JPH0455933B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、棒状物特に紙巻きタバコを包装する
ための押し出し装置に関する。

〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕

この型の装置は、包装用ターレツトを有してい
て、そのセルが包装材料で包まれる紙巻きタバコ
のブロツクを受容する、紙巻きタバコ用のボトム
フオールデイングパツカー（bottom folding
packers）において使用される。ヘツド側で包装
材料を実質的に閉じるために、紙巻きタバコのブ
ロツクは包装材料と共にヘツドクロージング機構
例えばヘツドクロージングスターレツトへ押出し
手段により移動せしめられる。この時に、セル内
の紙巻きタバコは、該セルが、ヘツド側で包装を
閉じるために必要とされる包装材料の一部に対し
て要求される余分の長さを有さなければならない
から、包装材料に対して奥の方へセツトされる。

上述の型の装置はドイツ公開明細書第3046063
号から公知であり、これにおいては、静止位置で
ターレツト軸方向（即ちターレツト軸と平行な方
向且つ紙巻きタバコの長手方向）に保持されたラ
ムが、包装用ターレツトの各セルに対向して位置
せしめられ、このラムは押出し位置において固定
環状リング上に形成されているセルにガイドさ
れ、この押出し位置において押出し手段は前記ラ
ムと共に押出し方向に前後に移動して紙巻きタバ
コを包装紙と一緒に押出し得るように配設されて
おり、ラムが届かないセルの長さ領域は紙巻きタ
バコの長さに制限される。ここで、押出し動作中
に紙巻きタバコのフイルター端部を把持すること
は可能であるが、セル内に位置するラムのために
紙巻きタバコはセル内に押し込まれたときタバコ
側の端部で把持されなければならない。この紙巻
きタバコは押圧されるがフイルターは比較的堅く
取り付けられているから、紙巻きタバコがこわれ
る危険がある。

別の従来技術として、ドイツ公開明細書第
2363108号からターレツトの静止時間を減少せし
めるためにスロツト付セルを使用することが知ら
れており、そのために押出し手段は押し出し動作
後に移動面から外方へ動かされるようになつてい
る。

しかしながら、このスロツト付セルは一方で包
装材料が裂開する危険があり、更に揺動運動に関
する構成が複雑で高価格を招くという問題点があ
る。

本発明の目的は、棒状物を細心の注意を払つて
押出し処理でき且つそのための作動時間を短縮化
できるようにすると共に、製造コストを低廉にす
る棒状物の押出し装置を提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明の目的は、押出し手段８が、初期加速後
の棒状物５に接触する時に低速に減速され、そし
て接触後に再加速されるようにした、棒状物の押
出し装置において、 押出し手段８は第一のカム駆動手段１２，１３
によつて駆動され、押出し手段８の駆動を案内す
るガイド７は第二のカム駆動手段１７，１８によ
つてターレツト軸１の周りに回転可能であると共
に、ターレツト２の静止時間を越えるセル４内で
の押出し手段８の運動時間の間、ガイド７はター
レツト２に同期するように、第二のカム駆動手段
１７，１８によつて駆動制御され得るようにした
構成により、達成される。

〔作 用〕

これにより、押出し手段８が押し込まれたとき
及び押し出されたときに包装用ターレツト２内の
紙巻きタバコ等の棒状物が適当な推進部材により
フイルター端部で把持され得、同時に押し出し動
作中、押出し手段８が全速で棒状物にぶつかるこ
となく、棒状物に当接する瞬間に棒状物が注意深
く取り扱われることを保証するために十分に制動
されることが保証される。しかも、ターレツト２
の静止時間だけでなくこれを越えるセル４内での
押し出し手段８の運動時間の間ガイド７がターレ
ツト２に同期するので、セル４内で押出し手段８
が運動して棒状物を押出し、その後引き出され
る。

本発明の他の構成は、以下の説明及び他の特許
請求の範囲の記載から明らかになる。

〔実施例〕

本発明は、添付の図面に示された実施例に関し
て、以下により詳細に説明される。

第１図及び第２図は、ターレツト２及びレバー
３がターレツト軸１の周りに回動可能に取り付け
られているボトムフオールデイングパツカーを破
断して示いる。ターレツト２はブロツクの形態の
紙巻きタバコ５を受容するセル４を備えている。
包装材料６はセル４の周りに折り畳まれている。
レバー３に対して、（互いに枢着された二つの部
品からなる）連結棒９を介してレバー１０に連結
された押出し手段８のためのガイド７が固着され
ている。このレーバー１０は、連結棒９に対して
揺動可能に連結され且つその長手方向に伸縮自在
に構成すると共に、軸１１の周りに揺動可能に取
り付けられていて一対のローラ１２を介してカム
１３（軸方向溝カム）により作動せしめられる。
このカム１３は、歯車１５，１６を介して一対の
ローラ１８によりレバー３を作動せしめるカム１
７をも駆動するシヤフト１４により駆動される。

ターレツト２は指標カム（図示せず）を介し
て、公知の如く階段的に回動せしめられる。

紙巻きタバコ５は包装材料６に対して奥の方へ
セツトされる（包装材料６の紙巻きタバコ５を越
える分の長さは、包装材料を閉じるために利用さ
れる）から、押出し手段８はまず紙巻きタバコ５
に接触する前に、この距離を移動しなければなら
ない。しかしながら、紙巻きタバコ５ができるだ
け注意深く取り扱われるように、この接触は可能
な最低速度で行われる。従つて、押出し手段８の
運動は、紙巻きタバコ５に近づいたときに制動さ
れ、その後再び加速される。

この押出し手段８の運動周期は、第３図の曲線
１９により表されている。尚、第３図は横軸にと
つた時間に対する押出し手段８、ターレツト２及
びガイド７の運動軌跡（回動、静止、加速、減速
等）を夫々示すものである。

図において、押出し手段８の前進運動は位置２
０でスタートする。押出し手段８は最初加速され
るが、位置２１で紙巻きタバコ５に接触するまで
再び減速され、その後押出し動作が実行されて位
置２２でこれが終わる。そして押出し手段８は位
置２２から位置２３まで後退することで、位置２
０と同様な最初の位置２３に戻る。

しかしながら、この運動周期は、紙巻きタバコ
５を過度に粗く取り扱うことを避けるために、所
定の最大加速を越えないように制御されるので、
一定の時間がかかる。

押出し手段８は位置２１の領域において、一時
的に速度が遅延せしめられるために、押出し手段
８のセル内での運動時間（ドウエル時間）は、タ
ーレツト２の静止時間の長さを越えることにな
る。ここで、ターレツト２の運動周期は曲線２４
により表されており、静止時間は曲線２４の位置
２５及び２６の間の水平線部分であり、その前後
の傾斜部分はターレツト２の一方向への回転を表
すものである。

押出し動作のために必要な時間をターレツト２
の静止時間より延長するための、ガイド７の運動
周期が曲線２９により表されている。ガイド７
は、ターレツト２の曲線２４に対して平行な、曲
線２９の位置２７及び２８の間で必要な運動が行
われる。即ち、ガイド７は初期位置である位置３
０から加速され、位置２７からターレツト２と同
期する（破線図示）。位置２０と位置２７との間
の差は、その最初の位置における押出し手段８と
ターレツト２との間の距離により決定される。

そして、位置３１から位置３２まで、ガイド７
とターレツト２は静止している。（静止時間）。そ
の後、双方とも再び加速され、位置２８で押出し
手段８がターレツトセル４から引き出されて離れ
るので、ガイド７とターレツト２の同期運動が終
了する。

従つて、押出し手段８のセル内での運動時間
（ドウエル時間）は、ガイド７の運動周期の内の
位置２７と位置２８の間の時間に対応する、押出
し手段８の運動周期１９の運動軌跡曲線の長さで
示されることになる。この間は、ガイド７がター
レツト２の運動に周期するので、ターレツト２が
静止時間でなくても、押出し手段８のセル４内で
の運動に支障を来さない。

そのため、紙巻きタバコ５の押出し作動サイク
ル時間を短縮化することができる。

そして、その後、ガイド７はその最初の位置へ
戻される。

上述の各部材の運動は、第一のカム駆動手段１
２，１３と第二のカム駆動手段１７，１８によつ
て、制御されるものである。これらのカム駆動手
段において、対のローラ１２及び１８は正確な確
実伝動を達成するために備えられている。それら
は、一方のローラがカムの外面を走り且つ他方の
ローラがカムの内面を走るように二重ローラ式半
径方向曲線溝カム１３，１７内を転動する。

尚、ローラ１２とカム１３は第一のカム駆動手
段を、ローラ１８とカム１７は第二のカム駆動手
段を夫々構成する。

〔発明の効果〕

上述のように本発明に係る棒状物の押出し装置
は、ターレツトの静止時間を越えてターレツトの
運動時間においても、押出し手段がセル内で棒状
物の押出し運動を行うようにしたから、棒状物の
押出し作動に要する時間を短縮化でき、しかも押
出し手段は接触時に低速作動して紙巻きタバコ等
の棒状物を損傷するおそれをなくすことができ
る。更に、比較的簡単な構造であるから、低廉な
製造コストでこれを達成することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による押出し装置の側面図、第
２図は第１図の矢印Ａ方向から見た側面図、第３
図は本装置の動作ダイヤグラムである。 １……ターレツト軸、２……ターレツト、４…
…セル、５……紙巻きタバコ、７……ガイド、８
……押出し手段、１２……ローラ、１３……カ
ム、１７……カム、１８……ローラ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ステツピング駆動手段により周期的に一時に
   １つのセル区分づつステツプ移動せしめられ且つ
   規則的に指数で示され得るターレツト２のセル４
   から、該セル４に関して二つの終端位置間でスタ
   ーレツト軸１方向に移動可能に配置され且つガイ
   ド７によつてターレツト軸１方向への移動を案内
   される押出し手段８により、セル４内の棒状物５
   を押出すようにしたものであつて、該押出し手段
   ８は、初期加速後の棒状物５に接触する時に低速
   に減速され、そして接触後に再度加速されるよう
   にした、棒状物の押出し装置において、 前記押出し手段８は第一のカム駆動手段１２，
   １３によつて駆動され、前記ガイド７は第一のカ
   ム駆動手段と連動する第二のカム駆動手段１７，
   １８によつてターレツト軸１の周りに回転可能で
   あると共に、ターレツト２の静止時間を越えるセ
   ル４内での押出し手段８の運動時間の間、ガイド
   ７はターレツト２に同期するように、第二のカム
   駆動手段１７，１８によつて駆動制御されるよう
   にしたことを特徴とする押出し装置。 ２ ガイド７は、レバー３によつてターレツト軸
   １に回転可能に配置されていて、該レバー３は一
   端にガイド７が且つ他端に第二のカム駆動手段１
   ７，１８のローラ１８が取り付けられていること
   を特徴とする特許請求の範囲１に記載の装置。 ３ 押出し手段８は、揺動可能に配置されたレバ
   ー１０の一端に連結棒９を介して連結され、該レ
   バー１０の他端には第一のカム駆動手段１２，１
   ３のローラ１２が支持されていることを特徴とす
   る特許請求の範囲１又は２に記載の装置。 ４ 第一のカム駆動手段１２，１３の駆動軸１４
   は、第二のカム駆動手段１７，１８のカム１７の
   ための駆動軸に連結されていることを特徴とする
   特許請求の範囲１乃至３の何れかに記載の装置。 ５ 第一及び第二のカム駆動手段１２，１３；１
   ７，１８は、夫々二重ローラ式半径方向曲線溝１
   ３，１７と一対のローラ１２，１８から成ること
   を特徴とする特許請求の範囲１乃至４の何れかに
   記載の装置。