JPH04504689A - 調整可能なシート反転装置の機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 調整可能なシート反転装置の機構 本発明は、シート両面印刷用ユニット型オフセット印刷機における調整可能なシ ート反転装置の機構に関し、前記反転装置はシートオフセット印刷機の印刷ユニ ットの間に移し換え用シリンダを１つだけ設けたものである。

通常のオフセット印刷工程では１回の印刷でシートの片面のみが印刷される。単 色刷りの片面印刷は１台の印刷ユニットで行われるが、２色以上の多色刷りにな ると２台以上の印刷ユニットで行い、シートを１台のユニットから次のユニット に移し換えるのに１本以上例えば３本の移し換え用シリンダで一緒に連結されて おり、ユニット型印刷機といわれている。また、２台の印刷ユニットが１本の圧 胴を共有する５本シリンダ印刷機といわれるものがあり、多色刷りのときは、隣 接する２台の印刷ユニットへのシートの移し換えにはチェーン駆動による棒状の 把持具が使われている。

上述のユニット型印刷機において、とりわけ、移し換え用シリンダの間ではそれ ぞれ把持具による移し換えが必要であり、これがまた印刷の品質を悪化させる危 険性を増加させるばかりか製造費を上げる原因ともなるので、印刷ユニット間に 設けられる移し換え用シリンダは３本から１本に本数を少なくすることが望まれ る。

しかしながら、一般的には、シートは両面が印刷されるものであり、大量の紙束 を反転してシートの別の面に改めて印刷する手間を省くために、現在では、シー トの片面には２色以上の多色刷りができ、調整によって、１回印刷機を通すだけ でシートの別の面に１色以上の多色刷りが可能になるという調整°可能な印刷機 がある。この場合、２色刷りのオフセット印刷機では、シートの片面に２色印刷 することも、調整した後で、シートの両面に１色づつ印刷することも可能である 。即ち、４色オフセット印刷機になると、シートの片面に４色印刷することも、 調整してシートの両面に２色づつ印刷することもできるということである。

この調整のときに反転装置が取り付けられる。ユニット型印刷機では、これを１ 個以上の移し換え用シリンダに組み込むか、またはこれらのシリンダに対して機 能させる。５本シリンダ印刷機では、調整を受ける５本シリンダ印刷ユニットの 入口の手前に１本のシリンダを追加して反転装置を取り付ける。反転装置ではシ ートの把持がシートの前縁から後縁に移行し、それからシートは元の後縁側を先 頭にして移し換えられることで、裏表逆になり、このようにしてはじめ裏面であ った側が次の印刷ユニットで印刷される。これでシートは特別に手で取り扱わな くても、印刷機を一度通すだけで両面が印刷されることになる。しかしながら、 上述のようにしてオフセット印刷機を調節可能にするのに必要とされる機構はど ちらかといえば複雑であり、また高価にもつくばかりか、保守に手間がかかり、 印刷の品質に悪影響を与える傾向もある。特に、現在の技術でこの問題を解決す るのに必要なことは、シートの表裏を反転させるために、印刷ユニットの間に３ 本の移し換え用シリンダを使うか、場合によっては通常のシリンダの外側に１本 のシリンダを別に設けるかである。シリンダの数を増せば増すほどシートを移し 換えるために把持具による移し換えが多くなって、印刷品質を悪化させる危険性 が益々大きくなるばかりか、保守に手間がかかり、印刷機の製造コストは増加す る一方となる。

ユニット型で印刷ユニットの間に１つだけ移し換え用シリンダを備えた多色刷り 印刷機があるが、第１の印刷ユニットでは圧胴が送り出し用のシリンダとなって おり、印刷ユニット間の移し換え用シリンダが受け取り用と反転用のシリンダと なっている。これでは、良質の印刷を得るために不可欠なシートの前縁と後縁の 間でのシートの伸張は、さまざまなサイズの紙が印刷に供されるとした場合、印 刷機に組込むことが不可能となるか、送り側となる圧胴の構造が極端に複雑とな ってしまうかのどちらかである。

さてそこで、本発明の目的は、上記した構造上の欠陥をなくして、冒頭に述べた ようなオフセット印刷機に調節可能なシート反転装置を構成することである。基 本的で最も重要な特徴を特許請求の範囲に記載する。

本発明の機構では、ユニット型オフセット印刷機に調整可能なシートの反転装置 の構成は、印刷ユニット間で移し換えに要するシリンダは１本だけであり、この 移し換え用シリンダは、反転する前にシートの前縁から後縁に向けて張りを与え て保持することができるものであって、移し換え用に３本の普通のシリンダを必 要としたり、この移し換えの目的のためだけにシリンダを１本余分に追加したり 、移し換え用のシリンダは１本だけでも第１の印刷ユニットの圧胴が極めて複雑 な構造となったり、送り出し側のシリンダではシートに張りを与えることができ ない構造であったりする公知の構成とは全（異なりている。これは、従来の手段 と逆に、送り出し側の移し換え用シリンダと次の印刷ユニットの受け取り側の圧 胴との間でシートを反転する本発明によって可能となる。

シートの前縁と後縁との間に必要な伸張は、移し換え用シリンダで与えられるよ うになっており、印刷機の仕様範囲内であれば、どんなシートサイズに対しても 調整できるように構成されている。

ここで、本発明について、添付図面を参照しながら、以下に更に詳しく説明する 。

図１はオフセット印刷機の移し換え位置に回動式の把持具を備えた本発明に係わ る調整可能なシート反転装置の好適な構成を示す概略側面図で、 図２は後続する印刷ユニットの圧胴に反転式の把持機構を配設した本発明に係わ る別の構成による反転装置の概略側面図であり、 図３は後続する印刷ユニットの圧胴に転移式の把持機構を配設した本発明に係わ る更に第３の構成による反転装置の概略側面図である。

図１から判る通り、ユニット型オフセット印刷機の調節可能な反転装置の概略側 面図にはシート１の両面印刷が示されている。このオフセット印刷機には移し換 え用シリンダ２が１本だけで、相前後する２台の印刷ユニット３の間に配設され ている。移し換え用シリンダ２の上で、シート１はシート１の前縁６固定用の把 持具４とシート１の後縁７位置決め用の減圧バー５との間で完全に伸張された状 態に保持される。減圧バーには、図示されないホースと移し換え用シリンダ２に 設けた小孔を介して真空装置が接続され真空が作用する。移し換え用シリンダ２ において、上述のシート１の前縁６と後縁７の間に必要な伸張は減圧バー５を移 動することによって得られ、この伸張は印刷機の仕様範囲内であれば所要のすべ てのシートサイズに対して調整可能なように構成されている。シートの反転は、 移し換え用シリンダ２の上側半円弧における一定の表面距離にわたって、送り出 し側の移し換え用シリンダ２と次の印刷ユニット３の受け取り側の圧胴８との間 で行われる。図１の例示によれば、反転装置は回動式の把持具１１を備えており 、これは移し換え用シリンダ２と受け取り側の圧胴８の間にある乗り換え地点１ ２の上方に配設されている。

図２は本発明に係わる別の反転装置であり、受は取り側の圧胴８に反転式の把持 機構１３を備えた構成が示されていることが判るであろう。この把持機構の目的 は、送り側の移し換え用シリンダ２と受け取り側の圧胴８の間にある乗り換え地 点１２である丁度その位置において、シート１の反転のためにシート１の後縁７ を把持することである。

図３は本発明に係わる第３の別の反転装置であり、受は取り側の圧胴８に転移式 の把持機構１４を備えた構成が示されていることが判るであろう。この把持機構 の目的は、送り側の移し換え用シリンダ２と受け取り側の圧胴８の間にある乗り 換え地点１２である丁度その位置において、シート１の反転のためにシート１の 後縁７を把持することである。

国際調査報告

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．シート（１）の両面限印刷するユニット型オフセット印刷機における調整可 能なシート反転装置であって、この反転装置は前記オフセット印刷機の相前後す る印刷ユニット（３）の間に配設された移し換え用シリンダ（２）を１本だけ含 み、反転される前には、シートサイズに関係なく、少なくとも反転されるシート （１）の長さに等しい距離が、移し換え用シリンダ（２）の上側半円弧における 一定の表面距離にわたって、その度毎移し換え用シリンダ（２）に設けた公知の 機構的より完全に伸張状態に保持され、シートの反転は、送り出し側の移し換え 用シリンダ（２）と次の印刷ユニット（３）の受け取り側の圧胴（８）との間で 行われることを特徴とする調整可能なシート反転装置の機構。 ２．前記反転装置が回動式の把持具（１１）を備えており、この回動式の把持具 （１１）が前記移し換え用シリンダ（２）と受け取り側の圧胴（８）との間にあ る乗り換え地点（１２）の上方に配設されていることを特徴とする請求の範囲第 １項に記載の調整可能なシート反転装置の機構。 ３．前記反転装置が受け取り側の圧胴（８）に反転式の把持機構（１３）もしく は転移式の把持機構（１４）を備えており、いずれも前記移し換え用シリンダ（ ２）と受け取り側の圧胴（８）との間にある乗り換え地点（１２）である丁度そ の位置においてシート（１）の後縁（７）限把持し、シート（１）を反転するこ とを特徴とする請求の範囲第１項に記載の調整可能なシート反転装置の機構。