JPH0452437Y2 - - Google Patents

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JPH0452437Y2
JPH0452437Y2 JP1985172199U JP17219985U JPH0452437Y2 JP H0452437 Y2 JPH0452437 Y2 JP H0452437Y2 JP 1985172199 U JP1985172199 U JP 1985172199U JP 17219985 U JP17219985 U JP 17219985U JP H0452437 Y2 JPH0452437 Y2 JP H0452437Y2
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arm
intake
exhaust control
operating shaft
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、2サイクルエンジンに関し、特に
その吸気および排気を制御するようにした吸・排
気制御装置の改良に関する。
〔従来技術〕
第12図は従来の吸・排気制御装置を具備した
2サイクルエンジン1の要部破断面図である。
この2サイクルエンジン1は、エキゾーストポ
ート2にエンジンの所定の回転数で排気管容積を
変化させ、各回転数域における排気圧脈動を同調
させて混合気の吹き抜けを防止する排気制御装置
3が配設されている。また、インレツトポート4
には、低回転数域における混合気の吹き返しを防
止するとともに、高回転数域における混合気の吸
入抵抗を減少させる吸気制御装置5が配設されて
いる。
このうち、排気制御装置3は、エキゾーストポ
ート2に連通するサブチヤンバ6と、このサブチ
ヤンバ6と前記エキゾーストポート2との間を開
閉する円筒形バルブ7とにより構成されており、
前記吸気制御装置5は、インレツトポート4の上
壁4aに形成された凹部4b内に収容自在に配置
されたリードバルブユニツト8により構成されて
いる。また、前記排気制御装置3と吸気制御装置
5は、円筒形バルブ7の作動軸7bに固着された
L字形のアーム9とリードバルブユニツト8の作
動軸11に固着されたアーム10とこのアーム1
0および前記アーム9の各一端9a,10a間を
連結するロツド12とにより構成されたリンク機
構13を介し連動する。なお、円筒形バルブ7の
側方に固着された前記L字形のアーム9の他端9
bには、所定のエンジン回転数でアーム9を回転
させる図示せぬ駆動装置(例えばボール遠心力を
利用した機械式カバナー機構)のロツド14が連
結している。
上述した吸・排気制御装置によると、2サイク
ルエンジン1が始動し、その回転数域が低・中回
転数域にあると、排気制御装置3の円筒形バルブ
7と、吸気制御装置5のリードバルブユニツト8
は、前記駆動装置のロツド14によつて回転し、
第12図の実線で示す初期位置に停止する。
第12図に示す円筒形バルブ7およびリードバ
ルブユニツト8の停止位置では、エキゾーストポ
ート2とサブチヤンバ6との間が円筒形バルブ7
の連通孔7aを介し連通するため、排気管容積が
増大し低・中回転数域で好適な排気圧脈動が得ら
れ、合混気の吹き抜けが防止されるとともに、イ
ンレツトポート4がリードバルブユニツト8によ
り覆われるため、低・中回転数域における混合気
の吹き返しが防止され、このため混合気の充填効
率が向上して、低・中回転数域におけるエンジン
の出力が向上することとなる。
一方、2サイクルエンジン1が高回転数域に至
ると、前記駆動装置のロツド14が上動し、円筒
形バルブ7を反時計方向に回転させて、一点鎖線
で示す連通孔7aの位置に停止させるとともに、
同時にリンク機構13を介しリードバルブユニツ
ト8を反時計方向に回転させ、一点鎖線で示す位
置、即ちインレツトポート4の凹部4b内に収容
する。
このような一点鎖線で示す円筒形バルブ7およ
びリードバルブユニツト8の停止位置では、エキ
ゾーストポート2とサブチヤンバ6との間が円筒
形バルブ7の周面7cによつて閉塞されるので、
排気管容積が減少し、高回転数域で好適な排気圧
脈動が得られ、混合気の吹き抜けが防止されると
ともに、リードバルブユニツト8がインレツトポ
ート5から脱出するため、高回転数域における混
合気の吸入抵抗が減少する。このことから高回転
数域でも同様に混合気の充填効率が向上し、かつ
迅速なガス交換が行なわれるのでエンジンの出力
が向上することとなる。
ところで、上述した従来の吸・排気制御装置に
よると、円筒形バルブ7とリードバルブユニツト
8とを、同一の設定回転数で同時期に作動させる
ため、排気制御装置3を作動させる設定回転数域
と吸気装置5を作動させる設定回転数域とが異な
る場合は、いずれか一方の制御装置の効果が得ら
れなくなる虞れがあつた。なおこのような問題点
を解決するためには、各制御装置にそれぞれ独立
した駆動装置を配設すれば良いが、このように独
立した駆動装置を配設すると、吸・排気制御装置
を装着した2サイクルエンジンが大型化してしま
う難点がある。
〔考案の目的〕
この考案は、上述した事情に鑑み、エンジンの
大型化を極力避け、しかもシリンダ内へ供給され
る混合気のインレツトポートを開閉する吸気制御
装置と排気制御装置の作動設定回転数域とを異な
らせるようにした2サイクルエンジンの吸・排気
制御装置を提供することを目的とする。
〔考案の構成〕
上述した目的を達成するため、この考案ではシ
リンダ内へ供給される混合気のインレツトポート
を開閉するリードバルブユニツトを具えた吸気制
御装置の作動軸と、サブチヤンバとエキゾースト
ポートとの間を開閉する円筒形のバルブを具えた
排気制御装置の作動軸とをリンク機構を介して連
動させるようにした2サイクルエンジンの吸・排
気制御装置において、前記円筒形のバルブの下方
に、前記2サイクルエンジンのクランクシヤフト
と平行であつて、しかも該クランクシヤフトと連
動して回転する軸を配置するとともに、該軸に前
記排気制御装置を駆動する駆動装置を配設し、さ
らに、前記円筒形のバルブ側部に、前記作動軸の
うちいずれか一方の回転に遅延させて他方の作動
軸を回転させる差動機構を付設し、前記吸気制御
装置の作動時期と前記排気制御装置の作動時期と
をずらせるようにしている。
〔実施例〕
以下、本考案に係る吸・排気制御装置の一実施
例を詳述する。
第1図は本考案の吸・排気制御装置を示す2サ
イクルエンジン1の要部破断面図で、第12図と
同一部分を同一符号で示す。
この2サイクルエンジン1の排気制御装置3を
構成する円筒形バルブ7の作動軸7bと、吸気制
御装置5を構成するリードバルブユニツト8の作
動軸11とには、リンク機構20を構成するアー
ム21,22がそれぞれ回動自在に支承されてい
る。このうちアーム21はL字形をなし、その一
端21aには後述する駆動装置を構成するロツド
14の一端14aが支承され、他端にはリンク機
構20を構成するロツド23の一端23aが支承
されている。また、このアーム21と前記円筒形
バルブ7との間の作動軸7bにはアーム21の時
計方向の回転に遅延して作動軸7bを回転する差
動機構30が配設されている。この差動機構30
は、第1図のAA断面図で示す第2図のように、
作動軸7bに固着された断面L字形状のアーム3
1を主要構成要素としており、このアーム31の
一端31aはリンク機構20を構成するアーム2
1の一端21bと係合する位置まで延設されてい
る。また、このアーム31はシリンダブロツク1
5の側方に配設されたバネ32によつて一方向
(反時計方向)に付勢されており、常時はシリン
ダブロツク15に形成された係止片33と係合
し、円筒形バルブ7をサブチヤンバ6とエキゾー
ストポート2とを連通させる位置に停止させてい
る(第1図)。一方、前記リンク機構20を構成
する他方のアーム22は、断面L字形をなしてお
り、その一端22aにはロツド23の他端23b
が支承されている。また、このアーム22と、前
記リードバルブユニツト8との間の作動軸11に
は、リードバルブユニツト8の所定回転角度以上
の回転規制と、作動軸11に加わる過荷重規制と
を行なう過荷重防止機構40が配設されている。
この過荷重防止機構40は、第1図のBB断面で
示す第3図のようにL字形に形成されたアーム2
2の他端22bと、作動軸11に固着された断面
L字形のアーム41と、該作動軸11に嵌挿し、
一端42aが前記アーム22の他端22bとアー
ム41の先端41aとの一側面に係合し、他端4
2bが前記アーム41の先端41aの他側面のみ
に係合するとともに、常時は前記各一端42a,
42bによつて前記各アーム22,41を挟持す
るコイルスプリング42とにより構成されてい
る。また、シリンダブロツク15の側方には、前
記アーム41の先端41aが反時計方向に所定角
度回転した際に、その先端41aに係合し、アー
ム41の所定角度以上の回転を規制する係止片4
3が形成されている(第1図)。なお、第2図お
よび第3図で、符号35はサークリツプである。
第4図は、上述した吸・排気制御装置の駆動装
置50を示すエンジン1の要部破断面図で、第1
図と同一部分を同一符号で示す。
この駆動装置50は、円筒形のバルブ7の下方
であつて、しかも2サイクルエンジン1のクラン
クシヤフト51と平行に配設され、該クランクシ
ヤフト51と連動して回転する軸90に配設され
ており、また駆動装置50は、ホール遠心力を利
用したガバナ機構52と、このガバナ機構52の
スラスト方向の変位を回転運動に変換するカム機
構53と、このカム機構53の回転側ステータ5
4と前記リンク機構20(第1図)のアーム21
とを連結するロツド14とにより構成されてい
る。このような駆動装置50によれば、エンジン
1の回転が上昇すると、ガバナ機構52を介して
カム機構53の回転側ステータ54が一方向に回
転し、ロツド14を引いて、第1図に示すアーム
22を時計方向に回転させる。なお、上述した駆
動装置50ではカム機構53を構成する回転側ス
テータ54のボス部54aに嵌着したサークリツ
プ55と、固定側ステータ56との間にウエーブ
ワツシヤ57が配設されており、このため、ガバ
ナ機構52が急激に初期位置に復帰した際に、カ
ム機構53の固定側および回転側の各ステータ5
6,54と、このステータ間に配置されたボール
58との間のガタの発生を防止し、円滑な駆動装
置50の作動を確保している。
次に上述した吸・排気制御装置の作用を説明
し、併せて構成をより詳細に説明する。
2サイクルエンジン1が始動し、その回転数が
所定の設定回転数N1以下であると、排気制御装
置3の円筒形バルブ7と吸気制御装置5のリード
バルブユニツト8は前記駆動装置50のロツド1
4によつて回転し、第1図の実線で示す初期位置
に停止する。
第1図に示す円筒形のバルブ7とリードバルブ
ユニツト8の停止位置では、従来と同様に、エキ
ゾーストポート2とサブチヤンバ6との間が連通
し、かつリードバルブユニツト8がインレツトポ
ート4を覆うため、低回転数域における混合気の
吹き抜けと吹き返しが防止され、混合気の充填効
率が向上する。
一方、エンジン1の回転数が設定回転数N1
ら所定の設定回転数N2(N1<N2)の間に至ると、
駆動装置50のロツド14は下方に移動し、リン
ク機構20のアーム21を時計方向に回転させて
第1図と同一部分を同一符号で示す第5図の位置
に停止させる。
第5図に示すアーム21の停止位置によると、
アーム21の他端21bは差動機構30のアーム
31の先端31aにほぼ当接し、その状態が維持
されている。一方、吸気制御装置5の作動軸11
は、前記アーム21の回転に伴つて移動するロツ
ド23により、アーム22および過荷重防止機構
40のコイルスプリング42を介して反時計方向
に回転し、リードバルブユニツト8をインレツト
ポート4の凹部4b内に収容するとともに、第3
図で示す過荷重防止機構40のアーム41の先端
41aが係止片43に当接し、その回転が規制さ
れている。
即ち、第5図では、排気制御装置3の作動軸7
bと吸気制御装置5の作動軸11のうち、吸気制
御装置5の作動軸11のみが回転するので、排気
制御装置5に先立つて吸気制御装置5が作動され
ることとなる。
さらに、エンジン1の回転数が設定回転数N2
以上に達すると、駆動装置50のロツド14は、
第5図に示す位置から更に下方に移動し、リンク
機構20のアーム21をさらに時計方向に回転さ
せ、第6図に示す位置に停止させる。
第6図に示すアーム21の停止位置によると、
アーム21の先端21bと差動機構30のアーム
31とが係合し、さらに該アーム31を時計方向
に所定角度回転させるので、排気制御装置3の作
動軸7bと円筒形バルブ7が回転し、サブチヤン
バ6とエキゾーストポート2との間を閉塞する。
一方、リンク機構20のアーム21の回転に伴つ
て、ロツド23を介し、アーム22は所定回転角
度回転するが、吸気制御装置5の作動軸11に固
着した過荷重防止機構40のアーム41は、係止
片43によつてその回転が規制されているため、
アーム22はコイルスプリング42の一端42a
のみを、その先端22bで回転させる。したがつ
て、吸気制御装置5のリードバルブユニツト8
は、第5図と同様にインレツトポート4を拡開し
た状態に維持されている。
即ち、第6図では、排気制御装置3の作動軸7
bと吸気制御装置5の作動軸11のうち、排気制
御装置3の作動軸7bのみが回転するので、吸気
制御装置5の作動に遅延して排気制御装置3が作
動されることとなる。なお、エンジン1の回転が
低下すると、排気制御装置3、吸気制御装置5の
順で各制御装置は作動され、第1図に示す初期位
置に復帰する。
なお、上記実施例では、排気制御装置3と吸気
制御装置5の作動時期をずらせる差動機構とし
て、排気制御装置3の作動軸7bに回動自在に支
承されたアーム21と、作動軸7bに固着された
アーム31を使用するようにしたが(第1図)、
本考案は上記実施例に限定されることなく、第1
図と同一部分を同一符号で示す第7図のように、
リンク機構20を構成するアームの一方に作動機
構60を構成するようにしても良い。
第7図に示すエンジン1では、排気制御装置3
の作動軸7bに周面に第1、第2および第3の突
出部61a,61b,61cを形成したY字形の
アーム61が回動自在に支承されている。このう
ち第1の突出部61aの先端61a′には第4図で
示す駆動装置50のロツド14の一端14aが支
承されている。また、第2の突出部61bの先端
61b′と排気制御装置3の作動軸7bとの間に
は、第1図に示す過荷重防止機構40と同様な機
能を果す過荷重防止機構70(後述する)が配設
されている。また第3の突出部61cは扇形に形
成され、その先端部61c′には作動軸7bと同心
状に作動機構60を構成する案内長孔61dが形
成されており、リンク機構20を構成するロツド
23の一端23aは前記案内長孔61d内にスラ
イド自在に支承されている。一方、前記過荷重防
止機構70は、第7図のCC断面で示す第8図の
ように、先端61bをL字形に折り曲げ、作動軸
7bに対し回動自在に支承された第2の突出部6
1bと、前記作動軸7bに固着され、先端71a
をL字形に折り曲げたアーム71と、前記作動軸
7bに嵌挿し、一端72aが前記アーム71とア
ーム61の突出部61bの各先端71a,61
b′に係合し、他端72bが前記アーム71の先端
71aのみに係合するとともに、常時は前記各一
端72a,72bによつて前記突出部61bとア
ーム71とを挟持するコイルスプリング72とに
より構成されている。なお、エキゾーストポート
2の側方に位置するシリンダブロツク15には、
係止片73が形成されている。この係止片73は
前記過荷重防止機構70のアーム71が時計方向
に所定角度回転した際に、その先端71aに係合
し、アーム71の所定回転角度以上の回転を規制
する。
一方、第7図に示す吸気制御装置5の作動軸1
1には、第7図および第7図のDD断面で示す第
9図のように、アーム80が固着されており、こ
のアーム80の先端80aにはリンク機構20を
構成するロツド23の他端23bが支承されてい
る。なお、このアーム80はバネ81によつて、
時計方向に常時付勢され、ており、またアーム8
0はインレツトポート4の側方に位置するシリン
ダブロツク15に形成された係止片82に係合
し、常時は吸気制御装置5を構成するリードバル
ブユニツト8を、インレツトポート4を覆う位置
に停止させている。
次に、上述した他の実施例の作用を説明し、併
せて構成をより詳細に説明する。
2サイクルエンジン1が始動し、その回転数が
所定の設定回転数N1以下であると、排気制御装
置3の円筒形バルブ7と吸気制御装置5のリード
バルブユニツト8は、前記駆動装置50のロツド
14によつて回転し、第7図の実線で示す初期位
置に停止する。
第7図に示す円筒形バルブ7とリードバルブユ
ニツト8の各停止位置では、エキゾーストポート
2とサブチヤンバ6との間が連通し、かつリード
バルブユニツト8がインレツトポート4を覆うた
め低回転数域における混合気の吹き抜けと吹き返
しが防止され混合気の充填効率が向上する。
一方、エンジン1の回転数が設定回転数N1
ら所定の設定回転数N2(N1<N2)の間に至ると、
駆動装置50(第4図)のロツド14が下方に所
定長移動し、アーム61の突出部61aを介し、
リンク機構20のプレート61を第7図と同一部
分を同一符号で示す第10図の位置に回転させ、
その位置に停止させる。
第10図に示すプレート61の停止位置による
と、排気制御装置3の作動軸7bは、第2の突出
部61bおよび過荷重防止装置70のアーム71
(第8図)を介して時計方向に回転し、円筒形バ
ルブ7の周面7cによつてサブチヤンバ6とエキ
ゾーストポート2との間を閉塞する。なお、第1
0図に示すプレート61の停止位置では、過荷重
防止機構70のアーム71(第8図)が係止片7
3にほぼ当接し、その状態が維持されている。一
方、リンク機構20のロツド23は、その一端2
3aが、前記第3のアーム61cに形成された作
動機構60である案内長孔61d内に嵌挿してい
るため、第3の突出部61cの回転に追従せず、
第7図と同一の位置に停止している。したがつ
て、吸気制御装置5の作動軸11はリンク機構2
0によつて回転しない。
即ち、第10図では、排気制御装置3の作動軸
7bと、吸気制御装置5の作動軸11のうち、排
気制御装置3の作動軸7bのみが回転するので、
吸気制御装置5に先立つて排気制御装置3が作動
されることとなる。
さらに、エンジン1の回転数が設定回転数N2
以上に達すると、駆動装置50のロツド14は、
第10図に示す位置から更に下方に移動し、リン
ク機構20のアーム61をさらに時計方向に回転
させ、第11図に示す位置に停止させる。
第11図に示すアーム61の停止位置による
と、案内長孔61dの一端61d′とリンク機構2
0を構成するロツド23の一端23aとが係合
し、ロツド23を図面の右方へ移動させるため、
吸気制御装置5の作動軸11に固着したアーム8
0が反時計方向に回転して、リードバルブユニツ
ト8をインレツトポート4の凹部4b内に収容す
る。一方、アーム61の回転に伴つて第2の突出
部61bは時計方向に所定角度回転するが、排気
制御装置3の作動軸7bに固着した過荷重防止機
構70のアーム71は、係止片73に係合しその
回転が規制されているため、第2の突出部61b
はコイルスプリング72(第8図)の一端72a
のみをその先端61b′で回転させる。したがつ
て、排気制御装置3の円筒形バルブ7は、第10
図と同様に、その周面7cでサブチヤンバ6とエ
キゾーストポート2との間を閉塞した状態を維持
している。
即ち、第11図では、排気制御装置3の作動軸
7bと吸気制御装置5の作動軸11のうち、吸気
制御装置5の作動軸11のみが回転するので、排
気制御装置3の作動に遅延して吸気制御装置5が
作動することとなる。なお、エンジン1の回転が
低下すると、吸気制御装置5、排気制御装置3の
順で各制御装置は作動され、第7図に示す初期位
置に複帰する。
なお、上記実施例では、吸気制御装置5と排気
制御装置3の各作動軸11,7bのうち、いずれ
か一方に過荷重防止機構30,70を介在させる
ようにしたが、この過荷重防止機構30,70は
必らずしも必要ではなく、インレツトポート4の
凹部4bの形状、リンク機構20を構成する各ア
ーム21,22,61,81等の各寸法を適宜変
更させることにより、同一の作用を行なわせるこ
とが出来る。なお、この場合は、第1図に示す実
施例ではリンク機構20の一方のアーム22を吸
気制御装置5の作動軸11に固着させれば良く、
また、第7図に示す実施例ではリンク機構20の
一方のアーム61を排気制御装置3の作動軸7b
に固着させれば良い。
〔考案の効果〕
以上説明したように、この考案では吸気制御装
置の作動時期と排気制御装置の作動時期とをずら
せる差動装置を、2サイクルエンジンのクランク
シヤフトと平行な軸に配置された駆動装置の上方
であつて、しかも排気制御装置を構成する円筒形
のバルブ側部に配置したため、従来デツトスペー
スとしてエンジンの補機等が配置されていない場
所を有効に利用し、これにより吸気制御装置の作
動時期と排気制御装置の作動時期とをずらすこと
のできる吸・排気制御装置を2サイクルエンジン
に対しコンパクトに配設し2サイクルエンジンの
大型化を可及的に阻止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の吸・排気制御装置を示す2サ
イクルエンジンの要部破断面図、第2図は第1図
のAA断面図、第3図は第1図のBB断面図、第
4図は駆動装置を示す2サイクルエンジンの要部
破断面図、第5図および第6図はそれぞれ本考案
に係る吸・排気制御装置の作用を示す2サイクル
エンジンの要部破断面図、第7図は本考案に係る
吸・排気制御装置の他の実施例を示す2サイクル
エンジンの要部破断面図、第8図は第7図のCC
断面図、第9図は第7図のDD断面図、第10図
および第11図はそれぞれ他の実施例の作用を示
す2サイクルエンジンの要部破断面図、第12図
は従来の吸・排気制御装置を示す2サイクルエン
ジンの要部破断面図である。 1……2サイクルエンジン、2……エキゾース
トポート、3……排気制御装置、4……インレツ
トポート、5……吸気制御装置、6……サブチヤ
ンバ、7……円筒形バルブ、7b,11……作動
軸、8……リードバルブユニツト、20……リン
ク機構、21,22,31,61,80……アー
ム、23……ロツド、30,60……差動機構、
61d……案内長孔。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) シリンダ内へ供給される混合気のインレツト
    ポート4を開閉するリードバルブユニツト8を
    具えた吸気制御装置5の作動軸11と、サブチ
    ヤンバ6とエキゾーストポート2との間を開閉
    する円筒形のバルブ7を具えた排気制御装置3
    の作動軸7bとをリンク機構20を介して連動
    させるようにした2サイクルエンジンの吸・排
    気制御装置において、 前記円筒形のバルブ7の下方に、前記2サイ
    クルエンジンのクランクシヤフト51と平行で
    あつて、しかも該クランクシヤフトと連動して
    回転する軸90を配置するとともに、 該軸90に前記排気制御装置3を駆動する駆
    動装置50を配設し、 さらに、前記円筒形のバルブ7側部に、前記
    作動軸のうちいずれか一方の回転に遅延させて
    他方の作動軸を回転させる差動機構30,60
    を付設し、前記吸気制御装置5の作動時期と前
    記排気制御装置3の作動時期とをずらせるよう
    にしたことを特徴とする2サイクルエンジンの
    吸・排気制御装置。 (2) 前記リンク機構20は前記排気制御装置3の
    作動軸7bに回動自在に支承されたアーム21
    と、前記吸気制御装置5の作動軸11に支承さ
    れたアーム22と、該アーム22と前記アーム
    21とを連結するロツド23とからなり、前記
    差動機構30は、前記リンク機構20のアーム
    21と、前記排気制御装置3の作動軸7bに固
    着され、前記リンク機構20のアーム21が所
    定角度回転した際に該アームと係合する断面L
    字形のアーム31であることを特徴とする実用
    新案登録請求の範囲第(1)項記載の2サイクルエ
    ンジンの吸・排気制御装置。 (3) 前記リンク機構20は前記排気制御装置3の
    作動軸7bに固着されたアーム61と、前記吸
    気制御装置5の作動軸11に支承されたアーム
    80と、該アーム80と前記アーム80とを連
    結するロツド23とからなり、前記作動機構6
    0は、前記リンク機構20のアーム61と、該
    アーム61先端部に形成された案内長孔61d
    と、該案内長孔61dに一端23aが嵌挿する
    前記リンク機構20のロツド23であることを
    特徴とする実用新案登録請求の範囲第(1)項記載
    の2サイクルエンジンの吸・排気制御装置。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5941620A (ja) * 1982-08-31 1984-03-07 Mazda Motor Corp ディ−ゼルエンジンの排気ガス浄化装置
JPS6065228A (ja) * 1983-09-19 1985-04-15 Suzuki Motor Co Ltd 2サイクルエンジン

Patent Citations (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JPS6065228A (ja) * 1983-09-19 1985-04-15 Suzuki Motor Co Ltd 2サイクルエンジン

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