JPH0451427B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0451427B2
JPH0451427B2 JP60133067A JP13306785A JPH0451427B2 JP H0451427 B2 JPH0451427 B2 JP H0451427B2 JP 60133067 A JP60133067 A JP 60133067A JP 13306785 A JP13306785 A JP 13306785A JP H0451427 B2 JPH0451427 B2 JP H0451427B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lid
opening
piece
tension
ring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP60133067A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS624051A (ja
Inventor
Juji Yamashita
Keisuke Shimizu
Koji Kobayashi
Koji Maekawa
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HOTSUKAI SEIKAN KK
YUKIJIRUSHI NYUGYO KK
Original Assignee
HOTSUKAI SEIKAN KK
YUKIJIRUSHI NYUGYO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by HOTSUKAI SEIKAN KK, YUKIJIRUSHI NYUGYO KK filed Critical HOTSUKAI SEIKAN KK
Priority to JP60133067A priority Critical patent/JPS624051A/ja
Priority to GB08614837A priority patent/GB2178719B/en
Priority to US06/876,402 priority patent/US4966301A/en
Publication of JPS624051A publication Critical patent/JPS624051A/ja
Publication of JPH0451427B2 publication Critical patent/JPH0451427B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D17/00Rigid or semi-rigid containers specially constructed to be opened by cutting or piercing, or by tearing of frangible members or portions
    • B65D17/28Rigid or semi-rigid containers specially constructed to be opened by cutting or piercing, or by tearing of frangible members or portions at lines or points of weakness
    • B65D17/401Rigid or semi-rigid containers specially constructed to be opened by cutting or piercing, or by tearing of frangible members or portions at lines or points of weakness characterised by having the line of weakness provided in an end wall
    • B65D17/4011Rigid or semi-rigid containers specially constructed to be opened by cutting or piercing, or by tearing of frangible members or portions at lines or points of weakness characterised by having the line of weakness provided in an end wall for opening completely by means of a tearing tab
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D2517/00Containers specially constructed to be opened by cutting, piercing or tearing of wall portions, e.g. preserving cans or tins
    • B65D2517/0001Details
    • B65D2517/0058Other details of container end panel
    • B65D2517/008Materials of container end panel
    • B65D2517/0085Foil-like, e.g. paper or cardboard
    • B65D2517/0088Foil-like, e.g. paper or cardboard with plastic overmoulded onto foil

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、金属箔シートで形成された蓋により
開口部を密封した容器であつて該蓋の上面に、一
端に把持部を有する帯状引張開口片を該蓋の引裂
き強度より強固に固着して設け、該引張開口片の
把持部を蓋に対して引き上げることにより蓋を破
断し、所定の形状に開裂開口する方式の簡易開封
型蓋付容器に関する。
(従来の技術) 従来より、金属箔シートで形成された蓋を容器
胴の開口部に固着した容器において、該蓋に引張
開口片を固着せしめ、これを引張ることにより蓋
を開裂開口する方式の容器に関しては、例えば実
開昭54−97342等で開示されているが、この構成
は、引張開口片の形状自体に沿わせて開口させる
方式のもので所定の開口形状にきれいに開口でき
ないという欠点があつた。
蓋開口部が引張開口片により所定形状にきれい
に開裂開口し、実用性のある容器とする為には下
記3点を満足させる必要がある。
(1) あらかじめ引張開口片とは別に、開裂位置を
規制する開口縁が定められており、引張開口片
を引張つたとき、金属箔シートはきれいに初期
開裂し、更に開裂は所定の開口縁に向かい、し
かも開口縁にそつてきれいに開裂が行なわれる
必要がある。
(2) 引張開口片は金属箔シートに強固に接着して
おり、該接着強度は経時後も金属箔シートの引
裂強度以上のレベルに保持されている必要があ
る。
(3) 引張開口片自体が金属箔シートを開裂開口す
る際に破断しないように十分な引張強度をもつ
ており経時後もその強度を保持しており、引裂
開口時の引張力によつてちぎれたりしてはなら
ない。
本発明者等は金属箔シートの蓋をリング形状部
材と共に容器胴開口部に固着し、上記蓋に接着剤
層を介し引張開口片を接着せしめた構成の容器で
あつて引張開口片を引張ることによりリング形状
部材で定められた所定形状にきれいに開裂開口す
る容器を得べく検討を行なつた。
その結果前記(1)項に関し引張開口片の形状を一
端に把持部を有しかつ、リング形状部材の開口縁
に向う案内縁を有し、開口縁の少なくとも半周に
沿う細巾の帯状の形状とすることにより開口縁で
特定された所定形状に開裂開口することを見出し
実開昭57−177932号公報等で提案した。
また引張開口片の把持部近傍にノツチ等を入れ
弱剛性部を形成せしめ初期開口性を向上せしめる
改良や引張開口片の形状を渦巻形状にすることに
より所定形状の開裂開口性を向上せしめる改良に
ついても実開昭58−185526号、実開昭59−32666
等で提案した。
その構成の一例は第8図、第9図示のようなも
のである。即ち、第8図及び第9図示の蓋aはア
ルミ箔などの金属箔シートに熱可塑性合成樹脂を
ラミネートした複合シート又は単層シートから成
り、これで容器胴cの開口部を被覆し金属又はプ
ラスチツクより成るリング形状部材bにより容器
胴cの開口縁に巻締め又は融着したものである。
該リング形状部材bの開口縁d内の蓋aの上面に
は熱可塑性合成樹脂等からなる帯状片であつて環
状に形成され一端に把持部eを有する引張開口片
fを蓋aの引裂き強度より強固に融着又は接着し
たものである。
該蓋aを開封する際には、把持部eを指先で蓋
aに対して引き上げると引張開口片fと蓋aとの
固着部の始端gで初期の開裂が生じる。
次に、この初期開裂のあと、把持部eを引き上
げると蓋aに対し、引張開口片fに設けた外側案
内縁hにそつてリング形状部材bの開口縁dに達
する引裂きと、x点を基点とし引張開口片fの内
側縁iに沿つた引裂きが生じる。なおも把持部e
を引き上げると、開口縁dに達した引裂きは、こ
の開口縁dに沿つて進行し、内側縁iに沿つた引
裂きが略半円周まで進行し、その結果、蓋aの中
央部にたるみが生じると、引裂き方向に応じて蓋
aがたるみやすくなるため内側縁iにおける引裂
きは中断する。
従つて、開口縁dに沿つた部分にのみ引裂き応
力が集中され、開口縁dに沿つた引裂きのみが最
後まで持続されて完全開口がなしうるものであ
る。
かかる容器は、一般に、夏場における比較的に
高温の条件下で長期間保存されることがあり、こ
のような温度条件下において長時間保存された後
にあつても、引張開口片により金属箔シートを破
断引裂きしようとするとき金属箔シートを引裂き
する前に引張開口片が金属箔シートから剥離する
ことがあつてはならないため前記のような使用条
件下で接着強度を長期にわたり保持する必要があ
る。
従来、金属箔シート等の金属素材への接着に用
いる接着剤については種々検討がなされており、
ポリオフイレン、オレフインコポリマ、これらの
誘導体或はこれらに架橋剤を添加して用いたもの
が知られているが、前者は金属素材に対する接着
性が極めて低く実用性がなくまた後者は金属素材
に施したのちに架橋処理を必要とし本発明のよう
な用途には使用できない。
これに対して、側鎖にカルボキシル基を有する
オレフイン−α,β不飽和カルボン酸共重合樹脂
やアイオノマー樹脂を用いた接着剤は金属素材に
対して加熱融着でき、成形性に優れており、強靱
で適度の弾力性をもち、耐摩耗性が良く、耐寒性
にも優れており、米国FDA規格や、日本の厚生
省告示20号(昭和57年2月16日)にも合格してい
ることから食品包装容器に用いる接着剤として適
している。
しかし、本発明者らの検討によれば、かかる合
成樹脂材を用いた接着剤により第8図及び第9図
示のように引張開口片fを金属箔シートに融着し
た簡易開封型の容器蓋を用いた容器は、これを製
造した後、短期の間は十分な接着強度をもつて金
属箔シートに引張開口片fを接着していて、初期
開口性及びその後の引裂きは支障はないが夏場の
様な高温環境で保存した場合、開口時において、
まず初期の開裂の後に、引張開口片fによりリン
グ形状部材bの開口縁dに沿つて金属箔シートを
引裂こうとして、引張開口片fを引き上げると、
引張開口片fの内側縁iに沿つて引張開口片fの
剥離が生じ内側縁iに沿つた引裂きは半円周まで
進行する前に引張開口片fの下に侵入して引裂き
が中断される。このため蓋aのたわみが充分でな
くなるために、開口縁dに沿つた引裂きの応力が
分散され、開口縁dと引張開口片fの中間部で引
裂きがなされ第8図仮想線示のように、初期開口
部から約180°近辺の開口縁dに蓋aの切り残りが
生ずることがあつた。
そして、更に長期に亘つて保存すると引張開口
片fが引裂きの際に蓋aから剥離することがあつ
た。
本発明者はその原因について検討を進めた結果
その主要因は蓋aに引張開口片fを接着している
接着剤の経時的な劣化による接着強度の低下であ
ることを知見した。この接着強度の経時的な低下
は基本的には、保存中に大気中の酸素が接着剤中
に拡散してゆき、共重合樹脂の主鎖が酸化劣化を
受けることが主要因である事をつきとめた。
即ち、金属箔シートと引張開口片fとを強固に
接着する必要がある場合は、接着剤の融点(70〜
120℃)をはるかに越えた160℃〜230℃という高
温に数秒〜数十秒加熱して融着する必要があり、
これにより接着剤は誘導期間を越えて酸化が進行
し、あるいは、融着後の保管時、酸化劣化の誘導
期間が大巾に短縮される結果となり、融着直後に
おいては強い接着力を示すものの、室温において
も徐々に劣化が進行し接着力の低下を引き起す。
この接着強度の低下は50℃以上で特に顕著となり
引張開口片fの接着剤に使用する場合は僅か2〜
3週間の経時でその実用上、問題が生じるのであ
る。
それは特に、引張開口片fが開裂開口性を良好
にする点から比較的に細巾の帯状とし、リング形
状部材の開口縁に沿う形状としているため、その
両側から酸素が接着剤層中に拡散し、引張開口片
fの内外側縁下の接着剤層に接着劣化が生じるこ
とによる。
他方、引張開口片fと接着剤層との親和性を考
慮して、引張開口片fを接着剤層と同質の合成樹
脂で形成することが好適であるが、この樹脂の前
記した経時的な劣化により、引張開口片f自体が
金属箔シートを開裂開口する際に引きちぎるおそ
れがある。このため接着剤層と同質の合成樹脂に
より引張開口片fを形成するときにはこの経時的
な劣化防止の対策を必要とする。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は前記の不都合を解消し前記引張開口片
により金属箔シートからなる蓋の開裂開口を容易
で確実に行なうことができ、前記リング形状部材
の開口縁に沿つて前記の初期開裂に引き続いて該
蓋を全面に亘つて容易に確実に引裂き開口するこ
とができる簡易開封型蓋付容器を提供することに
ある。
本発明の他の目的は、容器の開封手段として、
金属箔シートからなる蓋に接着した前記引張開口
片が長期間、高温条件下に保存した場合であつて
も、引張開口片を引張り上げて開口する操作の際
に切れのこり等を生ぜずリング開口縁に沿つて開
封操作を確実に行なうことができる簡易開封型蓋
付容器を提供することにある。
更に本発明の他の目的は前記引張開口片を金属
箔シートからなる蓋に接着し、長期間、高温条件
に保存した場合であつても接着強度が低下しない
接着剤層により接着した簡易開封型蓋付容器を提
供することにある。
更に本発明の他の目的は、前記引張開口片を長
期間、高温条件下に保存した場合であつても引張
強度が低下しない樹脂組成物で形成し、これを接
着剤層を介して金属箔シートからなる蓋に接着し
て該接着剤層の経時的な接着強度の低下を抑制し
た簡易開封型蓋付容器を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、前記目的を達成するために第1発明
は、金属箔シートの蓋をリング形状部材と共に容
器胴の開口に固着して設け、該蓋の上面に、一端
に把持部を有し、かつ前記リング形状部材の開口
縁に向う外側案内縁を有し、リング形状部材の開
口縁の少なくとも半周に沿う帯状の引張開口片を
接着剤層を介し、該蓋の引裂強度より強固に固着
した簡易開封型蓋付容器において、前記接着剤層
がオレフイン−α,β不飽和カルボン酸共重合樹
脂或はアイオノマー樹脂に対してフエノール系酸
化防止剤を0.01〜0.5重量%含有せしめた樹脂組
成物であることを特徴とする。また第2発明は、
金属箔シートの蓋をリング形状部材と共に容器胴
の開口に固着して設け、該蓋の上面に、一端に把
持部を有し、かつ前記リング形状部材の開口縁に
向う外側案内縁を有し、リング形状部材の開口縁
の少なくとも半周に沿う帯状の引張開口片を、接
着剤層を介し該蓋の引裂強度より強固に固着した
簡易開封型蓋付容器において、前記接着剤層と前
記引張開口片がオレフイン−α,β不飽和カルボ
ン酸共重合樹脂或はアイオノマー樹脂から成り、
前記引張開口片が前記樹脂に対してフエノール系
酸化防止剤を0.01〜0.5重量%含有せしめ、前記
引張開口片の前記接着剤層を融着したことを特徴
とする。
(作用) 第1発明の簡易開封型蓋付容器は、引張開口片
を金属箔シートの蓋に接着する接着剤層にオレフ
イン−α,β不飽和カルボン酸共重合樹脂或いは
アイオノマー樹脂に対してフエノール系酸化防止
剤を0.01〜0.5重量%含有せしめた樹脂組成物を
用いるようにしたので、長期間、高温条件下に保
存しても、接着剤層の劣化がなく金属箔シートの
蓋と引張開口片との間の接着強度は経時的に低下
せず、引張開口片に設けた外側案内縁によりリン
グ形状部材の開口縁に沿つて開裂開口するとき、
リング形状部材の開口縁に沿つて切れ残しのない
完全開口をすることができる。
また、第2発明の簡易開封型蓋付容器は、接着
剤層にオレフイン−α,β不飽和カルボン酸共重
合樹脂或いはアイオノーマ樹脂を用い、引張開口
片に前記樹脂に対してフエノール系酸化防止剤を
0.01〜0.5重量%含有せしめた樹脂組成物を用い
るようにしたので、該引張開口片と接着剤層とを
融着することにより、長期間、高温条件下に保存
しても、引張開口片と接着剤層の劣化がなく金属
箔シートの蓋と引張開口片との間の接着強度は経
時的に低下せず、引張開口片に設けた外側案内縁
によりリング形状部材の開口縁に沿つて開裂開口
するとき、リング形状部材の開口縁に沿つて切れ
残しのない完全開口をすることができる。
(実施例) 本発明の実施の一例を示す第1図乃至第5図に
従つて更に詳説する。
第1図は実施例の平面図であり、第2図は第1
図の−線截断面図であり、1は缶胴2の上部
開口にリング形状部材3と共に巻締められた蓋で
ある。更に詳細には該蓋1はアルミ箔4の上面に
後述する合成樹脂組成物からなる接着剤層5をラ
ミネートしたもので、ブリキ、テインフリースチ
ール等の金属又は熱可塑性合成樹脂から成る通常
の缶蓋のフランジ部と同様の形状であるリング形
状部材3の開口を被覆して該部材3の裏面に前記
接着剤層5により接着されている。そして該蓋1
はリング形状部材3により缶胴2に巻締められて
いる。前記蓋1は必要に応じアルミ箔の単層又は
多層のものを用いてもよい。また、蓋1と缶胴2
との固着は、蓋1を直接に缶胴1の開口を被覆す
るように固着しその後、リング形状部材3を該蓋
1に重合させて缶胴1の開口に取り付けたもので
あつてもよい。
7は細巾の帯状片であつて、その始端部8に向
つて終端部9が環状を形成して延び、更に始端部
8と終端部9とが分離自在に接続している引張開
口片であり、その始端部8に連設してリング形状
の把持部10を有する。該引張開口片7はリング
形状部材3の開口縁6から適当な間隔を存して前
記蓋1の上面に前記接着剤層5により該蓋1の引
裂き強度より強固に融着して設けられている。該
引張開口片7と蓋1との固着位置は第1図に破線
示の位置を固着部の始端11とし、他の部分全体
に亘つて蓋1に固着されている。該把持部10は
蓋1の上面と分離状態あるいは剥離が容易な程度
に接着されていればよい。また前記引張開口片7
の材質は、蓋1の引裂き強度及び引張強度より大
なるものでなければならず、蓋1との固着も蓋4
の引裂き強度より大に接着剤層5により固着した
ものでなければならない。
12は前記引張開口片7の蓋1との接着部の始
端11に臨ませて把持部10の下側に該把持部1
0を横断させて形成した肉薄部であり、把持部1
0を蓋1から離反する方向に引き上げたとき該肉
薄部12で屈折し易くしたものである。このよう
な肉薄部12は第3図示のように把持部10の上
面を引張開口片7と同一面とする一方、把持部1
0下面と蓋1との間に空隙が生じるように把持部
10全体を肉薄部12に形成したものであつても
よい。13は前記引張開口片7と蓋1との固着部
の始端11より引張開口片7側に若干、入り込ん
だ引張開口片7の上面に凹部を形成した弱剛性部
であつてV型ノツチ形状の凹部を形成して、引張
開口片7の剛性より弱い剛性部とした。該弱剛性
部13と固着部の始端11との間において引張開
口片7と蓋1とが固着する部分が、引張開口片7
によつて蓋1を引裂開裂する際の初期開裂部とな
る。
14は、前記引張開口片7の終端部9に対向さ
せて始端部8外側に形成した前記リング形状部材
3の開口縁6に向う案内縁であつて、引張開口片
7によつて蓋1を引裂開裂する際に、引張開口片
7の外側縁15に沿つた蓋1の開裂が開口縁6に
向うように機能する。
16は引張開口片7の始端部8と終端部9とを
分離自在に連結する連結片である。
次に引張開口片7を蓋1に接着する接着剤層5
について詳説すると、本発明は接着剤層5とし
て、オレフイン−α,β不飽和カルボン酸共重合
樹脂或はアイオノマー樹脂に対してフエノール系
酸化防止剤を0.01〜0.5重量%含有せしめた樹脂
組成物を用いる。
まず、この本発明で用いるオレフイン−α,β
不飽和カルボン酸重合樹脂としては、エチレン、
プロピレン、ブテンの如きα−オレフインとアク
リル酸、メタクリル酸等のα,β−不飽和カルボ
ン酸を必須成分として用いた共重合樹脂を挙げる
ことができる。
本発明においてはエチレンとメタクリル酸を必
須成分として含有した共重合樹脂が初期接着性や
強靫性にすぐれていて特に好ましい。
かかる共重合樹脂としては、例えばニユークレ
ル 410、同 403、同 925、同010、同 035(以
上三井デユポンポリケミカル社商品名)等を使用
することができる。
また、本発明で用いるアイオノマー樹脂として
は、前記の如きα−オレフインとα,β不飽和カ
ルボン酸を必須成分として用いた側鎖にカルボキ
シル基を有する共重合樹脂の側鎖カルボキシル基
の一部をナトリウム、カリウム、亜鉛、マグネシ
ウム、カルシウムの如き金属で中和した樹脂を挙
げることができる。
本発明においては、エチレンとメタクリル酸を
必須成分として用いたエチレン−メタクリル酸共
重合樹脂の側鎖カルボキシル基の一部を亜鉛又は
ナトリウムで中和したアイオノマー樹脂が初期接
着性、強靱性に優れて好ましい。
かかるアイオノマー樹脂としては、例えばサー
リン1555、同1560、同1601、同1605、同1707、同
1650、同1652、同AD−8102、同1706(以上デユ
ポン社商品名)、ハイミラン1555、同1601、同
1605、同1650、同1652、同1702、同1705、同1855
(以上三井デユポンポリケミカル社商品名)等を
使用することができる。
また、本発明においては、前記樹脂に対し、ポ
リエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフイン
類、エチレン酢酸ビニルコポリマー等のカルボキ
シル基を含有しないオレフイン系ポリマーを混合
して使用することができる。
かゝるカルボキシル基を有する共重合樹脂或は
アイオノマー樹脂のカルボキシル基の量は、0.4
×10-3〜3.6×10-3当量/グラム、好ましくは0.5
×10-3〜2.9×10-3当量/グラムが適しており、
0.4×10-3当量/グラムより少ないと金属素材に
対する初期接着強度が低くなり、また3.6×10-3
当量/グラムより多いと樹脂の製膜性や耐湿性が
低下し、金属素材への接着性や金属素材に対する
保護効果が低下する。
また、アイオノマー樹脂としては、前記範囲で
含有する側鎖カルボキシル基の70%以下が亜鉛或
はナトリウム等により中和された構造のものが好
ましく、70%をこえると耐熱性や製膜性が低下す
る。
また、本発明において用いる酸化防止剤として
は本発明の前記樹脂に対する相溶性が良く、少量
で効果を発揮し、金属素材表面を着色したり容器
中の内容物に溶出したり揮発したり、フレーバー
に悪影響をおよぼすことのないものが適してい
る。
これらに適合するものとして本発明にはフエノ
ール系酸化防止剤が好適であり、これはまた樹脂
を着色することが少なく、又毒性も極めて低いた
め、食品包装容器に特に好適である。
かゝる酸化防止剤としてはチバーガイギー
(CIBA−GEIGY)社のイルガノツクス
(IRGANOX)添加剤、例えば1,6−ヘキサン
ジオール−ビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル
−4−ヒドロキシフエニール)プロピオネート]
(イルガノツクス259)、1,3,5−トリメチル
−2,4,6−トリス(3,5−ジ−tブチル−
4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン(イルガノツ
クス1330)、2,4−ビス−(n−オクチルチオ)
−6−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチ
ルアニリノ)−1,3,5−ドリアジン(イルガ
ノツクス565)、2,2−チオ−ジエチレンビス
[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ
フエニル)ブロピオネート](イルガノツクス
1035)、2,2−チオビス(4−メチル−6−t
−ブチルフエノール)(イルガノツクス1081)、
N,N′−ヘキサメチレンビス(3,5−ジ−t
−ブチル−4−ヒドロキシ−ヒドロシンナマミ
ド)(イルガノツクス1098)、3,5−ジ−t−ブ
チル−4−ヒドロキシ−ベンジルフオスフオネー
ト−ジエチルエステル(イルガノツクス1222)
や、1,1,3−トリス−(5−t−ブチル−4
−ヒドロキシ−2−メチルフエニル)−ブタン、
1,3,5−トリス−(3,5−ジ−t−ブチル
−4−ヒドロキシベンジル)−イソシアヌート等
を用いる事ができ、更に米国のFDA認可の酸化
防止剤、例えばペンタエリスリチル−テトラキス
[3−(3,5−ジ−t−ブチル4−ヒドロキシフ
エニル)プロピオネート](イルガノツクス
1010)、トリエチレングリコール−ビス[3−(3
−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドメキシフエ
ニール)プロピオネート(イルガノツクス245)、
オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシフエニール)プロピオネート(イ
ルガノツクス1076)、2−t−ブチル−α−(3−
t−ブチル−4−ヒドロキシフエニル)−P−ク
メニルビス(P−ノニルフエニル)−フオスフア
イト、 −(3′−t−ブチル−2′−ヒドロキシ−
5′−メチルフエニル)−5′−クロロベンゾトリア
ゾール、4,4′−ブチリデン ビス(6−t−ブ
チル−mクレゾール)、4,4′−シクロヘキシリ
デンビス(2−シクロヘキシルフエノール)、4,
4′−メチレン ビス(2,6−ジt−ブチル−フ
エノール)、2,2′−メチレン ビス(4−メチ
ル−6−tブチルフエノール)、2,2′−メチル
ビス[6−(t−メチルシクロヘキシル)]−P−
クレゾール、4,4′−チオビス(6−t−ブチル
−m−クレゾール)、トリス(2−メチル−4−
ヒドロキシ−5−t−ブチルフエニル)ブタン、
4−ヒドロキシメチル−2,6−ジt−ブチルフ
エノール等を用いることができる。
本発明における前記酸化防止剤の使用量は、前
記樹脂に対し、0.01〜0.5重量%、好ましくは0.05
〜0.3重量%が適しており、0.01重量%より少な
いと初期のすぐれた接着強度を長期間保持するこ
とが出来ず、特に、高温時に経時的に接着強度が
低くなる。また、0.5重量%をこえると、前記樹
脂をフイルム化し金属箔シートの蓋に融着すると
酸化防止剤が界面或は表面に析出し好ましくな
い。
本発明では前記樹脂組成物を接着剤層として用
い引張開口片を金属箔シートの蓋に接着するが、
かゝる構造は長期間、高温条件の下に保存して
も、金属箔シートの蓋と引張開口片との間の接着
強度は経時的に低下せず有用なものであることは
前記の説明から明らかである。
以上の実施例の開封操作を説明すると、まず第
4図示のように把持部10を指先で挟持して引き
上げると把持部10は肉薄部12で屈折して垂直
状態の近くまで起立させられる。そして把持部1
0の引き上げ力は蓋1と直角方向に加えられる大
きな剪断力を与える。更に把持部10を引き上げ
ると第5図示のように引張開口片7の固着部の始
端11は弱剛性部13を支点とするてこ作用によ
り持ち上げられ引裂して初期開裂を容易に生じさ
せる。
この際、弱剛性部13があると引張開口片7の
始端部8に生じると考えられる引張開口片7全体
を持ち上げようとする抵抗力が前記始端11と弱
剛性部13との範囲に限定され、この抵抗力を剪
断抵抗力とすることで少ない力で初期開裂を生じ
させる。即ち、把持部10を上方に持ち上げると
き、固着部の始端11において蓋1に持ち上げる
力が生じ、蓋1を平坦に保とうとする力との間に
剪断力が生じる。このとき引張開口片7に弱剛性
部13が設けられていることにより、引張開口片
7は弱剛性部13でその剛性が弱められているの
で持ち上げ力が引張開口片7全体に伝わらず、更
に持ち上げ力は弱剛性部13を支点として屈折し
て大きな剪断力を与え、容易に初期開裂を生じさ
せる。
前記実施例においては、第1図示のように前記
剪断力を軽減するために固着部の始端11の形状
を半円形状にして初期剪断の幅を小さくした。
このような初期開裂の操作の際、引張開口片7
と蓋1との接着剤層5が経時的に劣化すると引張
開口片7の固着部の始端11が剥離するおそれが
あるが、接着剤層5に前記樹脂組成物を用いたの
で剥離のおそれがなく、その結果、前記した肉薄
部12及び弱剛性部13の構造を有効に機能させ
る。
次に上記実施例の初期開裂の後の引裂き過程を
説明すると、以上の説明により初期開裂し、更に
把持部10を引き上げると、蓋1は、x点を基点
とする案内縁15に沿つてリング形状部材3の開
口縁6に達する引裂きと、y点を基点とする内側
縁17に沿つて引き裂かれ、外側の引裂きは、開
口縁6に沿つて進行し、一方内側の引裂きは、引
張開口片7の内側縁17の略中央部で中断され
る。この内側引裂きが中断される理由は、両引き
裂きの進行に伴い、蓋1の中央部にたるみが生
じ、引裂き応力の集中が分散されるためであり、
従つてリング形状部材3の開口縁6に沿つた部分
にのみ引裂き応力が集中され、外側引裂きのみが
最後まで接続され、完全開口がなしうる。
このような初期開裂の後の引裂き過程におい
て、引張開口片7と蓋1との接着剤層5が経時的
に劣化すると引裂きのための応力は開口縁6と引
張開口片7の内側縁17とに集中し、そのとき、
内側縁17に沿つて剥離が生じ、このため、その
引裂きは引張開口片7下に侵入し、その結果、内
側縁17に沿つた引裂きが半円周まで進行する前
に中断されることがあり完全開口が困難となる
が、接着剤層5に前記樹脂組成物を用いたので、
このようなおそれがなく、内側縁17に沿つた引
裂きを必要な半円周まで確実に進行させ得る。
第6図及び第7図は本発明の他の実施例を示す
もので引張開口片7の形状が相違する以外は前記
実施例と同様である。
即ち引張開口片7は前記実施例と同様に帯状片
から成り把持部10を有する始端部8から約1ま
わりの環状の部分7aに続いて更にその外側に約
3/4まわり程度の円弧状の終端部9に至る延長部
分7bを備えた渦巻状の構造のものである。
両部分7a,7bは僅かな間隙を存して分離自
在の連結片16により連結されている。そして該
部分7aの約2/3まわりの位置の外側縁15には
終端部9に対向させてリング形状部材3の開口縁
6に向う案内縁14を設けた。
次に本実施例の開封操作を説明すると把持部1
0を引き上げて肉薄部12及び弱剛性部13によ
つて蓋1に初期開裂を生じさせることは前記実施
例と同様である。その後、更に把持部10を引き
上げて引張開口片7の始端部8から順次、引張開
口片7を持ち上げていくと、部分7aの外側縁1
5による部分7bの内側縁18に沿つた引裂きと
部分7aの内側縁17に沿つた引裂きとが進行す
る。更に把持部10を引き上げると、部分7aの
内側縁17に沿つた引裂きは略半周まで引裂きが
進行したとき、蓋1の破断の進行により蓋1がた
わみ易くなるため中断される。従つて部分7aの
外側縁15による引裂きのみが持続され、この引
裂きは案内縁14によつてリング形状部材3の開
口縁6に向う。そしてその後は部分7bと開口縁
6との間の蓋1は緊張状態が維持されていると共
に該部分7bの内側縁18側は引裂かれているの
で開口縁6に沿つた部分にのみ引裂き応力が集中
し、従つて該部分7bによつて確実に開口縁6に
沿つて蓋1が引裂かれ全面的に取り除かれる。
このように引張開口片7を渦巻状の形状とする
ことにより、前記した初期開裂の後の引裂き過程
で、前記実施例のように一重の引張開口片7の場
合に生じる内側縁17に集中する応力を軽減す
る。
以上の実施例にあつては引張開口片7は接着剤
層5により接着可能で引裂き操作中に引きちぎれ
ない引張強度を有するものであればその材質も問
わない。
しかしながら、接着剤層5との親和性を考慮す
ると引張開口片7は、接着剤層5と同質の前記樹
脂により形成することが好適である。
そして、この場合には引張開口片7自体の経時
的な劣化を防止するため、引張開口片7を前記樹
脂組成物により形成することが好適であり、この
場合、接着剤層5はフエノール系酸化防止剤を含
まない前記樹脂のみから成るものでも本発明の目
的を達成することを見出した。
即ち、この場合、接着剤層はフエノール系酸化
防止剤を含まないため酸化劣化が生じ易いもので
あるが接着層は前記樹脂組成物から成る引張開口
片により被覆されているため引張開口片を通して
の酸素の拡散が防止され、更に該引張開口片を接
着剤層に融着せしめる際、接着剤層へも引張開口
片に含まれる酸化防止剤が拡散して接着剤層の経
時劣化を改善する効果を発揮する。
また、この場合に接着剤層5がフエノール系酸
化防止剤を含む前記樹脂組成物であることが最適
であることは言うまでもない。
次に、本発明の具体的実施例について説明す
る。
カルボキシル基含有共重合樹脂としてエチレン
−メタクリル酸共重合樹脂ニユークレル407(三井
デユポンポリケミカル社製、樹脂番号1)アイオ
ノマー樹脂としてハイミラン1652(三井デユポン
ポリケミカル社製、樹脂番号2)を用い、これら
の樹脂にフエノール系酸化防止剤を溶融混合し、
表−1の接着剤番号1〜15に示す内容の樹脂組成
物を得た。この樹脂組成物をインフレーシヨン法
で厚さ30μのフイルムとし、これを60μアルミ箔
に加熱圧着し、更に200〜240℃の熱処理を施し接
着剤層をラミネートしたアルミシート材を得た。
このアルミシート材をぶりき製リング形状部材
に接着剤層を介し融着し蓋材を得た。
また、前記接着剤と同一の樹脂組成物を用い、
把持部の一部を厚さ0.6mmとし、把持部近傍に深
さ0.5mmのV型ノツチ形状凹部を設けその他の部
分は厚さ1mmの第6図示の形状の引張開口片をイ
ンジエクシヨン成形で作成し、前記蓋材の接着剤
層の上面に把持部をのぞき熱融着し、容器蓋を作
成した。
これをぶりき製容器胴体に巻締めして各試験容
器を作成した。
各試験容器の、接着剤層及び引張開口片は表−
1に記載の接着剤番号に対応する樹脂組成物を用
いて表−1の容器蓋の構成に示すような組合わせ
で作成した。
次いで、各試験容器の各100缶を用い、夏場の
高温条件で貯蔵された場合を想定し、容器の加熱
劣化促進試験条件として50℃で60日間保存した
後、引張開口片による開裂開口性を評価した。そ
の結果、本発明の実施例である試験番号3〜9,
13〜18はすぐれた経時接着強度を有し初期開口性
(把持部を引張つたときの引張開口片固着部の初
期の開裂による開口性)所定形状開口性(リング
形状部材の開口縁で定められた所定の形状に開裂
してゆく開口性)が共に表−1に示す如く良好で
あつた。
特に、試験番号9,18は接着剤層が酸化防止剤
を含まず、引張開口片にのみ所定量の酸化防止剤
を含む実施例であるが前記の通り良好であつた。
これに対して、試験番号1,11のように接着剤
層、引張開口片のいずれにも酸化防止剤を含まな
いものにあつては、初期開口の際に引張開口片の
固着部の始端が剥離し初期開裂が困難となり、更
に引張開口片を引き上げると引張開口片が剥離す
るものが生じた。
また試験番号2,12のように接着剤層、引張開
口片のいずれもが所定量以下の酸化防止剤を含む
ものでは、初期開口の際に引張開口片の固着部の
始端に僅かに剥離が生じ初期開裂は困難ではない
が、引き上げ力が大きく必要となり、初期開裂し
た後にリング形状部材の開口縁に沿つて引裂くと
きに、引張開口片の内側縁が剥離した。このため
内側縁に沿つた引裂きが半円周まで到達しないう
ちに中断しリング形状部材の開口縁に沿つた引裂
きによつて全周を開口したとき、開口縁に引きち
ぎれ片が残つた。
試験番号10,19は接着剤層が酸化防止剤を含ま
ず、引張開口片にのみ所定量以下の酸化防止剤を
含ませたものでこれは試験番号2,12と同様な不
良が生じその発生頻度が多かつた。
(発明の効果) 以上の説明から明らかなように本発明の第1発
明によるときは、引張開口片を金属箔シートの蓋
に接着する接着剤層をオレフイン−α,β不飽和
カルボン酸共重合樹脂或はアイオノマー樹脂に対
してフエノール系酸化防止剤を0.01〜0.5重量%
含有せしめた樹脂組成物を用いたので、長期に高
温の条件下に保存した後にあつても引張開口片に
設けた外側案内縁によりリング形状部材の開口縁
に沿つて開裂開口するとき引張開口片の接着部始
端の剥離や引張開口片の内側縁の剥離が生ぜずリ
ング形状部材の開口縁に沿つて確実に切れ残りす
ることなく開裂開口することができる簡易開封型
蓋付容器を提供する効果がある。
また、第2発明によるときは接着剤層にオレフ
イン−α,β不飽和カルボン酸共重合樹脂或はア
イオノマー樹脂を用い、引張開口片に前記樹脂に
対してフエノール系酸化防止剤を0.01〜0.5重量
%含有せしめた樹脂組成物を用い、該引張開口片
と前記接着剤層とを融着したので、長期に高温の
条件下に保存した後にあつてもリング形状部材の
開口縁に沿つて確実に切れ残りすることなく開裂
開口することができる簡易開封型蓋付容器を提供
するの効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第5図は本発明の実施の一例を示す
もので第1図はその平面図、第2図は第1図の
−線截断面図、第3図は第2図と同様の変形例
を示す截断面図、第4図及び第5図は開封操作の
説明図、第6図及び第7図は本発明の他の実施例
を示すもので、第6図はその平面図、第7図は第
6図の−線截断面図、第8図及び第9図は従
来例を示すもので第8図はその平面図、第9図は
第8図の−線截断面図である。 1……蓋、2……容器胴体、3……リング形状
部材、5……接着剤層、6……開口縁、7……引
張開口片、8……引張開口片の始端部、9……引
張開口片の終端部、10……把持部、14……外
側案内縁。
【表】
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 金属箔シートの蓋をリング形状部材と共に容
    器胴の開口に固着して設け、該蓋の上面に、一端
    に把持部を有し、かつ前記リング形状部材の開口
    縁に向う外側案内縁を有し、リング形状部材の開
    口縁の少なくとも半周に沿う帯状の引張開口片を
    接着剤層を介し該蓋の引裂き強度より強固に固着
    した簡易開封型蓋付容器において、前記接着剤層
    がオレフイン−α,β不飽和カルボン酸共重合樹
    脂或はアイオノマー樹脂に対してフエノール系酸
    化防止剤を0.01〜0.5重量%含有せしめた樹脂組
    成物であることを特徴とする簡易開封型蓋付容
    器。 2 金属箔シートの蓋をリング形状部材と共に容
    器胴の開口に固着して設け、該蓋の上面に、一端
    に把持部を有し、かつ前記リング形状部材の開口
    縁に向う外側案内縁を有し、リング形状部材の開
    口縁の少なくとも半周に沿う帯状の引張開口片を
    接着剤層を介し該蓋の引裂き強度より強固に固着
    した簡易開封型蓋付容器において、前記接着剤層
    と前記引張開口片がオレフイン−α,β不飽和カ
    ルボン酸共重合樹脂或はアイオノマー樹脂から成
    り、前記引張開口片の前記樹脂に対してフエノー
    ル系酸化防止剤を0.01〜0.5重量%含有せしめ、
    前記引張開口片と前記接着剤層とを融着したこと
    を特徴とする簡易開封型蓋付容器。 3 前記引張開口片が環状に形成されその終端部
    に対向させて始端部を設け、該始端部外側に前記
    リング形状部材の開口縁に向う前記案内縁を形成
    したことを特徴とする特許請求の範囲第1又は第
    2項記載の簡易開封型蓋付容器。 4 前記引張開口片が帯状片であつて内外二重と
    なる渦巻状に形成され、その内側端部を始端部と
    して該始端部に把持部を設けたことを特徴とする
    特許請求の範囲第1項又は第2項に記載の簡易開
    封型蓋付容器。 5 前記引張開口片の終端部に隣接する中間部に
    前記リング形状部材の開口縁に向う案内縁を形成
    したことを特徴とする特許請求の範囲第4項記載
    の簡易開封型蓋付容器。 6 前記接着剤層がフエノール系酸化防止剤を
    0.01〜0.5重量%の範囲で含有することから成る
    ことを特徴とする特許請求の範囲第2項記載の簡
    易開封型蓋付容器。
JP60133067A 1985-06-20 1985-06-20 簡易開封型蓋付容器 Granted JPS624051A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60133067A JPS624051A (ja) 1985-06-20 1985-06-20 簡易開封型蓋付容器
GB08614837A GB2178719B (en) 1985-06-20 1986-06-18 Containers with easily openable closures
US06/876,402 US4966301A (en) 1985-06-20 1986-06-20 Container with an easy open type closure

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60133067A JPS624051A (ja) 1985-06-20 1985-06-20 簡易開封型蓋付容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS624051A JPS624051A (ja) 1987-01-10
JPH0451427B2 true JPH0451427B2 (ja) 1992-08-19

Family

ID=15096062

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP60133067A Granted JPS624051A (ja) 1985-06-20 1985-06-20 簡易開封型蓋付容器

Country Status (3)

Country Link
US (1) US4966301A (ja)
JP (1) JPS624051A (ja)
GB (1) GB2178719B (ja)

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SE469793B (sv) * 1988-02-16 1993-09-13 Akerlund & Rausing Ab Förslutningsanordning till förpackningsbehållare
JPH01267157A (ja) * 1988-04-07 1989-10-25 Showa Denko Kk 缶様容器蓋およびその製法
FR2674821B1 (fr) * 1991-04-04 1995-01-20 Cmb Packaging Sa Emballage metallique a ouverture facile.
US5866070A (en) * 1995-02-08 1999-02-02 Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. Method for preserving adhesive tape and method for preserving article using the same
JPH11278482A (ja) * 1998-03-25 1999-10-12 Ishida Co Ltd 開封用把手を有する容器蓋
TW534891B (en) * 1999-02-17 2003-06-01 Tetra Laval Holdings & Finance Packing container and method of manufacturing the container
CN1161258C (zh) * 1999-05-31 2004-08-11 株式会社吉野工业所 合成树脂制管状容器
US6500536B1 (en) * 1999-09-14 2002-12-31 Ricoh Company, Ltd. Heat activatable adhesive composition and adhesive sheet having adhesive layer thereof
US20050029267A1 (en) * 2003-08-05 2005-02-10 Sonoco Development, Inc. Container having a cut panel lid with a pull feature
SE525982C2 (sv) * 2003-10-08 2005-06-07 Tetra Laval Holdings & Finance Förpackningsbehållare och metod att framställa en förpackningsbehållare
US20120043324A1 (en) * 2010-08-18 2012-02-23 Silgan Containers Llc Container with Reduced, Peel-Off-Force Tear Configuration
US8272526B1 (en) * 2011-03-22 2012-09-25 Vovan Jane N Tamper evident pull-tab container
USD734149S1 (en) 2011-09-22 2015-07-14 PBM Nutritionals, LLC Canister cover
US10139305B2 (en) 2013-01-24 2018-11-27 PBM Nutritionals, LLC Apparatus and method for making canister and for detecting leaks for quality assurance
US9546018B1 (en) * 2013-08-06 2017-01-17 Smart-Tab, Llc Enhanced tamper-evident container
US10723523B2 (en) 2017-01-10 2020-07-28 Fabri-Kal Corporation Tamper evident container having bonded tab

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5873541A (ja) * 1981-10-19 1983-05-02 東洋製罐株式会社 易開封性ヒ−トシ−ル蓋
JPS5932666A (ja) * 1982-08-19 1984-02-22 Yamaha Motor Co Ltd エンジンの吸気装置
JPS5932666B2 (ja) * 1973-12-17 1984-08-10 キヤタピラ− トラクタ− カンパニイ ラジアルピストンを備えた高圧流体移送装置および該装置に用いるシリンダ−

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3043797A (en) * 1958-11-21 1962-07-10 Eastman Kodak Co Stabilized poly-alpha-olefin compositions
GB1252328A (ja) * 1969-04-17 1971-11-03
DE2235141A1 (de) * 1972-07-18 1974-02-28 Basf Ag Verfahren zum verkleben oder beschichten von metallen
US3990603A (en) * 1975-12-09 1976-11-09 Minnesota Mining And Manufacturing Company Easy open closure system
US4403710A (en) * 1981-05-13 1983-09-13 Toyo Seikan Kaisha Ltd. Easily-openable heat seal lid
DE3222655C2 (de) * 1981-06-20 1986-12-18 Tokan Kogyo Co., Ltd., Tokio/Tokyo Aufreißdeckel für einen Behälter
JPS5932666U (ja) * 1982-08-25 1984-02-29 北海製罐株式会社 簡易開口容器
JPS6092931U (ja) * 1983-12-02 1985-06-25 北海製罐株式会社 簡易開口容器
US4572393A (en) * 1985-02-25 1986-02-25 Hokkai Can Co., Ltd. Container with easy open type closure

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5932666B2 (ja) * 1973-12-17 1984-08-10 キヤタピラ− トラクタ− カンパニイ ラジアルピストンを備えた高圧流体移送装置および該装置に用いるシリンダ−
JPS5873541A (ja) * 1981-10-19 1983-05-02 東洋製罐株式会社 易開封性ヒ−トシ−ル蓋
JPS5932666A (ja) * 1982-08-19 1984-02-22 Yamaha Motor Co Ltd エンジンの吸気装置

Also Published As

Publication number Publication date
GB8614837D0 (en) 1986-07-23
US4966301A (en) 1990-10-30
JPS624051A (ja) 1987-01-10
GB2178719B (en) 1988-11-09
GB2178719A (en) 1987-02-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0451427B2 (ja)
AU2013202349B2 (en) Tabbed inner seal
US8905251B2 (en) Lid for closing a cup
CA2007748C (en) Food packaging container
US4913307A (en) Easily openable packaging container and method for producing the same
MX2007008302A (es) Miembro sellador con lengueta de traccion con distribucion mejorada de calor para un envase.
US11724863B2 (en) Tabbed seal with oversized tab
US4729476A (en) Easy open shrinkable laminate
US4564121A (en) Tape closure for a can end
US4577777A (en) Tape closure for a can end
JP4030137B2 (ja) イージーピール容器およびその製造方法
JP2006290438A (ja) 易開封性深絞り包装体
EP0113698B1 (en) Improved tape closure for a can end
JP2017178428A (ja) 蓋材用積層シート、蓋材および包装体
JP2017019527A (ja) 包装材及び包装体
JP3137320B2 (ja) 多層シート
JP2684205B2 (ja) 積層材製蓋を有する容器
JPH0464934B2 (ja)
JPH08142278A (ja) 多層シート
JP2560023B2 (ja) 易開封性容器の製造方法
JP2527621B2 (ja) 密封包装用容器
JPS59199444A (ja) 易開封性ヒ−トシ−ル蓋
NZ213313A (en) Package for food product having a blend of resins in a first of two webs
JPH0246461B2 (ja)
US20080081183A1 (en) Multilayer film