JPH0451815A

JPH0451815A - 藺草収穫機

Info

Publication number: JPH0451815A
Application number: JP15843190A
Authority: JP
Inventors: Harumichi Makizono; 牧園　晴充
Original assignee: Kubota Corp
Current assignee: Kubota Corp
Priority date: 1990-06-15
Filing date: 1990-06-15
Publication date: 1992-02-20
Anticipated expiration: 2011-09-04
Also published as: JP2529757B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、藺草収穫機に関する。

〔従来の技術〕

藺草の栽培においては、生成した藺草が無方向に倒伏し
て損傷したり、大きく絡まり合うことが無いように網が
掛けられ、収穫時には藺草が刈取られることによってた
るんだ網部分は未刈植立藺草の側部に垂れ下がることに
なり、このたるんだ網部分を人手によって未刈植立藺草
めくり上げていた。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかし、この網は大きくて相当重いものであり、そのめ
くり上げ作業には多大な労力を要し、収穫機を操縦する
作業者の他に網めくり上げ専任の作業者が何人か必要と
なっていた。又、人力によって力まかせに網をめくり上
げると藺草を傷つけることもあった。

そこで、垂れ下がった網部分を機械的に係止して未刈植
立藺草上にめくり上げる装置を機体に備えることで省力
化を図ることも考えられたが、機械式の係止構造では網
の係止がうまく外れずに機体に引きずられてしまうおそ
れもあり、実用化には難点があった。

本発明はこのような実情に着目してなされたものであっ
て、刈取り走行に伴って円滑に網めくり上げを行うこと
が可能な藺草収穫機を提供することを目的とするもので
ある。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するために、本発明においては、倒伏防
止用の網か掛けられた植立藺草を刈取る刈取前処理部、
あるいは自走機体の未刈地側の横側部位に、未刈植立藺
草の側部に垂れ下かった網部分にブロワからの風を下方
から吹付けて未刈植立藺草上にめくり上げる吹出し口を
設けた構成とした。

〔作　用〕

上記構成によると、機体を藺草の植立株列に沿って走行
させるに伴って、刈取られた藺草に掛かっていた網部分
はたるんで未刈植立藺草の側部に垂れ下がり、吹出し口
からの吹上げ風がこの垂れ下がった網部分に吹きつけら
れる。この際、未刈植立藺草群が風を受ける壁面となり
、吹上げ風は未刈植立藺草に沿って上方に流れ、この吹
上げ風を受けるたるみ網部分が未刈植立藺草の上にめく
り上げられる。

〔発明の効果〕

従って、本発明によると、刈取収穫の進行に伴って垂れ
下かった網部分を自動的にめくり上げることができ、網
めくり上げ専任の作業者を不要、あるいは人数削減して
省力化を図ることかできた。

しかも、この網めくり上げは風力によるものであるから
、例えば機械で係止してめくり上げを行う手段に予想さ
れる網の引きずり、及びこれに伴う藺草の引き倒し等の
発生は全くなく、極めて円滑良好なめくり上げを藺草の
損傷なく行えるのである。

〔実施例〕

第１図に藺草収穫機の全体側面が、第２図にその平面が
、又、第３図にその要部の正面か夫々示されている。

この藺草収穫機（Ａ）は、クローラ走行装置（１）を備
えた自走機体（２）の前部に支点（Ｘ、）を中心に上下
揺動調節自在な刈取前処理部（３）を連結するとともに
、自走機体（２）上に回収台（４）、原動部（５）及び
操縦部（６）を搭載したものとして構成されている。

前記刈取前処理部（３）には、植立した藺草（Ｓ）に振
動を与えて藺草（Ｓ）同志の絡まりを解ぐすべく高速で
自転駆動される回転分草杆（７）と、分草された藺草Ｃ
５）を所定の刈取立姿勢にまで引起こす引き起し装置（
８）と、引起こされた藺草（Ｓ）の株元を切断する刈刃
（９）と、刈取り藺草（Ｓ）の茎先側を左右から挟持し
て後方に搬送する挟持搬送装置（１０）と、藺草（Ｓ）
の挟持箇所よりも株元側部分を既刈地側に向けて係止搬
送する上下２段の横送り装置（１１）と、横送りされた
藺草（Ｓ）に高速で風を吹き付けて既刈地側上方にさば
き上げるとともに搬送藺草中に含まれる短い層間を既刈
地側に吹き飛ばすためのブロワ（１２）と、さばかれた
藺草（Ｓ）を掻き上げて挟持箇所より株元側部分を横側
れ姿勢に屈曲させる係止持上げ装置（１３）と、横側れ
姿勢になった藺草（Ｓ）を茎先側から株元側に向かって
梳き伸ばしなから層間を株元側に送り出す選りベルト（
１４）と、送り出された層間を上下から挟持して機外に
放出する上下一対の選りローラ（１５）と、選り処理及
び後方への挟持搬送が終了した横側れ姿勢の藺草（Ｓ）
を結束して前記回収台（４）上に放出する結束装置（１
６）とが備えられており、２条の藺草（Ｓ）を刈取り選
別した後、所定量づつ結束して横側、れ姿勢で回収台（
４）上に回集してゆくよう構成されている。

上記構成の藺草収穫機を用いての刈取り収穫に際しては
、植立藺草（Ｓ）に掛けられた倒伏防止用の網（Ｎ）を
刈取進行に伴ってめくり上げる必要があり、この藺草収
穫機（Ａ）には次の示すような網めくり上げ手段が備え
られている。

つまり、第２図に示すように、刈取藺草（Ｓ）のさばき
上げ用の前記ブロワ（１２）は２個の送風口（１２ａ）
、　（１２ｂ）を備えたものに構成され、一方の送風口
（１２ａ）が前述のさばき上げ風の供給用に利用される
とともに、他方の送風口（１２ｂ）に接続したダクト（
１７）が刈取前処理部（３）の後寄り箇所において未刈
地側にまで延出され、その吹出し口（１８）の向きか斜
め上方外方に設定されている。

このように構成された網めくり上げ手段の機能を次に説
明する。

機体進行に伴って刈取条の藺草（Ｓ）は網（Ｎ）からす
り抜けるようにして所定の刈取縦姿勢に引起こされて刈
取らることになり、刈取り藺草＜Ｓ＞に掛かっていた網
部分（Ｎｏ）はたるんで未刈植立藺草（Ｓ）の既刈側の
側部に第３図中の仮想線で示すように垂れ下がる。

ここに、前記吹出し口（１８）からの吹上げ風が作用す
ると、未刈植立藺草（Ｓ）群が壁となって吹上げ風はこ
の藺草（Ｓ）の壁に沿って流れ、垂れ下がった網部分（
Ｎｏ）は吹上げ風を部分に受けて未刈植立藺草（Ｓ）上
にめくり上げられてゆく。

次に前記吹出し口（１８）の変形例のいくつかを示す。

■　第５図に示すように、吹出し口（１８）をダクト（
１７）の先端にダクト軸芯（Ｐ）周りに回転自在に外嵌
した傾斜吹出し筒（１９）で構成するとともに、この傾
斜吹出し筒（１９）を、リングギヤ（２０）、ピニオン
ギヤ（２１）、回転ケーブル（２２）を介して操縦部（
６）に備えた操作ハンドル（２３）に連動連結し、操縦
しながら吹出し口（１８）の向きを任意に調節できるよ
うにしておくと便利である。

■　第６図に示すように、ダクト（１７）の先端に直交
する二つの軸芯（Ｑ）（Ｒ）を中心に回動調節固定でき
る二段折れの吹出筒（２４）、　（２５）を取付けて吹
出し方向を変更調節するようにするもよい。

■　吹出し口（１８）の向き変更は上下方向にのみ行え
るだけでもよい。

■　吹出し口（１８）を自走機体（２）側に設けて実施
するもよい。

■　共通の駆動軸に二つのブロワを並設し、一方を選り
専用に、他方を網めくり上げ専用に利用するもよい。

尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする為
に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構造
に限定されるものてはない。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る藺草収穫機の実施例を示し、第１図
は全体側面図、第２図は全体平面図、第３図は要部の正
面図、第４図は収穫作業状況を示す平面図、第５図は吹
出し口部分の別実施例を示す斜視図、第６図は吹出し口
部分の更に別の実施例を示す平面図である。（３）・・・・・・刈取前処理部、（６）・・−・・・
操縦部、（７）・・・・・・回転分草杆、（８）・・・
・・・引起し装置、（１２）・・・０．。ブロワ、（１８）・・・・・・吹出し口、（Ｎ）・・・
・・・網、（Ｎｏ）・・・・・・網部分、（Ｓ）・・・
・・・藺草。

Claims

【特許請求の範囲】１、倒伏防止用の網（Ｎ）が掛けられた植立藺草（Ｓ）
を刈取る刈取前処理部（３）、あるいは自走機体（２）
の未刈地側の横側部位に、未刈植立藺草（Ｓ）の側部に
垂れ下がった網部分（Ｎ’）にブロワ（１２）からの風
を下方から吹付けて未刈植立藺草上にめくり上げる吹出
し口（１８）を設けてある藺草収穫機。２、前記吹出し口（１８）の向きを変更調節可能に構成
してある請求項１記載の藺草収穫機。３、前記吹出し口（１８）の向きを操縦部（６）より変
更調節する手段を備えてある請求項１記載の藺草収穫機
。