JPH0455755B2 - - Google Patents

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JPH0455755B2
JPH0455755B2 JP13985087A JP13985087A JPH0455755B2 JP H0455755 B2 JPH0455755 B2 JP H0455755B2 JP 13985087 A JP13985087 A JP 13985087A JP 13985087 A JP13985087 A JP 13985087A JP H0455755 B2 JPH0455755 B2 JP H0455755B2
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waste liquid
cao
latex
sio
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Kozo Hirozawa
Yukio Kanazawa
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Ube Corp
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Ube Industries Ltd
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/62Plastics recycling; Rubber recycling

Landscapes

  • Separation Of Suspended Particles By Flocculating Agents (AREA)
  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 本発明は繊維加工、塗料、接着、合成樹脂、合
成ゴ等の産業において多量に消費されているエマ
ルジヨン又はラテツクスの製造あるいは使用時に
排出される廃液の処理方法に関するものである。 従来の技術 近年エマルジヨン又はラテツクスは繊維加工、
塗料、接着、合成樹脂、合成ゴム等の産業の発展
と共に多量に消費されている。 これらのエマルジヨン又はラテツクスの製造、
貯蔵、輸送、配合、加工、使用等の工程から排出
する廃液そのものは白濁色をしており、更にこれ
らの工程の装置、容器、配管類に残留あるいは付
着したエマルジヨン又はラテツクスを水等で洗滌
する際に発生する廃液も濃度によつて程度の差は
あるが同様に白濁色をしている。 これらの廃液は界面活性剤の一種である乳化剤
と合成高分子あるいは天然高分子からなる数ミク
ロン以下の非常に微細な粒子が水中に懸濁してお
り、かかるエマルジヨン又はラテツクスを含有す
る廃液をそのまま放流すると水質汚染が問題とな
る。従つて公害防止の立場からこれらの廃液の処
理技術の確立が急務となつている。 従来このようなエマルジヨン又はラテツクスを
含有する廃液を処理する方法として、凝集法、電
解法、焼却法、加圧浮上法、活性汚泥法などが一
般的に採用されている。 例えば、ベントナイト及び無機系凝集剤を添加
し、次いで有機高分子系凝集剤を添加する方法
(特開昭50−11768号公報)、特殊な陽イオン性電
荷を有する水性分散体を使用する方法(特公昭51
−44343号公報)、ラテツクス含有廃液のPHを調整
し、樹脂分を分離後空気撹拌条件下で無機沈降剤
を添加してフロツクを形成させ、沈降分離する方
法(特公昭52−9558号公報)等が提案されている
がいずれの方法も満足できる結果を与えるもので
はない。 発明が解決しようとする問題点 廃液に乳化剤とともに懸濁している高分子であ
る樹脂分を除去するために無機系あるいは高分子
系凝集剤を廃液に添加すると、例えば無機系凝集
剤を用いた場合にはAlイオン又はFeイオンを核
としてフロツク形成するが、このフロツクを廃液
から分離すると大量のスラツジが発生する。高分
子系凝集剤を用いた場合には、処理すべきエマル
ジヨン又はラテツクスと反対の電荷を帯びた凝集
剤を添加して、エマルジヨン又はラテツクスを破
壊し樹脂分を分離除去しても水中に残存する乳化
剤である界面活性剤や、添加した高分子系凝集剤
を十分除去することが困難である。 硫酸アルミニウム、ポリ塩化アルミニウム、塩
化第二鉄等の無機系凝集剤や、ポリアクリルアミ
ド、ポリアクリル酸の変性物等の高分子系凝集剤
を使用したり、あるいは凝集剤の効果をたかめる
ために消石灰、ソーダ灰、フライアツシユ等を併
用しても、本発明で清澄処理の対象としている廃
液の中に存在するエマルジヨン又はラテツクスの
粒子は元来非常に安定に懸濁しているので、前述
の公知の方法では凝集粒子の沈降速度が遅く、短
時間で十分な清澄化処理を行うことは困難であ
る。 そのため排水基準の一つである化学的酵素要求
量(以下CODと記す)がが十分に低くならない
という問題点がある。場合によつてはエマルジヨ
ン又はラテツクスの乳化状態を安定に保つために
添加する界面活性剤の一種であるリン酸エステル
が廃液に存在すると、無機系あるいは高分子系の
凝集剤を添加してもほとんど除去されることな
く、そのまま処理排水として放流されて最近問題
になつている閉鎖水系の富栄養化現象を助長する
ことになる。 高分子系凝集剤は一般的に価格も高く凝集剤の
種類によつては河川に流入すると毒性を有するも
のもある。 従つてかかるエマルジヨン又はラテツクスを含
有する廃液の樹脂分を除去するだけでは不十分で
あり、COD成分および/又はリン成分を同時に
除去する必要がある。 前述のエマルジヨン又はラテツクスを含有する
廃液に対する微生物利用の活性汚泥処理において
は、樹脂成分や界面活性剤をほぼ完全に分解する
ためには滞留時間が長くなり、大規模な設備を必
要とする。又エマルジヨン又はラテツクスの成分
によつては毒性のために高濃度の廃液には適用し
難いという欠点がある。 活性汚泥法のばつき工程から悪臭を発生する場
合には二次公害の恐れがある。通常活性汚泥法か
ら発生するスラツジは量も多く含水率も高いこと
が多く、このスラツジの処理方法が問題となつて
くる。 エマルジヨン又はラテツクスを含有する廃液に
は通常有害重金属イオンを含んでいないので、か
かる溶液の処理方法については関心を呼ばなかつ
たこともあるがこれまでに見るべき提案がなされ
ていない。しかしながらそのCODは許容値を大
幅に越え、又、これらの廃液が下水、河川に流入
すると下水、河川の汚染は勿論のこと植物、魚類
の生育に悪影響を与える場合も生じる。 さらに詳しく本発明の目的を述べる。 繊維加工、塗料、接着、合成樹脂、合成ゴム等
の工業において巾広く使用されているエマルジヨ
ン又はラテツクスを含有する廃液中に懸濁してい
る樹脂分を主成分とし、エマルジヨン又はラテツ
クス製造時に添加する界面活性剤の一種である乳
化剤をその他の成分とする粒子は極めて微細で、
粒子径は例えば0.1〜5μm前後である。又、乳化
剤が水で希釈された場合にそのまま粒子として溶
液中に存在し分散している場合も多い。更に、樹
脂を主成分とする粒子の密度が水の密度に近く、
かつ粒子の表面に水の分子がよく水和している場
合には粒子が容易に凝集しがたく、通常の濾過方
法又は濾過装置では原液がほぼそのままの状態で
通過することが多く、懸濁状態の粒子を効率よく
分離することが著しく困難である。 本発明は、このように分離困難な各種の粒子が
懸濁しているエマルジヨン又はラテツクスを含有
する廃液に、CaO−MgO−SiO2系からなる熱分
解後の生成物を撹拌下で添加することにより、
CaO−MgO−SiO2系からなる化合物を核として
溶液中に懸濁している粒子を凝集、会合させ、粗
大粒子を生成せしめ、沈澱、濾過等の操作を行う
ことによりエマルジヨン又はラテツクスの主成分
である樹脂分等の除去を容易ならしめる廃液の清
澄化処理方法を提供することを目的としている。 問題点を解決するための手段 本発明は、CaO−MgO−SiO2系からなる熱分
解後の生成物であつて、生成物中の各成分の重量
がCaO/MgO(重量比)>1,MgO/SiO2(重量
比)>1およびCaO+MgO+SiO2>80重量%のい
ずれをも満足する前記熱分解後の生成物を、エマ
ルジヨン又はラテツクスを含有する廃液に添加し
該廃液中の樹脂を主成分とする粒子を凝集分離さ
せることを特徴とする廃液の処理方法に関する。 本発明者らはエマルジヨン又はラテツクスを含
有する廃液の安価で簡単な操作でかつ実用性のあ
る処理方法について研究、検討を行つた結果、こ
れらの廃液にCaO−MgO−SiO2系からなる熱分
解後の生成物を添加することにより懸濁状態で存
在する樹脂成分を凝集分離させ、白濁色の廃液が
容易に無色透明な清澄化でき、さらにCOD、リ
ン分を大巾に低下させ、かつチツク分の除去も可
能であることを見出し本発明を完成した。 本発明の処理方法が適用できるエマルジヨン又
はラテツクスを含有する廃液の種類としては、酢
酸ビニル系エマルジヨン、アクリル酸エステル系
エマルジヨン、スチレン系エマルジヨン、クロロ
プレン系ラテツクス、ウレタン系エマルジヨン、
ブタジエン系ラテツクス、スチレン−ブタジエン
系ラテツクス、アクリロニトリル−ブタジエン系
ラテツクス、アクリロニトリル−ブタジエン−ス
チレン系ラテツクス、スチレン−アクリル酸エス
テル−酢酸ビニル系エマルジヨン、天然ゴム系ラ
テツクスを一種類以上含有する廃液が挙げられ
る。又上記のスチレンの一部をα−メチルスチレ
ンに置き換えたラテツクスを含有する廃液も処理
対象である。 本発明に好適なCaO−MgO−SiO2系からなる
熱分解後の生成物の製造方法を次に説明する。 CaOを主成分とする原料例えば炭酸カルシウ
ム、消石灰とMgOを主成分とする原料例えば炭
酸マグネシウム、水酸化マグネシウム或いはCaO
とMgOを主成分とする原料例えばドロマイト、
虻紋岩、SiO2を主成分とする例えば硅石、フラ
イアツシユ、高炉スラグの各種原料を700〜1000
℃の温度範囲で加熱する。加熱による熱分解時の
生成物の成分組成が下記の範囲を満足するように
各原料を混合する必要がある。 すなわち、 CaO/MgO(重量比)>1,MgO/SiO2(重量
比)>1 CaO+MgO+SiO2>80重量%好ましくは CaO/MgO(重量比)> 1.2,MgO/SiO2(重量比)>1.2 CaO+MgO+SiO>90重量% の範囲になるように各原料を混合する。熱分解の
所要時間は加熱温度によつても異なるが700℃の
場合1時間以上である。この熱分解時の生成物の
粉砕機にて粒度149μm以下に粉砕する。得られ
た粉砕物の成分分析を行い、前述の範囲を満足し
ていることを確認する。 例えば原料に炭酸塩を使用した場合には熱分解
によつて炭酸ガスが発生し、水酸化物を使用した
場合には熱分解によつて水分が発生する。 又熱分解用の燃料として石炭を使用した場合に
は石炭の燃焼によつて炭酸ガス、水分、灰分、未
燃カーボン等が発生する。 これらの原料および燃料から発生する炭酸ガ
ス、水分等の雰囲気ガスが過剰に存在すると熱分
解が不十分になり、CaO+MgO+SiO2の合計含
量が前述の範囲を満足しないことがある。 このような場合には熱分解を繰り返すことによ
り炭酸ガス、水分等の強熱減量成分を減少させる
か場合によつては未燃カーボンを焼成により除去
してCaO+MgO+SiO2の合計含量が前述の範囲
を満足するように調整する。 本発明の方法は、エマルジヨン又はラテツクス
を含有する廃液の樹脂分の濃度が0.05〜6重量%
である廃液を好適な対象とし、CaO−MgO−
SiO2系から熱分解後の生成物の粉末又はスラリ
ーを、エマルジヨン又はラテツクスを含有する廃
液に撹拌下で添加することにより実施する。粉末
又はスラリーの添加量は処理すべき廃液の種類や
組成、濃度、乳化剤の種類や濃度による。一般的
には、廃液の含有樹脂分の濃度が高いほどCaO−
MgO−SiO2系からなる熱分解後の生成物の添加
量も多くなるが清澄化処理後の性状を考慮して添
加量を決定する必要がある。 CaO−MgO−SiO2系からなる熱分解後の生成
物のスラリーを使用する場合には固形分濃度を考
慮して添加量を決定すればよい。CaO−MgO−
SiO2系からなる熱分解後の生成物の粉末を使用
する場合には固形分濃度を考慮する必要はない。
粉末を使用するかスラリーを使用するかの選択は
廃液処理プロセスの観点から決定されるべきもの
である。 CaO−MgO−SiO2系からなる熱分解後の生成
物の添加量は、廃液中の樹脂分重量に対して0.15
〜1.0倍量であり、0.7倍量以下が好ましい。 CaO−MgO−SiO2系からなる熱分解後の生成
物の添加はバツチ式あるいは連続式のいずれかの
方法を採用してもよい。 CaO−MgO−SiO2系からなる熱分解後の生成
物を樹脂分含有の廃液に添加して所定の時間撹拌
することにより、CaO−MgO−SiO2系からなる
熱分解後の生成物表面に樹脂分を吸着凝集させた
後、生成した凝集物の良好な沈降分離性を生かし
て短時間静置することにより無色透明又はそれに
近い上澄液と樹脂分含有率の高い下相が得られ
る。この下相を慣用の濾過方法で分離すると無色
透明又はそれに近い濾液が得られる。 工業的な濾過方法としては各種フイルターや遠
心分離機等が用いられる。 前述の処理方法により得られた上澄液および濾
液はPH調整後放流してもよいがエマルジヨン又は
ラテツクスを含有する廃液中の樹脂分濃度が高い
場合には、再度PHを中性に調整後CaO−MgO−
SiO2系からなる熱分解後の生成物を添加して前
述と同様の処理方法を行う。このようにして得ら
れた上澄液あるいは濾液は勿論無色透明でCOD
も未処理液に比較して大幅に低下している。なお
廃液中にリン分および/又は窒素分が共存する場
合には上記の処理方法でこれらの成分の含有量も
大幅に低下する。 エマルジヨン又はラテツクスの種類あるいは樹
脂分の濃度によつては静置することなく直接濾過
してもよい。 一方凝集沈澱物はCaO−MgO−SiO2系からな
る熱分解後の生成物の固結防止作用、ブロツキン
グ防止作用により濾過が容易であり、含液率も低
く、後処理をする際にも何ら問題がない。 CaO−MgO−SiO2系からなる熱分解後の生成
物が共存することにより樹脂分が撹拌層、濾過
槽、配管等の装置に粘着するといつた現象も避け
られる。 作 用 エマルジヨン又はラテツクスを含有する廃液の
PHは通常7前後でこの廃液の中に懸濁している樹
脂分は乳化剤とともに水に安定に分散している。
エマルジヨン又はラテツクスを構成している粒子
の大きさは0.1〜5μ程度の非常に微細な粒子であ
り、これらが水中に30ppm程度以上存在すると白
濁する。 このような廃液にCaO−MgO−SiO2系からな
る熱分解後の生成物を添加すると、白濁の原因物
質である微細なエマルジヨン又はラテツクスの粒
子の吸着凝集剤として有効に作用し、大きな凝集
物(フロツク)を形成する。このフロツク中には
比重が2.0以上のCaO−MgO−SiO2系からなる熱
分解後の生成物を含有しているために処理後の比
重より大きくなり、生成フロツクの沈降速度を増
加させると共に上澄液の清澄度を向上せしめると
いう特長を有する。 さらに前述の生成フロツクは大きな粒子である
から濾過作業も容易である。なお、CaO−MgO
−SiO2系からなる熱分解後の生成物を廃液に添
加すると処理液のPHが10以上のアルカリ性を呈す
る。 本発明の清澄化処理方法の詳細な作用機構は明
らかでないが、CaO−MgO−SiO2系からなる熱
分解後の生成物を廃液に添加することにより、溶
液に安定に分散していたエマルジヨン又はラテツ
クスの主成分である樹脂の乳化状態が破壊されて
CaO−MgO−SiO2系からなる熱分解後の生成物
粒子の表面に吸着されて凝集する。又エマルジヨ
ン又はラテツクスの中に少量含まれている界面活
性剤の一種である乳化剤も同時にCaO−MgO−
SiO2系からなる熱分解後の生成物の表面に吸着
され、樹脂粒子の乳化状態が一層破壊されて樹脂
分の凝集がより加速され、より大きなフロツクが
生成し分離速度が一段と加速されるものと考え
る。 本発明において使用するCaO−MgO−SiO2
からなる熱分解後の生成物の粉末は、X線粉末回
折法によるとCaO,MgOの巾の広い回折線を主
とし、そのほかはブロードな回折が認められる。 なお、前述のエマルジヨン又はラテツクスを含
有する廃液にNaOH水溶液を添加してPHを11.0に
調整し、長時間放置しても白濁状態は何ら変化せ
ず、勿論樹脂分の凝集現象も認められなかつた。 次に本発明を実施例により説明する。以下に示
す%は重量%を意味する。 実施例 実施例 1 ABS樹脂製造工程から得られるアクリロニト
リル−ブタジエン−スチレン系ラテツクス含有廃
液を水で希釈し、樹脂分濃度を1%に調整した白
濁色の廃液1000をコニカルビーカーに採り、後
述するCaO−MgO−SiO2系からなる熱分解後の
生成物を5g撹拌下で添下し室温で1時間撹拌を
行つた。 その後A濾紙を用いて自然濾過を行つた。得ら
れた無色透明な濾液のpH,COD,T−N,P2O5
を測定した。 その結果を第1表に示す。 なお、CaO−MgO−SiO2系からなる熱分解後
の生成物は次のようにして調整した。すなわち、
天然に産するドロマイト鉱石1000gと輸入石炭の
粉砕品300gを混合して電気炉にて810℃で1時間
加熱し、これを試験ミルで標準ふるい149μm全
通になるように粉砕した。この粉砕品の組成分析
結果はCaO54.3%、MgO36.3%、SiO22.6%であ
つた。 第1図にX線回折線のチヤートを添付する。 CODはJISK102「工業排水試験法」に従い、
100℃における過マンガン酸カリウムによる酸素
消費量(CODMn)により測定した。 T−Nは三菱化成工業(株)製電量滴定方式デイジ
タル全窒素分析装置TN−02型を用いて測定し
た。P2O5はJISK102「工業排水試験法」46.3.1項
の全リン測定法(過塩素酸と硝酸による分解)に
従い(株)日立製作所製分光光度計型式220Aを用い
て行つた。 実施例 2,3 実施例1においてラテツクス含有廃液の希釈度
をかえて廃液中の樹脂分の濃度を3.0%,6.0%に
調整し、さらにCaO−MgO−SiO2系からなる熱
分解後の生成物の添加量を10g,15gに変更した
外は実施例1と同じ処理方法で実験を行つた。得
られた濾液は無色透明であつた。その結果を第1
表に示す。 実施例 4 実施例1と同様のラテツクス含有廃液を水で希
釈して廃液中の樹脂分の濃度を2.0%に調整した
白濁色の廃液を用いて撹拌機付きの処理槽(直径
45cm、高さ45cm、有効容積60)を2槽、直列に
設置して処理装置に上述の廃液を2/minの速
度で第1槽に連続的に供給した。実施例1と同様
にして調整したCaO−MgO−SiO2系からなる熱
分解後の生成物200gを前述の2.0%ラテツクス含
有廃液1000mlに撹拌下で添加してスラリーを調整
した。このスラリーCaO−MgO−SiO2系からな
る熱分解後の生成物含有量21g/10ml)を116
ml/minの速度で第1槽に連続的に供給した。 第2槽から排水される処理液を200mlメスシリ
ンダーに受け30分間静置し得られた上澄液につい
て実施例1と同様にしてPH,COD,T−N,
P2O5を測定した。 その結果を第1表に示す。 実施例 5〜12 第2表に示したエマルジヨン又はラテツクス溶
液に水を加えて樹脂分濃度を1.0%に調整した廃
液1000mlに実施例1で使用したCaO−MgO−
SiO2系からなる熱分解後の生成物5gを撹拌下
で添加し、室温で1時間撹拌を行つた。 実施例1と同様にして得られた廃液について
CODを測定した。 その結果を第2表に示す。 実施例 13 第2表の実施例で用いたラテツクス廃液につい
て下記の方法により調整したCaO−MgO−SiO2
系からなる熱分解後の生成物5gを撹拌下で添加
し室温で1時間撹拌を行つた。濾液のCOD測定
値を第2表に示す。 なおCaO−MgO−SiO2系からなる熱分解後の
生成物は輸入している天然に産するドロマイト鉱
石100gを硅石の粉砕品11gを混合し電気炉にて
750℃で1時間加熱して生成し、これを試験ミル
で標準ふるい149μm全通になるようにし粉砕し
た。この粉砕品の組成分析結果はCaO48.9%、
MgO33.3%、SiO217.8%であつた。
【表】
【表】 比較例 1 石津製薬(株)製試薬CaCO3100g、Mg(OH)2100
gと硅砂30gを混合して電気炉にて600℃で1時
間加熱し、これを試験ミルで標準ふるい149μm
になるように粉砕した。この粉砕品の組成分析結
果はCaO28.1%、MgO34.7%、SiO215.0%、強熱
残分23.2%であつた。 実施例1で使用したラテツクス廃液1000mlに上
記のCaO−MgO−SiO2系からなる熱分解後の生
成物10gを添加した以外は実施例1と同様の操作
を行つた。得られた濾液は白濁色を呈しており、
COD,T−N,P2O5は第1表の通りであつた。 比較例 2 石津製薬(株)製試薬CaCO3100g、MgCO3150g、
フライアツシユ(SiO260%、Al2O330%、CaO5
%)100gを混合して電気炉にて1200℃で1時間
加熱しこれを小型ボールミルで標準ふるい149μ
m全通になるように粉砕した。この粉砕品の組成
分析結果はCaO26.2%、MgO31.6%、SiO226.5%
であつた。 実施例5で使用したエマルジヨン廃液1000mlに
上記のCaO−MgO−SiO2系からなる熱分解後の
生成物を5g添加した以外は実施例5と同様の操
作を行つた。得られた濾液のCOD測定値は
510ppmで色調は白濁色であつた。 発明の効果 本発明のエマルジヨン又はラテツクスを含有す
る廃液にCaO−MgO−SiO2系からなる熱分解後
の生成物を添加する廃液の処理法は、白濁色の原
因物質である樹脂分を除去して無色透明な溶液を
得ると同時にCOD,T−N,P2O5についてもす
ぐれた除去性能を示すものである。 さらに本発明により発生する凝集剤の沈降分離
性も良好でかつスラツジの生成量も少ないために
後処理が簡単になるという特徴を有しており工業
的利用価値は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例1で調整したCaO−
MgO−SiO2系からなる熱分解後の生成物のX線
回折線のチヤートである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 CaO−MgO−SiO2系からなる熱分解後の生
    成物であつて、生成物中の各成分の重量がCaO/
    MgO(重量比)>1,MgO/SiO2(重量比)>1お
    よびCaO+MgO+SiO2<80重量%のいずれをも
    満足する前記熱分解後の生成物を、エマルジヨン
    又はラテツクスを含有する廃液に添加し該廃液中
    の樹脂を主成分とする粒子を凝集分離させること
    を特徴とする廃液の処理方法。 2 エマルジヨン又はラテツクスは酢酸ビニル系
    エマルジヨン、アクリル酸エステル系エマルジヨ
    ン、スチレン系エマルジヨン、クロロプレン系ラ
    テツクス、ウレタン系エマルジヨン、ブタジエン
    系ラテツクス、スチレン−ブタジエン系ラテツク
    ス、アクリロニトリル−ブタジエン系ラテツク
    ス、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン系
    ラテツクス、スチレン−アクリル酸エステル−酢
    酸ビニル系エマルジヨンおよび天然ゴム系ラテツ
    クスを一種類以上含有するものである請求項1記
    載の廃液の処理方法。
JP62139850A 1987-06-05 1987-06-05 廃液の処理方法 Granted JPS63305990A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5178066A (ja) * 1974-12-27 1976-07-07 Mitsubishi Rayon Co
JPS5210662A (en) * 1975-07-16 1977-01-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd Semi-conductor circuit
JPS5710789A (en) * 1980-06-20 1982-01-20 Ebara Corp Rotary piston machine
JPS5710791A (en) * 1980-06-25 1982-01-20 Sei Okano Swing type oilless compressor

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JPS63305990A (ja) 1988-12-13

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