JPH0450838Y2 - - Google Patents
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- JPH0450838Y2 JPH0450838Y2 JP3473989U JP3473989U JPH0450838Y2 JP H0450838 Y2 JPH0450838 Y2 JP H0450838Y2 JP 3473989 U JP3473989 U JP 3473989U JP 3473989 U JP3473989 U JP 3473989U JP H0450838 Y2 JPH0450838 Y2 JP H0450838Y2
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Landscapes
- Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は、シートバツクに固定されるステー
と、着座者の頭部を支えるヘツドレスト本体と、
該本体を支持する支持部材と、該支持部材をステ
ーに対して傾動可能に枢支するピンと、該ピンに
組付けられ、周縁部が支持部材に圧接して該支持
部材をステーに対して押圧し、支持部材とステー
との摩擦力を生ぜしめる皿ばねとを具備したシー
トのヘツドレストに関する。
と、着座者の頭部を支えるヘツドレスト本体と、
該本体を支持する支持部材と、該支持部材をステ
ーに対して傾動可能に枢支するピンと、該ピンに
組付けられ、周縁部が支持部材に圧接して該支持
部材をステーに対して押圧し、支持部材とステー
との摩擦力を生ぜしめる皿ばねとを具備したシー
トのヘツドレストに関する。
例えば自動車や一般住宅の室内等に配置される
シートのシートバツク上部に、上記形式のヘツド
レストを設け、着座者の快さや安全性を確保する
ことは従来より公知である。(実願昭61−150863
号参照)。この形式のヘツドレストは、その支持
部材とステーとの間に作用する摩擦力に打ち勝つ
力で、支持部材とこれに支持されたヘツドレスト
本体を傾動させるだけで該本体を所望する位置に
傾けることができ、ヘツドレスト本体を傾動させ
るための複雑な機構は不要であるため、構造の簡
素化とコストの低減を図ることができる。
シートのシートバツク上部に、上記形式のヘツド
レストを設け、着座者の快さや安全性を確保する
ことは従来より公知である。(実願昭61−150863
号参照)。この形式のヘツドレストは、その支持
部材とステーとの間に作用する摩擦力に打ち勝つ
力で、支持部材とこれに支持されたヘツドレスト
本体を傾動させるだけで該本体を所望する位置に
傾けることができ、ヘツドレスト本体を傾動させ
るための複雑な機構は不要であるため、構造の簡
素化とコストの低減を図ることができる。
ヘツドレスト本体を支持する支持部材はピンを
介してステーに傾動可能に枢支されているが、従
来のヘツドレストにおいては、円形の横断面形状
を有するピンが用いられ、かかるピンに、ステー
と支持部材に形成された円形の各孔が嵌合してい
た。
介してステーに傾動可能に枢支されているが、従
来のヘツドレストにおいては、円形の横断面形状
を有するピンが用いられ、かかるピンに、ステー
と支持部材に形成された円形の各孔が嵌合してい
た。
ところで、ピンと、これに嵌合するステー及び
支持部材の各孔が共に円形であると、ヘツドレス
ト本体を傾動させたとき、或る場合には支持部材
とピンに作用する摩擦力によつて、ピンがヘツド
レストの傾動に伴つて回転する。また或る場合に
は、ステーとピンの摩擦力の方が、支持部材とピ
ンとの間に作用する摩擦力よりも大きくなり、ピ
ンが不回転のまま留まることもある。このように
ピンが不回転であつたり回転したりしても、ヘツ
ドレスト本体を傾動させることはできるのである
が、ピンが回転したときと、回転しないときで
は、ヘツドレスト本体の傾動時に、これに作用す
る抵抗力が相違し、操作力にばらつきを生じるこ
とになる。このため、操作者は違和感を覚え、円
滑な操作感を損なうことになる。
支持部材の各孔が共に円形であると、ヘツドレス
ト本体を傾動させたとき、或る場合には支持部材
とピンに作用する摩擦力によつて、ピンがヘツド
レストの傾動に伴つて回転する。また或る場合に
は、ステーとピンの摩擦力の方が、支持部材とピ
ンとの間に作用する摩擦力よりも大きくなり、ピ
ンが不回転のまま留まることもある。このように
ピンが不回転であつたり回転したりしても、ヘツ
ドレスト本体を傾動させることはできるのである
が、ピンが回転したときと、回転しないときで
は、ヘツドレスト本体の傾動時に、これに作用す
る抵抗力が相違し、操作力にばらつきを生じるこ
とになる。このため、操作者は違和感を覚え、円
滑な操作感を損なうことになる。
またピンが貫通するステー部分のピン直径方向
における幅は、ステーの重量とコストを低減させ
る目的で、できるだけ狭いことが好ましい。ま
た、ステーとしての中空パイプを用いた場合に
は、上述のステーの幅をあまり大きくすることは
できない。このような理由によつて、ステーの幅
が狭く形成されていると、ここを貫通する円形断
面のピンの径も細くしなければならないが、かか
る小径にピンを用いれば、その強度や耐久性が低
下する欠点を免れない。
における幅は、ステーの重量とコストを低減させ
る目的で、できるだけ狭いことが好ましい。ま
た、ステーとしての中空パイプを用いた場合に
は、上述のステーの幅をあまり大きくすることは
できない。このような理由によつて、ステーの幅
が狭く形成されていると、ここを貫通する円形断
面のピンの径も細くしなければならないが、かか
る小径にピンを用いれば、その強度や耐久性が低
下する欠点を免れない。
本考案の目的は、上記従来の欠点を一挙に解決
し、支持部材をステーに枢支する部材としてピン
を用いた利点を最大に生かすことの可能なシート
のヘツドレストを提供することである。
し、支持部材をステーに枢支する部材としてピン
を用いた利点を最大に生かすことの可能なシート
のヘツドレストを提供することである。
本考案は、上記目的を達成するため、シートバ
ツクに固定されるステーと、着座者の頭部を支え
るヘツドレスト本体と、該本体を支持する支持部
材と、該支持部材をステーに対して傾動可能に枢
支するピンと、該ピンに組付けられ、周縁部が支
持部材に圧接して該支持部材をステーに対して押
圧し、支持部材とステーとの間に摩擦力を生ぜし
める皿ばねとを具備し、前記ピンは、ほぼ小判形
に形成された軸部と、その先端に一体に連設さ
れ、かつ前記軸部の長径よりも小径に形成された
先端部とを有し、小判形の軸部に、ステーと支持
部材の孔がそれぞれ嵌合し、ステーの孔は、該ス
テーとピンとの相対回転が禁止されるように、前
記軸部の小判形状に対応する小判形に形成され、
支持部材の孔は、該支持部材がピンに対して回転
できるように円形に形成されており、前記皿ばね
は、ピンの前記先端部に嵌合し、該先端部がかし
められることにより皿ばねがピンに組付けられて
いることを特徴とするシートのヘツドレストを提
案する。
ツクに固定されるステーと、着座者の頭部を支え
るヘツドレスト本体と、該本体を支持する支持部
材と、該支持部材をステーに対して傾動可能に枢
支するピンと、該ピンに組付けられ、周縁部が支
持部材に圧接して該支持部材をステーに対して押
圧し、支持部材とステーとの間に摩擦力を生ぜし
める皿ばねとを具備し、前記ピンは、ほぼ小判形
に形成された軸部と、その先端に一体に連設さ
れ、かつ前記軸部の長径よりも小径に形成された
先端部とを有し、小判形の軸部に、ステーと支持
部材の孔がそれぞれ嵌合し、ステーの孔は、該ス
テーとピンとの相対回転が禁止されるように、前
記軸部の小判形状に対応する小判形に形成され、
支持部材の孔は、該支持部材がピンに対して回転
できるように円形に形成されており、前記皿ばね
は、ピンの前記先端部に嵌合し、該先端部がかし
められることにより皿ばねがピンに組付けられて
いることを特徴とするシートのヘツドレストを提
案する。
以下、本考案の詳細を図示した実施例に基づい
て説明する。
て説明する。
第1図及び第2図において、1はシートのシー
トバツク、2はシートバツク1の上部に設けられ
たヘツドレストをそれぞれ示し、シートバツク1
は図示していない着座者の背部を支え、ヘツドレ
スト2はその頭部を支える。
トバツク、2はシートバツク1の上部に設けられ
たヘツドレストをそれぞれ示し、シートバツク1
は図示していない着座者の背部を支え、ヘツドレ
スト2はその頭部を支える。
ヘツドレスト2は、シートバツク1に固定され
たステー3と、着座者の頭部を支えるヘツドレス
ト本体4と、該本体4を固定支持する支持部材5
とを有しており、図に一例として示したステー3
は例えば鋼材よりなる中空パイプによつて構成さ
れ、シートバツク1に対して不動に、又は上下位
置調整可能に固定されている。またヘツドレスト
本体4はその表皮の内側に発泡体等の軟質材より
なるパツドを有し、これより着座者は頭部を快く
ヘツドレスト本体4に載せることができる。な
お、第1図及び第2図においては、シートバツク
1とヘツドレスト本体4については、これらを鎖
線で示してある。
たステー3と、着座者の頭部を支えるヘツドレス
ト本体4と、該本体4を固定支持する支持部材5
とを有しており、図に一例として示したステー3
は例えば鋼材よりなる中空パイプによつて構成さ
れ、シートバツク1に対して不動に、又は上下位
置調整可能に固定されている。またヘツドレスト
本体4はその表皮の内側に発泡体等の軟質材より
なるパツドを有し、これより着座者は頭部を快く
ヘツドレスト本体4に載せることができる。な
お、第1図及び第2図においては、シートバツク
1とヘツドレスト本体4については、これらを鎖
線で示してある。
第1図から判るように、ステー3、支持部材5
及びこれに関連する後述の各要素は左右対称に構
成できるので、以下の説明では主として第1図に
おいける右側部の構成だけを明らかにし、左側部
についての説明は省略することにする。但し、右
側部の各要素に対応する左側部の要素には、右側
部に付した符号にaを添えた符号を付しておく。
及びこれに関連する後述の各要素は左右対称に構
成できるので、以下の説明では主として第1図に
おいける右側部の構成だけを明らかにし、左側部
についての説明は省略することにする。但し、右
側部の各要素に対応する左側部の要素には、右側
部に付した符号にaを添えた符号を付しておく。
ステー3及び支持部材5はほぼ水平に延びる中
央部6,7を有し、その端部から脚部8,9が下
方に突出している。これらの脚部8,9にはピン
10が貫通し、該ピン10によつてヘツドレスト
本体を支持した支持部材5がステー3に対して前
後方向A,B(第2図)に傾動できるように枢支
されている。
央部6,7を有し、その端部から脚部8,9が下
方に突出している。これらの脚部8,9にはピン
10が貫通し、該ピン10によつてヘツドレスト
本体を支持した支持部材5がステー3に対して前
後方向A,B(第2図)に傾動できるように枢支
されている。
またピン10には皿ばね11と押えワツシヤ1
2が組付けられ、皿ばね11の周縁部が支持部材
5の面に圧接し、該支持部材5をステー3に対し
て押圧している。
2が組付けられ、皿ばね11の周縁部が支持部材
5の面に圧接し、該支持部材5をステー3に対し
て押圧している。
支持部材5の脚部9には、ピン10の軸心を中
心とした円弧状のビードより成る突部13,13
が形成され、これらの突部13,13の突出頂部
はステー3の脚部8に、皿ばね11の弾力で圧接
し、支持部材5の突部13,13とステー3の脚
部8との間に摩擦力が生ぜしめられる。
心とした円弧状のビードより成る突部13,13
が形成され、これらの突部13,13の突出頂部
はステー3の脚部8に、皿ばね11の弾力で圧接
し、支持部材5の突部13,13とステー3の脚
部8との間に摩擦力が生ぜしめられる。
着座者がその体躯や好みに応じてヘツドレスト
本体4の傾き状態を調整するときは、ステー3の
脚部8と支持部材5の突部13,13との間に作
用する摩擦力に打ち勝つでけの力でヘツドレスト
本体4を矢印A又はB方向に押すだけでよい。こ
れによつてヘツドレスト本体4は、その支持部材
5と共に矢印A又はB方向に傾動する。本体4を
所望する位置にもたらしたところで手を離せば、
ステー3の脚部8と突部13,13との摩擦力に
よつて、本体4と支持部材5はその位置に保持さ
れる。
本体4の傾き状態を調整するときは、ステー3の
脚部8と支持部材5の突部13,13との間に作
用する摩擦力に打ち勝つでけの力でヘツドレスト
本体4を矢印A又はB方向に押すだけでよい。こ
れによつてヘツドレスト本体4は、その支持部材
5と共に矢印A又はB方向に傾動する。本体4を
所望する位置にもたらしたところで手を離せば、
ステー3の脚部8と突部13,13との摩擦力に
よつて、本体4と支持部材5はその位置に保持さ
れる。
また第4図に明示するように、支持部材5の下
部には長孔状のガイド孔15が形成され、このガ
イド孔15にステー3の脚部8が嵌合している。
ヘツドレスト本体4を矢印A方向に傾け、これを
鎖線L1で示した最前端位置にもたらしたときガ
イド孔15の一端17が脚部8に当たり、逆にヘ
ツドレスト本体4を鎖線L2で示した最後端位置
にもたらしたときは、ガイド孔15の他端16が
脚部8に当たつて、ヘツドレスト本体4がそれぞ
れの位置に止められる。このようにヘツドレスト
本体4は両鎖線L1,L2のなす角度範囲を回動す
ることができる。
部には長孔状のガイド孔15が形成され、このガ
イド孔15にステー3の脚部8が嵌合している。
ヘツドレスト本体4を矢印A方向に傾け、これを
鎖線L1で示した最前端位置にもたらしたときガ
イド孔15の一端17が脚部8に当たり、逆にヘ
ツドレスト本体4を鎖線L2で示した最後端位置
にもたらしたときは、ガイド孔15の他端16が
脚部8に当たつて、ヘツドレスト本体4がそれぞ
れの位置に止められる。このようにヘツドレスト
本体4は両鎖線L1,L2のなす角度範囲を回動す
ることができる。
図示した例では、前述のように重量軽減の目的
でステー3が中空パイプによつて構成されてい
る。中空パイプのステー3をそのままにして、そ
の脚部8に支持部材の突部13,13を圧接させ
ると、中空パイプの本来の形態は円筒形であるた
め、突部13,13との接触面積が非常に小さく
なり、充分な摩擦力が得られない。そこで第1
図、第2図及び第5図に示すように、突部13,
13に対向するステー3の中空パイプの部分を平
たく潰し、この潰し部20に比較的幅Wの広い平
坦面21を形成し、該平坦面21に突部13,1
3を圧接させ、ステー3と支持部材5との間に必
要とされる充分な摩擦力が生じるようにし、ヘツ
ドレスト本体4を所望する位置に保持できるよう
にしている。かかる潰し部20に、ピン10が貫
通する孔が形成されている。
でステー3が中空パイプによつて構成されてい
る。中空パイプのステー3をそのままにして、そ
の脚部8に支持部材の突部13,13を圧接させ
ると、中空パイプの本来の形態は円筒形であるた
め、突部13,13との接触面積が非常に小さく
なり、充分な摩擦力が得られない。そこで第1
図、第2図及び第5図に示すように、突部13,
13に対向するステー3の中空パイプの部分を平
たく潰し、この潰し部20に比較的幅Wの広い平
坦面21を形成し、該平坦面21に突部13,1
3を圧接させ、ステー3と支持部材5との間に必
要とされる充分な摩擦力が生じるようにし、ヘツ
ドレスト本体4を所望する位置に保持できるよう
にしている。かかる潰し部20に、ピン10が貫
通する孔が形成されている。
ところで、従来のこの種のヘツドレストにおい
ては、先にも説明したようにステー3に対して支
持部材を回動可能に枢支するピンが円形の横断面
形状を有し、これに、ステー3と支持部材5に形
成された円形の孔が嵌合していたのであるが、か
かる構成によると、支持部材と共にヘツドレスト
本体を前後方向A,Bに傾動させたとき、ピンが
回転したり、或いは回転しなかつたりし、ヘツド
レスト本体4の操作感が損なわれる恐れがあつ
た。
ては、先にも説明したようにステー3に対して支
持部材を回動可能に枢支するピンが円形の横断面
形状を有し、これに、ステー3と支持部材5に形
成された円形の孔が嵌合していたのであるが、か
かる構成によると、支持部材と共にヘツドレスト
本体を前後方向A,Bに傾動させたとき、ピンが
回転したり、或いは回転しなかつたりし、ヘツド
レスト本体4の操作感が損なわれる恐れがあつ
た。
また図示した例のように、ステー3として中空
パイプを用いても、ピン10が貫通するステー3
の部分に潰し部20を形成することによつて、ピ
ン10の直径方向におけるステーの幅Wを或る程
度大きくすることができるが、その潰しの程度を
大きくしすぎると、中空パイプに亀裂が発生する
ため幅Wを大きくするにも限度がある。また幅W
をより大きくすべく大径の中空パイプを用いれ
ば、その重量とコストが増大する。このような理
由で、ピン10が貫通するステー部分の幅Wをあ
まり大きくすることはできないのである。ところ
が幅Wを大きくできないということは、ピン10
とこれが貫通する孔の、幅W方向の径も大きくす
ることができないことになり、従来のような円形
断面のピンを用いた場合、その強度ないしは耐久
性が著しく低下する不具合を免れない。
パイプを用いても、ピン10が貫通するステー3
の部分に潰し部20を形成することによつて、ピ
ン10の直径方向におけるステーの幅Wを或る程
度大きくすることができるが、その潰しの程度を
大きくしすぎると、中空パイプに亀裂が発生する
ため幅Wを大きくするにも限度がある。また幅W
をより大きくすべく大径の中空パイプを用いれ
ば、その重量とコストが増大する。このような理
由で、ピン10が貫通するステー部分の幅Wをあ
まり大きくすることはできないのである。ところ
が幅Wを大きくできないということは、ピン10
とこれが貫通する孔の、幅W方向の径も大きくす
ることができないことになり、従来のような円形
断面のピンを用いた場合、その強度ないしは耐久
性が著しく低下する不具合を免れない。
上述のような各種欠点うを解消するため、図示
したヘツドレストのピン10は次のように形成さ
れている。
したヘツドレストのピン10は次のように形成さ
れている。
すなわち第3図に示すように、ピン10は小判
形に形成された軸部102と、その先端に一体に
連設され、かつ軸部102の長径Dよりも小径に
形成された先端部103を有し、ステー3の潰し
部20と支持部材5に形成された各孔50,51
は、ピン10の小判形軸部102にそれぞれ嵌合
している。その際、ステー3の方の孔50は、該
ステー3とピン10との相対回転が禁止されるよ
うに、軸部102の小判形状に対応する小判形に
形成されている。また支持部材5の方の孔51
は、該支持部材5がピン10に対して回転できる
ように円形に形成されている。すなわち、この孔
51の内周面が、軸部102の円形外周面101
に摺接し、支持部材5がピン10に対して回動で
きるのである。
形に形成された軸部102と、その先端に一体に
連設され、かつ軸部102の長径Dよりも小径に
形成された先端部103を有し、ステー3の潰し
部20と支持部材5に形成された各孔50,51
は、ピン10の小判形軸部102にそれぞれ嵌合
している。その際、ステー3の方の孔50は、該
ステー3とピン10との相対回転が禁止されるよ
うに、軸部102の小判形状に対応する小判形に
形成されている。また支持部材5の方の孔51
は、該支持部材5がピン10に対して回転できる
ように円形に形成されている。すなわち、この孔
51の内周面が、軸部102の円形外周面101
に摺接し、支持部材5がピン10に対して回動で
きるのである。
また前述の皿ばね11はピン10の小径な先端
部103に嵌合し、その外側から、押えワツシヤ
12が先端部103に嵌合し、さらにその外側の
先端部103の部分が第1図に示すようにかしめ
られ、これにより、ピン10に嵌合した皿ばね1
1をはじめとする各要素がピン10に離脱するこ
となく組付けられている。
部103に嵌合し、その外側から、押えワツシヤ
12が先端部103に嵌合し、さらにその外側の
先端部103の部分が第1図に示すようにかしめ
られ、これにより、ピン10に嵌合した皿ばね1
1をはじめとする各要素がピン10に離脱するこ
となく組付けられている。
前述のようにピン10はステー3に対して回転
不能に固定され、支持部材5がピン10のまわり
を回転自在であるため。支持部材5がヘツドレス
ト本体4と共にステー3に対して前後方向に傾動
したとき、ピン10は回転することなく静止して
いる。すなわちヘツドレスト本体4の傾動時にピ
ン10が回転したり、或いは回転せずに静止した
ままであつたりすることはなく、必ず静止してい
るのである。このため、ヘツドレスト本体の傾動
時の抵抗力は常にほぼ一定となり、操作感が一段
と向上する。
不能に固定され、支持部材5がピン10のまわり
を回転自在であるため。支持部材5がヘツドレス
ト本体4と共にステー3に対して前後方向に傾動
したとき、ピン10は回転することなく静止して
いる。すなわちヘツドレスト本体4の傾動時にピ
ン10が回転したり、或いは回転せずに静止した
ままであつたりすることはなく、必ず静止してい
るのである。このため、ヘツドレスト本体の傾動
時の抵抗力は常にほぼ一定となり、操作感が一段
と向上する。
なお、ヘツドレスト本体4とその支持部材5の
傾動時に支持部材5とステー3との間に作用する
摩擦力は、ピン10の先端部101をかしめると
きの圧力を調整し、或いはピン10の軸部102
の長さL(第3図)を適宜設定し、或いは皿ばね
11の形態を各種選択することによつて、自由に
変えることができる。
傾動時に支持部材5とステー3との間に作用する
摩擦力は、ピン10の先端部101をかしめると
きの圧力を調整し、或いはピン10の軸部102
の長さL(第3図)を適宜設定し、或いは皿ばね
11の形態を各種選択することによつて、自由に
変えることができる。
またピン10の軸部102が小判形に形成され
ているので、その直径Dの方向をステー3の幅W
と直交する向きに配置することによつて、ステー
3の幅Wが狭くとも、大きな径Dを持つ、従つて
強度の大なるピン10を、小さな幅Wのステー部
分に貫通させることができる。すなわち、ステー
3の幅Wが小さくとも、大きなピン10を用いる
ことができ、ピン10の強度ないしはその耐久性
を著しく高めることができるのである。
ているので、その直径Dの方向をステー3の幅W
と直交する向きに配置することによつて、ステー
3の幅Wが狭くとも、大きな径Dを持つ、従つて
強度の大なるピン10を、小さな幅Wのステー部
分に貫通させることができる。すなわち、ステー
3の幅Wが小さくとも、大きなピン10を用いる
ことができ、ピン10の強度ないしはその耐久性
を著しく高めることができるのである。
なお、支持部材をステーに対して回動可能に枢
支する部材として、ピンでなく、ステー及び支持
部材を貫通したボルトとこれに螺着したナツトと
を用いたヘツドレストも公知であるが(例えば実
願昭61−150863号の第5図参照)、ボルトとナツ
トを用いると、経時的にナツトが緩み、ボルトが
回転して皿ばねによる加圧力が弱まり、ステーと
支持部材間の摩擦が低下する恐れがある。ところ
が、本考案例においては、ピン10を用い、その
先端部103をかしめてあるため、ピン10が緩
んで皿ばね11の加圧力が低下することはない。
またピン10は、軸部102とこれよりも小径な
先端部103を有する段付ピンとなつており、そ
の先端部103に皿ばね11が嵌合していて、軸
部102の長さLは一定であるため、皿ばね11
による加圧力は常に一定に保たれ、経時的に変化
することはない。
支する部材として、ピンでなく、ステー及び支持
部材を貫通したボルトとこれに螺着したナツトと
を用いたヘツドレストも公知であるが(例えば実
願昭61−150863号の第5図参照)、ボルトとナツ
トを用いると、経時的にナツトが緩み、ボルトが
回転して皿ばねによる加圧力が弱まり、ステーと
支持部材間の摩擦が低下する恐れがある。ところ
が、本考案例においては、ピン10を用い、その
先端部103をかしめてあるため、ピン10が緩
んで皿ばね11の加圧力が低下することはない。
またピン10は、軸部102とこれよりも小径な
先端部103を有する段付ピンとなつており、そ
の先端部103に皿ばね11が嵌合していて、軸
部102の長さLは一定であるため、皿ばね11
による加圧力は常に一定に保たれ、経時的に変化
することはない。
またボルトとナツトを用いると、ピンを用いた
場合に比べ、ナツトの分だけ部品点数が増加し、
重量が増大する。
場合に比べ、ナツトの分だけ部品点数が増加し、
重量が増大する。
前述のように、中空パイプのステー3には潰し
部20が形成されるが、このパイプを単に押し潰
すと、これに亀裂が発生しやすい。そこで図示し
た例では、中空パイプ内に丸鋼材よりなる芯材2
2を挿入し、この芯材22と共に、中空パイプを
加圧してこれらを押し潰し、潰し部20を形成し
ている。このようにすれば、中空パイプの潰し加
工時に該パイプが芯材22によつてガイドされつ
つ変形するため、幅Wを広くすべく、パイプを大
きく潰しても、該パイプに亀裂や割れが生じるこ
とはない。
部20が形成されるが、このパイプを単に押し潰
すと、これに亀裂が発生しやすい。そこで図示し
た例では、中空パイプ内に丸鋼材よりなる芯材2
2を挿入し、この芯材22と共に、中空パイプを
加圧してこれらを押し潰し、潰し部20を形成し
ている。このようにすれば、中空パイプの潰し加
工時に該パイプが芯材22によつてガイドされつ
つ変形するため、幅Wを広くすべく、パイプを大
きく潰しても、該パイプに亀裂や割れが生じるこ
とはない。
第6図は中空パイプに潰し部20を形成する方
法の一例を示した説明図であるが、本考案の理解
のため、これについて簡単に説明しておく。先ず
ステーを構成する鋼製の中空パイプ103に丸鋼
材より成る芯材22を、治具23によつて所定の
位置まで挿入する。その際、各端部の径D1が中
空パイプ103の内径D2よりも小なる芯材22
を用いると、芯材22の挿入を楽に行うことがで
きる。次いで中空パイプ103の、芯材22が挿
入された部分を、矢印Xで示すように加圧し、パ
イプ103と芯材22を共に押し潰し、これらの
断面形状を第5図に示したように長円形にして潰
し部20を形成し、広幅な平坦面21を得る。潰
し部20を形成した後、該潰し部20の中空パイ
プ部分と芯材22とに孔を形成して、ここでピン
10(第3図)を挿入し、第1図及び第2図に示
したように各要素を組付けてピン10の先端部を
かしめる。
法の一例を示した説明図であるが、本考案の理解
のため、これについて簡単に説明しておく。先ず
ステーを構成する鋼製の中空パイプ103に丸鋼
材より成る芯材22を、治具23によつて所定の
位置まで挿入する。その際、各端部の径D1が中
空パイプ103の内径D2よりも小なる芯材22
を用いると、芯材22の挿入を楽に行うことがで
きる。次いで中空パイプ103の、芯材22が挿
入された部分を、矢印Xで示すように加圧し、パ
イプ103と芯材22を共に押し潰し、これらの
断面形状を第5図に示したように長円形にして潰
し部20を形成し、広幅な平坦面21を得る。潰
し部20を形成した後、該潰し部20の中空パイ
プ部分と芯材22とに孔を形成して、ここでピン
10(第3図)を挿入し、第1図及び第2図に示
したように各要素を組付けてピン10の先端部を
かしめる。
上記実施例ではステー3を中空パイプにより構
成したが、このステー3を中実な棒状部材等によ
つて構成してもよいことは当然である。
成したが、このステー3を中実な棒状部材等によ
つて構成してもよいことは当然である。
本考案は、自動車や住宅等に用いられるシート
の他、各用途のシートに付設されるヘツドレスト
にも適用できるものである。
の他、各用途のシートに付設されるヘツドレスト
にも適用できるものである。
以上の如く本考案によれば、ヘツドレスト傾動
時の操作感を高め、しかもステーに対して支持部
材を枢支するピンの強度並びに耐久性を高めるこ
とができる。またピンを用いたため、部品点数を
減少でき、しかも該ピンの先端部をかしめたの
で、ピンの緩みを防止でき、ヘツドレスト本体傾
動時の抵抗を常に一定に保つことができる。
時の操作感を高め、しかもステーに対して支持部
材を枢支するピンの強度並びに耐久性を高めるこ
とができる。またピンを用いたため、部品点数を
減少でき、しかも該ピンの先端部をかしめたの
で、ピンの緩みを防止でき、ヘツドレスト本体傾
動時の抵抗を常に一定に保つことができる。
第1図はヘツドレストの正面図であつて、ヘツ
ドレスト本体とシートバツクを鎖線で表した図、
第2図は第1図の示したヘツドレストの右側面
図、第3図はピンの斜視図、第4図は第2図の
−線断面図、第5図はステーと芯材を示す、第
1図の−線断面図、第6図は中空パイプに潰
し部を形成する方法の一例を示した説明図であ
る。 1……シートバツク、2……ヘツドレスト、3
……ステー、4……ヘツドレスト本体、5……支
持部材、10……ピン、11……皿ばね、50,
51……孔、102……軸部、103……先端
部、D……長径。
ドレスト本体とシートバツクを鎖線で表した図、
第2図は第1図の示したヘツドレストの右側面
図、第3図はピンの斜視図、第4図は第2図の
−線断面図、第5図はステーと芯材を示す、第
1図の−線断面図、第6図は中空パイプに潰
し部を形成する方法の一例を示した説明図であ
る。 1……シートバツク、2……ヘツドレスト、3
……ステー、4……ヘツドレスト本体、5……支
持部材、10……ピン、11……皿ばね、50,
51……孔、102……軸部、103……先端
部、D……長径。
Claims (1)
- シートバツクに固定されるステーと、着座者の
頭部を支えるヘツドレスト本体と、該本体を支持
する支持部材と、該支持部材をステーに対して傾
動可能に枢支するピンと、該ピンに組付けられ、
周縁部が支持部材に圧接して該支持部材をステー
に対して押圧し、支持部材とステーとの間に摩擦
力を生ぜしめる皿ばねとを具備し、前記ピンは、
ほぼ小判形に形成された軸部と、その先端に一体
に連設され、かつ前記軸部の長径よりも小径に形
成された先端部とを有し、小判形の軸部に、ステ
ーと支持部材の孔がそれぞれ嵌合し、ステーの孔
は、該ステーとピンとの相対回転が禁止されるよ
うに、前記軸部の小判形状に対応する小判形に形
成され、支持部材の孔は、該支持部材がピンに対
して回転できるように円形に形成されており、前
記皿ばねは、ピンの前記先端部に嵌合し、該先端
部がかしめられることより皿ばねがピンに組付け
られていることを特徴とするシートのヘツドレス
ト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3473989U JPH0450838Y2 (ja) | 1989-03-29 | 1989-03-29 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3473989U JPH0450838Y2 (ja) | 1989-03-29 | 1989-03-29 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0213435U JPH0213435U (ja) | 1990-01-26 |
JPH0450838Y2 true JPH0450838Y2 (ja) | 1992-12-01 |
Family
ID=31261416
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3473989U Expired JPH0450838Y2 (ja) | 1989-03-29 | 1989-03-29 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0450838Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5667275A (en) * | 1994-04-21 | 1997-09-16 | Aisin Seiki Kabushiki Kaisha | Head-rest apparatus |
-
1989
- 1989-03-29 JP JP3473989U patent/JPH0450838Y2/ja not_active Expired
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5667275A (en) * | 1994-04-21 | 1997-09-16 | Aisin Seiki Kabushiki Kaisha | Head-rest apparatus |
DE19514655C2 (de) * | 1994-04-21 | 2001-11-15 | Aisin Seiki | Kopfstütze |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0213435U (ja) | 1990-01-26 |
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