JPH0352805A - 除菌スプレー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、カビや細菌などの微生物の生育の抑制およ
び殺菌等の作用を有する除菌スプレーに関する。

〔従来の技術〕

従来、カビや細菌等の微生物によって引き起こされる病
気を防止したり、化粧品や各種工業材料の品質劣化を防
止したりなどするために、また、食品や食物の保存性向
上・腐敗防止を図るために、様々な防菌防カビ剤の研究
開発が行われてきている。そして、空気中に浮遊してい
るカビや細菌等の微生物による汚染を防ぐために、いろ
いろな除菌スプレーが開発されてきている。

〔発明が解決しようとする課題： しかし、これらの除菌スプレーの有効成分７よ、塩化ペ
ンザルゴニウム、イソプロピルーメタークレゾールなど
、人体に対し刺激性を有していたり、抗菌スペクトルの
狭いものであったりなどするものであった． このような事情から、この発明は、安全でしかも抗菌ス
ペクトルが広く、充分な抗菌作用をもたらす除菌スプレ
ーを提供することを課題とする。

〔課題を解決するための手段〕

すでに発明者らは、安全で、しかも抗菌スペクトルが広
く、充分な抗微生物作用等を有する抗微生物剤を開発す
べく研究を進め、先に、針葉樹目ヒノキ科植物からの抽
出物の有効性を見出し、これを有効成分とする抗微生物
剤の特許出願を行っている（特願昭６３　−　２１２９
７７号）。

そこで、上記課題を解決するために、発明者らは、上記
すでに開発した針葉樹目ヒノキ科植物から得られた抽出
物を有効成分とし、これにエタノール等を配合して基剤
とし、この基剤に噴射剤（噴射ガス）を脛合することに
より除菌スプレー化することを考えた。

すなわち、この発明にかかる除菌スプレーは、針葉樹目
ヒノキ科植物から得られた抽山物を有効威分として含有
するようにしている。

針葉樹目ヒノキ科植物としては、その種類は限定されな
いが、ヒノキアスナロやタイワンヒノキなどが採用され
る。その抽出部位も限定されないが、たとえば、材部や
根部が選ばれる。その有効成分の抽出方法は、特に限定
されないが、たとえば、上記植物の材部あるいは根部を
粉砕あるいは細断したものに、水および／または有機溶
媒の単独または２種以上の混合物を加え、常法により抽
出する方法等が採用される。その際の抽出温度は室温あ
るいは１００℃以下の加熱下とすることが望ましい。充
分な抽出処理を行った後、抽出残渣を濾別し、必要に応
じて濾液より溶剤を留去、または濃縮すると目的とする
抽出物が、液体または固形物の形で得られるが、抽出処
理温度、抽出方法などはこれに限定されるものではない
。

抽出に用いられる有機溶剤の例としては、メタノール、
エタノール、プロパノール、インプロパノール、ブタノ
ール、オクタノール等のアルコール類；エチルエーテル
、プロビルエーテル、テトラヒド口フラン等のエーテル
類；メチルエチルケトン、アセトン等のケトン頬；酢酸
エチル等のエステル類；ヘキサン、イソオクタン、ベン
ゼン、トルエン等の炭化水素類などが挙げられるが、こ
れらの中では、メタノール、エタノール、アセトン、酢
酸エチル、ｎ−へキサンなどが好適であるこの抽出物に
対しエタノールやエタノールー水混合物等の希釈剤が配
合されて、基剤ができる。

この場合、エタノールに対する抽出物の配合割合は、特
に限定はないが、０．１〜１０重量％の範囲が好ましい
．この範囲を下回ると有効戊分量が少なすぎて除菌効果
が弱くなり、上回ると基剤の粘性が高くなり過ぎて霧化
が起きにくいからであるスプレー化するために、この基
剤に噴射剤を混合するが、噴射剤としては、フロンガス
やブタンガス等を単独または併せて使用する。その混合
割合は特に限定されない。

〔作　　　用〕

この発明にかかる除菌スプレーは、その有効成分が、合
戒品ではなく、天然物である針葉樹目ヒノキ科植物の抽
出物であるため、安全性が高く、しかも、抗菌スペクト
ルが広くて、充分な除菌作用をもたらす． 抽出物を基剤化するとぎの希釈剤にエタノールを用いる
と、エタノールの殺菌力も加味され、より好ましい除菌
効果がもたらされる。エタノールは人体に無害である． 〔実　施　例〕 以下に、この発明の実施例を説明するが、この発明の範
囲はこれらに限定されない。

一実施例１− ヒノキアスナロの材部を粉砕して得られた微粉未１００
ｇにｎ−ヘキサン１ｔｌを加え、還流抽出装置を用いて
常法により抽出を行った。抽出温度は５０℃、抽出時間
は４時間という加熱還流であった。このようにして得ら
れた抽出混合物を濾過してｎ−へキサン抽出液を得、こ
の抽出液をエバボレータで濃縮し、３．０ｇの粘性を有
する黄色液体（抽出物）を得た。

この抽出物を１重量％（以下「％」と略す）の濃度にな
るようにエタノールに溶かした。このエタノール溶液と
噴射剤（フロン１２＋ブタン）を体積比で、エタノール
熔液：噴射剤＝３０：７０になるように混合することに
より、除菌スプレーを得た． 一実施例２一 実施例１に用いたのと同様の方法で同様の材料をメタノ
ールで抽出し、この抽出物を２％の濃度となるようにエ
タノールに溶かした。このエタノール溶液と噴射剤（フ
ロン１２＋ブタン）を実施例１と同様の体積比で混合す
ることにより、除菌スプレーを得た。

一実施例３− 実施例ｌに用いたのと同様の方法で同様の材料を水で抽
出し、１．６ｇの褐色の粉末（抽出物）を得た。この抽
出物を５％となるようにエタノール７ｋ　（１　：　１
　　ｖ／ｖ）に溶かした。このエタノール水溶液と噴射
剤（ＬＰＧ／ＤＭＥ）を１＝１　（体積比）となるよう
に混合して、除菌スプレーを得た。

一実施例４一 実施例１に用いたのと同様の方法で同様の材料をアセト
ンで抽出し、３．８ｇの粘性を有する褐色液体を得た。

この抽出物を１％となるようにエタノールに溶かし、こ
のエタノール溶液と噴射剤（Ｌ　Ｐ　Ｇ）を体積比で１
：ｌとなるように混合して、除菌スプレーを得た。

実施例５一 実施例ｌに用いたのと同様の方法で同様の材料を酢酸エ
チルで抽出し、４．２ｇの褐色粉末を得たこの抽出物を
１０％となるようにエタノールに熔かし、このエタノー
ル溶液と実施例工の噴射剤を体積比で３０：７０となる
ように混合して、除菌スプレーを得た。

以上の実施例１〜５で得られた抽出物につき、以下の方
法で、種々の微生物に対する生育阻止能を寒天希釈塗抹
試験法によって調べた。

まず、実施例１〜５の除菌スプレー２−を、滅菌溶解さ
せた寒天培地に添加・分散させた。その際、供試菌がカ
ビおよび酵母である場合はバレイショ煎汁寒天培地（日
水製薬＠製）を、バクテリアである場合はペプトン酵母
エキス寒天培地（日水製薬■製）を用いた。これらの寒
天培地２０ｔＺに、あらかじめ試験管斜面培地で培養し
た下記の供試菌を白金耳で画線し、それぞれの寒天培地
を２８℃、湿度９５％でｌ週間培養し、各菌の生育の有
無を調べた。

なお、この発明にかかる除菌スプレーの安全性であるが
、実施例２の抽出物のラットの経口投与による急性毒性
試験の結果ＬＤ，．は５　ｇ／ｋｇ以上であり、一方エ
タノールは飲料にも用いられており、揮発性である点を
考慮すると、安全性に問題はないと思われる。

供試菌株としてはＪＩＳ−Ｚ−２９１１に規定されてい
る、次の１３種のカビ、酵母、バクテリアを用いた。

カビとしては、 ■アスペルギルス・ニゲル　　ＩＦＯ　　６３４１■ア
スペルギルス・テレウス　ＩＦＯ　　６３４６■ベニシ
リウム・シトリナム　ＩＦ○　６３５２■ペニシリウム
・フニクロスム ＩＦＯ　　６３４５ ■リゾープス・オリゼー　　ＩＦＯ　　３１００５■ク
ラドスポリウム・クラドスボリオイデスＩＦＯ　　６３
４８ ■ケトくウム・グロボスム　　ｒＦｏ　　６３４７■フ
ザリウム・プロリフェラーツム ＩＦＯ　　６３４９ 酵母としては、 ■サフカロミセス・セレヴイシエ− ＩＦＯ ０ ２ Ｏ ３ バクテリアとしては、 ［相］エシエリヒア・コリー　　　ＩＦＯＯバチルス・
スブチリス　　　ＩＦＯ Ｏシュードモナス・エアルギノーサ ＩＦ○ ０スタフィロコッカス・オウレンス ＴＰＯ それぞれの試験結果を第１表に示す。

３　３　０　１ ３００９ ３　０　８　０ ３ ０６０ 第 ｌ 表 以上の結果から、この発明にかかる除菌スプレー剤が、
カビ、酔母、バクテリアなどの微生物に対して優れた抗
菌抗カビ作用などの抗微生物作用を有し、抗菌スペクト
ルが広いことがわかる。

〔発明の効果〕

この発明にかかる除菌スプレーは、天然物である針葉樹
目ヒノキ科植物から得られた抽出物を有効成分としてい
るため、安全性に優れ、しかも抗菌スペクトルが広く、
抗カビ作用などの抗微生物作用が非常に強いものとなっ
ている。

人体に無害のエタノールを希釈剤に用いると、より除菌
効果が増す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １　針葉樹目ヒノキ科植物から得られた抽出物を有効成
   分として含有する除菌スプレー。２　針葉樹目ヒノキ科
   植物から得られた抽出物が、エタノールに対し０．１〜
   １０重量％配合されることにより基剤とされている請求
   項１記載の除菌スプレー。