JPH0734162Y2 - 4サイクル内燃機関のデコンプ装置 - Google Patents

4サイクル内燃機関のデコンプ装置

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JPH0734162Y2
JPH0734162Y2 JP11874689U JP11874689U JPH0734162Y2 JP H0734162 Y2 JPH0734162 Y2 JP H0734162Y2 JP 11874689 U JP11874689 U JP 11874689U JP 11874689 U JP11874689 U JP 11874689U JP H0734162 Y2 JPH0734162 Y2 JP H0734162Y2
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Japan
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decompression
cam
pin
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combustion engine
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JP11874689U
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和之 小林
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は内燃機関のデコンプ装置に関する。
〔従来の技術〕
従来技術の一例として、実願昭63−153474号として出願
されているデコンプ装置を第4図,第5図に示す。
内燃機関の始動時には、カム歯車軸を貫通するデコンプ
ピンが吸気バルブ又は排気バルブのタペツトを押し上げ
て、内燃機関の圧縮行程の圧縮室の圧力を減圧し、内燃
機関の回転数が所定数を超えると、カム歯車に組み込ま
れたフライウエイトが作動してデコンプピンを引き込
み、バルブタペツトが通常のカムにより正常な作用をし
て、内燃機関の性能を発揮させる構造となっている。
本装置を図面に基づいて更に詳しく説明する。
第4図はカム周辺の要部縦断面正面図。
第5図は第4図のC−C断面を右から左(矢視)へ見た
フライウエイトとデコンプピン及び作動ばねを示したも
のである。
1はクランク軸で、この軸に歯車6が固定される。
2はカム軸で、この軸にはカム4が2個一体となって構
成される。
カム4は吸気バルブ及び排気バルブの開閉のためのもの
であり、タペット3がその中間に位置して吸排気のタイ
ミンングに合せて往復運動を吸・排気弁に伝える。
このカム軸2上にカム歯車5が固定される。
又カム軸2には、斜めに貫通する孔7があり、この中に
ピン8が入り、孔7の貫通方向に移動し得る隙間を有す
る。
5はカム歯車で、歯車6と噛合う、噛合比は1/2の減速
である。
このカム歯車5には、第5図に示した如く、ピン11が固
定され、このピン11を中心に廻り得る様フライウエイト
13が支持され、同じく歯車5に固定されたピン14により
フライウエイト13は、動き量を制限される。このフライ
ウエイト13は歯車5に固定されたピン16と、同ピン16に
支えられた引張ばね15とにより、カム軸2の回転時に生
ずるフライウエイト13の遠心力に逆らう方向に引張られ
ている。
このフライウエイト13の自由端にデコンプピン8を押え
るカム9が形成されており、ばね15が効いている時は、
デコンプピン8はデコンプの位置に押し出され、遠心力
がばね力に勝った時には、ピン8は引込んでデコンプ機
能を失う如く作用する。
内燃機関が停止している時、及び内燃機関の回転が低く
フライウエイト13の遠心力が引張ばね15の張力より小さ
い時は、フライウエイト13の位置は、第5図の実線の位
置にある。この時デコンプピン8はフライウエイト13の
9の面で支えられており、この位置で、デコンプピン8
はタペツトを押上げるカムの役割を演じて内燃機関の圧
縮行程における燃焼室の圧力を減圧する。
内燃機関の回転、即ちクランク軸1及びカム軸2の回転
が上昇した時は、フライウエイト13の遠心力が引張ばね
15の張力を上まわるので、第5図のフライウエイト13は
2点鎖線で示した位置に移動し、デコンプピン8の頭部
はフライウエイト13の端部の12の位置に移動する。この
時デコンプピン8は引込み、タペツト3に対してデコン
プカムの役割を失う。従ってタペツト3はカム4による
正常な往復動に入り、内燃機関は通常の運転を続けるこ
とができる。
この様な機能により内燃機関の始動時必要なトルクが小
さくなり始動が容易になる。
〔考案が解決しようとする課題〕
(1)デコンプピン8の貫通する細孔7は、カム軸2に
斜めに高い精度で加工されるので加工コストが高くつ
く。
(2)デコンプピン8のリフト量の安定性に欠ける。
すなわち、リフト量を決定する因子が、(イ)フライウ
エイト13のカルR、(ロ)フライウエイト13とカシメピ
ン11の嵌合クリアランス、(ハ)ピン8長さ、(ニ)カ
ム4のベース円径、のそれぞれを高精度で仕上げる必要
がある。
〔課題を解決するための手段〕
カム歯車の側面にカム軸の回転に伴なう遠心力により回
動するデコンプウエイトを設け、デコンプウエイトに設
けた爪とカム軸に嵌合したスペーサの溝との係合によ
り、スペーサを回転させる。スペーサの一端には、デコ
ンプピンのリフト量が該スペーサの回転により変化する
カムを形成する。その結果デコンプウエイトの回動に伴
ない、デコンプピンがバルブカムに対して上下し、内燃
機関の始動時のみデコンプ機能が働らくようにする。
〔作用〕
(1)カムシヤフトに設けるデコンプピン用の穴加工
が、従来の斜めより垂直になるため、加工が容易とな
る。
(2)デコンプピンのリフト量の安定性が向上する。
〔実施例〕
第1図に本考案の実施例を示す。第1図のX−X断面矢
視を第2図(a)および第2図(b)に示す。またデコ
ンプ部分の要部拡大図を第3図に示す。
第2図(a)はデコンプの作動状態を示し、第2図
(b)はカム軸21の回転が上昇し、デコンプウエイト26
に遠心力が作用し、デコンプピン40がバルブカム22のプ
ロフイル内に入り、デコンプが効かなくなった状態を示
している。
1はクランク軸で、この軸に歯車6が固定される。この
歯車6はカム歯車23と噛み合いカム軸21を駆動する。
3はタペツトで、カム22によって押し上げられ、吸・排
気バルブを押し開く作用する。
21はカム軸であり、本実施例に於ては、引抜加工等によ
り寸法精度の高い仕上鋼棒により作られ、吸気弁用およ
び排気弁用のカム22を、定まった位置、定まった位相角
度にレーザービーム溶接し、固定している。また同カム
軸21にはデコンプピン40挿入用のピン孔60が軸芯に対し
直角に加工されデコンプピン40が摺動自在に嵌合されて
いる。
さらに、デコンプピン40の摺動範囲を規制するカム29を
設けたスペーサ28がカム軸に回動自在に嵌合され、カム
歯車23はレーザービーム溶接により固定されている。
23はカム歯車で、歯車側面にピン27が植設され、同ピン
27にはデコンプウエイト26が回転自由に支持される。ピ
ン27は歯車23に対しカシメ等により固着されている。
またデコンプウエイト26が取付けられている歯車23の同
じ側面に、戻しバネ25を装着するピン32が植設され、該
ピン32はデコンプウエイト26に設けられたストツパー51
と接触しその回動量を規制する。
26はデコンプウエイトで、スペーサ28を回動させるため
の爪50を有する。該爪50はスペーサ28のカムギヤ23側に
設けたフランジの切欠き部24と係合し、ウエイト26の回
動に伴ないスペーサ28はカム軸21の周囲を回転する。
28はカム軸21に回転自在に嵌装されたスペーサで、デコ
ンプピン40の上下方向の摺動量を規制するカム部29が設
けられている。スペーサ28のカムギヤ側には切り欠き24
を設けたフランジを有する。
このような装置において、内燃機関の始動時は、クラン
ク軸1の回転に伴ない、歯車6とカム歯車23の噛み合い
により、カム軸21が回転する。カム軸21の回転数がデコ
ンプを作用させない設定回転数より低い時には、デコン
プウエイト26はばね25により付勢された引張力により第
2図(a)の位置のままで回転し、デコンプピン40の基
端はスペーサ28の円筒内周面に係合し、同ピン40の先端
は第2図(a)の位置に突き出て、カム軸21が回転する
度にタペツト3をカムプロフイールにより設定された量
よりも多く押し上げる。このタペツト3を押し上げる時
期は、内燃機関に於て圧縮行程であり、燃焼室内の圧力
は減圧即ちデコンプされる。
内燃機関の回転数が上昇してくると、デコンプウエイト
26の遠心力が引張ばね25の引張力を越え、ウエイト26は
第2図(b)の位置へ移動し、ウエイトの爪50と係合し
ているスペーサの切欠き溝24は、所要量回動するため、
スペーサ28のカム部29によりデコンプピン40はカム22の
プロフイール内に入り込み、この位置でデコンプは作用
せず、内燃機関は通常の運転を行う。
以上の作用により、内燃機関始動時に、クランク軸のト
ルクを軽減し、回転を早く高め、始動を容易にすること
ができる。
〔考案の効果〕
本考案による4サイクル内燃機関のデコンプ装置は、カ
ム歯車の側面に遠心力により回動する如く枢着されたデ
コンプウエイトと、カム軸に回転自在に嵌装されたスペ
ーサと、デコンプウエイトの回動をスペーサに伝える係
合部と、カムに近接した位置でカム軸を直角方向に貫通
したピン孔と、同ピン孔内に摺動自在に挿入されたデコ
ンプピンと、同デコンプピンの基端部に接する位置でス
ペーサに形成されたカム部とを具え、低速回転時にはデ
コンプピンの基端部がスペーサの円筒内周面に押されデ
コンプピンの先端部がカム面より突出してデコンプを行
ない、高速回転時にはデコンプピンの基端部がスペーサ
のカム部に嵌入してデコンプピンの先端部がカム面より
引込みデコンプ機能を行うようにしたことにより、次の
効果を有する。
(1)カム軸の嵌合されるデコンプピンの穴加工が、従
来の斜めから垂直になるため、加工が容易となる。
(2)デコンプピンのリフト量の安定性がすぐれる。即
ち、リフト量決定因子が、(イ)カム軸とスペーサの嵌
合クリアランス、(ロ)スペーサのカム部形状、(ハ)
デコンプピン長さ、(ニ)カムのベース円径となり、従
来技術に比較して、高精度を要求される部品が少ない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例における主要部の断面図、第2
図(a),(b)は第1図のX−X矢視図で、第2図
(a)はデコンプ作用時のカム歯車側面図、第2図
(b)はデコンプ非作用時のカム歯車側面図、第3図は
第1図のデコンプピン部分の拡大図、第4図は従来装置
を示す断面図、第5図は第4図中のC−C断面の側面図
である。 23……カム歯車、26……デコンプウエイト、28……スペ
ーサ、21……カム軸、29……カム部、40……デコンプピ
ン、50……爪。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】カム歯車の側面に遠心力により回動する如
    く枢着されたデコンプウエイトと、カム軸に回転自在に
    嵌装されたスペーサと、デコンプウエイトの回動をスペ
    ーサに伝える係合部と、カムに近接した位置でカム軸を
    直角方向に貫通したピン孔と、同ピン孔内に摺動自在に
    挿入されたデコンプピンと、同デコンプピンの基端部に
    接する位置でスペーサに形成されたカム部とを具え、低
    速回転時にはデコンプピンの基端部がスペーサの円筒内
    周面に押されデコンプピンの先端部がカム面より突出し
    てデコンプを行ない、高速回転時にはデコンプピンの基
    端部がスペーサのカム部に嵌入してデコンプピンの先端
    部がカム面より引込みデコンプ機能を失なうようにした
    ことを特徴とする4サイクル内燃機関のデコンプ装置。
JP11874689U 1989-10-12 1989-10-12 4サイクル内燃機関のデコンプ装置 Expired - Lifetime JPH0734162Y2 (ja)

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JPH0359406U JPH0359406U (ja) 1991-06-12
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