JPH0450926Y2 - - Google Patents

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JPH0450926Y2
JPH0450926Y2 JP1987093688U JP9368887U JPH0450926Y2 JP H0450926 Y2 JPH0450926 Y2 JP H0450926Y2 JP 1987093688 U JP1987093688 U JP 1987093688U JP 9368887 U JP9368887 U JP 9368887U JP H0450926 Y2 JPH0450926 Y2 JP H0450926Y2
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pipe
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spray gun
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、鋼管等の管の内面に塗料を自動的に
塗布する装置に係わり、特にアスフアルト等の高
粘度材を塗布する際に用いられて好適な管内面自
動吹付装置に関する。
〔従来の技術〕
一般に塗料を管の内面、例えば鋼管内面に塗布
する装置としては、 吹付ガンを円周全方向に向けて複数個取り付
け、固定された鋼管内を管軸方向に移動させ、
一気に全内面塗装を行うもの(多ガン方式)、 鋼管内に塗布材を液状にして注入して鋼管を
高速回転させ、遠心力により内面塗布を行うも
の(遠心力方式)、 円周方向に吹付ガンを向け、吹付ガンを回転
させながら管軸方向に移動させることにより全
内面の塗装を行うもの(回転ガン方式)、 等が従来より提供されている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところで、上記従来の鋼管内面吹付装置にあつ
ては、それぞれ次のような問題点があつた。
すなわち、多ガン方式のものでは、個々のガン
毎に吐出量のバラツキが出やすく均一な塗布面を
得難い上に、ガン部分の機構が複雑で自重が大き
くなり、さらに所定の吹付距離を保持するため小
径管には使用できない。また、遠心力方式のもの
では、塗布材の流動性が必要であり、高粘度材に
は適用できない。さらに、回転ガン方式のもので
は、ガン支持部の構造が複雑となり自重が増す上
に、高粘度材を使用したときの高温・高圧に対す
る回転部の保護が難しい、といつたこと等であ
る。
本考案は上記の事情に鑑みてなされたもので、
管内面の塗装を均一に行える上に構造が簡単で信
頼性が高く、かつ高粘度材の塗装にも使用でき
る、管内面自動吹付装置を提供することを目的と
するものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案に係る管内面自動吹付装置は、長尺に形
成された基台と、該基台上に設置されて管を軸回
り回転自在に支持すると共に該管に回転を与える
ターニングローラーと、前記基台上を該基台の長
手方向に移動可能とされた台車と、基端部を前記
台車に連結されると共に前記管内に挿入可能とさ
れた連結梁と、該連結梁の長さ方向に摺動自在に
設けられかつ前記基台に設けられて連結梁を支持
する連結梁支持機構と、前記連結梁の先端部近傍
に設けられて該連結梁の一端を前記管の内面で支
持するガイドローラーと、前記連結梁の先端部に
設けられ塗布材を噴出する吹付ガンと、前記吹付
ガンの取付け部に構成され、該吹付ガンを前記管
の直径方向に摺動可能に保持するスライド機構と
を有してなることを特徴とするものである。
〔作用〕
塗装対象となる管をターニングローラーにより
回転させると共に、吹付ガンにより塗布材を噴出
させながら台車4を移動(走行)させると、連結
梁の先端部に設けられた吹付ガンが、回転してい
る管内の管軸方向に移動し、管内面には塗布材が
螺旋状に吹き付けられる。吹付ガンは、スライド
機構により管内面との距離を調整できるようにな
つているため、管径に拘わらず各種サイズの管内
面に均一な塗装を行うことができる。また、連結
梁支持機構により連結梁をその長さ方向に摺動自
在に支持するようにしたので、台車の移動に伴い
連結梁の先端が管より抜け出てガイドローラによ
る管内面への支持が外れても、重量物である連結
梁は台車とともに連結梁支持機構で支持されるこ
とによつて安定して台車に固定保持される。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面を参照しながら説
明する。第1図および第2図は本考案の一実施例
による管内面自動吹付装置(以下“吹付装置”と
略す)の全体を示すもので、第1図が平面図、第
2図が側面図である。
これらの図において符号Sで示すものが鋼管
(管)、全体として符号1で示すものが鋼管Sの内
面の塗装を行う吹付装置である。ちなみに、鋼管
Sは本実施例において直径1016mm、長さ10mのも
のとしている。吹付装置1は、長尺に形成された
基台10と、該基台10上に設置され鋼管Sをそ
の管軸回りの回転が可能となるように支持するタ
ーニングローラー2と、基台10上を前後(図の
左右方向)に移動可能とされた台車4と、基端部
5bを前記台車4に連結されて鋼管S内に挿入可
能とされた連結梁5と、前記連結梁5の先端部5
aの近傍に設けられて該連結梁5の一端を鋼管S
内面で支持するガイドローラー6と、前記連結梁
5の先端部5aに設けられた吹付ガン7と、吹付
ガン7の取付け部に構成され、該吹付ガン7を前
記鋼管Sの直径方向に摺動可能に保持するスライ
ド機構8とを主たる構成要素としている。さら
に、本実施例のものでは、前記台車4に本吹付装
置1の作動全体の駆動源ならびにそれらの制御を
行う制御盤9が搭載され、かつ、基台10におけ
る前記ターニングローラー2と前記台車4との間
には連結梁支持機構11が設置されたものとなつ
ている。
次に、上記各構成要素について詳細に説明す
る。
前記基台10は、本吹付装置1の基盤となるも
ので長尺かつ強固に構成されており、その上面に
は、前記台車4が走行するための軌道(レール)
13が形成されている。
前記ターニングローラー2は、鋼管Sに管軸回
りの回転を与えると同時のその鋼管Sを支持する
もので、第1,2図に示すとおり、鋼管Sの両端
部付近に1台ずつ設置される。これら2台のター
ニングローラー2a,2bのうちの1台は、第3
図に示す如くモータ14および減速機15より構
成される駆動機構16を備えたものとなつてお
り、この駆動機構16により鋼管Sを支持する2
つのローラー17のうち、片方のローラー17a
が回転するようになつている。これら2つのロー
ラー17はそれぞれローラー支持体18に保持さ
れているが、これらローラー支持体18は、ハン
ドル19の回転操作によりそれら互いの間隔を変
化させ得るようになつており、これによりローラ
ー17の間隔が第3図鎖線で示す如く鋼管Sの径
に応じて調節可能とされている。また、他方のタ
ーニングローラー2bは前記駆動機構16を持た
ないが、ハンドル19によるローラー17間の調
整は可能とされている。さらに、ターニングロー
ラー2bは基台10上をその長手方向に移動可能
とされており、鋼管Sの長さに応じた位置の設定
が可能となつている。
前記台車4は、前記基台10上を前記軌道13
に沿つて走行するもので、第4図(側面図)およ
び第5図(正面図)に示す如くこの台車4には、
モータ24により構成される走行駆動機構25が
備えられており、これにより自走できるものとな
つている。この台車4には、吹付ガン7に供給す
る塗布材(実施例ではアスフアルト)を貯留する
バルクメルタ21、このバルクメルタ21から塗
布材を吹付ガン7に供給するためのコンプレツサ
22、および、本吹付装置1の作動全体の駆動源
ならびにそれらの制御を行うための制御盤9など
が搭載されている。制御盤9はプログラマブルコ
ントローラ(図示略)を備えており、自動運転モ
ードにより、この台車4の走行、前記ターニング
ローラー2の回転駆動、吹付ガン7による塗布材
吹付動作のON/OFF等の一連の作動を自動的に
行うことができる。この際のターニングローラー
2の回転速度、および台車4の走行速度の制御
は、インバータによる周波数制御によつてなされ
るようになつている。また、手動運転モードで
も、上記個々の作動を制御盤9内の操作釦または
遠隔操作用スイツチで自由にコントロールするこ
とができる。図において符号26はこの台車4用
の速度検出器である。
前記連結梁5は、その先端部5aに吹付ガン7
が付設される一方、その基端部5bを前記台車4
に連結されてなるもので、前記台車4の走行移動
により前記吹付ガン7を鋼管S内で移動させる。
台車4の前部(左方)には、第4図に示す如く頭
部にハンドル28が設けられたボールネジ29が
垂設され、前記連結梁5の基端部5bがこのボー
ルネジ29に接続部材30を介して連結されるこ
とにより、連結梁5は、前記ハンドル28の操作
で第4図鎖線で示す如く上下動ができ、鋼管Sの
管径に合わせた高さ調節が可能となつている。ま
た、この連結梁5内には、図示はされないが、台
車4に搭載されている前記バルクメルタ21から
吹付ガン7に塗布材を送るためのヒーター付配
管、前記コンプレツサ22からのエアー配管、お
よび制御用信号ケーブルが配設してある。なお、
第4図には前記連結梁支持機構11が示されてい
るが、これについては後述する。
前記ガイドローラー6は、第6図に示す如く、
一端に自在キヤスタ32を備えたガイドロツド3
3を、第7図の如く十字に構成したもので、前記
連結梁5の先端部近傍(実施例では先端部)に設
けられ、連結梁5の一端を鋼管S内で支持するも
のである。ガイドロツド33はロツド保持体35
に軸方向摺動可能に保持されており、鋼管Sの管
径に合わせてロツド保持体35からの突出長さが
調節できるようになつている。さらに、該ガイド
ロツド33の外周面には複数個のピン挿入孔34
が軸方向に所定間隔を置いて穿設してあり、前記
ロツド保持体35に備えられたロツクピン36が
このピン挿入孔34に挿入されることにより、ガ
イドロツド33が前記ロツド保持体35に固定さ
れると共に、その突出長が段階的に設定されるよ
うになつている。前記ピン挿入孔34の穿設位置
は、鋼管Sの規格管径に基づいて設定されてい
る。自在キヤスタ32は、前記ガイドロツド33
の軸回りの回動が自在とされたもので、その車輪
37の軸38が、鋼管Sの運動方向に対し常に直
交する方向に向くように動作する。
前記吹付ガン7は、前記連結梁5の先端部5a
に設けられて、前記台車4に搭載されたバルクメ
ルタ21から前記コンプレツサ22等の作動によ
り塗布材の供給を受けてそれを鋼管S内面に吹き
付けるものである。ただし本実施例のものでは、
第1図からも分かるように、前記ガイドローラー
6が連結梁5の前端部に設けられた構成となつて
いるため、この吹付ガン7は、このガイドローラ
ー6のさらに前方に設けられた構成となつてい
る。この吹付ガン7は第8図(正面図)および第
9図(側面図)に示すように、ブラケツト41を
介してスライドピン42に取り付けられることに
より、このスライドピン42に沿つた摺動が可能
となつている。スライドピン42はスライドガイ
ド43により支持され、その頭部42aには図示
されないハンドルが取り付けられるようになつて
いる。すなわち、そのハンドルを回すことにより
ブラケツト41を介して吹付ガン7を鋼管Sの直
径方向に移動させることができる。これらブラケ
ツト41、スライドピン42、スライドガイド4
3によりスライド機構8が構成されている。スラ
イドガイド43と前記連結梁5(ガイドローラー
6)の先端部5aとは連結部材44により連結さ
れた構成となつている。ここで、符号46は吹付
ガン7に塗布材を供給するためのホースである。
また、前記連結部材44には、吹付ガンの吹付動
作をON/OFFさせるためのソレノイドバルブ4
7およびエアー用レギユレータ48が付設してあ
る。さらに、前記スライドガイド43には、鋼管
Sに対する自身の位置を検知するための光電スイ
ツチ50が付設してある。
前記連結梁支持機構11は、前記台車4が後退
して連結梁5先端部5aのガイドローラー6が鋼
管Sから抜け出たときに、連結梁5の先端部5a
近傍をその長さ方向に摺動自在に支持するための
もので、第4図等に示す如く、一端を基台10に
ピン接合されて垂直回動自在とされると共に他端
(先端)に前記連結梁5の下面に当接するローラ
ー51を備えたローラー支持枠52と、このロー
ラー支持枠52の回動位置を決定すると共にロー
ラー支持枠52を支持する電動ジヤツキ53とで
構成されているものである。
次に、上記実施例の如く構成された吹付装置1
の作用をその使用法と共に説明する。
本吹付装置1により鋼管Sの内面塗装を実施す
るにあたつては、まず前記台車4を、基台10の
一端側つまりこの台車4の連結梁5が接続されな
い方に寄せておく。これは、連結梁5が鋼管Sを
セツトするときのじやまとならないようにするた
めである。この状態において前記連結梁5の先端
部5aは、前記連結梁支持機構11によつて摺動
自在に支持されることとなる。
この状態となつたならば、塗装の対象となる鋼
管Sを第1図、第2図の如く前記2台のターニン
グローラー2a,2b上に載置する。これらター
ニングローラー2a,2bどうしの間隔は、一方
のターニングローラー2bを動かすことにより予
め鋼管Sの管長に合わせたものとしておく。ま
た、それぞれのターニングローラー2を構成する
前記ローラー17どうしの間隔も、前記ハンドル
19を操作して予め鋼管Sの管径に合つたものと
しておく。
次に、台車4を前進走行させて、台車4に連結
された前記連結梁5の先端部5aを鋼管Sの一端
側開口(図の右方側開口)に臨ませ、その開口端
部にガイドローラー6を僅かに挿入状態とするこ
こで、ガイドローラー6の前記ガイドロツド33
の長さを鋼管Sの内径に合わせて調節すると共
に、連結梁5の基端部5bの位置も台車4に設け
られた前記ハンドル28により調節する。すなわ
ち、鋼管Sと連結梁5との心通りを出すわけであ
る。ここにおいて、ガイドロツド33の長さの調
節は、鋼管Sの管径が規格により分かつている場
合には先にセツトしておけばよい。
次に、吹付ガン7の鋼管Sの内周面からの距離
を調整する。これは、吹付ガン7が取り付けられ
る前記ブラケツト41を前記スライドピン42に
そつてスライドさせることによりなされる。この
距離の設定は、主として鋼管Sの管径に鑑みてな
される。
上記状態となつなならば、前記連結梁支持機構
11により連結梁5の支持を解除した後、台車4
をゆつくりと前方(第1図左方)に走行させ、連
結梁5の先端部5aに設けられた吹付ガン7およ
び前記光電スイツチ50のみが鋼管Sの他端(第
1図左端)から若干突出する状態とする。すなわ
ち、第1図および第2図に図示される状態であ
る。
以上の操作はいわば吹付操作の準備段階であ
り、これらの操作の後、吹付操作が実施される。
以上の状態となつたならば、ターニングローラ
ー2aの駆動機構16を作動させてそのローラー
17aを駆動させることにより鋼管Sを回転させ
る。この鋼管Sの内面には、連結梁5の一端を支
持する前記ガイドローラー6が接触しているが、
前記自在キヤスター32が鋼管Sの回動に追従す
るため、連結梁5、吹付ガン7等は静止状態を保
つことができる。
その後、前記ソレノイドバルブ47およびエア
ー用レギユレーター48を作動可能な状態とし、
吹付ガン7が塗布材を噴出できる状態とする。た
だし、この時点では、光電スイツチ50からの信
号がOFFとなつており、吹付ガン7はまだ噴出
を開始しない。
次に、上記状態のまま台車4をゆつくりと後進
させる。前記ガイドローラー6は、自在キヤスタ
32の作用により、鋼管Sが回動しながらの鋼管
Sと連結梁5との軸方向の相対移動を許容するこ
とができる。そして、まもなく、前記光電スイツ
チ50が鋼管Sの開口端部に差し掛かると、光電
スイツチ50がONとなり台車4上の制御盤9に
信号を送出し、これによつて吹付ガン7から塗布
材の噴出が開始される。
そして、この状態のまま台車4の後進を継続す
る。これにより、吹付ガン7から噴出された塗布
材(アスフアルト)が鋼管Sの内面に吹き付けら
れる。一定の位置で塗布材を吹き付ける吹付ガン
7に対し、相対的に鋼管Sが回転しながら軸方向
に移動するから、鋼管S内面には塗布材が螺旋状
に吹き付けられることとなる。したがつて、吹付
ガン7による塗布材の吹付量、および鋼管Sの回
転速度等に鑑みて吹付ガン7の軸方向の移動速
度、すなわち台車4の後退速度を設定することに
より、鋼管S内面に均一な塗装を連続して施すこ
とができるわけである。
台車4が後退し、連結梁5の先端部分が鋼管S
の他端(第1図右端)に至ると、光電スイツチ5
0が鋼管Sの端部より外方に露出する。これによ
り光電スイツチ50の信号が、制御盤9のプログ
ラマブルコントローラーに送出される。この時点
では吹付ガン7はまだ鋼管S内にあり、塗装は終
了していない。光電スイツチ50と吹付ガン7と
の距離は定められているものであるから、前記プ
ログラマブルコントローラーは、前記光電スイツ
チ50の信号を受信した後、台車4が一定の距離
移動した時点で前記ソレノイドバルブ47を
OFFして吹付ガンの塗装材吹付けを停止させる。
すなわち、これにより鋼管Sの前面の塗装が終了
するわけである。
以降は、上記同様の手順に従つて鋼管Sの内面
塗装を実施すればよい。ただし、続いて塗装を施
される鋼管が前記鋼管Sと同一寸法のものであつ
た場合には、上記作業のうち、連結梁5の高さ調
整作業、ガイドローラー6のガイドロツド33の
長さ調整作業、および吹付ガン7の鋼管内面から
に距離調整作業等は省略される。
このように、上記実施例による吹付装置1によ
れば、塗装対象である鋼管を回転させるものとし
たから、吹付ガン7を1個として、しかも回転に
対して固定式とすることができ、これにより、多
ガン方式の如く吐出量にバラツキが出ることなく
均一な塗布面を得ることができると共に、吹付ガ
ン7の構成を単純なものとすることが可能で、特
に本実施例の如く、塗布材が過熱を要しかつ吹付
圧も比較的高いものであるような場合において大
きな信頼性を得ることができる。また、吹付ガン
7と鋼管S内面との距離は、連結梁5のレベル調
整ならびに吹付ガン7の取付け部に構成されたス
ライド機構8により自由に設定することが可能で
あるから、管径に拘わらず吹付距離を一定に保つ
ことができる。さらに、本実施例のものでは、タ
ーニングローラー2、台車4、ソレノイドバルブ
47等の作動が、全て制御盤9からの信号により
制御されるものとなつているから、台車4の前進
→ターニングローラー2の回転→吹付開始→台車
4の後退→吹付停止といつた一連の作業が全て自
動的になされる。
なお、本実施例では、前記ガイドローラー6を
連結梁5の先端部に構成したものとしているが、
このガイドローラー6は、一端を台車4に支持さ
れた連結梁5の他端を鋼管S内で支持するもので
あるから、連結梁の先端の近傍に構成されればよ
く、必ずしも連結梁5の先端に設けなければなら
ないものではない。また本実施例では、吹付装置
1を鋼管の内面塗装に適用した例を示したが、本
吹付装置1による塗装対象となる管は鋼管に限ら
れるものではなく、例えば土管等であつてもよ
い。さらに本実施例では、塗布材を、高粘度で過
熱等を必要とするアスフアルトとしているが、本
吹付装置1を一般塗料の吹付けに用いても良いこ
とは言うまでもない。
〔考案の効果〕
以上説明したとおり、本考案に係る管内面自動
吹付装置によれば、塗装対象である管を回転させ
ると共に、吹付ガンを管内において管軸方向に移
動させるものとしたから、吹付ガンを1個として
しかも回転に対して固定式とすることができる。
これにより、多ガン方式の如く各吹付ガンの吐出
量のバラツキによるムラが生ずることなく均一な
塗布面を得ることができ、しかも吹付ガン回りの
構成が単純となり、塗布材の過熱を要しかつ吹付
圧も比較的高いものであるような場合において特
に大きな信頼性を得ることができる。また、吹付
ガンと管内面との距離は、吹付ガンの取付け部に
構成されたスライド機構により自由に設定するこ
とが可能であるから、管径に拘わらず吹付距離を
一定に保つことができ、各種サイズの管に対する
塗布面のさらに、連結梁支持機構により連結梁を
その長さ方向に摺動自在に支持するようにしたの
で、台車の移動に伴い連結梁の先端が管より抜け
出てガイドローラによる管内面への支持が外れて
も、重量物である連結梁を台車とともに連結梁支
持機構で支持することによつて安定して台車に固
定保持することができる。そして、このように連
結梁を安定して固定保持できる構造にしたので、
連結梁自体を長く形成でき、したがつて長い管の
塗装にも十分対応することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第9図は本考案の一実施例を示す
もので、第1図は一実施例による吹付装置のほぼ
全体を塗装対象である鋼管と共に示す平面図、第
2図は第1図の側面図、第3図は一実施例による
吹付装置を構成するターニングローラーを鋼管と
共に示す正面図、第4図は一実施例による吹付装
置を構成する台車の周辺を示す側面図、第5図は
同台車の正面図、第6図は一実施例による吹付装
置を構成するガイドローラーの構成要素であるガ
イドロツドを示す正面図、第7図は同ガイドロー
ラーを鋼管および連結梁と共に示す正面図、第8
図は吹付ガンおよびスライド機構回りを示す正面
図、第9図は第8図の側面図である。 S……鋼管(管)、1……管内面自動吹付装置、
2……ターニングローラー、4……台車、5……
連結梁、5a……先端部、5b……基端部、6…
…ガイドローラー、7……吹付ガン、8……スラ
イド機構、9……制御盤、10……基台、11…
…連結梁支持機構。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 鋼管等の管の内面に自動的に塗装を施す管内面
    自動吹付装置において、長尺に形成された基台
    と、該基台上に設置されて管を軸回り回転自在に
    支持すると共に該管に回転を与えるターニングロ
    ーラーと、前記基台上を該基台の長手方向に移動
    可能とされた台車と、基端部を前記台車に連結さ
    れると共に前記管内に挿入可能とされた連結梁
    と、該連結梁の長さ方向に摺動自在に設けられか
    つ前記基台に設けられて連結梁を支持する連結梁
    支持機構と、前記連結梁の先端部近傍に設けられ
    て該連結梁の一端を前記管の内面で支持するガイ
    ドローラーと、前記連結梁の先端部に設けられ塗
    布材を噴出する吹付ガンと、前記吹付ガンの取付
    け部に構成されて該吹付ガンを前記管の直径方向
    に摺動可能に保持するスライド機構とを有してな
    ることを特徴とする管内面自動吹付装置。
JP1987093688U 1987-06-18 1987-06-18 Expired JPH0450926Y2 (ja)

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