JPH0451325B2 - - Google Patents

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JPH0451325B2
JPH0451325B2 JP62024820A JP2482087A JPH0451325B2 JP H0451325 B2 JPH0451325 B2 JP H0451325B2 JP 62024820 A JP62024820 A JP 62024820A JP 2482087 A JP2482087 A JP 2482087A JP H0451325 B2 JPH0451325 B2 JP H0451325B2
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Japan
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prepreg
laminated prepreg
laminated
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JP62024820A
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Mitsuo Asatani
Sanae Shimamura
Hiroshi Takada
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JITENSHA SANGYO SHINKO KYOKAI
KANSAI JIDOSHA KOGYO KYODOKUMIAI
Original Assignee
JITENSHA SANGYO SHINKO KYOKAI
KANSAI JIDOSHA KOGYO KYODOKUMIAI
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Publication date
Application filed by JITENSHA SANGYO SHINKO KYOKAI, KANSAI JIDOSHA KOGYO KYODOKUMIAI filed Critical JITENSHA SANGYO SHINKO KYOKAI
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は炭素繊維強化樹脂製変形パイプ類の製
造方法に関するものである。
(従来の技術) 炭素繊維強化樹脂製パイプは、自転車フレーム
用パイプ、釣り竿、ゴルフシヤフト等に広く使用
されている。その製造に当たつては、マンドレル
(ストレート状またはテーパー状の芯金)に離型
剤を塗布し、次いで炭素繊維に熱硬化性樹脂を含
侵させて得られたプリプレグの複数枚を同マンド
レルの周りに積層状態に巻き付け、次いで同積層
プリプレグを熱硬化性樹脂の硬化温度まで加熱
し、硬化させて、炭素繊維強化樹脂製パイプを成
形し、次いで同炭素繊維強化樹脂製パイプを上記
マンドレルから抜き取つて、所定寸法に仕上げ加
工するようにしている。なお製造される炭素繊維
強化樹脂製パイプの断面形状は、マンドレルの断
面形状により変わり、例えばマンドレルの断面形
状が楕円形であれば、断面楕円形の炭素繊維強化
樹脂製パイプが得られる。
(発明が解決しようとする問題点) 前記従来の炭素繊維強化樹脂製パイプの製造方
法は、直線状の炭素繊維強化樹脂製パイプ、例え
ば自転車フレーム用パイプ、釣り竿、ゴルフシヤ
フトのように直線状のパイプは製造できても、変
形パイプ、例えば自転車のハンドルや前ホークの
ように円弧状に湾曲していたり、ハンドル中央部
が膨出しているパイプは製造できない。即ち、マ
ンドレルの周りに積層状態に巻き付けた積層プリ
プレグを熱硬化性樹脂の硬化温度まで加熱し、硬
化させて、炭素繊維強化樹脂製パイプを成形し、
次いで同炭素繊維強化樹脂製パイプをマンドレル
から抜き取つた後に、炭素繊維強化樹脂製パイプ
を曲げ加工したり、部分的に変形させたりする必
要があるが、積層プリプレグを熱硬化後に曲げ加
工したり、部分的に変形させるのが困難で、湾曲
したり、部分的に凹凸部等の形成された炭素繊維
強化樹脂製変形パイプを製造できない。即ち、熱
硬化性樹脂の強度が炭素繊維に比べて低く(炭素
繊維の引張り強さ200〜400Kg/mm2、熱硬化性樹脂
の引張り強さ2〜3Kg/mm2)、炭素繊維強化樹脂
製パイプの変形程度にもよるが、加工時に、()
熱硬化性樹脂の破壊、()炭素繊維と熱硬化性
樹脂との界面剥離、()炭素繊維の破断、()
積層繊維間の剥離の順序で破壊が進行して、積層
プリプレグを熱硬化後に曲げ加工したり、部分的
に変形させるのが困難で、湾曲したり、部分的に
凹凸部等の形成された炭素繊維強化樹脂製変形パ
イプを製造できないという問題があつた。
(問題点を解決するための手段) 本発明は前記の問題点に対処するもので、炭素
繊維に熱硬化性樹脂を含侵させて得られたプリプ
レグの複数枚を可撓性中空部材の周りに積層状態
に巻き付け、次いで同積層プリプレグを予熱して
同積層プリプレグの熱硬化性樹脂の粘度を低下さ
せ、次いで同積層プリプレグを金型内にセツトし
て上記可撓性中空部材の一端部を閉じ、次いで同
可撓性中空部材の他端部から同可撓性中空部材内
へ圧力空気を送入して上記積層プリプレグを金型
の成形部内面に押し付け、次いで上記金型を熱硬
化性樹脂の硬化温度まで加熱して上記積層プリプ
レグを硬化させることにより、所定の形状に成形
し、次いで上記金型を離型して成形品を同金型か
ら取り出し、上記可撓性中空部材を同成形品から
抜き取つて、端部を仕上げ加工する炭素繊維強化
樹脂製変形パイプ類の製造方法において、前記積
層プリプレグの曲げ加工前の予熱工程時、同積層
プリプレグの周りに予熱により粘度の低下する積
層プリプレグの付着防止用熱収縮性テープまたは
ポリプロピレン製シートを巻き付け、前記成形品
を金型から取り出したときに、同テープまたはシ
ートを成形品から剥離することをことを特徴とし
ている。
本発明の目的とする処は、熱硬化性樹脂の破
壊、炭素繊維と熱硬化性樹脂との界面剥離、炭素
繊維の破断、積層繊維間の剥離等を伴わずに、湾
曲したり、部分的に凹凸部の形成された所定の形
状の炭素繊維強化樹脂製変形パイプ類を製造でき
る。また曲げ加工時、積層プリプレグを所定の形
状に容易に成形できる上に、予熱して粘度を低下
した積層プリプレグを容易に取り扱うことができ
る。炭素繊維強化樹脂製変形パイプ類の製造方法
を供する点にある。
(作用) 本発明の炭素繊維強化樹脂製変形パイプ類の製
造方法は前記のように炭素繊維に熱硬化性樹脂を
含侵させて得られたプリプレグの複数枚を可撓性
中空部材の周りに積層状態に巻き付け、次いで同
積層プリプレグを予熱して同積層プリプレグの熱
硬化性樹脂の粘度を低下させ、次いで同積層プリ
プレグを金型内にセツトして上記可撓性中空部材
の一端部を閉じ、次いで同可撓性中空部材の他端
部から同可撓性中空部材内へ圧力空気を送入して
上記積層プリプレグを金型の成形部内面に押し付
け、次いで上記金型を熱硬化性樹脂の硬化温度ま
で加熱して上記積層プリプレグを硬化させること
により、所定の形状に成形し、次いで上記金型を
離型して成形品を同金型から取り出し、上記可撓
性中空部材を同成形品から抜き取つて、端部を仕
上げ加工するので、湾曲したり、部分的に凹凸部
の形成された炭素繊維強化樹脂製変形パイプ類が
熱硬化性樹脂の破壊、炭素繊維と熱硬化性樹脂と
の界面剥離、炭素繊維の破断、積層繊維間の剥離
等を伴わずに製造される。また曲げ加工前、積層
プリプレグを予熱して、同積層プリプレグの熱硬
化性樹脂の粘度を低下させるので、曲げ加工時、
積層プリプレグの所定の形状への成形が容易にな
る。また積層プリプレグの曲げ加工前の予熱工程
時、同積層プリプレグの周りに予熱により粘度の
低下する積層プリプレグの付着防止用熱収縮性テ
ープまたはポリプロピレン製シートを巻き付ける
ので、予熱して粘度を低下した積層プリプレグの
取扱いが容易になる。
(実施例) 次に本発明の炭素繊維強化樹脂製変形パイプ類
の製造方法を自転車用ハンドル、即ち、全体が湾
曲した変形パイプの製造に適用した第1,2,3
図に示す一実施例により説明すると、第1図の
1が剛製芯棒で、同剛製芯棒1の外径は10mmであ
る。また第1図,の2が耐熱性及び離型性を
有するシリコンゴム製パイプ(可撓性中空部材)
で、同シリコンゴム製パイプ2の内径は10mm、外
径は18mmである。また3が炭素繊維に熱硬化性樹
脂を含侵させて得られたプリプレグ(またはフイ
ラメントワインデイング)である。なお同プリプ
レグ3は積層されて、厚さが2mm程度になるが、
プリプレグ3の1枚は、厚さが0.125mm程度であ
る。また第2図の4が変形パイプの形状及び断
面に対応した接合面4aと成形用凹部4bとを有
する下金型、第2図の5が変形パイプの形状及
び断面に対応した接合面5aと成形用凹部5bと
を有する上金型、第3図の6が枠体、7が同枠体
6の上部に螺合したねじ棒、7aが同ねじ棒7の
下端部に固定したクランプ部、8が同枠体6の下
部に固定した支持脚、8aが同支持脚8の上端部
に固定したクランプ部である。
次に前記鋼製芯棒1とシリコンゴム製パイプ2
とプリプレグ3と上下金型4,5と枠体6とを使
用して行われる自転車用ハンドルの製造工程を説
明する。まず鋼製芯棒1をシリコンゴム製パイプ
2内に挿入し(第1図参照)、次いでプリプレ
グ3の複数枚をシリコンゴム製パイプ2の周りに
積層状態に巻き付けて、その厚さを2mm程度にし
(第1図参照)、次いで同積層プリプレグ3を80
℃で30〜60分間予熱して、同積層プリプレグ3の
熱硬化製樹脂の粘度を低下させ、次いで鋼製芯棒
1をシリコンゴム製パイプ2内から抜き取り(第
1図参照)、次いで同積層プリプレグ3を下金
型4の成形用凹部4bに当てがい、積層プリプレ
グ3を成形用凹部4bに沿い折り曲げて、同成形
用凹部4b内に嵌合する。なお積層プリプレグ3
をパイプ曲げ加工機により予め曲げておけば、成
形用凹部4b内に容易に嵌合できる。次いで上金
型5を下金型4の上にセツトして、同各金型4,
5を固定し、次いでシリコンゴム製パイプ2の一
端部を枠体6に螺合したねじ棒7のクランプ7a
と支持脚8のクランプ8aとによりクランプし
て、シリコンゴム製パイプ2の一端部を閉じ(第
3図参照)、次いで同シリコンゴム製パイプ2の
他端部から同シリコンゴム製パイプ2内へ6Kg/
cm2以上の圧力の圧力空気を送入して、積層プリプ
レグ3を上下金型4,5の成形用凹部4a,5a
内面に押し付け、次いでシリコンゴム製パイプ2
の他端部を上記枠体6と同様の枠体により閉じ、
次いで上下金型4,5を熱硬化樹脂の硬化温度
130℃まで加熱して、積層プリプレグ3を硬化さ
せる。このとき、シリコンゴム製パイプ2の内圧
が金型の温度上昇により高くなつて、積層プリプ
レグ3がこのときにも上下金型4,5の成形用凹
部4b,5b内面に押し付けられて、最終的な成
形が行われる。次いで上金型5を下金型4から離
型して、成形品を下金型4から取り出し、シリコ
ンゴム製パイプ2を成形品から抜き取つて、端部
等を仕上げ加工する。また鋼製芯棒1をシリコン
ゴム製パイプ2内から抜き取つた後、積層プリプ
レグ3を手作業により曲げ加工する場合には、曲
げ加工前の予熱工程時、幅15mm、厚さ25μmの熱
収縮性テープを積層プリプレグ3にピツチ7mm、
張力2〜3Kg/cm2で巻き付けてから予熱するよう
にして、その後の曲げ加工時に、予熱により粘度
の低下した積層プリプレグ3を手に付着させない
ようにする。この熱収縮性テープは、成形品を下
金型4から取り出したときに、成形品から剥離す
る。また上記熱収縮性テープの代わりに1枚のポ
リプロピレン製シートを使用してもよい。またシ
リコンゴム製パイプ2の一端部を同パイプの成形
時に閉じておけば、枠体6による閉塞が不要にな
る。また同シリコンゴム製パイプ2の他端部を、
注射針状のノズルを有するシリコンゴム栓により
閉じ、圧力空気の送入後、注射針状のノズルを引
き抜けば、圧力空気の送入操作が容易に行われ
る。
次に本発明の炭素繊維強化樹脂製変形パイプ類
の製造方法を自転車用前ホーク、シートステー、
チエーンステー、即ち、全体が湾曲し且つ断面が
楕円形の変形パイプの製造に適用した第4,5,
6図に示す他の実施例により説明すると、第4図
の1が鋼製芯棒で、同鋼製芯棒1の外径は8mmで
ある。また2が耐熱性及び離型性を有するシリコ
ンゴム製テーパー状パイプ(可撓性中空部材)
で、同シリコンゴム製テーパー状パイプ2の内径
は8mm、一端部の外径は17mm、他端部の外径は13
mmである。また3が炭素繊維に熱硬化性樹脂を含
侵させて得られたプリプレグ(またはフイラメン
トワインデイング)である。なお同プリプレグ3
は扇形状に裁断されており、シリコンゴム製テー
パー状パイプ2上に積層されて、厚さが2.5mm程
度になるが、プリプレグ3の1枚は、厚さが
0.125mm程度である。また第5図の4が変形パ
イプの形状及び断面に対応した成形用凹部4bを
有する下金型、第5図の5が変形パイプの形状
及び断面に対応した成形用凹部5bを有する上金
型である。
次に前記鋼製芯棒1とシリコンゴム製テーパー
パイプ2とプリプレグ3と上下金型4,5とを使
用して行われる自転車用前ホーク、シートステ
ー、チエーンステー(断面楕円形、テーバー状、
または一部に凹凸部を形成した変形パイプ)の製
造工程を説明する。まず鋼製芯棒1をシリコンゴ
ム製テーパー状パイプ2内に挿入し(第4図参
照)、次いで扇形状に裁断したプリプレグ3の複
数枚をシリコンゴム製テーパーパイプ2の周りに
積層状態に巻き付けて、その厚さを2.5mm程度に
し(第4図参照)、次いで同積層プリプレグ3を
80℃程度で30〜60分間予熱して、同積層プリプレ
グ3の熱硬化性樹脂の粘度を低下させ、次いで鋼
製芯棒1をシリコンゴム製テーパ状パイプ2内か
ら抜き取り、次いで同積層プリプレグ3を下金型
4の成形用凹部4bに当てがい、積層プリプレグ
3を成形用凹部4bに沿い折り曲げて、同成形用
凹部4b内に嵌合する。なお積層プリプレグ3を
パイプ曲げ加工機により予め曲げておけば、成形
用凹部4b内に容易に嵌合できる。次いで上金型
5を下金型4の上にセツトして、同各金型4,5
を固定し、次いでシリコンゴム製テーパー状パイ
プ2の一端部を固定具(図示せず)により閉じ、
次いで同シリコンゴム製テーパー状パイプ2の他
端部から同シリコンゴム製テーパー状パイプ2内
へ6Kg/cm2以上の圧力の圧力空気を送入して、積
層プリプレグ3を上下金型4,5の成形用凹部4
b,5b内面に押し付け、次いでシリコンゴム製
テーパー状パイプ2の他端部を上記固定具と同様
の固定具により閉じ、次いで上下金型4,5を熱
硬化樹脂の硬化温度130℃まで加熱して、積層プ
リプレグ3を硬化させる。このとき、シリコンゴ
ム製テーパー状パイプ2の内圧が金型の温度上昇
により高くなつて、積層プリプレグ3がこのとき
にも上下金型4,5の成形用凹部4b,5b内面
に押し付けられて、最終的な成形が行われる。次
いで上金型5を下金型4から離型して、成形品を
下金型4から取り出し、シリコンゴム製テーパー
状パイプ2を成形品から抜き取つて、端部等を仕
上げ加工する。
また自転車用ハンドルは、両端部が湾曲し、中
央部(ハンドルポストへの取り付け部)が膨出し
ているが、第7,8図は、この変形パイプを成形
する際に使用する下金型4及び上金型5を示して
おり、下金型4に設けた成形用凹部4bのうち、
左右両翼の成形用凹部4b1が湾曲し、中央の成形
用凹部4b2の内径が上記成形用凹部4b1の内径よ
りも大きくなつている。また上金型5の成形用凹
部5bも下金型4の成形用凹部4bと同様に形成
されている。
また自転車用シートポストは、上端部が小径に
なつているが、第9,10図は、この変形パイプ
を成形する際に使用する下金型4及び上金型5を
示しており、下金型4及び上金型5に設けた成形
用凹部4b,5bのうち、下端側の成形用凹部4
b2,5b2の内径が上端側の成形用凹部4b1,5b1
の内径よりも大きくなつている。
また自転車用鋼製フレームパイプには、車体の
軽量化のために、第11図に示すように応力値の
比較的小さい中央部分の肉厚T2を薄くし、応力
値の大きい両端部分の肉厚T1を厚くしたバテツ
ド管が使用されている。なお第11図のDはパイ
プの直径、Lはパイプの長さである。本発明は、
この種の応力分布に応じて肉厚が長さ方向で異な
る炭素繊維強化樹脂製変形パイプ、例えば自転車
のフレームパイプ、前ホーク足、シートステー、
チエーンステー、ハンドル等の製造にも適用でき
る。その成形例を次に説明すると、耐熱性、離型
性の良いシリコンゴム製パイプ(第1図の2参
照)内に鋼製芯棒(第1図の1参照)を挿入し、
シリコンゴム製パイプ2の両端部分(第11図の
A,B及びA′,B′に相当する部分)に炭素繊維
プリプレグ3を肉厚(T1−T2)に積層し、次い
でシリコンゴム製パイプ2の全体に炭素繊維プリ
プレグ3を肉厚T2に積層し、次いで鋼製芯棒1
をシリコンゴム製パイプ2内から抜き取り、次い
で成形品の外径寸法に対応して内面を精密にホー
ニングした鋼製シリンダ(または2つ割金型)内
にセツトし、次いで前記と同様に積層プリプレグ
3を80℃程度で30〜60分間予熱し、次いでシリコ
ンゴム製パイプ2内に空気を圧入して、積層プリ
プレグ3を上記鋼製シリンダの内面に押し付け、
次いで同鋼製シリンダを熱硬化樹脂の硬化温度
130℃まで加熱して、積層プリプレグ3を硬化さ
せ、次いで同鋼製シリンダを冷却して、シリコン
ゴム製パイプ2を同鋼製シリンダから抜き取り、
次いで成形品を同鋼製シリンダから取り出し、同
成形品の端部を機械加工して、肉厚が長さ方向で
異なる炭素繊維強化樹脂製変形パイプを製造す
る。
(発明の効果) 本発明の炭素繊維強化樹脂製変形パイプ類の製
造方法は前記のように炭素繊維に熱硬化性樹脂を
含浸させて得られたプリプレグの複数枚を可撓性
中空部材の周りに積層状態に巻き付け、次いで同
積層プリプレグを予熱して同積層プリプレグの熱
硬化性樹脂の粘度を低下させ、次いで同積層プリ
プレグを金型内にセツトして上記可撓性中空部材
の一端部を閉じ、次いで同可撓性中空部材の他端
部から同可撓性中空部材内へ圧力空気を送入して
上記積層プリプレグを金型の成形部内面に押し付
け、次いで上記金型を熱硬化性樹脂の硬化温度ま
で加熱して上記積層プリプレグを硬化させること
により、所定の形状に成形し、次いで上記金型を
離型して成形品を同金型から取り出し、上記可撓
性中空部材を同成形品から抜き取つて、端部を仕
上げ加工するので、湾曲したり、部分的に凹凸部
の形成された炭素繊維強化樹脂製変形パイプ類を
熱硬化性樹脂の破壊、炭素繊維と熱硬化性樹脂と
の界面剥離、炭素繊維の破断、積層繊維間の剥離
等を伴わずに製造できる。また曲げ加工前、積層
プリプレグを予熱して、同積層プリプレグの熱硬
化性樹脂の粘度を低下させるので、曲げ加工時、
積層プリプレグの所定の形状への成形を容易に行
うことができる。また積層プリプレグの曲げ加工
前の予熱工程時、同積層プリプレグの周りに予熱
により粘度の低下する積層プリプレグの付着防止
用熱収縮性テープまたはポリプロピレン製シート
を巻き付けるので、予熱して粘度を低下した積層
プリプレグの取扱いを容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図,は本発明に係わる炭素繊維強化樹
脂製変形パイプ類の製造方法の実施に使用するプ
リプレグ及び可撓性中空部材を示す斜視図、第2
図,は金型の斜視図、第3図は成形時の状態
を示す斜視図、第4図はプリプレグ及び可撓性中
空部材の他の例を示す斜視図、第5図,は金
型の他の例を示す斜視図、第6図は成形時の状態
を示す側面図、第7図は金型の他の例を示す斜視
図、第8図はその側面図、第9,10図はさらに
他の金型の例を示す斜視図第11図は本発明の製
造方法により製造される炭素繊維強化樹脂製変形
パイプの他の例を示す縦断側面図である。 1……芯棒、2……可撓性中空部材、3……プ
リプレグ、4,5……金型、4b,5b……金型
4,5の成形部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 炭素繊維に熱硬化性樹脂を含侵させて得られ
    たプリプレグの複数枚を可撓性中空部材の周りに
    積層状態に巻き付け、次いで同積層プリプレグを
    予熱して同積層プリプレグの熱硬化性樹脂の粘度
    を低下させ、次いで同積層プリプレグを金型内に
    セツトして上記可撓性中空部材の一端部を閉じ、
    次いで同可撓性中空部材の他端部から同可撓性中
    空部材内へ圧力空気を送入して上記積層プリプレ
    グを金型の成形部内面に押し付け、次いで上記金
    型を熱硬化性樹脂の硬化温度まで加熱して上記積
    層プリプレグを硬化させることにより、所定の形
    状に成形し、次いで上記金型を離型して成形品を
    同金型から取り出し、上記可撓性中空部材を同成
    形品から抜き取つて、端部を仕上げ加工する炭素
    繊維強化樹脂製変形パイプ類の製造方法におい
    て、前記積層プリプレグの曲げ加工前の予熱工程
    時、同積層プリプレグの周りに予熱により粘度の
    低下する積層プリプレグの付着防止用熱収縮性テ
    ープまたはポリプロピレン製シートを巻き付け、
    前記成形品を金型から取り出したときに、同テー
    プまたはシートを成形品から剥離することを特徴
    とした炭素繊維強化樹脂製変形パイプ類の製造方
    法。
JP62024820A 1987-02-06 1987-02-06 炭素繊維強化樹脂製変形パイプ類の製造方法 Granted JPS63193811A (ja)

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JPS63193811A (ja) 1988-08-11

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