JPH045210A - 除菌スプレー - Google Patents

除菌スプレー

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JPH045210A
JPH045210A JP10589590A JP10589590A JPH045210A JP H045210 A JPH045210 A JP H045210A JP 10589590 A JP10589590 A JP 10589590A JP 10589590 A JP10589590 A JP 10589590A JP H045210 A JPH045210 A JP H045210A
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JP
Japan
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essential oil
acidic component
ethanol
spray
cupressaceae
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Application number
JP10589590A
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English (en)
Inventor
Koji Osada
光司 長田
Yasuhiro Saihara
康弘 才原
Yoshifumi Karizume
慶文 狩集
Akiko Yamane
山根 明子
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、カビや細菌などの微生物の生育の抑制およ
び殺菌等の作用を有する除菌スプレーに関する。
〔従来の技術〕
従来、カビや細菌等の微生物によって引き起こされる病
気を防止したり、化粧品や各種工業材料の品質劣化を防
止したりなどするために、また、食品や食物の保存性向
上・腐敗防止を図るために、様々な防菌防カビ剤の研究
開発が行われてきている。そして、空気中に浮遊してい
るカビや細菌等の微生物による汚染を防ぐために、いろ
いろな除菌スプレーが開発されてきている〔特開昭63
40558号公報、「防菌防黴ハンドブック」(技報堂
出版、1986)参照〕。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、これらの除菌スプレーの有効成分は、塩化ヘン
ザルコニウム、イソプロピル−メタ−クレゾールなど、
人体に対し刺激性を有していたり抗菌スペクトルの狭い
ものであったりなどするものであった。
そこで、発明者らは、天然に存在し、かつ、毒性も少な
く、安全であり、充分な抗微生物作用を有する抗微生物
剤を開発すべく研究を進めた。発明者らは、針葉樹類ス
ギ目ヒノキ科植物から得られる精油を有効成分とし、こ
れにエタノール等を配合して基剤とし、この基剤を噴射
剤(または噴射ガス)と混合して除菌スプレーにするこ
とを考えたのである。
ところが、有効成分として用いる精油が着色しており臭
いがあるため、抗微生物作用を高めようとして基剤中の
精油濃度を高くすると色やにおいが強くなり、反対にこ
れらを抑えようとして基剤中の精油濃度を低くすると抗
微生物作用の低下をもたらす。
このような事情から、この発明は、安全でしかも抗菌ス
ペクトルが広く、充分な抗菌作用をもたらし、また、色
および臭いを低減することができる除菌スプレーを提供
することを課題とする。
〔課題を解決するための手段〕
発明者らは、上記課題を解決するために、針葉樹類スギ
目ヒノキ科植物から得られる精油を有効成分とし、これ
にエタノール等を配合して基剤とし、この基剤を噴射剤
(または噴射ガス)と混合してなる除菌スプレーについ
て研究を進めた。その結果、精油(または−次抽出物)
中の抗微生物成分のほとんどは酸性成分であり、このた
め、上記有効成分としてヒノキ科植物からの一次抽出物
をそのまま用いるのではなく、−次抽出物中の酸性成分
をさらに抽出して用いるようにすれば、次抽出物と同程
度の抗微生物効果を出すためには一次抽出物よりも少量
(たとえば、1/10程度)で十分であり、したがって
、−次抽出物を使用した場合よりもにおい、色が少なく
なることを見出し、この発明を完成させた。
すなわち、請求項1および2記載の各発明にかかる除菌
スプレーは、針葉樹類スギ目ヒノキ科植物から得られる
精油の酸性成分を有効成分として含有するものである。
請求項2記載の発明にかかる除菌スプレーは、さらに、
酸性成分がエタノールに対し0.1〜10重量%重量%
柱ることにより基剤とされているものとされている。
針葉樹類(Coniferopsida)スギ目(Ta
xod ia 1es)ヒノキ科(Cupressac
eae)植物としては、その種類は限定されないが、ヒ
ノキアスナロやタイワンヒノキなどが採用される。その
抽出部位も限定されないが、たとえば、材部(または木
部)や根部などが選ばれる。また、ヒノキ科植物は、い
ずれの時期のものを使用してもよい。
上記ヒノキ科植物から精油を得るのであるが、その抽出
法は特に限定されないが、たとえば、溶媒抽出法、水蒸
気蒸留法、乾留法などが採用される。溶媒としては特に
限定はないが、疎水性溶媒のヘキサン、酢酸エチル等が
好ましい。この発明では、精油は、水蒸気蒸留法により
得られるものに限定されない。
得られた精油の酸性成分が抽出などにより取り出される
。酸性成分の回収方法としては特に限定しないが、たと
えば、精油に水酸化ナトリウム水溶液などのアルカリ溶
液を加え、酸性成分を水溶部に溶かした後、その水溶部
を酸性にして非水溶性(または疎水性)溶媒により酸性
成分を回収する方法などがある。
回収された酸性成分に対し、エタノールやエタノール−
水混合物等の希釈剤が配合されて基剤ができる。この場
合、エタノールに対する前記酸性成分の配合割合は、特
に限定はないが、0.1〜10重量%の範囲、または、
この10分の1程度の範囲が好ましい。前記範囲を下回
ると有効成分量が少なすぎて除菌効果が弱くなり、上回
ると基剤の粘性が高くなり過ぎて霧化が起きにくいから
である。
スプレー化するために、前記基剤に噴射剤を混合するが
、噴射剤としては、たとえば、フロンガスやブタンガス
等を単独で使用したり、または、2以上併用したりする
。基剤と噴射剤との混合割合、2以上の噴射剤の併用割
合は、それぞれ、特に限定されず、適宜設定すればよい
〔作   用〕
この発明にかかる除菌スプレーは、その有効成分が合成
品ではな(、天然物である針葉樹類ヒノキ科植物の抽出
物であるため、安全性が高く、しかも、抗菌スペクトル
が広くて、充分な除菌作用をもたらす。同抽出物は、ヒ
ノキ科植物から得られた精油の酸性成分でゐるので、精
油をそのまま用いるよりも低濃度で効果を発揮し、この
ため、においや色が少なくなる。
抽出物を基剤化するときの希釈剤にエタノールを用いる
と、エタノールの殺菌力も加味され、より好ましい除菌
効果がもたらされる。
〔実 施 例〕
以下に、この発明の具体的な実施例および比較例を示す
が、この発明は下記実施例に限定されない。
一実施例1− ヒノキアスナロの材部の木粉を水蒸気蒸留して得られた
精油100−にINのNaOHを100d加え、分液ロ
ートで混合した後、NaOH層を回収し、それにn−ヘ
キサン100dを加え、塩酸でpHを3以下に調整し、
分液ロート内で混合し、n−ヘキサン層を回収した。こ
のn−へキサン層からエバポレーターでn−ヘキサンを
除去し、酸性成分4gを得た。この酸性成分をエタノー
ルに対して0.1重量%(以下「%」と略す)の濃度に
なるように熔かした。このエタノール溶液と噴射剤(フ
ロン12+ブタン)を体積比で、エタノール溶液:噴射
剤=1=1になるように混合することにより、除菌スプ
レーを得た。
実施例2 実施例1で用いたのと同じ酸性成分を1%の濃度となる
ようにエタノールに熔解し、実施例1と同様の方法で除
菌スプレーを得た。
実施例3 ヒノキアスナロの材部を粉砕して得られた微粉末100
gにn−ヘキサン11を加え、還流抽出装置(ソックス
レー抽出器)を用いて常法により抽出を行った。抽出温
度は50℃、抽出時間は4時間という加熱還流であった
。このようにして得られた抽出混合物を濾過してn−ヘ
キサン抽出液を得、この抽出液をエバポレーターで濃縮
し、3゜0gの粘性を有する黄色液体(精油)を得た。
この精油100dから実施例1と同様の方法で10gの
酸性成分を得た。この酸性成分を0.1%の濃度になる
ようにエタノールに熔解し、実施例1と同様にして除菌
スプレーを得た。
比較例1一 実施例3で用いたのと同じ精油をそのまま1%の濃度に
なるようにエタノールに溶解し、このエタノール溶液を
用いて実施例3と同様な方法で除菌スプレーを得た。
一実施例4 実施例3で用いたのと同じ酸性成分を1%の濃度になる
ように60体積%エタノール水溶液に溶解し、噴射剤(
L P G)と1=1になるように混合し、除菌スプレ
ーを得た。
一実施例5一 実施例1において、エタノール溶液中の酸性成分濃度を
10%にしたこと以外は実施例1と同様にして除菌スプ
レーを得た。
実施例1〜5で得られた除菌スプレーにつき、以下の方
法で、種々の微生物に対する生育阻止能を調べた。培地
としては、供試菌がカビおよび酵母である場合はバレイ
ショ煎汁寒天培地(日永製薬■製)を、バクテリアであ
る場合はペプトン酵母エキス寒天培地(日永製薬■製)
を用いた。これらの寒天培地20tfに、あらかじめ試
験管斜面培地で培養した下記の供試菌を白金耳で画線し
、その上から除菌スプレーを約2秒間(約1献)ふきつ
けてふたをし、それぞれの寒天培地を28℃、湿度95
%で1週間培養し、各画の生育の有無を調べた。また、
実施例1〜3.5の比較例としてエタノールのみ(比較
例2)を、実施例4の比較例として60体積%エタノー
ル水溶液のみ(比較例3)をそれぞれ用いて同じやり方
で生育阻止能を調べた。
なお、この発明にかかる除菌スプレーの安全性であるが
、実施例1の抽出物のラットの経口投与による急性毒性
試験の結果LD、。は3g/kg以上であり、一方エタ
ノールは飲料にも用いられており、揮発性である点を考
慮すると、安全性に問題はないと思われる。
供試菌株としてはJIS−Z−2911に規定されてい
る、次の13種のカビ、酵母、バクテリアを用いた。
カビとしては、 ■アスペルギルス・ニゲル  IFO6341■アスペ
ルギルス・テレウス IFO6346■ペニシリウム・
シトリナム IFO6352■ペニシリウム・フニクロ
スム 第  1 表 IFO6345 ■リゾープス・オリゼー  IFO31005■クラド
スポリウム・クラドスポリオイデスIFO6348 ■ケトミウム・グロボスム  IFO6347■フザリ
ウム・プロリフエラーツム IFO6349 酵母としては、 ■サン力ロミセス・セレゲイシエー IFO0203 バクテリアとしては、 [相]エシェリヒア・コリー   IFOOバチルス・
スブチリス   IFO @シュードモナス・エアルギノーサ FO Oスタフィロコッカス・オウレンス FO それぞれの結果を第1表に示した。
×: 壬言阻止でさ】 実施例6 実施例1で用いたのと同し酸性成分を2%になるように
70体積%エタノール水溶液に溶解し、噴射剤(LPG
)と1=1になるように混合し、除菌スプレーを得た。
この除菌スプレーを生ごみに噴射しく約2秒間)、−夜
放置後、においをかくと、噴射しない生ごみと比べて腐
敗臭がほとんどしなかった。
以上の結果から、この発明にかかる除菌スプレーが、カ
ビ、酵母、バクテリアなどの微生物に対して優れた抗菌
抗カビ作用などの抗微生物作用を有し、抗菌スペクトル
が広いことがわかる。
実施例3および比較例1の各除菌スプレーについて白色
度および臭気強度を調べた。白色度は測色計により測定
し、数値が大きいほど色がついていることになる。また
、臭気強度は、室内にスプレーをして6人のパネリスト
かにおいをかいで6段階臭気強度: 0・・・無臭 1・・・やっと感知できるニオイ (検知しきい値)2
・・・何のにおいであるかがわかる弱いニオイ3・・・
らくに感知できるニオイ 4・・・強い二オイ 5・・・強烈なニオイ のどれにあてはまるかを調べた。その結果、実施例3に
ついては、白色度2および臭気強度2であったのに対し
、比較例1については、白色度5および臭気強度4であ
った。実施例1について同様に調べた結果、白色度2お
よび臭気強度2であった。また、酸性成分および精油を
それぞれエタノールに対して同じ濃度で用いた場合は、
酸性成分の方が抗微生物作用が強かった。酸性成分およ
び精油が同程度の抗微生物作用を持つような濃度で用い
た場合には、酸性成分の方かにおい、色が少なかった。
〔発明の効果〕
この発明にかかる除菌スプレーは、天然物である針葉樹
類スギ目ヒノキ科植物から得られた精油の酸性成分を有
効成分としているため、安全性に優れ、しかも抗菌スペ
クトルが広く、抗カビ作用などの抗微生物作用が非常に
強いものとなっている。また、これらの効果を保持した
まま色やにおいを低減することができる。
なお、エタノールを溶媒として用いることにより、除菌
効果が増すものと考えられる。
代理人 弁理士  松 本 武 彦

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 針葉樹類スギ目ヒノキ科植物から得られる精油の酸
    性成分を有効成分として含有する除菌スプレー。 2 酸性成分がエタノールに対し0.1〜10重量%配
    合されることにより基剤とされている請求項1記載の除
    菌スプレー。
JP10589590A 1990-04-21 1990-04-21 除菌スプレー Pending JPH045210A (ja)

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JP10589590A JPH045210A (ja) 1990-04-21 1990-04-21 除菌スプレー

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08119818A (ja) * 1994-10-21 1996-05-14 K T T:Kk 土壌環境清浄エキス及び清浄法
KR100463627B1 (ko) * 2001-11-02 2004-12-29 경상남도 화백나무로부터 추출된 식물정유를 유효성분으로 하는 살충제

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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