JPH0452340Y2 - - Google Patents
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- JPH0452340Y2 JPH0452340Y2 JP1985050839U JP5083985U JPH0452340Y2 JP H0452340 Y2 JPH0452340 Y2 JP H0452340Y2 JP 1985050839 U JP1985050839 U JP 1985050839U JP 5083985 U JP5083985 U JP 5083985U JP H0452340 Y2 JPH0452340 Y2 JP H0452340Y2
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Landscapes
- Finishing Walls (AREA)
- Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は防水性、意匠性にすぐれた建築、構築
物の内、外装の横張り壁体、ひいては段葺状の屋
根を形成するのに有用なサイデイングボード(以
下、単にボードという)に関する。 〔従来の技術〕 従来から使用されているこの種ボードとしては
特公昭51−29339号、実公昭51−11882号、
実公昭54−26649号などがある。しかしながら、
上記ボードにおいては種々の問題があつた。すな
わち、のボード(下見板)では雨水が風で吹き
つけられたりすると単なる平板同士の連結構造の
ため雨水が裏面に漏洩し、胴縁、柱を腐食させた
り、室内や押入れに湿気を与えたりする欠点があ
つた。またのボードでは下縁の傾斜部の立上が
り部までの長さが長いため引張り力に弱く、目地
なしの外装しか形成できない不利があつた。しか
も、本来は目地なしの外装なのに施工者の技術に
よつて目地なし、目地ありのバラバラな幅の目地
からなる外装となると共に、施工の際に立上がり
部で負傷する危険があつた。また、のボードは
側面の形状が複雑で成形が難しく、かつ、高価と
なり、その上、平坦部に補強用のリブもなく、反
り、捻じれなどが大幅に化粧面に現れて美観を損
なう欠点があつた。またこの種ボードにおいて
は、落し混み型の連結構造としたボードも知られ
ているが、防水性、施工性に劣る不利があつた。 〔考案の目的〕 本考案は、上述した欠点を除去するため、化粧
面部を階段状としてボードを広幅に形成し、しか
もその段差を強調する空〓を有する窪部を段差部
分に設けると共に、化粧面部に設けた段差片と雌
型連結部に設けた段差片の陰影により、区分線を
より明確化し、かつ、化粧面部の段差部と連結部
の段差を酷似した外観とし、その上、化粧面部の
一端に設けた雄型連結部の差込縁の上面に溝部を
形成して、連結部における雨返しを図ると共に、
毛細管減少を阻止し、かつ、ボードの施工が容易
に1人の作業員で、熟練を要さずに行うことので
きるボードを提案するものである。 〔考案の構成〕 以下に、図面を用いて本考案に係るボードの構
成について説明する。すなわち、上記ボード1は
第1図に示すように、例えば表面処理鋼板、鋼板
に亜鉛・ニツケル合金をメツキした鋼板、アル
ミ・亜鉛合金メツキ鋼板(商品名ガルフアン、ガ
ルバリウム鋼板、スーパージンク)、アルミニウ
ム板、アルミニウム合金板、銅板等の1種からな
る金属板(平板、エンボス加工板も含む)。また
は合成樹脂板をロール、またはプレスで成形した
り、あるいは押し出し成形などの1種により形成
したものである。すなわち、ボード1は長尺状の
化粧面部2と雄型連結部6と雌型連結部14とか
ら形成される。さらに説明を加えると2は化粧面
部で、長尺状の板材の表面の任意位置(図ではほ
ぼ中央)に表面の長手方向と平行に図示するよう
に、少なくとも1段を形成し、その下端を内方
へ、次に外方へ折り返して、例えば深さを1〜10
mm位とした窪部4とから形成した段差部5と、段
差片3によつて区分した複数個の長尺状の傾斜化
粧片(以下、単に化粧片という)2a,2bとか
ら構成したものである。なお、窪部4の空〓4a
の大きさはボード1の折り曲げ時に生ずる間隙の
大きさ、あるいは任意に形成したものであり、段
差片3の下端と化粧片2b間を明確に区分すると
共に、ボード1を施工した際の横目地部と外観を
酷似さることにより、壁体に統一したラインを生
み、美観性を向上させるものである。また、段差
部5はボード1の意匠性を向上すると共に、ボー
ド1の強度を向上し、反り、ぺコツキ、捩じれを
防止するのに役立つものである。また雄型連結部
6は化粧面部2に上端となる端縁を外方に突出し
て設けた差込縁7と、差込縁7を上縁とする係合
溝10と、係合溝10の下縁11を外方へ突出し
た釘打設片12と、釘打設片12の先端に設けた
舌片13とから形成するものである。さらに説明
すると、差込縁7の上側の面の途中にはボード1
の長手方向に沿つて設けた溝部8とその先端に設
けた補強リブ(図ではパイプ状)9とを形成し、
後述する雌型連結部14の嵌合溝18に嵌合する
ものである。また溝部8はボード1の連結部にお
いて雨返しを図ると共に毛細管現象を阻止し、連
結部の防水性を向上するのに役立つものである。
さらに、舌片13は釘打設片12の先端に図示す
るように下はぜ状、または図示しないが上はぜ状
に形成するものであり、釘打設片12の先端の波
打ちを防止すると共に、施工の際に作業員が負傷
するのを防止し、作業の安全性を向上するもので
ある。雌型連結部14は化粧面部2の下端を内方
へ屈曲した段差片15とその下端を内方へ屈曲し
て上縁16とし、次に外方に屈曲して下縁17と
し、上縁16と下縁17とから断面をほぼU字状
に形成した嵌合溝18と、下縁17の先端をはぜ
状に屈曲した舌片19とから形成したものであ
り、下縁17は差込縁7を嵌合溝18に嵌合する
際に係合溝10に挿入され、より係合力を強化す
るのに役立つものである。また舌片19は舌片1
3と同様に上はぜ状、または下はぜ状(図示せ
ず)に屈曲したものであり、下縁17の先端の波
打ちを防止し、下縁17の係合溝10への係合を
容易にすると共に、作業の安全性を図るものであ
る。 ここでボード1の各部の寸法、角度について説
明すると次のような関係になる。すなわち第1図
に示すように段差片3,15の高さをh1,h2、段
差片3,15と化粧片2a,2bの角度をθ1、
θ2。段差片3,15の頂点3a,15aから釘打
設片12と舌片19とを結んだ線イまでの高さを
h3,h4とすると、 h1=h2、またはh1≒h2 h3=h4、またはh3≒h4 θ1=θ2、またはθ1≒θ2 の関係にある。これはボード1を第2図んい示す
ように壁下地αに施工した際に化粧面部2の段差
と横目地部の段差をほぼ同じ外観に形成するため
であり、ボード1により形成した壁体に統一した
横のラインを生み出し、美観性を向上させるため
である。 〔施工例〕 いま、第1図に示すようなボード1を第2図に
示すように横張りして壁体を形成すると仮定す
る。なお、ボード1,1′は0.35mm厚のカラー鋼
板を用いて成形したものである。そこで、主柱、
間柱、防水シート、石膏ボード、シージングボー
ド等からなる壁下地αに第n段目のボード1の釘
打設片12を釘βを介して固定する。次に第n+
1段目のボード1′の雌型連結部14の嵌合溝1
8をボード1の雄型連結部6の差込縁7に嵌挿
し、第2図のような横目地部を形成するものであ
る。また、壁体全体を形成するには、上記したよ
うな工程を土台から桁に向かつて行なえばよいも
のである。なお、土台部分にはスタータ(図示せ
ず)、出、入隅等の部分(図示せず)にはコーキ
ング材、役物を用いる必要がある。また屋根を形
成する際も同様の工程によつて行う。 〔その他の実施例〕 以上説明したのは本考案に係るボード1の一実
施例にすぎず、第3図a〜g〜第5図a〜kに示
すように形成することもできる。すなわち、第3
図a〜gは段差部5の実施例であり、a,b図は
段差片3の下端と窪部4の上縁4bによつて形成
される角部、あるいは化粧片2aと段差片3の上
端によつて形成される角部に段差強化用の面取り
面5aを形成した段差部5、c〜g図は窪部4を
図のように形成した段差部5である。また第4図
a〜nは雄型連結部6のその他の実施例であり、
a図は舌片13を上はぜ状に形成した雄型連結部
6、b,c図は釘打設片12の途中に段差を設け
た雄型連結部6、d図は下縁11に対し係合溝1
0の上縁10aを角度θ3となるように形成した雄
型連結部6、e図はd図において溝部8の底面8
aを上縁10aと平行に形成した雄型連結部6、
f図は釘打設片12の途中に突状12aを設けた
雄型連結部6、g図は釘打設片12の途中に溝条
12bを設けた雄型連結部6、h,i図は釘打設
片12の途中に突条12a、溝条12bを設けた
雄型連結部6、j図は溝部8を2本設けた雄型連
結部6、k,l図は係合溝10の上縁10aの先
端、または途中に突条10bを形成した雄型連結
部6、m,n図は舌片13を上方に傾斜して形成
した雄型連結部6である。また第5図a〜kは雌
型連結部14の実施例であり、a図は上縁16の
途中に長尺方向と平行に形成した溝16a、ある
いは図示しないがリブを形成し、防水、係合力の
強化を図る雌型連結部14、b図は下縁17にa
図と同じような溝17aを形成した雌型連結部1
4、c,d図は嵌合溝18の最奥部を図示するよ
うに形成した雌型連結部14、e,f図は段差片
15の下端と上縁16によつて形成される角部を
図示するように形成し、防水性、段差の強化を図
る雌型連結部14、g図は嵌合溝18をつぼ状に
形成した雌型連結部14、h図は上縁16と段差
片15とをθ4に形成した雌型連結部14、i図は
舌片19を下はぜ状に形成した雌型連結部14、
j,k図は段差片15を傾斜して形成した雌型連
結部14である。なお、第3図a〜g〜第5図a
〜kにおいては板厚を省略している。もちろん、
第3図a〜g〜第5図a〜kを各々組み合わせた
ボード1とすることもできる。 〔考案の効果〕 上述したように本考案に係るボードによれば、
化粧面部に少なくとも1段以上の段差を形成し
たため、強度が十分に補強されて反り、捩じれ、
ペコツキが防止でき、また化粧面が山状になつた
りすることがない。雄、雌型連結部を前記した
落し込み構造にしたため、1人でも十分に施工で
き、かつ、目地幅(横)を一定にすることがで
き、しかも防水性にすぐれる。段差部の形状と
目地部の形状を酷似にしたものにしたため、壁体
に統一した横のラインを生み、壁体に立体感を付
与すると共に、美観性を向上することができる。
段差部に空隙を有する窪部を設けたため、化粧
片同士の区分が明確になり、立体感のある壁体を
形成することができる。差込縁の上側面に溝部
と補強リブを形成したため、ボードの連結部にお
いて雨返しを図ると共に、毛細管現象を阻止し、
防水性が向上する。ボードを広幅にできるた
め、施工性に富み、しかも素材幅を有効に利用で
きるので経済性にすぐれる。等の効果がある。
物の内、外装の横張り壁体、ひいては段葺状の屋
根を形成するのに有用なサイデイングボード(以
下、単にボードという)に関する。 〔従来の技術〕 従来から使用されているこの種ボードとしては
特公昭51−29339号、実公昭51−11882号、
実公昭54−26649号などがある。しかしながら、
上記ボードにおいては種々の問題があつた。すな
わち、のボード(下見板)では雨水が風で吹き
つけられたりすると単なる平板同士の連結構造の
ため雨水が裏面に漏洩し、胴縁、柱を腐食させた
り、室内や押入れに湿気を与えたりする欠点があ
つた。またのボードでは下縁の傾斜部の立上が
り部までの長さが長いため引張り力に弱く、目地
なしの外装しか形成できない不利があつた。しか
も、本来は目地なしの外装なのに施工者の技術に
よつて目地なし、目地ありのバラバラな幅の目地
からなる外装となると共に、施工の際に立上がり
部で負傷する危険があつた。また、のボードは
側面の形状が複雑で成形が難しく、かつ、高価と
なり、その上、平坦部に補強用のリブもなく、反
り、捻じれなどが大幅に化粧面に現れて美観を損
なう欠点があつた。またこの種ボードにおいて
は、落し混み型の連結構造としたボードも知られ
ているが、防水性、施工性に劣る不利があつた。 〔考案の目的〕 本考案は、上述した欠点を除去するため、化粧
面部を階段状としてボードを広幅に形成し、しか
もその段差を強調する空〓を有する窪部を段差部
分に設けると共に、化粧面部に設けた段差片と雌
型連結部に設けた段差片の陰影により、区分線を
より明確化し、かつ、化粧面部の段差部と連結部
の段差を酷似した外観とし、その上、化粧面部の
一端に設けた雄型連結部の差込縁の上面に溝部を
形成して、連結部における雨返しを図ると共に、
毛細管減少を阻止し、かつ、ボードの施工が容易
に1人の作業員で、熟練を要さずに行うことので
きるボードを提案するものである。 〔考案の構成〕 以下に、図面を用いて本考案に係るボードの構
成について説明する。すなわち、上記ボード1は
第1図に示すように、例えば表面処理鋼板、鋼板
に亜鉛・ニツケル合金をメツキした鋼板、アル
ミ・亜鉛合金メツキ鋼板(商品名ガルフアン、ガ
ルバリウム鋼板、スーパージンク)、アルミニウ
ム板、アルミニウム合金板、銅板等の1種からな
る金属板(平板、エンボス加工板も含む)。また
は合成樹脂板をロール、またはプレスで成形した
り、あるいは押し出し成形などの1種により形成
したものである。すなわち、ボード1は長尺状の
化粧面部2と雄型連結部6と雌型連結部14とか
ら形成される。さらに説明を加えると2は化粧面
部で、長尺状の板材の表面の任意位置(図ではほ
ぼ中央)に表面の長手方向と平行に図示するよう
に、少なくとも1段を形成し、その下端を内方
へ、次に外方へ折り返して、例えば深さを1〜10
mm位とした窪部4とから形成した段差部5と、段
差片3によつて区分した複数個の長尺状の傾斜化
粧片(以下、単に化粧片という)2a,2bとか
ら構成したものである。なお、窪部4の空〓4a
の大きさはボード1の折り曲げ時に生ずる間隙の
大きさ、あるいは任意に形成したものであり、段
差片3の下端と化粧片2b間を明確に区分すると
共に、ボード1を施工した際の横目地部と外観を
酷似さることにより、壁体に統一したラインを生
み、美観性を向上させるものである。また、段差
部5はボード1の意匠性を向上すると共に、ボー
ド1の強度を向上し、反り、ぺコツキ、捩じれを
防止するのに役立つものである。また雄型連結部
6は化粧面部2に上端となる端縁を外方に突出し
て設けた差込縁7と、差込縁7を上縁とする係合
溝10と、係合溝10の下縁11を外方へ突出し
た釘打設片12と、釘打設片12の先端に設けた
舌片13とから形成するものである。さらに説明
すると、差込縁7の上側の面の途中にはボード1
の長手方向に沿つて設けた溝部8とその先端に設
けた補強リブ(図ではパイプ状)9とを形成し、
後述する雌型連結部14の嵌合溝18に嵌合する
ものである。また溝部8はボード1の連結部にお
いて雨返しを図ると共に毛細管現象を阻止し、連
結部の防水性を向上するのに役立つものである。
さらに、舌片13は釘打設片12の先端に図示す
るように下はぜ状、または図示しないが上はぜ状
に形成するものであり、釘打設片12の先端の波
打ちを防止すると共に、施工の際に作業員が負傷
するのを防止し、作業の安全性を向上するもので
ある。雌型連結部14は化粧面部2の下端を内方
へ屈曲した段差片15とその下端を内方へ屈曲し
て上縁16とし、次に外方に屈曲して下縁17と
し、上縁16と下縁17とから断面をほぼU字状
に形成した嵌合溝18と、下縁17の先端をはぜ
状に屈曲した舌片19とから形成したものであ
り、下縁17は差込縁7を嵌合溝18に嵌合する
際に係合溝10に挿入され、より係合力を強化す
るのに役立つものである。また舌片19は舌片1
3と同様に上はぜ状、または下はぜ状(図示せ
ず)に屈曲したものであり、下縁17の先端の波
打ちを防止し、下縁17の係合溝10への係合を
容易にすると共に、作業の安全性を図るものであ
る。 ここでボード1の各部の寸法、角度について説
明すると次のような関係になる。すなわち第1図
に示すように段差片3,15の高さをh1,h2、段
差片3,15と化粧片2a,2bの角度をθ1、
θ2。段差片3,15の頂点3a,15aから釘打
設片12と舌片19とを結んだ線イまでの高さを
h3,h4とすると、 h1=h2、またはh1≒h2 h3=h4、またはh3≒h4 θ1=θ2、またはθ1≒θ2 の関係にある。これはボード1を第2図んい示す
ように壁下地αに施工した際に化粧面部2の段差
と横目地部の段差をほぼ同じ外観に形成するため
であり、ボード1により形成した壁体に統一した
横のラインを生み出し、美観性を向上させるため
である。 〔施工例〕 いま、第1図に示すようなボード1を第2図に
示すように横張りして壁体を形成すると仮定す
る。なお、ボード1,1′は0.35mm厚のカラー鋼
板を用いて成形したものである。そこで、主柱、
間柱、防水シート、石膏ボード、シージングボー
ド等からなる壁下地αに第n段目のボード1の釘
打設片12を釘βを介して固定する。次に第n+
1段目のボード1′の雌型連結部14の嵌合溝1
8をボード1の雄型連結部6の差込縁7に嵌挿
し、第2図のような横目地部を形成するものであ
る。また、壁体全体を形成するには、上記したよ
うな工程を土台から桁に向かつて行なえばよいも
のである。なお、土台部分にはスタータ(図示せ
ず)、出、入隅等の部分(図示せず)にはコーキ
ング材、役物を用いる必要がある。また屋根を形
成する際も同様の工程によつて行う。 〔その他の実施例〕 以上説明したのは本考案に係るボード1の一実
施例にすぎず、第3図a〜g〜第5図a〜kに示
すように形成することもできる。すなわち、第3
図a〜gは段差部5の実施例であり、a,b図は
段差片3の下端と窪部4の上縁4bによつて形成
される角部、あるいは化粧片2aと段差片3の上
端によつて形成される角部に段差強化用の面取り
面5aを形成した段差部5、c〜g図は窪部4を
図のように形成した段差部5である。また第4図
a〜nは雄型連結部6のその他の実施例であり、
a図は舌片13を上はぜ状に形成した雄型連結部
6、b,c図は釘打設片12の途中に段差を設け
た雄型連結部6、d図は下縁11に対し係合溝1
0の上縁10aを角度θ3となるように形成した雄
型連結部6、e図はd図において溝部8の底面8
aを上縁10aと平行に形成した雄型連結部6、
f図は釘打設片12の途中に突状12aを設けた
雄型連結部6、g図は釘打設片12の途中に溝条
12bを設けた雄型連結部6、h,i図は釘打設
片12の途中に突条12a、溝条12bを設けた
雄型連結部6、j図は溝部8を2本設けた雄型連
結部6、k,l図は係合溝10の上縁10aの先
端、または途中に突条10bを形成した雄型連結
部6、m,n図は舌片13を上方に傾斜して形成
した雄型連結部6である。また第5図a〜kは雌
型連結部14の実施例であり、a図は上縁16の
途中に長尺方向と平行に形成した溝16a、ある
いは図示しないがリブを形成し、防水、係合力の
強化を図る雌型連結部14、b図は下縁17にa
図と同じような溝17aを形成した雌型連結部1
4、c,d図は嵌合溝18の最奥部を図示するよ
うに形成した雌型連結部14、e,f図は段差片
15の下端と上縁16によつて形成される角部を
図示するように形成し、防水性、段差の強化を図
る雌型連結部14、g図は嵌合溝18をつぼ状に
形成した雌型連結部14、h図は上縁16と段差
片15とをθ4に形成した雌型連結部14、i図は
舌片19を下はぜ状に形成した雌型連結部14、
j,k図は段差片15を傾斜して形成した雌型連
結部14である。なお、第3図a〜g〜第5図a
〜kにおいては板厚を省略している。もちろん、
第3図a〜g〜第5図a〜kを各々組み合わせた
ボード1とすることもできる。 〔考案の効果〕 上述したように本考案に係るボードによれば、
化粧面部に少なくとも1段以上の段差を形成し
たため、強度が十分に補強されて反り、捩じれ、
ペコツキが防止でき、また化粧面が山状になつた
りすることがない。雄、雌型連結部を前記した
落し込み構造にしたため、1人でも十分に施工で
き、かつ、目地幅(横)を一定にすることがで
き、しかも防水性にすぐれる。段差部の形状と
目地部の形状を酷似にしたものにしたため、壁体
に統一した横のラインを生み、壁体に立体感を付
与すると共に、美観性を向上することができる。
段差部に空隙を有する窪部を設けたため、化粧
片同士の区分が明確になり、立体感のある壁体を
形成することができる。差込縁の上側面に溝部
と補強リブを形成したため、ボードの連結部にお
いて雨返しを図ると共に、毛細管現象を阻止し、
防水性が向上する。ボードを広幅にできるた
め、施工性に富み、しかも素材幅を有効に利用で
きるので経済性にすぐれる。等の効果がある。
第1図は本考案に係るサイデイングボードの一
実施例を示す斜視図、第2図はボードを用いて形
成した壁体の縦断面の一部を示す説明図、第3図
a〜g、第4図a〜n、及び第5図a〜kはその
他の実施例を示す説明図である。 1……サイデイングボード、3……段差片、4
……窪部、5……段差部、6……雄型連結部、7
……差込縁、8……溝部、14……雌型連結部。
実施例を示す斜視図、第2図はボードを用いて形
成した壁体の縦断面の一部を示す説明図、第3図
a〜g、第4図a〜n、及び第5図a〜kはその
他の実施例を示す説明図である。 1……サイデイングボード、3……段差片、4
……窪部、5……段差部、6……雄型連結部、7
……差込縁、8……溝部、14……雌型連結部。
Claims (1)
- 長尺状の板材表面に該表面の長手方向と平行に
形成した段差片と該段差片の下端を内方へ、次に
外方へ折り返して窪部を形成し段差片の下端と化
粧片との間に折り返し間隙を形成した段差部を少
なくとも1段配設して階段状に形成した化粧面部
と、該化粧面部の上端となる端縁に長手方向と平
行に窪ませた溝部を有する差込縁と該差込縁を上
縁とする断面をほぼU字状に形成した係合溝と該
係合溝の下縁を外方へ突出した延長部とを形成し
た雄型連結部を設け、また前記化粧面部の下端に
は前記化粧面部の段差片と同様に屈曲した段差片
と該段差片の下端を内方に屈曲し次に外方に屈曲
して断面をほぼU字状に形成した前記差込縁と嵌
合する嵌合溝を設けた雌型連結部を形成し、前記
化粧面部と雄型連結部と雌型連結部とから断面樋
状に形成したことを特徴とするサイデイングボー
ド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985050839U JPH0452340Y2 (ja) | 1985-04-03 | 1985-04-03 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985050839U JPH0452340Y2 (ja) | 1985-04-03 | 1985-04-03 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61166032U JPS61166032U (ja) | 1986-10-15 |
JPH0452340Y2 true JPH0452340Y2 (ja) | 1992-12-09 |
Family
ID=30569347
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1985050839U Expired JPH0452340Y2 (ja) | 1985-04-03 | 1985-04-03 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0452340Y2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56456A (en) * | 1979-04-30 | 1981-01-06 | Matsushita Electric Works Ltd | Exterior finish panel for remodeling and method of installing said panel |
JPS59126859A (ja) * | 1982-12-31 | 1984-07-21 | トステム株式会社 | 金属サイデイングの端部接続装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4914024U (ja) * | 1972-05-02 | 1974-02-06 |
-
1985
- 1985-04-03 JP JP1985050839U patent/JPH0452340Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56456A (en) * | 1979-04-30 | 1981-01-06 | Matsushita Electric Works Ltd | Exterior finish panel for remodeling and method of installing said panel |
JPS59126859A (ja) * | 1982-12-31 | 1984-07-21 | トステム株式会社 | 金属サイデイングの端部接続装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61166032U (ja) | 1986-10-15 |
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