JPH0451064Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は、複数のスイツチを取り付けた自動
車用スイツチ取付部品に関するものである。

（従来の技術） 自動車等の車両においては、第６図に示した様
に、インストルメントパネル１にメータクラスタ
ー２を取り付け、このメータクラスター２にタコ
メータ３及びスピードメータ４を装着している。
このメータクラスター２の中央部下方にはステア
リングコラムを覆うコラムカバー５が配設されて
いる。

ところで、従来の自動車には、第７図、第８図
（実開昭54−18849号公報参照）に示した様に、メ
ータクラスター２の両側部にコラムカバー５の両
側まで延びるスイツチパネル６，７を取り付け、
このスイツチパネル６，７にイルミネーシヨンコ
ントロールスイツチ、ヘツドランプレベライザー
スイツチ、電動ミラースイツチ等、その他の種々
のスイツチ８，９を装着したタイプのものがあ
る。

（考案が解決しようとする問題点） この様な自動車においては、上述した各々スイ
ツチ８，９の位置や作動状態はスイツチパネル
６，７を見ないと確認できないものであつた。こ
の様な確認動作は走行視界に対するドライバーの
注意を一時的に低減させるので余り好ましくない
ものである。

また、自動車が走行している状態では車体が振
動したり左右に揺れるので、スイツチの操作がし
にくいものである。例えば、電動ミラースイツチ
等の微調整は難しく、誤操作の原因となる虞れも
ある。

そこで、この考案は、スイツチパネル等を見る
ことなくスイツチの確認をすることができると共
に作動状態を知ることができ、しかも、スイツチ
の確実な操作を容易に行なうことができる。自動
車用スイツチ取付部品を提供することを目的とす
るものである。

（問題点を解決するための手段） この目的を達成するため、この考案は、乗員側
に向けて突出するスイツチ取付用本体がインスト
ルメントパネルに一体に設けられ、上下に延びる
グリツプ部が前記スイツチ取付用本体の側部に一
体に設けられていると共に、前記グリツプ部に沿
つて配設された複数のスイツチが前記カイツチ取
付用本体に前記グリツプ部に近接させて取り付け
られている自動車用スイツチ取付部品としたこと
を特徴とするものである。

（実施例） 以下、この考案の実施例を第１図〜第５図に基
づいて説明する。

第１図〜第３図は、この考案の一実施例を示し
たものである。第２図において、１０は自動車の
インストルメントパネル、１１はインストルメン
トパネル１０に取り付けられたメータクラスタ
ー、１２はメータクラスター１１に装着されたタ
コメータ、１３はメータクラスター１１に装着さ
れたスピードメータ、１４はステアリングコラム
（図示せず）を覆うコラムカバー、１５はステア
リングホイールである。

第１図に示すようにメータクラスター１１の両
側壁１１ａ，１１ｂには、この考案に係るスイツ
チ取付部品１６，１７が取り付けられている。こ
のスイツチ取付部品１６，１７は略左右対象に構
成されているので、スイツチ取付部品１６につい
て説明し、スイツチ取付部品１７については同一
符号を付して説明を省略する。

スイツチ取付部品１６は、第１図に示した様
に、箱状のスイツチ取付用本体１８を有する。こ
のスイツチ取付用本体１８の一側壁１８ａ前縁部
には上下に延びる円柱状のグリツプ部１９が一体
に形成され、グリツプ部１９には指当用凹部１９
ａが形成されている。そして、グリツプ部１９の
上面にはスイツチ２０が装着され、スイツチ取付
用本体１８の上面にはスイツチ２１が装着され、
スイツチ取付用本体１８の前面にはグリツプ部１
９に沿つてスイツチ２２，２３，２４，２５，２
６が取り付けられている。これら各スイツチ２０
〜２６は例えば車両各部の補器類のON，OFF制
御等に用いられる。

この様な構成において、各スイツチ２０〜２６
のいずれかを操作する場合、第３図に示した様
に、ドライバーが手２７でハンドルグリツプ１９
を握り、親指２８で、スイツチ２０〜２６のいず
れかを操作する。

以上説明した実施例ではスイツチ取付用本体１
８及びグリツプ部１９の見える位置に、スイツチ
２０〜２６を設けた例を示したが、必ずしもこの
構成に限定されるものではなく、例えば第４図、
第５図に示した様に構成しても良い。この実施例
におけるスイツチ取付部品２９は、スイツチ取付
用本体３０と、このスイツチ取付用本体３０の上
下先端部に側方に向けて折曲された連設部３１，
３２と、この連設部３１，３２に上下端部が連設
されたグリツプ部３３と、スイツチ取付用本体３
０の正面からは見えないグリツプ部３３側に取り
付けたスイツチ３４，３５を備えている。３３ａ
はグリツプ部３３に設けた指当て部である。この
実施例では、第５図に示した様に、ドライバーが
グリツプ部３３を手３６で握つて、人指指３７又
は中指３８等でスイツチ３４，３５を操作する。

（考案の効果） この考案は、以上説明したように、乗員側に向
けて突出するスイツチ取付用本体がインストルメ
ントパネルに一体に設けられ、上下に延びるグリ
ツプ部が前記スイツチ取付用本体の側部に一体に
設けられていると共に、前記グリツプ部に沿つて
配設された複数のスイツチが前記スイツチ取付用
本体に前記グリツプ部に近接させて取り付けられ
ている構成としたので、次のような効果がある。

(イ) インストルメントパネルに設けたグリツプ部
に対するスイツチの位置関係でインストルメン
トパネルのスイツチの種類を判別できる。この
結果、スイツチを見ることなしに、スイツチの
確認をできると共に、スイツチの作動状態を知
ることができるので、走行視界からスイツチ側
に視線を移動させずに済み、自動車の運転の安
全性をより向上させることができる。

(ロ) また、手をグリツプ部に固定した状態でイン
ストルメントパネルのスイツチの操作ができる
ので、車体が振動したり左右に揺れたりして
も、目的のスイツチを確実かつ容易に安定した
状態で操作できる。この結果、微調整を必要と
するスイツチの操作も、誤操作することなしに
行なえる。しかも、この様な構成により、スイ
ツチ取付用本体の見えない位置に配設したスイ
ツチの操作も確実に行なうことができる。

(ハ) 更に、グリツプ部を上下に向けて（延びるよ
うにして）いるので、グリツプ部が左右方向に
突出してインストルメントパネルの他の部品の
配置スペースを少なくしたりするようなことも
なく、又、グリツプ部の乗員側への突出量が大
きくなつてハンドル操作等の邪魔になるような
こともなくなる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係るスイツチ取付部品とメ
ータクラスターとの関係を示す斜視図、第２図は
第１図のスイツチ取付部品を備える自動車の部分
斜視図、第３図は第１図に示したスイツチ取付部
品の使用例を示す斜視図、第４図はこの考案の他
の実施例を示すスイツチ取付部品の斜視図、第５
図は第４図のスイツチ取付部品の使用状態を背面
から見た斜視図、第６図は従来のスイツチパネル
を備える自動車の部分斜視図、第７図は、第６図
に示したスイツチパネルとメータクラスターとの
関係を示す部分拡大斜視図、第８図は従来の他の
スイツチパネルとメータクラスターとの関係を示
す斜視図である。 １６，１７……スイツチ取付用部品、１８……
スイツチ取付用本体、１９……グリツプ部、２０
〜２６……スイツチ、２９……スイツチ取付用部
品、３０……スイツチ取付用本体、３３……グリ
ツプ部、３４，３５……スイツチ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 乗員側に向けて突出するスイツチ取付用本体が
   インストルメントパネルに一体に設けられ、上下
   に延びるグリツプ部が前記スイツチ取付用本体の
   側部に一体に設けられていると共に、前記グリツ
   プ部に沿つて配設された複数のスイツチが前記ス
   イツチ取付用本体に前記グリツプ部に近接させて
   取り付けられていることを特徴とする自動車用ス
   イツチ取付部品。