JPH0451714B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （発明の背景） 本発明は一般にカツプリングに関するもので、
更に特定すれば、金属管又はプラスチツク管の一
端のニツプルと第２のチユーブ状部品の端部、特
に可撓性の弾性ホースの端部との間に、流体の漏
れのない分離可能な接続部を確立するのに利用で
きるカツプリングの改良に関するものである。更
に特別には、本発明はスリーブ様の筒状のカプツ
リング部材がホースの端部に進入することがで
き、ニツプルの外部にあるリテイナを係合するこ
とのできる一つ以上の可撓性のカツプリング要素
を備えている形のカツプリングの改良に関係する
ものである。

一般に認められているサウア氏（Sauer）への
米国特許番号4775173の特許は、ホースの端部と
同様ニツプルにも進入し、プラスチツク材料でで
きている筒状のカツプリング部材を有するホース
カツプリングを開示している。この筒状のカツプ
リング部材は、フツクの形の外部カツプリング要
素を有し、このフツクは特許されているカツプリ
ングの組立てた状態で、ニツプの外部リブと係合
することができる。カツプリング要素はカツプリ
ング部材の中央部分と一体になつている。筒状の
クランプ部材はホースの端部の周りに置かれて、
その端部と密封するように係合し、カツプリング
部材のそれぞれの部分と係合状態に保たれる。

この特許になつているカツプリングの欠点は、
筒状のカツプリング部材が複雑で高価であるばか
りでなく、カツプリング部材が金属材料から作る
には費用がかかり過ぎるためプラスチツク材料で
作らなければならない点である。カツプリング部
材の筒状の部分がある程度複雑な弾性的に変形可
能なカツプリング要素と一体になつているという
事実を見ると、そのようなカツプリング部材を容
認し得る価格で生産することのできる、特別のプ
ラスチツク処理機械を設計することが必要であ
る。更に、外側に突出しているカツプリング要素
は、カツプリング部材の全体の大きさ、及び全カ
ツプリングの大きさに関与してくるのである。

（発明の目的） 本発明の目的は、より簡単で低価格であるが少
なくとも今までに知られているカツプリングと同
程度の信頼性のあるカツプリングを提供すること
である。

本発明の別の目的は、上記に概略を述べたカツ
プリングに使用する、新規の改善された筒状のカ
ツプリング部材を提供することである。

本発明の上記以外の目的は、入手できる機械で
大量生産ができるカツプリング部材を提供するこ
とにある。

本発明の更に付加的な目的としては、高価でな
い種々の材料で作ることのできるカツプリング部
材を提供することがある。

本発明明の更に別の目的は、複数の機能すなわ
ち密封、固定、方向性付与、及びその他の機能を
行うことができる複合筒状カツプリング部材を提
供することである。

本発明の上記以外の目的は、前記に概説したカ
ツプリングと一緒に使用して、カツプリングをホ
ース又は同様な筒状の部品と接続することを容易
にすることのできる、筒状の部品を提供すること
である。

本発明の今一つの目的は、少数の個々のいくつ
かの部品からなり、そのうち一つの部品で十分
に、ホース、又は同様の弾性的に変形可能の筒状
部品の端部を、正しく固定し、密封係合し、中央
に保持することができるカツプリングを提供する
ことである。

（発明の要約） 本発明の特徴は、第１の筒状部品の端部４，４
ａと、第２の筒状部品１の端部との間、特に管の
一端のニツプル４，４ａと可撓性の弾性ホースの
端部との間に分離可能な、流体の漏れのない接続
を確立するカプツリングにおいて； 次の構成を有する筒状のカツプリング部材２を
具備し； (a) 第２の部品１の端部に挿入可能な筒状の第１
のセクシヨン５ｂ、 (b) 第１の部品の端部４，４ａの外側のリテイナ
９，９ａ，９ｂと係合可能な少なくとも一つの
可撓カツプリング要素７をもつ、別に作つた、
第２のセクシヨン５ａ、 (c) 第２のセクシヨン５ａを第１のセクシヨン５
ｂに形状ロツク的に接続する手段１４−１６； 第１のセクシヨン５ｂを第２の部品１の端部に
密封保持する第１のセクシヨン５ｂと一体の保持
手段３を具備し、前記第１のセクシヨン５ｂは環
状の溝１２を構成するとともに第１の部品１の端
部を前記保持手段３に偏倚させる半径方向外側に
ふくれている波形部６を有し、さらに、前記溝１
２に配備され、第１の部品の端部４の外部と密封
係合する環状のシール要素１３を有するホースカ
ツプリングにある。

（実施例） 第１図は第１の筒状部品（例えば金属管）の一
端の端部（ここではニツプル４として示してい
る）と、可撓性の弾力のあるホースのような第２
の筒状部品１の一端部分との間に、分離可能な流
体の漏れのない接続部を確立するのに使うことの
できるカツプリングを示す。このカツプリング
は、スリーブ様の筒状カツプリング部材２（以下
スリーブと呼ぶ）、ホースの端部をスリーブ２の
筒状の第１のセクシヨン５ｂに固定保持するため
の装置３、及び筒状のセクシヨン５ｂの内面とニ
ツプル４の外面との間のシールを確立するのに使
われる、環状の密封要素１３（例えばＯ−リン
グ）とからなる。スリーブ２は更に、環状の第２
のセクシヨン５ａを有し、ニツプル４に設けた実
際上歯のような外部突起９を受け入れるための開
口部８を有する、フオークの先端上の手
（prongs）７の形をした一組の軸方向に平行に延
びた可撓性の弾力のあるカツプリング要素で、同
時にスリーブ２からニツプル４が偶発的に引き抜
かれるのを防ぐことができる。複合リテイナの一
部を形成するものを設けてある。固定保持装置３
は筒状の固定部材であつて、比較的短い円筒を構
成し、筒状のセクシヨン５ｂの放射状に外側に向
かつて突出している円周方向に設けた波形部６と
協同して、ホース１の端部が部分的にスリーブ２
中のニツプル４の周りを取巻くようにホース１の
端部と密封して係合し、保持する。

スリーブ２のセクシヨン５ａと５ｂは２つの
別々に作つた部品を構成し、これらはその端と端
とが相接して配置されるように互いに形状ロツク
的に接続されている。セクシヨン５ｂの内径はニ
ツプル４の外形よりも僅かに大きく、セクシヨン
５ａの内径はセクシヨン５ｂの内径を、セクシヨ
ン５ｂの肉厚の約２倍だけ越えている。セクシヨ
ン５ｂの波形部６は、ホース１の端部の対応する
部分の厚さを約1/2に減らし、こうしてホースの
正しく係合した端部がスリーブ２の軸方向に動く
ことができず、筒状部材３の内面とのみならず、
セクシヨン５ｂの外面とも満足のゆく密封係合に
保つことを確実に行う。

セクシヨン５ａの手７はスリーブ２の円周方向
に互いに等間隔に配列されており、その各々はス
リーブの軸の方へ、あるいは軸から離れる方へ
と、半径方向に撓めることができる。各突出部９
は半径方向へ突出ている逃げ面１１を有し、ニツ
プル４の自由端に向けて逃げ面１１から半径方向
内側に向かつて傾斜している逃げ面１０をも持つ
ている。逃げ面１０は、スリーブ２へニツプル４
を挿入する間、それぞれの手７の自由端部分が添
つて滑るような、傾斜路を構成する。このような
挿入は手７の自由端部がそれぞれの逃げ面１１に
沿つて半径方向内側へ動くのに自由である、すな
わち突起９が隣接する開口部８に自由に入つてい
つたときに完了する。ニツプル４の円周方向の突
起９の相互の間隔は、開口部８の相互の間隔と一
致する。

波形部６はセクシヨン５ｂの内面に、円周方向
に完全な溝１２をシール要素１３に対して与えら
れることになる。このシール要素の寸法は、スリ
ーブ２へのニツプル４の挿入に応えてある量の変
形を起こすように選択し、その結果変形したシー
ル要素の半径方向最内部のセクシヨンはニツプル
４の外面と密封状態で係合し、またシール要素の
半径方向外側の部分は溝１２の周りの面と密封状
態で係合する。

筒状部材３の軸方向の一端はセクシヨン５ｂの
軸方向の一端とワツシヤーのような壁１４（第２
図参照）によつて一体に接続され、この壁１４は
スリーブ２の軸と直角に広がる面内に配列されて
おり、セクシヨン５ａの手７に対して溝形の４個
のアーチ形の開口１５を持つている。従つて筒状
部材３とセクシヨン５ｂは、ホース１の端部に対
する環状空間を定義する二枚壁構造を構成してい
る。

スリーブ２のセクシヨン５ａは、好ましくは比
較的うすい金属板材料の丸い円板状のブランクで
作られる。仕上げられたときセクシヨン５ａは、
円板状又はワツシヤーのようなキヤリア１６及び
４つの等間隔の手７からなり、この手のそれぞれ
は実際状セクシヨン５ａの軸に平行になつてい
る。手７は初めはキヤリア１６の面内にある（第
３図に仮想の線で示してある）が、そこでキヤリ
ア（第４図）の面に直角の位置に約90゜曲げられ
る。すなわちセクシヨン５ａの軸とほぼ又は正確
に平行の位置に約90゜曲げられる。セクシヨン５
ａを作る今述べた方法の利点は、ブランクを形成
する弾力のある金属薄板材料の比較的小さい比率
のみを捨てればよい、すなわち第３図の手７の間
にある４つの扇形部分のみを捨てればよいという
点である。

筒状材料３を含む二枚壁構造体部、筒状セクシ
ヨン５ｂ、及び壁１４は適当なブランク（白地）
から、プレスで作ることができる。このようなブ
ランクは二枚壁構造体部とその波形部６の製作を
容易にするため、延性のある材料で作ることがで
きる。二枚壁構造体部はセクシヨン５ａの材料よ
りも安い金属薄板材料で作ることができる。この
ことはスリーブ２及びカツプリング全体の価格を
下げるのに寄与している。セクシヨン５ａの肉厚
は、セクシヨン５ｂ、筒状部材３及び壁１４の肉
厚に等しくする必要はない。

第１図のカツプリングを組立てる第１の段階
は、セクシヨン５ａのキヤリア１６を筒状部材３
とセクシヨン５ｂとの間の環状の空間に挿入し、
従つてキヤリアが壁１４の内側に隣接するか、接
触するかし、かつ手７が開口１５を通つて向うに
突出るようにする。次の段階では、ホース１の端
部が筒状の部材３と、セクシヨン５ｂとの間の環
状空間に導入され、その結果正しく導入された端
部はキヤリア１６を壁１４に近接させるか、又は
実際に接触させて保持する。第３の段階には、ホ
ース１の端部が筒状部材３及びセクシヨン５ｂの
間に高い信頼性で固定され、これらと十分な密封
係合にあることを確保するように、波形部６を作
る。波形部６は適当な機械で、例えばスリーブ２
の中に入つてセクシヨン５ｂの内面に沿つて転動
するローラで作ることができる。

シール要素１３は波形部６を作つた結果として
形成される溝１２に挿入され、ニツプル４はスリ
ーブ２内に従つて導入され（あるいはニツプル上
にスリーブが滑り込まされ）、これにより手の自
由端部が対応する半径方向の逃げ面１１に沿つ
て、半径方向内側に移動する結果として、それぞ
れの開口部８に突起９が自由に貫通するまで、隣
接する傾斜した逃げ面１０に沿つて手７が乗る形
となる。ニツプル４がスリーブに入る前、すなわ
ち逃げ面１０が手７の自由端部に達する前にニツ
プル４とスリーブ２の互いに対する相対的な角位
置は、各突起９が個別の手７の開口部８と一線に
並ぶように選ばらければならないことは言うまで
もない。手７の弾性により、手の自由端部がそれ
ぞれの突起９の先端を越えて進行したとき、各手
が半径方向内側に自動的に曲げられる。スリーブ
２内により深くニツプル４が移動してゆくこと
（すなわち第１図に示す位置を越えて）は、壁１
４で妨げられ、この壁が突起９の隣接する端部と
接触する。

この改良されたカツプリングの利点は小型にま
とまつていることである。このことは、筒状部材
３の外径がニツプル４の最大外径、（すなわち、
傾斜している逃げ面１０が突起９の半径方向に延
びている逃げ面１１と出会う領域での直径）を僅
かしか超過していない、という事実にも基づいて
いる。更に、本カツプリングは、ニツプル４をス
リーブ２から引き抜こうとする軸方向の応力に耐
えることができ、このような軸方向の応力はまた
筒状部材３及びセクシヨン５ｂによつても耐えら
れる、すなわち部材３と５ｂはホース１の端部
を、波形部６を受け入れる環状の空間からの引抜
に対して保持することができるのである。また、
今論じた軸方向の応力は、手７の自由端部がホー
ス１、密封要素１３、二部分からなるスリーブ
２、及び筒状部材３を含めた組立部分から、ニツ
プル４を簡便に分離するために、意図的に半径方
向外側に曲げられない限り、それぞれの突起９の
逃げ面１１と正しく係合したままになつている。
手７の自由端セクシヨンの半径方向外側への曲げ
は、適当な手動工具に頼るか、そのような仕事を
遂行するよう設計した機械の中で行うことができ
る。

スリーブ２のセクシヨン５ａ又は５ｂあるいは
その両方の、適当なプラスチツク材料から作るこ
とが可能である。セクシヨン５ａの材料は弾性的
で在ることが望ましい。しかしセクシヨン５ｂの
材料は全く弾性的である必要はない。例えば、セ
クシヨン５ｂは延性のある材料で作ることができ
る。

ある変更例によれば、手７は非弾性（例えば延
性の）材料で作られる。このことは、スリーブ２
へのニツプル４の挿入が終つたとき手を内側に曲
げるだけでなく、スリーブ２へのニツプル４の挿
入、及びスリーブ２からのニツプル４の引き抜き
前に非弾性の手７の自由端部を外側に曲げること
を必要とする。非弾性ではあるが曲げることので
きる手のの利点は、スリーブ２へのニツプル４の
挿入が容易となることにあり、これは手７をそれ
ぞれの突起９の逃げ面１０にまたがせる必要がな
いからである。実際、突起９の設計を簡単にする
ことが可能で、それは傾斜のついている逃げ面１
０を、逃げ面１１と平行な半径方向に延びている
逃げ面と置換することができるからである。延性
のある手と一緒に使用される各突起９は簡単な、
半径方向外側へ延びる、ニツプルのスタツド又は
ピンを構成することができる。

改善されたカツプリングの重要な利点は、スリ
ーブ２の製造業者が、セクシヨン５ａ又は５ｂあ
るいはその両方を作るのに複数の異なる金属又は
プラスチツク材料のいずれか一つを選択すること
ができる、ということである。更に、このカツプ
リングは、手７がセクシヨン５ａ、又はセクシヨ
ン５ｂを越えて、半径方向外側へ延びている必要
がないから、簡単で小さくまとめられる。単純な
形状ロツク式な、セクシヨン５ａと５ｂの間の接
続部１４〜１６はまた、スリーブ２の簡単さと低
価格に寄与するる。５ａと５ｂのセクシヨンが互
いに形状ロツク式に一旦接続されると、カツプリ
ング全体はたつた二つの独立したセクシヨン、す
なわちセクシヨン５ａ＋５ｂ＋３及びセクシヨン
１３から成ることになるから、分離したセクシヨ
ンの数は最小である。

第５図と第６図は、第１図、第３図及び第４図
の５ａのセクシヨンの代わりに使うことのでき
る、修正セクシヨン５a′の一部分を示す。修正し
たセクシヨン５a′は第５図に示すブランクから作
られ、このブランクは、それぞれ開口部８を有す
る、二つの半径方向外側への突き出ている手７ａ
と共通の平面にある、円板形の部分すなわちキヤ
リア１６を持つている。手７ａはそこで結果とし
て生じるセクシヨン５a′（第６図参照）の軸方向
とほぼ平行な位置に曲げられ、壁１４の正しく寸
法をとつた開口（第２図の開口１５参照）の中を
通過する準備ができている。第５図及び第６図に
示すセクシヨン５a′の利点は、手７ａの長さが円
板状のキヤリア１６の寸法に依存しないことであ
り、このことは第６図に示す位置を仮想するよう
に、曲げる前にキヤリア１６から半径方向外側に
手７ａが突き出ているという事実による。換言す
れば、各手７ａの長さはキヤリア１６の半径を少
しばかり、あるいは大幅に越えることができるの
である。

第７図はスリーブ２ａのそれぞれのセクシヨン
の手７ｂに対するリテイナ９ａが、ニツプル４の
外面に円周方向の全長にわたる完全なリブとなつ
ているカツプリングを示す。これはニツプル４が
希望するどんな角度の位置でもスリーブ２ａに挿
入できなければならないとき、望ましいことであ
り、利点となる。各手７ｂは内側に曲がつたフツ
クまたはラグ８ａの形の自由端部を有しており、
ニツプル４が正しく（一杯に）スリーブ２ａに挿
入されたとき、この８ａがリテイナ９ａの円周方
向に完全な（切れ目のない）半径方向の逃げ面１
１に引つ掛かるように働く。第７図のカツプリン
グの別の利点は、手７ｂが開口（手７及び７ａの
開口を参照）を必要としないということである。
すなわち手７ｂは手７、又は７ａよりも強度が大
きくなる。他のすべての点で、第７図のカツプリ
ングは第１図のカツプリングと同じである。又は
同じであることが可能である。

第８図は、手７ｂの端部８ａがニツプル４の外
側にある変更したリテイナの半径方向の逃げ面１
１に引つ掛けることができるという点で、第７図
のカツプリングとは異なる別のカツプリングを示
す。ニツプル４の外面には溝が一つ切つてあり、
その軸方向の一端は逃げ面１１の境界になつてい
る。この逃げ面１１はニツプル４の円筒形のリテ
イナ９ｂに設けられているものである。手７ｂは
延性のある材料で作ることができ、スリーブ２ａ
にニツプル４を挿入する前に半径方向外側へ曲げ
られ、その端部８ａが逃げ面１１の左側の溝に入
るように半径方向内側へ曲げられる。

第９図を参照すると、ホース１の端部を密封し
て分練可能に管等のエルボの形状の端部４ａにつ
なぐのに使うことのできるカツプリングを示して
いる。手７a′に対するリテイナの突起９はスリー
ブ２a′の円周方向に一様には分布していない。端
部４ａは３個の突起９を持つており、その中の一
つは（第９図の左側から見たとき）スリーブ２
a′の12時の位置（真上）、一つは３時の位置（右
真横）もう一つは９時の位置（左真横）について
いる。端部４ａの最小曲率半径のところには突起
９はついていない。端部４ａの直径が比較的大き
い場合は、その外面には３個を越える突起９を、
均等に又は不均等に分布させることができる。

第９図に示すカツプリングの筒状固定部材３ａ
は延性のある（遡性変形で絞ることのできる）金
属又はプラスチツク材料で作られ、２個の半径方
向内側に向いている円周方向全部にわたつてある
波形部１７と、波形部１７の間にある半径方向外
側に向いている１個の波形部１８とを備えてい
る。半径方向内側に向いている波形部１７を作つ
た結果、筒状部材３ａの剛性、特に曲げ又は撓め
応力に対する耐力を増強するほぼ軸方向に平行な
折り目１９が展開する。波形部１７はスリーブ２
a′の筒状（円筒形）のセクシヨン５ｄと協力し
て、ホース１の端部を環状空間に信頼度高く密封
して固定する。この環状空間とは、筒状部材３ａ
を含む二枚壁の一体となつた胴、スリーブ２a′の
のセクシヨン５ｄ、及び部材３ａの左側の軸方向
端とセクシヨン５ｄとの間に半径方向にひろがる
壁１４によつて決まる空間のことである。

端部４ａの直線部分の外面には、環状の独立し
た各シール要素１３に対する、２個の円周方向に
切れ目のない溝１２が形成され、このシール要素
１３はスリーブ２a′のセクシヨン５ｄを、第９図
に示す位置をとるように端部４ａの上に滑りこま
せるときに変形する。

壁１４は、ワツシヤーのような形の、手のため
のキヤリア１６を含むセクシヨン５ｃの、手７
a′に対する開口１５を持つている。各手７a′はそ
れぞれの突出部９に対する開口部８と、内側に曲
げられたラグ８ｂとを有する。このラグ８ｂは、
突出部９が隣接する開口部８に入り込むとき、そ
れぞれの突出部９の半径方向の逃げ面１１に隣接
する。各突出部９は更にそれぞれ手７a′のラグ８
ｂのための傾斜した逃げ面、すなわち斜面１０も
形成されている。セクシヨン５ｃ及びその手７
a′は、弾力性がある必要はないが可撓性のある金
属材料で作ることができる。手７a′が延性のある
材料で作られる場合は、端部４ａがスリーブ２
a′に挿入される前に、第９図に仮想線で示される
ところに相当する位置をとるため、手７a′は半径
方向外側に曲げられる。手７a′は次いで内側に曲
げられ、図の実線の位置をとる。端部４ａのスリ
ーブ２a′への挿入は、その前にシール要素１３を
溝１２に入れること、及びホース１の端部を筒状
部材３ａ及びスリーブ２a′のセクシヨン５ｄの間
の環状空間に固定してから行われる。

セクシヨン５ｃの材料はセクシヨン５ｄの材料
と同じであつてもよいが、そうである必要がな
い。上記したように、セクシヨン５ｄは延性のあ
る材料で作ることができる。端部４ａの外面の溝
１２の数は一つに減らすことも、３個以上に増や
すこともできる。

第１０図は、スリーブ２ｄのセクシヨン５ｂ及
び５ｅが異なる方法で互いに形状ロツク的に接続
される、別のカツプリングを示す。セクシヨン５
ｅは、第５図及び第６図に示すセクシヨン５ａの
手に類似かまたは同じである、２個の軸方向に平
行な手７ａを備えている。しかし、セクシヨン５
ａの円板状又はワツシヤー状のキヤリア１６は筒
状のキヤリアに代わつており、このキヤリアが筒
状部材３ａを取巻いている。この筒状のキヤリア
は二枚壁の胴の一部を形成しており、この胴は更
にセクシヨン５ｂと半径方向にひろがる環状壁１
４ａとを含んでいる。壁１４ａは開口を備える必
要はない。なぜならセクシヨン５ｅはホース１の
端部の環状空間には入らないからである。

手７ａはセクシヨン５ｅの筒状の部分の円周方
向に曲げられる。セクシヨン５ｅの筒状の部分
は、筒状の部材３ａが波形部１７と１８を設ける
前に筒状の部材の上にすべりこまされる比較的短
い円筒である。このような波形部の構成から、セ
クシヨン５ｅの筒状のキヤリアに少なくとも一つ
の波形部２０を作る結果となる。波形部２０は相
補的な波形部１７と協同して、セクシヨン５ｅと
セクシヨン５ｂ（セクシヨン５ｂは筒状の部材３
ａと一体になつている）の間に形状ロツク的接続
を確立する。

セクシヨン５ｂは半径方向外側にふくれている
波形部６を備えており、波形部６はシール要素１
３用の溝１２を定める。

第１０図の弓状に曲がつた手７ａは平たい手、
すなわちスリーブ２ｂの円周方向に曲げる必要に
ない手に代えることができる。従つて、各手７ａ
はニツプル４又は端部４ａ（第１０図には示して
ない）の円周に事実上接線状にある面に配置する
こともできる。

以上のごとく、本発明によると、構造が簡単
で、信頼性が高く、量産可能で、小型なホースカ
ツプリングが得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一つの形式のカツプリングの
実施態様の一部は立面図、一部は軸方向の断面図
である。第２図は筒状のカツプリング部材の第１
のセクシヨン、及び第２の筒状部材を含む二枚壁
構造の端部立面図である。第３図は筒状カツプリ
ング部材の第２のセクシヨンの端部立面図であ
る。第４図は第２のセクシヨンの側面立面図であ
る。第５図は変更した第２のセクシヨンに変換で
きるブランクの端部立面図である。第６図は変更
した第２のセクシヨンの側面立面図である。第７
図は第２のカツプリングの部分的側面立面図であ
る。第８図は第３のカツプリングの部分的側面立
面図である。第９図は第４のカツプリングの一部
は立面図、一部は軸方向の断面図である。第１０
図は第５のカツプリングの一部は立面図、一部は
軸方向の断面図である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 第１の筒状部品の端部４，４ａと、第２の筒
   状部品１の端部との間、特に管の一端のニツプル
   ４，４ａと可撓性の弾性ホースの端部との間に分
   離可能な、流体の漏れのない接続を確立するカツ
   プリングにおいて； 次の構成を有する筒状のカツプリング部材２を
   具備し； (a) 第２の部品１の端部に挿入可能な筒状の第１
   のセクシヨン５ｂ、 (b) 第１の部品の端部４，４ａの外側のリテイナ
   ９，９ａ，９ｂと係合可能な少なくとも一つの
   可撓カツプリング要素７をもつ、別に作つた、
   第２のセクシヨン５ａ、 (c) 第２のセクシヨン５ａを第１のセクシヨン５
   ｂに形状ロツク的に接続する手段１４−１６； 第１のセクシヨン５ｂを第２の部品１の端部に
   密封保持する第１のセクシヨン５ｂと一体の保持
   手段３を具備し、 前記第１のセクシヨン５ｂは環状の溝１２を構
   成するとともに第１の部品１の端部を前記保持手
   段３に対し偏倚させる半径方向外側にふくれてい
   る波形部６を有し、さらに、 前記溝１２に配備され、第１の部品の端部４の
   外部と密封係合する環状のシール要素１３を有す
   ることを特徴とするホースカツプリング。 ２ 前記第２のセクシヨン５ａは環状のキヤリア
   １６を有し、前記少なくとも一つのカツプリング
   要素７は、上記キヤリア１６の軸にほぼ平行であ
   る、請求項１記載のホースカツプリング。 ３ 前記保持手段３は前記第１のセクシヨン５ｂ
   のまわりを、間隔を開けて囲む第２の筒状部材を
   有する、請求項２記載のホースカツプリング。 ４ 前記第２の筒状部材３が、第１および第２の
   軸方向端部を有し、前記第１のセクシヨン５ｂが
   第２の筒状部材の第１の軸方向端部の内側で近接
   する第１の軸方向端部と第２の軸方向端部を有
   し、さらに、第１のセクシヨン５ｂの軸にほぼ直
   角な面に配置され、前記各第１の軸方向端部と一
   体の環状の壁１４が具備される、請求項３記載の
   ホースカツプリング。 ５ 前記第１のセクシヨン５ｂおよび前記保持手
   段３と一体の壁１４を有し、該壁１４は少なくと
   も一つの開口１５を有し、前記保持手段３は前記
   第１のセクシヨン５ｂを間隔を開けて取り囲み、
   前記第２のセクシヨン５ａはカツプリング要素７
   と一体で第１セクシヨン５ｂと保持手段３の間の
   壁１４に近接する環状のキヤリア１６を含み、少
   なくとも一つの突起７がキヤリア１６から前記開
   口１５を通つてその向うにのびている請求項１記
   載のホースカツプリング。 ６ 前記保持手段３及び第１セクシヨン５ｂによ
   り、第２の部品１の端部を受容し、第２の部品１
   の端部が前記キヤリア１６を前記壁１４に近接す
   る位置に維持するような環状の空間が規定され
   る、請求項５記載のホースカツプリング。 ７ 前記セクシヨン５ａ，５ｂは、互いに端と端
   が向い合うように配置され、第１の部品の端部４
   は前記セクシヨン５ａ，５ｂの少なくとも一部に
   受容される、請求項６記載のホースカツプリン
   グ。 ８ 保持手段３ａが第１のセクシヨン５ｂと一体
   でこれを囲む第２の筒状部品３ａを有し、形状ロ
   ツク接続手段１７，２０は第２の筒状部材３ａの
   一部を形成する第１の波形部１７と、第２のセク
   シヨン５ｅの一部を形成する相補的な第二の波形
   部２０を有する、請求項１記載のホースカツプリ
   ング。 ９ 保持手段３ａは第１セクシヨン５ｂと一体で
   これを囲む第２の筒状部材３ａを有し、第２の筒
   状部材３ａは第１セクシヨン５ｂの波形部６を間
   隔をあけて囲み半径方向外側にのびる波形部１８
   を有し、第２の部品１の端部が前記波形部６，１
   ８の間に密封保持される請求項１記載のホースカ
   ツプリング。 １０ 第２のセクシヨン５ａが環状で円板状のキ
   ヤリア１６を有し、カツプリング要素７ａが前記
   キヤリア１６と一体でその平面を折り曲げて構成
   される請求項１記載のホースカツプリング。 １１ 第２のセクシヨン５ａは金属薄板材料で構
   成される請求項１０記載のホースカツプリング。 １２ 第２のセクシヨン５ａが、フオークの先端
   状の手の形をした複数のカツプリング要素７を有
   し、該カツプリング要素７は、前記筒状のカツプ
   リング部材２の円周方向に等角度で配置され、前
   記円板状キヤリア１６の面にほぼ直角にのびる、
   請求項１０記載のホースカツプリング。