の突き抜けを防止でき安
全である。また、芯材（１）は上下、両側部に縫製用耳
部（４ａ）　（４ａ）　、　（４ｂ）　（４ｂ）を有す
る筒状テープ（４）に被覆されているので、衣料品への
取付けが容易となり、縫着作業の能率が上る。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示すもので、第１図は芯材の簡
略斜視図、第２図（イ）は芯材に合成樹脂管を被覆した
時の断面図、（ロ）は芯材に合成樹脂液を被覆した時の
断面図、第３図は芯材を筒状テープに入れた簡略斜視図
、第４図は第３図Ａ−Ａ線の拡大断面図、第５図は各種
のブラジャーのそれぞれの取付位置に装着した状態の斜
視図、第６図はボディスーツ、ウェストニッパに装着し
た状態の斜視図、第７図はスリップに装着した状態の斜
視図である。（１）・・・芯材、（２）・・・合成樹脂被覆層、（３
）・・・梼脂処理部、（４）・・・筒状テープ。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）幅が１．０〜１０ｍｍ、厚さが０．３ｍｍ〜１．
０ｍｍまでの四角形または異形断面あるいは直径０．３
ｍｍ〜１．６ｍｍの細い円形、楕円形、長円形等の断面
形状をした、引っ張り荷重の負荷、除荷時に９０％以上
の回復率で形状回復しうる回復伸び率の領域が少なくと
も５％であり、荷重の負荷、除荷時に伸び量の増加に従
って荷重が一定する領域を有しないことと、この領域内
では応力誘起マルテンサイト変態及び／又はオーステナ
イト逆変態しないＮｉ−Ｔｉ合金線材を衣服の取付部の
形状に合致した形に加工してなる衣料用芯材。
（２）前記線材は、外周面が軟質合成樹脂被覆層で被覆
され、両端部を丸部とする樹脂処理部を施してある請求
項１記載の衣料用芯材。
（３）前記線材は、縫製用耳部を設けた筒状テープに収
納してある請求項１又は２記載の衣料用芯材。