JPH045776B2 - - Google Patents

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JPH045776B2
JPH045776B2 JP3293983A JP3293983A JPH045776B2 JP H045776 B2 JPH045776 B2 JP H045776B2 JP 3293983 A JP3293983 A JP 3293983A JP 3293983 A JP3293983 A JP 3293983A JP H045776 B2 JPH045776 B2 JP H045776B2
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brake
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deviation
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Akio Arakawa
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Jidoshokki Seisakusho KK
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Publication date
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Publication of JPS59163447A publication Critical patent/JPS59163447A/ja
Publication of JPH045776B2 publication Critical patent/JPH045776B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 技術の分野 本発明はマイクロコンピユータによる直接制御
がなされる織機における定位置停止制御方法に関
する。
従来技術 近年のマイクロコンピユータの普及に伴い、該
マイクロコンピユータにより直接制御される織機
の出現を見るに至つた。このマイクロコンピユー
タ制御によれば、 (1) 誤操作やストツプモーシヨンの故障に起因す
る不良生産が防止されること、 (2) 制御系統の異常・故障に対する検出機能が向
上しメインテナンスが容易になること、 (3) プログラムによる仕様の多様化、その変更の
自由度が向上すること、等の利点が期待され
る。
このため、マイクロコンピユータの制御によら
ない従来の織機では殆ど不可能に近い特別な制御
も比較的簡単に実現される。この特別な制御とし
て、本発明では織機における定位置停止動作につ
いて言及する。定位置停止とは、経糸の断あるい
は緯糸の断その他の異常の発生によつて織機のモ
ータを停止させる場合、予め定めた位置で織機の
系全体が停止することをいう。ここにいう位置と
は、具体的に前記モータに連動するクランクシヤ
フト(主軸)のクランク角を意味する。このクラ
ンクシヤフトのクランク角が織機における動作タ
イミング系を規定する。
然しながら、モータを停止させる場合に常に一
定のクランク角で停止することは保障できない。
これは、モータに連結したブレーキの摩耗等諸種
の要因により一定のブレーキ力を長期間維持でき
ないためである。そして、もし、定位置停止が確
保されないとなると、例えば緯糸又は経糸の修復
に都合の悪い形態で織機が停止することになる。
又、例えばエアジエツト方式による緯糸入れ装置
を備える織機では、エアが吹き出したままの状態
で織機が停止するおそれも生じる。
従来は、このような定位置のずれが生ずると、
オペレータがマニユアル操作で調整し、元の定位
置で停止させるということが行なわれていた。然
し、マイクロコンピユータの助けを借りることに
よりそのようなマニユアル操作を要しない特別な
定位置停止制御が実現される。この特別な定位置
停止制御を実現するものとして本出願人は特願昭
56−57822号(特開昭57−176242号公報)を既に
提案した(後に詳述)。これは織機の動作タイミ
ング系が所定のブレーキ作動開始位置に達したと
きに該ブレーキ作動を開始することにより、該織
機を、該動作タイミング系における予め定めた一
定の定位置に停止せしめるための定位置停止制御
方法において、前回のブレーキ動作において生じ
た前記定位置と実際の停止位置とのずれを検出し
且つ記憶する工程と、今回のブレーキ動作の作動
開始に備えて、前記所定のブレーキ作動開始位置
に対し、前記工程で記憶されたずれを用いて補正
を加えるための演算を行う工程と、前記動作タイ
ミング系を検出して、前記の補正を加えたブレー
キ作動開始位置に達したときブレーキ作動を開始
する工程と、今回のブレーキ動作における前記の
ずれを検出し次回のブレーキ動作のために記憶す
る工程と、からなることを特徴とするものであ
る。
かくして逐一定位置停止のための自動補正が加
えられ、常に適正な定位置をもつて前記動作タイ
ミング系が停止することになる。又、これにより
オペレータは定位置停止の監視から解放され省力
化にも効果を発揮する。ところが、反面、クラン
ク角が規定の一回転を行う間にその定位置に停止
したのか、あるいはそのクランク角が規定を超え
た数回転を空走してその定位置に停止したのか
は、オペレータの監視がなくなるから分らない。
通常、経糸入れ、筬打ち等の一連の操作が繰り返
し行われ、この一連の操作は前記クランク角の一
回転角に相当する期間中にそれぞれ開始→完了す
る。もし前述のクランク角の数回転に及ぶ空走が
あつたとすると、前記一連の操作が経糸なしに数
回行われることになる。この結果、織り上がりの
布地にはその空走時に対応してすじが現われ(い
わゆる止め段に相当)著しく品質を劣化させる。
逐一定位置停止のための自動補正が行われなが
ら、上述したクランク角の空走が発生するのは主
としてブレーキ力の急激な低下に要因がある。例
えば、ブレーキの急激な摩耗、ブレーキ面への風
綿の侵入、ブレーキ面での油膜の形成等々の種々
原因が挙げられる。いずれにしても、前記定位置
停止制御は1クランク回転角内で完了しなければ
ならない。もし1クランク回転角内で完了しない
ならば、前記定位置停止のための自動補正におけ
るブレーキ作動開始を、前記ブレーキ力の急激な
低下が生ずる以前に行わなければならないという
矛盾を生じてしまう。
発明の目的 上記の諸事情に鑑み本発明は、前記の品質劣化
を生じさせることのない、織機における定位置停
止制御方法を提案することを目的とするものであ
る。
発明の構成 上記目的に従い本発明は、ブレーキに要したク
ランク角bと予め定めたクランク角hとを比較す
る工程を設け、クランク角bがクランク角hを超
えたことを検出したとき、該ブレーキに対し初期
過励磁を行う時間を延長することを特徴とするも
のである。そして、その初期過励磁が許容される
時間を超えてまで延長しなければならないときに
は、警告を発生するようにしたことを特徴とする
ものである。なお、この警告により、定位置停
止のための自動補正を解除してマニユアル操作に
するか、至急ブレーキ調整、交換を行うか、
品質劣化を無視して織布を続行するかは、当該織
機を使用するユーザーの決定如何による。
実施例 以下図面に従つて本発明を説明する。
第1図は本発明が適用される織機の一般的な構
成を概略的に示す模式図である。本図において、
101はヤーンビームであり多数本の経糸102
が並列に巻回されている。これら経糸102はバ
ツクローラ103およびテンシヨンローラ104
を経由して経糸止装置105に至る。経糸止装置
105は、経糸毎にドロツパ(図示せず)を有し
ており、いずれかの経糸が断になると対応するド
ロツパがこれを検知し、機台を停止する等の操作
を開始する。装置105を経た経糸は経糸押えバ
ー106に押えられながら、綜絖枠107−1,
107−2により交互に上下に2分され、開口部
108を形成する。この開口部108には、図示
しない緯糸供給装置、例えばエアジエツトノズル
より緯糸が高速度で挿入される。この挿入のため
の案内はスレイ109に設けられた緯入れガイド
110によりなされる。このスレイ109には筬
111も設けられている。筬111は、スレイ1
09の揺動運動により、緯糸が挿入される毎にこ
れを図中右側に打ちつけ、ここに布112を形成
する。なお、スレイ109は、スレイスウオード
113を介しロツキングシヤフト114によつて
前記揺動運動を行う。
織上がつた布112はブレストビーム115,
サーフエスローラ116およびプレスローラ11
7を経由して巻取ローラ118により巻取られ
る。119は巻取られた織布である。
上述した動作の駆動源はモータ120より与え
られ、モータプーリ121を介してドライビング
プーリ122に伝えられ、クランクシヤフト12
3を回転する。この回転駆動力は図中の波形矢印
のルートで所定箇所に付与される。なお、ヤーン
ビーム101に対する回転駆動力は変速機124
を介して伝えられ、該変速機124にはテンシヨ
ンローラ104からのフイードバツク信号が図中
の点線の波形矢印のルートで供給される。これ
は、経糸102に対し所定のテンシヨンを与える
ためである。
本発明が好適に適用される織機は、各織機毎に
設けられたマイクロコンピユータにより直接制御
され、全体の運転動作が管理される。このマイク
ロコンピユータは第1図中、130で図解的に示
されており、マイクロコンピユータ130と各部
のやりとりは図中の一点鎖線で図解的に示されて
いる(実際にはマイクロコンピユータ130の各
種I/Oポート(Input/Outputポート)と接続
すべき信号線である)。
第2図は第1図において特に本発明と関連する
部分をやや詳細に描いた斜視図である。本図にお
いて、120〜123については第1図において
説明したとおりである。モータ120の主軸には
ブレーキ装置21が直結している(なお、ブレー
キ装置はクランクシヤフトなど織機駆動系の所定
の位置に設けてもよい)。モータ120を停止さ
せるときは、モータ用電源Pを断にすると共にブ
レーキ装置21にブレーキ用電源Bを供給する。
そうすると、プーリ121および122を介して
回転していたクランクシヤフト123は急激に停
止する。通常、この停止はクランクシヤフト12
3の1回転内で完了する(既述)。この場合、ク
ランクシヤフト123は一定の停止位置(クラン
ク角位置)で停止しなければならない。このため
にクランクシヤフトには通常、クランク角位置検
出装置22が設けられており、現在のクランク角
位置を常に監視している。該装置22は例えば、
等間隔で周縁に歯を形成した円板22−1とこれ
に近接して固定されたセンサー22−2からな
る。各々の歯がセンサー22−2に近接する毎
に、例えば磁気結合作用により、センサー22−
2からはクランク角パルスCPがパルス列状に出
力される。なお、クランク角パルスCPの絶対角
度を規定すべく、円板22−1の所定の1箇所に
は永久磁石22−3が設けられ、ここがいわゆる
ホームポジシヨンとなる。
なお、クランク角位置検出装置は図のようなパ
ルスを数えるもの以外に、アブソリユート・エン
コーダ(円板に角度を直接表わす例えばバイナリ
コードのような符号パターンを形成し、直接数値
として角度を検出できるもの)を用いてもよい。
かくして、織機を一時停止させるべき停止要求
信号が発生すると、所定のクランク角位置よりブ
レーキがかかり始め、予め予定した定位置でクラ
ンクシヤフト123はその回転を停止する。
第3図は特開昭57−176242号で提案済みの方法
を実施するための一構成例を示すブロツク図であ
る。本図中のモータ120、ブレーキ装置21お
よびクランク角位置検出装置22については既に
第2図において説明したとおりである。これらモ
ータ120ならびにブレーキ装置21は制御回路
32によつて制御される。制御回路32に停止要
求信号Sが印加されると、前記クランクシヤフト
は、停止位置設定器31によつて設定された定位
置に向つてブレーキ作用を受ける。33は比較・
演算回路、34は記憶回路である。本図ではこれ
ら回路をデイスクリートなモジユールで描いてあ
るが、実際には前記マイクロコンピユータ130
に含まれてプログラム制御される。以下、特開昭
57−176242号公報に開示した方法を再度詳細に説
明する。第4図はクランク角の概念を図解的に示
すグラフであり、第5A図および第5B図は特開
昭57−176242号公報に開示した方法を工程毎に分
解して示すフローチヤートである。第4図におい
てaはブレーキ作動開始のクランク角位置、cは
停止すべき定位置を表わすクランク角位置であ
る。このクランク角位置cは第3図の停止位置設
定器31によりデイジタル・プリセツトされる。
第4図の設定からすると約300゜ということにな
る。然し、ブレーキ力は常に一定ではないから実
際にはクランク角位置cを外れクランク角dで停
止する。ただし、クランク角dは変動的である。
クランク角bはブレーキに要した角度を意味す
る。第5A図において、先ず停止要求信号(第3
図のS)が発生する(ステツプ)。停止位置設
定器(第3図の31)に設定されたデイジタルプ
リセツト値(第4図のc)を比較・演算器(第3
図の33)に入力する(ステツプ)。そのタイ
ミングは制御回路(第3図の32)からの指示で
定まる。なお、第3図中の二重線矢印はデータの
流れを、単線矢印は制御信号の流れをそれぞれ示
す。該比較・演算器33はe←c−bなる演算を
実行する(ステツプ)。ここにbの値は、直前
のブレーキ動作において検出されているデータを
示すことに注意を要す。つまり、前回における定
位置停止の位置ずれを記憶しておいて今回のブレ
ーキ動作の調整のためのデータとする。そして、
今回のブレーキ動作で生じた位置ずれのデータは
次回のブレーキ動作に反映される。従つて、デー
タbは記憶回路(第3図の34)に記憶されるこ
とになる。このデータbは、織機がしばらく休止
(電源断)した場合でも次に再開した運転におい
て反映されなければならないから、該記憶回路は
不揮発性メモリとしておく必要がある。かくし
て、ステツプでは、データeを算出する。この
データeは計算途中の値であり、もしこのデータ
eがデータaの代わりに用いられたならば定位置
停止したであろう値を意味する。さらにステツプ
においてg←(e−a)×r+aを演算する。
ここにrはいわゆる補正率を示し、例えばr=1/
2に選択される。もしこの補正率rがr=1であ
ると、毎回100%の補正がなされることになるが、
100%の補正を行なうと、種々の外乱、誤差など
によりフイードバツクの結果が振動になり、クラ
ンク角位置cに収束しない可能性があるため、一
般にrは1以下の値が選ばれる。
このデータgは、以前の計算において正又は負
の値であるから、この正負判別をする(ステツプ
)。正なら(YES)、gをそのままaに置き換
え(ステツプ)、負なら(NO)、gに360゜を加
えてaに置き換える(ステツプ)。以上の操作
は、全て比較・演算器33が中心となつて行う。
ここで、クランク角位置検出装置(第3図の2
2)はクランク角位置a(ブレーキ作動開始角)
がg(又はg+360゜)であるか否かを検出する
(ステツプ)。一致しなければ(NO)、一致す
るまで(YES)検出し続ける。一致すれば織機
停止を開始する(ステツプ)。すなわち、第3
図の制御回路32は、モータ120を非励磁とす
ると同時にブレーキ21を励磁する。
かくして、定位置停止がほぼ確保されることに
なる。この場合、次回のブレーキ操作のために、
今回のブレーキ操作で検出されるべき実際の停止
クランク角bを測定しておかなければならない。
このため、フローチヤートは第5A図のから第
5B図のに移る。先ず、ステツプにおいて織
機の完全な停止を待つ。停止した後、ステツプ
において、その位置を読み取る。この読取りはク
ランク角位置検出装置22が行う。ここに実際の
停止位置(クランク角位置d)が求まる(ステツ
プ)。このデータdを基に、(d−a)を演算し
(ステツプ)、次回の調整用データbを得る。結
局、ステツプ(第5A図)で用いたデータb
は、前回のブレーキ動作モードで、ステツプに
より得られたデータを利用したことになる。
次に本発明を説明するがその工程の大半は既述
した工程と全く同じであり、前述の第5B図のフ
ローチヤートが変更(工程追加)となる。
第6図はクランク角を用いて本発明を説明する
ためのグラフであり、第4図をやや拡大したもの
である。第6図において、dは実際に停止したク
ランク角位置を示すが、このクランク角位置dは
所定のクランク角位置cに対し前方又は後方に変
動する。本発明ではクランク角位置dがクランク
角位置cを大幅に超える場合を問題にする。すな
わち、クランク角位置c(例えば270゜〜300゜の間
に設定されることが多い)に対しさらに進んだ基
準クランク角h(a〜hに要するクランク角度で
例えばクランク角位置350゜に設定する)を規定
し、ブレーキに要するクランク角bがこのクラン
ク角hを超える程のブレーキ力の低下が現われた
場合には、このブレーキ力の低下を補償して正常
な定位置停止制御を維持する。この補償を加えて
もなお正常な動作が維持できないときは警告を発
するようにする。クランク角hに相当するクラン
ク角位置として例えば350゜としたが、当該織機を
使用するユーザーによつて適宜設定するのが好ま
しい。要するに、これ以上進んだ角度で停止した
のでは次に再起動されるべき一連の操作を完全に
実行できなくなるという限界を示す基準値がクラ
ンク角hである。従つて第3図に示すブロツクに
対し、その基準値を予め設定するためのブロツク
を付加しておく必要がある。さらに又、第3図に
示すブロツクに対し、ブレーキ力の標準値を予め
設定するためのブロツク(初期過励磁時間設定ブ
ロツク)をも付加しておく必要がある。この初期
過励磁時間の意味について述べておく。第7図は
第3図の制御回路32から第2図のブレーキ装置
21に与える制御信号の波形を示す図である。本
図において左下りのハツチングを施した部分が初
期過励磁であり、右下りのハツチングを施した部
分が定格励磁であり、これらの励磁の対によつ
て、ブレーキ装置21はブレーキ力を発生する。
例えば初期過励磁は72Vであり、定格励磁は24V
である。本来72Vという過励磁は行うべきでない
が、僅かな時間(例えば25mS)ならば実用上差
し支えない。この初期過励磁を行うことによつ
て、急速に所定のブレーキトルクまで飽和し、迅
速且つ効きの良いブレーキ作動を開始できる。な
お、このような、2段(72V+24V)制御そのも
のはブレーキ装置において公知である。本発明
は、第7図に示した初期過励磁の時間をT1→T2
の如く可変にしてブレーキ力の低下を補償するも
のである。第8図は本発明の方法を実施するため
の一構成例を示すブロツク図であり、新たなブロ
ツク81により基準値(クランク角h)を設定
し、これを比較・演算回路33を介し、記憶回路
34に記憶せしめると共に、新たなブロツク82
により初期過励磁時間(第7図のT1)を設定し、
これを比較・演算回路33を介し、記憶回路34
に記憶せしめる。このように基準値hおよび設定
値T1を準備した上で、第5A図および第5B図
に示すフローチヤートに変更を加える。特に第5
B図のフローチヤートに対し数工程を追加する。
第9図は本発明により第5B図のフローチヤート
に変更を加えた新たなフローチヤートを示す図で
ある。第9図中ステツプ〜が本発明によつて
特に追加されたものである。ステツプはオプシ
ヨンである。ステツプで得たデータb(ブレー
キに要したクランク角)は第5A図のステツプ
に対し、次回の調整用データとして反映されるも
のであるが、このデータbはまさに現状のブレー
キ力の適否を示すものである。ブレーキ力が適正
か否かは、基準値(クランク角h)との大小比較
で定まるから、先ず第8図の記憶回路34より既
に設定された基準値を読取る(ステツプ)。そ
して、クランク角bと基準値hとの間の大小比較
をステツプにて行い、b>hでなければ
(NO)、正常であり、ステツプへ帰る。もしb
>hならば(YES)、ブレーキ力低下である。
このようなブレーキ力低下が生じたとき、これ
を補償するルーチンに入る。これが第9図のステ
ツプである。ステツプでは時間T1をT2に延
長すると共に、記憶回路34の内容をT2に書き
換える。この時間T1は第7図に示されており、
初期過励磁時間の標準値である。今、このような
標準値T1ではブレーキ力が不足して来たので、
これをT2に延長し、ブレーキ力を強める。例え
ばT1=25mSとすればT2=30mSである。この
ように設定値をT1→T2に改めて再びステツプ
へ戻る。これにより、次回の定位置停止は正常に
なされる。ただし、設定値T2を無期限に延長す
る訳には行かない。なぜなら、過励磁(72V)は
定格励磁(24V)より外れているからであり、過
励磁のために許容される限界値TUを超えると、
ブレーキ装置21は損傷してしまう。そこで、ス
テツプにより、T2がTUよりも小であることを
常に確める。もし、TUを超えるようなT2をもつ
て過励磁を行わなければならないものとすれば、
これは織機の異常として取扱わなければならず即
座に警告を発生する(ステツプ)。既に述べた
とおり、この警告により、定位置停止のための
自動補正を解除してマニユアル操作にするか、
至急ブレーキ調整、交換を行うか、品質劣化を
無視して織布を続行するかは、当該織機を使用す
るユーザーの任意であるから、これをステツプ
(“処置”)として示す。
ステツプにおいて、初期過励磁の時間T1
T2に延長するに際し、その延長時間(ΔT=T2
T1)は適当に定めることができる。例えばΔTを
5mS→10mS→15mSのように1段ずつ伸ばす
ことができる。いずれ、ステツプにおいて、b
≦hとなつたところで落ち着く筈である。
あるいは、前記延長時間ΔTは、第8図の比
較・演算回路33において演算によつて求めても
良い。すなわちb>hとなつたとき、(b−h)
に相当する分の延長時間ΔTを演算によつて求
め、T1+ΔTなる加算を実行してT2を定めるよう
にすることもできる。かくしてブレーキ力の低下
が補償される。
発明の効果 以上説明したように本発明によれば、定位置停
止のための自動補正を導入したことにより逆に監
視が行き届かなくなつたブレーキ作動時の異常空
走を機械側で監視可能とすると共に、さらにその
異常空走をブレーキ力の自動補充によつて縮小す
るようにし、より信頼度の高いメインテナンスフ
リーの織機が実現される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明が適用される織機の一般的な構
成を概略的に示す模式図、第2図は第1図におい
て特に本発明と関連する部分をやや詳細に描いた
斜視図、第3図は特開昭57−176242号で提案済み
の方法を実施するための一構成例を示すブロツク
図、第4図はクランク角の概念を図解的に示すグ
ラフ、第5A図および第5B図は特開昭57−
176242号公報に開示した方法を工程毎に分解して
示すフローチヤート、第6図はクランク角を用い
て本発明を説明するためのグラフ、第7図は第3
図の制御回路32から第2図のブレーキ装置21
に与える制御信号の波形を示す図、第8図は本発
明の方法を実施するための一構成例を示すブロツ
ク図、第9図は本発明により第5B図のフローチ
ヤートに変更を加えた新たなフローチヤートを示
す図である。 120……モータ、123……クランクシヤフ
ト、21……ブレーキ装置、22−1,22−
2,22−3……クランク角位置検出装置、a…
…ブレーキ作動開始位置、b……ブレーキに要す
るクランク角、c……停止位置、h……基準値、
T1,T2……初期過励磁時間の設定値、TU……限
界値。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 初期過励磁および定格励磁の対によつてブレ
    ーキ力を発生するブレーキ装置を有し、織機の動
    作タイミング系が所定のブレーキ作動開始位置に
    達したときに該ブレーキ作動を開始することによ
    り、該織機を、該動作タイミング系における予め
    定めた一定の定位置に停止せしめるための定位置
    停止制御方法であつて、前回のブレーキ動作にお
    いて生じた前記定位置と実際の停止位置とのずれ
    を検出し且つ記憶する第1工程と、今回のブレー
    キ動作の作動開始に備えて、前記所定のブレーキ
    作動開始位置に対し、前記第1工程で記憶された
    ずれを用いて補正を加えるための演算を行う第2
    工程と、前記動作タイミング系を検出しその動作
    タイミング系が前記の補正を加えたブレーキ作動
    開始位置に達したときブレーキ作動を開始する第
    3工程と、今回のブレーキ動作における前記のず
    れを検出し次回のブレーキ動作のために記憶する
    第4工程と、を有してなる織機における定位置停
    止制御方法において、前記第1工程において検出
    される、前記定位置と実際の停止位置とのずれに
    対して許容される予め定めた基準値を所定の記憶
    部分から読取る第5工程と、読取られた該基準値
    と実際の前記ずれとの間の大小比較を行う第6工
    程とを、前記第1工程と前記第2工程との間に挿
    入し、実際の前記ずれが前記基準値を超えないと
    きはそのまま該第2工程に至り、逆に実際の前記
    ずれが前記基準値を超えたときは、前記所定の記
    憶部分に記憶された前記初期過励磁のための時間
    の設定値T1をT2(T2>T1)に延長して書き換え
    る第7工程を経て前記第2工程に至ることを特徴
    とする織機における定位置停止制御方法。 2 前記第7工程において、前記の延長された設
    定値T2を定めるに際し、前記のずれが前記基準
    値を超えた量に相当する分の延長量を演算によつ
    て求め、前記設定値T1に加算して定めるように
    した特許請求の範囲第1項記載の織機における定
    位置停止制御方法。 3 初期過励磁および定格励磁の対によつてブレ
    ーキ力を発生するブレーキ装置を有し、織機の動
    作タイミング系が所定のブレーキ作動開始位置に
    達したときに該ブレーキ作動を開始することによ
    り、該織機を、該動作タイミング系における予め
    定めた一定の定位置に停止せしめるための定位置
    停止制御方法であつて、前回のブレーキ動作にお
    いて生じた前記定位置と実際の停止位置とのずれ
    を検出し且つ記憶する第1工程と、今回のブレー
    キ動作の作動開始に備えて、前記所定のブレーキ
    作動開始位置に対し、前記第1工程で記憶された
    ずれを用いて補正を加えるための演算を行う第2
    工程と、前記動作タイミング系を検出しその動作
    タイミング系が前記の補正を加えたブレーキ作動
    開始位置に達したときブレーキ作動を開始する第
    3工程と、今回のブレーキ動作における前記のず
    れを検出し次回のブレーキ動作のために記憶する
    第4工程と、を有してなる織機における定位置停
    止制御方法において、前記第1工程において検出
    される、前記定位置と実際の停止位置とのずれに
    対して許容される予め定めた基準値を所定の記憶
    部分から読取る第5工程と、読取られた該基準値
    と実際の前記ずれとの間の大小比較を行う第6工
    程とを、前記第1工程と前記第2工程との間に挿
    入し、実際の前記ずれが前記基準値を超えないと
    きはそのまま該第2工程に至り、逆に実際の前記
    ずれが前記基準値を超えたときは、前記所定の記
    憶部分に記憶された前記初期過励磁のための時間
    の設定値T1をT2(T2>T1)に延長して書き換え
    る第7工程を経て前記第2工程に至るようにし、
    ここに前記の延長して書き換えられた設定値T2
    とTU(TUは、前記初期過励磁のために許容され
    る限界値)との大小比較を行う第8工程を、前記
    第7工程の直後に挿入し、T2<TUならばそのま
    ま前記第2工程へ至り、逆にT2≧TUならば警告
    を発生する第9工程へ至ることを特徴とする織機
    における定位置停止制御方法。 4 前記の警告を発生する第9工程から所定の警
    告解除処置を経て再び前記第2工程に至る特許請
    求の範囲第3項記載の織機における定位置停止制
    御方法。
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