JPH0455304Y2 - - Google Patents

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JPH0455304Y2
JPH0455304Y2 JP19018585U JP19018585U JPH0455304Y2 JP H0455304 Y2 JPH0455304 Y2 JP H0455304Y2 JP 19018585 U JP19018585 U JP 19018585U JP 19018585 U JP19018585 U JP 19018585U JP H0455304 Y2 JPH0455304 Y2 JP H0455304Y2
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JP
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liquid crystal
cell
crystal display
display element
dichroic dye
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Description

【考案の詳細な説明】 [技術分野] 本考案は、TN型ネガ表示の液晶表示素子に関
するものである。
[従来技術] TN型の液晶表示素子、特にネガ表示のもの
は、オフ部における透過率を抑えるために二色性
色素を混入し、オン−オフのコントラストの向上
を図つている。その際、混入する色素は黒色色素
である。
ところで、液晶表示素子は、通常はΔn・d
1.0〜1.2で用いる。屈折率異方性Δnは0.13位なの
で、2枚のガラス基板間のギヤツプdは8〜9μm
程度となる。液晶デイスプレイの特性(レスポン
ス)はギヤツプの2乗に反比例するので、この厚
みでは良い特性は得られない。
また、Δn・d0.5の場合も考えられるが、こ
れは、視角を振ると干渉色による色付けがひどい
ため、コントラストや見栄えが著しく劣化する。
[考案の目的] 本考案の目的は、TN型液晶表示素子のネガ表
示におけるコントラストの改善を図ることにあ
る。
[考案の概要] 本考案は、一面に所要パターンの透明電極が形
成された2枚のガラス基板を所要のギヤツプdを
有し、かつ電極が対面するようにシール剤を介し
て重ね合わせてセルを構成し、このセル内に所要
の屈折率異方性Δnを持つ液晶をTN分子配列と
なるように注入したTN型ネガ表示の液晶表示素
子において、Δn・d0.8とするとともに、セル
内に520〜700nmの光を吸収する2色性色素を混
入したことを特徴とするものである。
[実施例] 第1図は本考案の一実施例を示すもので、セル
構成材としての2枚のガラス基板1A,1Bのセ
ル内面となる面に所要のパターンの透明電極2
A,2Bが形成され、セル内に液晶3と2色性色
素4が注入されている。セル内面は液晶3がTN
分子配列となるように配向処理されている。ま
た、液晶の屈折率異方性Δnとセルのギヤツプd
との積Δn・dは略0.8μmに設定してある。前記
2色性色素4は520〜700nmの光を吸収するもの
を用いている。
5A及び5Bはセルの両面に配した偏光板、
6は電源である。この電源6の電圧が透明電極2
A,2B間に印加された状態では図のようにTN
効果がなくなり、オフ部のみにTN効果が生じ
る。つまり、透明電極2A,2Bの部分では光が
透過し、オフ部では光が遮断されて、いわゆるネ
ガ表示となる。その場合、オフ部では2色性色素
4により黄緑色と赤色が吸収され、Δn・d0.8
であつても透過が低く、オン−オフのコントラス
トが向上する。この点を第2図を参照して説明す
る。
第2図はネガ表示のTN型液晶セルの正面カラ
の透過率とΔn・dとの関係を各波長(青色、黄
緑色、赤色)について示したものである。図から
分るようにΔn・d0.8はネガ表示としては透過
率が高く不適当であるが、透過するのは黄緑色と
赤色が主であり、本考案では混入して色素4によ
り吸収されて、可視光全体の透過は大幅に抑制さ
れる。
例えば、液晶3をメルク社製のZLI−1565(Δn
0.13)とすると、ギヤツプdは約6.2μmとなる。
色素4は、日本感光色素研究所製の2色性色素G
−202(λnax=542nm)、G−256(λnax=599nm)
をそれぞれ0.5〜1.0wt%程度混入する。このと
き、混入する色素の吸収波長ピークは520〜
640nmの範囲内にあり、吸収の強度がその範囲で
略同じとなり、吸光度が0.5〜2.0程度になるよう
に各色素が混合されるので、黄緑色と赤色が吸収
され、青色の透過率が非常に小さいことと相俟つ
て可視光全体としての透過率は大幅に低下する。
ところで、TNネガ表示で視角を振るというこ
とは、見掛け上のΔn・dを変化させるというこ
とに等しく、視角を振つた時の色付けは第2図に
おけるΔn・d値の変化に応動すると解釈してよ
い。
そこで、Δn・d0.8の場合を考えると、Δn・
dを0.8より小さくしていくと青色の光が多く透
過するようなり、赤色と黄緑色の光は減する。従
つて、セルは青味がかかつて見える。
また、逆にΔn・dを0.8より大きくなる場合も
同様にセルは青味がかつて見える。この青味がか
つた表示は、人間に対する見え方として良好で、
色付きの変化が少ないので、表示品位が良いこと
になる。
ちなみに、Δn・d1.2の場合を考察すると、
Δn・dが1.2より小さくなつていくと、最初は青
色が増加して青味がかる。逆に、Δn・dが大き
くなると黄緑色と赤色の光が増加して黄色味が出
てくる。即ち、視角を振つた時のTNセルの色付
きの変化が激しく、表示品位の低いものとなる。
[効果] (1) Δn・d0.8で透過率が比較的大きい波長の
光を吸収する2色性色素を混入したため、特に
オフ部の透過率を低減させることができ、TN
型液晶表示素子のネガ表示におけるコントラス
トが向上する。
(2) Δn・d0.8に設定するとともに、黄緑色と
赤色の光を吸収する2色性色素を混入すたの
で、視角を振つて観察した時、青味が強くな
る。この色は人間の眼にはコントラストを良く
感じさせる色なので、表示品位を高めることが
できる。
(3) Δn・d0.8に設定したので液晶の屈折率異
方性Δnが同じものであれば、セルのギヤツプ
dは略6.2μmとなる。レスポンスはギヤツプの
2乗に反比例するので、Δn・d1.2の場合の
約半分のレスポンスタイムとなり、レスポンス
特性が大幅に改善される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る液晶表示素子の一実施例
を示す構成説明図、第2図はTN型セルの透過率
とΔn・dとの関係を波長毎に示した特性図であ
る。 1A及び1B……ガラス基板、2A及び2B…
…透明電極、3……液晶、4……2色性色素、5
A及び5B……偏光板、6……電源。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 一面に所要パターンの透明電極が形成された2
    枚のガラス基板を所要のギヤツプdを有し、かつ
    電極が対面するようにシール剤を介して重ね合わ
    せてセルを構成し、このセル内に所要の屈折率異
    方性Δnを持つ液晶をTN分子配列となるように
    注入したTN型ネガ表示の液晶表示素子のおい
    て、Δn・d0.8とするとともに、セル内に520
    〜700nmの光を吸収する2色性色素を混入したこ
    とを特徴とする液晶表示素子。
JP19018585U 1985-12-10 1985-12-10 Expired JPH0455304Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19018585U JPH0455304Y2 (ja) 1985-12-10 1985-12-10

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JP19018585U JPH0455304Y2 (ja) 1985-12-10 1985-12-10

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Publication Number Publication Date
JPS6299031U JPS6299031U (ja) 1987-06-24
JPH0455304Y2 true JPH0455304Y2 (ja) 1992-12-25

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JP19018585U Expired JPH0455304Y2 (ja) 1985-12-10 1985-12-10

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