JPH0450408Y2 - - Google Patents

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JPH0450408Y2
JPH0450408Y2 JP1985188825U JP18882585U JPH0450408Y2 JP H0450408 Y2 JPH0450408 Y2 JP H0450408Y2 JP 1985188825 U JP1985188825 U JP 1985188825U JP 18882585 U JP18882585 U JP 18882585U JP H0450408 Y2 JPH0450408 Y2 JP H0450408Y2
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decompression
pin
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tappet
pin guide
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Description

【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本考案は、エンジンの始動時自動をデコンプ装
置に関し、デコンプリフトのバラツキを抑えてデ
コンプ精度を高めるとともに、加工が容易で安価
に実施できるものを提供する。
<従来技術> 本考案の対象となるエンジンの始動時自動デコ
ンプ装置は次の基本構造を有する形式のものに関
する。
例えば、第1図〜第5図、または第8図〜第9
図に示すように、エンジンEの動弁装置1のカム
軸2の一部に支持具3を固定し、支持具3に遠心
錘4を支点ピン5で遠心揺動自在に枢支するとと
もに、バネ6で求心方向Pに弾圧し、カム軸2に
一部にピン案内孔7を明け、ピン案内孔7にデコ
ンプピン8を進退摺動自在に貫通し、遠心錘4の
出力端10にデコンプピン8の入力端11を連接
し、デコンプピン8の出力端12を、バネ6の張
力でカム軸2のカム14に接当するタペツト15
を押し上げるデコンプ位置Aと、遠心錘4遠心力
Fがバネ6の張力に打ち勝つことによりタペツト
15を押し上げないデコンプ解除位置Bとに切換
駆動可能に構成した形式のものである。
この基本構造においては、次のように作動す
る。すなわち、エンジンを始動操作する時には、
カム軸2の回転速度が低いため、バネ6の張力が
遠心錘4の遠心力よりも強く、遠心錘4を求心側
Pへ引き寄せる。
このため、デコンプピン8は、遠心錘4でデコ
ンプ位置Aへの押し上げられ、タペツト15を押
し上げて燃焼室をデコンプする。
また、エンジンが始動した後は、カム軸2の回
転速度が高いため、遠心錘4の遠心力がバネ6の
張力よりも強くなり、遠心錘4が遠心側Fへ揺動
する。
このため、デコンプピン8がデコンプ解除位置
Bに退き、タペツト15を駆動しないで、デコン
プを解除する。
以上の基本構造において、上記ピン案内孔7部
分の構造として、従来例では第8図〜第10図に
示すものがある。(実開昭60−170009号公報) すなわち、上記ピン案内孔7は、カム軸2の軸
心Cの方向から見て、このカム軸軸心Cを通過す
る状態に、カム軸2に貫通する。そして、このピ
ン案内孔7を貫通するデコンプピン8がタペツト
15を最も押し上げた状態で、カム軸軸心Cの方
向から見て、デコンプピン8がタペツト15に対
して一直線に連続する突合せ状になる。
<考案が解決しようとする問題点> デコンプ性能を高めるためには、デコンプ弁の
開弁リフトを大きくする必要がある。
しかし、デコンプ弁は、上死点にきたピストン
に衝突するのを避ける必要があるために、開弁リ
フトが制限され、デコンプ性能が制約される。
このような条件下で、デコンプ性能を可能な限
り高めようにすれば、開弁リフトを高精度に設定
する必要がある。
具体的には、例えば、デコンプピンがカムの周
面から突出するデコンプリフト寸法Lを600μに
設定する場合、その許容誤差を100μ以下、望ま
しくは50μ以下にする必要がある。
上記基本構造では、デコンプリフト寸法Lの誤
差は次のイ〜ヘの6つの誤差が集積したものにな
る。
(イ) カム軸2の軸心に対する支持具3の軸心の誤
差。
(ロ) 支持具3の軸心から支点ピン5の脚の嵌合孔
の軸心までの寸法の誤差。
(ハ) 支持具3の支点ピン5の脚の嵌合孔の軸心に
対する支点ピン5の軸心の誤差。
(ニ) 支点ピン5の軸心に対する遠心錘4の支点孔
の軸心の誤差。
(ホ) 遠心錘4の支点孔の軸心から出力端10まで
の寸法の誤差。
(ヘ) デコンプピン8の全長の誤差。
上記従来技術では、ピン案内孔7がカム軸軸心
Cを通過し、デコンプピン8がタペツト15を最
も押し上げた状態で、カム軸軸心Cの方向から見
て、デコンプピン8がタペツト15に対して一直
線に連続する突合せ条になるので、前記イ〜ヘの
集積寸法誤差があまり低減されることなく、デコ
ンプリフト寸法の大きなデコンプリフト誤差とな
つてあらわれる。
このため、各部分の許容誤差は平均すると、全
体の許容誤差の1/6におさえなければならず、前
例のリフト寸法L=600μに対する許容誤差50μの
場合には、各部の許容誤差を約8.3μ以下におさえ
なければならない。
これにより、高精度の機械加工が要求されるう
え、これに伴つて組付け手間もかかるので、製造
コストが高くなる。
本考案は、このような問題点を解決する事を目
的とする。
<問題点を解決するための手段> 上記課題を達成する手段を、実施例に対応する
第1図乃至第6図を用いて、以下に説明する。
すなわち、タペツト15と支持具3との間でカ
ム軸2の円柱状周面16上にピン案内部17を設
けて、このピン案内部17にピン案内孔7を貫通
させ、 このピン案内孔7は、カム軸2の軸心Cの方向
から見て、このカム軸軸心Cから半径方向に離れ
た偏心位置で、カム軸2の円柱状周面16に沿う
向きに方向づけ、 このピン案内孔7を貫通するデコンプピン8が
タペツト15を最も押し上げた状態で、カム軸軸
心Cの方向から見て、デコンプピン8がタペツト
15に対して一直線に連続する突合せ状態にはな
らないように構成したものである。
<考案の作用効果> 本考案は、上記のように構成したことから、次
の作用効果を奏する。
例えば第2図に示すように、デコンプピン8が
タペツト15を最も押し上げた状態では、カム軸
軸心Cの方向から見て、デコンプピン8がタペツ
ト15に対して傾斜している。
この傾斜により、第7図に示すように、デコン
プリフト許容寸法誤差l0に対して、前記イ〜ヘの
各部のトータルの許容集積寸法誤差l1が大きくな
る。
タペツト15に対するデコンプピン8のピン傾
斜角θ0°から90°に近いほど、その許容集積寸法誤
差l1はセカント(コサインの逆数)の比率で大き
くなる。
この許容集積寸法誤差l1が大きくなるのに比例
して、上記イ〜ヘの各部の許容寸法誤差を大きく
できるので、これらの各部の加工精度を緩やかに
できるうえ、組付手間も容易になるので、製造コ
ストを大幅に引下げることができるのである。
<実施例> 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。
第1図はデコンプ装置の斜視図、第2図はデコ
ンプ装置の縦断右側面図、第3図はデコンプ装置
の横断平面図、第4図はエンジンのデコンプ装置
周辺の縦断正面図であつて、頭上弁式エンジンE
のクランクケース20の中央にクランク軸21
を、また、その上方に動弁カム軸2を各々軸架
し、クランクギヤ22とカムギヤ23を噛み合わ
せてクランク軸21に動弁カム軸2を連動する。
上記動弁カム軸2に形成したカム14の回転に
よりタペツト15を上下駆動可能に構成し、タペ
ツト15を動弁装置1に連結してヘツドカバー内
の吸・排気弁を開閉可能に駆動する。
前記カムギヤ23をデコンプ装置の支持具3と
して、ギヤ23の右端面に略C字状の遠心錘4を
支点ピン5で遠心揺動自在に枢支し、その遊端部
24にバネ6の一端を懸架し、バネ6の他端をギ
ヤ23の右端面に突出した係止部25に係止し
て、遠心錘4を求心方向Pに弾圧する。
カムギヤ23からカム14にかけてのカム軸2
にピン案内部17を形成し、当該ピン案内部17
にピン案内孔7をカム軸2の周面16に対して接
線状で、且つ、カム軸2の軸心方向Cに対してカ
ム14に近づく傾斜状に空ける。
即ち、大径のピン案内部17をカム軸2に部分
的に突設し、側面視では(第2図参照)ピン案内
部17の左周面27から右上り傾斜状で、且つ、
平面視では(第3図参照)当該左周面27のカム
ギヤ23寄りからカム14に前向き傾斜状にピン
案内孔7を空ける。
デコンプピン8は略棒状で、その先端部をアー
ル状に形成して出力端12にし、その基端部を縮
径して入力端11に成し、入力端11の前・後に
抜取め防止用の2枚の鍔28を設ける。
一方、C型遠心錘4の中央に二股状の爪部を切
り起こしてこれを出力端10に成し、当該二股状
出力端10に上記デコンプピン8の縮径入力端1
1を遊嵌するとともに、デコンプピン8をピン案
内孔7に進退摺動自在に嵌挿する。
この場合、デコンプピンの縮径入力端11は二
股状出力端10の間で適宜左右に移動することが
でき、従つて、バネ6の張力で遠心錘4が求心方
向Pに弾圧され、デコンプピン8がタペツト15
の方向に進出したときを基準にすれば、遠心錘4
が遠心方向Fに開くに伴い二股状出力端10は右
下に移動し(第2図→第5図参照)、デコンプピ
ン8の長さ方向からずれようとするが、出力端1
0の二股の両壁内に未だピンの長さ方向の延長線
は存在するので、当該出力端10は縮径入力端1
1を遊嵌したままデコンプピン8をカムギヤ23
方向に後退させることができる。
一方、第6図は本考案の第2実施例を示すもの
で、カムギヤ23とカム14の間のカム軸2の上
表面に半円柱状の膨出部50を突出し、この膨出
部50の中央にピン案内孔7をカム軸心方向Cに
対し平行状に空け、デコンプピン8の後部に抜取
め用の球状膨出部11を形成し、これを遠心錘4
に設けた傾斜状爪片10に嵌合し、遠心錘4が遠
心方向Fに揺動すれば傾斜状爪片10の遠心錘本
体側の基端部の方向に球状膨出部11が案内され
て、デコンプピン8がカムギヤ23の方に後退し
てデコンプ解除するものである。
斯くしてなるデコンプ装置の機能を、第2図乃
び第5図に示す実施例に基づいて説明すると、エ
ンジン回転数が低い場合にはバネ6の張力が遠心
錘4の遠心力に打ち勝つので、遠心錘4は求心方
向Pに閉じ、デコンプピン8をピン案内孔7から
タペツト15の方向に押し上げ、もつてタペツト
15をデコンプ位置Aに押し出すのである(第2
図参照)。
一方、エンジン回転数が上昇すると、遠心錘4
の遠心力Fがバネ6の張力に打ち勝つので、遠心
錘4は遠心方向に開き、デコンプピン8をピン案
内孔7からカムギヤ23側に後退させて、もつて
タペツト15をデコンプ解除位置Aに押し下げる
のである(第5図参照)。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第6図は本考案の実施例を示すもの
で、第1図はデコンプ装置の斜視図、第2図はデ
コンプ装置の縦断右側面図、第3図はデコンプ装
置の横断平面図、第4図はエンジンのデコンプ装
置周辺の縦断正面図、第5図はデコンプ解除状態
を示す第2図相当図、第6図は第2実施例を示す
第1図相当図である、第7図は第2図中のデコン
プピンの先端部を拡大した作用説明図である、第
8図乃至第10図は従来例を示し、第8図はエン
ジンのデコンプ装置周辺の縦断正面図、第9図は
デコンプ装置の縦断右側面図、第10図はデコン
プ装置の縦断左側面図である。 1……動弁装置、2……カム軸、3……支持
具、4……遠心錘、5……支点ピン、6……バ
ネ、7……ピン案内孔、8……デコンプピン、1
0……4の出力端、11……8の入力端、12…
…8の出力端、14……カム、15……タペツ
ト、16……2の周面、17……ピン案内部、A
……デコンプ位置、B……デコンプ解除位置、C
……カム軸軸心、E……エンジン、F……遠心
力、P……求心方向。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 エンジンEの動弁装置1のカム軸2に支持具3
    を固定し、支持具3に遠心錘4を支点ピン5で遠
    心揺動自在に枢支するとともに、バネ6で求心方
    向Pに弾圧し、 カム軸2の一部にピン案内孔7を明け、ピン案
    内孔7にデコンプピン8を進退摺動自在に貫通
    し、遠心錘4の出力端10にデコンプピン8の入
    力端11を連接し、 デコンプピン8の出力端12を、バネ6の張力
    でカム軸2のカム14に接当するタペツト15を
    押し上げるデコンプ位置Aと、遠心錘4の遠心力
    Fがバネ6の張力に打ち勝つことによりタペツト
    15を押し上げないデコンプ解除位置Bとに切換
    駆動可能に構成した。 エンジンの始動自動デコンプ装置において、 タペツト15と支持具3との間でカム軸2の円
    柱状周面16上にピン案内部17を設けて、この
    ピン案内部17にピン案内孔7を貫通させ、 このピン案内孔7は、カム軸2の軸心Cの方向
    から見て、このカム軸軸心Cから半径方向に離れ
    た偏心位置で、カム軸2の円柱状周面16に沿う
    向きに方向づけ、 このピン案内孔7を貫通するデコンプピン8が
    タペツト15を最も押し上げた状態で、カム軸軸
    心Cの方向から見て、デコンプピン8がタペツト
    15に対して一直線に連続する突合せ状態にはな
    らないように構成した事を特徴とするエンジンの
    始動時自動デコンプ装置。
JP1985188825U 1985-12-06 1985-12-06 Expired JPH0450408Y2 (ja)

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JP1985188825U JPH0450408Y2 (ja) 1985-12-06 1985-12-06

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JP1985188825U JPH0450408Y2 (ja) 1985-12-06 1985-12-06

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JPS6297271U JPS6297271U (ja) 1987-06-20
JPH0450408Y2 true JPH0450408Y2 (ja) 1992-11-27

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS60170009U (ja) * 1984-04-20 1985-11-11 株式会社クボタ エンジンの始動時自動デコンプ装置

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JPS6297271U (ja) 1987-06-20

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