JPH0451202Y2 - - Google Patents

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JPH0451202Y2
JPH0451202Y2 JP1986051312U JP5131286U JPH0451202Y2 JP H0451202 Y2 JPH0451202 Y2 JP H0451202Y2 JP 1986051312 U JP1986051312 U JP 1986051312U JP 5131286 U JP5131286 U JP 5131286U JP H0451202 Y2 JPH0451202 Y2 JP H0451202Y2
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piston
chamber
shockless
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relief valve
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、油圧アクチユエータのブレーキ装
置等に用いるリリーフ弁の昇圧緩衝装置に関す
る。
(従来の技術) この種の装置として、実開昭57−25261号公報
に開示されたものが従来から知られている。
この従来の装置は、弁体の背部室にピストンを
設けるとともに、このピストンの移動にともなつ
て背部室の容積を拡大できるようにしている。こ
の背部室の容積の拡大にともなつて、一次側通路
の圧油が、弁体に形成したオリフイスを経由し
て、この背部室に流入する。このように背部室に
圧油が流入するときのオリフイス前後の差圧で当
該弁体が開弁する。
そして、上記ピストンがストロークエンドに達
すると、今度は、弁体の受圧面積差に応じて、当
該リリーフ弁の設定圧が決められるようにしてい
る。
つまり、この従来の装置のリリーフ弁の設定圧
は、ピストンが移動している過程では、低圧に維
持され、ピストンがストロークエンドに達した時
点で、高圧設定となるようにしている。
(考案が解決しようとする課題) 上記のようにした従来の装置では、リリーフ弁
の設定圧を特定するのに、スプリングのバネ力を
変えるしか手段がなかつた。しかし、そのバネ力
の変えるためには次のような問題点があつた。
すなわち、バネ力を変えるためには、アジヤス
タのストロークを大きくするか、あるいはバネ定
数を大きくして、アジヤスタのストロークを小さ
くするかしなければならない。しかし、いずれに
してもバネ力を正確に変えることはほとんど不可
能なので、結局は設定圧を正確に特定できないと
いう問題があつた。
この考案の目的は、バネ力を変えなくても、目
的に応じて設定圧を特定できるようにした装置を
提供することである。
(問題点を解決する手段) 流入側と2次圧室とを、ポペツト部材に形成し
たオリフイスを介して連通させるとともに、シヨ
ツクレスピストンによつて区画形成した緩衝室を
上記2次圧室に連通させ、当該リリーフ弁の作動
時に、上記2次圧室の作用でシヨツクレスピスト
ンが移動し、緩衝室の容積を拡大して、ポペツト
部材に形成した上記オリフイスに流れる流量を確
保し、そのオリフイス前後に発生する差圧でシー
ト部の開度を制御する一方、シヨツクレスピスト
ンがストロークエンドに達したとき、当該リリー
フ弁の流入側と2次圧室との受圧面積差によつ
て、シート部の開度が制御される構成にしたリリ
ーフ弁の昇圧緩衝装置を前提にするものである。
上記の装置を前提にしつつ、この考案は、2次
圧室と緩衝室とを連通する通路過程に絞りを設け
る一方、上記シヨツクレスピストンの一端に形成
した環状切欠部と、当該ピストンのストロークエ
ンド部分で上記環状切欠部とオーバラツプする対
向部とを備え、シヨツクレスピストンがストロー
クエンド近傍に達したとき、上記環状切欠部と対
向部とが相まつて可変絞りを構成する関係にした
点に特徴を有する。
(本考案の作用) この考案は、上記のように構成したので、1次
側通路の圧油が、弁体に形成したオリフイスを経
由して2次圧室に流入するとともに、絞りを経由
して緩衝室に流入する。
そして、緩衝室に設けたシヨツクレスピストン
が移動している過程では、当該リリーフ弁の設定
圧が低圧に維持される。
また、2次圧室と緩衝室との通路過程に形成し
た絞りを、開度の小さいものにすれば、低圧時の
昇圧時間を長く保てるし、その開度を大きいもの
にすれば、昇圧時間を短くできる。
(本考案の効果) この考案の昇圧緩衝装置によれば、2次圧室か
ら緩衝室にいたる通路過程に形成した絞りの開度
を、大きくしたり小さくしたりして低圧設定時の
昇圧時間を制御できるので、目的に応じてその絞
りの開度を特定することによつて、昇圧時間を正
確に制御できる。また、絞りの開度だけを目的に
応じて変えればよく、その他の部品を交換する必
要がないので、汎用性に富んだ装置となる。
しかも、リリーフ弁による制御圧力が徐々に上
昇するので、例えば、当該リリーフ弁をブレーキ
装置に利用した場合には、その加速あるいは減速
時のシヨツクを緩和することができる。
(本考案の実施例) 第1,2図は第1実施例を示したもので、油圧
モータmに圧油を供給するメイン通路20,21
にリリーフ弁22,23を接続するとともに、両
リリーフ弁22,23の流出ポート24,25
を、接続通路26を介してブースト通路27に接
続している。そして、このブースト通路27は、
チエツク弁28,29を介してメイン通路20,
21にも接続している。
上記リリーフ弁22,23の2次圧室30,3
1を、シヨツクレスピストン32,33を臨ませ
た緩衝室34,35に連通させているが、これら
リリーフ弁及びシヨツクレスピストン32,33
の具体的な構成は第2図に示すとおりである。
なお、上記第2図は、一方のリリーフ弁22及
びシヨツクレスピストン32のみを示している
が、他方のリリーフ弁23及びシヨツクレスピス
トン33も同一の構成である。
第2図において、本体36にリリーフ弁22を
内装しているが、このリリーフ弁22は、一端を
一方のメイン通路20に開口させたシート部材3
7と、弁体38を摺動自在に支持するガイド部材
39と、前記2次圧室30を形成するための筒部
材40とからなる。
上記弁体38は、2次圧室30に設けたスプリ
ング41の作用で、通常は、そのポペツト部38
aをシート部材37のシート部37aに圧接させ
て、当該シート部37aを閉じるようにしてい
る。また、この弁体38の軸線上に貫通孔38b
を形成し、この貫通孔38bを介して上記通路2
0と2次圧室30とを連通させるとともに、この
貫通孔38bにオリフイス38cを形成してい
る。
上記ガイド部材39には連通孔39aを形成
し、上記弁体38がスプリング41に抗して移動
し、シート部37aが開いたとき、この連通孔3
9aを介して上記シート部37aと接続通路26
とを連通させる。このようにしたリリーフ弁22
は、上記シート部37aの開口面積Aに対して、
2次圧室30側の弁体38端面の受圧面積Bを小
さくしている。
さらに、上記2次圧室30は、筒部材40に形
成した絞り40aを介して緩衝室34に連通して
いる。この緩衝室34にはシヨツクレスピストン
32を臨ませ、2次圧室30内の圧力がこのシヨ
ツクレスピストン32に作用するようにしてい
る。そして、このシヨツクレスピストン32を挟
んで、上記緩衝室34とは反対側にダンパ室43
を形成しているが、このダンパ室43を前記メイ
ン通路21に連通する連通路44に連通させてい
る。
上記のようにしたシヨツクレスピストン32の
後端には環状切欠部45を形成しているが、この
環状切欠部45は、そのストロークエンド部分に
おけるダンパ室43内周である対向部との間にわ
ずかなすき間を維持する。なお、このすき間がこ
の考案の可変絞りを構成する。
そして、シヨツクレスピストン32がスプリン
グ42に抗して移動し、そのストロークエンド部
分に達すると、上記可変絞りを介して、ダンパ室
43が連通路44に連通する。
また、上記ダンパ室43と他方の主通路21と
の間にはチエツク弁46を設けているが、このチ
エツク弁46は上記主通路21からダンパ室43
への流通のみを許容する構成にしている。
しかして、油圧モータmを駆動している過程で
メイン通路20,21を閉塞すると、油圧モータ
mに制動力が作用するとともに、当該油圧モータ
mがポンプ作用をする。例えば、油圧モータmの
ポンプ作用で、主通路20側に圧油が吐出された
とすると、その圧油は、弁体38の貫通孔38b
→2次圧室30→絞り40aを経由して緩衝室3
4に導びかれる。このように緩衝室34に圧油が
導かれると、その圧力作用でシヨツクレスピスト
ン32がスプリング42に抗して移動する。
シヨツクレスピストン32が上記のように移動
すれば、上記貫通孔38bから緩衝室34までの
通路過程に流れが生じ、上記貫通孔38b内のオ
リフイス38c前後に圧力差が生じるとともに、
この圧力差に応じて弁体38がスプリング41に
抗して移動し、シート部37aを開く。
したがつて、このときの制御圧は、当該リリー
フ弁22のスプリング41のバネ力による設定圧
に維持される。
また、上記絞り40aの開口面積を大きく形成
したり小さく形成したりすることによつて、シヨ
ツクレスピストンの移動速度を、目的に応じたも
のにできる。
上記のようにシヨツクレスピストン32が移動
するが、それがストロークエンド部分に達する
と、当該ダンパ室43内の油を、上記可変絞りを
介して連通路44から主通路21側に戻すので、
そのシヨツクレスピストン32の移動速度が遅く
なる。
シヨツクレスピストン32の移動速度が遅くな
れば、その分、緩衝室34の容積拡大率が少なく
なるので、上記オリフイス38cに流れる流量も
少なくなる。したがつて、このオリフイス38c
前後の差圧も少なくなるので、当該弁体38はシ
ート部37aを閉じる方向に移動し、その制御圧
を多少上昇させる。
そして、上記シヨツクレスピストン32が完全
にストロークエンドに達すると、緩衝室34内の
容積も固定するので、上記オリフイス38c前後
の差圧もなくなる。したがつて、この場合には、
当該弁体38は、前記受圧面積AとBとの差に応
じてその開度を制御するものである。
このようにして当該リリーフ弁22による制御
圧を徐々に上昇させて、油圧モータmの慣性エネ
ルギーを熱エネルギーに変換し、制動力が発揮さ
れる。
油圧モータmが完全に停止すれば、両メイン通
路20,21が同圧になるとともに、2次圧室3
0及び緩衝室34もメイン通路側と同圧になる。
したがつて、リリーフ弁22がスプリング41の
バネ力で閉弁状態を維持するとともに、シヨツク
レスピストン34もスプリング42の作用で、図
示の原位置に復帰する。シヨツクレスピストン3
2がそのストロークエンドから原位置に復帰し始
めのときは、ダンパ室43が負圧気味になる。し
かし、このときにはチエツク弁46が開弁して主
通路21側の油を当該ダンパ室43に導入するの
で、上記負圧の発生を防止し、室21の圧油によ
つてピストン34を原位置に速く復帰させる。
いずれにしても、この第1実施例によれば、速
度の異なる慣性負荷に対応しようとしたとき、絞
り40aの開度を変えるだけで足りることにな
る。
第3図に示した第2実施例は、シヨツクレスピ
ストン47を筒部材40の外周に摺動自在にかん
合するとともに、この筒部材40の外周に緩衝室
48とダンパ室49とを設けている。そして、上
記筒部材40の外周であつて、ダンパ室49とメ
イン通路21との間に、筒状の区画部材50をか
ん合しているが、この区画部材50には上記ダン
パ室49をメイン通路21に連通させる流通孔5
1を形成している。さらに、この区画部材50に
シート部50aを形成し、このシート部50aに
チエツク弁52が圧接し、メイン通路21からダ
ンパ室49への流通のみを許容するようにしてい
る。
そして、上記シヨツクレスピストン47の後端
内周には環状切欠部53を形成し、このピストン
47のストロークエンド部分で、当該環状切欠部
53が区画部材50の外周部分に位置するように
している。このように環状切欠部53が区画部材
50の外周部分に対向すると、この環状切欠部5
3と区画部材50との間に形成される可変絞りを
介して、ダンパ室49がメイン通路21に連通す
る。
なお、上記区画部材50の外周部分がこの考案
の対向部を構成する。
しかして、前記と同様に当該油圧モータmの制
動時に、一方のメイン通路20が高圧になると、
そのときの圧油が緩衝室48内に導かれ、シヨツ
クレスピストン47を図示の位置からスプリング
54に抗して移動する。そして、当該ピストン4
7がそのストロークエンドに達すると、その環状
切欠部53と区画部材50とが対向し、それら両
者によつて形成される可変絞りを介して、ダンパ
室49内の作動油が流出する。
そして、上記第1、2実施例において、シヨツ
クレスピストンのストロークエンド部分で、ダン
パ効果が発揮されるので、その時点で当該リリー
フ弁の制御圧の上昇カーブがなだらかになる。そ
のために従来のようなサージ圧が発生するような
こともなくなる。
また、この第2実施例の場合も、第1実施例と
同様に、絞り40aの開度を目的に応じて変えれ
ば、速度の異なる慣性負荷にも対応できる。
【図面の簡単な説明】
図面第1,2図はこの考案の実施例を示すもの
で、第1図は回路図、第2図は断面図、第3図は
第2実施例を示す断面図である。 22,23……リリーフ弁、30,31……2
次圧室、32,33,47……シヨツクレスピス
トン、34,35,48……緩衝室、37a……
シート部、38……弁体、38c……オリフイ
ス、43,49……ダンパ室、46,52……チ
エツク弁。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 流入側と2次圧室とを、ポペツト部材に形成し
    たオリフイスを介して連通させるとともに、シヨ
    ツクレスピストンによつて区画形成した緩衝室を
    上記2次圧室に連通させ、当該リリーフ弁の作動
    時に、上記2次圧室の作用でシヨツクレスピスト
    ンが移動し、緩衝室の容積を拡大して、ポペツト
    部材に形成した上記オリフイスに流れる流量を確
    保し、そのオリフイス前後に発生する差圧でシー
    ト部の開度を制御する一方、シヨツクレスピスト
    ンがストロークエンドに達したとき、当該リリー
    フ弁の流入側と2次圧室との受圧面積差によつ
    て、シート部の開度が制御される構成にしたリリ
    ーフ弁の昇圧緩衝装置において、2次圧室と緩衝
    室とを連通する通路過程に絞りを設ける一方、上
    記シヨツクレスピストンの一端に形成した環状切
    欠部と、当該ピストンのストロークエンド部分で
    上記環状切欠部とオーバラツプする対向部とを備
    え、シヨツクレスピストンがストロークエンド近
    傍に達したとき、上記環状切欠部と対向部とが相
    まつて可変絞りを構成する関係にしたリリーフ弁
    の昇圧緩衝装置。
JP1986051312U 1986-04-04 1986-04-04 Expired JPH0451202Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5833834B2 (ja) * 1978-03-22 1983-07-22 啓 後藤 転写紙

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JPS5833834U (ja) * 1981-08-28 1983-03-05 カヤバ工業株式会社 ブレ−キバルブ

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JPS5833834B2 (ja) * 1978-03-22 1983-07-22 啓 後藤 転写紙

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